スポーツなどで筋肉に急に強い収縮力が働いた時、自分の筋力に耐えきれなくなって筋組織が断裂する事があります。
この病態を筋断裂と言いますが、通称「肉離れ」と呼ばれています。
肉離れを発症する年齢は、基本的に成人以上の方が多くなります。
また、女性よりも圧倒的に男性の方が多く発症する傾向にあり、肉離れという傷害の大きな特徴です。
特に児童や小中学生は肉離れ症状を発症する事はほとんど無く、これは柔軟性が高く、かつ筋力が弱い事が原因にあります。
同様に女性も男性と比べると筋力が弱い事や、肉離れを発症するほどの大きな筋力を発揮する場面が少ない事から肉離れの発症確率が低くなります。(但しスポーツアスリートは異なる)
しかし、肉離れは打撲症などからも筋肉の部分陥没による肉離れを発症する事がある為、児童や女性であっても無縁ではありません。
・肉離れの度合いは?
・軽症
肉離れの症状は非常に軽く、部分的に小規模の断裂が生じているケースです。
痛みはありますが自力の歩行が可能の状況がこの「第1段階」にあたります。
・中症
肉離れの症状は中程度の段階です。
筋繊維(きんせんい)の一部断裂、筋膜の損傷、皮下内出血
が発症しているのが通常で、自力歩行が難しくなってきます。
・重傷
筋繊維に部分断裂が深く発症し、患部は陥没が確認できます。
「自力歩行はほぼ不可能」となり、痛みも非常に激しい激痛を伴う様になります。
・応急処置法
応急処置の基本とも言えるRICE処置(ライスしょち)を適切に行う事が重要となります。
RICE処置とは、応急処置方法の基本として非常に重要な処置方法となります。
RICE処置のRICEとはその処置方法の頭文字のイニシャルから名づけられており
●R = Rest(安静)
●I = Ice(アイシング)
●C = Compression(圧迫・固定)
●E = Elevation(挙上)
RICE処置は応急処置の大原則ともなっており、肉離れのみならず様々な応急処置の基本となる治療法です。
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