初夏の万座〜川原湯温泉(その1)
今年のGWは高速1000円の影響で混雑するだろうと思っていたのですが、なかなか日がとれないので、渋滞覚悟で温泉まで行ってみようか、ということになりました。行き先は群馬県川原湯温泉。まずは、ついこないだ、ウィザードが故障した長野道中野ICまで直行です。(今回は嫁のプレマシーで行きました。)
中野ICから志賀高原方面へオリンピック道路を上り、国道292号線(旧志賀草津道路)を渋峠方面へ。今年は雪が少なく、冬期閉鎖はすでに解除されています。横手山はまだスキーができます。こないだスキーに来たのが12月なので、半年もスキーが楽しめるんですね。
半分長野で半分群馬の渋峠ホテルで「日本国道最高点到達証明」をもらいました。1枚100円。訪れた日付が入ります。
渋峠を少し行くと日本国道最高点があります。このあたりから硫黄のにおいが車の中に入ってくるようになります。地中から吹き出す硫化ガスの臭いです。
渋峠を越えて白根山の湯釜を見に行きます。まだ朝の9時過ぎですが、すでに多くの観光客が押し寄せています。雨は降っていませんが、さすがに風が冷たいです。ごつごつした歩道を上ること20分で白根山の湯釜が見えました。残雪の湯釜もなかなか見応えがありました。
冷え切った体を温めようと、一旦万座温泉へ下ります。「万座」→「スキー」→「ユーミン」と連想するあなたはバブル世代。ww。若い人には何のことかわからないでしょうが。つづら折りの道路を下って万座温泉に到着。
湯釜と同じターコイズブルーのお湯。温泉らしい温泉です。内湯もなかなか風情がありました。日帰り入浴は一人1000円。ちょっと高めですが、温泉気分は存分に味わえます。
万座でほっこりしたら,もう一度白根山の方へ戻り、草津温泉へ降ります。草津温泉街は当然ながら大混雑。車を止めるどころか寄りつくこともままならないような状況でした。足早に草津温泉街を後にして、六合村へ。途中、谷に渡された鯉のぼりを見つけました。山間の鯉のぼりは誰に見られるわけでもなく、並んで楽しそうに泳いでいました。
六合村にも幾つかの温泉があって、昔から草津の上がり湯として栄えたそうです。観光物産センターの温泉は湯ノ花が黒色でした。(お湯はやや白っぽいお湯。)六合村を下ると長野原町。駅周辺は八ツ場ダム関連工事で大きな橋や陸橋が建設されていました。
ウィザードと同じ145。
八ツ場ダムは計画から半世紀以上にわたってもなお、完成を見ないダムで、反対闘争や保障問題、計画の度重なる遅延など、多くの問題を抱えながら、現在周辺工事が進んでいます。私の住むまちの近くにも、長期化市、さらには凍結している丹生ダムや、名古屋市が導水路計画から撤退した(2009.5.15中日新聞)徳山ダム等、完成しても新たな問題を抱えるダムがあります。それぞれの土地へ観光で訪れた私たちには、安易にどちらかに酌みする事もできませんが、長期化すればするほど、そこに住む人たちの生活は多くの我慢と痛みを強いられるのだと感じながら、芽吹きを迎えた風情ある景色をしっかりと楽しんでおきたいと思いました。
その2へつづく。その2へつづく。