各階平面図の作図方法(書き方)を解説します!【土地家屋調査士の書式対策】

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各階平面図の作図(書き方)
建物の作図@(各階平面図)

土地家屋調査士の各階平面図の作図

 このページでは、土地家屋調査士試験の書式対策として、各階平面図の作図方法について解説していきます。

※ 遅ればせながら、平成27年度以降、直定規が使用不可になったことに対応しました。(2021年9月21日)

【執筆者】
㈱モアライセンス代表 大西雅明

市役所に22年間勤めた元公務員。在職中に、土地家屋調査士、宅建士、行政書士、マンション管理士などの資格試験に合格し、10年以上にわたって当サイトで情報発信している。

執筆者 大西雅明のプロフィール写真(宅建士、行政書士、マンション管理士、土地家屋調査士などの合格証書)
執筆者紹介

建物の書式問題の解き方

 土地家屋調査士試験の書式問題は、主に「申請書の作成」と「図面の作成」とに分かれます。

土地と建物の書式問題の違い

 私の感覚としては、土地の書式問題は、「図面の作成(座標値を求める)」がメインであり、建物の書式問題は、「申請書の作成」がメインだと考えています。

 ですから、建物の作図そのものは難しいことはありません。

 ただし、各階平面図と建物図面の2種類の図面を書かなければなりませんので、効率よく作図する工夫と、スピードを上げる努力は必要となってきます。

建物の書式問題を解く流れ

 ということで、建物の書式問題は、まず、申請書の作成に関する設問に解答していき、その後、各階平面図と建物図面を作成する、という流れでよいと思います。

 ただし、申請書に関する解答がわからなかった場合は、図面だけでも作成し、部分点を狙えるようにします。

 なお、使用する三角定規や滑り止めの工夫、シャープペン、ボールペン等については、土地家屋調査士のおすすめ用具(電卓、コンパス、三角定規、ボールペン)のページをご参照ください。

各階平面図の作図方法(書き方)

 ここでは、平成18年度の土地家屋調査士試験の建物の問題を事例として、各階平面図の作図方法を解説していきたいと思います。

※ 建物の作図方法はこちら⇒土地家屋調査士の書式対策(建物図面の作図)

(1) 下準備

 それでは、作図を始める準備として、問題用紙の平面図に、作図に必要な情報を書き込んでいきます

 1階と2階は同時に作図していきますので、1階の平面図に2階の平面図を重ねるように書き込み、2階部分とわかるように斜線を入れておきます。

 そして、左端を0として、そこから順に右側へ、辺長を足した寸法を書き込みます。このとき、2階にのみ使用する寸法には、それとわかるように、丸で囲っておきます。上下方向も同様に書き込みます。

※ なお、区分建物の場合は、この他に、内壁の寸法が必要になりますので、問題用紙の余白などに、フリーハンドで簡単な絵と寸法を書くようにします。この場合、問題用紙の平面図に書き込んだ寸法は、建物図面を書く際に使用することになります。

各階平面図の作図の下準備@

 これで、作図を始める準備ができましたが、その前に、定型的な事項を記入してしまいます。(後で記入しようとすると、忘れてしまうおそれがあるため)。

 @家屋番号 A建物の所在 B方位 C単位 D縮尺(2ヶ所) E申請人 F作成者 を、ボールペンで記入します。

各階平面図の作図の下準備A

(2) 基本動作

 それでは、各階平面図の作図に入っていきます。

 各階平面図を作成する際は、効率よく作図するため、定規の使い方に工夫が必要となります。

 私の場合、以下の3通りの組み合わせ方で作図します。(LECと東京法経の組合せである必要はありませんが、私の場合、たまたまこの組合せで作図をしています。)

@ 左側のLECの定規を固定し、右側の東京法経の定規を上下に動かします。
各階平面図の基本動作@

A 左側のLECの定規を固定し、右側の東京法経の直定規を上下に動かします。
各階平面図の基本動作A
※平成27年度試験から、「直定規」の使用が禁止されましたので、代わりに、下図の動作をします。

A’左側のLECの定規を固定し、右側の東京法経の三角定規を上下に動かします。

各階平面図の基本動作A(改良版)

B 下側のLECと東京法経の定規を固定し、上の東京法経の定規を左右に動かします。
【@・A’からの展開方法】@の組み方で、右側の東京法経の定規を下に移動させたところで固定する。⇒左側のLECの定規をはずし、時計回りに45度回転させて東京法経の定規の左側に置いて固定する。⇒東京法経の2枚目の定規を上に置く。
各階平面図の基本動作B

 上記の使用方法は、@ → A’ → Bの順に使っていきますが、最初に用紙に対して垂直・水平を合わせてからは、それを崩すことなく作図を進めることができるので、効率的な方法であると考えています。具体的に、どの場面で使用するかについては、以下でご紹介します。

 なお、作図する際は、まず、シャープペン(2H 0.3mm)で下書きをしてから、最後にボールペンで清書するという流れになります。

(3) 基準線を引く

@ 基準線を引くための準備として、定規を、用紙に対して水平・垂直にするため、東京法経の定規のラインを、用紙の枠線に水平になるように合わせます。((2)基本動作の@の定規の組み合わせ)
各階平面図に基準線を引く@

A 縦方向の基準線を引きます。
各階平面図に基準線を引くA

B 横方向の基準線を引きます。
各階平面図に基準線を引くB

(4) 1階の横線を引く

@ 問題文の平面図にあらかじめ書き込んでおいた横方向の寸法の累計値を、東京法経の定規の目盛りを見ながら書き込み、印をつけていきます。2階にだけ使用する寸法には、わかるように丸印で囲っておきます。
各階平面図に1階の横線を引く@

A 縦方向の寸法については、寸法を書き込むだけでなく、横線も同時に引いてしまいます。(@で書き込んだ寸法を見ながら、それより少し長めに引きます)

 なお、今回の事例にはありませんが、2階にだけ使用する寸法があるときは、そこには横線は引かず、印をつけて寸法だけ記入しておきます。
各階平面図に1階の横線を引くA

この時点では、↓こんな感じになっています。(これは、撮影用に定規を外していますが、作図中は、固定すべき定規は絶対に外さないように!)
各階平面図に1階の横線を引くB

(5) 2階の横線を引く

@ (4)で引いた1階の横線と、東京法経の直定規のラインとを一致させて、その直定規の下側に線を引き、1階の横線を写し取ります。((2)基本動作のAの定規の組み合わせ)
各階平面図に2階の横線を引く

※ 平成27年度試験から、「直定規」の使用が禁止されましたので、代わりに、下図の動作で引いてください。

@’ (4)で引いた1階の横線と、東京法経の三角定規の横ラインとを一致させて、その東京法経の三角定規の下側に線を引き、1階の横線を写し取ります。((2)基本動作のA’の定規の組み合わせ)

各階平面図に2階の横線を引く(改良版)

 なお、今回の事例にはありませんが、2階にだけ使用する寸法があるときは、1階部分の基準線に印をつけているはずですので、そこに直定規三角定規のラインを一致させて2階の横線を引きます。

(6) 縦線を引く

@ 横方向の基準線につけた印のところに定規を合わせ、縦線を引きます。((2)基本動作のBの定規の組み合わせ)
各階平面図に縦線を引く@

A これで、固定していた定規も外して大丈夫です。そして、2階部分の交点を丸印で囲み、各階平面図の下書きの完成です。
各階平面図に縦線を引くA

 

(7) ボールペンで清書する

@ ボールペンで清書をする前に、念のため、何ヶ所かに三角スケールを当てて、間違いがないか確認しておきます。
各階平面図をボールペンで清書する@

A 下書き線をなぞるように、ボールペンで清書していきます。このとき、線の終点にボールペンの先を押し付けて用紙を少し凹ませてから、始点から終点に向かって線を引くようにすれば、終点の凹みでボールペンが止まり、余分な線を描かずに済みます。
各階平面図をボールペンで清書するA

B 辺長、1階・2階の表示もボールペンで記入します。

(8) 床面積を求める

@ 平面図の隣あたりで、床面積の求積について、ボールペンで記載します。この際の電卓の使用については、「T 電卓の使用方法」の(6)を参照してください。
各階平面図の床面積を求める@

A 最後に、下書きの線を消しゴムで消せば各階平面図の完成ですが、ボールペンが乾くのを待つために、建物図面を書いてから消すようにします。(↓これは、下書き線を消した後の写真)
各階平面図の床面積を求めるA

 

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