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たんぽぽ通信 2008.9

つぎつぎと年金から天引き?? 介護保険料から後期高齢者医療保険料まで
そして、さらに来年度は個人住民税まで!

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7月、ガソリン代が1㍑あたり180円を超えました。それに連動するように代替エネルギーと言われるエタノールの、その原料であるとうもろこしやサトウキビが上がり、さらに小麦や大豆までが値上がりを続けています。この物価高は、各家庭のみならず、これらを原料とする食品を販売している店舗、事業所の経営にも多大な影響が現れています。
神戸市は、「物価安定市民会議」「神戸物価対策本部」を設けましたが、物価安定のために何をしようとしているのか全く不明です。それどころか、この間の増税、負担増に加え、敬老パスや児童館学童保育所の有料化、さらに多くの公共料金の値上げ、後期高齢者医療制度の保険料徴収、市営住宅の減免制度の見直しによる実質値上げ(2009年度)。その一方で、半日ドッグの助成の廃止、重度障がい者(児)の介護手当ても見直され、1100人が対象外になりました。神戸市は、次々と市民の生活を圧迫する提案を続けています。

現在、宙に浮いた年金問題に端を発し、年金の取り扱いについて、いまだに解決されていない課題が多くありながら、その一方で、“取るだけ取る”ことについては必死です。2000年に始まった介護保険の保険料、後期高齢者医療制度での保険料、国民健康保険料、更に来年度は個人住民税まで、次々と一方的に強制的に、本人の承諾もなしに、年金から徴収します。「国民の皆さんの手間が省けるから」。でも、本音は「100%徴収ができるから」という理由で、”減免策 “でごまかしながらです。おかしくはないですか?これ以上引き去られたら、手元に残る年金はわずか。このような時こそ、神戸市は市民の生活の安定を求めていくべきです。

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今年度も、課題が山積する 福祉環境委員会に

今年も、港湾交通委員会にあわはらさん(中央区)、福祉環境委員会に小林が所属することになりました。また、昨年に引き続き、議員厚遇である交通無料パスと費用弁償(交通費)は返上し、議会として制度廃止を求め続けています。


不十分なインターフェロン助成制度 

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本会議での議案外質問や『福祉環境委員会』保健福祉局の審査の場で、この4月から導入された肝炎のインターフェロン治療費助成制度について質問をしました。長い闘いの末、ようやく実施されたこの助成制度は、高額な治療費に苦しめられている患者にとって歓迎すべき制度だと言えます。しかし、いろいろな制限が設けられている上に、1年間の助成期間、一人につき1回限り、しかも7年間だけというものです。この制度で、患者のうちのどれだけの人が救済されるというのでしょうか。助成制度の拡充を求めました。
その後、2ヶ月間のインターフェロ治療費助成制度の利用状況が発表され、想定していた年間10万人のうち、約12%に留まっていることが分かりました。周知不足もありますが、経済的理由など患者の実態に沿った制度になっていないなどの理由が考えられます。制度の拡充を今後も求めていきます。

いまだに回し打ち??

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次々とさらにまた肝炎対策に関連して、現在、社会問題になっている採血用器具の使い回しについて質問をしました。島根県の医療機関が発端となった採血用器具の使い回しが全国的に問題となっていますが、肝炎患者は、「何度同じことを繰り返すのか」と、このたびのことを非常に憂えています。医療機関の倫理が問われています。神戸市による「血糖値の測定に使用する微量採血用器具の取り扱いについて」の報告では保健福祉局所管29施設においては、針の交換は、全施設とも毎回交換しているものの、直接肌に触れる針周辺部(キャップ部分)は、6施設において、過去、使い捨てではないものを使用、アルコール消毒をしていたという調査結果でした。今後、対象になる患者には検査の案内を通して対応するとされています。2006年の厚生労働省の通達を経て、感染症のリスクがあるという観点から、神戸市は、医療機関に対して、どのように指導、周知をされてきたのか、その結果、現在、どのような取り扱い方をされているのか問いただしました。今後、厚生労働省の調査結果が出された時点で、再度追求していかなければなりません。


*5月、ろっこう医療生活協同組合の『肝炎をまなぶ会』のメンバーと国会請願行動に参加しました。『日本肝臓病患者団体協議会』の例年の行動で、全国から集められた肝炎総合対策の推進を求める署名を持って、議員会館内の事務所を回り、議員請願するロビー活動が主な行動です。

家庭ごみ用指定袋がCO2削減につながるの? ごみ

神戸市は、11月から家庭ごみの出し方ルールが大きく変更されます。このことが、未だ多くの人に十分に周知されていないという状況もみられます。変更される主な点は以下のとおりです。

家庭用ごみ指定袋制度  大型ごみの申告有料制度 ごみ画像2

  • 1 受付センターに電話で金額を聞きます
  • 2 スーパーで、その金額のシール券を購入
  • 3 シール券に番号を記入し粗大ゴミに貼付
  • 4 指定日に、指定場所に出す
  • 〔神戸市資料より〕  

    神戸市は、昨年4月に導入された業務系ごみ指定袋に引き続きこの11月から(店頭には9月頃から販売される予定)導入される家庭用ごみ指定袋について質問をしました。

    そもそも、燃やすためのごみ袋をなぜ買わなければならないのか、一人暮らしの方は、レジ袋で十分。

    むしろスーパーのレジ袋の再利用の方が、環境への配慮になるのではないかと思います。

    神戸市は、それに対して、「レジ袋を減らすのが目的だ」という考えです。しかし、レジ袋削減についても遅々として進んでいません。いまだにスーパーや商店街など4箇所の協力のみです。また神戸市は、「業務系ごみ指定袋の場合は、ごみ処理費用を袋の価格に上乗せしているので、1枚の価格は高いが、家庭用ごみ指定袋の場合は処理費用を上乗せしていないので、現在のブルーのごみ袋と価格が殆ど変わらない、だから有料化ではない」と言い続けています。

    果たしてそうでしょうか。家庭用ごみ指定袋の製造や販売は、業者任せです。

    家庭用ごみ指定袋の需要と供給のバランスがうまくいかなければ、価格は変動します。

    そもそも、原材料の原油がそうでなくても高騰している折、決して「価格が変わらない」保障はなく、

    市民の負担増につながることを心配します。
    他都市の例では、ごみ指定袋が導入された直後は、確かにごみ量は減量しています。しかし、その後、リバウンド現象で再び増大しています。一方、ごみ指定袋を使用しなくてもごみ減量作戦が成功している自治体もあります。

    CO2削減のためには、もっと長期的視野を持って臨んで行く必要があると考えます。
    しかし、当面の課題として、家庭用ごみ指定袋導入にあたっては、何もかもが不透明な中、導入のための移行期間を持つことの必要性を求めました。皆さんのご意見をお聞かせください。

                         

    後期高齢者医療制度請願から意見書採択へ

    この4月からスタートした後期高齢者医療制度。スタートしたとたん、「年よりはよ死ねということか!」と多くの怒りの声が出されています。いくつかの問題点をあげますと、

  • 1 病気になる確率の高い高齢者だけを別立てにすること自体、そもそも保険制度として成り立たない制度であること
  • 2 新たに保険料負担者(約200万人)が生まれたこと       
  • 3 保険料が、年金から一方的に天引きされること
  • 4 保険料は、2年ごとに引き上げられること
  • 5 滞納すれば、保険証を取り上げられ、資格証明証に切り替えられること
  • 6 受けられる医療の制限がでてきたこと
  • 今回の定例会に、『熟年者ユニオン』により「後期高齢者医療制度を廃止するよう議会が政府に意見を上げることを求める請願」が提出されました。あわはら議員が紹介し、『熟年者ユニオン』の代表が陳述し、それを経て、『福祉環境委員会』の委員で審議しました。その結果、請願の採択は、新社会党と共産党の3人でした。国では、民主党(野党)は廃止法案を提出していますが、国とねじれている神戸市議会の民主党(与党)は、本来ならば採択に賛成しなければならないものの、「請願審議未了(賛成も反対もしない)」の立場をとりました。しかし、このままではいけないと考えたのでしょうか、委員会の最後に、審議未了にしたものの、やはり意見書は出すべきだと表明しました。
    神戸市議会としては、結局、折衷案的な民主党案が通り、「廃止も含めた抜本的な見直しを求める意見書」を提出することが決められ、意見書が国へ上げられました。「廃止」を求めてきた私たちにとって、決して納得できる内容ではありませんが、『熟年者ユニオン』の取り組みがあってのことだとし、決してあきらめず、市民の請願の権利を行使していく必要があることをあらためて思いました。後期高齢者医療制度を廃止にもっていくための署名【同封の用紙】にご協力ください。

    市営住宅家賃減免制度見直しで家賃の値上げ

     国の公営住宅に関する法令が改定され、市営住宅の家賃の計算方法が来年度から変更されようとしています。それにあわせ、神戸市独自の減免制度についても、公平性を名目に変更されます。今までの「政令月収」に応じて減免率を決定する方法から生活保護基準を参考にした「支出基準額」を設定し、世帯の総収入と比較して減免率を決める方法に変わります。
     子育て中の若年者世帯には、家賃減免の可能性が生まれます。7割・5割・3割・1割の減免制度自体は残されました。しかし、現在、減免制度の適用を受けている入居者の家賃が大きく変わることになります。その結果、多くの入居者が負担増になることは必至で、現在の家賃が2~3倍になる入も出てきます。
     そもそも、市営住宅の入居者に対して、十分な説明がなされないままの提案のため、まだ多くの入居者がこのことを周知していません。生活が圧迫されているこのような時に、拙速な見直しをするべきではありません。市民の声に丁寧に耳を傾け、誰もが納得できる公平な制度として確立できるよう求めました。

    政治と暮らしをつなぐ・・・ 小さな集まりに、ぜひお呼びください

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    「政治なんて・・・」と思いがちですが、私たちの暮らしにつながってくることがたくさんあります。

    福祉、教育、子育て、環境、労働など、市政のことをお話します。皆さんのご意見をたくさん聞かせてください。

    いつでもどこへでも出かけます。ぜひお呼びください。

    Oさんのご自宅や新在家南町集会所にお邪魔しました

    Oさんのお宅では、「ろっこう医療生活協同組合」の健康班会を、もうずいぶん長く続けています。毎月1回、ご近所さんが大貫さんのお宅に集まり、血圧・体脂肪・尿の検査を行ったのち、その月のテーマの勉強会を行います。検査も勉強会も積極的に取り組んでいますが、何よりも、月に1回、ご近所さんが集まって、わいわいがやがや話すことが楽しみのようです。それが元気の源、秘訣なのかもしれませんね。

    また、新在家南町集会所での健康班会にもお伺いさせていただきました。

    敬老パスや後期高齢者医療制度について、11月からの家庭用ごみ指定袋制度についての話をさせていただきました。小さな集まりなので、質問もポンポンと気兼ねなく次々と出される中で、充実した勉強会ができました。とても楽しく参加させていただきました。
                           

    お 願 い お礼画像

    ★重ねてのお願いになりますが、皆さんに議会のことや市政のことを知っていただき たいという願いから、定例会後に『たんぽぽ通信』(年4回、無料)を発行させていただ いています。「『たんぽぽ通信』をこの人に送ってほしい」という一方をお一人でもご紹介 ください。送らせていただきます。また、「『たんぽぽ通信』、ご近所だったら配布しても 良いよ」という方はお知らせください。お願いさせていただきます。

    平和イメージ画像第3回街角フォーラム“平和”

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    第3回街角フォーラムは、灘区在住の門野里栄子さん(武庫川女子大学非常勤講師)によるお話。テーマは「日常にある戦争、日常からつくる平和―沖縄から日本がみえるー」でした。門野さんによる沖縄の話に参加者の戦争体験の話を重ねながら聞き入りました。参加者とともに“平和”を考える良い機会となりました。戦後60数年を経て、戦争体験者も高齢化しつつある今、改めて語り継ぐことの大切さを感じています。

    歩こう!画像

    なだ戦跡ウォーク~語り継ごう空襲の記録~ 

    日 時:8月3日(日)午後3時~5時
    場 所:六甲道勤労市民センター5階E
    内 容:空襲体験を聞く会、
    その後戦跡ウォーク
    参加費:無料
    主 催:憲法を生かす会・灘 

    小規模作業所、頑張っています クッキー

     灘区内には、いくつかの小規模作業所があります。障がいのある人が、クッキー、パン、豆腐、石けんなどを製造し、販売することが自立への一歩となっています。数ヶ月前から、『たんぽぽ倶楽部』前で、作業所『ボレロ』や作業所『TOFU茶房』のメンバーが、クッキーや豆腐を1ヶ月に2回程、接客も兼ねて販売しています。

    飾り画像小規模作業所『ボレロ』が大正琴の演奏会を開きます 

    『ボレロ』のメンバー17人が大正琴「新響流」家元の野田和響(わきょう)さんと共演します。

    素晴らしい演奏です。ぜひ、ご鑑賞ください。
    ★ 日時:9月13日(土)午後2時半~ 
    ★ 場所:灘区民ホール5F                       
    ★ チケット代金:
    一般1800円、学生・65歳以上・障がい者手帳のある人1000円
    小・中学生500円
    ★ チケット購入先:小規模作業所『ボレロ』(灘北通3丁目:電話881-4721)
    『たんぽぽ倶楽部』(水道筋2丁目:毎週月・水・金曜日午後1~5時)

    編 集 後 記 たんぽぽ画像

    暑中お見舞い申し上げます。本当に暑い日が続きます。地球温暖化でしょうか、年々暑くなっていくように思えます。皆さん!お身体、大丈夫ですか?我慢我慢の電気代節約で、熱中症で倒れることのないようにお気をつけください。水分補給もお忘れなく。(小林るみ子)

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