市民後見制度とのかかわり 

マーク  成年後見制度との出会い

 私と成年後見制度とのかかわりは、財団法人シニア・ルネサンス財団のシニア
ライフ アドバイザーを取得し、大阪で高齢者対象の電話相談員をしていた1999年
でした。
 電話相談の当初は年金問題、再就職の問題などが多くを占めていましたが、阪神大
震災を境にして一人暮らしの高齢者の孤独感・不安感の相談が多くなりだしました。
そんな折に出会ったのが成年後見制度です。「わかりやすい 新成年後見制度」
(法務省民事局第2課長 大鷹一郎氏・小林昭彦氏著)を見つけて夢中になり読みました。

 2000年1月に成年後見センター・リーガルサポート設立記念シンポジュームを受講
し高齢者問題に関わるためには法的な支援制度である「成年後見制度」の勉強は
欠かせないと痛感しました。

マーク 成年後見制度の普及活動

 高齢社会NGO連携協議会主催
(事務局 シニア ルネサンス財団 事務局長河合和氏)の説明会の運営委員として
応募したのが2004年でした。
それ以後は、各地で2時間程度の説明会を実施してきました。
「今から考えよう・安心できるシニアライフ」⇒本当は身近な「成年後見制度」
という演題で実施していました。

 2005年に“「成年後見制度」のアドバイザーになりませんか”のタイトルで3日間
の市民後見人養成講座を実施し、本格的な私の活動の始まりでした。
 多くの説明会の中で「お金のない者には関係ありません」と言われること。
本当に必要な方々が一人では利用できないことなど多くの問題・壁に突き当たりました。
2005年以降は、一人で高齢者を訪問し、(説明会を聴きに来て下さった方々)何が
できるかを考え続けました。

 その間に実行できたことは、任意後見制度の契約のお手伝いでした。
実感として、意思能力も、体力的にもしっかりした方でも本当に信頼できる人を見つけ
自分の将来が不幸にして認知症を病んだ場合に安心して生活することができる契約を
結ぶことができるのでしょうか。難しい問題と思います。
任意後見契約を利用しようと考えている方は殆どの方が、75歳〜80歳位の方でした。
成年後見制度には、市民的な支援者が必要と実感として感じはじめました。
(以前に任意後見制度利用について述べています)契約までに3年かけました。
そのことをあるケアマネジャーに話しますと、頭から「その人たちは認知症だ」と
決めつけられてしまいました。
高齢者に関わる職種の方がこのように簡単に高齢者を決めつけてしまうことに不安を
感じ、どうしてももう一度関わることを求められているというような気持になりました。

マーク 市民後見人養成講座について

 市民後見人養成講座は、活動を2年間休んでいましたが(私的に活動していましたが)
2008年に兵庫県全地域の市民後見人養成講座の受講生を集め、力の結集に力を尽くし
て下さっているNPO法人があることを知り、是非にとお願し仲間に入れて頂きました。

 そのNPOはコミュニティ サポート センター神戸の理事長の中村様と
村上様でした。
 2008年度市民後見人養成講座は途中から関わりだしました。
2009年度は、2010年1月から講座が始まりますが、既に受講者70人を超え、
お断りしている状況です。

マーク ひょうご市民後見研究会からNPO法人 市民後見ひょうごへ

 個人としては限界があり、また、行政からも認めて頂けないと判断し、
2009年8月20日にNPOを取得し活動を続けています。
「市民後見ひょうご」は、法律を心で包み、人を思い遣るこころが一番と考えています
私個人の考えではありますが、被後見人の方達がどうすれば幸せになるかを第一に
後見活動を行うことを目指しています。
 法人となったことで社会的な責任感・継続性・多くの知恵の結集・高齢者の体力や
判断力をある程度実感として感じることができるなど多くのプラス面があると
考えています。

 法律専門家・福祉専門家のグループのご指導を頂きながら前を向いて進みたいと
新年を迎えこころを新たに述べてみました。
ご質問、其の他お役に立つことがございましたら、何なりとご連絡下さい。


                       シニア ライフ アドバイザー  岡島 貞雄

 メール (シニアライフアドバイザ岡島貞雄)



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