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フカセ釣り入門
初心者でもメジナは釣れる!!
情報化が進み、釣りも情報過多の時代となってきました。非常にたくさんのテクニックが披露されていますが身に余るものばかり。逆に考えすぎて釣れなくなることもありますし、釣りは難しいと意識が先行してしまうかもしれません。
初心者はシンプルイズベスト。気軽に楽しくフカセ釣りを楽しむためのポイントをまとめました。
釣れない時に意識したい5つのポイント
フカセ釣りの道具を知ろう
手返し(仕掛けの投入方法)
潮の流れと釣果
釣行の季節を選ぶ
えさ取り対策
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フカセ釣りの道具はとてもよくできています。その道具を生かすも殺すも使い方次第。つり方云々の前に、まずは自分の道具を知り、好敵手であるメジナに挑みましょう。
磯竿・リール
始めて間もない人は、磯竿やリールを一緒に買いに行って奨められたものを買っただけの方、また友人や師匠からもらった竿を使っている方も多いと思います。少なくとも何号の竿かは確認しておきましょう。
メジナのフカセ釣りの標準は磯竿の1.5号です。他に数釣りや繊細な仕掛けに適した1号や1.2号、大型狙いの1.7号や2号があります。ライン選びに影響します。仕掛けの性能を発揮させるタックルバランスが重要です。
磯釣りで使うリールはレバーブレーキリールが一般的ですが、レバーブレーキが活きるのは相当の大物が来たときです。普段の不用意な糸の放出はラインブレイクの原因になります。最初はしっかり握りこんで、タックル強度を信じてやり取りしてみましょう。仕掛け強度の限界が体で分かったら、ライン放出の技術をつければいいでしょう。
糸(ライン)
フカセ釣りに使う仕掛けの図を見てみましょう。
ここでは糸に注目。緑色で示した道糸と、灰色で示したハリスの2種類があります。
ナイロンはしなやかで伸びがあるのが特徴。メジナを掛けたら、この糸の伸びと竿の弾力で勝負します。フロロカーボンは摩擦切れに強く、歯や根に当たることの多い先端部の使用に適します。竿の号数により適合する糸(ハリス)の太さが異なります。目安は竿の号数が適合ハリスの最低ラインになりますので、下回らないよう糸を選んでください。
繊細なメジナという魚は、細く軽い仕掛けでなければなかなか食ってくれません。しかし細すぎる糸では竿の性能を発揮する前に糸が切れてしまいます。メジナが違和感なく食うように糸の太さを選び、糸の伸び、竿の性能を活かすことが大切です。
ウキ・ガン玉
ウキとガン玉は狙うタナの深さに影響します。目安を表に示します。
水深 |
オモリ |
2ヒロ |
B |
3ヒロ |
3B |
4ヒロ |
5B |
5〜6ヒロ |
1.0号 |
7ヒロから |
1.5号 |
※1ヒロは両手をいっぱいに広げた長さで約1.5mです。
タナが深くなるほどマキエとサシエの同調が難しくなります。フカセ釣りはマキエでメジナを浮かせて釣るのが基本。マキエを巻きつつ2ヒロ〜3ヒロの範囲で狙うのが扱いやすいでしょう。深いほうが釣れそうなイメージがありますが、上記でも述べたように深くなるほど同調が難しくなります。釣れないからとタナをどんどん深くすると、更に釣れないということも。
ウキは近場を釣る小さいのウキを使いましょう。ウキの浮力や沈む水の抵抗が小さく、メジナに対して違和感が少なくなります。ウキにより残浮力の設定がいろいろあります。残浮力が大きいと浮きすぎてメジナに違和感を与える原因になります。一度仕掛けを投入したら浮き具合を確認して、小粒のガン玉で残浮力を調整するのもコツです。
小物と収納
フカセ釣りには、その他の小物もたくさん使います。
ネットや雑誌には状況に合わせたテクニックやアイテムが紹介されています。最初からあれもこれもと入れていては大変な量になってしまいますし、使いこなせるかどうかも怪しい。ポケットにたくさん仕舞い込んでいては、あれを出しこれを出し・・・と仕掛けの交換にも手間取ります。初心者はシンプルイズベスト。基本の仕掛けを使い慣れてからでも遅くはありません。
小物入れは商品があります。両面に収納スペースがあり折りたためてコンパクト。
仕掛けの収納例
大きなスペースには、仕切りを自作し小分けにします。(灰色の線)
片方にガン玉。全種類でなくとも、組み合わせや調整に便利な重さを選びます。窓に号数とグラム数の書いたメモを貼り付ければ、より分かりやすくなります。もう片方にはその他の小物。針も食いが渋い時の細軸小針と通常、太軸の3種類。空いたスペースには使用済みの仕掛けを入れたり。
小物はこのケースとウキ止め糸で作れるので、仕掛け作りがシンプルです。釣りのスタイルなどで道具も変わってきますので、使いやすい収納を考えるのも楽しいものです。
数打ちゃ当たる・・・ではありませんが、手返しの増加はそれだけチャンスの増加でもあります。最初は特に投入してもハリスが絡まっていたりエサが取れたり、勝負以前の問題になることもシバシバ。
投入方法を練習し、手返しをよくすることで釣れる確率も上がることになります。
仕掛けの投入方法
仕掛けの投入で気をつけたいのはハリスがウキに絡まるトラブルです。投げ方が悪いとウキとハリスが回転しながら着水し、結果ウキにハリスが絡まり仕掛けが落ちません。(ウキの下のからまん棒が落ちないのでわかります)
投げた時、仕掛けが回転したら回収し投げ直しましょう。フワッと投げるイメージです。ウキが着水する直前にリールから出ている糸を指で止めて(サミング)してやると、ウキは止まり着水しますがサシエはウキを追い越し沖に着水します。これが理想の仕掛けの投入です。練習を積んで、トラブルがないようにすれば手返しはよくなります。
では、仕掛けの投入を動画で見てみましょう。磯の近場を釣る時の投入方法はサイドスローがおすすめです。(動画の2分くらいに解説があります)
動画 ウキ釣り超入門 仕掛けの投入方法
サシエのつけ方
仕掛けの投入と同時にエサが外れるトラブルも多いでしょう。そのまま沈めても釣れるわけがありませんね。
投げ方も重要ですが、針外れに強いエサ持ちのいい付けかたがあります。エビの背を反らせるように付ける、背掛けです。この背掛けを動画で見てみましょ
う。
動画 ウキ釣り超入門 ツケエの付けかた
仕掛けの回収方法
仕掛けの投入を学び、最後は仕掛けの回収方法です。エサを取られ仕掛けを回収する場合、針をつかもうとしても小さい針はつかみにくく、軽いのでフワフワして場所が定まりませんから尚更取れません。
重量があり大きくつかみやすい物。それはウキです。
仕掛けを上げるとき、ウキが手元に来るよう糸の巻取りを調整し付け引き上げます。ウキを手に取ったらすかさずウキを海側へ落とし、ハリスを軽く指で挟みます。するとウキの重みでスルスルっとハリスが手の中ですべり、最後は針が手に掛かり止ります。(刺さるほどの勢いはないので安心してください)
あとは余分な糸を巻き取り針にエサを付け再度仕掛けの投入をする流れになります。
これら一連の動作を習得すれば手返しは圧倒的に変わります。同じ釣行時間でも仕掛けの投入回数が増え、チャンスの増加につながりますので練習してみてください。
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磯に着いたら、まず釣り場の観察です。地形や潮の流れを見て、条件の良いところを選びたいですね。
潮の流れと釣果
フカセ釣りにおいて潮は重要な要素です。磯に着いて準備ができたら先にマキエをまいて、どこに流れるか観察してください。
沖向きに流れれば魚を寄せてアプローチできるので期待が持てます。逆に、手前に流れてくる場合、マキエは広がりませんから、厳しい釣りになります。遠目から手前に流すイメージで釣りながら様子を見て、潮の流れが変わるのを待ちましょう。
潮がぜんぜん動かずマキエが真下に落ちるのはもっと残念な状態です。いくら待てど潮が一向に動かない日もあります。念願のメジナを釣ってやろうと気合を入れても、不利な状況で結果が悪いのは当然です。今日は条件が悪かったと次に備え練習と割り切ってしまいましょう。
マキエとサシエの同調
マキエとサシエの同調。フカセ釣りではよく言われる言葉です。マキエを打つと潮に乗り沈みながら流れていきます。マキエの流れの中にサシエを一緒に流すイメージです。水中を見ることは出来ませんからピッタリなんて神業のようなことはできません。あくまでイメージでかまいません。仕掛けの投入前にマキエを一回打ち仕掛けを投入。投入後もう一度。仕掛けをマキエで挟みこむイメージです。
またいつまで流れても釣れないからといって、流れたウキの上にマキエを投入するのはいい方法ではありません。同じところへ等間隔にマキエをまいてマキエの帯を作り、その中に仕掛けを流すイメージです。
海の状況は自然次第ですからもっと複雑ですが、最初はこのマキエの帯と同調を意識して潮を読み仕掛けを流すよう心がけてください。
気候に四季があるように海の中にも四季があります。メジナも動物ですから寒い時は活性も低く獲物にめぐり合えません。釣れる季節を見極め釣行するのもテクニックです。
メジナの釣れる時期
メジナは一般的に、梅雨頃から釣り期を向かえます。釣れはじめる時期は地方やその年の気候にもよりますので、この頃になると釣果情報には目を通すようにしておきます。時期が前後しますから、梅雨に入ったからと我先に出かける必要もありません。メジナの釣果が聞こえてからでも遅くはありませんから、満を持して挑みましょう。
梅雨に始まるメジナのフカセ釣り。その後は秋の深まる11月頃までが釣りやすい季節です。この時期は水温もあり、数釣りもできる季節ですので、初心者は
この時期に釣行するのが最初の一匹への近道です。ただし夏場の昼間はエサ取りと暑さにやられて、他の意味で辛い釣りになるかもしれませんが・・・。
快適にメジナ釣りを楽しむのは梅雨と秋ということになるでしょう。
メジナの厳しい季節
冬になり水温が下がると、それまでと一転、渋い釣りを強いられます。しかしこの寒い時期のメジナは寒グレと言われ、脂が乗りおいしい季節でもあります。それを求め磯に渡る釣り人も多いですが、フカセ釣りでメジナを狙う初
心者には厳しい季節です。
深場で一発を狙っての釣になりますので、マキエとの同調が難しいばかりか、メジナの活性も低く、エサを咥えてもすぐに吐き出すため、このアタリを取るに
は相当の技術が必要となるからです。
メジナは水温に敏感な魚で、水温が低い時期でも前日より水温が上がった時には活性が上がる時もあります。年中スタンバイOKな状態ならいいですが、普
通の人はそうもいかないでしょう。
条件がそろえば期待が持てますが、それ以外はボウズ覚悟の釣りと思ってください。
フカセ釣りはエサ取との戦いでもあります。逆に言えばエサ取が活発ならメジナも望みが出てきます。エサ取りのいないような釣場に他の魚がいる可能性は低いといえます。
メジナを釣るためエサ取りを攻略する方法を学びましょう。
マキエワークで回避
エサ取り用のマキエを足元に打ち、エサ取りを足元に集めます。その後にエサ取りの届かない少し沖目に仕掛けを投入して、そこへマキエを少量打ちます。このとき大切なのがコントロール。マキエが手前に落ちたらエサ取りの餌食ですし、遠すぎたらサシエと同調しません。これも練習です。
仕掛けにマキエを打った後は再び足元へ。エサ取りが仕掛けへ行かないよう、足元に巻き釘付けにします。少し沖目にマキエの帯を作りつつ、手前はエサ取り対策のマキエと忙しくなりますが、上達への一歩でもありますので頑張ってください。
エサを変える
生のオキアミは柔らかく撒いてもすぐ食べられてしまいます。オキアミにはボイルしたものがあり、身が固いためエサ持ちがよく、エサ取りの多い時期には有効です。ただし手間が掛かっている分、生のオキアミより少し高価になります。ボイルオキアミをサシエにした場合は生より食いは落ちますが、背に腹は変えられません。
エサ取り対策を駆使してメジナの層へサシエを届けて食わせてやりましょう。
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