石川虚舟
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デュシャンと内丹
 
張伯端
『金丹四百字』



真土

日魂

真鉛
 
混沌
 
内丹理論
 
デュシャン・コード
 
石川虚舟のオブジェ
 
 
真鉛 生於坎、其用在離宮。
 
以黒而変紅、一鼎雲気濃。
 
真汞産於離、其用却在坎。
 
奼女過南園、手持玉橄欖。
 
震兌非東西、坎離上南北。
 
斗柄運周天、要人会攅蔟。
 
火候上須時、冬至豈在子。
 
及其沐浴法、卯酉時虚比。
 
烏肝与兔髄、擒来共一処。
 
一粒復一粒、従微而至著。
 
・・・
 
 
真鉛は坎において生じ、その用は離宮に在る。
 
黒によって紅を変色すると、鼎の雲気は濃くなる。
 
真汞は離に産するが、その用は逆に坎に在る。
 
乙女が南園を過ぎ、美しいオリーブを手に持っている。
 
震兌は東西でなく、坎離は南北ではない。
 
北斗七星の柄が天を周回し、震兌坎離の融合が必要とされる。
 
火候が時である必要はなく、冬至がどうして子(十二月)で在ろうか。
 
その沐浴法に及んでは、卯や酉の時も虚しい比喩である。
 
烏の肝と兔の髄を採取して、一つの処に置く。
 
一粒また一粒と、微かなものから明瞭なものへと向かう。
 
  【劉一明・註解】  tr. by Thomas Cleary
    真鉛=真知の真情  true sense of real knowledge
    真汞=霊知の霊性  spritual essence of conscious knowlegde
    震=真性  true essence
    兌=真情  true sense
    坎=真知  real knowlegde
    離=霊知  conscious knowlegde