随風庵研山 石川虚舟 2010 ▼ 不繋之舟 攅簇五行 超三界 精 気 神 僊窩 玉兔 泉に代えて 泥丸は脳 石川虚舟/造形 2005~ ![]() 随風館 ▲ |
![]() 石川虚舟 《 随風庵研山 》 2010 石灰岩、檜(木部 170×140×30) 天池水落層層見、玉女窗虚処処通、 天池の水落ち層層として見え、 玉女の窗(まど)は虚にして処処に通ず、 蘇軾(東披)「壷中九華詩」より 随風庵研山では中央右よりに滝、落ちた水が右方向へ流れる。 左端に霊知(conscious knowledge)の霊台、その右に玉女の窓、右下に僊窩。 |
崑崙はまた人の頭部にもある。 その最も深く秘められた部分には、 「洞房」と「泥丸」とが含まれる。 霊妙な瞑想によって そこへ入りこもうと、 人は「渾沌とした」境地にひたる。 その境地は原初的で、 理想郷にいるかのようであり、 天地が開闢する前の 「無意識的」状態に、 それは似ている。 ロルフ・スタン /福井・明神訳 『盆栽の宇宙誌』、 せりか書房、p.101 とある夏、伊勢(和歌山)街道を 松阪から車で西へと向かう。 高見峠東の山里で、 小さな清流に遊ぶ。 石灰岩を持ち帰り、随風庵中庭の、 九峰山辺りに置いていた。 ところが中国の文人は、 机上に硯とともに、 研(硯)山を置き、眺めたという。 cf. 三浦国雄 『風水/中国人のトポス』 平凡社、pp.159-160 ⇒ 『内経図』 (泥丸) |
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