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マルセル・デュシャン
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混沌包虚空、虚空括三界
張伯端 『金丹四百字』

 

 
マルセル・デュシャン 《大ガラス》における「混沌」(銀河)
 
三界とは欲界、色界、無色界である。
道教の全真教では、精気神を三宝とし、
それぞれを仏教用語の三界に対応させる。
王重陽 『立教十五論』第十三 論超三界

 
神・気・精は、われわれに先天的に備わっているもの。
渾淪(万物未分化の混沌状態)に穴が開けていなければ、
どうして修練の力を借りてくる必要があろうか。
陸西星 『玄膚論』

 
三田寶聚應三台
張伯端 『悟真篇』中巻其四三

 
 
 
泥丸腦之象也   『黄庭内景経』

『内経図』(部分)
 
マルセル・デュシャンの《大ガラス》では、
上部「花嫁」の中心部は《銀河》と呼ばれる。
Milky Way は渾淪状態の脳を表象し、
『内経図』の九峯山に対応する。
九峯山は「泥丸」(上丹田)、つまり脳である。
 
⇒ 石川虚舟 《銀河の隙間》 2017〜
⇒ 石川虚舟 《マルセルの灰白質》 2010
⇒ 石川虚舟 《僊窩》(泥丸) 2007~
⇒ 石川虚舟 《 随風庵研山 》 2010