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2009・12月号

ここは人間の国か フツーに働いてフツーに生きていくために
労働者派遣法の抜本改正を!

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この秋、『派遣法改正、日比谷大集会』に参加しました。非正規労働者の増加、ワーキングプアやネットカッフェ難民、そして昨年の「年越し派遣村」の言葉に象徴される崩壊状態の労働現場の背景には、とりわけ小泉構造改革が推し進めてきた労働法制の規制緩和があります。流した汗が報われる社会、若者が将来に夢と希望を持って働ける社会を願ってきた私たちは、「フツーに働いてフツーに生きていく」このあたり前のことが保障されなくなった現状を憂えてきました。「どこが経済大国なのか!」怒りの集会でもありました。
国会解散とともに廃案となった『労働者派遣法』改正案。仕切り直しです。経済界は、「改正されれば、労働者の職業選択の自由が奪われ、雇用が奪われ、景気が悪くなる」というとんでもない発言をしています。雇用を奪ったのは誰でしょうか!このままだと、後退するか先送りになってしまうことから、政権交代された今こそ、政治的判断、決断が必要となってきます。
集会後、衆・参議院会館前で請願行動を行い、すっかり陽が落ちた国会周辺をデモ行進しました。このあたりは、震災後、『公的援助法』実現のための国会行動で、何度も何度も足を運んだところです。震災から15年。当時、故小田実さんが、被災者を救済しようとしない国を「ここは人間の国か」と嘆き、憤られていたことを思い出します。労働者を物のように扱い物のように捨てていく『労働者派遣法』が重なります。時間がありません。一刻も早く『労働者派遣法』の抜本改正に着手、施行しなければ、こうしている間にも、次々と非正規労働者は身体も心もズタズタにされつつあります。

 

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【議会発信】

児童・生徒や保護者、教員に知らされず・・・

水面下で進められてきた友生養護学校新築・移転計画

総括質疑で、現在提案されている友生養護学校新築・移転計画について質問しました。新友生養護学校の図面を見る限り「知的障がいと肢体不自由併設を前提に、狭い場所に、押し込む」かのような、構造上、理念上、無理のある案であり、そもそも文部科学省の「特別支援学校施設整備指針」において、“重要”と位置づけられている「長期にわたり対応することのできる柔軟な計画」とする指針とはかけ離れているものになっています。養護学校入学希望者増加傾向の中ではなお更です。これらのことから、友生養護学校の老朽化による新築計画とその移転計画は別問題とし、いったん計画を白紙に戻し、現地建替も選択肢の一つとして、幅広く検討し判断するべきではないかと考えます。


その時点での問題点は、
◆現在でも、車椅子、座位保持椅子(人数分)などの物が多く狭いのに、教室や廊下幅がもっと狭くなれば、「消防法」に抵触するのではないか、また一部にスロープがないところがある、いざという時の避難のことを考えると、子どもたちの命、安全を保障できるのか
◆使用教室・廊下・トイレなどの総面積を肢体不自由のみで比較すると、新友生養護学校では600㎡減る、原則現状維持、むしろ新築ならば広くしなければならないのではないか
◆そもそも現場をよく知っている教員の意見が一番重要視されなければならない、計画にあたって教員の意見を取り入れているのか

その他にも、多くの問題点がありますが・・・、そもそも神戸市の東部に肢体不自由の児童・生徒が通う学校がなくなること自体、大変な問題です。
しかし、神戸市は、「今後、保護者や教員とよく話し合って進めていく」という一点張りで、白紙に戻すということは一切述べられませんでした。引き続き取り組んでいきます。

 

移転予定先の旧菊水小学校

 

【移転予定先の旧菊水小学校(兵庫区)】

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【視察その1】

横浜市・・・社会福祉法人「訪問の家―朋―」

横浜市社会福祉法人写真イメージ

ここでは、重度重複障がい者(児)を対象としたデーサービス事業を行っています。本来ならば、障がい者7.5人にスタッフ1人という基準のところ、ここは横浜市独自の補助金により、障がい者2.5人にスタッフ1人という充実した体制ができていました。福祉はまさにマンパワーです。素晴らしいですね。また、周辺は住宅街、学校・保育所・高齢者施設などもあり、交流を重ねています。障がい者(児)と健常者(児)が混ざり合い、地域に包み込まれて暮らしている、そんな印象の施設でした。 

 

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【地域発信】

子や孫に、平和な街や港を残したい!

毎日の暮らしやし仕事が年々厳しくなっています。とても平和の問題なんて・・・と、思いがちです。

でも、とても大切なことです。ちょっと立ちどまって、沖縄や核の問題をいっしょに考え、

平和を子どもたちや孫たちに残すことで、私たちにできることを取り組みたいと思います。


沖縄から米軍基地をなくせ!

 

座り込み行動イメージ写真

【井上力さんとともに座り込み行動に参加】

 

63年前、唯一地上戦が繰り広げられた沖縄。県民は「軍隊は住民を守らない」ことを身を持って知りました。そしてこの間、少女暴行事件や墜落事故など、常に危険と隣り合わせの日々、に苦しんできました。

今、普天間飛行場移設問題が持ち上がっています。沖縄県民は「県外へ国外へ」の声を上げています。これは、沖縄だけの問題ではなく、「普天間飛行場を神戸空港に」という無責任な発言も飛び交う中、私たちの問題として、アメリカと沖縄県民と連立政権の狭間で揺れ動いている民主党政府に対して、「沖縄から米軍基地をなくせ!」の声をあげましょう。


『1万人共同意見広告』運動にご賛同を!
2010年5月3日に、憲法施行63年を迎えます。同時にニューヨークで、

「核拡散防止条約」検討会議も開催されます。
●憲法を守り生かそう!
●憲法第9条を世界へ!
●憲法第25条・生存権の実現を!
●核兵器も戦争もない世界の実現を!
と、『憲法を生かす会・灘』をはじめ、多くの護憲団体が、2010年5月3日の神戸新聞掲載予定の「一万人共同意見広告」運動に取り組みます。同封の申込書ご参照の上、皆さまのご賛同宜しくお願いします。

 

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【地域発信】

原和美さんへのご支援ありがとうございました

原和美さん支援写真

お変わりございませんか?総選挙では大変お世話になりありがとうございました。残念ながら、皆さまのご期待にお応えすることができなかったこと、本当に申し訳なく思っています。選挙結果に、少し落ち込みましたが、「平和のためにこれからも頑張ってください」と次々に届く激励に勇気づけられてきました。日日、元気に活動を続けています。私たちのための世の中をめざして・・・。        

原和美

 

大変お礼が遅くなりました。総選挙でのご支援、ありがとうございました。以前よりも増して、手厚いご支持をいただいたことに心から感謝しております。長年続いた自民・公明政権への批判の現われとし、これからも、原さんを先頭に頑張ってまいります。

小林るみ子

  

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【議会発信】

市民にツケをまわすな!神戸空港の“場当たり的”な対応に怒り

神戸空港データ

1990年、神戸空港基本計画が発表されました。当時、計画は、神戸市の最大課題の一つでした。それだけに、十分な情報公開によって計画の全課題を明らかにするとともに、住民投票によって市民の意思を問うことが必要とされていました。そのような考えから、賛成・反対の立場に関係なく「大事なことはみんなで決めよう!」と住民投票によって市民の意思を表したいと『神戸空港の是非を問う住民投票条例』制定運動が展開されました。

その結果、35万人を超える市民の署名が集まりました。しかし、神戸市は、市民の意思を尊重することもせずに、空港工事を強引に着工し、2006年2月神戸空港は開港しました。それ以降・・・、神戸市の懸命な経営努力にもかかわらず、開港後、乗客数が、一度も319万人という需要予測【上グラフ点線】に達していないという現状に加え、市民が再三指摘してきたとおり、神戸空港をめぐる諸課題は、解決どころか、ますます矛盾が露になってきています。

 

●土地売却が進まない中で、目処のたたない起債償還計画●

今年度より、6年間で約2,000億円という空港島造成費の償還がはじまっていますが、それを賄うための土地売却は進んでおらず、これまでに売れたのは約3㌶、45億円でしかありません。今年度の返済分265億円は、新都市整備事業会計からの取り崩しで賄うものの、それ以降は、あらたに市債を発行して償還を先送りするという、まさに「その場しのぎ」といえる、無責任な対応をしようとしています。このように、先送りしていった結果、誰が、いつ、どのように責任をとるというのでしょうか。あまりに無責任と言わざるを得ません。

●そして、来年の日本航空の全面撤退による大打撃・・・●

経営再建中の日本航空は、2010年5月末までに、羽田・新千歳・那覇・石垣の全4路線、一日計8往復、撤退することを発表しました。そうなれば、乗客数も着陸料も約4割減、現在でも管理収支が赤字であることから、管理収支そのものが成り立たなくなることは必至です。今後、神戸空港をめぐる諸課題の検証、そしてそれを市民に明らかにするだけでなく、揺れ動く「関西3空港のあり方」の徹底した論議なくして、解決への道筋は見えてきません。

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【視察その2】

東京都墨田区の路地尊(ろじそん)

東京都墨田区は、雨水を活かす運動に取り組んでいます。その一つに、雨水利用施設「雨水タンク」があり、ビルや施設、一般家庭にも設置されています。また、路地には、写真のような懐かしい手押しポンプがあり、路地を尊重しようという意味で「路地尊」と呼ばれ、地下に貯まっている雨水をくみ出し、震災・防火対策に、また水・渇水対策に、そして植木の水遣りなどの環境対策にもなっています。

 

路地尊写真

 

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【地域発信】

考えよう!震災とアスベスト

マスクイメージ

2005年の「クボタショック」以来、アスベストの被害が顕在化して来ました。数十年を経て発症するアスベスト被害。今後、被害が継続し,戦後最大の産業災害になると言われています。
日本の場合、1930年代に、アスベストの被害が明らかになったにもかかわらず、対策が遅れてきました。その一つ、吹付けアスベストが除去されてない多くの建物が震災で倒壊しました。2008年3月、その解体作業に携わった男性が胸膜中皮腫を発症し、労災認定されるようなことも起きました。

アスベスト患者の救済に向けて、日々、個別の相談やホットライン、行政への働きかけなどに取り組んでいる『ひょうご労働安全衛生センター』は、来年の震災15周年を機に下記の企画に参加をしています。ぜひご参加ください。


●アスベストを考えるシンポジウム
・日 時 2010年1月16日(土)
13:30~16:00
・場 所 三宮勤労会館大ホール
・内 容 講演・パネルディスカッション
・資料代 500円


●マスクプロジェクト
・日 時 2010年1月17日(日)
9:30/10:30/11:30
・場 所 三宮・フラワーロード周辺


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【地域発信】

徳島で、頑張ってきました!

徳島写真1

先日、徳島市のある女性団体に呼ばれ、講師として、お恥ずかしながら講演をしてきました。テーマは、「日本の政治を女性の視点から視る」という大そうなものでしたが、医療生協運動や学童保育運動、「公的援助法」実現運動や「神戸空港の是非を問う住民投票条例」制定運動など、私の経験を通して学んだことを、さらにパート労働、とりわけ介護労働について「男女共同参画」の視点で話をさせていただきました。私には良い経験になりました【写真上】。
さて、徳島市は、阿波踊り、人形浄瑠璃、藍染めなどの“伝統”で知られている街です。しかし何よりも感動したのは、吉野川の雄大さです【写真下】。10年前、吉野川の自然保護ための住民投票が行われ、住民側が勝利しました。今、また吉野川の下流に新たな橋(1kmの川幅)がかけられようとしていますが、川の生き物が生息する辺りには、橋の杭を打つことを避け、つり橋を架けることになっているそうです。自然と命を大切にする徳島の街、良いですね。

徳島写真2

 

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【倶楽部発信 】

次のステップへ!―小林るみ子の議会報告―

小林るみ子議会報告

早いもので、皆さまに議会へ送っていただいて2年半を経ました。この間、『たんぽぽ通信』を通じて議会や地域の報告をしてまいりました。今回、あらためて議会報告の場を設けさせていただくことにしました。お忙しい日々だとは思いますが、ぜひ、ご参加いただきまして、お聞きいただきますよう、また今後に向けての貴重なご意見を賜りますよう、ご案内申し上げます。

 

◆ 日時 2010年2月7日(日)14:00~16:00
◆ 場所 灘区民ホール1階会議室(灘警察南)
◆ 内容 報告と交流 どなたでもご参加ください!

 

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たんぽぽ倶楽部バザー写真

春のリサイクルバザー 

恒例の「春のリサイクルバザー」を行います。事前に品物を受け付けます。ご協力ください。
◆日 時  2010年3月20日(土)10:00~16:00
2010年3月21日(日)10:00~16:00
◆場 所  たんぽぽ倶楽部
* 尚、収益は「たんぽぽ倶楽部」の活動資金などに使わせていただきます。写真は、昨年の「春のリサイクルバザー」の時のものです。(問合せは:℡802-1125、月・水・金13:00~17:00)

 

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【編集後記】

今年もいよいよ押し詰まってまいりました。お元気ですか。
その年の世相を現す漢字一文字。一昨年は「偽」、昨年は「変」、さて今年はというと、新政権、新型インフルエンザ・・・、「新」だそうです。私は、今年こそ「変」だと思っていたのですが。チェンジを掲げて当選したオバマ大統領。「戦争という手段には平和を維持するという役割がある」というメッセージ。戦争は手段なのでしょうか。正しい戦争なんてあるのでしょうか。
さて、来年は、どんな年になるのでしょう。一年一年、皆さんとともにじっくりゆっくり歩んでいきたいと思います。来年も、皆さまにとって健やかな年でありますように。良いお年を!

ゆきだるまイメージ

小林るみ子

   

ブログアドレスは「http://www.tanpopo-club.net/

もしくは「小林るみ子たんぽぽ倶楽部」でみることが可能です。

ご意見やご感想がございましたらお聞かせください。


   

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