石川虚舟
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大理石製の遅延
(コーヒー挽きに代えて)
石川虚舟 2011
 
フエの赤光
 
ガラス製の泉
 
 ラインの竜 
 
落ちる水 N0.2
 
薔薇は命
 
玉兔
 
シヤムの九天
 
 石庭内経図 
 
石川虚舟/造形 2007~
 

 
 

 石川虚舟  《 大理石製の遅延 》 2011
 
大理石製の擂り鉢は、ニンニクをはじめ、複数の食材を混ぜ、すり潰す台所用品。 五行山(ダナン)で購入。
デュシャンの「ガラス製」は、「タブロー」から「遅延」への移行であり、 ここでは大理石製の日常品が、「遅延」(宿り)の芸術作品に移行。
その変化は
玄妙(アンフラマンス) である。
 
 
 
斗柄運周天、要人会攅簇
北斗七星の柄が天を旋回し、
真性、真情、真知、霊知の
融合する法を会得する要あり。
⇒ 張伯端『金丹四百字』
 
震は真性を表象し、兌は真情を表象する。
坎は真知を表象し、離は霊知を表象する。
この四つは、われわれの先天的な真の四形象である。
劉一明 『金丹四百字解』
  
天地以生物為心。・・・・・
但如磨子相似。只管磨出這物事。
人便是小胞。天地是大胞。人首円象天。足方象地。
中間虚包許多生気。・・・・・

天地は物を生むを以て心と為す。・・・・・
但だ磨子(うす)の如きに相い似たり。 只管(ひたすら)に這(こ)の物事を磨し出だす。
人は便是(すなわ)ち小なる胞、天地は是れ大なる胞なり。 人は首(あたま)の円なるは天に象り、足の方なるは地に象る。
中間は虚にして許多(おお)くの生気を包む。・・・・・
三浦国雄訳注 『「朱子語類」抄』(講談社学術文庫)pp.235-236
  

⇒ マルセル・デュシャン 《大ガラス》 1915-23
⇒ マルセル・デュシャン 《コーヒー挽き》 1911
⇒ 石川虚舟 《攅簇五行》 2007