石川虚舟
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 石川虚舟  《 坎と離があるとせよ 》 2012
 
2011年3月上旬、ハノイ、フエ、そしてダナンを旅する。
グエン王朝の古都フエは、この季節、時雨は多いが快適。 フォーン川が王宮前を西から東へ流れ、 門前広場に巨大な旗が竜の如く翻る。
橋を渡り、河沿いに王宮前の河川敷公園まで散策。 工事中の公園通路に用途不明の陶器。彎曲し両端に接合部。 「器」には、「用途が限定された道具」の意味があるのだが・・・。
ドンバ市場に行くと、小さなランプが籠の中に山積みされていた。 ダナン南方の五行山(通称、マーブル・マウンテン)に赴き、竜を購入。
 
河緩り旗翻るフエの春   虚舟
 

 

 
 
会得坎離基、三界帰一身。
龍従東海来、虎向西山起。
両獣戦一場、化作天地髄。

坎離の基を会得すれば、三界は一身の中にある。
龍は東海より来て、虎は西山を出発する。
両獣は一戦を交え、天と地の髄に変化する。
⇒ 張伯端『金丹四百字』混沌
 
性属木,居東,我家之物,
因其霊通変化,故喩之以龍;
情属金,居西,他家之物,
因其剛烈堅強,故喩之以虎。
曰「龍従東海来」者,駆龍而就虎,以性而求情也;
曰「虎向西方起」者,牽虎而駕龍,以情而帰性也。
「化作天地髄」,是性情滓質倶化,精一不二,

理性は五行の木に属し、東にあって、内面的なもの、
その霊通変化により、竜で喩える。
感情は五行の金に属し、西にあって、外面的なもの、
その剛烈堅強により、虎で喩える。
「龍従東海来」とは、竜を駆り立て虎を従わせる、
つまり理性でもって感情を探求すること。
「虎向西方起」とは、虎を牽引し竜にまたがる、
つまり感情でもって理性をもとに戻すこと。
「化作天地髄」は、理性と感情の残滓を
精一不二に浄化すること。
劉一明 『金丹四百字解』
  
⇒ デュシャン・ガーデンズ 《悟真庵》庭園 
⇒ マルセル・デュシャン 《遺作》 1946-1966
⇒ 坎離