土地家屋調査士試験に独学で挑戦しようとした場合、どうしても記述式(書式)対策がネックになります。
そこで、このページでは、択一対策は独学で乗り切ることを前提に、初学者向けの「記述式(書式)対策」に絞った通信講座・予備校について、ご紹介したいと思います。
なお、初学者向けのオールインワンの通信講座については、土地家屋調査士の通信講座おすすめランキング!のページでご紹介していますので、そちらをご参照ください。
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土地家屋調査士の記述式対策
土地家屋調査士試験は、択一対策に関しては、市販のテキストを読み、過去問を解いておけば、独学でも合格レベルに達することは可能です。
しかし、記述式対策に関してはそう簡単にはいきません。作図は動作を伴いますし、本を読んだだけではマスターすることはできません。
このため、たとえ独学を基本とした勉強をするとしても、記述式対策に関しては、やはり何らかの講座を受講することが必要になってきます。(私は独学のみで合格しましたが、本当にギリギリでしたので。。)
土地家屋調査士試験の記述式対策は、大きく分けて、@求積(数学、電卓の使い方)、A作図(三角定規の使い方、図面の書き方)、そしてB問題演習の3段階に分かれます。
このそれぞれをマスターするための単科講座が、各資格予備校で用意されていますので、以下で、おすすめ順にご紹介していきます。
土地家屋調査士 記述式対策おすすめNo.1
アガルート
土地家屋調査士試験の記述式(書式)対策通信講座として、一番におススメするのは、アガルートアカデミーです。
アガルートは、2015年1月に開校した、オンラインによる講義の配信を中心とした資格予備校です。司法試験、行政書士、宅建士などの講座を開講した後、2018年から、土地家屋調査士の講座を開講しています。
アガルートの土地家屋調査士講座は、フルカラーテキストと、カリスマ講師「中山祐介」先生の講義が最大のセールスポイントです。
特に、中山祐介講師は、平成24年度の土地家屋調査士試験を全国総合1位で合格し、大手資格予備校(LEC)で講師を務めた後、アガルートの講師に就任し、合格に必要なすべてのテクニックとノウハウを伝授してくれます!
アガルートの土地家屋調査士の記述式対策の単科講座としては、
- 作図:「新・定規の使い方講座」
- 求積:「[中山式]複素数計算」
- 問題演習:「記述式過去問解析講座」
が用意されています。
独学の択一対策に加えて、書式対策としてこの単科講座をすべて組み合わせて受講したうえで、演習を繰り返すことによって、合格ラインに到達することが可能になると思います。
新・定規の使い方講座![]() ⇒ アガルート 公式サイト |
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講座概要 |
講座内容
定規をはじめとする作図用具の基礎的な使い方から、法定図面(地積測量図・土地所在図・各階平面図・建物図面・地役権図面)の書き方まで、独学では身に付かない早くて正確な作図方法を身に付けます。 ※土地家屋調査士試験専用に開発された三角定規「SUGOOI」が付属します。 |
講義時間数
3時間 |
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受講料
[Web] 27,280円 |
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公式サイト
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[中山式]複素数計算![]() ⇒ アガルート 公式サイト |
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講座概要 |
講座内容
この講座は、練習問題を使って、関数電卓の準備・複素数モードのセットアップ・座標値の入出力方法・座標計算・基準点測量・面積計算を身に付ける講座です。 |
使用する電卓
CASIO fx-JP500 |
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講義時間数
5時間 |
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受講料
[Web] 21,780円 |
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公式サイト ・ 管理人による詳細解説
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記述式過去問解析講座![]() ⇒ アガルート 公式サイト |
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講座概要 |
講座内容
平成17年度以降の記述式過去問の全問題を使って、講師が実践的な解き方を実演しながら、作図・計算のテクニックとともに詳細に解説することで、記述式問題の解答に必要な応用力を身に付ける講座になっています。 |
講義時間
15時間 |
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受講料
[Web] 54,780円 |
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公式サイト
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土地家屋調査士 記述式対策おすすめNo.2
東京法経学院
次にご紹介するのは、東京法経学院です。
東京法経学院は、1961年に司法書士試験の受験指導を開始して以来、土地家屋調査士や行政書士などの受験講座を順次開講し、これまで多数の合格者を輩出してきた資格予備校です。
特に、土地家屋調査士については、例年、土地家屋調査士試験の合格者占有率約5割の実績を誇っています。
この東京法経学院の記述式対策の単科講座としては、
- 作図・求積(基礎):「基礎から始める調査士試験の数学・求積・作図」
- 求積(複素数モード):「土地家屋調査士 複素数で解く土地の記述式問題」
- 作図(基本〜実践):「合格ナビ作図攻略講座 すっきり! まるわかりゼミ」
- 問題演習:「記述式BASIC すっきり! まるわかりゼミ」
が用意されています。
これらの単科講座は、体系的に開発されたものではなく、バラバラに作成されているため、重複する部分があったり、過去問レベルの問題の取扱いがなかったりすることから、別途、答練や過去問に取り組む必要が生じるため、あまり効率的ではないと思います。
基礎から始める調査士試験の数学・求積・作図![]() ⇒ 東京法経学院 公式サイト ![]() |
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講座概要 |
講座内容
土地家屋調査士試験の書式問題を解答するために必要な数学の知識を学び、求積・作図の基礎を習得する講座です。 |
テキスト
調査士試験に必要な数学(オリジナルテキスト) ・・・1冊 |
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講義時間数
15時間 |
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受講料
[MP4ダウンロード] 25,300円 |
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公式サイト
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複素数で解く土地の記述式問題【全6問】![]() ⇒ 東京法経学院 公式サイト ![]() |
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講座概要 |
講座内容
図面作成における訂正方法や三角定規の使い方から始まり、地積測量図・建物図面・各階平面図についての練習問題の解説を行い、作図の基本・応用・実戦の完全マスターを目指します。 |
使用する電卓
CASIO fx-JP500 |
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テキスト
オリジナルテキスト(各種練習問題と解説を含む)・・・全7冊 |
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講義時間数
6時間 |
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受講料
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公式サイト ・ 管理人による詳細解説
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合格ナビ作図攻略講座 すっきり! まるわかりゼミ![]() ⇒ 東京法経学院 公式サイト ![]() |
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講座概要 |
講座内容
図面作成における訂正方法や三角定規の使い方から始まり、地積測量図・建物図面・各階平面図についての練習問題の解説を行い、作図の基本・応用・実戦の完全マスターを目指します。 |
テキスト
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講義時間
約6〜8時間 |
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受講料
[MP4ダウンロード] 23,320円 |
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公式サイト
![]() ![]() |
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記述式BASIC すっきり! まるわかりゼミ![]() ⇒ 東京法経学院 公式サイト ![]() |
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講座概要 |
講座内容
土地家屋調査士試験の記述式の基礎学習が修了し、これから実際に問題を解きたいという方を対象にした、初学者向け記述式問題演習です。 |
教材
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講義時間
約7時間半 |
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受講料
[MP4ダウンロード] 27,500円 |
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公式サイト
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【関連記事】
土地家屋調査士 記述式対策おすすめNo.3
LEC
LECは、1979年に、司法試験の予備校として創立して以来、司法書士、土地家屋調査士、宅建士その他様々な資格講座を開講し、数多くの合格者を輩出してきた実績のある資格予備校です。
私自身も、土地家屋調査士の問題集や用具等を購入した際に、他社に比べて安価で購入することができたことや、問題集の解説もわかりやすかったことから、個人的に好感を持っています。
LECでは、初学者向けの記述式対策の単科講座「はじめての土地家屋調査士講座」として、
- 求積(数学):「よくわかる数学講座」
- 求積(電卓):「はじめての関数電卓」
- 作図:「はじめての三角定規」
が用意されています。
これらの単科講座は、初歩の初歩としての講座であり、LECのガイダンスにおいても、LECの初学者向けのオールインワンの通信講座を受講する前に、不安のある方に対して受講を勧める程度の講座となっています。
このため、例えば、記述対策も独学で無理やり乗り切ろうとする方が、始めの入り口の部分だけ、この講座を受講するといった使い方をする場合などに、役立つのではないかと思います。
ただし、もしそのような使い方をするとしても、個人的には、アガルートアカデミーの講座をおススメしますが。。
はじめての土地家屋調査士講座![]() ⇒ LEC 公式サイト |
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講座概要 |
講座内容
数学、作図、関数電卓について、初歩の初歩からやさしく解説してくれる入門講座です。 |
講義時間数・受講料
・よくわかる数学講座(8時間) ・はじめての関数電卓(6時間) ・はじめての三角定規(4時間) |
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公式サイト
![]() |
【関連記事】
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