石川虚舟
▶ Top page
 
デュシャンと内丹
張伯端
『金丹四百字』
 


真土

日魂

真鉛

混沌

内丹理論
 
デュシャン・コード
 
石川虚舟のオブジェ
 
 
混沌 包虚空、虚空括三界。
 
及尋其根源、一粒黍米大。
 
天地交真液、日月含真精。
 
会得坎離基、三界帰一身。
 
龍従東海来、虎向西山起。
 
両獣戦一場、化作天地髄。
 
金花開汞葉、玉蒂長鉛枝。
 
坎離不曾間、乾坤経幾時。
 
沐浴防危険、抽添自謹持。
 
都来三万刻、差失恐毫厘。
 
夫婦交会時、洞房雲雨作。
 
一載生個児、個個会騎鶴。
 
 
混沌は虚空を包み、虚空は三界を括える。
其の根源を探求すると、きび一粒の大きさである。
天地が真液と交わり、日月が真精を含む。
坎離の基を会得すれば、三界は一身の中にある。
龍は東海より来て、虎は西山を出発する。
両獣は一戦を交え、天と地の髄に変化する。
金花が汞葉を開き、玉蒂は鉛枝を伸ばす。
かつて坎離は隔ったことがなく、天地はどれ程の時を経たことか。
沐浴は危険を防ぎ、抽出と添加を自ずと謹持する。
全体で三万時間、ほんの僅かな過失も恐れる。
夫婦が交会する時、洞房に雲雨を作る。
一年に一人の子供が生まれ、それぞれが鶴に乗ることを会得する。
 
  【劉一明・註解】  tr. by Thomas Cleary
    金花;鉛枝=真情  true sense
    汞葉;玉蒂=真性  true essence
    抽添=鉛を抽出、汞を添加。
    鉛;坎=真知  real knowledge
    汞;離=霊知  conscious knowlegde
 
  ⇒ 『内経図』 (泥丸)
  ⇒ 劉一明 『金丹四百字解』(抜粋)