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 項目 NPO法人 市民後見ひょうご (平成21年8月   
平成20年6月26日ひょうご市民後見研究会設立後、平成21年度より名称が変更されました)
 成年後見制度は、介護保険制度と同時に2000年4月に施行されました。

介護保険制度が施行されて、措置の時代より契約、即ち自己責任の時代となりました。
判断能力がしっかりとした人は、自分で選択することができ自分の意思を生かせること
になりますが、判断能力が確かでない人は、法の下に平等であるという憲法を生かすこと
ができません。
 介護保険制度と成年後見制度は偶然に法制化されたのではなく、判断能力が確かでない
人々の尊厳を守るために法制化されたのが成年後見制度と考えています。介護保険制度は、
制度を知らなくとも施設やケアマネジャーさえ知っておれば利用できます。
一方成年後見制度は、現在でも社会より認知されていないような状況です。

 成年後見制度が、法制化される前から勉強し、説明会,、グループでの話し合い、相談会
などを実施してきましたが、壁に突き当たりました。壁というよりは法のバリヤとさえ感じ
ていました。
 その理由は (1)お金のない人は利用できないと質問されること
         (2)法定後見にしても任意後見制度にしてもその手続きが大変なこと
           必要とする高齢者や障がいのある人が、利用するにはあまりに難しすぎる
        (3)一般市民の成年後見制度に関する知識の不足 などなど

私の活動が壁に突き当たり悩んでいた時に 「ひょうご市民後見研究会」 を知り、
是非メンバーにと参加させて頂きました。

 2008年6月26日「ひょうご市民後見研究会」が設立されました。
 
 会則の目的(抜粋)
     「本会は、成年後見制度の理念と活用の啓発と普及についての研究を行い、
      また成年後見制度を必要とする社会的要請の増大に対し、市民の立場から
      貢献できるあり方を探求する」

 本会のメンバーは、成年後見人養成講座を受講した人の集まりです。
 本会は、NPO コミィニティ サポートセンター神戸の理事長 中村様 ・センター長 村上様
 お二人が、巣箱を作り、後見人の卵である養成講座受講者を集めて巣箱に入れて下さい
 ました。
 養成講座を受講しても一人の力では何もできず、多くの受講者は悩みの種でした。
 これからは、会員が自立し、考え、実行することが巣箱を作り、卵を集めにご尽力
 くださったお二人に対するお礼と考えています。

成年後見制度の説明会でよく質問される言葉に「お金持ちの法律ですね」と言われること
でした。「ひょうご市民後見研究会」は、少しでもそれらを解決することも大きな目的の
一つと考えます。
会員一人一人が、ボランティア心・福祉の心を持ち高齢社会の進展に備えて、多くの高齢者
や障がい者が、成年後見制度を必要とした場合には利用できる後ろ盾になればと夢をみて
います。


 私見ではありますが、「ひょうご市民後見研究会」にできる活動を考えてみました。

(1) 会員相互の勉強会。関連法律の勉強会等など。
(2) 成年後見制度を社会的に認知されるように「説明会」「相談会」などの開催
(3) 成年後見制度を必要としている人と受け手である後見人等(任意後見受任者)の
     間をつなぐこと。利用者にアドバイスなど。
(4) ボランティア精神で後見人等になれるような人材の養成。
(5) 行政・一般社会などに働きかけて「お金のないといわれる人」でも成年後見制度を
    利用できるように運動をすること。
(6) 判断能力が不足している高齢者や障がい者を理解するための勉強会等など。

 今後は「ひょうご市民後見研究会」を通じて多くの人材と力を結集したいと考えています。

                            シニア ライフ アドバイザー 岡島貞雄


 その後平成21年8月 NPO法人市民後見ひょうご という名称で認証されました


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