しわの研究 (11)

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1、 閉鎖線を破るしわの形

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NO12

閉鎖線の作る角度が

しわの力に対しての抵抗力が強く、破られた閉鎖線のつくるしわは広い範囲に及ぶ。
これは、閉鎖線が破られる前の、しわをはね返した反射のあとが残るからである。

閉鎖線の角度が90度以内の場合に力を受けたしわである。
しわの力に対して、閉鎖線がつくる山全体が折れ曲がるようになり、
比較的弱い力でも閉鎖線を突き抜けることがある。

Aに見られるしわは

このように力を加えた場合に出来る

しわが反射している場面であるが、
力が強いために閉鎖線を破ったケースである。

←に向かって力を加えた
A点が支点となってA−Gのしわ(谷折)が出来ている
Aは点状の鋭いしわになっている


閉鎖線が破られたしわの典型的な形である

90度以上に開いている場合のしわ

閉鎖線の稜線が稲妻のように折れ曲がりしわが通り抜けている。
これは上の90度以上開いた閉鎖線とは違ったしわの現れ方といっていいだろう。

←の部分は、しわの力が強かったために、
閉鎖線の山全体が曲がってしまいしわが出来た

上のケースと同じ、閉鎖線の角度が開いている紙に

閉鎖線の稜線の一点に

のように強い力を加えた場合のしわ

加えれられた力がそのまま稜線の一点に集中して、棒が折れるようになっている