第7回ひこね市民手づくり第九演奏会

a


日時  平成16年12月12日(日)
場所  ひこね市文化プラザグランドホール
指揮  横島 勝人
ソプラノ 日紫喜恵美 アルト 福原寿美枝
テノール 行天 晃  バス  花月 真
曲目
ベートーベン 交響曲第九番「合唱付き」
ドボルザーク 序曲「謝肉祭」
 
yokoshima 9 歳よりピアノを始める。大阪音楽大学在学中より指揮活動を開始、同大学卒業後も1990年まで高槻市音楽団の常任指揮者を務める。
 1990年ウィーン留 学、その後ウィーン国立大学指揮科に入学。同大学教授、カール・エステライヒャー、レオポルド・ハーガー、ペーター・シュヴァルツ、同大学助教授、湯浅勇 治の各氏に師事。1990年ウィーンマイスタークラス指揮セミナー、1996年ハンガリー国立セゲド交響楽団主催セミナーにてユリウス・カルマー、エヴァ イン・アッチェルの各氏に師事。ディプロマ取得、演奏会指揮者にも選ばれる。 1998年オランダで行われたキリル・コンドラシン国際指揮コンクールにてベ スト 8に選ばれ、1999年には、ウィーン楽友協会ホールにてトーンキュンストラー交響楽団との演奏会においてベートーベン交響曲第9番を指揮、大成功をおさ めウィーンデビューを飾る。2000年より小澤征爾音楽塾オペラプロジェクトI,II,III,においてアシスタントおよび合唱指揮を務める。これまでに、ハンガリー国 立セゲド交響楽団、マーフ・ブタペスト交響楽団、オランダ放送管弦楽団、新日本フィルハーモニー管弦楽団、東京シティーフィル ハーモニック管弦楽団、大阪センチュリー交響楽団、岡山フィルハーモニック管弦楽団、広島交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、京都市交響楽団、東京 佼成ウィンドオーケストラ等を指揮している。
 

6

2004/10/24
2横 島先生の初練習です。初練習は指揮者が全力で自分の音楽をぶつけてこられるのがとても気持ちがいいですね。オーケストラはばらばらですが、そういう中に 混とんとしたエネルギーが感じられるのが魅力です。練習を重ねるとでこぼこしたところが、なくなってきますが、音楽の持っているエネルギー を損なわないようにするのがまた難しいと感じます。横島先生は初練習の時から、すごいエネルギーを発して、オーケストラを牽引してくれました。第1楽章 は、元気なだけの1楽章にならないように、暗く曇ったヨーロッパの空のようにというのがとても印象的でした。またベートーベンの音楽はれんがをひとつひと つ組みあげ、巨大な建築物を造るようなイメージはなるほどと思います。

謝肉祭
1謝 肉祭は、とても軽やかで華やかな曲です。でも演奏するには音域が高い部分が多く、オケーストレーションのうえで低音、打楽器の音量音質に注意しないと、華 やかさを打ち消してしまう恐れがあることを注意されました。とても軽やかに音を飛ばすことが要求されました。ベートーベンとは違う音づくりから練習が始ま りました。ドボルザークを本場の演奏で聴くと、とてもきらきらした音がするそうです。今まではあまりそういうことを考えないで、演奏していましたが、ドボルザークの 他の交響曲をする時にも、そういう音づくりをしてみたいですね。本番は今まで演奏した序曲の中でも、良い演奏をすることが出来ました。

第九に寄せて

ベートーヴェンの第九  横島勝人

1 日本の年末は第九の演奏会がたいへん多く、私でさえ本日のひこね第九演奏会を含め、年内に5つの第九演奏会があります。それに対してヨーロッパ、しかもウィーンなどで第九を聴くチャンスは、ウィーン交響楽団の年末の第九演奏会だけ だったように記憶しています。私が聴いたのも一度だけ。楽友協会ホールでの演奏会(しかもジュリーニで)でした。1999年の冬にウィーンの楽友協会ホー ルで私が指揮した第九では、オーボエ奏者の方が「初めてやるんだ。」と うれしそうに話していたことを思い出します。

日本は本当に第九を振るチャンスが世界一多い国だとは思います。でも、やっぱり何度やってもむずかしいと感じています。1楽章がうまくいったと思ったら3 楽章が良くなかったり、2楽章がうまくいかないけど3楽章は納得できたりと、色々考えさせられます。4楽章は合唱団とソリストが入る分、むずかしさも倍増 します。ベートーヴェンの他の交響曲とは何か違っているのも確かです。

こんなに毎年触れている第九、作られたところはバーデン(温泉という意味)市という、日本でいうと村ぐらいの規模の町です。ウィーンに住んでいたころよく 遊びに行きました。4区の自宅から市電で約1時間なので気軽に行っていました。お気に入りの町でした。(ベートーヴェンも気に入っていたと思います。)日 本から友人や家族、先輩や後輩がウィーンを訪ねて来ると、いつも観光コースにバーデンを入れていました。とっても小さく、歩いて回れてなおかつきれいな町 です。行ったことはないけれど市営カジノもあり結構有名。そのカジノがある丘の上に ベートーヴェンのデスマスクがある展望台が あって、いつもバーデンを訪れるたびに登っていました。そこからの眺めは大変すばらしく、随分遠くまで見えました。

その丘から少し下ったところにベートーヴェンの第九の家があるんです。3~4回訪ねました。小さい家でした。中は少し暗く、訪れるたびいつも「ここで第九を書いたんだ」って想像しながら中を歩きました。 今こんなに第九にお世話になるとは、さすがにその時は思っていませんでしたが。そういえば中にベートヴェンのコートがあったのですが、それがとっても印象 的だったことも思い出されます。もう一度バーデンに行く時にはスコアを持ってゆっくり見て回りたいと思います。きっと、あの頃に見ていたのとはまた違った角度で見ることができると信じています。

指揮者横島勝人のオフィシャルホームページより
http://www.katsutoy.com/index.html
5 3 2

 9月 9日(日)彦根市民会館 今西正和 
 9月26日(日)彦根市民会館 今西正和
10月16日(土)第1・2リハーサル室 横島勝人
10月17日(日)彦根市民会館 横島勝人
10月31日(日)彦根市民会館 今西正和
11月20日(土)第1・2リハーサル室 横島勝人
11月21日(日)メッセホール 横島勝人
11月27日(土)第1・2リハーサル室 横島勝人
11月28日(日)メッセホール 横島勝人
12月 5日(日)メッセホール 今西正和
12月11日(土)グランドホール
Top