スポンサーリンク
磯靴とフローティングベストの選び方
磯釣りは自然が相手の趣味。荒波の中、切り立った地磯や山歩きなど危険と隣り合わせ。磯釣りを安全に楽しむため磯靴とフローティングベストの選び方を解説します。
安全装備のメニュー
磯靴の選び方 フローティングベストの選び方
スポンサーリンク
磯靴とは、靴の裏に金属のスパイクやフェルトが着いた靴。磯という環境は岩場が多く足を滑らせれば転落や落水など大事故につながりかねません。そのため靴の裏にスパイクやフェルトを使い滑りにくい対策がされています。
磯靴は必ず着用し、より安全な磯釣りを楽しんでください。
磯靴のソールの種類と特徴
磯靴のソールは、スパイクやフェルトなど数種類あり、シーンに合わせて使い分けられます。それらの特徴や適した環境を考えた磯靴選びをしてください。
スパイク |
|
粗い岩肌の磯ではスパイクが岩肌に掛かり、しっかりとしたグリップを確保します。山歩きに
も滑り止め効果が有効です。
反面、滑らかな岩場や新しいテトラなどスパイクが立たない所では滑ります。多少の突き上げ感から足が疲労する場合も。 |
フェルト |
|
幅広くグリップが確保できます。柔らかな履き心地で足が疲れにくいのもメリット。
しかし、ぬかるみや落ち葉の上で滑りやすいため、山歩きはやや不向き。また汚れたら釣行後に水の上で足ふみして汚れを抜きましょう。 |
フェルトスパイク |
|
スパイクとフェルトの両方の利点を持ちますが、よく言えば万能なようで、悪く言えば中途半端。 |
ラバーなどもありますが、一般的なのは上記の種類です。よく行く磯の岩肌や、経路を考えて選ぶようにしましょう。
山道や岩に足を掛けることの多い地磯歩きでは、スパイクの効果が高くなりますので、こちらのほうが幅広く使えると思います。比較的足場の良い堤防でも海草が生えていたり濡れて滑りやすいので、足裏の疲労が少ないフェルトの磯靴があれば安心です。
しかしいくら磯靴を履いていても濡れた海草の上などは滑ります。滑りそうな場所には行かないことも大切です。
磯靴・磯ブーツの違い
磯靴には、普通の靴形状のシューズタイプと、長靴のようなブーツタイプがあります。ブーツタイプは磯ブーツなどとも言われます。
シューズ |
|
履きやすく通気性も比較的いい。機動性も良好なので、歩きの多い釣行では快適に動くことができます。
しかし雨や水しぶきが掛かると内部が濡れてしまう場合があります。特に冬場に濡れると足先が冷たく釣りどころではありません。 |
ブーツ |
|
防水性が高く天候や波に左右されにくい。冬は防寒効果もあり暖かく履けるのもメリット。
しかし夏は少々蒸れます。 |
両方あれば便利ですが、『土砂降りでも釣りに行く』という場合でなければ、機動力に優れたシューズタイプが手軽でいいかと思います。
値段による耐久性
磯靴の値段も3000円くらいの物から1万円超えるメーカー品まで様々です。値段により耐久性や快適性が違うのは磯靴も同じ。値段の違いはどのように出
てくるか、違いをみてみましょう。
安物 |
3,000円程度
|
作りも悪く耐久性がない。靴底も薄いので足の疲労が大きい。
岩場に靴先を引っ掛けたら一発で破れたり、スパイクが抜け落ちたりと値段相応です。 |
ミドルクラス |
10,000円程度
|
しっかりした作りで耐久性が高い。靴底もしっかりしていて疲れにくい。おすすめの価格帯です。
ソール交換のできるものもあり便利。 |
高級品
|
20,000円程度
|
耐久性はもちろんシューズタイプではゴアテックスなど高級素材を使い通気性など快適装備が満載。 |
直接釣果と関係なさそうなので安くすませたい気持ちもあると思います。しかし安物はおすすめしません。地磯という苛酷な環境で使用するには耐久性がないのです。せめてメーカー品の10,000円くらい。足元はしっかりした物を選ぶことをおすすめします。
フローティングベストとあわせ、安全に釣りを楽しみましょう。
スポンサーリンク
海と接する磯釣りにおいて、落水の危険と隣り合わせであることを意識しなければいけません。万が一に備え、フローティングベストの着用は釣人のマナーで
もありますので、必ず着用しましょう。
泳ぎに自信があっても、服を着ていたり荷物を身に付けた状態では思うように泳げません。足場が高い場合や波のある時は、浮いて助けを待つのが有効です。
フローティングベストを着用している場合の生存率は80%を超えるのに対して、未着用では50%以下(20%とも)です。着用時に8割が助かります。し
かし未着用は助かる確率は半分以下。この違いは大きいです。
フローティングベストの種類
フローティングベストには、浮力を確保するため発泡剤の入った『固定式』と、落水時にボンベから空気を送り膨らむ膨張式があります。
固定式 |
|
救命胴衣にデザインと収納などの機能性を確保したもの。同一メーカーのレインウェアと一体に
できる機能もあり便利です。
やや嵩張りますし夏は暑いですが、値段により通気性を確保したり動きやすいよう浮力材を配置したりと快適性に配慮したものもあります。 |
自動膨張式 |
|
落水を感知して自動で膨らむ救命胴衣です。着ててもコンパクトなため目立たず動きやすい。
しかし袋に傷が付いては空気が漏れて浮力が確保できません。ボンベや浮力材の定期的なチェックが必要です。 |
磯釣には固定式が一般的です。自動膨張式はルアーフィッシングなど機動性を重視した釣りに用いられることが多いタイプです。他には丈の短いものもありますが、水に漬かる釣りを想定しています。上部のポケットは使いにくいので、磯釣りには胴の丈と同じくらいのものが便利です。
固定式は発泡材で安心感がありますし、デザインもよく、磯釣りのスタイルとして定着している感があります。着ているだけでも気分が盛り上がりますね。
フローティングベストの選び方
フローティングベストの浮力は、小型船舶安全基準に準じています。水中で7.5kgの浮力を24時間確保できるものが目安です。これは頭を出して浮くのに必要な浮力です。フローティングベストの大切な機能です。きちんと表記されているものを選びましょう。
使い勝手がいいにこした事はありません。ポケットの収納力はもちろん、ファスナーが塩噛みしにくいか、防水ポケットなどの装備もあれば快適です。フローティングベストは長く使う物ですので、縫い目がしっかりしており耐久性の高いものを選びましょう。
磯靴と併せ、安全に配慮して楽しく釣りをしましょう。
スポンサーリンク