大陸・・・人類が生活する場
大陸は、地球の地殻上に存在する陸塊です。
現在の地球には、上記の六大陸があります。
最大は、ユーラシア大陸、
最小は、オーストラリア大陸です。
氷河期には、絶滅の危機に陥りますが、生き残ったものはアフリカ大陸で進化し、現生人類が誕生しました。
現在は、氷河期の間氷期で、南極大陸等に、氷河が存在します。
ダーウィンの進化論で有名な、ガラパゴス諸島は、南アメリカ大陸にあります。
大陸は、現在も移動を続けており、数億年後には、超大陸が出現するようです。
地球の地殻上に存在する陸塊です。
現在の地球には、六大陸があります。
地質学では、変成岩や火成岩、花こう岩の岩盤で構成された部分を、大陸地殻とします。
より厳密には、15億年から38億年前の先カンブリア時代に安定した、クラトンを指すようです。
大陸は、周辺を、活発な造山帯・海溝、または、
三角州や海底プレートに形成された珊瑚礁や積もった堆積物等が付着した、付加体で覆われています。
縁辺部の外側は、地球のプレート配置によって、大陸棚や玄武岩質の海盆が広がるか、他の大陸地殻と隣り合っている状態にあります。
尚、大陸地殻の周辺は、必ずしも水域ではありません。
大陸地殻は、やがて海洋地殻の下にもぐりこむか、大陸地殻同士が衝突します。
現在の地球地殻は、他の時代に比べて陸地部分が多く、(標高が)高く、乾いた、変則的な状態にあります。
東ヨーロッパやインド等といった地域は、古代の独立した場所(東ヨーロッパ・クラトンやインドクラトン等)であった事から、
他のユーラシア大陸とは異なる大陸塊とも考えられます。
これらの大陸塊とユーラシアの境界が、ウラル山脈やヒマラヤ山脈等の新しい造山帯です。
大陸地殻には、クラトンに至らない、多くの微小大陸があります。
ゴンドワナやジーランド等、古の大陸の断片に当たる、
ニュージーランド、ニューカレドニアやマダガスカル島、
マスカレン海台北部やセーシェル島が、これに当たります。
カリブ海の諸島は、花こう岩質ですが、ほとんどの大陸は、花こう岩と玄武岩質の表層を持っています。
ただし、これでは、島と微小大陸を区別できません。
ケルゲレン海台は、ゴンドワナ大陸の分裂に関与したと考えられるため微小大陸に相当しますが、
地質は主に火成岩であり、微小大陸ではないアイスランドやハワイ諸島と同じです。
ブリテン諸島、スカンジナビア半島の一部、ニューファンドランド島は、
過去同じ大陸の一部であり、内海(イアペタス海)が広がって分断されました。
これらも大陸断片に当たります。
プレートテクトニクスによる大陸の定義について。
今日、ヨーロッパを、アジアの大部分を合わせ、ユーラシア大陸としていますが、
ユーラシアプレートを基準に見ると、インド、アラビア半島、そしてロシア東部は除外されます。
インドは、楯状地を中央に含み、ヒマラヤ山脈を北端とする単独のプレートです。
南北アメリカは、比較的近年の火山活動によって形成された陸峡でつながった、プレート的には別々の大陸となります。
北アメリカは、カナダ楯状地の端にグリーンランドを、西の境界でアジア(ロシア)東部を含むことになります。
尚、通常、大陸は、大陸岩石やプレート境界といった定義ではなく、地理的な意味で用いられます。
ヨーロッパとアジアとを合わせた、地形的に独立した地域です。
六大陸の中で、一番大きい大陸です。
現在でも、アジアとヨーロッパの区別は存在しますが、その境界は人為的なものなので、明確でありません。
ウラル山脈、カスピ海、大コーカサス山脈、黒海等を境にする説が主流です。
尚、アフリカに関しては、スエズ地峡という明確な境界が存在するため、
スエズ地峡以南はアフリカ大陸、以北はユーラシア大陸と、地理的に明確に区分されます。
ただし、両者は地続きであることから、これを合わせてアフロ・ユーラシア大陸ということがあります。
面積5492万km2、全陸地面積の37%を占めます。
海岸線総延長距離は、10万7800kmです。
モンゴル高原から黒海北岸のキプチャク草原に至る地域を、中央ユーラシアといいます。
中央ユーラシアは、東アジア、南アジア、西アジア、ヨーロッパを結ぶ陸の交易路(シルクロード)の結節地帯であり、
経済・文化の交流が盛んに行われた地域でもあります。
アフロ・ユーラシア大陸のうち、スエズ地峡の西側の部分を占める大陸です。
ユーラシア大陸とは陸続きになり、インド洋・大西洋・地中海に囲まれています。
単にアフリカという時は、大陸の周辺の島嶼(マダガスカル島等)や海域をも含んだ地域の総称になります。
大陸北部は、非常に乾燥したサハラ砂漠で、
赤道付近は、広大な熱帯雨林が広がります。
南側も、乾燥しており、サバナと砂漠が広がります。
大陸東部には、南北に大地溝帯があり、大陸を東西に引き裂いていて、
ビクトリア湖等を経て、一年に数cm単位で、東西に分裂していっています。
アラビア半島やマダガスカル島は、かつては大陸と一体でしたが、この地溝帯によって分裂しました。
大陸自体は、北へ移動しており、地中海をはさんだヨーロッパへ接近しています。
アルプス山脈は、このために造山運動が起こっていますが、
アフリカ大陸自体も、最北部はアトラス山脈が連なっています。
大型哺乳類が、生息します。
ゾウ・ライオン・サイ等は、熱帯アジアに近縁種がいますが、
キリン・カバ等は、アフリカだけに生息します。
尚、クマは、生息していません。
ゴリラ・チンパンジー等、人間に近縁な類人猿がいる地域でもあり、
人類の起源も、アフリカ中部と考えられています。
北アメリカ大陸(北米大陸)
現在は、南北アメリカ大陸のうち、パナマ地峡より北側の部分です。 南アメリカ大陸
北アメリカ大陸は、ローラシア大陸から分かれました。
ゴンドワナ大陸から分かれた南アメリカ大陸とは、別々に存在した大陸でした。
面積は、約2400万km2です。
アメリカ合衆国、カナダ、メキシコ、グアテマラ、ベリーズ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、パナマが位置します。
尚、北アメリカ地方という場合は、メキシコ以南を、中央アメリカ地方として区別することがあるのに対し、
北アメリカ大陸という語には、そのような用法は存在しません。
住民は、大航海時代以前においては、モンゴロイドが中心でしたが、
ケネウィック人の発見もあり、他の人種も住んでいた可能性があります。
南アメリカ大陸(南米大陸)
アメリカ大陸のうち、パナマ地峡より南側の部分です。
東は大西洋、西は太平洋に面していて、北は北アメリカ大陸とパナマ地峡で接します。
ゴンドワナ大陸が分裂して生成しました。
約3000万年前に、南極大陸と分離してから、
約200万年前にパナマ地峡ができるまで、孤立大陸であったため、独特の動植物が進化し、固有種も多いです。
また、ギアナ高地やアマゾン等の熱帯雨林も、種の多様性に大きく貢献しています。
生物地理区的には、中央アメリカ南部とともに、新熱帯区に区分されます。
南半球のオセアニアに位置する大陸です。
面積は、6つの大陸の中で最小です。
全土がオーストラリア領に属し、東は太平洋、西と南はインド洋、北はアラフラ海に面しています。
面積、約761万9000km2
海岸線の長さ、 約19500km
砂漠の面積、約337 km2
平均標高、約340m。
現在の位置は、中緯度高圧帯の付近にあり、
特に冬季(7月頃)はほぼ直下に当たるため、おおむね乾燥した気候となっています。
更に、大陸の最東部に大分水嶺山脈(グレートディバイディング山脈。古期造山帯)があります。
太平洋から水分を含んだ空気は、ここで大量の雨を降らして水分を失うため、
その西には、乾いた風を吹き降ろすこととなり、
大陸中央部は、更に乾燥しています。
この結果、砂漠気候( BW )が約3割、
ステップ気候( BS )も含めた乾燥地帯は、5割を超えます。
しかし、大分水嶺山脈に降った雨は、地下水となって山脈西部へも流れているので、
気候は乾燥しているものの、地下水をくみ上げることで、牧畜等を行うことも可能です。
尚、大陸の西部は、大半が乾燥した砂漠や荒野です。
オーストラリア大陸は、全体として浸食の進んだ平坦な大陸であり、
大陸の最高峰は、大分水嶺山脈に存在する、標高2228mのコジオスコです。
中部からは西部には、オーストラリア盾状地が位置します。
更に、ごく一部にはピルバラクラトンのような、20億年以上も前に形成された岩石が残っている部分もあります。
太平洋沿岸のサンゴ礁、グレートバリアリーフや、
浸食によって形成された、ウルル(エアーズロック)等があります。
オーストラリア大陸は、東ゴンドワナ大陸から分離してできました。
その後、氷河期にはニューギニア島と地続きであった期間等があるものの、長らく孤立して存在していました。
このため、他の大陸とは進化が全く異なった動物が多く存在します。
オーストラリア大陸特有の動物には、カンガルー、コアラ等の有袋類があります。
人類は、4万年以上前にスンダランドより移住してきたとされ、その子孫がアボリジニです。
狩猟採取生活を営み、都市文明は誕生しませんでした。
地球の最も南にあり、南極点を含む大陸です。
南半球の南極地方にあり、南氷洋に囲まれた南極圏に位置します。
面積は、約1400万km2(オーストラリア大陸の約2倍)。
約98%は氷で覆われ、厚さは平均1.6kmもあります。
南極大陸は、平均気温が最も低く、乾燥し、強風にさらされ、平均海抜も最も高い大陸です。
最低気温は、-93.2℃(2010年8月)です。
年間降水量が海岸部分で200mm、内陸では更に少ない砂漠と考えられます。
1959年、南極条約が批准されました。
太古の南極大陸は、現在よりもはるかに北に位置し、
熱帯または温帯の気候であった時期が長く、当時は森林で覆われ、多様な生物が生息していました。
クリョロフォサウルス(クリオロフォサウルス)等、恐竜も生息していました。
現在、自然状態では、寒冷な環境に適応可能な生物のみが生存し、
藻類、ダニ・線虫や、ペンギン・シロナガスクジラ、シャチ、オットセイ、アザラシ等の動物類、
植物、菌類、原生生物、バクテリアが繁殖しています。
ナンキョクオキアミは、南氷洋における生態系のキーストーン種であり、種々生物の重要な餌となります。
クジラや鳥等、大型の生物は、周遊を行います。
蠕虫やナマコ、遊泳するカタツムリ等も、両極海洋部で発見されました。
両極と赤道域をつないで流れる海洋深層水は、温度変化が5℃以内と少ないです。
この熱塩循環が、卵や幼虫を運んだという説があります。
菌類は1150種が確認され、400種が地衣類、750種がそれ以外です。
厳しい環境に対応した、岩石内微生物もいます。
藻類も数百種存在しますが、ほとんどは植物プランクトンです。
夏の期間、様々な氷雪藻や珪藻が、沿岸水域で繁殖します。
近年、氷河の下から、古代生態系に属する、複数のバクテリアが、生きた状態で発見されました。