トップ画像

ホームに戻る

2012.8月号

   

ブログアドレスは「http://www.tanpopo-club.net/

もしくは「小林るみ子たんぽぽ倶楽部」でみることが可能です。

ご意見やご感想がございましたらお聞かせください。

 

阪神淡路大震災の折、復興住宅不足で、兵庫県や神戸市は、民間や旧公団を借り、そこに多くの被災者が入居しました。ところが、その契約期間が20年間ということで今、4度目の住み替えを居住者に強いています。多くは70代~90代の高齢者。住み替えることは高齢者の命を縮めることにもつながりかねません。東日本大震災被災地での課題解決にもつながる「借り上げ住宅返還問題」。居住者にとって“終の棲家”になるよう、取り組みます。

 

このまま今のところに住まわせて!

 

 

 【7月2日~3日、相談会&抗議行動、於:市役所1号館前】


tanpopo-line

【議会発信】

新神戸トンネルの阪神高速移管に伴う従業員の雇用問題について質疑しました

このたび、対距離料金制度導入を前提に、新神戸トンネルが阪神高速へ移管されることになりました。現在、箕谷料金所で行われている料金収受業務は、引き続き行われますが、収受員は、このまま働き続けることができるだろうかと危惧しています。昨年2月頃、移管の話が新聞報道されて以降、阪神高速の職員が料金所に訪れ、何のための訪問なのか、収受員には何の説明もないまま、ブース内や機械などのチェックをするなど、雇用不安を煽られるだけの日々が続きました。    

現在、阪神高速の料金収受業務を委託されている子会社のシフト状況に照合すると、箕谷料金所で働いている収受員の3分の2が減らされ、65歳以上の収受員の雇用継続が危うくなるのではと考えられます。年金だけでは暮らせない低年金者が多くを占めている中、雇用を奪われることは、生活できなくなることであり、命の問題にもつながります。
 そこで質疑しますが、今回の阪神高速への移管は、神戸市や神戸市道路公社の方針で決めたものである以上、収受員の“雇用継続”を阪神高速へ働きかけるべきだと考えますが、市長にお伺いします。・・・・・・(この後、再質疑・答弁と、やり取りが続く)・・・・・・

 


◆非正規労働者の労働組合『神戸ワーカーズユニオン』の活動に関わってきたこともあって、この間、介護ヘルパーの待遇改善をはじめ、指定管理者制度問題、公契約条例制定、アスベスト被害者の救済など、労働者を取り巻く様々な課題を採りあげてきました。
◆当日、たくさんの収受員の皆さんの傍聴がありました。傍聴者がいるだけで、神戸市も他の議員も結構緊張感が高まります。私もいつになく肩に力が入ってしまいました。
◆今回の質疑の目的は、
一つは、収受員の日々のきつく危険な仕事の労働実態を周囲に知らせること
二つは、収受員の雇用の継続をさせること
三つは、財政難を背景に民間・外部委託が進む中で、自治体の“社会的責任”を問うこと
◆「阪神高速は、雇用問題で協議を重ねる中で前向きに検討していると聞いている。その中で、いろいろ話が出てくれば、神戸市としてお願いできることは言っていきたい」旨の答弁がありました。難しい課題ですが、今後も引き続きユニオンと連携しながら根気強く雇用継続を求めていきます。


tanpopo-line

 

神戸市政について「皆さんのご意見を聞かせてください」と、年1回、神戸市政報告会を行ってきました。今回は、初めてパワーポイントを使っての報告会です。神戸市財政や現在抱えている課題について表や図、写真を使って説明。最中も終えてからも、次々と質問が出ました。パワーポイントでの報告は、「わかりやすかった」と大好評でした。今度は、皆さんのご自宅に出かけて行きます。いつでもお呼び下さい。※今年度の所属委員会は「文教子ども常任委員会」です。


 

tanpopo-line


【地域発信】脱原発などの申し入れを行いました  


昨年の東日本大震災での福島原発事故を機に、原発の安全神話が崩れ、人類と原発は共存できないことが明らかになりました。そもそも地震大国の日本に危険な原発を作ってきたこと、処理能力のないものを作ってきたことの過ちを認めなければなりません。
にもかかわらず、福島原発事故の原因も不明なまま、ストレステストで“安全”のお墨付きをもらい、科学に疎い政治家の判断で、多くの反対を押し切って大飯原発を再稼働させてしまいました。しかも、「次は高浜原発だ!」と言い放つ関西電力の傲慢さ。
超党派の国会議員で構成される『原発ゼロの会』によると、即時廃炉にすべきもののトップが「直下活断層がある可能性大」と言われている敦賀原発1号機、次が美浜原発2号機、また、危険度総合ランキングのトップが大飯原発1号機・2号機、次に美浜原発1号機・3号機と続き、上位10位までの7割を福井原発群が占めていることが分かります。

一方、がれきの広域処理問題については、全国の自治体は、この間、安全性や必要性から慎重な態度をとってきました。  
先日、大阪湾の神戸沖埋立て処分場の見学【写真右】に行き、放射性セシウムは水溶性であることから大阪湾が汚染される可能性大であることを改めて感じました。あくまでも放射能は拡散させないこと、がれきは現地処理・自前処理を前提に、それに対して国や全国の自治体が人・金・技術などで支援することこそ、本来の復興支援の在り方だと考えます。
この間、関西電力本店には脱原発の申し入れを、大阪市(写真を撮ることすら拒否されました)、大阪府、さらに神戸市に対して、がれきの受け入れをしないように、再三申し入れをしてきました。このたび、宮城県での現地処理が進められてきたことや多くの反対の声があったことで、大阪湾の4つの埋立処分場では受け入れることはなくなりました。
今、全国的に「再稼働を許さない」「脱原発」の声が次々とあげられ、大きな力に、うねりになりつつあります。脱原発に向けて引き続き皆さんといっしょに取り組みます。


 【関西電力本店】
 【大阪府】   
【神戸市】

 

tanpopo-line

ご存知ですか?もしものときの「安心シート(救急医療情報)」

神戸市が発行しているもので、急病やケガで救急車を呼んだ時、「意識がない」場合でも、救急隊や医療機関に対して、持病や緊急連絡先などを伝えるためのものです。
お一人住まいはもちろん、ご高齢の方、ご病気の方の安心のために、ご自宅に【安心シート】を設置しておきませんか。   
他にも、常時、身に着けておく【安心カード】もあります。どちらも灘消防署で手に入れることができます。たんぽぽ倶楽部にもあります。もちろん無料です。

tanpopo-line

【地域発信】若い世代に語り伝えよう“戦争の悲惨さ”

今年もまた、『神戸空襲を記録する会』(代表:中田政子さん)主催の戦跡ウォークに参加しました。神戸大空襲では、1945年2月4日をかわきりに、幾度となく空襲が繰り返され、多くの人が犠牲になりました。特に3月17日、5月11日、そして『火垂るの墓』にも出てくる6月5日は、神戸市東部が大きく被害を受けました。
戦跡ウォーク当日、参加者約160人で、阪神石屋川駅をスタートし、徳井神社【写真上】や成徳小学校【写真下】など4か所を訪ね歩き、語り部の方の体験談を聞かせていただきました。
私は、あるご高齢の女性と一緒に歩きました。当時、同じ職場で働いていた同僚5人を亡くし一人だけ助かったことで長い間ご自分を責め続けてきたそうです。毎年、戦跡ウォークに参加することが忘れないことが“生きる”ことの支えになっているように思えました。ゴールに着いた時「今年も歩けた、また来年に向けて足腰を鍛えておかなければ・・・」とおっしゃっておられました。多くの尊い命を奪っただけでなく、生き延びた人にも重い苦しみを背負わせ続けてきた戦争。二度と繰り返さないためにも、しっかり語り伝えていかなければなりません。来年もまた参加しようと思っています。皆さんも、いっしょに参加されませんか。

 

tanpopo-line

モニュメント建設募金にご協力ください


  
神戸大空襲を語り伝えようと1971年に発足した『神戸空襲を記録する会』は、この間、犠牲者のお名前を明らかにする取り組みに力を注いでこられました。さらに悲願であったモニュメント建設も、来夏、実現することになりました。場所は大倉山公園です。今、犠牲者の情報提供とモニュメント建設募金の協力をお願いしています。

tanpopo-line

あれから4年・・・いつまでも忘れない、忘れてはいけない

 
今年も、「都賀川増水事故犠牲者を偲ぶ会」に参加しました。『7月28日を「子どもの命を守る日」に実行委員会』(委員長:谷口美保子さん)のメンバーが毎年、行っているものです。暑い中、犠牲者を偲ぶために、たくさんの人が折鶴や花を携えて集まりました。 
この数日前にも、あの日あの時と同じゲリラ豪雨があり、都賀川河川敷にいた人が避難したという話を聞きました。『実行委員会』のメンバーは、「この事故を風化させてはいけない」と、“人の経験”を伝えていくための聞き取りをも行っています。二度と繰り返さないためにも、皆さんといっしょにできることに取り組んでいきます。

tanpopo-line


【地域発信】被災者への継続的な支援を―石巻ー  

総勢13人の『被災地メーデー』プロジェクトチームは、7月20日、神戸を出発。目的地に向かう途中、被害の大きかった地域を通りました。住宅再建規制区域で未だに住宅の土台だけで、1年前と殆ど変わっていませんでした。避難所だった湊小学校も河口沿いの石巻市民病院も閉鎖されていました。復興の道のりの遠さを実感させられました。

目的地『仮設押切沼団地』は、石巻市郊外にある124世帯380人の仮設住宅。到着後、企画の案内を兼ね自治会長さんと一軒一軒訪ねて回りました。中には夫を亡くした方や子どもを亡くした方もおられ、涙に声が詰まることもたびたびでした。この間の国や自治体への不満から、 “絆”とか“頑張れコール”は、もううんざりだと言う怒りの声も聞かれました。この仮設では、若い世代も多く、一人住まいの高齢者が集中的に被害を蒙った阪神淡路大震災とは違い、東日本の広範囲に渡る津波被害の大きさを改めて感じることになりました。


皆で決めた仮設の名前 「太陽(あさひ)のぼる虹の郷(さと)」


プロジェクトチームのメンバーの一つは、たこ焼き・玉子焼き(明石焼き)とリボンの花作りグループ。居住者もメンバーも大人も子どももいっしょになって作りました。この仮設には、あちこちの被災者が集まっており、子どもたちの通う学校もバラバラ。お互いのつながりも少ないのか、今回の企画に参加して「初めて顔を見た」という声も聞かれました。


     
もう一つのグループは、神戸と石巻につながる“海と空にかかる希望の虹”、太陽・魚・花・森が描かれたパレットの下絵に、子どもも大人もいっしょになって色づけをしました。無機質な“色”の仮設住宅にカラフルなオブジェが設置され、

周辺がパァーッと明るくなったようで、この明るさが少しでも居住者の元気につながればと思いました。
さらに、その上には方位表示板も・・・。ひとつは「石巻港」、ひとつは「神戸道程約1000㎞」、

そしてもうひとつは「希望」。仮設住宅から「一日も早く再出発ができるように」と、仮設の出口に向けられていました。

居住者の心の支えになればと思いました。
しかし、これで終わったわけではありません。被災地での復旧・復興が長引けば長引くほど、被災地・被災者は忘れられていきます。一人ひとりが小さくともできることをやる“つながる支援”がこれからはますます必要とされてきます。

tanpopo-line

【倶楽部発信】

「ポシャギ」始めてみませんか? まずは、体験・説明会に

皆さん!「ポシャギ」をご存知ですか。朝鮮固有の生活用品で、大切なものを包んだり、食べ物を覆ったり、贈り物の包装として使われる四角い布です。端切れ一つも大切にし、それらを繋ぎあわせて作られる一つの布には、、計算されない自然の美しさと、またポシャギの語源とされる「福(ポッ)を包む」に込めた女性たちの思いがあります。
・ 体験・説明会 8月29日(水)13:30~15:30 *参加費無料
・ 第1回講習会 9月~11月(毎月第2・4水曜日13:30~15:30)計6回
・ 講 師   李 玉禮 先生
・ 費 用    会費5000円(全6回、1回のみは1500円)と材料費500円~2000円
・ 申込み    8月29日~℡802-1125(月・水・金曜日13:00~17:00たんぽぽ倶楽部)
・ 定 員     10人 


秋のリサイクルバザー、ご協力お願いします
春のリサイクルバザーでの収益金の一部を阪神淡路大震災・東日本大震災の支援活動を行なっている団体「シンサイミライノハナ」にカンパさせていただきました。また、秋のリサイクルバザーでの収益金は、石巻市仮設押切沼団地訪問の『被災地メーデー実行委員会』にカンパさせていただきます。ぜひ品物をご提供ください。また、当日も覘いてください。ご協力お願いします。
・日 時 9月16日(日)・17日(祝)10:00~16:00
・場 所 たんぽぽ倶楽部 
・問合せ ℡802-1125(月・水・金曜日13:00~17:00たんぽぽ倶楽部)

 

秋のお楽しみ企画―好評!黒豆狩りとモンゴル料理―

・日 時 10月28日(日)9:00~17:00頃
・集 合 灘区民ホール前
・行 程 黒豆狩り→モンゴルの里で昼食・観音湯入浴
→キリンビール工場見学・試飲
  ・持ち物 飲物・敷物・軍手・はさみ・ビニール袋(大)
・参加費 6000円 

・申込み 8月22日~ ℡802-1125(月・水・金曜日13:00~17:00たんぽぽ倶楽部)
・定 員 30人(先着順)

tanpopo-line
介護・子育て・労働・くらしの相談
・電 話での相談 ℡090-7359-6658
・事務所での相談 ℡078-802-1125
毎月第1土曜日10:00~12:00(於:たんぽぽ倶楽部)
※都合により不在のときもあります。ご了解下さい。   

 

tanpopo-line

【編集後記】

暑中お見舞い申し上げます。8月は“平和を考える”月でもあります。『神戸空襲を記録する会』の方々の地道な活動に頭が下がります。悲願であるモニュメントの建設、一歩前進しました。本来ならば、神戸市が犠牲者の情報収集にもモニュメントの建設にも、もっと力を注いでも良いのではと思うのですが・・・。ぜひ、皆さん、建設募金にご協力ください。
暑い暑い日が続きます。熱中症にならぬよう水分補給をこまめに。(小林るみ子)

 

 

   

ホームに戻る

 

たんぽぽ通信2007.11を読む

たんぽぽ通信2008.01を読む

たんぽぽ通信2008.05を読む

たんぽぽ通信2008.09を読む

たんぽぽ通信2009.01を読む

たんぽぽ通信2009.05を読む

たんぽぽ通信2009.08を読む

たんぽぽ通信2009.12を読む

たんぽぽ通信2010.04を読む

たんぽぽ通信2010.08を読む

たんぽぽ通信2010.12を読む

たんぽぽ通信2011.05を読む

たんぽぽ通信2011.08を読む

たんぽぽ通信2011.12を読む

たんぽぽ通信2012.05を読む