第11回サマーコンサート

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第11回 サマーコンサート
平成20年6月27日(日)    
ひこね市文化プラザグランドホール
指揮  新通英洋 

曲目  フォーレ パバーヌ 
     モーツァルト  交響曲第40番 
     チャイコフスキー交響曲第5番


井村誠貴 指揮者プロフィール
桐朋学園、モスクワ国立音 楽院において指揮を高階正光、 尾高忠明、秋山和慶、黒岩英臣、小澤征爾、L.ニコラィエフ、V. シナイスキーの各氏に師事。その後、英国ロイヤルオペラハウス、イングリッシュ・ナショナルオペラ、ウェルシュ・ナショナ ルオペラのリハーサルで学ぶ。またBBCウェールズ交響楽団にお いて尾高忠明氏に就いてさらに研鑚を重ねた。

第5回フィテル ベルク国際指揮者コンクールにおいて第2位、ならびに特別賞 受賞。ワルシャワでシンフォニア・ヴァルソヴィアを指揮して ヨーロッパ・デビュー。日本テレビ「深夜の音楽会」:横山幸雄氏 のショパンピアノ協奏曲全曲演奏に読売日響と共演したほか、G. シャハム、E.モギレフスキー、佐々木典子、高橋多佳子、田部京子、丸山泰雄の各氏をはじめとする多くのソリストと共演。独奏者からの信望も厚い。

これまでに大阪フィル、神奈川フィル、群馬響、札幌響、東京響、東京シティフィル、東京フィル、名古屋フィル、日本フィル、読売日響、ポーランド国立シレジアフィル、 シンフォニア・ ヴァルソヴィア、東京佼成ウインド等を指揮。オペラでは、読売日響、札幌響による歌劇「ピーター・グライムズ」公演で尾高忠明氏の副指揮者を務めたほか、 豊田市コンサートホールでの喜歌劇「こうもり」公演、梅若六郎氏演出による歌劇「カーリュー・リヴァー」、名古屋二期会本公演:歌劇「森は生きている」、 かんでんオペラ:歌劇「後宮からの逃走」 (大阪フィル、関西二期会)を指揮し各方面から高い評価を受けた。

また、講演等でも活躍しており、ラジオ番組のゲストとして指揮の歴史や日本における「第九」受容史、音楽家の利き手・利き腕などについてのトークが話題になった。BSN新潟放送ラジオの朗読「ふるさと散歩」では一年間に渡りエッセーを執筆。愛知県立芸術大学、徳島文理大学、上越教育大学大学院非常勤講師を歴任。

演奏会に寄せて

♪午後2:00 彦根市民会館 

 モーツァルトの交響曲第40番に秘められた劇的な部分を思索してみる。彼は常に創造し、また既成の何かを崩壊させようとしていたのではないだろうか? オペラを調べる。Molto Allegroは彼の音楽ではかなり速い部類に属することを確認。点や垂線(staccato記号)の理解と奏者に任されたアーティキュレーションの自由さ、そしてとりわけ良い趣味とはいかなるものかについて楽員と語り合う。歴史の中で変化してきたMenuetto、その姿とテンポ。Trioは新しい舞曲の始まりだということ。知ることは我々の思いこみや固定概念を面白いほど覆す。

 ♪午後5:30 彦根市民会館
チャイコフスキーは本来譜面の指示通りに演奏すべきではないだろうか?

 ♪午後9:15 花笑家
「誇り高い芸術家、作曲家は知性や魂を超えたところにいるのだ。 彼らはいつも穏やかで、たとえ戦いの局面に居合わせても自らの心は真の平安のなかにある」このように説いていた尊敬する指揮者ラファエル・クーベリック氏の人生観世界観。

 
楽曲紹介
●モーツァルト 交響曲第40番 ト短調K.550

 日ごろクラシック音楽を聴かない人も、冒頭のメロディはどこかで聞いたことがあるのでは…。メランコリックなメロディで始まるこの曲は、モーツァルトが亡くなる3年前の1788年に作曲されたもので、他の第39番や第41番とあわせて「後期三大交響曲」と称されます。この頃のモーツァルトは経済的には大変苦しい状況にあり、また父レオポルトや長女テレジアの死という、相次ぐ悲しみにも見舞われました。モーツァルトの曲というと、耳になじみがよくて軽やかで明るいイメージがありますが、この交響曲は数少ない短調で書かれています(交響曲の中では他に第25番のみ)。物悲しく寂しげな感じを溢れさせながらも、じっとり重くならずに軽快で、音に無駄がなく繊細で美しい響きになっているのは、いかにもモーツァルトという印象を受けます。ある評論家は「疾走する悲しみ」と表現したそうです。まさにその言葉がしっくりくるような、いつまでも人を惹きつけてやまない魅力的な曲の一つといえるでしょう。

 第1楽章 Molto Allegro 第2楽章 Andante 
 第3楽章 Menuetto 第4楽章 Allegro assai

●チャイコフスキー 交響曲第5番

 チャイコフスキーの曲といえば何ですか?やっぱりバレエ音楽かしら。三大バレエ音楽とも言われる「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」はすべて挙げておかないと。人気があるといえば、ピアノ協奏曲やヴァイオリン協奏曲も欠かせませんね。最近では、のだめカンタービレに使われた序曲「1812年」もあるし…。このように誰もが耳にしたことのある曲を、数多く作曲したチャイコフスキーですが、彼の曲の特徴は、抒情的で流麗な旋律と絢爛豪華ともいえるオーケストレーションにより、大衆的でとっつきやすいところにあると言ってもよいでしょう(それゆえに、好き嫌いが分かれるところではあるのですが…)。
 さて、この交響曲第5番も非常に分かりやすく、人気のある曲で、同じくチャイコフスキーの交響曲第4番、第6番「悲愴」とともに頻繁に演奏される曲目の一つです。暗く重い雰囲気を身にまとって登場する冒頭の旋律は、次々と形を変えて、最後には明るい長調に変貌し、高らかにうたい上げて、曲は雄大に締めくくられます。

 第1楽章:Andante(ややゆっくり)-Allegro con anima(活気をもって速く)
 冒頭のクラリネットによる重々しい暗い旋律は「運命の動機」とも言われる主想旋律であり、この後全楽章にわたって登場します。
 第2楽章:Andante cantabile, con alcuna licenza(ある程度の自由さをもち、ややゆっくり、うたうように)
 まさに歌うような緩徐楽章。甘美で哀愁ただよう旋律を独奏ホルンが奏でます。
 第3楽章:Valse ; Allegro moderato(中位に速く)
 この時代の交響曲であればスケルツォの入るべきこの楽章に、ワルツが採用されています。数々のバレエ音楽を作曲してきたチャイコフスキーならではの優雅なワルツ。
 第4楽章:Finale ; Andante maestoso(ややゆっくり、威厳をもって)-Allegro vivace(活気をもって速く)
 「運命の動機」が長調となり、勝利の歌として荘厳に表れ、最後は悲哀に打ち勝ち、朗々とうたい上げます。

 
フォーレ

流れるような演奏が大変すばらしかったです。 物悲しい雰囲気の演奏がとてもよかったです。甘美で優美な曲。初めて聴く。すごくきれいなメロディーでよかったです。落ち着いたコンサートの始まりもよいと思いました。心に響く音楽でした。フルートがとても素敵でした!! 音楽の流れがすごききれいで、かつ、最後の一音まで、本当に美しかったと思います。最初の旋律が流れてきたとき、何とも哀愁を帯びた、それでいてなんと甘く優しいメロディーなんだろうと感じました。自然に体が波に揺れるように心動いてしまいました。心にしみました。この曲好きです。はじめのフルートのメロディーが沁みました。バランスと息の、あたたかく優しい演奏でした。

モーツアルト

強勢がすばらしい演奏でした。管楽器、弦楽器ともにそろっていて、統一感がある演奏で感動しました。一楽章のコントラバスめちゃカッコ良かったです。躍動感があって良かったです。よく聞くメロディーで、親しく、優しく演奏されました。ホルンすごかったです。(チャイコフスキーとも)低音が効いたところが好きです。柔らかさと、激しさのメリハリが印象的でした。木管のハモリが素敵でした。弦もきれいな音でした。繊細な感じのメロディーが良かった。緊張感のある素晴らしい演奏でした。テンポ、リズム、ダイナミズムなどとても新鮮。クラリネット、フルートのメロディーが美しかったです。
4楽章の木管のソロがきれいでした。

チャイコフスキー

後半の盛り上がりがすばらしい。第一楽章のクラリネットの冒頭の歌い方がとてもよかったです。第二楽章で弦の盛り上がりがよかったです。第三楽章で、フルート、オーボエの音の調和が、第四楽章でのティンパニー、金管の音の調和がとてもすばらしかったです。交響曲の迫力と多彩さを味わいました。とてもまとまっていたと思います。ホルンのソロきれいでした。オーボエの音色もよかったです。チェロパートの皆様おつかれさまです。すごくかっこ良かったです。チャイコフスキーのオーケストレーションの素晴らしさを堪能できました。迫力があり、感動しました。ホルンのfirstさんのソロもクラリネットのfirstさんのソロとてもかっこ良かったです。重低音が素晴らしかったです。ソロのコンサートも素敵ですが、オーケストラの素晴らしさを感じさせていただきました。クライマックスへ全員が上っていくとき鳥肌が立ちました。激しかった。超かっこ良かった。よかったです。特に二楽章が好きでした。久しぶりに鳥肌たちました。重々しい曲想から、明るくにぎやかに、立派になり、チャイコフスキーらしい、素晴らしい一曲でした。各パートがよく合っていて、とてもカッコ良かったです。素晴らしい演奏でした。個々もですが、全体の熱気を感じる好演でした。明るく雄大で、聞いていて気持ちのいい演奏でありました。個人的にチャイコフスキーが好きなので、この曲も好きなのですが、あれだけ多くの楽器があるのに、音が一つになって聞こえていて不思議な感じでした。この名曲の魅力を堪能できました。すばらしい熱演でした。大好きな曲。おそらくコンサートで一番良く聴く曲。第三楽章ワルツ、終楽章が良い。金管クラリネット、ティンパニー良かった。第二楽章のカンタービレも良い。曲の強弱がメリハリを付ける。第一第二楽章のテンポも速く、リズミカルで力強かった。チャイコの5番は運命と通じるものがある。暗さの中から、力強さ、元気が前面に出てくる。終局のカンタービレ調の行進曲が良い。金管オーボエご苦労様でした。三楽章が好きです。ファゴットがいい音だなと思いました。弦や木管の掛け合いがいいなと思いました。

オーケストラへのメッセージ

今後もいろいろな曲を聴かせて下さい。とても良い雰囲気の楽団と感じました。日々の雑多をひとときではありましたが、忘れて楽しませてもらいました。これからもがんばって下さい。いつまでも演奏会が出来ますように、クラシックの素晴らしさをみんなに伝えてもらいたいと思います。クラシックのファンが増える事を祈っています。チェロ素敵です。めちゃカッコ良かったですよ。私もがんばろうと思いました。おつかれさまでした。とても感動しました。また聴きにきたいです。冬の第九も楽しみにしています。がんばって下さい。いつも素晴らしい演奏をありがとうございます。日頃の練習のたまものと努力に感動します。皆さん楽しそうに演奏されていて、聞いていて一緒に楽しい気持ちになりました。冬と夏の素敵な演奏をありがとうございます。これからも頑張ってください。楽しみにしています。ホールで聞くのに勝るものはないです。これからも頑張って続けて下さい。いつも素敵な演奏ありがとうございます。今後も意欲的なプログラムを期待しています。

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