磯釣りはじめよう

 〜ゼロから始める磯釣り入門〜

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偏光グラスの選び方


 偏光グラスとは、水中がよく見えるサングラス・・・と言うのは乱暴ですが、フカセ釣りにおいて、水中が見えるようになる効果は重要です。マキエや仕掛けの動き、エサ取りの様子など、水中の様子を確認して次ぎの一手を考える。そのための道具が偏光グラスというわけです。

 フカセ釣りの必需品、偏光グラスについてみていきましょう。

変更グラスのメニュー

  偏光グラスの基礎知識  偏光グラスの素材  偏光グラスの色




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偏光グラスの基礎知識


 偏光グラスは、サングラスと似ていますが機能は別物。その機能や特徴を知り、偏光グラスを選ぶ参考にしてください。釣人が偏光グラスをかけているのは、 カッコつけや単にまぶしいからだけではないんですよ。(^^)b


偏光グラスとは


 『偏光』とは特定の方向の光のことで、これを透過させるメガネを偏光グラスと言われます。つまり水面に乱反射した光はいろいろな方向を持っているため偏光グラスで遮ることができ、水中が見やすくなるわけです。

 変更グラスには偏光膜という層があり、この偏光膜はスリット状(ブラインドカーテンのイメージ)になっているため、直進した光は通しても、反射した上方向や下方向からの不特定な光は偏光膜により遮られる仕組みです。

 また偏光グラスにはサングラス同様に紫外線もカットする役目も備わっています。日差しや反射光の多い磯場では目を守る必需品ですね。

偏光レンズのイメージ


 偏光グラスは釣具屋で売っているものから専門店のものまで、値段も1000円程度の物から数万円と様々。とは言え、値段と性能が比例するのは世の常。

 製法の違いや素材の違いが値段に現れてきます。特に安物はゆがみがあったり目が疲れてしまいますので、メーカー品をおすすめします。


偏光グラスの用語と数値


 偏光レンズのスペックに出てくる用語や数値を解説します。

偏光度
 編硬度とは、水平を軸とした場合、それ以外の光をカットする割合を表します。編硬度が高くなるほど余分な反射光などをカットしてくれますので、よく見える偏光レンズということになります。とは言え、各社の基準で表されているため、目安と思ってください。高性能に思わせるよう数値だけ高いということもあり得る話です。

可視光透過率
 普段見える光を可視光といい、どのくらい光量を遮るかを表したもので、数字が上がるほど光を通さない、すなわちレンズの色が濃くなってきます。可視光透過率の高い偏光レンズは多くの光を遮りますので、日が落ちてきた時間や曇りの天気には暗すぎて見えにくくなるかもしれません。天候や時間、季節により光の強さが変わりますので、シーンに合わせた可視光透過率の偏光レンズを選択しましょう。

紫外線透過率
 紫外線を通す割合を表します。通さない方がいいので、数値は低いほうが理想です。磯場は太陽光や反射光が多く、紫外線を受けやすい環境であると言えます。紫外線を浴びすぎると白内障など目の病気を引き起こす要因ともなりますので注意してください。




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偏光グラスの素材


 偏光グラスには安物から高級品まで様々ありますが、その要素のひとつとなるのがレンズの素材です。安い偏光グラスには安価で加工しやすい素材が使われますが、ゆがみが出やすかったり光学的に劣る場合が多くなります。そして高級品ほどよい素材が使わ れ、光学的に優れた性能を発揮します。

 偏光グラスに使われるレンズの素材の特徴をみてみましょう。

偏光グラスのレンズ素材


CR39
 プラスチック系素材の中で歪みが少なく透明度が高い。プラスチック系では最高の光学性能を発揮します。プラスチック系の特徴である軽さも優れ、偏光 グラスを選ぶならこのCR39がおすすめ。ガラスに比べ傷つきやすく熱に弱いので保管には気をつけましょう。

アセテート
 アセテートは軽くて安価。しかし、歪みやすく傷にも弱い。特に安い偏光グラスに使われているレンズ素材です。

ポリカーボネート
 衝撃に強いレンズ。また軽くて比較的安価、加工も容易なため、多くの偏光グラスに使われるレンズ素材です。

ガラス
 傷に強く歪みも少ないレンズ素材。欠点が、やや重いということ。


レンズ素材性能一覧表


レンズ素材性能一覧表(シマノ サングラス機能表より)

レンズ素材

歪みがない

完全な球面

変形や外れ

凹凸がない

傷つきにくい

衝撃に強い

重量

 CR39

 アセテート

×

×

 ポリカーボネート

×

 ガラス

×


 表から見ても、光学性能に優れバランスの取れた素材がCR39であることがわかります。表にはありませんが、CR39は熱に弱いので、炎天下の車内など に置きっぱなしにするのは避けてください。



偏光グラスの色


 偏光グラスは色によっても見え方が異なってきます。その特徴をみていきましょう。とは言え、偏光グラスのレンズの色は好みの部分も多いので、気に入った 色を選んでも問題にはなりませんので、参考までに。


偏光グラスの色と見え方の特徴


グレー
 強い日差しや照り返しに強く、明るい場所や磯などで効果を発揮します。色合いも損ないません。外見もベーシックな色で人気のカラーです。

ブラウン
 グレーより明るく見えます。晴れから曇りなど幅広いシーンで活躍するでしょう。コントラストを強調するので水中に沈んでいるものを見るのに有利です。

イエロー
 さらにブラウンより明るく見える色です。マヅメ時や曇りなど光の少ないシーンで効果を発揮しますが、光の強い場所での仕様はややまぶしさを感じるかもし れません。シーンに特化したレンズと言えます。


ミラー加工


 偏光グラスは、レンズにはミラー加工されたものもあります。ミラー加工は外見では自分の目を隠すので見た目がカッコよくなりますが、偏光グラスの性能が向上するわけではありませんので、好みで選んでもいいでしょう。

 ただし、レンズ形状などにより自分の目や後ろの背景が写り込む事もあります。フラットな形状は特に注意してください。サイドが開いてない形状の偏光グラスは写り込みの心配は少なくなります。映り込みを抑える加工もあるので気をつけてみてください。




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