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磯釣りのレインウェア・防寒着の選び方
磯釣りは自然が相手の趣味。雨に降られたり、寒い日にも釣りに行くことも多いと思います。ウェア選びは釣りの快適さを左右する重要な要素です。なにより
雨に濡れたり寒さに震えていては釣りどころではありませんね。
これら気候や天候の変化に対応するウェアの選び方を考えてみましょう。
ウェア選びのメニュー
レインウェアの選び方
磯釣りの防寒対策
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釣行を予定していた日が雨。そんな日でも磯釣りに出かける事は多いと思います。
磯釣りは案外運動量がありますので、レインウェアもそれに対応したものが必要となります。安物のレインウェアは確かに雨は通しませんが内部の湿気も通さ
ず、湿気で服が濡れていることもしばしば。
磯釣りを快適に楽しむために、安物レインウェアからのステップアップを考えている方に。レインウェアに必要な性能や素材の特徴からレインウェア選びを考えてみましょう。
レインウェアの必要性
レインウェアは雨の日の必需品。また渡船利用などでは波しぶきがかかる事もありますし、曇り予報でも急な雨に備え着用または携帯して
おけば安心です。
釣り専用のレインウェアでなくても、アウトドア用品でも動きやすく耐久性のあるものであれば問題ないですが、釣り用の物はフローティングベストと一体化
できたり、釣りのための機能が考えられていて便利です。
またレインウェアは雨を防ぐだけでなく風や寒さも抑えてくれるので、肌寒くなる春や秋の夜釣りや、重ね着のアウターとして冬にもオールシーズン使えます。デザインもメーカーごとに工夫を凝らしカッコイイのもポイント。
少し奮発しても高機能なモデルがなにかと便利な場面も多いのでおすすめです。
レインウェアはシンプルに
磯釣りは小物や荷物の多い釣りですが、レインウェアの役目は雨対策であり収納ではありません。また余計なものが付いていると、雨の進入や耐久性が落ちたりしますのでシンプルなデザインのレインウェアをおすすめします。
磯釣りもシンプルイズベスト。普段から小物などはフローティングベストに納めて、ウェアのポケットを当てにしないようなスタイルがおすすめです。フードも雨を防ぐには大切な装備。小さいフードは雨が顔に掛かり集中力を妨げます。キャップのツバを覆う大きさがあれば、大幅に防ぐことができますので、チェックしてみてください。
快適素材 ゴアテックス
ゴアテックスとは
ゴアテックスとは、水を通さず水蒸気を通す『防水透湿素材』です。すなわち、外からの風雨を防ぎ内部の蒸れを逃がすので、ゴアテックスの使われたレインウェアは快適に過ごすことが出来ます。
ゴアテックスの生地は1平方メートル当たり14億個の微細な孔があり、この孔が気体である水蒸気は通し、液体の雨は通さない構造です。そこから蒸れの原因である体内の水蒸気を外へ逃がすので、蒸れることを抑え快適に過ごせるわけです。
また風を防ぐ生地は体温により暖められた内部の空気を保ち高い保温性に貢献します。
ゴアテックスの性能を発揮させるために
ゴアテックスは水蒸気を通し水を通さない事は先に書きました。ですからゴアテックスの透湿効果を発揮させるには、汗が素早く水蒸気となるよう、速乾性の
ある化学繊維の肌着をおすすめします。
天然繊維の肌着は水分を溜め込むため、水分を含んだ生地がゴアテックスの裏地に張り付くと、水の幕ができて透湿効果を妨げてしまい、蒸れの原因になります。
ゴアテックスの性能を発揮させるためには、表面の撥水性も重要です。汚れが多くなり表面の撥水が十分でない場合、表面に水の幕ができるため、これが
内部からの水蒸気の発散を妨げます。その結果、蒸れが生じますので、汚れが目立ってきた場合は洗濯・すすぎと乾燥させることで機能が回復します。気兼ねなく洗ってください。但し、洗濯の取
り扱い表示には気をつけましょう。
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寒さが増してくる季節は大物のメジナを求め、磯へ繰り出す方も多いと思います。特に寒グレなどと呼ばれ味もおいしい季節ですので、一年で最も熱い時期かもしれません。しかし気持ちとは裏腹に冬型が強まり寒さが増す季節。防寒対策をしっかりして磯釣りに挑みたいものです。
ここでは防寒対策のウェア選びを中心に説明します。
防寒の基本はデッドエアー
温度は高いほうから低いほうへ移動する性質があり、この移動のしやすさは『熱伝導率』として表されます。空気は熱伝導率が低いため、
体の熱を外に伝えにくいので、生地に空気を多く含む素材の服が暖かく感じるわけです。
とは言え、闇雲に着込めばいいわけではありません。着膨れすると動きにくく、また誤った重ね着で、せっかく蓄えて温まった空気が逃げてしまっては、暖かくはなりません。
重ね着には暖めた空気を留める工夫も必要です。留まり動かない空気をデッドエアーと言い、このデッドエアーを作ることが重ね着の重要な要素です。
重ね着で防寒対策
重ね着について考えてみましょう。重ね着の基本は、肌着などのインナー、その上に着るミドラー(中間着)、一番外側のアウターに
大きく分けることができます。このインナー、ミドラー、アウターの各層はそれぞれ役割がありますので、それらを理解し効果的な重ね着をすることで、寒さに負けない快適な釣りができま
す。
インナー
肌に直接触れる、いわゆる肌着です。インナーは汗をすばやく吸収し拡散させ、肌をドライに保つ性能が求められます。速乾を謳う化学繊維のインナーがおす
すめ。
綿のような天然繊維は水分を溜め込み乾きにくいので不向きです。乾かず繊維内に留まった水分は体温を奪ってしまうため、保温効果が落ちます。タンスに入っている綿のTシャツとアウトドア用品では、体感で相当な違いが出てきます。
ミドラー(中間着)
フリースやトレーナーなど、インナーの上に着用するウェアです。繊維間に空気を多く含んでおり、体温で暖められた熱を保持します。この空気層で断熱し、
外の冷たい空気で体温が低下するのをを防ぎます。また吸湿、速乾性能の優れたものが内部に湿気がこもらず快適に過ごせます。
アウター
重ね着で外側を覆うウェアです。外気と直接に接触するウェアですので、雨や波の侵入を防ぐ防水性、冷たい空気を遮断する防風性が求められます。また内部
の湿気を逃がす透湿性も併せて必要となります。街中と違い、磯という過酷な環境を前提に作られている、シマノやダイワなどのメーカー品が信頼できます。
安物のアウターは透湿性がなく、内側が結露でぐしょりなんてことも。地磯への山歩きのような運動量が多い場合は特に酷い状態になりますので気をつけ
てください。防水・防風・透湿、これら性能を高次元で発揮するものは、やはりゴアテックスが主流です。
アウターは空気層を含み防寒性が高いものが理想ですが、高くて買えない時は、レインウェアで防風・防水・透湿性能を確保し、防寒は下のウェアを重ねて調節しましょう。
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