ななこ号里帰り&福山自動車時計博物館
今回のもう一つの目的がななこ号の里帰りであります。ななこ号はスクエア福山(現いすゞ自動車中国株式会社・福山支店)で展示されていました。その後、前オーナーを経てうちに来るわけですが、展示当時のチラシが今も残っています。
「カラーは鮮やかなゴールデンイエローマイカです」。たくさんの方がななこ号を見に来てくださったのでしょうか。もんちっちさんのビークロス本によると、その年(1999年)広島県で販売されたビークロスは4台だそうです。ななこ号に限らず、175LTDの早い番号の何台かは、全国のスクエア各店で展示されていたようです。
まさか、ななこ号も遠く離れたこんな片田舎ででその後を過ごすとは思っても見なかったでしょうね。まあ、そんなこんなで、一度は里帰りさせてやりたいなあ、と思っていた次第です。
朝、倉敷を出て福山に向かいます。福山いすゞは大きなバイパス沿いにあって、営業所も大きい。○山通運とか、大口の業者さんでもあるんでしょうか。
早速、フロントで許可をもらって記念撮影させてもらいました。いすゞの人からすれば、いったい何のことか、何しにきたのか、よくわからなかったでしょうけど、俺的にはななこに義理を果たしたというのか、嫁の実家に挨拶に来たような気分でww。
ここが昔のスクエアのショウルーム跡地。このガラスの向こうにななこ号は飾られていたのであります。(今は物置。)俺的には満足したので、引き上げることにします。
せっかく福山まできたので、福山自動車時計博物館へ行くことにしました。いすゞから車で30分ほどで到着。博物館の道すがら、怪しい廃車置き場がありました。
福山自動車時計博物館の車両置き場でした。ボンネットバスやら朽ち果てたエンジンやら、無造作に置かれてます。裏手にはレストア工場があります。レストア待ちのマセラティ(メラク?)なんか、すごいとこに来てしまったような。さらにしばらく行くと今度は道沿いに現れる屋外展示場(?)整備されたボンネットバスと一緒になぜかジェミニ。オーナーはいすゞヲタなのか?(んなわけない。)ジェミニの横にあるオート三輪はトクサン号(特大三輪だから?)というそうで、ものすごくレアな存在らしい。
ようやく博物館に到着しました。まだ入館料も払ってないのに、ここまでずいぶん楽しませてもらいました。中は趣のある木の梁で作られた展示室。冬の日の光が心地よいです。古い懐中時計から大きな櫓時計まで、たくさんの時計が出迎えてくれます。
展示室の中は小型車が多く、実際にさわったり、運転席に座ることもできます。写真ももちろん取り放題。緑のヒルマンミンクスもありました。ダットサンフェアレディZ(S210)。おしゃれです。ピカピカですが、ここへ来たときは「エンジン・車体・車輪もすべてバラバラ。これが自動車だといえる人が皆無というほどヒドイものであった。」そうです。(FAMCホームページより)
福山自動車博物館は15名以上の団体なら、福山駅までボンネットバスで送迎してくれるそうです。(要予約)ななこ号もいつかここに飾ってもらえるといいなあ。なんてね。何より雰囲気がよい博物館でした。