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たんぽぽ通信  2008.1

初 春 健やかでみのりある 一年でありますように 2008年元旦 

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昨年はお世話になりました。皆さまのご支援で、再び議会で活動できるようになりました。ありがとうございました。選挙後、6月11日に初登庁して以来、夏から秋、そして冬へと、はや半年が経ちました。くるくると変わる国の有様に、国民は、政治への期待が薄れ、ますます政治離れがひどくなって来ているように思えます。
しかし、その一方では、高齢者は、増税にはじまり、国民健康保険料や介護保険料の引き上げ、この春からの後期高齢者医療制度の導入など、軒並み負担が増えている上にさらに無償の敬老パスさえも取り上げられようとしています。障がい者も同様です。「障害者自立支援法」のもと、負担増でサービス利用の抑制がはじまり、障がい者施設の運営も困難な情況になっています。また、労働現場では、正社員は過酷な働き方をさせられ、非正社員は劣悪な労働条件のもと、まさに使い捨ての情況で働かされています。ワーキングプア、ネットカッフェ難民という言葉が象徴するように、本当に深刻な問題となっています。


そのような社会的背景のもと、神戸市は、財政難を理由に、“官から民へ”の大きな流れがつくられて来ており、公立保育所の民間移管や図書館への指定管理者制度導入など、福祉や教育の分野まで、民間参入が進められています。まさに公的責任の放棄としか言いようがありません。

それは、結果として市民へのサービスの低下となってあらわれてきます。


その上に、全国でワースト2位になった兵庫県の財政難。高齢者や母子家庭、乳幼児、障がい者などの医療費助成の削減など、医療のみならず、福祉・教育などの分野での削減案を出してきました。神戸市は、兵庫県に対して抗議の意見書を出しましたが、このままだと、神戸市だけでも年間12億円の影響を受けることになります。
このように、私たちを取り巻く情勢は、決して良い方向に向いているとは言えません。

しかし、暮らしは政治です。今、私たちができること、一つひとつ取り組んでいかなければなりません。

今年も頑張ります!

 

神戸市会議員 小林るみ子

    

敬老パスの維持、存続を! 

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ご協力、ありがとうございました!
4,489筆 の署名、高齢福祉部長に届けました!

第4回定例会での「福祉環境委員会」に、敬老パスの請願・陳情がたくさん出されました。請願は、3件、陳情は、なんと62件です。それだけでも高齢者の思いが伝わってきます。それらの一つひとつを「福祉環境委員会」の場で、委員である12人の議員が審議をしました。当日は、請願・陳情者のうち、19人の高齢者が、わずか5分という時間制限のある中、切々と思いを訴えました。しかし、それらの請願・陳情について、新社会党を含めた3人が「採択」という結論を、他の与党会派は、議案として出されていないという理由で、「審議打ち切り」という結論を出し、結果として審議未了、高齢者の思いは、表に出ることもなく、消えてしまいました。


市長がいきなり最悪の提案を!

本会議1日目、議案外質問の場で、議員の質問に対して、市長は、突然「バスは、1回100円、電車は、小児料金と同じ半額、低所得者層には、一定額の範囲内で無償交付したい」という提案をしました。その突然の提案に、質問する議員は、一歩も踏み込めぬままに終わりました。
二日目、同様の質問・答弁が繰り返され、一歩踏み出した市長の提案に対して、質問した多数の議員は市民の立場に立った質問とは言えない、むしろ市長の提案を回避するような質問に終始しました。最後にたった、あわはら富夫議員(新社会党・中央区)は、「市長の提案は、高齢者にとっては負担増になることはもとより、地域によっては格差を生んでしまうこと、そして、何よりも高齢者の中に差別を持ち込み、分断してしまうことになり、最悪のパターンである」と指摘しました。そして、さらに「あくまでもフリーパスであるべきだ」ということを主張しました。
その後、12月14日に、皆さんからいただいた署名を、高齢福祉部長に届けました(写真)。ろっこう医療生協の皆さんをはじめ、事務所に持ってきていただいた方、郵送していただいた方、コピーをして広げていただいた方など、たくさんの方の思いが集まりました。その数、4,489筆。この1月~3月が運動の山場になります。市長案撤回の大きな声をあげていきましょう。

今尚続く請願・陳情市民は、納得していない ・・・神戸空港問題

飛行機

「港湾交通委員会」では、今尚、神戸空港の「必要性」をはじめ、「安全性」「需要予測」「環境問題」「財政計画」「空域管制問題」などについての請願・陳情が続いています。それは、神戸市が、市民に対して十分に説明責任を果たして来なかった結果だと言っても過言ではありません。今回の請願の内容は、神戸空港による海洋環境悪化への対策を求めるもの、神戸空港事業における神戸市財政への負担の実態を明らかにすることを求めるもの、さらに、神戸―関空ベイ・シャトル運航の即時中止を求めるものなどです。これらの請願は、「港湾交通委員会」の場で、不採択となったことで、新社会党は、反対討論を行いました。

大阪湾が“死の海に”早急に対策を!

その中でも、「環境問題」は深刻です。空港島ができたことで、大阪湾奥部の潮流の滞留が著しく進み、閉鎖性海域を作ってしまいました。「神戸空港の中止を求める市民の会」は、神戸空港護岸が完成した2001年から、毎年夏に、海洋環境調査を実施してきました。長年にわたる、定点での継続的な調査の結果から、もはや大阪湾の海洋環境に与える影響は看過出来ない情況にあるとし、早急に対策を講じるよう、強く求めています。しかし、この間、神戸市は、低層の溶存酸素の低下傾向や透明度の悪化は、高温少雨という自然現象によるものだとし、また、大阪湾奥部の海底の地形が原因だとし、さらには、影響は空港島周辺に限られ、概ね予測の範囲内としました。さらに、昨年10月の神戸市への申し入れでも、“誤差範囲”といえる数値を採り上げ、低層の溶存酸素の低下傾向は、空港島埋め立てが始まる“前”から起きているという回答でした。
大阪湾の海洋環境は、1970年代から、工場用水、生活排水などで汚染されていました。しかし、「瀬戸内保全法」のもと、神戸市はもとより大阪湾周辺自治体の住民の努力、そして、何よりも行政の下水処理の高度化などの努力により、1995年ごろから2000年に到るまで、低層の溶存酸素は環境基準値をクリアするほど水質改善されてきたことは、神戸市環境局によるデータにおいても明らかです。にもかかわらず、低下傾向が、空港島埋め立てが始まる“前”から起きているとする神戸市の回答は、環境局のデータ結果を説明できないばかりか、今までの多くの人の努力を否定する以外のなにものでもありません。
このように、神戸市は、あくまでも大阪湾の海洋環境悪化は、「神戸空港が原因ではない」という姿勢を通してきました。まさに「神戸空港が原因ではない」がはじめにありきで、そのための詭弁としか言いようありません。未解明・未解決の課題の検証・見直しを一刻も早く取り組むよう求めました。

     

「福祉環境委員会」に切実な訴えの手紙

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福祉の現場は・・・、

人が足りません、疲れきっています 何とかしてほしい!

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「福祉環境委員会」の委員それぞれに、福祉現場から切実な訴えを書いたはがきが50通余り届きました。高齢者施設のヘルパーをはじめ、保育所の保育士、学童保育所の指導員からです。介護報酬が低いことから、補助金が低いことから、現場で働く人たちに過重労働を、低賃金を強いているのが実状です。
★ 私は、男性指導員で、結婚し、子どももいます。しかし、妻の収入なしでは、生活保護基準以下になってしまいます。小学生の放課後を守る者が、家庭を持っても安心して続けられるよう宜しくお願いします。
★ 私は、共同運営の学童保育指導員をしています。子どもの前に立つ指導員が不安定な雇用のため、コロコロ変わっていたら、子どもたちも親も不安です。子どもたち、働く親のためにも指導員が安定して働き続けられるように雇用の充実をお願いします。
★ 私は、特養で働いていますが、賃金が安すぎるために、人が次々辞めていき、新しい人も入ってこず、満足なケアができず、ジレンマに陥っています。
★ 保育士の仕事をして20年近くなりますが、労働条件など、年々悪くなっています。長く働き続けられることができるように宜しくお願いします。
★ 使命感を持って就職した若い人材が家族を養えない給料に離職しています。本人にも社会にも深刻な問題です。・・・・(寄せられた手紙の中から抜粋)

福祉の現場で働く者の生活が安定し、保障されてはじめて良いサービスの提供もできると考えます。福祉は、お金とマンパワー。「福祉現場での人材確保法」の見直しを機に、賃金などの労働条件の改善に力を入れるよう、そのための予算増額、財政的な支援を求めました。

 

まさに生命も金しだい 今春から、後期高齢者医療制度導入!!!

今年の4月、高齢者だけで組織される健康保険が「後期高齢者医療保険」として導入されます。

65歳以上の高齢者は、65歳以上75歳未満の前期高齢者と、75歳以上の後期高齢者とに分けられています。

この医療制度は、その後期高齢者1300万人.を対象としており、介護保険同様、強制加入させられるものです。
まず一つ目に、新たに保険料を負担しなければならなくなる人たちが200万人と予測されています。

今まで、息子や娘などの家族に扶養されていた人たちがその対象となります。つまり75歳以上すべての高齢者に保険料負担が課せられることになります。しかも、介護保険同様、年金からの天引きです。ますます年金が減額されてくることになります。兵庫県の場合の保険料は、年額約81,400円(月額約6,800円)となります。
二つ目に、医療費については、後期高齢者は原則1割負担となります。75歳未満70歳以上の前期高齢者は医療費の2割負担、70歳未満は引き続き3割負担となります。しかし、与党のプロジェクトチームは、高齢者の反発が強いということで、新たに保険料負担が生じた人たちへの7ヶ月間の9割減額、また75歳未満70歳以上の前期高齢者の医療費の1割負担の1年間据え置きという方針を打ち出しました。単なる激変緩和策で一時しのぎであることは誰の目にも明らかです。
三つ目に、受けられる医療の制限がでてきます。つまり、一ヶ月あたりの医療費が定額制になってしまう(上限ができる)ので、診療回数や薬の量を減らさなければならなかったり、いくつもの病院に行けなくなったり、自分の思うように医療を受けられなくなってしまいます。現在、ろっこう医療生協でも署名活動が展開されています。声を上げましょう。

頑張っています!小規模作業所「ボレロ」candy

灘区の灘北通3丁目に、小規模作業所「ボレロ」があります。そこは、地元の養護学校を卒業した生徒を中心に作られた知的障がいのあるメンバーの作業所です。メンバーの主な仕事は、輸入菓子の箱詰めです。昼食の用意も自分たちでやり、そのほかにも大正琴やフラダンスにも挑戦しています。どうぞお訪ねください。(月~金曜日、10時頃~16時半頃、電話881-4721)

私たちが作ったクッキー、いかがですか? cookie

自分たちだけの自信作を何か作りたいと考えていたところ、近所の方が訪問してくださり、教えてくださったのが、スライスアーモンドをたっぷり使った簡単に焼けるクッキーでした。バザーに出したところ大好評で,注文もわずかですが、来るようになりました。そこで、本格的に宣伝し、皆さんにご賞味いただきたいと思いました。お中元やお歳暮、田舎へのおみやげにいかがですか。一つひとつが、すべてメンバーの手作りです。作業所運営は、年々厳しくなってきています。少しでも収益を上げ、メンバーが自立できる生活の糧にしていきたいと思っています。宜しくお願いします

「ボレロ」一同

* 後援会事務所「たんぽぽ倶楽部」でも月に1~2回、販売したいと思っています。

事務所の名前は「たんぽぽ倶楽部」に決定! tanpopo

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地図イメージ

 

水道筋商店街を通る人が「ここは何屋さんだろう???」と不思議そうに中を覗きながら屋号を眺めながら通ります。やっと手作りの看板ができました!名前は「たんぽぽ倶楽部」です(写真)。横に大きな表札(?)もかかっています。

オープンして1ヶ月あまり、「いつ行っても、シャッターは開いているけど、誰もいない」「電気は点いているのに、誰もいない」という声が届いています。時折、利用していただいていたり、留守番をしていただいているときもありますが、大半は留守です。皆さんに、今後、もっといろいろに活用していただきたいと思っています。
事務所では、身体や環境に優しいせっけんを販売しています。歯磨き・固形せっけん・台所用液体せっけん・洗濯用せっけんなど、ぜひご購入ください。
「たんぽぽ倶楽部」が、様々な活動の発信の場になることを願っています。

編 集 後 記

早いもので、統一自治体選挙から1年を経ようとしています。昨年の正月、初詣をしたときに引いたおみくじに、「上中大吉 わざわひさりてよろこびいたり大吉にしてのぞみ事かなふ」と書かれていました。特に信心深いという訳ではないのですが、1年間、大切にしまっていました。
昨年は、のぞみ事がかなえられました。さて、今年は、何を目標に何から取り組んでいこうか、思案中です。皆さんも私も、健康で、実りある1年になりますように。今年もどうぞ宜しくお願い致します。(小林るみ子)

   

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