発声練習
ノドが開いていると、息のとおりはよくなり、声の響きもよくなります。
でも、ノドが開いている状態を自覚しながら歌うことはなかなかできません。特に日本人はノドが絞まりやすいので、
発声練習でノドを開けておく練習をしてください。
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4.ノドを開けるための練習 @ ノドを開ける
自分の人差し指を一本伸ばし、それを口の中にゆっくり入れていきます。 すると、口の中が広がりノドが下がっていく状態を感じることができます。この感覚で、ノドが開いた状態というのをまず覚えましょう。
4.ノドを開けるための練習 A ノド仏を下げる
男性の場合はすぐわかるのですが、女性の場合も少し探せば分かります。自分のノド仏を軽く触って、あくび をしてみてください。 すると、ノド仏が下がっていくのがわかると思います。この時、ノドは開いています。この状態を発声練習の時に、 常に心がけてください。ただ、この状態で歌おうとすると、自然にノド仏が上がっていってしまいます。 ノド仏を下げたまま声を出せるようになるには時間がかかりますので、何度も繰り返してください。 もう一つの関連したことで、ノドをあけることと、口を開けることが連動してしまって、 ノドを開いたまま歌おうとすると口が必要以上に開いて、 言葉が不鮮明になることがあります。でも、日本人にはノドが閉じて声が出にくい傾向の人のほうが多いので、 最初のうちは、発音よりノドを開けるほうを優先させてください。
4.ノドを開けるための練習 B 割り箸ノド開け
これもノドをあけるのに効果のある方法です。TVで紹介されたり、これの方法に関する本も出ています。 練習方法は、割り箸を2本用意します。 その割り箸の幅の広い方を左右の奥歯で噛んだまま声を出す、というやり方です。 この練習の利点は、器具を利用するので、開けた状態を維持して比較的声がうまく出せるという点です。 ですので、割り箸を入れた状態で声をいろいろ出してみて、ノドを開けた状態でどんな声が出ているのか聞いてみましょう。 それから割り箸を離し、その状態を維持して声を出せるようにしていきましょう。
4.ノドを開けるための練習 C 上に開ける
専門的な発声の本には、「軟口蓋を上げる」と書いてあります。 軟口蓋とは、舌の付け根の上部、上あごの部分のことです。ですから、本当はノドは下げて開けるより、 ノドを上げて開けるといった感覚の方が正しいでしょう。 しかし、日本語にはこの感覚がないので、まずは開けやすいノドを下げて開ける感覚をつかみ、 それから軟口蓋を上げて開ける方法を取るほうがいいでしょう。 感覚的に言うと、口の中にゆで卵をいれたときに上にも下にも広がった感覚が、この状態です。
4.ノドを開けるための練習 D 舌出し
通常の基礎練習の中での、ノドを開けるための練習方法は、舌だしと呼ばれる練習方法が有効です。 舌を口から前方下におもいっきり突き出します。この時ノドが開いています。10回・20回と出す目標数を決めてやって見ましょう。