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      番外編



N氏その3

 




















 N氏




マニアな仕手株投機







  N氏その3


 「株は一種のゲーム」  「駐車違反と一緒」


 大阪地検特捜部に証券取引法違反容疑で逮捕されたN氏(57)。
 逮捕前日には、毎日新聞の単独取材に応じ、悪びれる様子もなく
 自らの“業績”を語った。


 N氏は14年間、「働くのが嫌で楽だと思って入った」という市役所で、
 教育委員会や納税課などに勤務した異色の経歴を持つ。


 大学時代に「やみつきになった」という株取引は、役所の給料が
 10万円の時代に5億円、10億円を動かすまでにエスカレート。


 手口は時代によって変えた。売買が滞った「しこり玉(ぎょく)」と言わ
 れる株をグループで一斉に買い集め、高騰後に一気に売りに出る
 「サルベージ(解体)」。
 特定株主だけに発行する「私募債」や新株予約権、MSCBの制度も
 悪用した。


 逮捕容疑の南野建設株では、T容疑者(51)らとつくったファンド
 出資者を探して金を集め、第三者割当増資を引き受けて株を転売した。


 35年で稼いだあぶく銭はほとんど残りがなく、「女の子1人に40億円
 ぐらい使ったことも」と豪語した。


 「買うも自由、売るも自由。まあ、一種のゲームですね」。


 法に触れることは認識しているが、
 「駐車違反と一緒で、捕まったらしょうがない」と開き直った。


 N氏の資金は・・・暴力団の資金で仕手戦に乗り出していたという。


 株の錬金術に群がる暴力団と、その資金を武器にする仕手筋。


 「大きな仕手戦のたびに決まって暴力団の存在が指摘される」


 「N氏は暴力団とも平気で取引してしまう」

 
 「Nグループ」と呼ばれるN容疑者の元側近によると、N氏が手がけた
 仕手戦に暴力団関係者の資金が投入され、実際に利益を上げた
 ケースもあったという。


 関係者によると、暴力団はN氏にまとまった資金を提供し、その後は
 N氏に運用に任せる取引一任勘定だったという。


 スポンサーの一人とされるある金融業者は、暴力団との付き合いを
 認めている。


 「N銘柄」と呼ばれた仕手戦は、業績不振の企業がある日、大型増資
 を発表することから始まるのがいつものパターン。投資家の資金を
 ファンドなどで受け入れ、増資に伴う大量の新規発行株の割り当て
 を受ける。


 売買を活発化させて株価をつり上げ、ネット掲示板投資顧問を使って
 一斉に売り抜ける。


 仕手戦はうまくいかないことも多く、損をさせた暴力団に監禁され、多額
 の借金証文を書かされたこともあったという。


 「こうして暴力団に損させれば、もう関係を拒めなくなる」と元側近は語る。
 N氏逮捕の翌13日未明、N氏の「番頭」と呼ばれた男性が神戸市内の
 高速道で側壁に衝突し死亡しているのが見つかった。


 自損事故とみられるが、「多額の負債があるN氏が逮捕されたことで、
 金融業者などの対応に窮していたのではないか」と噂されています。


 暴力団幹部は「株に限らず、土地など投機性の高い案件に資金を
 提供する。後は一任勘定のようなもの。利益が出れば双方の取り分
 を決めるし、損が出ても、暴力団は取り分を請求」
 損失は運用役にすべて被らす。


 ほんとうにこわいですね・・・・


 


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日本経済「黒幕」の系譜

 相場師、乗っ取り屋、仕手師、総会屋

 金儲けの天才といわれる怪紳士たちの素顔

 日本経済を舞台に暗躍する業師たち。
 金の匂いに敏感な彼らは、さまざまな顔を使ってカネを掠め取る。
 「ウラ」と「オモテ」の境界があいまいになった現代こそ、こんな業師
 たちの所業を知っておかなければならない。
 加藤(K氏)、村上世彰、木村剛、折口雅博から、許永中、
 福本邦雄、是川銀蔵まで

 日本経済をひっかきまわす「黒幕」たちの素顔を紹介する。