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2012.4月号

   

ブログアドレスは「http://www.tanpopo-club.net/

もしくは「小林るみ子たんぽぽ倶楽部」でみることが可能です。

ご意見やご感想がございましたらお聞かせください。

 

ろっこう医療生協「いかなご届け隊」に参加し、フクシマをこの目で見、この耳で聞き、少しだけですが、福島の皆さんに寄り添うことができたように思います。地震多発国に、原発という危険なものを処理もできないものを作ってきた国や電力会社、またそれを許してきた私たちの責任が 今、問われています。原発を無くすことが、私たちの最後の責任の取り方だと思っています。

 

【ろっこう医療生協「いかなご届け隊」於:福島駅】
署名用紙お届けします 署名期間延長5月末迄

「さようなら原発1000万人署名」にご協力を!


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【議会発信】2012年度予算で総括質疑をしました

がれきの広域処理について

国は、「日本全国で福島の痛みを分かち合うべきだ」と、この間、がれきの広域処理を進めています。「低線量被爆の危険性を全国に広げることになる」「放射能は徹底的に封じ込めないと日本全体が汚染されてしまう」「拡散させてしまったら手の施しようがなくなる」という声が上がるその一方で、あたかも「がれきの受け入れに反対することが復興支援に反対する」かのような “風潮”がみられ、被災地内外に、或いは国民の中に、無用の対立が生み出されてきています。国の地方任せの無責任な対応から来たものです。あくまでも責任をとらなければならないのは、国と東京電力であることを見失ってはなりません。

 

 

神戸市のごみの焼却灰は、現在、神戸沖埋立処分場【写真】に埋められています。

放射性セシウムが水溶性であることなどから「大阪湾の汚染を考えると、広域処理でのがれきの受け入れは現段階では困難」としながらも、国に対して、受け入れを前提に海面上の安全基準を示すように再三要請しています。この間、情報をごまかす・隠す・遅らせるという対応をとってきた国や東京電力。安全基準にしても、どこまでが安全かではなく、実態に合わせ数値をコロコロ変えて行く国の対応に国民の多くは不信感を抱いています。そもそも安全基準はないとも言われている放射能です。

一方、仙台市においては、阪神淡路大震災を経験した神戸市の適切なアドバイスのもと、がれきの徹底した分別処理・自前処理が進められています。そこでは輸送費がかからないことや雇用が生まれることなどの利点があります。仙台市のような分別処理・自前処理に、国や被災地外の自治体は、人・技術・資金などで支援していく・・これも一つの復興支援のあり方だと考えます。放射能は「安易に拡散してはいけない、封じ込める」これが原則です。


「KOBEどこでも車いす」事業の継続を!

「KOBEどこでも車いす」を皆さん!ご存知ですか。「ふるさと雇用再生事業」の一環として2009年度から取り組まれ、観光客や買い物客に無料で車いす【写真】を貸し出し、返却も借りた場所ではなく近くの設置場所に返却できるという、まさに「どこでも車いす」の名のとおり、ユニバーサルツーリズム(観光)の一環として取り組まれてきました。この3年間で、設置場所は4箇所から11箇所に、利用件数は350件から610件に増え、事業を担ってきたNPO法人の努力もさることながら、障がいのある方も高齢の方も「車いすで神戸を楽し
む」というニーズに十分に応えうる事業だということの表れであり、国や神戸市からも大変評価されています。

「ふるさと雇用再生事業」終了後も、安定的な運営のもとに事業の継続、展開ができるように対策を求めましたが、神戸市は、NPO法人独自での運営に目処がついたとしています。NPO法人は、神戸市の支援なしでは、厳しい運営を強いられるのは必至です。そもそも本来の趣旨である雇用の再生にもつながりません。「ふるさと雇用再生事業」のような緊急雇用対策の継続性・安定性を求めつつ、また、NPO法人への応援も続けたいと思っています。


*「KOBEどこでも車いす」(問合せ先 ℡078-691-1111)


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【議会発信】子どもたちをめぐる原発・放射能問題

 

放射能汚染を心配する保護者の声もあり、神戸市は、この1月から学校給食の放射能物質検査を始めました。しかし、主な検査方法は、子どもたちが食べた調理済みの給食を冷凍し、それを1週間分丸ごと、ゲルマニウム半導体検査器で検査するという方法に「食べた後では意味がないのではないか」と指摘してきました。4月からは、食べる前の食材の事前検査が充実されるようになりました。それは評価できるものの、回数は、月に1~2回、牛乳にいたっては学期に1回、これでは不安は拭いきれません。もっと充実させるためにも、神戸市に1台しかない検査器をもっと増やすよう求めました。

 


また、子どもたちが使う副読本が、昨秋文科省から発行されましたが、内容は巻頭で少し福島原発事故について触れているだけで、多くは、放射能の基礎知識といわんばかりの内容です(福島県は文科省に抗議したそうです)。放射能の怖さをごまかすのではなく、きちんと正しく子どもたちに伝えるものでなくてはなりません。このことを文教経済常任委員会の折に指摘しましたが、内容をきちんと確かめもしなかったのでしょう、教育委員会は、子どもたち全員の副読本をすでに注文したあとでした。今後、神戸市独自で防災の本を作成することから、その中にきちんと盛り込むように求めました。

 


介護の社会化を謳って、12年前に介護 保険が導入されました。この間、働く人は もちろん、たくさんの施設などの社会的資源が増えました。しかし今、利用するにあたって、様々な負担や制限が生まれていま
す。納得いかない介護認定の問題、介護保険料や利用料の負担増の問題、介護現場で働くヘルパーの劣悪な待遇等々、課題は山積されています。このたびの介護保険見直しで、神戸市の場合、第1号被保険者(65歳以上)の介護保険料は、第10段階から第12段階に増設されたものの、介護保険料の月額基準額、4,640円が12%増の5,200円程度に一気に引き上げられようとしています【表】。年金が減る一方で、医療や介護の負担が増えることは、ますます高齢者の暮らしを圧迫することにもなります。これ以上負担増をするべきではありません。

 

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【議会発信】今年度チョコッとだけ良くなりました

◆待機児童解消促進
・保育所の新設や増築などで約760人
・保育ママ施設の整備で約60人
◆乳幼児医療費助成制度の拡充
・外来の一部負担金の無料年齢の拡大→0歳のみが3歳未満児までに
・所得制限の緩和→約780万円が約860万円に
◆多胎妊娠への公費助成増額
◆全小学校に「置塩文庫」コーナーを設置

◆発達障がい者支援の推進→発達型地域活動支援センター創設
◆まやビューライン運行支援→施設改修工事と運行に関わる費用支援
◆六甲・摩耶山頂シャトルバス運行社会実験
◆六甲山の森林整備着手
◆生活保護世帯の中学生を対象とした学習支援(灘区で先行的実施)
◆「こども家庭局」を新設、窓口の一本化

・各区役所にも「こども家庭支援課」を新設

 

 


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【地域発信】「いかなご届け隊」で被災地に行きました  


―ろっこう医療生協の「いかなご届け隊」―
春の神戸名物「いかなごのくぎ煮」を被災地、福島や大船渡を訪ね、届ける企画
 福島・・・子どもたちの姿が見えない、歓声が聞こえない
●原発事故が起きて以降、私たちは、放射能と向き合わなければならなくなりました。

それだけに今、この現実をどのように受け止め、今を、これからをどのように生きていかなければならないのか、

フクシマに学ぶことが多くありました。

 

●福島中央市民医療生協の組合員の皆さんとの交流会に行く途中、

空間放射線量を調べるモニタリングポスト【右写真】を見かけました。

市内の公園や公営施設などにおよそ300箇所ほど設置されているそうで、「利用は1日当り1時間程度にしてください」と書かれた看板が目に付く公園もありました。

しかし、春休み中の子どもたちは、自宅にこもっているのか、それとも転地保養で被爆の少ない地域に出かけストレスを解消しているのか、あまり見かけられませんでした。

りんご果樹園では、除染のために樹皮が剥がされ無残な姿になっており、白っぽい木肌がとても痛々しく思えました。

 

●交流会では、福島中央市民医療生協の活動の一環、線量マップ作りについての話が中心でした【左写真】。それは、地域の十数か所の地上1㎝と1mの放射線量を支部ごとに線量計で調べ、それを地図に落としていくという活動です。中には、公園や側溝、軒下など、数値の高いところが数箇所あり子どもたちにその周辺は通らないように声かけをしているということでした。地道なそれでいてとても大切な活動だと思いました。


●福島中央市民医療生協本部への帰途、除染中の公園前を通りました。公園の土をブルドーザーで掘り返し新たな土を入れるのでしょうか、3~4人の作業員の方がいましたが、どの方もマスクをしているわけでもなく、防護服を着ているわけでもなく、これで良いのかとても気になりました。また、大きなスーパーにも立ち寄りましたが、入口には、水のペットボトルが山積みされており、その多くは子供の飲料水用に購入されているそうです。野菜や果物コーナーには、「放射能測定検査を自主的に開始しました」と書かれていました。


●昨年末、野田首相は、福島原発”収束宣言”を出しました。とんでもないことです。本来の“収束”とは、身体も心も閉じ込められてしまっている子どもたちが、太陽の下で元気いっぱい走り回ることができるようになってこそ、本当の“収束”です。まだまだ時間がかかります。本当の“収束”を迎えるまで、私たちは福島とつながっていかなくてはなりません。

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大船渡・・・無残な光景が未だに目に焼きついて・・・T.K

仮設住宅は、山の中などの交通手段のない不便なところに建てられ、とても不自由な生活を強いられる場所になっています。それでも、私たちの訪問を笑顔で迎えてくれました。仮設には、阪神淡路大震災の教訓が生かされ、皆で集まっておしゃべりをしたり手芸などしたりする集会所が作られていしまた。生活支援員の方々が毎日各仮設の家々を訪ね、お話をしたり相談を受けたり、きめ細かい活動をしていました。

また、このたびの津波で大きな被害を受けた宮古市の田老地区、大船渡、陸前高田の防波堤などの視察もしました。高くしっかりとした防波堤だったにもかかわらず、想定を上回る大津波ですべての家々を破壊し流し、今は何も残っていませんでした。荒野のような無残な光景が未だに目に焼きついています。現地では、まだまだいろいろな問題を抱えています。元の生活に戻れる日まで、まだ相当長い時間がかかります。私たちは、末永く応援と支援をしていかなければいけないと思いました。

大船渡・・・思わず手を合わせずにはおれなかった!・・・J.F


街ほとんどが津波に飲み込まれた宮古市・田老地区防潮堤、X字になっていて5mもあると言うのに…。そこを歩いていると小学生位の女の子が座って海の方を見つめていた。お家が流されたかお家の人も流されたか!!この姿が脳裏から離れない。胸が震え声もかけられなかった。バスから視察するだけでも津波の驚異を感じ、当時の人たちの恐怖の声が聞こえてくるよう。更地になっているところで波に飲まれて行く家、人が浮かんでくる!思わず手を合わせずにはおれなかった!涙が溢れ流れ止まらなかった。どんなに苦しかったろう!どんなに悔しかったでしょうか! 1年経って一応ガレキは除かれ、1ヶ所に集められ仕分けしていた。クレーンを動かしたり、ベルトコンベヤーを動かしたり、ここには雇用が生まれ、必死で働いている人がいた。畑は海水に浸かり塩害で再起不能とか…。いろんなことを聞いていると気が遠くなりそう…。 ただ仮設で暮らしている人が元気そうだったのが救いだった。

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【倶楽部発信】お知らせ 小林るみ子の市政報告&総会

2012年度が始まりました。神戸市の抱えている課題は数多くあります。市政について
皆さんにご報告し、皆さんからもご意見をいただきたいと思います。どうぞご参加を!

●日時 6月10日(日)13:30~16:00 
●場所 灘区民ホール1階

介護・子育て・労働・くらしの相談
●電話での相談示℡090-7359-6658
●事務所での相談℡078-802-1125
・ 日時 毎月第1土曜日
10:00~12:00
・場所 たんぽぽ倶楽部
*都合により不在のときもあります。ご了解下さい。 

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春のリサイクルバザー、ご協力ありがとうございました


昨年の秋のリサイクルバザーでの収益金の一部を東日本大震災被災地支援活動を行なっている「被災地NGO協働センター」にカンパさせていただきました。また、春のリサイクルバザーでの収益金も同様にカンパさせていただく予定です。当日、覗いていただいた方、品物をご提供いただいた方、ご協力ありがとうございました。次回は9月中旬です。ご協力お願いします。

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【編集後記】

東日本大震災から1年を経ました。この震災で、私は、「(津波)てんでんこ」という言葉を知りました。「てんでんこ」とは、「もし津波が来たら、親や子にかまわず、てんでんばらばらに逃げろ!そうすることで一家全滅を免れることができる」という、津波の多い三陸地方に昔から言い伝えられてきた格言、言葉だそうです。果たして、いざという時に、私に、私たちにそれができるだろうか、疑問です。
ところが、後日、テレビ番組で、ある小学校の子どもたちのことが放映されました。その小学校の子どもたちの多くは、あの日、卒業式の練習のためにすでに下校していました。そして、地震に津波に遭ったのです。子どもたちはとっさに自分の判断で町の高台に向けて走り、逃げ切り、全員助かったという内容でした。番組を見ながら、ここには、「お母ちゃんやお父ちゃんは絶対逃げている」「うちの子は絶対逃げている」という家族のお互いの信頼のもとに、“自分の命は自分でしっかり守る”という、まさに「てんでんこ」の考え方が根づいているのだと思いました。でも、全くその反対のことも・・・。子どもを迎えに行って、親を助けに行って、津波に巻き込まれてしまった話も数え切れないほどありました。「てんでんこ」・・・果たして、いざという時に、私に、私たちにそれができるだろうか、複雑です。
この答は、簡単には出そうにもありません。でも、障がい者や高齢者、“逃げたくても逃げられない”人々が大勢いる以上、その人たちをできるだけ“早く逃がす”仕組みづくり・街づくりに努めていきたいと今思っています。
2年目、さらに頑張ります。   (小林るみ子)

   

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