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2012.12月号

   

ブログアドレスは「http://www.tanpopo-club.net/

もしくは「小林るみ子たんぽぽ倶楽部」でみることが可能です。

ご意見やご感想がございましたらお聞かせください。

 

衆議院選挙がありました。来年は参議院選挙だけでなく、県知事選挙・市長選挙があります。

選挙のラッシュです。
私たちの住む兵庫県・神戸市に今、どんな課題があるのかどんな影響が出るのか、皆さんに知ってもらいたいと、毎年、小さな「市政報告会」を行ってきました。集まっていただくだけでなく、スライドを持って出かけていく・・・「出前」も行ってきました。写真は、その一つです。ぜひ、お声かけください。私たちの住む神戸市の今を将来を一緒に考えましょう。

 


 

           【12月18日、於:新在家南復興住宅集会室】


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【議会発信】

都賀川の安全対策について

2008年7月28日、灘区の都賀川で、ゲリラ豪雨による増水事故があり、子ども3人を含む5人の尊い命が奪われました。事故後、神戸市は、子どもたちへの安全教育などのソフト面や回転灯・注意看板・電光掲示板、避難梯子設置などのハード面での対策を取りました。
しかし、今年の7月21日にも、またしてもゲリラ豪雨による増水があり、当時、河川敷にいた約50人が避難した直後に水が押し寄せました。もう少し避難が遅れていれば、またもや犠牲者が出ていたかもしれません。異常な気象状況が続く昨今、今後も、ゲリラ豪雨が頻繁に起こる可能性があると考えられます。
都賀川のみならず、石屋川・住吉川などの都市型河川は、阪神大水害の経験から、「上流に降った雨水をできるだけ速やかに海へ流す」ための直通排水路です。「河川及び親水公園に100%の安全性はない」とも言われてもおり、市民の安全・安心のためにも、二重・三重のセーフティネットの整備に力を注ぐ必要があります。県と市の関係機関、土木関係の専門家、地元住民とが一堂に会する「都賀川増水事故防止対策会議」を早急に設置するよう、兵庫県に働きかけるべきではないですか。

【市長】
2008年の事故後、兵庫県と神戸市の連携で、警報システム整備や防災教育教材の作成などの啓発をしてきた。都賀川安全対策では、兵庫県が回転灯の設置や横断幕の掲示など、継続的に安全対策の協議を行ってきた。今年の7月の増水を受け、兵庫県と神戸市で、対策会議を開催し、さらに安全対策について検討を進めており、神戸市からは音声による注意喚起の検討なども兵庫県に要望している。

 

「放射線」副読本の見直しについて



福島事故の原因が、明らかにされていないにもかかわらず、昨年末に「収束宣言」が出されるなど、国の情報や対応に多くの国民は不信感を抱いています。福島県民はもちろんのこと、県外に避難されている方々は、未だもとの暮らしをとり戻すどころか、先の見通しの立たない中、見えない「不安」に怯えながらも、常に「選択」を迫られる日々を過しています。これから、私たちは、子どもたちに放射線を「正しく恐れる」ことを伝えていかなければなりません。

その一つに、教育現場における、副読本による「放射線教育」があります。

今回、配布されている新副読本は、文科省が国の原子力推進資金で『日本原子力文化振興財団(経産省からの天下りや電力会社からの役員が多い)』に委託したものです。そもそもそこに問題があります。そればかりか、福島原発事故については、巻頭に若干触れているだけで、あとは「放射線についての基礎的知識・利用」と言わんばかりの内容です。「正しく恐れる」という視点での「放射線教育」について検討し直すべきではないですか。

 

【教育長】
新副読本は、放射線等の基礎的な性質について理解を深め、未曽有の事態に的確に対処することを狙いとしたもので効果的に活用したい。また今、年度末を目処に神戸市独自の防災教育副読本の改訂作業を行っており、今回の原発事故の概要や放射線の人体への影響、身を守るための方法などについて正しく学ぶことができるようなものにしたいと考えている。



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【議会発信】連日にわたる局別審査での質疑から

環境局
●震災アスベスト対策
―除去促進について―
●大阪市の「震災がれき」受け入れに

申し入れを
水道局
●単身世帯増加による水道料金見直しを
 現在の水道料金は「口径20mm以下、一戸2カ月の場合、基本料金(一般用)は、使用水量20㎥まで、2835円」となっており、それ以上は、従量料金で加算される。
現在、単身世帯の増加で、水道利用者の約4割が基本使用水量20㎥以下という状況で、一人あたりの使用水量が少なくなっている。しかも、使用水量が3㎥の人も9㎥の人も

19㎥の人も支払う水道料金は同額の2835円だ。負担減のためにも見直しが必要。
●放射能汚染における水危機対策を
保健福祉局
●『福祉パス制度』改悪反対(意見)
●震災アスベスト対策
―住民検診体制の強化について―
●若年性認知症患者への対応の充実を

最近増加している若年性認知症患者への対応が不十分。相談窓口が分からず、家族が抱え込み悩んでいるケースが多い。相談窓口はもちろん、医療・介護・福祉のネットワーク化が必要。また、そのコーディネーター役の人員配置も。早急に体制の充実を。
交通局
◎交通バリアフリー施策について
●敬老パス「乗るたび負担制度」の見直しを(意見)
●バス停留所の間隔の見直しを
●バスでの車いす・ベビーカー利用の促進
●高齢社会、「買い物難民」を生まないためにコミュニティバスの充実を

建設局
●都賀川に二重・三重の安全対策を
●公園・運動場の芝生に「鳥取方式」を

 

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職場でのトラブル・・・決してあきらめずにまずは相談を!


 年間3万人以上の人が自ら命を絶つ・・・こんな状況が、1998年を皮切りに14年以上も続いているこの国の異常さ。自死の7割は男性、30台から50台のいわゆる働き盛りです。背景には、「労働問題」があると言われています。
パート・アルバイト・契約社員・派遣社員、一人でも誰でも入れる労働組合「ユニオン」に関わって18年。震災がきっかけです。年に2回の全国一斉ホットライン【写真】のほかに、常時相談を受けつけています。困ったときに、決して諦めずにまずは相談ください。必ず解決の道があるはずです。

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【地域発信】阪神淡路大震災から18年、未だに残る課題   

阪神淡路大震災から18年、未だに多くの課題が残っています。震災障がい者補償、新
長田南地区再開発事業、災害援護資金返済、そして、借り上げ住宅返還、震災アスベストなど。これらの課題は、東日本の被災地においても今、同様のことが起きつつあります。阪神淡路大震災の被災者にとってのより良い解決こそが東日本の被災地における課題の解決にもつながります。

 

神戸市や兵庫県は、契約期間満了を理由に高齢の入居者に退去を迫っています。4度目の住み替えは、人間関係がまたもや断ち切られることに、“孤独死”を生みだすことに、命を縮めることにもつながります。18年前とまた同じあやまちを繰り返そうとしています。
7月、10月に、『被災地と被災者を考える懇談会』『兵庫県震災復興研究センター』は、市役所前で相談会を兼ねた要請行動を行いました。
その後、神戸市に兵庫県【写真】に申し入れを行いました。入居者がこのまま借り上げ住宅を[終の棲家]として住み続けられるように引き続き取り組んでいきます。

 

 

阪神淡路大震災で、建物の解体作業に携わった労働者やボランティアが、当時、高濃度のアスベストに暴露したことにより十数年の潜伏期間を経て、2008年を皮切りに、中皮腫を発症する人が相次いでいます。
専門家によれば、いよいよ“発症期”に入ったのではないかとも言われています。解体作業の最中、日々の暮らしを営んでいた住民も含めたアスベスト検診の体制強化やアスベスト除去の促進強化が急がれます。

どなたでもご参加を!
先日、『ひょうご労働安全衛生センター』の呼びかけで、大工さんや左官さんなどの土木建築労働組合の方をはじめ、港湾労働者、自治体の職員の方々が、一堂に会し、対策を話し合いました【写真】。今後、下記の取り組みのほかに、自治体への要請も行う予定です。


 

「がれきの積みあがった東日本の被災地で対策がきちんと取られているのでしょうか」
「阪神淡路での教訓は生かされているのでしょうか」
「原発事故に伴う放射能汚染に目を奪われるあまり
がれきに含まれる粉じんに命を脅かすアスベストが
潜んでいることを忘れてはならないのです」
●日時 2013年1月12日(土)13時~16時
●場所 神戸会場:三宮勤労会館大ホール
●主催 ひょうご労働安全衛生センター(℡078-382-2118)

 

どなたでもご参加を!

 

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【地域発信】

◆語り部さん・・・
ろっこう医療生協の『社会保障平和スクール』で、『神戸空襲を記録する会』の中田政子さんや多鹿照代さんが、神戸空襲の折のつらいお話をされました。多くの尊い命を奪っただけでなく、生き残った人たちにも重い苦しみを背負わせ続けてきたのが戦争です。そのつらさを乗り越え、ようやく口を開くことができるようになった方々の“語り”をしっかりと受け止めていかなければならないのだと思います。


 


◆『原爆と人間写真展』・・・
何年経ってもあの悲惨さを忘れてはならないと、今年も『神戸市原爆被害者の会』は、『原爆と人間写真展』を開催しました。夏休み中ということもあってか、子連れの方も多く、親子で戦争のことを語り合う光景が見られました。感想ノートには、子どもたちの素直な感想や韓国の青年の感想などもあり、改めて被爆国の日本から全世界に、子や孫の世代に語り伝えていくことの意味を考えさせられました。

 

◆広島平和記念館・・・
20年ぶりに『原爆記念館』『原爆ドーム』を訪ねました。修学旅行でしょうか、たくさんの子どもたちや若者、外国の人もたくさん来館していました。後世に語り伝えていくためにも「戦跡」を残していかなければならないと思いました。  
ある原爆被害者の方の声・・・
「私たちは一瞬のうちに被ばくしたが、じわじわと被ばくしている福島の人たちのことを思うと心が痛む」

 

◆「平和マップ」兵庫区版・・・
 戦争経験者が高齢化してくる中で、その悲惨さを後世に語り伝えることが急がれます。元小学校教諭の小城智子さんが中心となり、このたび、兵庫区版の平和マップが出来上がりました。今後、長田区版・中央区版・須磨区版の発行を目指します。
【問い合わせ先】 神戸平和マップをつくる会
℡078-851-2760(神戸学生青年センター内)


 

 皆さんからの募金を『神戸空襲を記録する会』に届けさせていただきました。亡くなられた方一人ひとりのお名前が刻まれたモニュメントが、大倉山公園に建設されます。

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【倶楽部発信】お知らせ


秋のリサイクルバザーでの収益金の一部を石巻市仮設押切沼団地を訪問した『被災地メーデー実行委員会』にカンパさせていただきました。回数を経るごとに品物を提供いただける方が増えています。感謝しています。今後ともご協力いただきますよう宜しくお願いします。    
次回、春のリサイクルバザーは、下記の日程で行います。ご協力宜しくお願いします。
・日 時 2013 年3月23日(土)・24日(日)10:00~16:00
・場 所 たんぽぽ倶楽部 
・問合せ ℡802-1125(月・水・金曜日13:00~17:00たんぽぽ倶楽部)


あいにくの雨・・・、どうなることかと心配した黒豆狩り。しかし、よくできたもので、雨でも阪東農場の作業場でしっかり黒豆狩りを楽しむことができました。ふっくらとした黒豆を黙々とちぎり、今回もどっさり抱えて帰りました。やっぱり美味しいです。阪東農場の黒豆は特別です。
その後、モンゴル出身の方の心温まるおもてなし、モンゴル料理の昼食をいただき、最後に、定番のキリンビール工場の見学・試飲。ささやかながら秋の一日を楽しみました。


●期 間 1~3月(毎月第2・4水曜日13:30~15:30)計6回
           * 1回目は、1月9日(水)
●講 師 門野里栄子 先生
●費 用 会費5000円(全6回、1回のみは1500円)    
と材料費500円~2000円
●申込み 1月4日~ ℡078-802-1125
(月・水・金曜日13:00~17:00たんぽぽ倶楽部)


※都合により不在の時もあります。ご了解下さい。   

・電 話での相談 ℡090-7359-6658(小林携帯)
・事務所での相談 ℡078-802-1125 毎月第1土曜日10:00~12:00(於:たんぽぽ倶楽部)

 

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編  集  後  記

早いもので、年の瀬を迎えました。いかがお過ごしでいらっしゃいますか。振り返ってみれば、今年もいろいろなことがありました。年々、月日のスピードが増すように思えて仕方ありません。年齢のせい?でしょうか。
さて、衆議院選挙が終わりました。最悪の結果になりました。この間の政治の混乱ぶりには目に余るものがありました。社会のルールも労働のルールも総破壊状況になると言うのに、政治が全うに機能していません。こんな時こそ、目先にとらわれてはなりません。うっぷん晴らしにしてもいけません。皆さんの目で耳でしっかりとチェックしてください。私も頑張ります。(小林るみ子)

 

 

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