石川虚舟
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《将来石、No.2》
 
野外工房/              
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園日渉以成趣      園日々に渉りて、以て趣を成す。

 陶潜/帰去来辞
    【註】「渉」(そぞろ歩きをする)
 
 
 

《将来石 No.2》2018〜  
 (巾2.0m × 奥行き2.0m × 高さ0. 9m)
    photo 2018. 12. 5
 
未来的人間が挑むこの石材(凝灰岩)は、「将来」から、いかなる形像に時熟する (sich zeitigen)であろうか。
 
2018年11月14日、「古法華の丘」の北端に放置されてきた巨石に挑み、《将来石 No.2》の制作を開始。
 
まず「階段」を彫り、芸術空間への「足掛かり」とする。地域住民もまたそれを踏み台にして、この巨石と戯れ、アートの境地へと赴くことであろう。
 
芸術家が自分の心の奥から形像を造り出す場合には、形像の自由な発展がある。形像は未来と共に次第次第に形造られて行くのである。歴史的人間を未来的人間と云ってもいいと云ったのはその意味である。それで明かになったことは、歴史的人間が時間的構造を有っていることである。
 
・・・ハイデッガーによれば、歴史性とは具体的な時間性にほかならぬが、時間性の特色としては脱自的、未来優位的、有限的の三つが挙げられている。・・・第二の未来の優位とは、時間性が根源的には未来すなわち将来から時熟することである。・・・これは言うまでもなく目的性の立場から時間を解釈しているのである。
 九鬼周造『人間と実存』岩波文庫、pp.37-38