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私的に収集・編集した 染色や繊維に関連する用語集です。アルファベット→あいうえお順 に並べていますが、漢字使用の語句については、 語頭の漢字を元にある程度グループ化しました。上にある青字の リンク番号でも検索出来ますが、 数多くの語句が収納されていますので、具体的に綴りや使用されている漢字がわかっている場合には、 上のツールバーの「編集(E)」→「検索(F)」を利用することをお勧めします。(Windows10では、右上橋の「・・・(詳細)」をクリックし 出てきたリストで「ページ内の検索」を選び出て来たコラムに検索したい単語を入力。)(ページTopへは『CTRL』+『Home』、又は、『Back Space』キーで戻れます。)
(中には、 ミスタイプや正確でない情報もあると思いますので、without guarantee と言う事でお願い致します。) 染 色・繊維関連用語集

●染料冠称
ID .  染料冠名 / 英語つづり // メーカー   部族
1 . C.D.P.N. / C.D.P.N. // 日成化成 カチオン染料
2 . Denisol / Denisol // Archroma(アークロマ) インジゴ染料
3 . Doracryl / Doracryl // Archroma(アークロマ) カチオン染料
4 . KIWA-JET / KIWA-JET // 紀和化学工業 インクジェット用染料
5 . KPシオン / KP CION // 紀和化学工業 反応染料
6 . KPゾール / KP ZOL // 紀和化学工業 反応染料
7 . Lava / Lava // ダイスター デニム用染料
8 . RKカラー / RK Color // 洛東化成工業 草木染料
9 . アサシオ / ASATHIO // 旭化学工業 硫化染料
10 . アサシオゾール / ASATHIOSOL // 旭化学工業 硫化染料
11 . アシッド / Acid // 一般 酸性染料
12 . アストラゾン / Astrazon // DyStar カチオン染料
13 . アビテラ / AVITERA // Huntsman 反応染料
14 . アミニール / Aminyl // 田岡化学工業 酸性染料
15 . アリザリン / Alizarine // 山田化学工業 酸性染料/酸性媒染染料
16 . イソラン / Isolan // ダイスター 酸性含金染料
17 . イノラー / Inolar // 井上化学 酸性含金染料
18 . イルガラン / IRGALAN // ハンツマン 酸性染料
19 . イルミナール / Illuminarl // 昭和化工 蛍光増白剤
20 . インダンスレン / Indanthren // ダイスター バット染料
21 . インドゾール / Indosol // Archroma 直接染料
22 . インペロン / Imperon // ダイスター 顔料
23 . ウルトラフォー / Ultraphor // Archroma 蛍光増白剤
24 . エマコール / Emacol // 山陽色素 顔料
25 . エリオクロム / ERIOCHROME // ハンツマン 酸性媒染染料
26 . エリオニール / ERIONYL // ハンツマン 酸性染料
27 . エリオファースト / ERIOFAST // ハンツマン ナイロン用反応染料
28 . オプチラン / Optilan // Archroma 酸性染料
29 . オプチスル / Optisul // Archroma 硫化染料
30 . オレオゾール / OLEOSOL // 田岡化学工業 油溶性染料(樹脂着色用)
31 . カコーリアクティブ / KAKO REACTIVE // 昭和化工 反応染料
32 . カサルホン / Cassulfon // ダイスター DyStar 硫化染料
33 . カチロン / Cathilon // 保土谷化学 カチオン染料
34 . カヤカラン / KAYAKALAN // 日本化薬 酸性染料
35 . カヤクサルファー / KAYAKU SULPHUR // 日本化薬 硫化染料
36 . カヤクホモダイ / KAYAKU HOMODYE // 日本化薬 硫化染料
37 . カヤクリル / KAYACRYL // 日本化薬 カチオン染料
38 . カヤシール / KAYACYL // 日本化薬 酸性染料
39 . カヤシオン / KAYACION // 日本化薬 反応染料
40 . カヤセロン C / KAYACELON C // 日本化薬 直接染料
41 . カヤセロンリアクト / KAYACELON REACT // 日本化薬 反応染料
42 . カヤノール / KAYANOL // 日本化薬 酸性染料
43 . カヤファー / KAYAPHOR // 日本化薬 蛍光増白剤
44 . カヤラス / KAYARUS // 日本化薬 直接染料
45 . カヤラックス / KAYALAX // 日本化薬 酸性染料
46 . カヤロンポリエステル / KAYALON POLYESTER // 日本化薬 分散染料
47 . キワグラウンダー / KIWA GROUNDER // 紀和化学工業 ナフトール染料
48 . キワクリル / KIWACRYL // 紀和化学工業 カチオン染料
49 . キワ CDP / KIWA CDP // 紀和化学工業 カチオン染料
50 . キワロンポリエスター / KIWALON POLYESTER // 紀和化学工業 分散染料
51 . クロム / Chrome // 一般 酸性媒染染料
52 . サルファー / Sulphur // 一般 硫化染料
53 . サンクロミン / Sunchromine // 田岡化学工業 酸性媒染染料
54 . サンダイ / Sandye // 山陽色素 顔料
55 . ジェテックス / Jetex // ダイスター インクジェット用染料
56 . シリウス / Siriua // ダイスター 直接染料
57 . スプララン / Supralan // ダイスター 酸性含金染料
58 . スミカロン / Sumikaron // 住化ケムテックス 分散染料
59 . スミノール / Suminol // 田岡化学工業 酸性染料
60 . スミフィックス / Sumifix // 住化ケムテックス 反応染料
61 . スミライト / Sumilight // 田岡化学工業 直接染料
62 . セラホワイト / Sera White // ダイスター 蛍光増白剤
63 . ソロフェニール / SOLOPHENYL // ハンツマン 直接染料
64 . ダイアニックス / Dianix // ダイスター 分散染料
65 . ダイアモンド / Diamond // ダイスター 酸性媒染染料
66 . ダイスターインジゴ / DyStar Indigo // ダイスター インジゴ染料
67 . ダイストーン / Dyestone // 松井色素 顔料
68 . ダイレクト / DIRECT // 日本化薬 直接染料
69 . ダイレクト / Direct // 一般 直接染料
70 . テクチロン / TECTILON // ハンツマン 酸性染料
71 . ディレスル / Diresul // Archroma(アークロマ) 硫化染料
72 . テラシール / TERASIL // ハンツマン 分散染料
73 . テラトップ / TERATOP // ハンツマン 分散染料
74 . テロン / Telon // ダイスター 酸性染料
75 . ドリマレン / Drimaren // Archroma 反応染料
76 . ナイロサン / Nylosan // Archroma 酸性染料
77 . ナフトール AS / Naphtol AS // ダイスター ナフトール染料
78 . ニクロミン / Nichromine // 昭和化工 アゾイック分散染料
79 . ニチフィックス / Nichifix // 日成化成 反応染料
80 . ニチロン / Nichilon // 日成化成 カチオン染料
81 . ニッカブライト / Nikkabright // 日化株式会社 蛍光増白剤
82 . ニッカフロー / Nikkafluor // 日化株式会社 蛍光増白剤
83 . ニュートラン / Neutlan // 山田化学工業 酸性染料
84 . ネオラン / NEOLAN // ハンツマン 酸性染料
85 . ノバクロン / NOVACRON // ハンツマン 反応染料
86 . ノバゾール / NOVASOL // ハンツマン バット染料
87 . ハッコール / Hakkol // 昭和化学工業 蛍光増白剤
88 . バット / Vat // 一般 バット染料
89 . パラチン / Palatin / ダイスター 酸性染料
90 . パラニール / Palanil // ダイスター 分散染料
91 . フォロン / Foron // Achroma 分散染料
92 . フタロゲン / Phtalogen // ダイスター フタロゲン染料
93 . プロシオン / Procion // ダイスター 反応染料
94 . ベーシック / Basic // 住化ケムテックス 塩基性染料
95 . ポーラー / POLAR // ハンツマン 酸性染料
96 . ポリモ / POLYMO // 紀和化学工業 顔料
97 . ポルックス / Pollux // 住化カラー 顔料
98 . マキシロン / MAXILON // ハンツマン カチオン染料
99. マツミン / Matsumin // 松井色素 顔料
100 . ミカホワイト / MIKAWHITE // 日本化薬 蛍光増白剤
101 . モーダント / Mordant // 一般 酸性媒染染料
102 . ユビテックス / UVITEX // ハンツマン 蛍光増白剤
103 . ラクチミン / Lacqutimine // 大日精化工業 顔料
104 . ラナクロン / LANACRON // ハンツマン 酸性染料
105 . ラナシン / Lanasyn // Achroma 酸性含金染料
106 . ラナセット / LANASET // ハンツマン 酸性染料
107 . ラナゾール / LANASOL // ハンツマン ウール用反応染料
108 . ラニール / Lanyl // 田岡化学工業 酸性含金染料
109 . リアクテイブ / Reactive // 一般 反応染料
110 . リューコフォー / Leucophor // Archroma 蛍光増白剤
111 . リョスパース / Lyosperse // ハンツマン インクジェット用顔料
112 . レアラン / Realan // ダイスター ウール用反応染料
113 . レバフィックス / Levafix // ダイスター 反応染料
114 . レマゾール / Remazol // ダイスター 反応染料
115 . ローダミン / Rhodamine // 田岡化学工業 塩基性染料

注;住友化学 (住化ケムテックス)-2023年3月末染料事業完全撤退。 同月、ハンツマン -(染料事業を含めた)テキスタイルエフェクト部門の Archromaへの売却完了。これにより上記染料名の、幾つかが消滅すると思われる。

染色・繊維関連用語
ID .  語 句         / 英語             // 意 味
1 . 2度視野 / 2-degree field of view // 2度視野とは50cmの距離に直径1.7cmの試料を見るときの値。
2 . 2本針    / twin needle stitch // 2本針のミシンによる縫製。Tシャツ、スウェットなどの縫製を始め、多くのアイテムに使用している。
3 . 3次元CAD / 3-dimensional CAD // 3次元CADとは、コンピュータを使用して製品の3次元設計、3次元製図を行うCADの一種。3DCAD(スリーディキャド)とも呼ぶ。 立体物の取扱いは、サーフェス(面のみ)モデリングとソリッド(体積をもつもの)モデリングに分かれているが、 最近では融合した機能をもつソフトも増えている。機械系・建築系では普及が進みつつあり、 従来の2次元CADからの移行が問題になっているケースもある。分野としては機械設計、金型設計、建築設計、土木設計、 設備設計などに加え、意匠設計や商品としての製品設計でも利用されている。
4 . 3段両面ヘリンボーン  編み組織 / // これも織物ホヘリンボーン(杉綾)と同じ柄を表したもの。斜文編と同じく柄糸と地糸があり、柄糸を杉綾状にニットさせて、ダイヤルでタックさせると、杉綾 が得られる。これも杉綾模様は表だけである。
5 . 3本針 / // 3本針のミシンによる縫製。強度のある縫製仕様。 フラットヘッドではシャンブレーシャツやオーバーオールにこの3本針を使用している。
6 . 3本針の1本外し / // Tシャツのネック部を縫製するときに行う技法。 3本針の内の2本をリブに、1本をボディに落として縫う事によりネック部分の強度が高まる。
7 . 3枚斜文 (さんまいしゃもん)/ // 斜文織中最も簡単な組織で、タテ糸・ヨコ糸3本ずつで一完全組織になる。これを3枚斜文(3枚ヘルド斜文・3枚あや・三つあや)という。
8 . 3R / Three Rs // 「ごみを出さない」「一度使って不要になった製品や部品を再び使う」「出たごみはリサイクルする」という廃棄物処理やリサイクルの優先順位のこと。 「リデュース(Reduce=ごみの発生抑制)」「リユース(Reuse=再使用)」 「リサイクル(Recycle=再資源化)」の頭文字を取ってこう呼ばれる。
9 . 4色分解(よんしょくぶんかい) / // フルカラーのぼりをシルク印刷(版を作っての印刷)にて表現する印刷方法。「シアン」「マゼンタ」「イエロー」「ブラック」の4つの色に分解し、 シアン版、マゼンタ版、イエロー版、ブラック版の4つの版を掛け合わせて、フルカラーを表現する。 厳密に色あわせが必要な部分やベタ部分、目立たせたい部分などは、別版を増やして印刷する。 これを特色と呼び、4色分解+特色○色という言い方をする。
10 . 4段両面編  編み組織 / // 3段、4段バット(べら針の針尻のこと)とカムを使って編成する組織で、編地は3段よりも4段の方が重厚となり、圧縮弾性も大きくなる。 また一完全のウェルト数(編目数)が多い為、織物に似た感じの編地。
11 . 4枚斜文 (よんまいしゃもん) / // 4枚斜文はタテ糸・ヨコ糸4本ずつで一完全になる組織で、次の片面斜文と両面斜文の2種をつくれる。
12 . 5W3H / // マーチャンダイジングを組み立てる為の8つの基本要因のこと。一般に「5W1Hの原則」と呼ばれているものに、2Hをプラスした原則である。 即ち、 @Who(だれに)AWhat(なにを)BWhy(なぜ、なんのために)CWhere(どこで)DWhen(いつ)EHow(どのようにして)FHow much(いくらで)GHow many(いくつ)売るのか、である。この8つ要因を常に分析し、商品構成、販売計画、展開計画と結びつければ、 適正なマーチャンダイジング実現できるとされる。
13 . 5枚斜文(ごまいしゃもん) / // 5枚斜文は片面斜文で、次の3種のあや織がつくれる。
14 . 5枚朱子(ごまいしゅす) / // 5枚朱子は朱子織物中最も簡単な組織で、飛び数の法則によって2飛びと3飛びの朱子組織をつくることができる。
15 . 6尺(ろくしゃく) / // 機巾(チマキの長さ)6尺のものの略称。(5尺4寸ものもある)
16 . 80亀甲 80きっこう 模様柄 / // よこ幅に対してその幅に亀甲が80個並ぶ細かさの単位。またその織物。数が大きいほど細かくなる。
17 . 8枚朱子(はちまいしゅす) / // 8枚朱子は3飛びと5飛びの2個を描き、いずれも交錯点が縦・横両方向に同様な距離をもち、その配置がよいから朱子線が目だたない。
18 . 10度視野 / // を見る角度のこと、人の色の見え方は大きさにも影響されるため標準の視野を決た。 10度視野とは50cmの距離に直径8.8cmの試料を見るときの値。他に2度視野がある。
19 . 100蚊絣 100かがすり / // 模様の細かさの単位。一幅に蚊絣が100個並ぶもの。またその反物。
20 . 100亀甲 100きっこう / // よこ幅に対してその幅に亀甲が100個並ぶ細かさの単位。またその織物。数が大きいほど細かくなる。
21 . 160亀甲 160きっこう / // 亀甲が160個並ぶ。
22 . 200蚊絣 200かがすり / // 模様の細かさの単位。一幅に蚊絣が200個並ぶものまたその反物。
23 . 200亀甲 200きっこう / // 亀甲が200個並ぶ。
24 . AAMA / American Apparel Manufactures Association // 米国アパレル製造者協会
25 . AATCC / American Association of Textile Chemists and Colorists // 米国繊維染色協会 米国を中心とした国々の染料、染色化学者及び企業の組織。
26 . AATT / American Association of Textile Technology // 米国繊維技術協会
27 . ABS / Acrylonitrile-Butadiene-Styrene (Resin) // アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(樹脂)。1954年アメリカで発明されたABS樹脂は、 その高機能性からエンジニアリングプラスチックに分類され、種々の機器の筐体や内装、建材など広い分野で採用された。 難燃性樹脂への改質も容易だったため、テレビなど電気機器にも広く採用された。 また、ポリカーボネートなどの流動性改良を目的としたアロイ化の主材料としても広く活用されて来た。 着色や難燃化・繊維強化は、一般に通常品のペレットを製造した後、 コンパウンド加工にて行われるが、大量生産の際には重合時に各種材料を同時に投入しコストダウンを図る手法もある。
28 . ACF / Activated Carbon Fiber // 活性炭素繊維。東洋紡開発品(活性炭素繊維「KF」とは、当社が開発した、セルロース繊維を原料として製造される繊維状の活性炭。 布の性質と活性炭の性質を持ち合わせている。そのユニークな特長から、粒状活性炭・球状活性炭につづく第3の活性炭と言われている。)
29 . AdobeRGB  Ink Jet 用語 / AdobeRGB // フォトショップなどのAdobe製品にある色空間。ウェブブラウザ用に提唱されたsRGBに比べてグリーン領域の再現範囲が拡大された色空間。 DTP用のCMYK再現域よりも広い色空間であり、DTP業界では主流になりつつある。 ただし、AdobeRGBの色空間で制作されたデータは、デバイスやモニターがAdobeRGB表示可能なものでなければ再現できない。
30 . AdobeRGB  Ink Jet 用語 / // AdobeRGB(アドビアールジービー)とは、アドビシステムズ社が1998年に提唱したRGB(Red、 Green、 Blue)色空間の定義。パソコン用モニターやコンパクトデジタルカメラなど、 多くの機器で採用されている標準的な色空間規格であるsRGBと比較すると、表現できる色域の範囲が大きくなっている。
31 . ADR / Alternative Dispute Resolution // 裁判外紛争処理機関
32 . AFTA / ASEAN Free Trade Area // ASEAN自由貿易地域
33 . Aguillettes / Aguillettes // Aguillettesとは、ダブレット(15〜17世紀、ヨーロッパで用いられた、 腰丈の短い男性用上着)着用時に身に付けた“紐飾りの先端にエッチングされた金属”のこと。
34 . AI / Artificial Intelligence // 人工知能
35 . AI  Ink Jet 用語 / AI // Adobe社のIllustratorファイル形式で保存されたファイルにつく拡張子
36 . AIA手続き / Advance Informed Agreement Procedure // 遺伝子組み換え生物等(LMO/GMO)の輸出入に際して、輸入国が事前に環境リスク評価を行って輸入可否を判断する仕組み。
37 . AIMモデル / Asian-Pacific Integrated Model // アジア太平洋地域における物質循環を考慮した、地球温暖化対策評価のための気候モデル。 日本語では、「アジア太平洋地域における温暖化対策統合評価モデル」ともいう。
38 . AIP / Association of International Polynosics // 国際ポリノジック協会
39 . AJ エアジェット織機(シャトルなし) / Air Jet Loom // 空気の力で緯糸を飛ばす。シャトル織機にかわり主流となっている。高速運転が可能で音も比較的小さい。
40 . AJL / Air Jet Loom // 空気流織機
41 . Allonge-Perruqe / Allonge-Perruqe // Allonge-Perruqeとは、フランス語で「かつら」を意味する。17世紀後半から18世紀前半、ルイ14世統治下で始まったと云われる。 かつらは非常に長く、カールしているのが特徴。ファッショナブルな貴族たちが愛用した。
42 . Alpha Ink Jet(米)   ITMA2015 Milano   /  //   京セラインクジェットヘッド用新世代顔料インクとして、「Chroma+」を発表。
43 . Ames試験 Ink Jet用語 / Ames test // Ames(エイムス)試験とは、サルモネラ菌や大腸菌を使って、その化学物質がDNAに傷をつける可能性があるかどうかを調べる試験。 DNAに傷がつくと突然変異が起こり、普通の細胞ががん細胞に変化する可能性がある。 エイムス試験は、発がん性の試験ではありませんが、がんを引き起こす可能性のあるものを簡単に検出できる試験方法。 この試験では、陽性(悪い結果)、陰性(良い結果)で結果が表示され、陽性だからといって必ずしも発がん性があるとは言えない。
44 . ANSI / American National Standards Institute // アメリカ規格協会
45 . AOSS  Ink Jet 用語 / AOSS // 株式会社バッファローが開発した無線LAN簡単設定システムが、AOSS(AirStation One-Touch Secure System)。アクセスポイントとクライアントがこのシステムに対応していれば、 双方のボタン1つでセキュリティーを含めた無線LANの設定を簡単に行うことができる。
46 . APEC / Asian Pacific Economic Co-operation Conference // アジア太平洋経済協力会議
47 . APHA / American Public Health Association // 米国公衆衛生協会
48 . APLAC / Asian Pacific Laboratory Accreditation Corporation // アジア太平洋地域の試験所認定協力会議
49 . APO / Tris(1-aziridinyl)phosphine Oxide // APO(防炎加工剤)。APO ビス(2,3-ジブロムプロピル)ホスフェイト化合物。経皮・経口急性毒性、造血機能障害、生殖機能障害を引き起こす。 (T.D.B.P.P:発ガン性。B.D.B.P.P.化合物:発ガン性)
50 . AQL / Acceptable Quality Level // 合格品質水準
51 . AR / Augmented Reality AR // ARとは、人間が感覚として現実世界から得る情報(主に視覚情報)に、コンピュータを用いて情報を付加・補足すること、 及び付加されて拡大した状況そのもののこと。全部をコンピュータで合成して作り上げる仮想現実(VR)に対する言い方で、 英語のAugmented Realityを略して「AR」(エーアール)と呼ぶ。日本語では「拡張現実」。視覚情報のARを作るには、リアルな現実世界を取込むカメラと、 ズレなく合成するためのセンサ類、付加する情報を収めたデータベース、合成後の拡張現実を表示するディスプレイなどが必要である。
52 . AS / Australian Standards // オーストラリアの国家規格
53 . ASA / American Standard Association // 米国規格協会
54 . ASCA / Advisory Specialist for Consumer's Affairs // 消費生活アドバイザー
55 . ASCII / American Standard Code for Information Interchange // アスキー符号
56 . ASEAN / Association of South-East Asian Nations // 東南アジア諸国連合
57 . ASEM / Asia-Europe Meeting // アジア欧州会議
58 . ASTM / American Society for Testing and Material // 米国材料試験規格協会
59 . ATMA / American Textile Machinery Association // 米国繊維機械協会
60 . ATMI / American Textile Manufacturers Institute // アメリカ織物製造協会
61 . Aライン / // Aラインとは、アルファベットの“A”の字のように上が小さく、裾が広がったシルエットのこと。 1955年春、クリスチャン・ディオールが打ち出したドレスのシルエット。
62 . Balagny cloak / Balagny cloak // Balagny cloakとは、フランスの有名な外套(クローク)のこと。17世紀前半の軍事ヒーローの名前に由来している。
63 . BBC / British Broadcasting Corporation // 英国放送協会
64 . BBS / Bulletin Board System // 電子掲示板システム
65 . B Corp / Bコープ // Benefit Corporation の略。社会や環境に配慮した公益性の高い企業に対する国際的な認証制度。 アメリカの非営利団体 B Lab が運営。
66 . BCF / Bulky Continuous Filament // 捲縮加工した長繊維
67 . BCSD / Business Council for Sustainable Development // 持続的開発に関する産業人会議
68 . BHT黄変 / yellowing by BHT // プラスチック及び/又はゴム製品の劣化防止のために添加される酸化防止剤 BHT(ブチルヒドロキシトルエン)が昇華によって繊維品に移行し,NOX(窒素酸化物)と反応して黄色に変色する現象。
69 . BISFA / The Internatinal Bureau for Standardisation of Man-made Fiber // 国際化繊協会
70 . BL / Bill of Lading // 船荷証券
71 . BOD / Biochemical Oxygen Demand // 生化学的酸素要求量
72 . BPS / Bits Per Second // 1秒間に何ビット送れるか
73 . BR / butadiene Rubber // ブタジエンゴム
74 . BS / British Standard // イギリス規格。(BSI=BritishBritish Standards Institution イギリス規格協会)
75 . BS / // スカーフの構図の柄を、反始から反末まで、繰り返し捺染した服地。スカーフ用に捺染した布地のまだ裁断する前の状態に似ている。パネル・プリントの一種。
76 . C&F価格 / C&F price (cost and freight) // 運賃込み価格。(CIFは、保険料込み)
77 . C、M、Y、K Ink Jet用語 / C、M、Y、K // Cyan(シアン)青、Magenta(マゼンタ)赤、Yellow(イエロー)黄、K(Black)黒  インクジェットインクは減法混色の三原色でフルカラーを表現している。 より色表現を上げる為ライトシアンとライトマゼンタを使う事が多い
78 .C/N Ratio / // 炭素・窒素比。有機物などに含まれている炭素(C)と窒素(N)の質量比。炭素率ともいう
79 . CAD / Computer Aided Design  // コンピュータを使って設計、デザインをすることを言う。
80 . CAE / Computer Aided Engineering CAE // CAEとは、コンピュータを使用して、主に設計・開発段階で製品の解析やシミュレーションを行うツールの総称。製品開発では、 あらかじめ製品の機能や性能、動作などが設計どおりか、不具合はないかを検証する必要がある。 CAEを用いれば、実際に試作品を作って実測・実験することなくコンピュータ上で検証が可能で、設計・開発期間の短縮、コスト削減が図れる。 熱解析、流体解析、電磁界解析、波形・信号解析、伝送路解析、構造解析、振動解析、音響解析、衝撃・衝突解析、機構解析、樹脂流動解析、 鋳造解析、プレス金型解析などがある。
81 . CALS / Continuous Acquisition and Lifetime Support // 生産・調達・運用支援統合情報
82 . CAM / Computer Aided Manufacturing  // 製造工程で使用する加工データなどの準備をコンピュータ上で行うこと。 実際にはCADと連動して用いられ、CADソフトにはその後工程としてCAMモジュールを備えていることが多いので、 CAD/CAMとも表記する。CADで作成した設計データからNCプログラムを作り、 CNC工作機械の切削工具の選定や動作などを設定する。加工形状により2D、2.5D、3Dに分類できる。
83 . CAN / Standards Council of Canada // カナダ国家規格
84 . Capotain /  // Capotainとは、16世紀に流行した円錐形の帽子のこと。また17世紀中頃、英国の清教徒支持者によって着用された。Copotainとも云う。
85 . CAS / Chemical Abstracts Service // キャスナンバー。CAS番号またはCAS登録番号ともいう。米国化学会の一部門であるCAS(Chemical Abstracts Service)が運営・管理する化学物質登録システムから付与される化学物質に固有の数値識別番号のこと。CAS No.はハイフンで 3 つの部分に区切らた最大9桁の番号であり、例えば、カフェインのCAS No.は58-08-2である。
86 . CCD分光器 / CCD spectrometer // CCD分光器とは、検出器にCCDを採用した分光器の一種。波長200〜1100nmの紫外線(UV)、可視光、近赤外線(NIR)領域をカバーし、 小型で、高感度、高分解能、広ダイナミックレンジ。特に、電子冷却装置や液体窒素でCCDを冷やすことにより、 ダークノイズや温度ドリフトを低減でき、微弱光の検出に対応する。 標準のCCD(表面入射)に比べてより高感度な裏面入射CCDを搭載した機種もある。微弱光の測定や、蛍光・ラマン光・プラズマの測定、 各種光源やLCD・PDP・EL発光の測定、吸光度・反射率・透過率の測定、HPLCの検出器などに適する。
87 . CCI / Cotton Council International // 国際綿花評議会
88 . CCM / computer colour matching // コンピューター・カラー・マッチングの略で、分光光度計を使って色見本の色を読み取り、その近似色を与える染料選択や配合比率をコンピューターで計算割り 出すシステム。詳細は、本HP「24. 測色・CCM」参照。
89 . CCS / computer colour search // コンピューター・カラー・サーチの略。分光光度計を使って色見本の色を読み取り、その近似色を、デー ターファイルからコンピューターを使って検索するシステム。
90 . CCS / Carbon dioxide Capture and Storage CCS // CCSとは、Carbon dioxide Capture and Storageの略で、発生した二酸化炭素を大気中に放出する前に回収し、貯留すること。CO2削減対策のひとつとして開発され、分離・回収技術、 輸送技術、圧入・貯留技術からなるが、まだ完全に実用化されてはおらず、 世界各地で大規模な実証実験が行われている(日本では2020年までの実用化を「低炭素社会づくり行動指針」で表明済)。
91 . CD / Committee Draft // 国際規格委員会原案
92 . CE Mark / CE Mark // CEマークとは、すべてのEUの基準を満たした商品に付けられるマーク。EEA(欧州経済領域)やトルコ、スイスで販売する際には取得が必要。 規定の全商品はマーク添付が必須。CEマーク使用には基準をみたしたという証拠の文書が必要となる。
93 . CEO / Chief Executive Officer // 経営の最高責任者
94 . CERES セリーズ / Coalition for Environmentally Responsible Economies // アメリカの環境保護団体や投資関係団体などからなる連合組織である「Coalition for Environmentally Responsible Economies (環境に責任をもつ経済のための連合)」の頭字語。
95 . CFRD / Carbon Fiber Reinforced Plastic // 炭素繊維強化複合材料
96 . CFRP / Carbon Fiber Reinforced Plastic CFRP // CFRPとは、Carbon Fiber Reinforced Plasticの略で、炭素繊維にプラスチック素材を含浸させ、硬化・成形した複合材料のこと。FRPの一種である。主に、 方向を整えた炭素繊維にプラスチックを含浸させた中間素材(プリプレグ)を何枚も積層し、 高温下で加圧・硬化するプリプレグ法により製造する。アルミより軽量で、鉄より硬く、 チタンより高い弾性率を備え、航空機の構造材などに用いられる。
97 . CFRTP / Carbon Fiber Reinforced Plastic // 炭素繊維強化複合材料
98 . CGS / // 昭和58年西陣織工業組合が中心となり作った紋紙データーフォーマット規格。 コンピューター・グラフィック・システムの略。
99 . CG配色 / // CGを利用した配色法。配色をシュミレーションして見たり、配色制作が短時間で行える利点があるが、 ディスプレイ上の色を色材の色で再現することが難しい。
100 . Chite / Chite // Chite とは、リネン(亜麻の繊維を原料とする糸・織物)のこと。17〜18世紀、Chitta(インド)でその製法が確立したことに由来。
101 . CI / Consumers International // 国際消費者機構
102 . CI number / colour Index number // シーアイナンバー。カラー・インデックス・ナンバー。 英国の染色者学会(SDC)が、工業用染料、顔料の全てを用途による部属名と色名及び番号によって分類したもの。
103 . CI Disperse Blue 359 / CI Disperse Blue 359 // CI Disperse Blue 359。昇華捺染用に新しく開発された青系分散染料。淡〜中色では、ターキス色であるが、濃度が濃くなると赤味が増す。 日本においては、新規物質に未登録。 1-Amino-4-(ethylamino)-9,10-dihydro-9,10-dioxoanthracene-2-carbonitrile
104 . CI Disperse Blue 56 / CI Disperse Blue 56 // Eタイプ青色分散染料。均染タイプで、三原色の青成分として使用される代表的な染料。1,5-Diamino-2-chloro-4,8- dihydroxy-9,10-anthracenedione
105 . CI Disperse Blue 60 / CI Disperse Blue 60 // SFタイプ青色分散染料。ターキス色として多用される高日光分散染料。メトキシ置換タイプとエトキシ置換タイプが含まれる。 4,11-ジアミノ-2-(3-メトキシプロピル)-1H-ナフト[2,3-f]イソインドール-1,3,5,10(2H)-テトラオン
106 . CI Disperse Red 60 / CI Disperse Red 60 // E-type 分散染料の赤。キノンベースの代表的な均染タイプの染料で、昇華捺染の赤成分としても使用される。 C20H13NO4
107 . CI Disperse Yellow 54 / CI Disperse Yellow 54 // Eタイプ黄色分散染料。均染タイプで、三原色の黄色成分として使用されるキノフタロンベースの代表的な染料。昇華捺染のイエロー成分としても利用される。
108 . CI Reactive Black 5 / CI Reactive Black 5 // ビニルスルホン型反応染料の二官能ブラックで、世界で最も生産量の多い染料。高いビルドアップが特徴。
109 . CI Reactive Blue 19 / CI Reactive Blue 19 // ビニルスルホン型反応染料のブルーで、世界で最もポピュラーな染料の一つ。アントラキノン構造を持ち堅牢度に優れる。
110 . CI Reactive Red 120 / CI Reactive Red 120 // Homo-bifunctionlである代表的染料、MCT基を二つ持つ。Procion Red H-E3B
111 . CIE / Commission Internationale de I'Eclairage // 照明に関する国際委員会の略号。Commission Internationale de I'Eclairage
112 . CIEカラー  Ink Jet 用語 / CIE colour // Lab値やxyz値などの色を数値化した表色系である(絶対的色表現)。CIEは国際照明委員会のことで表色系の規格を行っている。
113 . CIE標準の光, CIE標準光源 / CIE standard illuminants, CIE standard sources // CIEが規定した測色用の人工光源。 CIE標準の光には標準の光A,B,C,D65及びその他の標準の光Dがある。備考1. 標準の光Aは温度が約2856kの完全放射体が発する光。 2.標準の光D65は相関色温度が約6504kのCIE昼光、その他の標準の光Dは、その他の相関色温度におけるCIE昼光であって、 標準の光D65に次ぐものとしては標準の光D55(相関色温度約5503k)及び 標準の光D75(相関色温度約7504k)を優先的に使用する。 3.各標準の光は次のように、実在する光の分光分布を代表することを意図して定めてある。 標準の光A 相関色温度が約2856kのタングステン電球の光。 標準の光C 可視波長域の平均的な昼光。標準光源Aに規定のデビス・ギブソンフィルターをかけて相関色温度を約6774kにした光源。 標準の光D65 紫外域を含む平均的な昼光。その他の標準の光D 紫外域を含む種々の状態での昼光。
114 . CIE表色系 / CIE standard colorimetric system // CIE表色系は、CIE(国際照明委員会)が定めた表色系。混色系の一種で、色光の混合比によって、色を表すシステム。この表色系では、 光の色(光源色)も数字で表すことができる。 (マンセル,オストワルト,PCCSは、物体色は記号で表せるが、光源色は表すことができない。)色表示の精度も、 マンセルやオストワルトより、はるかに高く、工業的・定量的な応用には、このシステムがもっぱら用いられている。 1931 年に設定された視野角 1-4度のものと,1964 年に設定された視野角10度のものがある。
115 . CIF価格 / CIF price (cost, insurance and freight) // 運賃・保険料込みの価格
116 . CIM / Computer Integrated Manufacturing // コンピューター統合生産
117 . CIRFS / Comite International de la Rayonne et Des Fibres Synthetiques // 国際人造繊維委員会
118 . CIS / Commonwealth of Independent States // 独立国家共同体
119 . CMC  糊剤 / carboxy methyl cellulose // カルボキシメチルセルロース。水溶性糊料。セルロースの誘導体であり、 セルロースの骨格を構成するグルコピラノースモノマーのヒドロキシ基の一部にカルボキシメチル基 (−CH2−COOH) を結合させたもの。 適切なエーテル化度のものは水溶性で,捺染用糊剤として用いられる。
120 . CMC表色系 / // SDC測色委員会がCIE1976L*a*b*表色系において、明度・彩度・色相に各補正を行い、 無彩色・鮮明色でも等間隔での差分表示を行おうと試みた色差式。 CMC(l:c)のlとcは用途によって区別され、l=c=1 の場合は色差の知覚を、l=2. c=1の場合は許容色差として利用される場合に使用するとしている。
121 . CMOSカメラ  シーモスカメラ / CMOS camera // CMOSカメラとは、撮像素子にCCDを採用したCCDカメラに対して、撮像素子としてCMOSを搭載したカメラのこと。 CCDカメラに比べると、安価で、低消費電力、高速読出し可能という特長がある一方で、画質が悪いのが欠点とされてきたが、 近年は画質・感度なども向上し、CCDカメラ並みの高画質機も登場している。 安価で手軽に使えるWebカメラや動画取込用には、CMOSカメラが広く使用されている。
122 . CMS / carboxy methyl starch // カルボキシメチルスターチ。でんぷんにモノクロル酢酸 などを作用させてエーテル化した水溶性の糊料。
123 . CMT / cutting, making & trimming // CMT
124 . CMYK Ink Jet用語 / CMYK // 自然界にある色は、3原色といわれるもので表現することができる。色材(物体)の3原色といわれるのがCMYである。 それぞれはC(Cyanシアン)M(Magentaマゼンタ)Y(Yellow黄)を示す。この3色を組み合わせることによって各色を表現し、 すべて100%である場合は黒色となる。印刷では、黒色の濃度を得るためにK(ブラック)を使用するためCMYKという。
125 . CNF / Cellulose Nano Fiber // セルロースナノファイバー。 パルプ、植物由来廃棄物等にTEMPO(2,2,6,6-tetramethyl-1-piperidinyloxy)を作用させる事により取り出す。 軽く強靭な素材材料として、未来への応用が期待される。
126 . CNS / Chinese Bureau of Standards // TAIWAN規格。
127 . CNT カーボンナノチューブ / Carbon Nano Tube // カーボンナノチューブは、炭素によって作られる六員環ネットワーク(グラフェンシート)が単層あるいは多層の同軸管状になった物質。 炭素の同素体で、フラーレンの一種に分類されることもある。アルミニウムの半分という軽さ、 鋼鉄の20倍の強度(特に繊維方向の引っ張り強度ではダイヤモンドすら凌駕する)と非常にしなやかな弾性力を持つ。 単層のカーボンナノチューブの構造ほとんどの部分が蜂の巣状の六員環になっているが、五員環や七員環(赤色)の部分が存在し、 これによって単なる円筒ではない構造を取り得る。
128 . COD / Chemical Oxygen Demand // 化学的酸素要求量。水中の有機物を酸化剤で分解する際に消費される酸化剤の量を酸素量に換算したもので、 海水や湖沼水質の有機物による汚濁状況を測る代表的な指標。 測定方法は世界的には重クロム酸ナトリウムで酸化する方法が一般的だが、日本では日本工業規格K0102(工場排水試験方法)に準拠して、 硫酸酸性で過マンガン酸カリウムにより沸騰水浴中(100℃)で30分間反応させたときの消費量を測定し、試料中の有機物の汚濁度を算出する。 なお、二価鉄や亜硝酸塩などの存在によって測定値が高くなる場合がある。
129 . ColorSync Ink Jet用語 / ColorSync // アップルコンピュータ社がMacOS用に開発したカラーマネジメントシステム。ICCプロファイルに対応している。
130 . colour matching / colour matching // 異なった色を持つ染料や顔料を数種配合して、指定された色に染色する操作。→色合わせ
131 . colour value / colour value // 被染物に対する染料の収率即ち染着率あるいは染着濃度。
132 . colour yield / colour yield // 染料の染着性の高さ。→カラーバリュー、カラーイールド
133 . CompactPCI / CompactPCI // CompactPCIとは、パソコンのPCIバス規格をベースとして、産業用、 インダストリアル向けのボードコンピュータ用に開発されたバス規格の一種。 産業用コンピュータ製品のベンダーがつくった米国PICMGという業界団体が1995年に策定したもので、 2ピースコネクタでバックプレーンと接続するため信頼性が高く、PCI規格とは互換性を保っている。 ボードの外形は、ユーロカードのサイズで、3U(100×160mm)と6U(233.35×160mm)がある。
134 . CompoNet コンポネット / CompoNet // CompoNet(コンポネット)とは、ODVAが推進する制御用プロトコル「CIP (Common Industrial Protocol)」で、高速でデータとメッセージの通信を行うオープンなセンサ&アクチュエータ用ネットワーク。
1000点約1msの高速応答、最大ノード数384、最大入出力点数2560、低コストで汎用性の高い丸型(VCTF)ケーブルと、 圧接加工で施工性に優れたフラットケーブルの2種類のケーブルが使用可能。リピータによる幹線の延長、副幹線分岐、 異種ケーブル変換もでき、従来のDeviceNetで実現できなかった課題をクリアしている。
135 . Contouche / Contouche // Contoucheとは、ポーランドで着用されていた(ゆったりとした仕立ての)カフタン形の袖なし外套である。18世紀にドイツや北欧に渡ると、 女性のガウンやローブとして広まっていった。
136 . CorelDRAWソフト  Ink Jet 用語 / CorelDRAW // ドロー系ソフトの中ではIllustratorと共に代表的なソフトで世界中で使われている。
137 . Couvrechef / Couvrechef // Couvrechefとは、ベールまたは頭部を覆うベール状のもの。
138 . CPI / Consumer Price Index // 消費者物価指数
139 . CPO / Cost Per Order // 1件の注文を取るのにかかるコスト
140 . CPSC / Consumer Product Safety Commission // 消費者製品安全委員会
141 . CPU / Central Processing Unit // パソコンの中枢となる集積回路
142 . CR クロロプレンゴム / Chloroprene Rubber // クロロプレンゴム (polychloroprene) は、クロロプレンの重合によって得られる合成ゴム。略称CR、商品名ネオプレン (Neoprene)。耐候性、耐熱性、耐油性、耐薬品性は天然ゴムよりすぐれ、加工も容易。Oリング、コンベヤベルト、ロール、 ライジング、ウェットスーツ、電線被覆などに使用される。
143 . CRI / Carpet and Rug Institute // 米国カーペット協会
144 . CRM / Customer Relationship Management CRM // CRMとは顧客との関係性つまり、企業と顧客が購買という形で長期的な関係を築くためのマネジメント手法のこと。「顧客関係管理」と訳し、 単に「顧客管理」ということもある。顧客のデータベース(年齢・性別などの属性、購買履歴など)を作成・分析し、 その客に合った商品の販促や、保守・サービスの提供、問合せやクレームへの対応など、顧客とのやり取りをきめ細かく管理するもので、 これにより顧客の満足度を高め、既存客としての関係をキープして収益率をアップできる。 現在ではネット技術を利用したeCRMが主流となっている。
145 . CSIRO / Commonwealth Scientific and Industrial Research Organization // 豪州連邦科学産業研究機構
146 . C光源 / illuminant C // 補助イルミナント C の略称。特定の相対分光分布をもつ放射で昼光照明に対応するが現在はあまり使用されない。
147 . C重油 / C heavy oil // 最も低規格の残渣油。不純物が多いため環境負荷が高く、他の石油製品に比べて熱効率が悪いが、 価格はA重油よりも3〜4割安い。船舶用のディーゼルエンジンや火力発電所の燃料として使われる。 重油は、原油を蒸留する工程でガソリンや灯油、軽油を取り出した後に残る燃料成分。タールやアスファルトが含まれるため、 常温下では非常に粘度が高く、色は真っ黒でヘドロのような形態をしている。重油はA重油/B重油/C重油の3つに分類される。
148 . DAC / Development Assistance Committee // 開発援助委員会。貿易委員会、経済政策委員会に並ぶOECDの三大委員会のひとつ。1961年9月にOECDが設立されたのを機に、前年に設立されていた DAG(開発援助グループ)からDACに改組された。
149 . DAI / Distributed Artificial Intelligence // 分散人工知能
150 . DAMA / Demand Activated Manufacturing Artitecture // 実需対応型生産構造
151 . DBT ジブチルスズ化合物 / Di-Butyltin (Compounds) // ジブチルスズ化合物は、2 個のブチル基がスズ原子と共有結合した化合物の総称である。毒性が懸念される。
152 . DCY / Double Covered Yarn // ダブルカバードヤーン
153 . DCブランド / Designer's and Character's brandの略 // 個人デザイナーによるクリエイティブなデザイン性を特徴とするデザイナーズ・ブランドと、 ブランドのキャラクター性を強調したキャラクター・ブランドを併せて、DCブランドと呼んでいる。 消費者の高感度志向より、80年代に一大“DCブーム” を巻き起こした。
154 . DDCP  Ink Jet 用語 / DDCP // Direct Digital Color Proofの略称。DTPデータから直接校正刷りを出力するシステムのことをいう。
155 . dE デルタE / // CIE Labで計算される色差。
156 . Devantiere / Devantiere // 17世紀の女性用乗馬服
157 . DGI Ink Jet 用語 / DGI // 韓国のインクジェットプリンターメーカー。溶剤系を得意とする
158 . DG加工 / // つや出し加工の一種。 綿、あるいはポリエステル綿混織物に樹脂をつけてから布面をローラーに通す。 メタリックな光沢を生じさせる。洗濯しても効果はすぐに失われない。
159 . DHEU / Dihydroxyethylene Urea // ジヒドロキシエチレン尿素
160 . DICカラー Ink Jet 用語 / // 大日本インキが提供する印刷の色標準。
161 . DIN / Deutsches Institut fur Normung // Deutsche Industrie Normen  ドイツ工業品標準規格。染色堅牢度試験法としてはDIN54000~54071E
162 . DIS / Draft International Standard // 国際規格案
163 . DIY / Do It Yourself // 日曜大工、日曜菜園などに必要な材料や道具、部品を売る店のこと。
164 . DMDHEU / Dimethylol Dihydroxy Ethylene Urea // ジメチロールジヒドロキシエチレン尿素
165 . DMEU / Dimethylol Ethylene Urea // ジメチロールエチレン尿素
166 . DMF / Dimethylol Hydroxy Propylene Urea // ジメチロールヒドロキシプロピレン尿素
167 . DMF / dimethyl formamide // ジメチルホルムアミド。溶剤として、分散染料の溶解などに多用される。
168 . DMPU / Dimethylol Propylene Urea // ジメチロールプロピレン尿素
169 . DMSO / Ddimethyl sulfoxide // ジメチルスルホキシド
170 . DMT / DiMethyl Terephthalate // テレフタル酸ジメチル(テレフタルさんジメチル、Dimethyl terephthalate, DMT)は、ポリエチレンテレフタラートやポリトリメチレンテレフタラートといったポリエステルの合成に使われる。
171 . DMU / Dimethylol Urea // ジメチロール尿素
172 . DMUR / Dimethylol Uron // ジメチロールウロン(反応型樹脂加工剤)
173 . dn( デニール ) / denier // 繊度の単位 (denier) 9000m/g = 1dn
174 . DO / Dissolved Oxygen // 溶存酸素量
175 . dpi / dot per inch // 1インチ(2.54 cm)当たりの点の数で,捺染彫刻形の網点密度,インクジェットプリント時の画像の精細さなどを示す単位。
176 . dpi Ink Jet用語 / dpi // Dot Per Inchの略語で解像度を表す単位。1インチ四方の中に何個ドット(点)が有るかで、多い方が解像度が高い。1インチは約25.4mm。 インクジェットプリント時の画像の精細さなどを示す。
177 . dpi(dots per inch) d.p.i. / dots per inch // プリンターでの画質を表す解像度の単位。点が段階的に規則性をもって順に塗りつぶし、濃淡を表現する。この点をドットと呼び、1インチ(2.54cm) の中にいくつのドットがあるのかを表す(1平方インチではない)。ドット密度の単位。
178 . DSC / Differential Scanning Calorimeter // 示差走査熱量計
179 . DTA / Differential Thermal analysis // 示差熱分析
180 . DTP  Ink Jet 用語 / DTP // 一連の印刷製版行程の中で、デジタル画像合成、画像処理またレイアウトをデスクトップ型コンピュータで行った印刷物制作のこと。
181 . DTTB / 4,6-Dichloro-7-(2,4,5-trichlorophenoxy)-2-trifluoromethyl  benzimidazole // DTTB(防虫加工剤)
182 . DTY / Draw Textured Yarn // 延伸仮より糸
183 . Durst  ITMA2015 Milano   Ink Jet機 / // Alpha SeriesKappa 320Kappa 180TR
184 . DXF Ink Jet 用語 / DXF // Data eXchange Format の略。Autodesk社製AutoCADのファイルフォーマット。データ交換の業界標準となっている。 DXFは公式な規格ではないためAutodesk社の都合により変更され、互換性が無くなることがある。
185 . D光源 / illuminant D // 標準イルミナント D の略称。特定の相対分光分布をもつ放射で昼光による照射に対応する。現在標準光としてイルミナントD65が最も多く利用されている。
186 . EDI / Electronics Data Interchange // 電子式データ交換
187 . EDTA / Ethylene Diamine Tetraacetic Acid // エチレンジアミン四酢酸 (キレート剤)
188 . EG / Ethylene Glycol // エチレングリコール
189 . EGインク Ink Jet 用語 / EG ink // 株式会社セイコーアイ・インフォテック社製溶剤系インクジェットプリンタに搭載されているインクの名称。
190 . EMAS / Environmental Management and Auditing Scheme // 環境管理監査制度
191 . EMAS / Eco-Management and Audit Scheme // EC環境管理・監査スキーム
192 . EMCノイズスキャナ / EMC noise scanner // レーザー距離計と非接触磁界プローブを組合せ、 プリント基板などから放射される電磁ノイズの分布状態を測定できる計測器。 ワーク表面の凹凸をなぞるようにスキャンし、異なる高さの部品に対しても等距離を保って測定できるため、正確・高感度なノイズ測定が可能。 ノイズ分布を可視化することにより、ワーク上のノイズ発生位置を特定できる。 シールドボックス、電波暗箱や、スペクトラムアナライザなどと組合せて使用する。
193 . EMS / Enviromental Management Systems // 環境マネジメントシステム
194 . EMU / Economic and Monetary Union // 欧州経済通貨同盟
195 . EO / Ethylene Oxide // エチレンオキサイド 酸化エチレン 工業的には、銀を担持させたアルミナ触媒のもと、1–3 MPa、200–300 °C でエチレンと酸素とを作用させて合成される。エチレンオキシドに酸を触媒として水と反応させるとエチレングリコール (HOCH2CH2OH) が得られる。この反応で水の量を減らせば、ポリエチレングリコール (PEG) が生成する。さらに、水のない条件で酸を作用させるとカチオン重合によりポリエチレンオキシド (PEO) となる。
196 . EP / Epoxy Resin // エポキシ樹脂
197 . EPA / Environmental Protection Agency // 米国環境保護庁
198 . EPDM エチレン・プロピレンゴム / ethylene propylene diene Monomer (M-class) rubber // エチレン・プロピレン・共重合体(三元共重合体)。 耐老化性、耐オゾン性、極性液体に対する抵抗性、電気的性質が良い。鉱油や有機溶剤などへの耐油性には劣る。
199 . EPM エチレン・プロピレンゴム / Ethylene Propylene rubber // エチレンとプロピレンが共重合した合成ゴム。 耐老化性・耐薬品性・耐水性などにすぐれ、タイヤ・電気絶縁体に使用。鉱油や有機溶剤などへの耐油性には劣る。
200 . EPS Ink Jet 用語 / EPS // Encapsulated PostScriptの略。「カプセル化されたPostScript」という意味で、 PostScriptのデータをソフトウェア間でやり取りするフォーマット。 ディスプレイ画面でのプレビュー用ファイルが保存でき描画が高速になる。高解像度のPostScriptプリンタで印刷する場合には、 そのプリンターの解像度を最大限活かした印刷が可能。
201 . ETAD / Ecological and Toxicological Association of Dyes and Organic Pigments Manufacturers // 生態系・毒性に関する染料および有機顔料工業協会
202 . EVA エチレン酢酸ビニル共重合体 / Ethylene Vinyl Acetate copolymer // エチレン酢酸ビニル共重合体。エチレンと酢酸ビニルの共重合体。エチレン含量が高く、酢酸ビニルの含有率が3〜40%の範囲であり、 多くの種類が作られている。高密度ポリエチレンと比較して、弾力性、透明性、強靭性、ヒートシール性が優れている。水や紫外線にも安定である。 酢酸ビニルの含有率が増加するにつれて結晶性が低下し、柔軟性が増加する。 用途:食パン包装紙・冷凍食品用外装紙・紙コップ・アルミニウム箔などの防湿ヒートシールコーティング。熱溶解 接着ラベル・包装などの接着剤。収縮フィルム。硬質塩化ビニルの耐衝撃性改良添加剤。
203 . Exif print イクジフプリント Ink Jet用語 / // 正式名称はExif2.2。デジタルフォトプリントのための世界標準規格。Exif(Exchangeable Image File Formatの略)とは、JPEG画像のデータ形式をベースに、サムネイル画像や撮影情報などを埋め込むことを可能にした画像ファイル形式のこと。 ExifPrint対応のデジタルカメラを使うと、撮影された日時や機種名、シャッタースピード、絞り値の設定といった撮影に関する情報と、 主画像のデータを正しく読み取るための圧縮モード、色空間、画素数などの情報が自動的にJPEG画像に記録される。
204 . FA / Fashion Adviser // ファッションアドバイザー
205 . FC / Franchise Chain // フランチャイズチェーン
206 . FCP ジフルオロクロロピリミジン 反応染料 / // 反応染料。Levafix EA、Drimarene K の構造。Drimarene X は、トリクロロピリミジン。
207 . FMS / Flexible Manufacturing System FMS // Flexible Manufacturing Systemの略で、1つの生産ラインでも製品の変更や多品種の製造に柔軟に対応できる製造システムのこと。 産業用ロボットなどの自動化した製造装置・機械と、無人搬送車や自動倉庫などの移送機器・設備、 これらをネットワークで接続して生産プロセス全体を制御するシステムで構成し、設備の停止時間を減らし、生産効率の向上も図れる。
208 . FOB価格 / FOB price (free on board) // FOB価格。貨物の代金のみの価格。(CIF(運賃・保険料込み条件)価格)
209 . FPD / Flat Panel Display FPD // Flat Panel Display の略。薄型ディスプレイのこと。従来のブラウン管を用いたCRTディスプレイに比べ、薄く省スペースで画面が平たいのが特徴。表示方式は液晶、 PDP(プラズマディスプレイパネル)、LED(発光ダイオード)、有機・無機EL(Electro Luminescence)、FD(蛍光表示管)などがある。
210 . GDDR / Graphics Double Data Rate // グラフィックなどの高速処理用メモリとしてビデオカード搭載用に開発されたDRAMの規格の一種。 通常のメモリに比べクロック周波数が高く、発熱量も低い。GDDR5はGDDR3から性能が大幅にアップ、次世代の主要グラフィックスDRAM規格として 期待されている。
211 . GI制度 / geographical indications // 地理的表示保護制度。産品の名称(地理的表示)を知的財産として保護する制度-農林水産省。
212 . GMS / General Merchandise Store // アメリカでは食料品以外の衣料品、日用品を軸にした商品で構成された店のこと。総合スーパー。
213 . GPIO / General Purpose Input/Output // 日本語では「汎用入出力」と呼ぶインタフェースのこと。特にマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、 及びその周辺デバイス(ペリフェラルLSI)において使用する用語で、 特定の用途(例えばアナログ入力用、シリアル通信用など)ではない入出力ポートを指す。設定により入力にも出力にもできたり、 割込みやドライブ能力も設定できたりするため、利用者にとっては設計の自由度が増え、 デバイスを提供する側にとっては総ピン数を減らすことができる。
214 . H/Pスチーム染色 / high pressure steaming // 高圧スチーム発色
215 . H/Tスチーム染色 / high temperature steaming // 高温スチーム(過熱蒸気)発色
216 . H/T染色 / high temperature dyeing // 高温染色(ポリエステル繊維の染色法)
217 . HEC (ヒドロキシエチルセルロース) 糊剤 / hydroxy ethyl cellulose // ノニオン系セルロース誘導体。増粘力もあるが、滑らかな流動性も併せ持つガム。水溶液では透明。
218 . his / // PCCS(日本色研配色体系)の色相(h)、明度(l)、彩度(s)。
219 . HP Latex インク / // 低溶剤インクやエコソルベントインクと同等の、耐性。屋外掲示の場合、ラミネート加工なしで最大3年間、ラミネート加工ありで最大5年間の耐候性、 屋内掲示の場合、ラミネート加工なしで最大5年間、ラミネート加工ありで最大10年間の耐候性。 •毎日のプリンターヘッドの手動クリーニングは不要、メンテナンスの手間がからない。 速乾性に優れ、出力後は、無臭の印刷物をすぐに加工や掲示することが可能。 •危険警告ラベルを貼付する必要がなく、HAP(有害性大気汚染物質)を含有していない不燃性インク。
220 . HP SCITEX LX-800. Ink Jet機 / // 印捺幅3.2m。印捺速度 看板用途 2pass 88m2/h。解像度 最大1200x1200dpi. 6色 CMYK+Light C & Lignt M。HP Latex Ink。Ink drop 12pl。ノズル数 10,560 per printhead.
221 . HSBモデル  Ink Jet 用語 / // 色を数値化するカラーモデルの一つ。色を角度方向の「色相(Hue)」、半径方向の「彩度(Saturation)」、 垂直方向の「明るさ(Bligntness)」の要素に分けた表色系。人間の感覚に近い表現方法であり、感覚的な色補正に多用される。 絶対的な色を表現しているものではないので、色伝達には適さない
222 . HSV / // RBGから計算される色相(H)、彩度(S)、明度(V)のこと。 【色相環】や【色度図】でSやVを変化して色(イメージ)を表示できる。HSB (B:brightness)
223 . Hurluberlu / Hurluberlu // 1671年に登場した、髪全体を短いカールにする女性のヘアスタイル。
224 . HVC / // マンセル表色系の色相(H)、明度(V)、彩度(C)。
225 . H酸 / H-acid // H酸。染料原料の一つ。H酸(H acid)は、化学式がC10H9NO7S2の有機化合物である。ナフタレンにヒドロキシル基とアミノ基と2つのスルホ基が置換した構造を持つ。 別名、8-アミノ-1-ヒドロキシナフタレン-3,6-ジスルホン酸、4-ヒドロキシ-5-アミノナフタレン-2,7-ジスルホン酸など。 芳香族アミンおよびフェノールを有するため、 弱酸性(アミン)およびアルカリ性(フェノール)でジアゾニウム化合物とジアゾカップリング反応を起こす。
226 . ICCプロファイル Ink Jet用語 / // 民間の標準化団体ICC(International Color Consortium)が提唱するCMS(Color Management System)のためのフォーマット。スキャナ、プリンタ、ディスプレイの色再現特性を記述するフォーマットで、 この情報をシステム間で交換することにより、出力機の色再現をコントロールする仕組みを提供する。
227 . Illustratorソフト Ink Jet用語 / Illustrator // グラフィック系のソフトでは最も代表的なもので印刷関係、デザイン関係等幅広く世界中で使われているスタンダードソフト。 画像処理ソフトにPhotoshopがある。adobe社製
228 . IPCC指令 / Council Directive 96/61/EC of 24 September 1996 Concerning Integrated Pollution Prevention and Contr // 1996年9月に採択されたEUの指令。英語名よりIPPC指令(IPPCはIntegrated Pollution Prevention and Controlの略)とも呼ばれる。本指令は事業の操業許可制度を設け、EU域内にある汚染源からの汚染を最小化することを目的としている。
229 . ISO / International Organization for Standardization // 国際標準化機構。 ISO9001/14001 ISO9001は品質管理と品質保証に関する規格。ISO14001は環境マネジメント (環境に対する経営方針)に関する規格。それぞれ適切な活動を行っている企業だけが、これらの認定を取得することができる。
230 . ITMA / International Textile Machinery Association // 通常 ITAM と言うと、欧州のテキスタイル分野における先進メーカーの集まり CIMATEX(Comité Européen des Constructeurs de Machines Textiles 欧州繊維機械製造連盟) が核となって4年毎に開催する国際繊維機械見本市 (International Textile Machinary Exhibition) 自体の事を指す。2015年 Milano ITMA については、本HP「ITMA 2015 Milano」参照。
231 . J-Box / J-Box // 主に綿布の糊抜き・精練・漂白に使われるJの字型の箱蒸槽
232 . J ∞ QUALITY(ジャパンクオリティ)/ // 一般社団法人日本ファッション産業協会(JAFIC)が推進する、織布・編立、染色整理加工、縫製、 企画・販売すべてを日本国内で行った純正の国産商品に与えられる統一ブランド。
233 . JPF (=JAFIC PLATFORM) / //⼤⼿・中堅アパレル企業とデザイナーの交流を通じて新たなビジネスモデルを創出することを⽬的としてJAFICにより作られた「出会いの場」。
234 . JPEG ジェイペグ / JPEG // 1) ISO(国際標準化機構)などによって標準化された、静止画像を圧縮保存するための方式の一つ。圧縮率が高く、 大きなサイズの画像でも小さなデータ量で記録することができ、メールでの添付などに向いているため、 画像保存形式の標準となっている。拡張子は「.jpg」「.jpeg」など。 ただし、保存を繰り返すたびに画質が劣化するという欠点をもっているので、画像の加工ベースには向いていない。
2) ISOが設置した専門家組織の名称であり、その組織が1986年に策定した静止画像のデジタルデータの圧縮方式のこと。 現在ではインターネットの世界やデジタル画像データの標準的な静止画フォーマットとして広く使用されており、 画像ファイルに付く拡張子は.jpgである。 元々インターネットで使われていたGIF形式の静止画像が256色(8ビット)までしか扱えなかったため、 色を1,670万色(24ビット)まで拡張したもので、ファイルサイズもGIFより小さくできる。圧縮率は1/10〜1/100程度。
235 . Jupe /  // アラビア語の“djuba”が語源。17世紀半ばにはジャケットとスカートという2つの意味を兼ねていた。 一時期「女性のウエストから足への服装の一部」と定義付けされたこともあるが、1670年代からはジャケットで通っている。
236 . JV-150, JV-300 Ink Jet用語 / //  JV-150 ミマキエンジニアリング。ワイドフォーマット用エントリーモデル。JV-300 速さと美しさを両立させた『New Global Standard』モデル。(2015.12月現在)
237 / J-acid // J酸。《 J-acid 》ナフトールスルホン酸の一種。染料工業における通称。赤から青の直接染料、酸性染料に用いる。
238 . K/S値 / K/S value // クベルカ?ムンクの式によって表す着色物の色の濃さ。色の濃さの評価及びカラーマッチングの混色計算に用いる。
239 . KanFA / KanFA // 協同組合関西ファッション連合。
240 . Kayacelon React型反応染料 / Kayacelon React // MCTの置換基に、ニコチン酸を導入し、反応性を高め、高温中性で、繊維素と反応する様に設計した綿用反応染料。元々、ICIがこのタイプを作成した。
241 . KES / Kawabata's Evaluation System // 生地風合を客観的に評価することを目的として開発された微少変形領域における力学特性を計測するシステム。低荷重下における生地の引張り,せん(剪)断, 曲げ,圧縮,表面などの挙動を測定し,風合を数値評価する。得られた数値を用い,こし,ぬめり,ふくらみなどを客観的な数値として表現する。
242 . KJ法 / KJ Method // 喜田二郎(文化人類学者)が考案した情報整理、創造性開発、または創造的問題解決をするための技法で、 川喜田のイニシャルから「KJ法」と名付けられた。
243 . Konica-Minolta ITMA2015 Milano  Ink Jet機 / // Nassenger 10, Nassenger 8Nassenger SP-1
244 . Konica-Minolta Nassenger PRO-1000 ITMA2011 Barcerona Ink Jet機 / // Nassenger PRO-1000
245 . kornit  ITMA2015 Milano   InkJet機 / // イスラエル製。Allegro
246 . KS / Korean Standards // 韓国標準規格
247 . K欠点 / // 加工工程に起因する欠点。 なお,織布工程に起因するものを S 欠点という。
248 . Lab(ラブ)/Labカラー / // ハンターの考案した、明度(L)、色相(a−b座標)、彩度(中心からの距離)で色を表す方法。色の情報を数値化するカラーモデルの一つ。正しくは L*a*b*と記述する。L=輝度(0〜100)、a=緑から赤の範囲(-120〜120)、 b=青から黄の範囲(-120〜120)で数値化を行う。色域が広く、デバイス間での色ズレが小さいため、 色変換の基準テーブルとして用いられている。
249 . Labモデル  Ink Jet用語 / // 色を数値化するカラーモデルの一つ。詳しくはCIE L*a*b*と記述し、国際照明委員会(CIE)の定めた規格化された表色系(色を数値的に表現するための単位)である。 L*は明度を表し、a*b*はそれぞれ赤〜緑方向軸、黄〜青方向軸を表す。+a*方向が赤色方向であり、+b*方向が黄色方向である。 色の絶対的な尺度として、色伝達基準として使用される
250 . LAIP   ITMA2015 Milano / // 低浴比液流染色機 Nautilus を展示。
251 . LAN / Local Area Network // ローカル・エリア・ネットワーク
252 . LB / Langmuir-Blodgett // ラングミュアー・ブロジェット膜:人工の単分子膜。清浄な水面に両親媒性分子を静かに少量滴下すると、 分子が水と空気の界面に一分子一層からなる膜が形成される。これらのことをLangmuir膜(またはL膜、水面上単分子膜、Langmuir monolayerと言う。L膜表面を部分的に加圧することにより、膜の表面圧が増加し、ある圧で相転移のような現象が見られる。 L膜表面を、ガラスやそのほかの親水・および疎水表面をもった基盤が通過すると、 L膜を形成している分子がそれぞれ対応する親水基または疎水基を基盤に向けて1層累積される。
253 . LC / Lethal Concentration // 致死濃度
254 . LCA / Life Cycle Assessment // ライフサイクルアセスメント
255 . LCD / // Liquid Crystal Displayの略で、液晶を使ったディスプレイ装置の総称。「液晶ディスプレイ」と同義であり、低消費電力で薄くて軽いFPDの一種。液晶パネルは、2 枚のガラス基板の間に液晶を封入したもので、電圧の有無により液晶分子の向きが変わり、光の透過率が増減することで画像を表示する。 液晶自体は発光しないため、外光の反射を利用する反射型と、バックライトの光を使う透過型がある。液晶の種類により、 TN液晶やSTN液晶などの単純マトリクス方式と、TFT液晶などのアクティブマトリクス方式がある。TV用や、パソコンなどのモニタ用に広く普及してい る。
256 . LCP 液晶ポリマー / Liquid Crystalline Polymer // 液晶性ポリマーとも呼ばれ、高温や溶媒中で溶けた状態でも、分子の鎖が規則正しく並んでいるような状態を示す高分子のこと。 鎖が剛直な構造であるため、一般に耐熱性や強度、弾性率に優れている。液晶ポリマーは、その名前が示すとおり溶融状態で液晶となることが特徴。 通常のポリマーではみられない特異な現象=偏光顕微鏡下で温度をかけると溶融時の透過光量の大幅な増加が観察される。
257 . LCR meter /  // L(コイル)、C(コンデンサ)、R(抵抗器)など電子部品のパラメータ値を計測する測定器。測定できるパラメータはLCRだけ ではなく、インピーダンス、自己インダクタンス、相互インダクタンス、リアクタンス、アドミタンス、コンダクタンス、位相角、損失係数などもある。 スイッチの接触抵抗や、電池の内部抵抗、半導体の接合容量なども測定できる。直流で測定するデジタルマルチメータとは異なり、 LCRメータは正弦波発振器の交流信号を加えて電圧・電流を測定し、ベクトル演算によりインピーダンス、キャパシタンス、インダクタンスを算出する。
258 . LD / Lethal Dose // 致死投与量
259 . LDPE / Low Density Polyethylene // 低密度ポリエチレンは、繰り返し単位のエチレンがランダムに分岐を持って結合した、結晶性の熱可塑性樹脂に属する合成樹脂。 他のポリエチレンと比較し軟らかい性質から軟質ポリエチレン、製法から高圧法ポリエチレンとも呼ばれる。
260. LEAP  Ink Jet 用語 / LEAP // Lightweight Extensible Authentication Protocolの略がLEAP。シスコシステムズ社が開発したもので、無線LANネットワークで、 正しい利用者を特定するための暗号を使用した認証方式の1つ。
261 . LL / Loudness Level // 音の大きさのレベル
262 . LLC / Liquid-Liquid Chromatography // 液−液クロマトグラフィー
263 . L-LDPE / Linear Low Density Polyethylene // 直鎖状低密度ポリエチレン。低密度ポリエチレン (LDPE, Low Density Polyethylene) :比重 0.91 - 0.92、荷重たわみ温度 100 ℃ 以下。低圧の重合反応により得られ、柔軟性などにすぐれている。
264 . LNG / Liquefied Natural Gas // 液化天然ガス
265 . LOEL / Lowest-Observed-Effect Level // 化学物質の毒性試験では、複数の用量段階で動物への毒性を観察するが、そのうち何らかの影響が見られた最小用量のこと。観察された影響が悪影響であれば LOAEL(Lowest-observed-adverse-effect level)という。
266 . LOI / Limiting Oxygen Index // 限界酸素指数。Limited Oxygen Indexの略号。燃焼に必要な酸素濃度のことを意味する。空気中の酸素濃度は20.9%であるため、 LOI値が約21以下のものは火が着火したら燃え続ける状態になることを意味する。旧JIS K6748:1995において低密度ポリエチレンとは密度 0.910以上〜0.930未満のポリエチレンと定義されている。その分岐構造から結晶化があまり進まず、融点が低く柔らかい性質を持つ。
267 . LPG / Liquefied petroleum gas // 液化石油ガス
268 . LPU / Linkage Production Unit // 実需対応型補完連携
269 . LSC / Liquid-Solid Chromatography // 液−固クロマトグラフィー
270 . LSI / Large Scale Integration // 大規模集積回路
271 . LSI設計 / LSI design // 必要な仕様と機能を備えたLSIを、主にEDA(Electronics Design Automation)ツールを使用して設計すること。
設計工程は主に、アルゴリズム設計により仕様を決定した後、ハードウェア設計と並行して組込プログラムを開発し、RTLコーディング、 論理合成(ゲート回路の自動生成)、レイアウト設計、および必要な箇所での検証(静的解析、機能検証、タイミング解析、ノイズ解析、 パワー解析、各種シミュレーション)とフィードバックを経て、マスクデータを作成する。
272 . LTCC基板 / LTCC Board // 配線導体とセラミックス基材を900℃以下の低温で同時焼成して作る低温焼成積層セラミックス基板。LTCCはLow Temperature Co-fired Ceramicsの略。ガラスとアルミナの複合材料で構成され、従来のアルミナ多層基板の焼成温度1600℃に比べて低い温度で焼成可能。Cu(銅)や Ag(銀)など融点の低い金属で回路パターンを作り、同時焼成して一体化することができる。 『高周波特性が良い』『温度湿度に対する信頼性に優れる』といった特性を持つ。
273 . LTE / Long Term Evolution LTE // Long Term Evolutionの略で、第3世代移動通信システム(3G)を高度化した3.9世代移動通信システム(3.9G)として、標準化団体・3GPPが標準化 を進めている携帯電話の通信規格のこと。3Gの通信方式・W-CDMAをベースに、将来4Gで採用されると考えられる通信技術を取入れたもので、 使用する周波数帯域は3Gのままである。多重化にはOFDMA(直交周波数分割多重アクセス)方式を下りに、 SC-FDMA(シングルキャリア周波数分割多重アクセス)方式を上りに採用することで、下り100Mbps以上、上り50Mbps以上(パケット通信で は下り326Mbps、 上り86Mbps)の高速データ転送を実現している。複数のアンテナを用いて同時に異なるデータを送受信するMIMO (Multiple Input Multiple Output)など最新のアンテナ技術も採用され、3Gに比べて大容量・高速データ通信のための改善が図られている。
274 .LVMH / LVMH Moet Hennessy Louis Vuitton S.A. // LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン。 フランスを本拠地とするファッションを中心にラグジュアリー商品に特化したコングロマリット企業。 1987年、ルイ・ヴィトンとモエ・ヘネシーの両社が合併して誕生。89年ベルナールアルノー率いるクリスチャン ディオールがLVMHを買収。 (現在のグループ関係はクリスチャンディオールSAの下にLVMHグループが位置している。 ※クリスチャン ディオールの香水部門である、パルファンクリスチャンディオールはLVMHグループの傘下。) LVMHに加えてグッチ、バレンシアガなどを傘下に持つケリングと カルティエ、クロエなどを傘下にもつリシュモンが世界のラグジュアリーブランド多数を抱える企業のトップ3
275 . M&A / Merger and Acquisition // 「企業の吸収合併・買収」のこと。
276 . MAI / Multilateral Agreement on Investment // 多国間投資協定
277 . MBT / Mono-Butyltin (Compounds) // モノブチル錫化合物。C4H12Sn
278 . MCS  ITMA2015 Milano  /  DYNAMICA SPRINT HT  // HT Rope Dyeing Machine
279 . MCS Softflow / // Our SF100 is particularly suitable to dye knitted and woven fabrics such as: •PES; •PES-VI; •PA; •PA-LY; •PA-PES;  •CO;  •CO-LY;  •AC-VI; •WO-SE-VI;  •all those fabrics which need a delicate action.
280 . MCT モノクロルトリアジン 反応染料 / monochlorotriazine // 反応染料の反応基一つ。Procion H. H-E 及び PX、Kayacion E 等の反応基。
281 . MD / merchandiser // MD
282 . MEK / Methyl Ethyl Ketone // メチルエチルケトンは、ケトンに分類される有機溶媒の一種。示性式は CH3COC2H5。消防法で危険物(第四類 引火性液体、第一石油類)に指定されている。水にかなり溶けるが、水との混合物は均一な外観を維持しない。塗料溶剤や合成樹脂の原料となる。
283 . MF / Melamine Formaldehyde resin // メラミン樹脂は、アミノ樹脂に属する熱硬化性樹脂でメラミンとホルムアルデヒドとの重縮合により製造される合成樹脂である。 メラミン–ホルムアルデヒド樹脂とも言う。メラミン樹脂は引張強度・硬度や耐衝撃性が尿素樹脂に比べて優れている。 表面は光沢を持ち耐水性、耐候性、耐磨耗性にも優れている為、家具や化粧版の成形や木工製品の表面材の接着、 あるいは食器や日用品に利用されることが多い。反面、塩酸や硫酸、硝酸などの酸に弱く、 樹脂自身がマイクロウェーブを吸収して発熱するため、電子レンジ加熱用の容器としても不適である。脆化によるホルマリン発生も問題。
284 . MF / Ministry of Finance // 財務省
285 . MFA / Multinational Fiber Agreement // 多国間繊維取り決め
286 . MFN / Most-Favored-Nation treatment // 最恵国待遇
287 . MHL / Mobile High-Definition Link MHL // 米Silicon Image, Inc.が開発したHDTV映像を伝送できる携帯機器向けインタフェース。HDMI端子と互換性を持つ5ピンの小型端子で、携帯電話機やデジカメラ、 携帯型メディア・プレーヤーなどの携帯機器に搭載し、HD映像を再生できるようにする。
288 . MHLW / Ministry of Health, Labour and Welfare // 厚生労働省
289 . MI / Methamerism Index // メタメリズム指数
290 . MIBK / Methyl Isobutyl Ketone // メチルイソブチルケトン
291 . MIL / Military Specifications and Standards // 米軍仕様書
292 . MIMAKI  ITMA2015 Milano  Ink Jet機 / // Tx300P-1800-ダイレクトプリント用エントリーモデル。Tx300P-3200 スーパーワイド IJ機。最大出力幅3.2m。Tx500-1800DS - 高速ダイレクト昇華インクジェットプリンター。TX500-1800B - 綿、絹、麻、レーヨン用高速IJ機。
293 . MIS / Management Information System // 「経営情報システム」などと訳される。企業の経営管理対して必要とされる情報をさまざまな階層で管理者に適切に提供する仕組みをいう。 大量の情報を処理するために、コンピュータを利用した情報システムが活用されている場合が多い。
294 . MLSS / Mixed Liquid Suspended Solid // 浮遊物質濃度
295 . MMA / Methyl Methacrylate // メタクリル酸メチルはポリマー合成の原料として用いられる。メタクリル酸メチルを重合させたポリマーがメタクリル酸メチル樹脂で、 透明なプラスチックの代表例である。
296 . MOCVD / Metal Organic Chemical Vapor Deposition // Metal Organic Chemical Vapor Depositionの略。化学反応により基板上に薄膜を形成するCVD(化学気相成長法)の一種である有機金属化学気相成長法のこと。 原料に有機金属(ガス化が容易である)を用いるために、こう呼ばれている。 ガスの流量や、温度、圧力、基板温度などを制御することで、他の方法に比べて大面積に、効率よく、均質な薄膜結晶を作成でき、 単一原子層での制御も可能である。化合物半導体や、半導体レーザー、紫外・青色・白色LEDなどの量産に使用されている。
297 . mPPE / Modified Polyphenylene Ether // 変性ポリフェニレンエーテルは、芳香族ポリエーテル構造を持つポリフェニレンエーテル (PPE) を主成分とした、熱可塑性樹脂に属する合成樹脂ポリマーアロイの総称。主に耐衝撃性ポリスチレン (HIPS) など他の合成樹脂とアロイ化される。
298 . mPPO / modified Polyphenylene Oxide // 変性ポリフェニレンオキサイド=変性ポリフェニレンエーテル 
299 . MRAM / Magnetoresistive Random Access Memory MRAM // 磁気を利用してデータを記憶する不揮発性メモリ。MRAM:Magnetoresistive Random Access Memory フロッピーディスクは磁力極性を用いて記憶するが、MRAMはTMR効果を利用して記憶している。 ハードディスクと同じ不揮発性メモリの中でも、 SRAM並みの高速な読み書きが可能で次世代メモリとして実用化が期待されている。
300 . MRP / Material Requirements Planning MRP // Material Requirements Planningの略。生産管理の手法のひとつである資材所要量計画。あらかじめ完成品の生産計画を立て、 これをもとにして製造に必要な資材の量と納期を逆算して発注・生産する仕組み。1960年代に編み出された。 資材の在庫の過不足をなくし、仕掛品や製品の在庫を削減できるという利点があり、製品のリードタイムを圧縮できる。 資材に着目したMRPを発展させた生産管理の手法として、MRP2や、MRP3、ERPがある。
301 . MRSA / Methicillin Resistanct Staphylococcus Aureus // メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
302 . MRSA増殖抑制繊維 / // MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)は、メチシリンなどの抗生物質が効かないため、 病院用資材としてMRSAの増殖抑制効果を有する抗菌性繊維の開発が進められ、抗菌効果の高い亜鉛、銀を含んだセラミックスをポリエステル、 アクリルなどに練り込む方法と脂肪族イミド系薬剤、第4級アンモニウム塩などを繊維に後加工する方法等により作られた。 医療従事者用衣料の白衣、帽子、マスクや、ナイトウェア、タオルなどの衣料・身の回り品、シーツ、マットなどのベット回り品、 カーテン、カーペット、壁装材などに展開。
303 . MRTI / Ministry of Economy, Trade and Industry // 経済産業省
304 . MSDS / Material Safety Data Sheet // 化学物質安全性データシート
305 . MSインク Ink Jet 用語 / MS ink // 株式会社ミマキ製の弱溶剤系プリンタに搭載されるマイルドソルベント系インクの名称。 性能は、株式会社ローランドDG社のEco系インクと類似した性能を有する
306 . Munsell / // 米国の美術教師でマンセル記号を考案した。HVCを5R 6/7(5ア−ル6の7)などと表す。
307 . MutohーValueJet  ITMA2015 Milano   Ink Jet Printing / // VJ-1938TX
• Dual staggered head design - latest drop-on-demand piezo inkjet technology.
• Variable drop printing - wide range of droplets and three drop families.  Small droplets are ideal for light fabrics and larger droplets ideal for thicker fabrics requiring higher ink loads. • Print resolutions up to 1440 dpi.
• Head gap up to 6 mm to accommodate a wide range of fabrics.
• Typical high quality production speeds up to 40 m²/h.
• Newly engineered high end fabric feeding, front & back tensioning and take-up system for media weights up to 100 kg.  Suited for both closed, open non stretch and two way stretch fabrics.
• Allows printing of both face-in and face-out roll media.
• Integrated gutter system for open textiles.
• Inks : *Mutoh water-based pigmented textile inks.  Green solution using heat fixation. No water required for post treatment (e.g. washing, steaming).  Suited for printing on cotton, silk, rayon, mixed fibre fabrics. * Mutoh Universal Sublimation inks (DS2-series) for transfer and direct printing onto polyester (min. 80 % PES). * Mutoh Disperse Direct (DD-series) inks for direct printing onto polyester (min. 80 % PES).
ガーメントプリンター。ValueJet 404GT, 405GT
308 . NACSIS / National Center for Science Information Systems // 文部省 学術情報センター
309 . NATA / National Association of Testing Authorities // オーストラリア試験者認定協会
310 . NATO / North Atrantic Treaty Organization // 北大西洋条約機構
311 . NB / National Brand // ナショナル・ブランド
312 . NBS / National Bureau of Standard // 規格標準局
313 . NCI / National Cancer Institute // 国立がん研究所
314 . NEDO / New Energy and Industrial Technology Development Organization // 新エネルギー・産業技術総合開発機構
315 . NF / Normes Francaise // フランス規格
316 . NGO / Non Govermental Organization // 非政府組織
317 . NIEO / New International Economic Order // 新国際経済秩序
318 . NIES / New Industrializing Economics // 新興工業経済地域
319 . NIST / National Institute of Standards and Technology // 旧NBS。米国国立標準技術研究所
320 . NITE / National Institute of Technology and Evaluation // 通商産業省製品評価技術センター
321 . NLG / Natural Gas Liquefied // 天然ガス液
322 . NMR / Nuclear Magnetic Resonance // 核磁器共鳴
323 . NPO / Non-Profit-Organization // 法人格をもった、公共サービスをしている民間非営利組織
324 . NTB / Non Tariff Barrier // 非関税障壁
325 . NUR(ヌール) Ink Jet 用語 / NUR // アメリカのインクジェットプリンターメーカー。屋内外の超大型5m機まで有り、スペクラヘッドを搭載したリアルソルベントタイプ、 両面プリントのFrescoUやUVインクののTempoが有名
326 . o.w.f / on the weight of fiber(fabric) // バッチ式の染色加工における濃度の表示法で,染料,助剤などの使用量を繊維の質量に対する百分率で表したもの。
327 . o.w.p / on the wight of paste // 染料、薬品の対捺染糊重量。
328 . o.w.s / o.w.s. // on the weight of solution 染色加工における濃度の表示法で,染料,助剤などの使用量を,それを含む溶液又は分散液の質量に対する百分率で表したもの。
329 . O/Eコンバータ / Optical /Electronic signal converter // 光信号を電気信号に変換する装置・デバイス。光ファイバを接続して光の入力を行い、フォトダイオードで電気信号に変換し、 各種フォーマットにて出力する。対応する光の波長で通信用と研究用に分けられる。光通信で使用する場合には、光伝送装置の一種ということができ、 高速性や長距離伝送、多重化、耐ノイズ性などの特長を活かすために、帯域や感度が重要である。 逆変換はE/Oコンバータであり、光通信を行う際にはセットで使うことになる。
330 . OC / Organic Carbon // 有機性炭素
331 . OCN / Open Computer Network // オープン・コンピュータ・ネットワーク
332 . OCR / Optical Character Recognition // 光学的文字認識
333 . ODA / Official Development Assistance // 政府開発援助
334 . OECD / Organization for Economic Cooperation and Development // 経済協力開発機構
335 . OEM / Original Equipment Manufacturing // メーカーが依頼を受けて相手先のブランドで完成品を提供するシステムのこと。「相手先商標製品」または「相手先ブランド販売」と訳される。 自動車部品や電化製品などの生産に採用されてきた、販売提携や技術提携と並ぶ戦略的提携の一つされ、ファッション業界でも行われるようなった。 こうした生産メーカーをOEMメーカー、これらの生産・供給の仕組みをOEMビジネスと呼んでいる。
336 . OPEC / Organization of Petroleum Exporting Countries // 石油輸出国機構
337 . OPPテープ / Oriented Poly Propylene tape // ポリプロピレン材を溶融押出成型により透明なフィルムにして粘着剤を塗布した延伸ポリプロピレンテープ。 「Oriented=延伸された」の意味。耐水性、耐湿性、透明性に優れているため、主に梱包の際に使用される。
338 . OPT / Outward Processing Trade // 持ち帰り輸出
339 . OSAKA FIVE / // 大阪発ピンテージジーンズ再現メーカー。ドゥニーム、エヴィス、ステュディオ・ダ・ルチザン、ウエアハウス、フルカウントの五社。
340 . OSHA / Occupational Safety and Health Act // 職業安全衛生法
341 . OSP / One Step Process // 1工程法(超高速製糸システム)
342 . P.V.I / printing viscosity index  // 捺染粘性指数。PVI=nX10回転での粘度/n回転での粘度。捺染糊の流動特性の簡単な比較指数。
343 . PA / Polyamide // アミド結合‐CO‐NH‐ によって多数のモノマーが結合してできたポリマー。一般に脂肪族骨格を含むポリアミドをナイロン(Nylon)と総称し、 これは初めて合成されたポリアミドであるナイロン-66のデュポン社の商標に由来する。また、 芳香族骨格のみで構成されるポリアミドはアラミドと総称される。
344 . Pantofles /  // 17世紀、女性が着用していたヒールのないスリッパやミュール。 17世紀末には金らんや刺繍の入ったレザー製品が流行した。
345 . PANTONEカラー Ink Jet 用語 / PANTONE // 米国PANTONE社が定義する色見本。
346 . PAR ポリアリレート / Polyalylate // 透明の非晶性スーパーエンジニアリングプラスチック。優れた耐熱性 (連続耐熱140℃、荷重たわみ175℃、ガラス転移193℃)。 透明性(ポリカーボネートと同等の全光線透過率:89%)。機械的強度に優れる (降伏伸度が高い、耐クリープ特性、耐衝撃性、高弾性)。優れた耐候性、紫外線遮蔽性。耐薬品性。難燃性である (UL94V-0)。強酸・強アルカリには侵食される。成形時の流動性が悪い。
347 . PB / private brand // 百貨店、専門店などの小売業者が、独自に企画開発したオリジナル商品に対してつける商標のこと。プライベート・ブランド
348 . PBI ポリベンズイミダゾール / PolyBenzImidazole // ポリベンズイミダゾール。耐熱性、機械的強度、耐薬品・溶剤性、摺動特性、耐放射線性、難燃性などに優れた特性を示す。
349 . PBO ポリp-フェニレンベンズビスオキサゾール / Poly p-phenylene-2,6-benzobisoxazole // ポリp-フェニレンベンズビスオキサゾール。一般には商品名である。ザイロン (Zylon®) の名前で知られている。ケブラーに比べ2倍の強度を持ち、弾性率、650°C高い分解温度、難燃性を持っている。光や熱、 湿気にさらされると想定より劣化が早まる性質があり、 ザイロン使用防弾チョッキの劣化問題で2003年にアメリカマサチューセッツ州で東洋紡とセカンドチャンス社に対して訴訟が起こされた。 東洋紡との間では最終的に和解が成立したが、セカンドチャンス社は倒産した。
350 . PBT ポリブチレンテレフタレート / Polybutyrene Terephthalate // ポリブチレンテレフタレート。熱安定性や寸法精度、電気特性に優れるため、電気電子部品や自動車部品などに幅広く利用されている。 PBT繊維は帝人(株)からファインセル、(株)クラレからアートロン®、ユニチカ(株)からワンダロン®の商標で商品化されているが、 生産量はわずかである。伸縮性に優れている。
351 . PC ポリカーボネート / Polycarbonate // エンジニアリングプラスチックスの中でも平均して高い物性を示す樹脂であり、かつ透明性をもつために光学用途に使用することもでき、 その物性に比べて安価であり、航空機・自動車など輸送機器、電気電子・光学・医療機器、防弾ガラスの材料などに広く用いられている。 薬品耐久性はあまりよいとは言えない。特にアルカリ剤、溶剤では劣化するエステル結合を持つため、高温高湿度の環境下では加水分解する。 引張強度を超える力をかけると、白化して透明度が著しく低下する。
352 . PCCS / Practical Colour Co-ordinate System // (財)日本色彩研究所が開発した、日本色研配色体系のこと。Practical Color Co-ordinate System
353 . PCT / Patent Cooperation Treaty // 特許協力条約
354 . PCブランド / Producers Character // 一人の優れたプロデューサーによって、企画、生産、販売、販売促進至るまでの開発が進められる個性的なブランドをいう。 DCブランドの力が弱くなってきたことから作り出された新しいブランド展開の一つ。
355 . PDAP ジアリルフタレート  / Diallyl Phthalate resin // ジアリルフタレート樹脂。プロピレンに塩素を反応させて得られるアリルクロライドとフタル酸ソーダを反応させてモノマーを製造し、 これを重合して高重合度のポリマーとする。電気的特性、耐薬品性、寸法安定性に優れ、 主として電気・電子及び通信機器のコネクター等の工業部品に使用されているほか、化粧合板用シートに使われている。固体。
356 . PDF ピーディーエフ  Ink Jet 用語 / PDF // Portable Document Formatの略で、アドビシステムズ社が策定した電子文書の規格。ウインドウズやマッキントッシュなどのパソコンにかかわらず、 同じ体裁のレイアウトで画像や文書を表示、印刷できるという特徴をもっており、現在の国際的な電子文書の標準規格となっている。
357 . PDS / Premotionnary Department Store // 近年アメリカで発展を見ている中・小型店舗のチェーン店展開を特色とする百貨店の形態をいう。コンテンポラリー・ストアとも呼ばれ、 シアトルに本拠を置く「ノードストローム」はその代表とされる。
358 . PEEK ポリエーテルエーテルケトン / Polyether Ether Ketone // ポリエーテルエーテルケトン。ベンゼン環がエーテルとケトンにより結合した直鎖状ポリマー構造を持つ、 結晶性の熱可塑性樹脂に属するポリマーの総称。熱可塑性樹脂としては非常に高い耐熱性を有する。 非強化状態でPEKの荷重たわみ温度は約186℃、PEEKは約140℃。ガラス繊維などフィラーによる強化グレードでは300℃を超える。 耐疲労性に優れる。PEEKは耐磨耗性や寸法安定性も良好。耐薬品性に優れる。改質しない状態でUL94V-0の難燃性を有する。 改質しない状態でUL94V-0の難燃性を有する。絶縁性や耐放射線性に優れる。
359 . PEF ポリエチレンフラノエート / polyethylenefuranoate // エチレングリコールとフラン-2,5-ジカルボン酸(FDCA)をエステル共重合する事で合成。(本HP 「12. PLAの染色」参照。)
360 . PES ポリエーテルサルフォン / Polyether Sulfone // ポリエーテルサルフォン)は、透明琥珀色の非晶質樹脂。 優れた耐熱性(連続耐熱温度180℃)。激しい温度変化にも耐える。高温時においても剛性を保つ。高温時においてもクリープ特性が良い。 耐スチーム性に優れる(耐加水分解性)。幅広い温度帯で寸法安定性が良い (線膨張係数が小さい)。 難燃性である (発煙量が小さい)。流動性が良く、成形性も良い。高価。
361 . PET Ink Jet 用語 / polyester // POLYETHYLENE TEREPHTHALATE(ポリエチレンテレフタレート)を原料とした樹脂のこと。PETフィルムは、機械的強度、寸法安定性、透明性、光学特性、 耐熱性、電気絶縁性、耐薬品性等の特性に優れ、コスト的にもバランスのとれたフィルム。 摩擦により静電気が発生しやすいため、取り扱いに注意が必要
362 . PET ポリエチレンテレフタレート / Polyethylene Terephthalate // ポリエチレンテレフタレート
363 . Petite Oie /  // 17世紀中頃、紳士服を整えたり、ペチコートブリーチズを大きくしたりするのに使用したリボンのセット。
364 . PF フェノール樹脂 / Phenolic resin // フェノール樹脂。フェノール樹脂(フェノール-ホルムアルデヒド樹脂、ベークライト、石炭酸樹脂)は、 フェノールとホルムアルデヒドを原料とした熱硬化性樹脂の一つで、世界で初めて植物以外の原料より、人工的に合成されたプラスチック。 電気的、機械的特性が良好で、合成樹脂の中でも特に耐熱性、難燃性に優れるという特徴を持つ。 耐油、耐薬品性も高いが、アルカリに弱い。また、これらの性能の割に比較的安価。
365 . PFOS パーフルオロオクタンスルホン酸 / Perfluorooctane Sulfonate PFOS // 直鎖状に並んだ8個の炭素原子すべてにフッ素原子が結合し、末端にスルホン酸基を持った構造の人工的な有機フッ素化合物。 水や油に溶けやすく防水や撥水剤として衣類や建材など生活用品にも広く使われている。 炭素原子とフッ素原子の結合力が非常に強く安定した化合物で環境中で分解されにくいため、環境汚染物質として野生動物などへの蓄積が懸念されている。
366 . PG プロピレングリコール / propylene glycol // プロピレングリコール。HO-(CH2)3-OH
367 . PH / Hydrogen exponent // 水素イオン濃度指数。水溶液の酸性、アルカリ性の度合いを表す指標。 一般に「水素イオン濃度」といわれることもあるが、正確には、水素イオン濃度の逆数の常用対数を示す値。pH試験紙やpH計などで簡易に測定できる。 pHが7のときに中性、7を超えるとアルカリ性、7未満では酸性を示す。
368 . Photoshopソフト Ink Jet 用語 / Photoshop // グラフィック系のソフトでは最も代表的なもので印刷関係、デザイン関係等幅広く世界中で使われている画像処理用のスタンダードソフト。adobe社製
369 . PHS / Personal Handyphone System // 簡易型携帯電話
370 . PHバランス / // 健康的な人の肌の弱酸性に保つ働きを与える加工。酸性を弱酸性に、アルカリ性を中性へと向かわせるようにphコントロールする。 汗、酸性雨などに対して、肌に優しい弱酸性に保つ。
371 . PI ポリイミド / Polyimide // 繰り返し単位にイミド結合を含む高分子の総称であり、通常は芳香族化合物が直接イミド結合で連結された芳香族ポリイミドを指す。 芳香族ポリイミドは芳香族と芳香族がイミド結合を介して共役構造を持つため、剛直で強固な分子構造を持ち、 且つイミド結合が強い分子間力を持つためにすべての高分子中で最高レベルの高い熱的、機械的、化学的性質を持つ。
372 . PIB ポリイソブチレン / Polyisobutylene // 合成樹脂の一種。イソブテンの重合による長鎖状炭化水素によって構成された分子で、他の合成ゴムに比べて対ガス透過性が低く、 シーリング材などで気体を封入する用途に適する。絶縁性が高く、電力用途に使用される。衝撃吸収力にすぐれる為、防振材に用いられる。 水により膨張する性質があるため建築・土木分野でコンクリート打継ぎ部の止水板として使用される。-[C(CH3)2CH2]n-
373 . PictBridge  Ink Jet 用語 /  // 有限責任中間法人カメラ映像機器工業会(CIPA)が規格化した、 パソコンなしでプリンターとデジタルカメラをUSBケーブルで直結して印刷を行なう“ダイレクトプリント”の統一規格。 PictBridgeに対応したデジタルカメラやカメラ付きケータイをUSBケーブルでプリンターに接続すると、 プリンターからカメラに対して印刷に必要な情報(用紙サイズや種類など)を送信し、 カメラ側の液晶ディスプレイで印刷するデータや印刷情報を設定、印刷命令を発行する。
374 . PKF / Peasce-Keeping Force // 平和維持軍
375 . PKO / Peace-Keeping Operations // 平和維持活動
376 . PL / Ploduct Liability // 製造物責任
377 . pl ピコリットル  Ink Jet 用語 / pl pico L // 容量の単位で、1plは1兆分の1リットル。インクジェットプリンターでは、印刷に使われるインクの大きさをあらわすのに使われる。 インクの粒が小さくなると、より緻密な印刷ができるが、一定濃度の色を出すのに時間がかかる。
378 . PLD / Product Liability Defence // 製造物責任防禦・訴訟対策
379 . PLP / Product Liability Prevention // 製造物責任予防対策
380 . PL法(日) / product liability law
381 . PMMA メタアクリル樹脂 / Methactylate resin // アクリル樹脂の一。メタクリル酸あるいはそのエステルメタクリル酸メチルなどの重合により得られる。 透明で光学材料として優れ光沢があり粘り強く加工しやすい材質、光ファイバーなどのほか、 接着剤・イオン交換樹脂・人工臓器材料その他、用途が広い。
382 . PMN / Premamufacturing notification // 製造前告知
383 . PO プロピレンオキサイド / Propylene Oxide // プロピレンオキサイド 酸化プロピレン
384 . POF / Plastic Optical Fiber // 導光用繊維
385 . Point de neige /  // 17世紀末に流行した“スノー・フレーク(snow flake)”の小さなデザインを備えた柔軟で素晴らしいレース。
386 . POM ポリアセタール / Polyacetal // ポリアセタール。ホルムアルデヒドの重合体と同様な結合をもつ高分子化合物の総称。 代表的なものにはポリオキシメチレン(POM)などがあり、機械部品・電気部品などに用いられる。
387 . POP / Point of Purchase // ポップ。紙を広告媒体としてその上に商品名と価格、またはキャッチコピーや説明文、イラストだけを手描きしたもの。
388 . POS / Point Of Sales // 販売時点情報管理
389 . POY / Pre Oriented Yarn // 前期配向糸
390 . POY / Partially Oriented Yarn // 部分配向糸
391 . PP ポリプロピレン / Polypropylene // プロピレンを重合させた熱可塑性樹脂。染色性が悪く、耐光性が低い為、ファッション性の高い服地の繊維用途には向かない。 汎用樹脂の中では最高の耐熱性。BASFが可染PPの特許を取得しているが。 これは、PP構造に、他成分(例 アセテート成分)をブロック重合し、染色を可能とするものである。 発火リスクも問題だが、他の繊維との混紡組織を工夫する事により解決されている。
392 . PPB / Part Per Billion // 10億分の1の単位
393 . PPG ポリプロピレングリコール / Polypropylene glycol // プロピレングリコールの重合体で、化学物質としてはポリエーテルの一種。 ポリプロピレングリコールの性質のほとんどはポリエチレングリコールの性質と共通である。 (中分子量の)重合体は室温では液体であり、水溶性は分子量が増えると急速に減少する。)HO〔-CH(CH3)CH2O-〕nH
394 . ppi  Ink Jet 用語 / ppi pixels per inch // pixels per inchの略。デジタル写真のデータは、拡大して行くと最後にはピクセル(画素、pixel)という四角いマス目になる。ppiは、1インチ(= 25.4mm)当たりのピクセル数を表す。Ppi は画像解像度ともいわれ、主にモニタなどの画面の解像度表現に用いる。
395 . PPM / Part Per Million // 百万分の1の単位
396 . ppm  Ink Jet用語 / ppm // pixels per millimeterの略。ppiにおいて単位長をi=inchからm=millimeterに変換したもの。画像の精度表示に用いられる。
397 . PPP / Polluter Pays Principle // 汚染原因者負担の原則
398 . PPS / Polyphenylene Sulfide // ポリフェニレン・サルファイド。日光暴露で黄変・褐色となり染色には不向き。
399 . PPT、3GT / Poly Trimethylene Terephthalate // テレフタル酸、プロピレングリコールが原料で、正式名はポリトリメチレンテレフタレート。ポリエステルとナイロンといった従来の合成繊維と比べ、柔軟性、 伸縮性、染色性の良さ等が特徴。ウールやコットンとの混紡にも伸縮性を発現する。可能性に富んだ新しい素材として衣料やシート生地、 カーペット、寝具等の幅広い用途が期待されている。
400 . PR / Public Relations // パブリック・リレーションズ
401 . PRC ピグメントレジンカラー / pigment resin colour // ピグメントレジンカラー
402 . PRTR / Pollutant Release and Transfer Register // 環境汚染物質排出移動登録(化学物質管理促進法)。特定化学物質の環境への排出量の把握等、及び管理の改善の促進に関する法律。 各事業所が特定化学物質の大気、排水、土壌への排出量及び廃棄物などの移動量を把握して届出を行い、自らそれら物質を管理するため。
403 . PS ポリスチレン / Polystyrene // 一般的に用いられているポリスチレンは過酸化ベンゾイルをイニシエーター(ラジカル開始剤)としてスチレンをラジカル重合して得られるアタクチック構造を 持つプラスチックであり、非晶性のポリマーである。 アタクチックポリスチレンは熱可塑性樹脂で安価であり、容易に射出成形できる事から日用品やプラモデルの素材として広く用いられている。 またポリスチレンに発泡剤を用いて成型する発泡スチロールは断熱容器として、また、最近は建築材料としても広く用いられている。
404 . PSU ポリサルフォン / Polysulfone // すぐれた耐熱性 (連続耐熱温度175℃)。幅広い使用温度 (-100℃から175℃まで)。すぐれた耐加水分解性 (水または温水などによって劣化しにくい)。バランス良い機械的性質 (機械的強度、寸法安定性など)。耐薬品性が良い (酸・アルカリ・油に強い)。電気的特性が良い。透明性 (標準グレードは、透明。その他繊維強化グレードなどあり。)。成形性が良い。耐候性。欠点-有機溶媒に弱い
405 . PTA テレフタル酸 / Purified Terephthalic Acid // テレフタル酸。ポリエステルの原料。
406 . PTFE ポリ四フッ化エチレン / PolyTetraFluoroEthylene // ポリ四フッ化エチレン。ポリテトラフルオロエチレン (polytetrafluoroethylene, PTFE) はテトラフルオロエチレンの重合体で、フッ素原子と炭素原子のみからなるフッ素樹脂(フッ化炭素樹脂)である。テフロン ® (Teflon®) の商品名で知られる。化学的に安定で耐熱性、耐薬品性に優れる。
407 . PTFE積層シート / PTFE laminated sheet // 厚さ0.1mm以下に押出成形したポリ四フッ化エチレン(PTFE)フィルムを、方向を変えて複数枚積層したシートのこと。引裂き強度、 耐屈曲性を向上し、補強なしでそのまま縫製加工、ヒートシール加工などに適応する。 ガラスクロスや異種素材との混合積層により、耐熱性や耐薬品性なども付加できる。
408 . PTY / Producer Textured Yarn // 原糸メーカーの加工糸
409 . PVA / Polyvinyl Alcohol // ポリビニルアルコール。示性式 (−CH2CH(OH)−)n。ポリ酢酸ビニルをけん化して得られる側鎖に水酸基をもつ水溶性高分子化合物。 たて糸のり剤に使われ、ビニロンの原料にもなる。
410 . PVAスポンジ / PVA sponge // PVA(ポリビニルアルコール)を原料とし、微細な連続気孔を備え、吸水能力、保水性に優れたスポンジのこと。親水性にも優れ、 スムーズに水分を吸収する、ドライ状態では硬質だがウェット状態では柔軟性・弾力性を発揮する、耐薬品性、耐摩耗性が高いなどの特長をもつ。
対象物を傷めず、ハードディスク、半導体ウエハなどの洗浄や、クリーンルーム内での清掃用途に適する。
411 . PVA溶解処理 / // 水溶性繊維(PVA)と不溶解性繊維との複合繊維織物、レース地のPVAを溶解する処理。PVAはポリビニルアルコールの略で、水溶性ビニロンのこと。
412 . PVC / PolyVinyl Chloride // 塩化ビニル樹脂。塩化ビニルモノマーを重合させただけの樹脂は硬くて脆く、紫外線などにあたると分子を構成する塩素原子がはずれて劣化黄変しやすい。 利用のためには柔らかくする成分(可塑剤)と劣化を防ぐ安定剤を加える。熱を加えると軟化する。硬質にも軟質にもなり、 優れた耐水性・耐酸性・耐アルカリ性・耐溶剤性を持つ。また難燃性であり、電気絶縁性である。 一時、PVCの焼却で発生するダイオキシン問題が大きく取り上げられたが、焼条件を工夫する事で大きく改善される事が判明し、 上記の優れた物性とその価格の安さもあって今なお広く使われている。
413 . PVC Ink Jet 用語 / PVC // ポリ塩化ビニルのこと。英語名PolyVinyl Chlorideの頭文字をとってPVCと言われる
414 . PVDC / PolyVinylidene Chloride // 塩化ビニリデン樹脂。塩化ビニルに塩素を付加して得られるトリクロロエタンを、水酸化ナトリウムなどを用いた脱塩化水素反応によって作る無色の液体。 熱・光・触媒などによって重合し、塩化ビニリデン樹脂となる。 塩化ビニルやアクリロニトリルなどと共重合したものを繊維・食品包装用フィルム・漁網などに使用。化学式CH2=CCl2。 難燃性,耐薬品性,耐候性に優れる。
415 . Pコート / // イギリス海軍の艦上用コート。大きめのリーファーカラーとマフ・ポケットが特徴的。 艦橋の見張り役が着用していたことから“ウォッチコート”とも呼ばれる。パイロットコートとも云う。
416 . QR / Quick Response // 生産・流通プロセスから無駄を排除
417 . QTEC / Japan Textile Products Quality and Tecnology Center // 日本繊維製品品質技術センター
418 . RAWデータ  Ink Jet 用語 / RAW // デジカメ内部で何の処理もしてない「そのままの」画像。CCDなどの撮像素子から得られた電気信号を単純にデジタル化したもの。 画像処理されていないので、ただ、パソコンのハードディスクに保存しただけではデータを表示できない。 表示するためには、RAWデータ処理ソフトでTIFFなどの一般的な画像データに変換する必要がある。
419 . RDF / Refuse Derived Fuel // 直訳してごみ固形化燃料とも呼ぶ。生ごみ・廃プラスチック、古紙などの可燃性のごみを、粉砕・乾燥したのちに生石灰を混合して、 圧縮・固化したものをさす。乾燥・圧縮・形成されているため、輸送や長期保管が可能となり、熱源として利用される。
420 . Reggiani ITMA2015 Milano Ink Jet機 / // ReNOIR CompactReNOIR Compact Paper
421 . Reggiani-ReNOIR  ITMA2011 Barcelona Ink Jet機 / // • Variabile drop size (4 Levels) 4, 7, 12 and 18 pl and more
• 3 printing widths Max. printing width : 1800, 2400, 3400 mm
• Up to 400 m2/h
• Up to 2400 x 2400 dpi
• Open ink system
• Huntsman & DuPont inks
422 . Remazol Black B  Black 5 / CI Reactive Black 5 // CI Reactive Black 5 Remazol Black B として知られ。反応染料で最もポピュラーな染料。
423 . Remazolsalt FD / SODIUM TRICHLOROACETATE // Remazolsalt FD。加熱するとアルカリ性剤として働く、捺染におけるVS地染めMCT差しの形で反応染料の先防染剤として使用される。
424 . RGB  Ink Jet 用語 / RGB // 1)自然界にある色は、3原色といわれるもので表現することができ、光(光源)の3原色がRGB。それぞれはR(Red 赤)G(Green緑)B(Bule青)を示す。この3色の組み合わせで各色を表現し、すべて100%である場合は白色となる。現在のDTP では、8bit、RGB各256階調の1677万色の表現が基本。2)テレビやパソコンなどのカラーモニターにおける3原色のこと。R(赤)G(緑)B (青)の各々を256段階の輝度の組み合わせで色を表す。
425 . RH 相対湿度 / Relative Humidity // 相対湿度:気体中(通常空気中)に含まれている水蒸気量(水蒸気分圧)とその空気と同じ温度における、 飽和水蒸気量(飽和水蒸気分圧)との比の100倍(パーセント)で表される。 絶対湿度:位体積(1m3)の気体中に含まれる水蒸気の質量(g)。 ただし温度および圧力の変化により気体体積が変わるため、含まれる水蒸気量は同一でも、絶対湿度は変化する。
426 . RIP  Ink Jet 用語 / RIP // 電子的システムで処理、 編集されたデジタル信号をラスタ方式の出力装置で出力するために走査線方式の画像データ(ラスタイメージ)に変換するプロセッサのこと。 コンピュータ本体のコマンド、ページ記述言語を解釈してラスタイメージに変換する。
427 . RIP(リップ)ソフト  Ink Jet 用語 / // Raster Image Processorの略で出力機毎に有り、 出力する為のデータを出力機に合わせてビットマップ(ラスラーイメージ)化の為の計算をするソフトの事、ハードRIPもある
428 . RITE / Research Institute of Innovative Technology for the Earth // 地球環境産業技術研究機構
429 . RMU / Removal Unit // 京都議定書に基づく温室効果ガスの排出量取引で取得・移転が行える排出枠(クレジット)のひとつで、議定書第3条第3項、 第4項(植林、再植林)に基づく吸収源活動による附属書I国のネットの吸収量のこと。 日本語訳として「除去単位」などといわれることもある。最小取引単位数は1t-CO2。
430 . ROE / Return On Equity // 株主資本に対する利益の指標
431 . RoHS指令 ローズシレイ / Directive 2002/95/EC of the European Parliament and of the Council of 27 January 2003 on the restric // 2003年1月にEU調停委員会で採択。家電・電子機器に含まれる特定有害物質の使用を制限することにより、 環境や健康に及ぼす危険を最小化することを目的としている。廃家電・電子機器指令(WEEE指令)を補完する指令。
432 . Roland  ITMA2015 Milano Ink Jet機 / // Texart XT-640Texart RT-640VersaEXPRESS RF-640
433 . RSインク Ink Jet 用語 / RS ink // 株式会社ミマキ製弱溶剤系インクジェット機JV-3に搭載された初代のインク。分類は有機溶剤で2種に該当する。
434 . RV / Recreational Vehicle // レクリエーション用自動車
435 . SAGE / Strategic Advisory Group on Environment // 環境に関する戦略アドバイザーグループ
436 . SBR / Styren Butadiene Rubber // スチレン・ブタジエンゴム。スチレン・ブタジエンゴム (styrene-butadiene rubber) は代表的な合成ゴム、スチレンと 1,3-ブタジエンとの共重合体る。スチレンゴムあるいは SBR とも呼ばれる。耐熱性、耐摩耗性、耐老化性、機械強度等に優れる一方、耐寒性や引き裂き強度においては他の汎用ゴムより劣る。 品質が安定し良好な加工性を示すため、自動車用タイヤ材として最もよく使用される。現在、最も多量に生産されている合成ゴム。
437 . SC / Shopping Center // ショッピングセンター
438 . Scitex Vision Ink Jet 用語 / Scitex Vision // イスラエルのプリンターメーカーで2005年HP社の子会社となる溶剤インクのXljetやTURBOjet,水性レジンインクのSuperJet, CORJet、UVインクのVEEjet等が有名
439 . SCY / Single Covered Yarn // シングルカバードヤーン
440 . SDC / the Society of Dyers and Colourists // 染料染色学会
441 . SEKマーク / // 一般社団法人繊維評価技術協議会(SEK:Sen-i Evaluation Kino)が実施する認証制度(業界自主基準)。抗菌防臭加工を施した繊維製品の表示用語、評価方法・基準、 安全性などに自主基準を設け、基準に合格した商品には「SEKマーク」を表示できるマーク制度。SEKマークには、 「抗菌防臭加工」以外にも「制菌加工」「光触媒抗菌加工」がある。
442 . SENSHU JAPAN TOWEL / 泉州タオル // 大阪タオル工業組合(泉佐野市)が泉州産地のタオルを世界に展開する為のブランド名。
443 . SGS / Societe Generale de Surveillance // 国際的な試験検査機関
444 . SI / International System of Units (Syst'em International d'Unit'es) // 国際単位系
445 . SI単位 / dtex // フィラメント糸に使う単位で、糸の長さが10,000mで1gの糸を1dtexと表し、例えば、84dtexは10,000mで84gの太さの糸を示す。 数値が大きくなると太くなる。(“番手”は逆に、数字が大きくなる程細い。)
446 . SM / Super Market // スーパーマーケット
447 . SM スチレンモノマー / Styrene Monomer // スチレンモノマー。専ら重合用のモノマーとして利用される。スチレンモノマーはイオン重合、 配位重合などにより生成するコポリマーとしてスチレン・ブタジエンゴムを始めとしてエラストマー、 熱硬化性樹脂、エマルションとなど多くの合成樹脂原料としても利用される。
448 . SMS / // 最初の.Sはスパンボンド製の不織布の意味でほとんどがポリピロピレン製の不織布。次の Mはマイクロウエッブ製の不織布の意味でこれもほとんどがポリプロピレン製の極細繊維不織布。 最後の、S は同じくスパンボンド製の不織布の意味です。つまり、SMSとはこの順序で三層構造にした不織布。 マイクロウエッブが極細の繊維(0.5μ〜5μ)で強度が低く、強度のある不織布で補強する必要があるため、このような方法が採られる。 花粉症防止マスク、メディカル用マスクや各種フィルター、耐水性が必要な、各種防護服、紙おむつなど多くの用途に使用。
449 . SNV / Schweizerische Normen Vereinigung // スイス工業規格
450 . Soil Hide / Soil Hide // 汚れが付着しても、その汚れを見えにくくする機能をSoil Hide機能という。具体的には、 カーペットなどの繊維製品においてX字型異形断面糸を用いて繊維の凹部に小さなゴミを蓄積させるというもの。
451 . SPA / Speciality Store, Retailer Of Private Label Apparel // PB(プライベートブランド)を持つ専門店・小売業の意味。アパレルの企画から小売までの機能を併せ持つ「製造小売業」を指す。 実体的に、その多くは、製品企画と販売だけを行ない、製造は、途上国でのOEMで安く行なっている。「GAP」がこのビジネスモデルの先駆者。
452 . spgprints PIKE  ITMA2015 Milano    Ink Jet機 / PIKE // 高速シングルパスインクジェットプリンター。 “spgprints” は、かつて「STORK」と言う社名で、大型プリント機やHTスチーマーなど、捺染分野への総合機械メーカーであった。 現在では、その他にインクジェット分野のシステムアドバイズ、インクの販売に力を入れている。本社オランダ。
453 . SR / Soil Resistant // 汚れが付きにくい
454 . SR / Soil Release // 汚れが落ちやすい
455 . SR / Soil Redeposition // 汚れの再付着が起こりにくい
456 . SRD / Standard Reference Depth // 標準参照濃度
457 . sRGB  Ink Jet 用語 / sRGB // 元々はマイクロソフト社が提唱したとされるが、ウェブブラウザ用にデバイスの方から合わせて色再現を統一しようとする考え方に沿った色空間。 1999年10月に「IEC61966-2-1」として実は国際規格として発行。印刷色再現範囲より狭い。
458 . SR加工 / soil release finish // ソイル・リリース加工の略。合成繊維における防汚加工の一種。合成繊維に親水性を持たせる特殊加工を施すことにより、静電気発生率を低下させ、 各種の汚れ、ほこりなどの付着を減少させることをねらいとしている。 現在は、紳士のシャツやスラックスなどの防汚加工として一般に使用されている。
459 . SS / Suspended Solid // 浮遊固形物
460 . SS2インク Ink Jet 用語 / SS2 ink // SSインクの次世代インク。SSインク同様一般溶剤。インク成分が変更され低臭化されている。
461 . SSM / Super Super Market // スーパー・スーパーマーケット。GMS(ゼネラルマーチャンダイズストア)に同じ。2000-3000uの面積を有し、食料品や日用品だけでなく、衣料品 や家電、家具など、様々な商品を総合的に取り扱う。
462 . SSインク Ink Jet 用語 / SS ink // 株式会社ミマキ製弱溶剤系インクジェット機JV-3の2代目のインク。有機溶剤成分が低減され一般溶剤に分類される。
463 . SureColor F-9200 ITMA2015 Milano   Ink Jet機 / SEIKO SC F-9200 // High Productivity for Digital Dye-Sublimation Transfer
464 . SVI / Sludge Volume Index // 汚泥容量指標
465 . S欠点 / // 織布工程に起因する欠点。 なお,加工工程に起因するものを K 欠点という。
466 . S撚り(えすより) / left twist, reverse twist, left way twist // 糸のよりがS字に見える撚りのこと。右方向に撚るので右撚りともいう。フィラメントの単糸にかけられる撚りである。 この逆の撚りはZ撚り(左撚り)といい、紡績糸の単糸にかけられる。一般的なデニムもこの撚りがかかった糸を使う。
467 . Tassettes /  // 17世紀初頭、バスク地方(スペイン北東部、フランス国境)の民衆が着ていたダブレット(腰丈の短い男性用上着)。
468 . TBT トリブチル錫化合物 / Tributyltin (Compounds) // トリブチル錫化合物(衛生加工剤)。示性式が (n-C4H9)3SnH と表される有機スズ化合物。皮膚刺激性、経皮・経口急性毒性あり。
469 . TDBPP トリスホスフェイト / Tris(2,3-dibromopropyl)phosphate // トリスホスフェイト(防炎加工剤、発ガン性)。トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、 トリ(2−エチルヘキシル)ホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、 トリキシレニルホスフェート、トリス(イソプロピルフェニル)ホスフェート、トリス(フェニルフェニル)ホスフェート、 トリナフチルホスフェート 等。
470 . TEF / Toxic Equivalency Factor // ダイオキシンは、塩素の数及び位置によって75種の異性体があり、ダイオキシンの個々異性体のそれぞれの毒性強度を、最も毒性が強いとされる 2,3,7,8-四塩化ダイオキシンの毒性を1とした時の係数として表わしたのが毒性等価係数(TEF)である。ダイオキシインのTEFは、世界保健機関 (WHO)等が設定しており、長期毒性、短期毒性、生体内(in vivo)及び試験管内(in vitro)の生化学反応についての試験結果を同族体間で比較して決めている。TEFは、これまでにその数値の改良がなされてきており、今後の新たな科学 的知見によっては、さらに新たな数字に改善されるべきものである。
471 . TEQ、 毒性等量 / Toxic Equivalent // 毒性の強さを加味したダイオキシン量の単位。
ダイオキシンは、塩素の数及び位置が異なる異性体の混合物として環境中に存在する。毒性の強さは異性体よって異なるため、 ダイオキシン異性体の量を単純に合計しても、その数値で毒性影響を評価することはできない。 そこで、ダイオキシンでは、各異性体の量にそれぞれの毒性の強さの係数(TEF)を乗じた値の総和として表わすのが一般的となっている。
472 . TES / Textile Evaluation Specialist // 繊維製品品質管理士
473 . Thies   ITMA2015 Milano / // 展示内容
474 . Thies   ITMA2015 Milano / // iConesoft TRD SIII、MPS-G is the new, multi-functional supply system for chemicals, solids and dyes and operates using a gravity-feed system which is ideal for treating products of different consistencies, whether liquid, viscous or solid.、iMaster H2O 2015 version
475 . TIFF ティフ  Ink Jet 用語 / TIFF // Tagged Image File Formatの略で、画像の保存形式のひとつ。JPEGとは異なり、保存は非圧縮で行われるので保存を繰り返しても劣化しない。 そのため画像を加工するためのベースに向いている。ただし、ファイルサイズはJPEGよりも遥かに大きくなる。
476 . TIIP / Textile Industry Innovation Program // 繊維産業革新基盤整備事業
477 . TIV / Thermal Insulation Value // 保温率
478 . TLC / Thin Layer Chromatography // 薄層クロマトグラフィー
479 . TOC / Total Organic Carbon // 全有機炭素。水中の有機物に含まれる全炭素量。これを測定することによって COD・BOD の値よりも更に正確な有機汚濁度を知ることができる。
480 . TOD / Total Oxygen Demand // 全酸素要求量
481 . TON / Threshold Odor Number // 臭気強度
482 . TPE / Thermoplastic Elastmer // 熱可塑性エラストマー
483 . TPP / Trans-Pacific Partnership // 環太平洋パートナーシップ(経済連携)協定
484 . TQC / Total Quality Control // 全社的品質管理
485 . TSCA / Toxic Substances Control Act // 有害物質規制法
486 . TSPP ピロりん酸四ナトリウム / Tetrasodium Pyrophosphate // ピロリン酸四ナトリウムは、ピロリン酸の4個の酸基をナトリウムで完全に中和したものである。10水塩の結晶物「ピロリン酸四ナトリウム(結晶)」と、 乾燥させて結晶水を除いた無水物「ピロリン酸四ナトリウム(無水)」がある。通常は、白色の結晶又は粉末であるが、結晶物には無色のもの、 無水物には白色の塊になっているものも存在する。水によく溶け、弱アルカリ性を呈する。食品衛生法で認められた添加材で、乳化剤や豆腐の凝固剤、 かんすい、ハム・ソーセージの結着剤などに使われる他、水処理剤、清缶剤、洗剤に使用される。
487 . TTY / Throwster's Textured Yarn // 仮より業者の加工糸
488 . TVOC / Total volatile organic compounds // 総揮発性有機化合物。その空間に存在する有機物質の総量を指し、一般的には、 ガスクロマトグラフ法により分離同定されたVOCsの総計といわれている。 厚生労働省では国内家屋の実態調査の結果から、合理的に達成可能な限り低い範囲で決定した値として、 総揮発性有機化合物(TVOC)の暫定目標値を、400μg/m3としている。
489 . UDV / Un-Drawn Yarn // 未延伸糸
490 . UF ユリア樹脂 / Urea resin // ユリア樹脂。尿素樹脂。尿素とホルムアルデヒド水溶液を原料とし、アルカリ性または酸性下で脱水縮合反応を行い、液状縮合物を得る。 液状で使用する場合はそのまま、 固形状を得るにはメタノール等でエーテル化もしくは充填剤としてセルロースや小麦粉などと混合(天然高分子複合尿素系樹脂)させた後に乾燥させる。 かつては大量に生産されたが、微量のホルマリンが溶出することが指摘され生産量が激減した。
491 . UNI / Ente Nazionale Italiano di Unificazione // イタリア規格
492 . UOD / Ultimate Oxygen Demand // 最終酸素要求量
493 . UP  不飽和ポリエステル樹脂 / Unsaturated Polyester resin // 不飽和ポリエステル樹脂は、2価またはそれ以上のアルコールとジカルボン酸の縮重合によって製造され、 続いて重合性モノマー(通常は30〜40%のスチレン)に溶解される。架橋反応、硬化は、グラフト共重合を通じて行われる。 不飽和ポリエステル樹脂の主な応用分野は、タンク、容器、パイプ、ボート、ヨットのようなガラス繊維強化プラスチック製品と、 ボタン、人造大理石、充填剤、接着剤のような非強化製品。
494 . UV-B ユーブイビー / Ultraviolet Light - B // 紫外線(100〜400nm)の波長による区分のひとつ。「B領域紫外線」あるいは「長中波紫外線」とも呼ばれる。 太陽光(赤外線、可視光線、紫外線、X線など)のうち、可視域より短波長域で、X線より長波長域の光を紫外線と呼ぶ。 可視域側のUV-A(A領域紫外線/315〜400nm)と、短波長域のUV-C(C領域紫外線/100〜280nm)の間の中波長域 (280〜315nm)をUV-Bと呼ぶ。 短波長の光線ほど生体への悪影響が強いが、一方で成層圏オゾンや大気圏で吸収され、地表に届く確率は小さくなる。UV-Bは、 そのほとんどが成層圏オゾンにより吸収される波長帯であることから、 オゾン層破壊等による紫外線照射に関する指標としても用いられている。UV-Bが増加すると皮膚がんや白内障などを増加するとされている。
495 . UVインクジェットプリンタ  Ink Jet 用語 / UV Ink Jet printer // UV(紫外線)硬化型インクジェットプリンターの事。 一般的なインクは熱固着あるいは乾燥固着するのに対し、紫外線(UV)で樹脂化するインクを使用している
496 . UV カット加工 / UV cut finishing // 織編物に紫外線吸収剤を含浸又は付着させ,紫外線を遮断して皮膚を守る加工。
497 . UVカット繊維 / // 太陽光の中の紫外線を吸収する加工。紫外線を有効に吸収し拡散するセラミックスをポリエステル等に練込ませた練込みタイプと、 織物又は編物の仕上工程での特殊処理で高分子系の紫外線吸収剤等を使用した後加工タイプとがある。
498 . VA / value analysis // 価値分析
499 . VAM 酢酸ビニル / Vinyl Acetate // 酢酸ビニル(さくさんビニル、Vinyl acetate)は、分子式C4H6O2の有機化合物。ポリ酢酸ビニルの合成に使われる。工業的にも重要な物質であり、別名が複数ある。
500 . VAN / Value Added Network // 付加価値通信網
501 . VCM 塩化ビニルモノマー / Vinyl Chloride Monomer // 化学式はCH2=CHCl。塩化ビニル(vinyl chloride、ビニルクロライド、バイナルクロライド)とも呼ばれる。付加重合させるとポリ塩化ビニルになる。 塩化ビニルモノマーはWHOの下部機関IARCより発癌性があると(Type1)勧告されている。
502 . VICS / Voluntary Interindustry Communications Standards // 自主的な産業間通信標準
503 . VOCs / Volatile organic compounds // 揮発性有機化合物。VOCともいわれる。WHO(世界保健機関)の定義する「沸点が50〜240℃である物質」をいう。 大部分の物質は常温で液体であるが非常に揮発しやすく、吸入すると血液中に吸収されやすいため、人体に影響をあたえる。 トルエン、キシレンなどが該当する。一般的にはVVOCs、VOCs、SVOCs、およびPOMを含めて単にVOCと呼ばれることが多い。
504 . VOC指令 / Council Directive 1999/13/EC of 11 March 1999 on the limitation of emissions of volatile organic com // 1999年3月採択。正式には「特定事業・施設における有機溶剤の使用による揮発性有機化合物の排出の制限に関する指令」と訳される。 溶剤指令と呼ぶ場合もある。人体に有害な地表でのオゾンの形成に寄与する揮発性有機化合物(VOC)を削減することが目的である。
505 . VP加工 / Vapor Phase // vapor phaseの略で、気相加工ともいう。⇒ミラクル・ケアなどの総称。 気体のホルムアルデヒドを用いてセルロース繊維内に架橋結合を作り形態を安定化させる加工。
506 . Vutek(ビューテック) Ink Jet用語 / Vutek // 1980年代後半に出来たアメリカのインクジェットプリンターメーカー。 屋外用超大型5m機迄有りスペクラヘッドを搭載したリアルソルベントインク使用の機種が有名。
507 . VVOCs / Very Volatile Organic Compounds // 超揮発性有機化合物。WHO(世界保健機関)の定義する「沸点が50℃以下である物質」のこと。揮発性が非常に高く、蒸気圧も高いために、 空気中に多く揮発する可能性がある。吸入すると血液中に吸収されやすいため、人体に影響をあたえる。建材の製造過程で揮発しやすい。 ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなどが該当する。
508 . WA KNIT / // 和歌山ニット工業組合が「JAPANブランド事業」にのっとり和歌山産ニットを世界に展開する為のブランド名。
509 . W & W(だぶりゅ・あんど・だぶりゅ) / wash and wear // ⇒ウォッシュ・アンド・ウェア加工の略
510 . WBCSD / The World Business Council for Sustainable Development // 持続可能な開発のための世界経済人会議。1992年の地球サミットに対応して1991年に世界33カ国から経済人が集まって設置された会議。現在では、 35を超える国の約170の国際企業によって構成され、20の産業部門にまたがるものとなっている。 経済成長、生態系のバランス及び社会的進歩を3本の柱として活動を続けている。
511 . WEP  Ink Jet用語 / WEP // WEPはWired Equivalent Privacyの略で、無線LANで使用される暗号化技術の1つ。秘密鍵という技術を使用し、 鍵が一致しないとネットワークに接続することができない。 秘密鍵には64ビットや128ビットなどの種類があり、この数字が大きい方がより暗号化の強度は高くなる。
512 . WHO / World health Organization // 世界保健機構
513 . WIPO / World Intellectual Property Organization // 世界知的所有権機関
514 . WIRA / Wool Industry Research Association // 英国羊毛工業研究所
515 . WJL ウォーター・ジェット / Water Jet Loom // 水流織機。シャトル(杼)を使用せず、水の力で糸を送る織機。
516 . WPA-PSK  Ink Jet 用語 / WPA-PSK // WEPのセキュリティー機能をさらに強化した方式。ユーザー認証機能や暗号鍵の自動的な定期更新などによって、 より高いセキュリティー効果を発揮。
517 . WPS  Ink Jet用語 / Wi-Fi Protected Setup // 無線LAN の業界団体Wi-Fi Alliance が発表した、無線LAN 機器の接続とセキュリティーの設定を簡単に実行するための規格。WPSの相互認識方法には、プッシュ・ボタン方式とPIN(personal identification number)コード方式の2通りがある。
518 . WTO / World Trade Organization // 世界貿易機関
519 . XYZモデル  Ink Jet 用語 / // 色を数値化するカラーモデルの一つ。国際照明委員会(CIE)が定めた絶対的に規格化された表色系である。横軸にx、 縦軸にyをプロットして馬てい形のような形で色領域(色域、Gamut(ガモット))を表すことになる。Z軸は「明るさ」を表す。
520 . Yシャツ / // white shirt(ホワイトシャツ)がなまったものといわれ、スーツのインにネクタイをして着用するシャツの事。ドレスシャツもしくはカッターシャツとも呼ぶ。 生地はほとんどが平織り。素材は綿100%もしくは綿とポリエステルの混紡、または麻。綿の高級素材としては、 超長綿の100番双糸使いのブロード(平織りの種類)が代表的。 もとはホワイトシャツからきているワイシャツだが、赤のワイシャツや青のワイシャツなどとも呼ぶこともある。
521 . ZD / Zero Defect // 無欠点
522 . ZEB ゼロエネルギービル / zero energy building // 一次エネルギー(化石燃料や太陽熱など自然から直接得られるエネルギー源のこと。これらを加工した電気や都市ガスは二次エネルギーと呼ばれる)の 年間利用量がゼロ、または限りなくゼロに近づけたビルなどの建築物のこと。住宅についてはZEH(ゼロエネルギーハウス)と呼ぶ。
523 . Zimmer ChromoJet クロモジェットシステム / ChromoJet // カーペット用色液供給システム。コンピューター制御によりノズルを開閉(最高400回/秒)することにより空気圧を利用し予め用意した色糊を吐出する。 ノズルの径は大きく、16〜72dpiの解像度を持つ。
524 . Zimmer COLARIS  ITMA Barcelona/ITMA2015 Milano  Ink Jet機 / // COLARIS
525 . Zより糸(ぜっとよりいと) / Z Twist Yarn // Zよりをかけた糸 
526 . Z撚り(ゼットより) / right twist, regular twist, open hand twist // 撚りはその方向によって右撚りと左撚りとがあり、左撚りをZ撚りと称し、Zで表示される。一般に紡績糸の単糸はZ撚りがかけられる。 双糸の場合は上撚りは単糸の逆方向により、すなわちS撚り(右撚り)にかける。
527 . βカロチン / // ニンジンの中に含まれており、ビタミンAに変化する。動物の毛艶がよくなる。
528 . ΔE  Ink Jet用語 / // 数値化された色を比較するときに生じる色の差を表す指標。この値が大きい程、色の違いがはっきりする。 一般にこの値が3以下であれば、肉眼で色の差は区別でき難い。ISOでは印刷のベタ色のΔE許容値を6以下と定めている。
529 . ΔE(デルタE) / colour differnece // 色ずれのことで色差とも呼び、Labの色空間において二つの異なる色の距離を色の差として数値で表現する。 プリンターメーカーにおいては印刷物の耐光性/耐候性試験の基準として用いられる。
530 . ζ電位 (ゼータ電位) / ζ-potential // 水中の固体粒子界面には固定層が生成するため、粒子と溶液が相対的に動く界面動電現象が観察される。実際には、電気泳移動、電気浸透、 流動電位などを測定する事が出来、そこから固定層の外側の電位が求められる。この電位を界面動電位(electrokinetic phenomenon)または、ζ電位と言い、コロイドの分散・凝集では重要である。
531 . アーガイル  模様柄   / argyle // イギリス発祥の菱形の格子柄。スコットランドのアーガイル州に由来。セーターや靴下に用いられる。基本は3色で菱形と細い斜めの格子で構成されている。 現在は多色使いもあるが、通常編み機の制約で6色が限度の場合が多い。元々はセーターの柄でウール素材が本来のアーガイル。 トラッドの着こなしに多用される。
532 . アーキテクチャー、アーキテクチュア、ジオメタリック・ライン / architecture // 建築術、建築学、建築様式。長方形、台形、逆三角形などの直線が多く使われた構築的なシルエットをアーキテクチャー・ラインという。 (=ジオメタリック・ライン)
533 . アーキテクチュア ル・プリント / architectual print // 建築工学的なモチーフのプリント柄の総称。幾何学的な感覚を強めた柄の表現をいう。
534 . アースカラー / earth colour // 「ナチュラルカラー」とともに、1970年代後半を代表する色。大地や木の幹の色などのベージュやカーキなどを含む茶色系の色が中心となっている。 都市景観を形成する上で、建物を計画する際の色使いとしてキーポイントとなる色でもある。
535 . アームホール / // 袖刳、または、袖刳寸法。略記号はAH。身ごろと袖の接合位置であり、腕を通す穴のこと。デザイン上、機能上、 着心地に関係する重要な部位である。原型のアームホールは、腕を自然に下げた状態を基本としたものであり、運動域によって形態が異なる。
536 . アール / radius // 円の半径(記号R)を表す言葉であるが、転じて、曲げること、もしくは曲がり・丸みのこと。 典型的な使い方は「アールを付ける」で、角をとって丸くするという意味であるが、どのくらい丸く加工するかは「R20」のように半径で指定される。 平板の曲面加工をアール曲げ、角を落とすことをアール欠き、丸みを付けて磨くアール仕上げ、などの用い方がある。
537 . アール ・ヌーボー / art nouveau // 新しい芸術を意味する。1890年頃より始まり、 1910年頃にかけてヨーロッパ各地に広まったデザイン運動で、その様式はイラストレーション、ポスター、 ガラス工芸、家具、建築などに認められる。自然界に見られる曲線形式を特徴とするもので、 多くの捺染デザインに取り入れられている。
538 . アール・デコ / art deco // 1925年、パリで開催された国際装飾美術展覧会 が、その当時の傾向を結集したものとして、 その 名称にちなんだアールデコラティフ(装飾美術)の略語。幾何学模様の装飾デザインから、各種デザイン、 例えばル・コルビュジェ流の近代美術のデザインに至るまでの広い範囲を含むもので、アール・ヌーボーにつづく1925年から約10年間の様式。 また、19世紀のヨーロッパ芸術、“世紀末芸術”のベル・エポック(Belle' e'poque よき時代)の中心的な動向となり、 捺染デザインに影響を与えている。
539 . アールエフアイディー RFID / Radio Frequency Identification RFID // Radio Frequency Identificationの略。 ID情報を埋め込んだ微小なタグから、電磁界や電波などを用いて数cm数mの無線通信によって情報をやりとりする技術。 このID情報を埋め込んだタグをRFタグという。RFタグには、電池を内蔵せずタグリーダからの電波をエネルギー源として動作するパッシブタグと、 電池を内蔵した遠距離通信が可能なクティブタグがある。 近年パッシブタグが安価に製造できるようになってきたことから本格的な普及がはじまり、流通や製品管理などの分野での活用されてきている。
540 . アールエフアイディーテスター / RFID tester // RFIDタグなどのRFIDの動作を確認する試験装置。RFIDタグはISOで定義されたEPCコードを使用し、 数msの短時間で無線によるデータのやり取りを行っているため、テスタもRFIDタグとリアルタイムに交信できる能力が要求される。 RFIDの種類によりHF帯、UHF帯、マイクロ波帯に対応する必要がある。コマンドを送信してタグの特性を検証し、 パラメータ変更によるレスポンスを波形で観測することが可能である。
541 . アールヒード / リード RHEED / Reflective High-Energy Electron Diffraction  RHEED // Reflective High-Energy Electron Diffractionの略。薄膜などの表面構造の解析に使用する反射高速電子線回折法のこと。真空中で電子線を試料に対してほぼ水平に入射させ、 表面の原子との相互作用により回折された電子線をスクリーンに投影して回折パターンを得る。 RHEEDはそれまでのLEED(低速電子線回折)とは異なり、成膜プロセスのじゃまにならないため、 成膜中にその表面を原子レベルで観察・解析できるのが特長。 半導体などの薄膜作製のモニタリングや制御、成長速度の測定などに利用されている。
542 . アイアンブルー / iron blue // 紺青。青色顔料紺青の色
543 . アイキャッチ / eye-catch(er)(和製英語) // 画像、写真、ロゴマーク、シンボルマーク、トレードマークなど、注目を集めるためのビジュアル。広告やチラシなどは、 一瞬で興味を引かなければならないため、アイキャッチできそうなビジュアルによって注目を集め、 読ませて(見せて)興味を喚起する。本来は「eye-catching」と表記、人目を引くという意味。
544 . アイシーソケット ICソケット / IC socket // IIC、LSIなどを抜き差しできるソケット。ICの各種パッケージとピン配列に対応した品種があり、基板にはんだ付けして使用する。回路の試作時や、 ICの交換・変更の可能性があるなど、ICを基板に直接はんだ付けしたくない場合に用いられる。
545 . アイシータグ  ICタグ / IC tag // RFID技術を利用したICチップとアンテナで構成される電子荷札。無線により非接触で識別できる。使用する無線周波数はISO/IEC 18000で規格化されている。バーコードよりも情報量が多く、書換えができ、遮蔽物を通しても使える、複数の同時読取りや遠隔読取りが可能、 耐久性・耐候性などに優れ、工場での生産管理や、物流倉庫での自動選別、 医薬品の過誤防止、小売店などでの入出庫管理や盗難防止などに使用される。
546 . アイシーテストハンドラ  ICテストハンドラ / IC test handler // IC、LSIなどパッケージした後の半導体デバイスを動作試験(性能評価、良否判定)するための搬送装置。 単に「ICハンドラ」「ハンドラ」と呼ぶことも多い。動作温度範囲を超えた高温・低温での試験を行う「低高温ハンドラ」もある。 ローダ(投入部)、テストサイト、アンローダ(排出部)、および温度制御系で構成し、 テストサイトには対象となるICに合せて各社のテストヘッドを組込めるようになっている。搬送は、トレイtoトレイ
547 . アイスホワイト / ice white // かすかに青味がかった白
548 . アイソメリズム  / isomerism // 条件等色と違って、色が完全に一致する事。測色で言えば、反射率が完全に一致する(同色)事。
549 . アイソメリックマッチ, 絶対等色 / isomeric match // 二つの染色物において、色を感じさせる基本的な物理的性質である分光反射率が一致していること。又は照明光が異なっていても常に等色となる色合せ。完全等 色ともいう。
550 . アイディーエム IDM / Integrated Device Manufacturer // 自社内で回路設計から製造工場、販売までの全ての設備を持つ垂直統合型のデバイスメーカー。Integrated Device Manufacturerの略。 IDMと正反対の形態に製造を100%外部に出すファブレスがあり、自社で製造しながら一部を外部に依頼する形態をファブライトという。
551 . アイティーオー / Indium Tin Oxide // 酸化インジウムに数%〜10数%の酸化錫を添加した化合物で錫添加酸化インジウム。Indium Tin Oxideの略。 透明で可視光透過率が90%に上り、FPD向けの電極や太陽電池用透明導電ガラス、導電性フィルム等に広く使われている。 ITOの成膜には、低抵抗な膜を低温で作成できるスパッタリングが最も一般的だが、真空蒸着やレーザーアプレーションやイオンプレーティング、 ITOをインク化してスプレーやディップ、CVDなどで成膜する
552 . アイディーカード IDカード / IDentification card // identificationすなわち身分証明の機能を備えたカード。社員証、学生証、会員証などがあり、 氏名などの文字情報だけではなく、顔写真付き、バーコード付きであったり、磁気カードやICカードと一体化したりして、入退室管理、勤怠管理、 パソコン管理(個人認証)、ドキュメント管理(コピー機、複合機など)、 電子マネー(社員食堂など)といったセキュリティ管理に使われることも増えている。
553 . アイビー・ストライプ  模様柄 / Ivy stripe // アメリカ東部の大学生の間で流行したしま柄で、規則性のない渋い多彩なしまである。手織もめんなどで若い人向きのカジュアルシャツなどによく使われる。
554 . アイビーグリーン / ivy green // キヅタの葉の色
555 . アイピーセック Ipsec / IP security (security architecture for Internet Protocol) // IP securityの略。正確にはsecurity architecture for Internet Protocolと書き、インターネットにおいて通信の暗号化により十分なセキュリティを確保する技術のこと。通信相手の認証や、暗号のプロトコル、 暗号の鍵交換、トンネリングなどさまざまな技術全体を指すものである。
556 . アイピーティーブイ IPTV / Internet Protocol Television // IPネットワーク(インターネット)を使ってテレビ番組などの高画質の映像を配信するサービス。広くはVOD(video on demand)もその概念に含まれる。 通信事業者ごとに異なる専用端末をテレビに接続する必要があることから、通信事業者や家電メーカー、放送事業者が集まり、 その規格統一や普及促進のための法人団体「有限責任中間法人IPTVフォーラム」が設立されている。 世界標準化も進む中、総務省がIPTV特別委員会を発足させるなど、2008年は IPTV元年とも言われている。
557 . アイブイトクセイ  I-V特性 / I-V characteristic // 半導体デバイスにおいて、印加した電圧(V)とそれに伴って流れる電流(I)の関係式。通常は横軸が電圧、 縦軸が電流のグラフで視覚的に表示するため、「I-V曲線」「I-Vカーブ」とも呼ばれている。 ダイオードやトランジスタのI-V特性は電子工学の基本的なものであるが、最近は特に太陽電池の評価に使われている。 I-V特性曲線のIとVの積が太陽電池の出力であるため、出力が最大になる電流・電圧の組合せを求めるために必要な特性になっている。
558 . アイボリー / ivory // アイボリーは象牙で、象牙色と言うフランス名ではイヴォアール
559 . アイボリーホワイト / ivory white // かすかにアイボリーがかった黄みの白
560 . アイリッシュリネン / Irish Linen // 英国産の麻(亜麻)で、最高級のリネン。
561 . アイレット編  編み組織 / eyelet knitting // ペレリン編とも呼ぶ。ペレリンジャックという目移し針を使って、シンカーループを次のコースの針に掛けて編成を行う。 用途:婦人用下着、ナイトウェア、男性用ポロシャツ。レース編
562 . アイロン焼け / discolouring by iron, ading by iron // アイロン掛けによって生じた変色又は硬化
563 . アヴァンギャルド / avant-garde // 「前衛、先駆け、革新的」の意。特に第1次世界大戦の頃起こった自然主義否定の「アブストラクト(抽象主義)」、 「シュール・レアリズム(超現実主義)」。大胆且つ独創的なデザイン。
564 . アウター / outerwear // アウターウェア(英語:outerwear)」の略称。下着やアクセサリーを除いた衣類の総称で、上着のこと。
565 . アウトソーシング / outsourcing // 自社で製造するのではなく外部から調達すること。
566 . アウトライン化  Ink Jet 用語 / // 文字・記号等のTrueTypeフォントを線分(ベクター)データに変換する機能。文字属性は失われるが、文字のアウトライン(外周)がパスになり、 その後の加工がしやすく、インストールされているフォントに依存せずに文字が取り扱いできる。
567 . アウトレット / outlet // アウトレット。工場直売。メーカー直売。
568 . アキュムレータ / Accumulator // 蒸発器でガス化しきれなかった冷媒が液状のままコンプレッサに吸入されるのを防ぐ役割を持つ筒状構造をした空調部品。 蒸発しきれない液がコンプレッサに吸入されると、液圧縮によって弁などを損傷するため、コンプレッサ前部に設置される。
569 . アクアドライブシステム ADS / aqua drive system // 水道水・清水をシステムの作動流体として使用する水圧駆動システム。
潤滑油や作動油、機械油を使わないコンポーネントで構成され、電気や油圧、空圧など既存の駆動技術と同等の駆動特性を持つ。 省資源、省エネで、環境保護や環境負荷低減プロセスに要求される高い清浄性や衛生安全も特徴。すぐに使える高い入手性、 使用後の廃水処理が不要で河川や処理場に廃棄でき、リサイクル可能。 万が一漏れても無害・無臭で、高い安安全性を持つ。防火性や低圧力損失、早い応答性などのメリットがある。
570 . アクセス / access // 1) 記憶装置など周辺装置や他のコンピュータに接続すること。 2) その場所に至る交通手段
571 . アクセントカラー / accent colour // 少量で配色全体の調子に変化を与える色。(強調色:5%)
572 . アクチュエータ / actuator // 電気・油圧・空圧などのエネルギーを、回転運動・直進運動などのシンプルな機械的動きに変換する為の機械的要素。エアシリンダ、油圧シリンダ、単軸ロボッ ト、など種類は様々。部品の搬送、組付け、 位置決めなど多くの工程で採用されている。 組立産業の発展はアクチュエータの用途開発により実現されたとも言える。
573 . アグリテキスタイル / agri textile // 農業用被覆材等に使用される繊維。防虫ネット、保温シート、遮光シートなど
574 . アクリル / acrylic fiber // アクリロニトリル基の繰返し単位が質量比で85%以上含む直鎖状合成高分子からなる繊維。羊毛に似た性質を持つ合成繊維。軽くて柔らかく、湿感がある。 殆どが短繊維(ステープル)でシルキー繊維として少量の長繊維(フィラメント)がある。毛布・冬物セーターに多く使われ、 ポリエステル・ナイロンに次ぐ生産量を占める。 現在のような実用的なアクリル繊維がつくられたのは1950年の米国デュポン社のオーロンが最初。静電気が発生しやすい。詳細は、本HP「8. カチオン染料」参照。
575 . アクリル・コーティング / acrylic coating
576 . アクリル系 / acrylic yarn // アクリロニトリル基の繰返し単位が質量比で35%以上,85%未満含む直鎖状合成高分子からなる繊維。
577 . アクリル酸 / Acrylic acid // 化学式が CH2=CHCOOH の、最も簡単な不飽和カルボン酸である。IUPAC命名法では、2-プロペン酸 (2-Propenoic acid) と表される。融点 12 ℃、沸点 141.6 ℃の液体。CAS登録番号は[79-10-7]。酸解離定数(pKa)は4.25、粘度は1.3cP(20℃)。
578 . アクリル酸エステル / acrylate // アクリル酸とアルコールのエステルの総称。
579 . アクリレート系繊維 / acrylate // 単量体がアクリル酸,アクリル酸ナトリウム,アクリルアミド架橋共重合体から構成されている長鎖状合成高分子。木綿の約3.5倍の吸湿性を有し、 吸湿時に発熱するなどの性能の他に抗菌性、pH緩衝性、消臭機能、難燃性など、色々な機能を併せ持つ。衣料品や毛布、 介護用品等の広い用途分野での展開が期待される。優れたアンモニア消臭能力を有するタイプのアクリレート系繊維も開発されている。
580 . アグレッシブ / aggressive // 「攻撃的な、積極的な」の意。「アヴァンギャルド」、「アドバンスド」に近い意味があるほか、従来の枠組に対抗しようとする姿勢も表す。
581 . アクンド / Akund // アクンド(Calotropis ginantea及びCalotropis procera)の種子からの繊維。あくんど
582 . アザレア / azalea // つつじの花の色。
583 . アシストスーツ / assist suit // モーターによるアシストや人工筋肉等による荷重分散効果により、重量物の持ち上げ・下げ時に腰や腕にかかる負荷を軽減した衣服。 腕のサポートやコンテナの持ち上げに特価した製品も存在。
584 . アシッド エージング / acid ageing // 酸を霧状に吹き込み、酸性の媒体中で蒸熱する方法をいう。ピラッドゲンおよびぴラッドファスト染料を セルロース繊維上に固着するのに用いられる。
585 . アシッド染料 酸性染料 / acid dyes // 酸性染料は水に可溶で、羊毛、絹、ナイロン等によく染まる。硫酸、蟻酸、酢酸等の酸性浴で染められる。セルロース系繊維には染まらない。 堅ろう度は低いものから高いものまであり、色調は鮮明で、各種そろっている。 いずれもスルホン基、カルボキシル基等の酸性基を含む色素酸のナトリウム塩であり、直接染料と同様、D-SO3Naの一般式で示されることが多い.
586 . アシンメトリー / asymmetry // 左右非対称の物。左右の形、大きさ、色などが対称になっていない物を指す。
587 . アストラカン / Astrakhan // 布面をわな又は毛房で玉状にしたパイル織物。 毛皮のアストラカンに似せた織物で、アストラカン・クロスともいう。 語源は、ロシアのAstrakhan地方から。
588 . アスベスト・ヤーン / asbestos yarn // アスベスト・ヤーン。石綿を使った糸。高熱耐性に優れているが、中皮腫により広範な健康被害が出ており現在では使われていない。
589 . アセテート / acetate // 酸素繊維素とセルロース繊維素からなる半合成繊維。リンター・パルプ、または木材パルプを主原料にし、これに酢酸を化学的に結合してい作られる。 この場合、セルロースに結合した酢酸の割合を酢酸度というが、酢酸度45%以上のものをアセテート、59.5%以上をトリアセテートと規定している。ト リアセテートに対しアセテートのことを正式にはジアセテート、またはダイアセテート(diacetate)という。 アセテートの特徴は絹のような優雅な光沢と感触を持っていることであるが、強度が弱いことが欠点とされている。
590 . アセトアルデヒド / acetaldehyde // ホルムアルデヒドとよく似た化合物で、ホルムアルデヒドの代替物質として使用されていると考えられる。接着剤・防腐剤のほか、写真の現像にも使用される。 厚生労働省のガイドラインにより住宅内では0.03ppm以下となるよう規定されている。無色の気体もしくは液体。 刺激的な青臭いにおいを持つ。眼・皮膚・のどなどを刺激し、吸入によりせき・息切れ、経口摂取によりめまい・吐き気などをおこす。 人に対して発がん性を示す可能性がある。
591 . アゾイック染法 / azoic process // 下づけ剤と顕色剤を同時に被染物に吸収させ、ジアゾ化、カップリングし、繊維上で染料を生成させる染色方法。
592 . アソート / assort // 「〜を分類する、仕分けをする」の意味。「色々のアイテムを取り揃える、品揃えをする」の意味でファッション業界では使用。
593 . アソートカラー / assort colour // ベースカラー、ドミナントカラーを引き立てる大面積の色。(従属色又は配合色:25%)
594 . アソートメント / assortment // 詰め合わせ。盛り合わせ。
595 . アッシャー / Asher // エッチングの後、不要となったレジストにプラズマ等を照射して反応させて気相中で分解・除去するレジスト剥離(アッシング)装置。 オゾンやガス等のガスを導入したアッシング室内で、 紫外線等の光を照射してガスとレジストの化学反応を使ってレジスト剥離をする光励起アッシング装置と、 ガスを高周波等でプラズマ化し、そのプラズマを利用してレジストを剥離するプラズマアッシング装置の2つに大別される。
596 . アップランド綿 / Upland Cotton // 米国原産種の通常の紡績用綿花の総称。
597 . アップルグリーン / apple green // 緑のリンゴの色。これよりやや彩度の低い色までを指す。
598 . アツリョクコウセイキ 圧力校正器 / pressure calibrator // 基準圧を発生し、圧力計、圧力センサ、圧力スイッチなどを校正する装置。対象は、気体用、液体用、両対応型で、 据置き型とポータブル型がある。通常は圧力源(ポンプ)を内蔵し、温度補償、ゼロ補正などの機能を備え、精度と長期安定性が重要である。 校正証明書が付いている機種もある。
599 . アトメス / // ボタンホールを縫製する専用ミシンや縫製方法のこと。かがり縫いの後にボタンホールを空ける為、【アトメス】と呼んでいる。
600 . アトラス編み 経編 / atlas stitch // 編み目が一針又は、二針飛びに斜めに連続して移行し、途中から方向を変えて折り返すジグザグな組織を総称してアトラスと呼ぶ、 別名バンダイク編みとも言う。一枚おさのものをシングルアトラス、二枚おさのものをダブルアトラスといい、ダイヤモンド編みとも言われる。 ミラニーズ編みは、ミラニーズ機で編まれる組織でアトラスのような折り返しが無く、斜めに連続する編み目が二重に交錯しダイヤ柄を編み出す。 「ミラニーズ編み」は「アトラス編み」の応用とも言われる。
601 . アニール炉 / pressure transducer // 焼鈍(アニール)工程を行う装置。熱加工によって生じたひずみを除去し、再結晶化や界面改質を行うのが目的で、エンプラやガラス製品、半導体、電子部品 などの製造に用いる。加熱はシーズヒーター、赤外線ヒーター、遠赤外線ヒーターなどで行い、高温アニール用、低温アニール用、真空アニール用、 水素アニール用、連続式(コンベア搬送)などの種類がある。
602 . アニマル柄  模様柄 / animal print // 豹などの動物をモチーフにした柄。主に捺染
603 . アバカ / // アバカ(マニラ麻) 麻の一種。バショウ科で、実はバナナの仲間。
604 . アパレル / apparel // 端的には「既製服」。特にいわゆる既製服業界やアパレルメーカーを指すことが多い。 アパレルメーカーとは、既製服を企画・デザイン・生産し、小売店に卸すまでを行なう業種。
605 . アフィニティ / affinity // 染料自身が繊維に対して持つ物理的親和性
606 . アフタクロム / afterchroming // 酸性媒染染料で染色するとき工程の終わりに行うクロム塩による処理
607 . アポイント / appointment // アポイントメント、予約。アポと略す事もある。
608 . アマディス・スリーブ / // 肩近くで膨らみ、袖口にはきっちりとしたカフスがつけられたもの。アマディス袖。1684年に発明され、 1830〜50年まで流行した(その頃にはカフスが肘まで達しボタンで留められるようになっていた)。
609 . アミノ酸せっけん / // ナトリウムやカリウムの代わりに塩基性のアミノ酸であるアルギニンを使ってけん化させたせっけん。
610 . アミノ酸系界面活性剤 / // 両イオン界面活性剤の一種で、洗浄、柔軟、殺菌作用がある。アミノ酸系はアンモニアを原料に作られるため、 大量消費すると河川の富栄養化を招く可能性がある。
611 . アミラーゼ / amylase // でんぷんなどを加水分解する酵素。たて糸にでんぷんを使用した織物ののり抜きに用いられる。
612 . アムンゼン 織物組織 / Amunzen // 梨地組織の薄地の梳毛織物。愛知県の毛織物産地で、捺染のできる新しい毛織物として開発されたが、 当時南極探検家として有名であったアムンゼンにちなんでこの織物名とした。 梨地特有のざらざらした表面が特徴で、全体に高級感がる。用途:夏用衣料服。 毛織物
613 . アメニティ / amenity // 快適性、居住性。(都市の)快適な環境
614 . アメリカン・カジュアル / American casual // アメリカ調のカジュアル・ルックの総称。アメカジ。全般的に明るく若々しくアメリカを感じさせるスタイルをいう。 アイビー系、プレッピー系のイースト・コースト調とサーファー系などのスポーツ・ルックや キャンパス・ルックのウェスト・コースト調の2つに分けられる。ジーンズ・ルックは両者にまたがる。
615 . アメリカン・トラディショナル / American traditional // 1.アイビー・リーガーが育ててきた伝統的なスタイル。アイビー・ルック、プレッピー・ルックなど、主に紳士服を中心にした服装。アメトラ。 2.婦人服ではラルフローレンなどのベーシックな服装をいう
616 . アモルファスカーボン / amorphous carbon // 非晶質(アモルファス質)、ガラス状の炭素材。特定の樹脂の硬化成形体をつくり、それを焼成炭素化して製造する。 高い剛性をもち、耐摩耗性、平滑性、耐薬品性などに優れている。無気孔の緻密な構造で、 不純物や溶媒の浸透によるコンタミもないこともメリットである。 ダイヤモンド構造とグラファイト構造が混在した構造で、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)もアモルファスカーボンの一種である。
617 . アモルファスシリコン / amorphous silicon // 非晶質(アモルファス)状態のシリコン。結晶シリコンは規則正しいダイヤモンド構造を有するのに対し、 アモルファスシリコンはシリコン原子同士がランダムに結合している。各種CVD法、蒸着法、スパッタ法によって製造されるが、 製法や組成によって電気的・光学的に大きく性質を変化させることが可能。 半導体、TFT液晶、太陽電池、感光素子など幅広く用いられている。また、大面積のものを比較的低コストで作る事が出来る事も強みとなっている。
618 . アラベスク / arabesque // 「アラビア風の」の意味。アラビア人の創意に始まるイスラム美術の装飾模様。葉や花、蔓などのモチーフを唐草模様や幾何学模様にしたもの。アラビア模様。
619 . アラミド繊維 / aramid fiber // 2個のベンゼン環に直接接合しているアミド又はイミド結合が質量比で85%以上で、イミド結合がある場合は、 その数がアミド結合の数を超えない長鎖状合成高分子からなる繊維。全芳香族ポリアミド系の繊維である。原料によって2つのタイプがあり、 一つは、ポリメタフェニレン・イソフタルアミドであり、もう一つひとつは、ポリパラフェニレン・テレフタルアミドである。 ポリメタフェニレン・イソフタルアミドは、融点320℃と耐久性に優れ、ポリパラフェニレン・テレフタルアミドは、 最高の強度(22g/デニール)と570℃以上の高い融点を特徴としている。いずれも耐熱、高強力を必要とする工業用途に使われる。
620 . アリニン・ブラック / anillineblack // 酸性染料と同じ。綿の無地染め、捺染に用いられることができる。染色堅牢度の高い黒色。
621 . アルカリショック法 / Alkali Shock Method // 反応染料による綿などの染色、捺染(なせん)で、染料付与後の布地を高濃度のアルカリ浴に短時間浸漬(しんせき)してから蒸熱固着する方法
622 . アルカリ減量加工 / alkali peeling treatment,alkaline weight reduction // ポリエステル糸が高濃度の苛性ソーダでケン化する性質を利用して、生地を苛性ソーダで処理することで繊維の表面だけを溶かし、 生地に光沢と柔軟性を持たせたり、染色性をよくしたりする目的で行う。ポリエステル織物にとって重要な加工。通常の減量率は 15-20 %程度。アルカリとして、アミン類を使用する方法もあり、“アミン処理”と呼ばれる。この場合、ポリエステルは、ジアミドとジオールに分解する。
623 . アルカリ染色 / alkaline dyeing // 分散染料を用いてアルカリ浴で行うポリエステル繊維の染色。時間が短縮され,オリゴマー付着によるトラブルが解消される。通常黒色のみに行なわれる。
624 . アルカリ度 / Alkalinity // 環境中のさまざまなアルカリ成分(水酸化物イオンOH-や、炭酸イオン(CO3)2-など)の量を表わす指標で、 これが大きい程酸性雨に対する抵抗性が高い。総アルカリ成分を、対応する炭酸カルシウム(CaCO3)の量(mg)に換算して表わすのが一般的だが、 その他にも炭酸水素カルシウム(CaHCO3)換算や、炭酸イオン換算、またリットル当たりのミリ当量(meq/l)で表わす場合などがある。
625 . アルカリ防抜染 / alkali discharge-resist style // アルカリによって分解したり,染着が阻止される染料を用いる防抜染。主として分散染料によるポリエステル繊維の防抜染に利用される。
626 . アルガンオイル / argan oil // モロッコの南西部にしか育たないとされるアルガンの木(アルガンツリー)の実の種から搾られるオイル。 抗酸化力が非常に強く、食用やスキンケア用として利用される。
627 . アルカンタラ / // 髪(人毛)の約百分の1の細さの繊維を天然スエードと同じ構造状態に縮めた、高級人工スエード。元来、車のシート用に開発された。 皺になりにくく、虫もつかず、染色しやすいという利点がある。
628 . アルキル鉛 / Alkyl Lead // メチル基(CH3-)、エチル基(C2H5-)などのアルキル基を1〜4個結合した鉛化合物の総称。 一般的にはかつてアンチノック剤として自動車用燃料ガソリンに添加されテトラエチル鉛((C2H5)4Pb;四エチル鉛ともいう)、 テトラメチル鉛((CH3)4Pb;四メチル鉛ともいう)をさすことが多い。テトラエチル鉛は肺や皮膚粘膜から容易に吸収され、 毒性も強い。自動車から排気された鉛化合物による大気汚染が問題となって、 現在では多くの国でガソリンへの添加が禁止されている。
629 . アルギン酸ソーダ  糊剤 / sodium alginate // 主に褐藻に含まれる多糖類の一種。食物繊維のひとつ。海藻類のぬるぬるやねばねばも、これである。α-L-グルロン酸、 β-D-マンヌロン酸がピラノース型で1,4-グリコシド結合で結合した構造を持っている。=カルボキシル基がNaイオンと結合した形の中性塩。 アルギン酸は水に不溶であるが、アルギン酸ナトリウムは冷水、温水に良く溶けて、粘ちょうな水溶液となる。 マグネシウムイオンやカルシウムイオンを添加するとゲル化する性質がある。化学式 NaC6H7O6。食品分野で増粘剤として多量に使われる他、 染色分野でも、反応染料の捺染や連続染色でのマイグレーション防止剤として用いられる。
630 . アルギン酸繊維 / alginate fiber // アルギン酸の金属塩からなる繊維。アルギン酸のナトリウム金属塩は水溶性だが、2価以上の金属塩は水に不溶。 このためアルギン酸ナトリウムの炭酸ナトリウム溶液(8〜9%)を塩化カルシウム水溶液を凝固液として湿式紡糸する。
631 . アルパカ / alpaca // アルパカはラクダ類のラマ族の動物。主産地は南米ペルーの中部から南部およびボリビアで、3000m以上の高地に生息する。 毛質はウールタイプとヘアタイプの両方がある。手触りは滑らかで強さと絹状の光沢をもち、繊度は揃っている。 衣料用織物、ニット、裏地に使われる。アルパカのもう一つの特徴は種種なナチュラルカラーを持っていることで、 こげ茶・灰・淡茶・淡黄・白・黒、混色がある。
632 . アルバトロス / Arbatross // アルバトロスはアホウドリの事。その胸毛に似せて軽く緩やかに織られた平織、綾織の織物。表面が軽く起毛されている。
633 . アルミナ / alumina // セラミックス材料の一つ。酸化アルミニウム(Al2O3)。融点が高く( 約2,000 ℃)、電気絶縁性に優れていることから、絶縁部品など電気部品や精密加工品の材料に使用されている。
634 . アレルギー対応繊維 / allergy-free fiber // アレルギー対応繊維。アレルギーの原因となるたんぱく質を含まず、 ダニ・ほこりの付き難い加工を施した繊維。
635 . アロエベラエキス / // アロエから抽出、コラーゲンの生成を助け、新陳代謝を促進する働きがある。
636 . アンクルソックス / // アンクル丈の靴下。踝の露出する靴(スニーカーなど)と組み合わされる。
637 . アンクルレングス / // 足首丈の長さ。
638 . アンクレット / // 輪状の足飾り。また踝で留める靴の革もアンクレットと呼ぶ。古代エジプト以前から用いられ、 信仰と結びついた形でアンクレットは発展してきた。また踝丈の靴下も意味する。
639 . アンゴラ / angora // アンゴラは2種類あり。ひとつはアンゴラ山羊(angora goat)、モヘアはその山羊の毛である。主としてトルコ・南米・北米に生息する。 二つ目はアンゴラ兎。アンゴラ・ラビット・ヘアは細く柔らかい下毛(したげ)と、それを保護している太い粗いヘアがあり、 前者は白色、後者は灰色のものがある。軽く暖かで、一般的には羊毛とまぜて使われる。用途は高級婦人衣料・帽子など。 アンゴラ兎の産地はフランス、チェコ、スロバキア、ドイツ、日本、中国など。
640 . アンダークロス / undercloth // ローラ捺染において,捺染布からしみ出してくる色糊を吸収し,裏面への汚染を防止するための布。
641 . アンダークロスしわむら 捺染欠点 / defect due to crease of under cloth // アンダークロスのしわなどによって、な染模様に生じた割れ目
642 . アンダークロス継ぎ目むら 捺染欠点 / defect due to uneven joint of under cloth // アンダークロスの縫い合わせ不良によって、よこ方向に生じた濃淡の筋。
643 . アンチグレアコート剤  AGコート / anti-glare coating agent // ディスプレイ向けの艶消しコート剤。英語の頭文字を取って「AGコート剤」とも呼ぶ。パソコンのモニタ、TV、 タッチパネルなどのディスプレイへの太陽光や蛍光灯の映り込みを防止するもので、シリカなどの微粒子を均一に塗布し、 入射光を拡散させることでギラギラした反射を抑制する。同様に、 光の反射を防止するコーティングには、アンチリフレクション(AR)コートもある。
644 . アンティークゴールド / antique gold // アンティークゴールド
645 . アンティックローズ / antic rose // くすんだローズ色。小豆の色に似た色で、ラセットブラウンともいう。
646 . アンテナ・ショップ / antenna shop // 販売予定の製品の紹介や消費者の反応を見ることを目的として開設する店舗
647 . アントラキノン / anthraquinone // アントラキノン (anthraquinone) は芳香族に属する有機化合物で、アントラセンの誘導体である。黄色から薄い灰色、もしくは緑がかった灰色をしており、結晶性の粉末である。 水やアルコールには不溶であるが、ニトロベンゼンやアニリンには可溶である。通常の条件下で、化学的に極めて安定である。 多くの天然色素はアントラキノン骨格を持っているため、アリザリンなどの色素の原料として用いられている。 また製紙業でパルプ製造の触媒としても用いられている。
648 . アントラキノン / anthraquinone // 多くの天然色素はアントラキノン骨格を持っているため、アリザリンなどの色素の原料として用いられている。 また製紙業でパルプ製造の触媒としても用いられている。また、鳥除けに用いられたりもする。 誘導体である2-エチルアントラキノンは工業的に過酸化水素を製造するために用いられている。
649 . アントレプレナー / entrepreneur // 自ら起業する者をいう。(元々のフランス語 "entrepreneur"(アントルプルヌール)の英語読みより。)
650 . アンドロイド / Android // Googleが開発した携帯電話向けオープンプラットフォーム。Googleを中心として、米Qualcomや独T-Mobileらが設立した規格団体 OHA(Open Handset Alliance)が開発を推進している。日本企業ではNTTドコモやKDDIが参加している。
OSとミドルウェア、ユーザーインターフェース、Webブラウザ、電話帳などの標準的なアプリケーション・ソフトウェアを含み、 開発キット(SDK)が無償提供されている。対応OSはLinux、 Mac OS X v10.4 Tiger、Windows XP または Windows Vista以降。開発環境はEclipseが推奨されている。
651 . アンバー / amber // 透明感のある褐色黄赤。アンバーは琥珀の意。
652 . アンプレストプリーツ / // ひだの折り目が付いていないプリーツ。やわらかな感じを出すデザインのときに用いられる。ソフトプリーツと同義。
653 . あく付き / lye stain  stain by scouring // 精錬浴のあくが付着して生じた、部分的な色調変化
654 . あげ草 / // 地機織りの時、お巻きの上にある棒。その道具。糸のつり具合を微妙に調節する。
655 . あざみ起毛 / teasel raising // あざみの果穂(かほ)を乾燥させ,硬くなったかぎ状のとげ(刺)を用いて生地を引っかくようにして行う起毛。主として高級紡毛織物に用いる。
656 . あたり / Abnormal Luster // 布の光沢が部分的に異なった状態。毛織物、合成繊維物などで発生しやすい
657 . あばた / bleb pock mark // 染色した生地に生じたあばた状の色むら。いらつきともいう
658 . あや外れ / cob-webbing  jumping yarn // 端面の糸が外れて巻かれているチーズ又はコーン
659 . あや崩れ / broken design // そうこうの運動不調、たて糸の開口の不十分、口合わせ違いなどによって、生じたあや組織の崩れ
660 . あや枕 / wavy set mark // 開口のまま長時間放置したために生じたよこ方向の筋
661 . あや乱れ / traverse miss // あやが乱れて巻かれているチーズ又はコーン
662 . あわ消し剤 / antifoaming agent // 染浴、捺染のりなどに生じるあわを消去する薬剤。あわの発生を抑制するときにも用いる。主としてシリコーンエマルジョンが使われる。
663 . あわ練り / Foam Degumming, Froth Boiling // せっけんなどの濃厚液を煮沸し、生じたあわによって行う絹の精錬
664 . 藍(あい) / Indigo // 植物染料。世界各地の産地によって、藍の原料とする植物は異なっている。日本ではタデ科の一年草で茎や葉にインジカンという成分を含んでいるものを用い、 これを発酵させてすくもを作る。この課程でインジゴ(色素)が形成される。インジゴは不溶性のため、すくもを発酵させて、 インジゴを還元させて水溶性に戻してから使用する。最近は合成のインジゴが多く使われている。詳細は、本HP「4. バット染料・インジゴ・硫化染料」参照。
665 . 藍染め(あいぞめ) / indigo dyeing // 不溶性の色素(インジゴ)を還元して水溶性にし、その中に糸・布・衣服を浸してから引き上げ、空気によって酸化させ、 再び元の不溶性の色素(インジゴ)に戻し着色する。麻・綿・絹・羊毛に良く染まるため、世界各地に古くから存在し、用いられてきた染色法。
666 . 合い口 あいくち / // 1.仕立てた着物の縫い目を境にした模様と模様の合わせ目。2.模様の位置を白地の耳部に墨打ちして
667 . 合い服 / // 春や秋といった寒暑の厳しくない季節に着る洋服。間着とも云う。
668 . 合わせ星  / // 友禅型の型合わせように開けられた小さな穴
669 . 亜鉛末 あえんまつ / // 金属亜鉛の粉末。還元性があるので防染材として使用。末(まつ)とも言う
670 . 亜塩素酸漂白 / chlorite bleaching // 亜塩素酸ナトリウムを使用する,主として綿の酸化漂白。
671 . 青貝箔 あおがいはく / // 銀箔を硫黄と松脂とで薫蒸し青貝状に変色させたもの
672 . 青み付け(あおみつけ) / blueing // ブルーイング(blue-ing)ともいう。青紫系の色を与えて、より白く見せること。 漂白後もわずかに残っている黄褐色みの色を感じさせなくする目的で行う。 染料あるいは顔料を用いて反染めするか、仕上げ用の糊剤に混ぜて布面に付着させる。
673 . 青竹色 / // 和色名では緑の中の青みがかった色を青竹色といい、黄みの緑と区別していた。
674 . 青花 あおばな / // 露草の花の絞り汁。青花を和紙に含ませたもの。 青花紙。藍花紙。
675 . 青判 あおばん / // 生地に傷があり正反でない白生地。端末に青色の検査印がある。B反のこと。
676 . 青藤(あおふじ)色 / lavender blue // 英名ラベンダーブルーは藤色の青みがかった色
677 . 赤ずる節 / brown speck // 玉糸の特殊節の一種で、糸が著しく太く褐色で、長さが3cm以上のもの
678 . 赤糸目糊 あかいとめのり / // 糯米粉・細かい糠・塩を混合して炊きあげて石灰液を加えた糊糸目用の糊。糸目が引きやすいよう目印に蘇芳液を混ぜ、赤く着色する
679 . 赤判  あかばん / // 織り傷・スレなどのない白生地。合格の赤色の検査印の有る正反。A反のこと
680 . 赤芽柏  あかめがしわ / // 染料植物の一種。学名 Mallotus japonium。鉄媒染による黒色染めに使用。
681 . 茜   あかね / madder // 茜草ともいう。染料に使用するのはその根 で色素の成分はアリザリンである。 日本、中国、西洋、インド、タイ、ジャワ、琉球に産する。灰汁(あく)を媒染剤にして赤緋色に染色する。 
682 . 明るい / bright tone // 明るい色調
683 . 空羽 あきは  織物組織 / seeahand fabric // 空羽(あきは)は縦方向に細い筋が現れる平織物で、ピケの一種。
684 . 灰汁色(あくいろ) / covert grey // 英名カバートグレイは、やぶ、茂みからきた色名で、オリーブがかったグレー
685 . 悪臭 / bad odour, bad smell // 染色助剤、仕上げ剤、又はその他の汚染物質によって生じた不快なにおい
686 . 悪臭菌と抗菌 / // 靴下・靴などが悪臭を発するのは実は靴下・靴などに黄色ブドウ状球菌が蔓延り、この菌が臭いことが判明してきた。 このように黄色ブドウ状球菌・黒カビ菌などの悪臭を発する菌を悪臭菌という。 そのため、消臭にはこの菌を殺虫または抑制する抗菌剤を利用した対策が多くなってきている。 洗濯ものが干してる内に臭ってくるのは、モクセラ菌が繁殖するからであり、近年これに的を絞った抗菌剤も登場している。
687 . 麻(あさ) / hemp // 麻には茎と葉からとるものがあり、靭皮繊維(じんぴせんい)は植物の茎の靭皮部分から取る。種類は黄麻(おうま)・亜麻(あま)・大麻(たいま) ・苧麻(ちょま)などがある。葉脈繊維は植物の葉から採取し、その中にはサイザル麻・マニラ麻などがある。 靭皮繊維は比較的柔らかく衣料の原料として使われ、葉脈繊維は繊度の硬いものが多く、インテリア・クロスなどに使われる。
688 . 浅葱(あさぎ)色 / // やや緑がかった薄い藍(あい)色
689 . 麻番手 / flax count // 質量453.59g(1lb)当たりの長さのひびろ数(1ひびろ=274.32m)
690 . 薊起毛(あざみきもう) / teasel raising // トゲを持った薊(あざみ)の実の皮をつけたローラーで布表を引っ掻いて「けば」を出す加工。羊毛織物の起毛に用いられる。
691 . 網代斜文織(あじろしゃもんあおり) / Entwining Twill // 方向反対の2個の同じ斜文組織を組み合わせてあじろ形にしたもの。組斜文織ともいう。
692 . 畦(あぜ) / // タテ糸配列順序を乱さぬため、一筋ずつ交互に上下させて組むこと。
693 . 畦つり(あぜつり) / // タテ糸どうしが絡み合って、畦が乱れた状態。
694 . 畦紙(あぜがみ) / // 紋針の畦(平織り)に彫った紋紙。タテ糸のつなぎに使用する。
695 . 畦竹(あぜだけ) / // 機の後方で畦に組んだタテ糸に挿入しておく2本の細身の竹。 タテ糸の切断補修や経継ぎに役立てる。
696 . 畦紐(あぜひも) / // 畦を壊さないようにタテ糸に挿入しておく紐。
697 . 汗堅牢度 / perspiration fastness // 汗に対する染色堅ろう度。人工的に作った汗液を使用し、変退色と白布汚染で評価される。詳細は、本HP「13. 染色堅牢度」「14.  堅牢度と染料の構造」参照。
698 . 汗試験機 / perspirometer // 汗に対する染色堅牢度試験に用いる試験機。水試験にも使用。
699 . 汗日光 / perspiration light // 主として綿の染色物で、着用時に汗に濡れた状態で日光に当たると短時間で褪色するこの複合現象を汗日光と呼ぶ。詳細は、本HP「13. 染色堅牢度」「14.  堅牢度と染料の構造」 参照。
700 . 穴かがり / // ボタンホールや紐を通す穴がほつれないように、穴のふちを縫うこと。鳩目穴は紐を通す場合や通気性を確保する為に、 ブルゾンやジャケットの脇等についている場合がある。鳩目穴ボタンホールはスーツのジャケットやブルゾンなど、重衣料に使用される。 生地の厚みがある程度必要。通常、穴の補強と見栄えの為にかがる時にコード(タコ糸のようなもの)を使用する。 眠り穴ボタンホールは生地の薄いシャツなどに使用される。
701 . 穴かがり不良 / inferior button hole // ボタン穴などのかがり方が良くないこと
702 . 穴傷 / hole // 穴状の傷
703 . 後シルケット / post-marcerizetion // 染色後にシルケット加工を施すこと。
704 . 後加工 / final process, after treatment, finishing // 後加工。染色後に、フィックスや機能加工をすること。
705 . 後処理 / aftertreatment // 染色した後に行われる処理の総称。染色されたものの堅牢度を向上させるための洗浄及び/又はフィックス処理を指すことが多い。
706 . 後染め あとぞめ / piece dyeing // 色染めした糸で織った先染物に対し、織編物にしてから染める手法
707 . 後染め織物 / piece dyed fabric // 製織後に染色した織物。
708 . 後練織物(あとねりおりもの) / Raw Silk Fabric // 製織後精錬する、又は した絹織物。
709 . 後友禅 あとゆうぜん / // ゴム糸目友禅などで、地染め後に挿し友禅をすること
710 . 厚織(あつおり) / // 合糸、より糸を使用した厚目の織物。
711 . 厚さ測定器 / thickness gauge // 厚さを測る測定器
712 . 厚段 / heavy filling bar // 織物では、よこ糸が規定本数以上に織り込まれて生じた地合の厚い織り段
713 . 厚段 / thick place // ニットでは、他の部分と比較して地合の厚い編み段
714 . 荒れ / cockling corrugation rough // しわ、波打ち、地割れなどによって、生じた生地表面の荒れ
715 . 洗張り あらいはり / // 汚れた着物を解き、端縫いして汚れを洗い落とし、伸子に張ること
716 . 粗利益 あらりえき / gross profit // 粗利益
717 . 足縄(あしなわ) / // 機の下方にあって、杼替え(ひがえ)装置に使用される縄。現在は、ベルトや鎖などに変わったものや、使用されない織機もある。
718 . 当たり / Pressure Mark uneven rolling // 仕上げロールの圧力の不均一によって圧力の強い部分に光沢が強く生じること
719 . 当たり筋 / friction mark // 摩擦によって布面の光沢、色合い及び組織が部分的に異なって仕上がったもの。
720 . 当り  あたり / // 1.生地に模様の位置を墨や青花で印付けること。2.模様のスケッチを木炭でかるく描くこと
721 . 痘痕 あばた / // 蒸し箱の中で色糊が高温の蒸気で煮えて、糊中に気泡が生じ染色がアバタ状の斑になる失敗品
722 . 頭擦れ あたまずれ / // 凸凹のある生地で水洗などで生地の表面の山に擦れができること
723 . 油付綿(あぶらつきめん) / Oil Stained Cotton // 油が付いた綿花
724 . 油汚れ / oil spot, oil stain // 機械油などの油が付着した部分的な汚れ
725 . 油吸着シート / oil adsorbent sheet // 油を吸収・保持する機能を備えたシート。用途別に、水に浮いた油分のみを選択して吸収するタイプと、 工場の床などにこぼれた油を吸収するタイプに大別でき、汚染や事故を防止・抑止するために使用される。 素材は、ポリプロピレンなどの化学繊維を用いたもの、綿や紙、ヤシの繊維などの天然素材を用いたものがある。 自重よりも多量に吸収できる、吸収した油分を保持する、廃棄が容易などの特性をもつ。
726 . 有り型 / used pattern // 以前に使用した捺染型のこと。 以前に使用したデザインのこと。
727 . 誂染 あつらえぞめ / // 1.生地・柄・色・加工方法などを消費者の好みに応じて染めること。2.染見本を見せて消費者の希望を入れて加工する染物
728 . 誂友禅 あつらえゆうぜん / // 染工場で染見本反やカタログを作り、消費者が呉服店や京染屋でその中から選考発注し、それを受けて染めるシステム。希望により発注の際、配色替え、柄の位 置の変更などができる。
729 . 圧縮加工 / felting finish // 圧縮加工、毛織物のフェルト加工。
730 . 圧縮収縮仕上げ / compressive shrink finish // 織物又は編物をオーバフィードさせながら蒸気プレスを行うことによって密度を高める仕上げ
731 . 圧縮弾性 / compressive elasticity // 所定の時間荷重した後、除重時に元に戻ろうとする性質
732 . 圧縮弾性試験機 / textile compressive elasticity tester // 圧縮弾性を測定する試験機
733 . 圧縮弾性率 / compressive elasticity modulus // 加重時の厚さと除重時の厚さとの差の、元の厚さと荷重時の厚さとの差に対する百分率
734 . 圧縮率 / compressibility ratio // 元の厚さと荷重時の厚さとの差の、元の厚さに対する百分率
735 . 圧力センサ / pressure sensor // 気体や液体の圧力を検知し、電気信号に変換する機器。あらかじめ設定した圧力値を超えると電気信号を発する。 ブルドン管やベローズといった機械式と、感圧素子に半導体を使った電子式があり、 いまは高精度・長寿命・高速応答の電子式が主流となっている。
736 . 圧力発信器  / pressure transducer  // アンプ回路を内蔵し、計装信号で出力するタイプの圧力センサー。検知した気体・液体の圧力を、計装信号の標準であるDC4〜20mA (2線式) やDC1〜5Vに変換して出力するため、アンプの外付けが不要で、ノイズに強く長距離伝送が可能、制御盤などの計装システムへの接続が容易、 などのメリットがある。
737 . 圧絨加工(あつじゅうかこう) / // つや出しの一種。ローラーで布面を押しつぶし、平滑にして光沢を生むカレンダー掛けと、圧力をかけて押し、圧縮して平らにするプレス加工がある。 羊毛織物の場合ではプレス加工をさす。
738 . 編みむら / cloudiness // 糸むらによって生じた編み目のむら
739 . 編み込み汚れ / soiled yarn // 汚れた糸が編み込まれたために生じた汚れ。糸しみともいう
740 . 編み縮み率 / crimp percentage of knitted fabric // 編み地からほぐした糸を真っ直ぐに引き伸ばしたときの長さと、編み地の長さとの差の、編み地の長さに対する百分率
741 . 編み段 / knitting bar // 編み地に生じたコース方向のしま
742 . 編み地 / knitting structure // 編み地。編み組織。
743 . 編み地見本 / sample knitting // ニットサンプル
744 . 編み目(あみめ) / Knitted Loop // ループの組み合わせの単位。
745 . 編み目曲がり / bowing // ウエール又はコースの編み目の斜行
746 . 編み目長 / stitch length // 1ループを形成する糸の長さ
747 . 編み目不整 / irregular stitch // 部分的に生じた不均一な編み目
748 . 編穴(あみあな) / // 紋紙連結のために使用する紋紙に開けられた穴。
749 . 編糸(あみいと) / knitting yarn // 紋紙を編むのに使用する糸、通常は錦糸を使用。
750 . 編縄(あみなわ) / knitting yarn // 編糸と同じ。
751 . 編物 / knit // 糸で輪(ループ)の形を成しつつ、これを二次元的に連ねて作る布地。古代、魚をとる網やカゴやむしろなどに原型があり、 英語でメリヤスをHOSIERY(ホーズ)という。ホーズは「靴下」の意味であり、編物の歴史は靴下から始まったということが分かる。 1589年イギリスのウイリアム・リーが靴下機を発明したのが今日の編物(ニット)の発端となった。メリヤス編機が日本に入ってきて、 靴下が作られるようになったのは明治になってからである。そして、メリヤスがニットといわれ、織物と肩を並べるまでに発展し、 衣料分野で大きな割合を占めるようになったのは戦後になってからである。
752 . 亜麻(あま) / linen, flax // アマ科に属する亜麻植物の茎から採取した繊維。繊糸の状態をフラックスといい、糸や布地にするとリネンというが、厳格な用語上の区別はなく、 現在では繊維も含めて一般的にリネンと呼ばれている。ロシア・ベルギー・オランダ・ポーランドなどが生産国であるが、 ロシアが70%以上の生産量を持っている。質の良いものはベルギー産・オランダ産。水分の給水・発散性がよく、通気性に優れる。強さはナイロンの1.3倍 で、水にぬれると強さを増す。 光沢があり。熱の良導体であり細菌が繁殖しにくく、洗濯では汚れが落ちやすい。反面、伸びや弾力性がなく、しわになりやすい。 ・均一に染まりにくい。近年環境問題においてどんな所でも育つ麻が見直されており、 マナスタッシュという麻を中心につかったアウトドア系ブランドも存在する。
753 . 亜麻糸(あまいと) / Flax Yarn // 亜痲(リネン)を原料とした糸。
754 . 亜麻色 / flax // 亜麻糸のような色でベージュの範囲の色。フランス名ではエクルー
755 . 圧縮  Ink Jet 用語 / // データをメール等で伝送する場合、ファイル容量が大きいと送れない場合等に使う。 AladdinやLhaca等圧縮ソフトは多くあるが扱えるファイル型式が異なるので注意が必要
756 . 雨蓋 / // ポケット口の上に垂れ下がっている蓋。フラップ。
757 . 甘撚り(あまより) / soft twist // その糸に適した標準的な撚り数よりも少ない撚りのこと。弱い撚り。甘撚りの糸はソフトになる。
758 . 網糸 / net yarn // 網用の糸
759 . あみそ糸 / lacing thread // 絹糸のかせの形がくずれないように、かせを編む糸。力糸ともいう。
760 . 飴色 / // 半透明のやや明るい褐色
761 . 雨試験機 / rain tester // 雨に対する防水性などの試験に用いる人工降雨試験機
762 . 綾(あや) / // 平織り、朱子織と共に組織の分類の総称する名であり織面にタテ糸またはヨコ糸により綾目が斜めになって連なって現れる斜文組織。
763 . 綾織(あやおり) 織物組織 / twill // タテ糸、ヨコ糸3本以上で織られ、糸が斜めに交わって模様を織出す織方。平織と比べ、風合いが柔軟でシワがよりにくく、糸の密度を増すことができる。 織ネームでは、3枚綾、4枚綾と、俗に44の綾と呼んでいる織り方がよく使われる。変化組織の代表的なものに杉綾がある。
764 . 綾織(斜文織)あやおり  織物組織 / twill, twill weave // 斜文織とも呼ばれる。織りの三原組織の一つで、斜めに畝が現れる組織、又はその織物。たて・よこ糸ともに3本以上で組織し、 表面にたて糸が多く現れたものを経斜紋、よこ糸が多く現れたものを緯斜紋と呼ぶ。綾織りの生地としては、 ギャバジン、サージ、デニム、カルゼ、フランス綾、タータン・チェックなどがある。
765 . 綾羽二重(あやはぶたえ) / Twill Habutae // 斜文織の羽二重
766 . 菖蒲(あやめ)色 / iris // 明るい赤みの紫。「しょうぶいろ」と読んだ場合は「あざやかな青みの紫」
767 . 阿拉善盟(あらぜんめい) / // 内モンゴルで産出される最高級カシミア。
768 . 泡加工 / Forming Finish // 節水及び省エネルギーを目的とした泡を媒体とする各種の加工。薬剤の少量付与効果もある。例えば、表裏が撥水と吸汗といったように、 相反する機能をもたせるときなどに使用する
769 . 有松絞り ありまつしぼり / // 愛知県有松市に江戸時代から伝わる絞り染めのこと。有松では、絹地を用いた京絞りに対し木綿、麻地に藍で染めたものを中心に、 多種多様な絞りが作られた。現在も日本の絞り染めを代表する産地である。
770 . 泡消剤 / antifoaming agent // 染浴、捺染のりなどに生じるあわを消去する薬剤。あわの発生を抑制するときにも用いる。シリコーンエマルジョンが主流。
771 . アラシャンカシミア / ALASHAN CASHERE // 中国内蒙古自治区西部の極めて気候の厳しい地域において産出される、中国で一番細く、風合いの良いカシミヤ。
772 . 泡練り / froth degumming // 石けんなどの濃厚溶液を煮沸し,生じた泡によって行う絹の精練。
773 . 安全弁 / safety valve // 配管内を流れる流体の圧力が、あらかじめ決められた一定の値を超えた際に、自動的に開く弁のこと。弁が開くことにより、流体が排出され、 稼動する機器に負荷がかからないようにすることができる。また、圧力が一定値以下になった際は自動的に弁が閉じるようになっている。
774 . 杏(あんず)色 / apricot // 淡い黄赤
775 . イーアールピー、 ERP / nterprise Resource Planning。 ERP // Enterprise Resource Planningの略。工場向けの生産管理の手法を発展させて、企業全体を「経営資源」という観点から統合的に管理する企業資源計画のこと。 製造・生産、在庫、調達・購買、物流、販売、人事・給与、財務・会計など、 企業がもつ経営資源(人・物・金と情報)を最大限に活用するために、その資源の配置を最適化し、 経営の効率化を図る仕組みであり、MRPやMRPUを発展させたものとして1990年代に考え出された。
776 . イーエフ   エレクトロフュージョン / ElectroFusion // ElectroFusion(エレクトロフュージョン)の略で、樹脂製の管と樹脂継手との接続に使用する電気融着のこと。 EFを利用したものとして、EF接合、EF工法、EF継手、EFソケットといった言い方をする。 1982年にガス事業法が改正されてガス管としてポリエチレンが使用できるようになり、 1989年にJIS規格の改訂でEFが導入されて以降、ガス用ポリエチレン管の接合の代表的な工法となった。
777 . イーエムエス   EMS / Electronics Manufacturing Service EMS // lectronics Manufacturing Serviceの略。電子機器の受託生産を行うサービスのこと、またはそれを行う企業のこと。EMSによる製品は、組立が中心のパソコン、 AV機器(液晶TV、デジタルカメラなど)、携帯電話、家電などで広く行われている。EMSは専業として自社ブランドをもたない場合が多く、 製造部門に資産を集中し、工場を大規模化したり稼動率を向上したりすることで、スケールメリットによるコストダウンが可能となる。
778 . イーエムシー試験 EMC(電磁両立性)試験 / EMC Testing Electro-Magnetic Compatibility // 電気機器などが機器内部および外部からの妨害電磁波に対して、その機能・動作が阻害されないかを測定する耐性試験。 パソコンの近くに置いたラジオから雑音が聞こえるのは、パソコンの妨害電磁波がラジオの機能を阻害しているためである。 妨害電磁波には製品自身が発するものと、周囲の電気製品や太陽などの自然現象が起源のものがある。 EMC試験は前者の影響をみるエミッション(EMI)試験と、後者への耐性を調べるイミュニティ試験に大別される。 電気機器は人体に影響を与えるレベルの妨害電磁波を生じないことも大切な品質用件である。
779 . イエローオーカー / yellow ocher // 褐色顔料黄土の色
780 . イオンクロマトグラフ / ion chromatography // クロマトグラフィの一種。主に水中のイオン種や極性分子など電荷をもつ分子を分離し、同定、定量を行うクロマトグラフィ。 分離カラムにイオン交換樹脂を用い、溶離液には電解質の水溶液を用い、その移動速度を標準液と比較することにより成分を特定する。
781 . イオン交換膜電解法 / Ion-Exchange Membrane Electrolysis // イオン交換膜で電解槽内を仕切って行う電気分解の一種。 工業的には食塩水を電気分解して苛性ソーダと塩素を製造する食塩電解法の一つとして実用化されている。 食塩電解法には、イオン交換膜を用いるイオン交換膜電解法の他、かつては隔膜を用いる隔膜電解法や水銀電解法などが用いられてきたが、 隔膜電解法や水銀電解法が環境汚染や省エネルギーの面などにおいて問題があることから、現在はイオン交換膜電解法に取り替わっている。
782 . イージー・ケア加工 / wash & ware, easy care finish // ウオッシュ・アンド・ウエアー加工。
783 . イーピーシー EPC / Engineering, Procurement and Construction  EPC // 「Engineering, Procurement and Construction」の略。日本語に訳すと「設計・調達・建設」となる。エンジニアリングの設計、資機材調達、製作、 建設工事を含む一連の流れの事を指し、プラント建設において、これらの工程全体を一括して請け負う事をEPC方式やEPC事業などいう言い方をする。
784 . イーユーピーシレイ EuP指令 / Energy-using products // 電気や化石燃料などのエネルギーを使用する製品に対し省エネ設計・エコデザインを指示する指令。開発から生産、使用、 廃棄までの製品ライフサイクル全体を通して総合的に環境負荷を定量的に評価した『エコロジカル・プロファイル』を作成し、 環境に即した設計をすることを義務化する。 Directive on EcoDesign of Energy-using Productsの略。2005年7月6日に欧州議会で正式採択され、2005年8月11日に「枠組み指令」として発効した。 EUP指令の対象となる製品は、輸送機器を除くエネルギーを使用する製品全般で、 (1)年間販売台数がEU域内で20万台以上(2)著しい環境影響を持ち (3)過度の負担なしに環境影響を改善できるものとしている。指令にある要求事項を満たし、かつ適合宣言書とCEマーキング貼付が必要となる。
785 . イオナイザ / ionaizer // コロナ放電式除電器。針状の電極に電圧をかけ、電極と接地面の間にコロナ放電を起こし、+を印加なら+イオン、の場合はのイオンが発生する。 イオン化したエアーを送風して帯電物の徐電をする。静電気除去器とも言う。
786 . イオン液体 / ionic liquid // 常温で液体として存在する塩(えん)。天然の塩(例えば塩化ナトリウム)は常温で固体であるが、 人工的に有機のアニオンやカチオンを用いてイオンのみの液体が開発され、「常温溶融塩」「室温溶融塩」とも呼ぶ。水や有機溶媒に溶融せず、 第3の液体とも呼ばれる。難燃性、不揮発性、高耐熱性を備えるなどの特長があり、磁性を備えるタイプもある。 化学反応工程の反応溶媒、電子顕微鏡の可視化剤、燃料電池やキャパシタの材料などに使用されている。
787 . イオン解離 / ion dissociation // 一般には中性の分子が+、−に分かれる事をイオン解離というが、染色分野では、 染料も含めて酸、アルカリ、塩類などが水などの極性溶媒中でイオンを作る現象をいう。
788 . イソソルバイド (イソソルビド) / Isosorbide // イソソルバイドは分子骨格に芳香族構造を持たないが、剛直な縮合環構造を有するため、誘導される樹脂に高い耐熱性と剛性を与えることができる。 澱粉等から作られる一般的な植物由来原料であるソルビトールの誘導品。
789 . イタリアンクロス / Italian Cloth // 綿のよこ朱子織物の一種
790 . イタリアン・ストライプ  模様柄 / Italian stripe // イタリアらしい明快な色調の単純な間隔の棒柄で、夏のリゾートウェアなどに使われる。
791 . イデオネラ サカイエンシス 201-F6 / Ideonella sakaiensis 201-F6 // ポリエチレンテレフタレート(PET)を分解し栄養とする細菌。京都工芸繊維大学や慶応大などの研究グループにより2016年3月に発表された。 常温でよく分解する性質があり、最終的に二酸化炭素と水に分解。堺市で見つかった菌であることからこう名付けられた。
792 . イノセント / innocent // 「清浄な、無垢の、純潔な、純真な、お人よしの」の意味。"イノセントな柄"は、天真爛漫な楽しい象形柄をさす。
793 . イノベーション25 / Innovation 25 // 安倍政権の2025年までを視野に入れた成長に貢献するイノベーションの創造のための長期的戦略指針。 策定を重点的に進めるため"イノベーション担当大臣"と"イノベーション25特命室"が設置され、 医薬・工学・情報技術などの分野ごとに長期的策定が取りまとめられる予定となっている。
794 . イノベーター / Innovator // 最も早く新製品を採用する先進的な消費者の層であり、IT時代には他の人々に影響力を持つという点で重要なターゲットである。」(革新的採用者)
795 . イベント / event // 特定の目的を持った催し
796 . イミテーションファー / imitation fur // 合成繊維などで作った人工の毛皮
797 . イラストレーターソフト  Ink Jet 用語 / // グラフィック系のソフトでは最も代表的なもので印刷関係、デザイン関係等幅広く世界中で使われているスタンダードソフト。 画像処理ソフトにPhotshopがある
798 . イリジウム / Iridium // 原子番号77で、硬く、重く、融点が高い遷移金属元素。元素記号はIr。 白金族のひとつで、白金(プラチナ)と同様に貴金属、レアメタルとして扱われる。 酸・アルカリなどの耐食性にも極めて優れているが、加工性が乏しい。そのため単体としては高度な加工技術が要求され、 単結晶作成用のイリジウムるつぼぐらいにしか使われないが、白金などとの合金としては、自動車のスパークプラグ、 プローブ先端部のコーティングなどに使用されている。 最近では、イリジウム化合物が有機ELや蛍光体の材料として注目されている。
799 . イレギュラー・ストライプ  模様柄 / Irregular stripe // 不規則なしま柄。
800 . イン・ショップ / in shop // ショッピングセンターや百貨店などの大型店舗の中に,専門店が店を出す事
801 . インキング / Inking // 常温で染料を表面に塗りつける事。 服の部分修理等に使われる。
802 . インク  Ink Jet 用語 / // インクの材料は大きく分けて色料とビヒクル(ベヒクル)、補助剤の三つの組材から成っている
803 . インク・ジェット ・プリント / Ink Jet Printing // ジェットプリント捺染とは、近年パーソナルコンピュータの急速な低価格化と普及に伴い、 出力装置としてのインクジェットプリンターを記録媒体である記録紙に代えて布帛を対象物とすることにより、 4原色(3原色+すみ)のインクを発射して柄模様を布帛上に形成する方式である。 次のような利点があり最近注目されている。1)染色廃液の環境問題がない。2)型製作の工程がなく納期が短縮され小ロット向き。 3)色数の制限がなく、多様な表現が可能で設備は小型でシンプル。 インクの吐出方式として、連続方式と,オンデマンド方式とがあり、更に、後者には、ピエゾ方式とサーマル方式とがある。インクジェットの詳細については、 本HP「18. デジタル捺染」参照。
804 . インクジェットプリンターの歴史 Ink Jet / Ink Jet // インクジェットプリンターの歴史は、ケルヴィンが1867年にインク滴に対する荷電実験を行ったことが起源とされる。 1879年にレーリーがコンティニュアス型の基本となる液滴生成理論を発表。 本格的な研究の取り組みは1950年代からで当時西ドイツのシーメンスが液圧搬送、ノズル吐出のコンティニュアス型のプリンターの特許が公開された。 (ケルヴィン:イギリスの物理学者)1960年代より実用的なオンデマンド型のインクジェットの研究が進められた。 ピエゾ素子(圧電素子)を用いたピエゾ方式がはじめに考案され、セイコーエプソン社よりピエゾ方式のプリンターが商品化された。 また1970年代にはサーマル方式も考案されヒューレット・パッカード(HP)社が1984年にThinkJetとして商品化、 キヤノン社も1985年にBJ-80として商品化した。1990年10月にはキヤノンが普及タイプのノート型BJ-10vを発売し、 一般個人ユーザーにも浸透し始めた。1996年11月には、初めて写真画質を売りにしたPM-700Cをセイコーエプソンが発売し、 インクジェットの普及に拍車をかけた。それ以降、インクジェットは小型プリンターとしてシェアを拡大し、 2008年現在ではパソコン用のプリンター出荷台数の3分の2以上がインクジェット方式となっている。
805 . インクブルー / ink blue // 青色インクのような濃い青。二色性をもち、表面に赤味のブロンズ効果を呈する。
806 . インク止め加工 / // 生地にマジックペンなどで字が書けるようにする、にじみ防止加工。
807 . インサートナット / insert nut // プラスチックに埋込んで接続に使用するナットの一種。 機能は通常のナットと同様で、形状はストレート型、フランジ付き、テーパ角付きなど、材質は真鍮、黄銅、アルミなどがある。
プラスチックの成型時に埋込む方式と、成型後に挿入する方式がある。
808 . インジゴ、インディゴ / indigo // あい(藍)の葉及び茎から得られるバット染料の一種で、現在では、ほとんどが化学合成によって得られている。 ジーンズ用のたて糸染め、手工芸品の染色などに使用されている。詳細は、本HP「4. バット染料・インジゴ・硫化染料」参照。
809 . インデイゴブルー / indigo blue // インド藍の色で、ごく暗い青
810 . インストラクター / instructor // 教育・訓練の担当者。指導員。
811 . インターカラー / INTERNATIONAL STUDY COMMISSION FOR COLOR // インターカラー(国際流行色委員会:INTERNATIONAL STUDY COMMISSION FOR COLOR)は、 1963年に発足した、国際間で流行色を選定する世界でただ一つの機関で、2005年8月現在世界の14カ国が加盟している。 加盟に際しては、各国を代表する営利を目的としない公益的な色彩団体、1団体に限るという規定があり、 日本からは創立当初よりJAFCA(ジャフカ)が代表としてインターカラーに登録されている。インターカラーは、各国が提案色を持ち寄り、 実シーズンに先駆ける約2年前の6月に春夏カラー、12月に秋冬カラーが、インターカラー委員会で選定されている。 世界的に最も早い時期のトレンドカラーの選定であり、インターカラー選定色の方向は、 その後に発表される世界各国のトレンドカラー情報の、いわばトレンドセッター的な役割をしているということができる。
812 . インターシャ / Intersia // 表の模様の色糸が裏に回らないようにして編まれた、よこ編の組織。
813 . インターネット・ショッピング / inter-net shopping
814 . インターレース / interlacing // たて糸とよこ糸が互いに上下に交錯すること
815 . インターロック / inter lock // 縁かがりの一種。通常の縁かがりであるオーバーロックより、ほつれにくい。インターロックもオーバーロックも下糸がな環縫いミシンの縫目を指す。 それぞれ専用機となり、インターロックもオーバーロックも縫えるミシンはない。 これら環縫いは縁かがりとパーツの縫い付けを同時に出来るため、縫製工程を簡略化できるメリットがある。 ただし、高級な縫い使用ではないので、例えば高級ワイシャツの袖つけには採用されない。 高級ワイシャツの場合、本縫い(下糸と上糸がある縫い)でかつ織り伏せ仕様で、袖と見頃、前見頃と後ろ身頃を縫製する。
816 . インダクター
 / inductor // 電流の変化が誘導起電力となって現れるインダクタンスを利用するための受動部品の総称。 代表的なものが電線を巻いた巻線であり、その形状から日本語では通常「コイル」と呼ぶ。電気信号の高周波成分を通しにくいので、 フィルタや、電源回路でのノイズ除去、平滑などに使用する。 構造は、巻線型、積層型、薄膜型がある。抵抗器、コンデンサとともに受動部品として重要である。
817 . インダストリアル / industrial // 機械および歯車などを具体的に表現したプリント。
818 . インダストリーテキスタイル / industry textile // 電気・化学工業など一般工業用に使用される繊維。Vベルト等、クリーンルーム用衣服、断熱材、フィルター類、絶縁材、包装材等
819 . インダスレン染料 / indanthrene dyes // バット染料(建染め染料)。スレン染料ともいう。綿・麻に用いている。色相は中間色が多く、鮮明なものは少ない。 堅牢度は高いが、染色には、還元、酸化工程が必要。
820 . インチ / Inch // 1インチ=0.0254メートル
821 . インデアンカット / indian cut // たて糸に金銀糸とレーヨン糸、よこ糸にレーヨンフィラメント糸を使用し、全幅又は柄状に金銀糸を浮き出させた紋織物。
822 . インデアンヘッド / indian head // たて、よこ糸の20s(30tex)以下の綿糸を使用したたて、よこ合計密度200本/5cm前後の平織で、普通、さらし、捺染などを施し、 麻の様なざっくりした風合いとシルキーな光沢を出した織物(夏の婦人服、子供服、カーテン、ナプキンなど)。
823 . インディゴ / indigo // 藍・インド藍。
824 . インディゴブルー / indigo blue // インジゴで出す藍色
825 . インティメイト / intimate // 業界の専門用語でインナーウェアのこと。
826 . インティメイト・アパレル / intimate apparel // 従来の補正下着や肌着の範囲を超えて「よりアウター(外着)感覚に近づいた」下着の総称。
827 . インド麻 / Sunn // インド麻(インド産たぬき豆:Crotalaria juncea)の茎からの繊維
828 . インド更紗 / // 木綿地に多彩色で模様染めした染色品。インドが発祥の地。技法はカラムカリペンによる彩色描き、 ロウ描きと木版による色料印捺などがある。 文様は宗教、衣服、装飾の分野ごとに多種多様。また、金、銀、雲母などを使った特殊な更紗も存在する。
829 . インド綿 / indian cotton、Indiana Cotton // インド産出の綿の総称。一般に米綿より品質は劣り、繊維は太くて短い。インド綿は一品種一地方に限られておりその産地の名を品種の名前としている。
830 . インド藍(いんどあい) / indigo // インディゴの名称で、世界各地の藍の総称となっているのがインド藍である。
831 . インディアンレッド / Indian red // インド産のベンガラの色
832 . インナー / innerwear // アウターに対する用語で、「インナーウェア(英語:innerwear)の略。 衣類の内側に着る下着類の総称。(重ね着する時に内側に着る服。または、下着や部屋着のこともいう。)
833 . インバータ盤 / inverter board // インバータを格納した制御盤のこと。インバータのみでなく、コンバータや変圧器など電気制御機器をパッケージにしている場合もあり、 発熱対策としてファンやチラーなどの盤用冷却器を備える場合が多い。 モーターやポンプ、給排気・空調ファンなどの省エネ・省電力運転に使用される。
834 . インバーティドプリーツ / // ひだ山が突合せになっているプリーツ。構造上、裏面はボックスプリーツになる。インバーティドとは、“逆にした、反対にした”の意。内ひだ、 拝みひだ、逆ひだとも呼ばれる。
835 . インフラ(社会基盤) / infrastructure //  インフラストラクチャーの略。日常生活に必須の、水道や道路、電力網などの社会基盤のこと。ITの分野では、ネットワーク施設や設備、回線、ソフトウェ ア、制度や、それらの組み合わせなどを意味する。
836 . インプレ / // ローラー捺染の見本染めした布地。本生産に先立って行い、染上がりの感じを見るという意味合いの「感じ(inpression)」から転じている。
837 . インポーター / importer // 輸入業者。
838 . インポートブランド / import brand // 輸入した製品。もしくは国外のブランド名を使った製品。
839 . インレー糸移動 / displaced inlay yarn // インレー糸の編成作用が不良のため、インレーパイル編み組織の幅が不均一なこと
840 . いせこみ / // 人間のからだにあわせて、洋服を立体的に仕上げるテクニックのひとつ。ジャケットの袖付けにはこのテクニックが使用されている。 見頃にくらべて、袖山がぷっくりふくれて丸みを帯びているのは、袖の縫い付ける部分をいせこみ(縫い縮めて)、 見頃に取り付けているから。綿素材や織密度が高い生地はイセ込みが難しく、仕立て映えしない。 生地の伸縮性と密度がイセ込みの仕上がりと関係が大きい。
841 . いせ込み不良 / Badness of Contracting, Badness of Fullness // いせ込み部分のシームパッカリング及び形態不良
842 . 苺色(いちごいろ) / strawberry // 苺の実のような少し紫がかった鮮やかな赤
843 . いちび / Abutilon // いちび(Abutilon angulatum, Abutilon avicennae及びAbutilon theophrasti)の茎からの靱皮繊維。 アオイ目、アオイ科、イチビ属の一年草。インド原産の外来種、平安時代から江戸時代まで栽培され、繊維としていた。
844 . いらつき / skitteriness // 染色,捺染されたものの色相、濃度、光沢が不均一で落ち着きのない仕上がり。
845 . いらつき(ミッチャ)  捺染欠点  / blebby, mealy print // 捺染の一部がサメ肌状のむらになったもの。色糊粘度の不適正、スクリーンメッシュの不適正、地張りむらなどの場合に発生する。  対策:(ローラ捺染)1)色糊の粘度や流動性を微調整し、ブランクローラを用いる。2)再彫刻する。  (スクリーン)1)色糊の微調整をすると共にスキージの硬度・圧力・回数を適正化する。 2)泡立ちの激しい色糊の場合には、消泡剤を添加する。 3)糊剤との相容性がよくて、発色性の揃った染料を使用する。  4)印捺後の乾燥を均一に行う。
846 . 糸 / yarn/thread // 糸には紡績糸とフィラメント糸の二種類があり、前者は短繊維(ステープル)を紡績して糸にしたもの、 後者は長繊維(フィラメント)を引き揃えて所要の撚りをかけて糸にしたものである。 紡績糸には綿糸、羊毛糸、麻糸があり、フィラメント糸には絹糸がある。 化学繊維は短繊維・長繊維のいずれも作ることが可能なので用途によって両方の糸に使い分けられる。 綿糸にはカード糸・コーマ糸、羊毛糸には梳毛糸(そもうし)、紡毛糸(ぼうもうし)、またはファンシーな意匠糸などがあり、 それの撚り合わせによって、単糸・双糸・三子糸(みこいと)・杢糸(もくいと)、また撚り数などに分かれる。 織りや編みに使う糸をヤーン、縫い糸や刺繍糸などをスレッドという。
847 . 糸織(いとおり) / // たて、よこ糸に練染の絹糸を使用し、たて糸を1羽3〜4本入れにして、よこ糸を見えないように織った主として平織の着尺用小幅織物、 又は、これに類似の織物。
848 . 糸とり / // 本場結城紬の国の重要無形文化財指定三要件の一工程。主に、近所のおばさんにとってもらっているのが現状。
849 . 糸のささくれ / hangnail of sewing thread // 糸がささくれた状態
850 . 糸むら / uneven yarn // 糸の太さが不均一なこと
851 . 糸むら試験機 / yarn evenness tester // スライバ、糸などの繊度むらを測定する試験機
852 . 糸やせ / loan yarn, worn yarn // 糸染めなどによって、糸がやせて細くなること
853 . 糸違い / wrong end // 組成、太さ、フィラメント又は色が正常な糸と異なる糸の編み込み
854 . 糸割れ / split yarn // 生地中の双糸の1本又はフィラメントの一部が破損したもの
855 . 糸巻き いとまき / // 染色後、糸をまく工程。その作業は糊付け後2回は行なう。
856 . 糸種 / yarn type // いとだね。糸の種類をあらわす。
857 . 糸数(いとかず) / // 一製品に使用されるタテ糸の本数。
858 . 糸切れ傷 / broken end // 構成中の糸切れのため生じた傷の総称
859 . 糸仕上げ / yarn finish // 糸仕上げとは、次の三つのケースを指す。 1) 糸製造時の最終工程での強撚糸や双糸加工後の撚り止めやパッゲージ仕立て。
2) 編立糸へのパラフィンコーティング、ミシン糸へのロウ引きなど乾燥状態での機能付与。
3) 綛(かせ)やパッケージ(チーズ・コーン)の湿潤状態での減量加工、のり付け、各種機能加工。
860 . 糸染め / yarn dyeing // 糸の状態で染色すること。かせ糸、チーズ、コーン、コップ、ケーク、整経糸染めなど。先染めとも言う。
861 . 糸染織物(いとぞめおりもの) / Yarn Dyed Fabric // 染色した糸を使用した織物。先染織物あるいは単に先染めとも言う。
862 . 糸捺染 / yarn printing // 糸捺染は綛糸捺染とタテ糸捺染に分類される。綛糸捺染は、織物の横糸に主として用いられ、タテ糸捺染は、タテ糸に整経された状態で行われる。 綛糸捺染は絣織や霜降り織物用の糸を染める 一方法である。たて糸捺染は、 ほぐし織、カーテン、 カーペット座ふとん地などを製織する場合に用いる。織物の表裏が同一模様で構成できるのが特徴である。
863 . 糸番手 / yarn count // いとばんて。糸の太さを表わす
864 . 糸柄くせ / uneven pattern by fany yarn // スラブ糸、意匠糸、かすり糸などの変化のある糸を使った場合、その部分に配列された模様が不均一になること。 模様の現れ方によって、かすり、きっこう(亀甲)、もく流れともいう
865 . 糸返り / reverse, thread return // 縫い糸が生地を貫通するとき、生地構成糸の一部が反転して裏面の糸が表面に現れた筋
866 . 糸返り  捺染欠点 / frosting // たて糸やよこ糸の一部が表裏に反転又は移動して引け状に模様が崩れたもの。浸透不良で捺染後の取扱いが不適正な場合に発生する。 対策:1)色糊の粘度を調節し、浸透を良くすると共に、糊付け量を多くする。2)捺染後の取り扱い、後処理工程での張力を均一化する。
867 . 糸目(いとめ) / fine line // 括り(くくり)ともいう。細い糸のような線のこと。図柄の輪郭の括り線として用いられる場合が多い。 糸目の色によって白糸目(白色)黒糸目(黒色)色糸目(色みのある色)とに分けられる。本友禅の技法に由来する名称。
868 . 糸目糊  / // 1.糯米・精米粉・食塩・蘇芳液の 混合炊糊。赤糸目。2.生ゴム・ダンマルゴム・亜鉛華を揮発油で練り合わせ目印に群青を添加した油性の防染糊。ゴム糊。
869 . 糸目糊置き  / // 模様の輪郭線や細線を筒状の和紙に入れた糊を絞り出しながら、又は型紙を使って創る行程
870 . 糸目柄 / // 糸目を多用している色柄のこと。糸目を括(くく)り(輪郭線)として用いる場合、あるいは細線だけの色柄の場合がある。
871 . 糸目友禅 / // 本友禅、差し友禅ともいう。糊抜染法の捺染。文様の輪郭を括(くく)り(糸目を置くという)その内側に色を差し、 異色の色面と色面が混ざり合うことのないようにし、多彩は表現を行う。
872 . 色、色彩 / colour // (1) 色名(例えば灰、赤、黄緑、うすい青茶色)又は色の三属性で区分 又は表示できる視知覚の特性。備考:色名はJIS Z 8102(色名)による。(2) (1)により特性付けられる知覚によって認識される物体の視覚特性。(3) (1)によって特性付けられる知覚によって認識される光自体の質的特性。(4) (1)によって特性付けられる知覚の原因となる物理刺激を表示する三刺激値のような三つの数値の組で表される色刺激の特性。
873 . 色合い / shade, tint, tinge // 色彩の具合。色調。
874 . 色合わせ / colour matching // 色料を使って色を合わせる事。または、その作業。
875 . 色安定性  Ink Jet 用語 / // 本来、時間の経過とともに必ず変化していくものであるプリントの色味が、どれだけ安定しているかという度合い。
876 . 色移り / colour staining // 色糸または他製品の染料が移染すること。
877 . 色かぶり / over dyeing, topping // 染料が余分に付いて生じた色むら
878 . 色かぶり  Ink Jet 用語 / // 写真の色が本来の色のとおりではなく、青み、赤み、黄みのいずれかが強く出てしまっていること。たとえば、蛍光灯下で撮影した際に、 青緑に寄った色合いになった写真をいう。日中の太陽光やフラッシュ以外の光源で撮影すると、光源の色温度の違いにより発生することがある。 特に、蛍光灯には人間の目には感じにくい青緑色の光が多く含まれているため、ポジフィルムやデジタルカメラでも、 ホワイトバランスを太陽光モードにして撮影すると、青緑色が強く出た写真になることが多くなる。
879 . 色なれ / colour assort // 配色違いの表現形式の一種。それぞれの配色違いの色相は異なるが、トーンは似ている配色に表現すること。先染め織物に使用されるケースが多い。
880 . 色抜き / stripping // 脱色。
881 . 色の対比 / // ある色が他の影響を受けて、単独に見るときとは違った見え方をすること。見るときの見方によって、同時対比と経時対比とがある。 対比する色の関係で、明度対比、色相対比、彩度対比がある。
882 . 色の表示、表色 / colour specification // 色を心理的特性 又は 心理的物理特性によって定量的に表示すること。備考:心理的特性による場合は、例えば色相、明度、彩度により、心理物理的特性による場合は、 例えば三刺激値によって表示する。
883 . 色の誘目性 / colour attractiveness // 心理的にひときわ目立つ色のこと。例えば、街中の郵便ポストはこの誘目性を応用したもの。
884 . 色ピッチ / colour pitch // ボーダー柄における色と色の間の距離 色ピッチ
885 . 色ベクトル / colour vector // 色座標において二つ以上の色が与える総和方向(ベクトル)。 色ピッチ
886 . 色むら / mottled appearance, uneven shade // 染色物に生じた色相のむら
887 . 色違い / difference in shade or colour, off shade // 部分的に色や光沢が異なること
888 . 色引き込み / colour tailing // 模様の色付き部分の縁が濃く、次第に薄くなるなどの一方向に生じた汚染
889 . 色汚れ / colour smear, colour stain // 染色物の一部に他の染料が付着した汚れ
890 . 色温度 / colour temperature // 物体は温度が上昇するにつれて色が変化するため、「光の色」と「温度」との間には相関関係が存在する。 「色温度」は完全放射体の色度と一致する試料放射の色度の表示で、その完全放射体の絶対温度で表したもの。 量記号Tcで表し、単位はKを用いる。備考:試料放射の色度が完全放射体軌跡上にないときには、相関色温度を用いる。 単位は絶対温度ケルビン(K)を用いる。色温度が低温から高温に移動するに従い、色は赤→黄→白→青へと変化する。 色を確認するには光源の色温度は重要なファクタであり、5000〜6500ケルビンがよいとされる。
891 . 色泣き / bleeding // 染色物の一部から周辺部への染料のしみ出し。ブリードともいう。染色後の洗浄不足や、分散染料の後加工、 反応染料の酸加水分解などが他の繊維を汚染する原因となる。
892 . 色泣き(ブリード、ハレーション)  捺染欠点 / halation // 捺染模様の色がにじみ出て、柄の輪郭がはっきりせず、ぼんやりしているもの。色糊の粘度が低い、染料の濃度が極端に濃い、印捺量が非常に多い、 吸湿剤の使用量が多い場合などに発生する。 対策: 1)色糊の粘度を上げる。 2)固形分の多い糊剤を使用する。 3)染料を使いすぎない。 4)印捺量を適正レベルの抑える。 5)固着速度の速い染料を使用する。 6)洗浄性の良い染料を使う。 7)洗浄条件を上げる。
893 . 色空間 / colour space // 色の幾何学的表示に用いる三次元空間。
894 . 色見本 / colour sample // 染色又は捺染を依頼する業者が,加工業者に対して目標として提示する着色された見本。
895 . 色糊 / colour paste // 染料,顔料などの色材及び必要な薬剤を含む捺染用糊。
896 . 色糊(いろのり) / colour paste // 染料を含んで色柄を染める働きをする。捺染糊ともいう。
898 . 色刺激 / colour stimulus // 目に入って有彩 又は 無彩の色の感覚を生じる可視放射。
899 . 色刺激関数 / colour stimulus function // 色刺激を放射量の分光密度によって波長の関数として表したもの。量記号Φλ(λ)で表す。
900 . 色刺激値 / psychophysical colour specification // 三刺激値によって定められる色刺激の性質を表す量。
901 . 色止め / Colour Fixing // 染色後,染料固着剤(フィックス剤)などを用いて行う湿潤堅牢度を向上させるための処理。
902 . 色酔い / printed colour change by ground dye // 顔料な染で、地染め染料が顔料表面に浮き出て生じた汚染
903 . 色段 / filling band in shade // 原糸の色違い及び張力むらによって、段状を呈すること
904 . 色無地 いろむじ / // 絣や縞など、模様の無い反物。飽きがこなく以外と重宝する。色が無い訳ではない
905 . 色立体 / colour solid // 色の三属性でつくられる立体に色を配置したもの、色相・彩度・明度を3次元で表したもの。
906 . 色流し  模様柄 / // 布海苔液の上に染料液を流し、墨流しと同様に生地へ転写する方法。
907 . 色流れ / migration of dye // 染料の移行によって生じた部分的な色相の濃淡。色寄りともいう
908 . 色褪せ / discolouration, color fading // 変退色
909 . 石底 / // たびの底などに使用する厚織
910 . 綿(いしわた) / asbestos // 鉱物繊維の一種でカンラン石、蚊絞石(ぶんこうせき)、角閃石(かくせんせき)が変化して繊維状になったもの。なめらかな繊維で少量の綿を混ぜて紡績し糸 にする。耐火性があるため、織物にして防火用カーテン、消防士などの手袋、被覆物(ひふくぶつ)に使われれきた。 イタリア・ロシア・アメリカ・中国・韓国・日本の長崎で産出される。発がん性物質。日本では現在代替え繊維に代わっている。
911 . 入れ違い / // 一部のタテ糸が間違った筬通し方をしているために色むらが起きたり、線が入ったように見える状態。
912 . 板巻(いたまき) / // 製品をカットしないで、決められた枚数分細い板に巻いた状態。 また、その工程をいう。100枚巻き、200枚巻き、300枚巻き、500枚巻きなどがある。
913 . 板取シミュレーションソフト / blank layout simulation software // 板状素材から必要とするサイズの板を切出す作業において、最も効率的な組合せを選定するソフト。 原素材の使用量と、無駄になる部分ができるだけ少なくなる切出し方を計算し、歩留り、コストなどとともに表示する。 材料コストの削減が図れる。シミュレーション結果は、切断加工の指示書や見積りなどにも利用できる。
914 . 板場友禅  いたばゆうぜん / // 友禅板に生地を貼り、型を用いて模様を染める方法。板揚友禅と同意
915 . 板揚友禅 / // 捺染板に生地を張り、型紙を型付けし、写し染めを する友禅染め。
916 . 硫黄酸化物 / Sulfur Oxide // 硫黄の酸化物の総称で、一酸化硫黄(SO)、三酸化二硫黄(S2O3)、二酸化硫黄(SO2)、三酸化硫黄(SO3)、七酸化二硫黄(S2O7)、 四酸化硫黄(SO4)などがある。ソックス・SOxともいう。 石油や石炭などの化石燃料を燃焼するとき、あるいは黄鉄鉱や黄銅鉱のような硫化物鉱物を培焼する時に排出される。
917 . 閾値(いきち) / Threshold // 毒性学では、一般の毒物にはそれ以下の用量では毒性が発現しない最小量があると考えられており、 この最小量のことを閾値と呼ぶ。動物実験における最小作用量(LOEL)とほぼ同じ意味で使われる場合がある。
918 . 委託加工 / processing deal contract // 委託加工
919 . 意匠糸(いしょうし) / fancy yarn // 素材や太さ、色などの異なる糸を2〜3本撚り合わせり、 特殊な機械操作によって部分的に太い箇所を作ったり、ネップ(繊維の小さな固まり)を撚り込んだりした糸。 色合い・撚り数などの故意に不均一になっており、変化に富んだ外観をもっている。意匠糸は作り方によって次の2種類がある。
@一本の糸で部分的に太いところがランダムにあるスラブ・ヤーン、太さをいろいろに変化させるストラクチャード・ヤーン、ネップ・ヤーンなど。 すべて単糸である。
A異なった糸を合わせて撚糸(ねんし)することによって変化をもたらす方法で、ループ・ヤーン、リング・ヤーンなど。すべて双糸となる。 レプリカ系ジーンズはわざと不均一なストラクチャード・ヤーンを使用し、縦落ち感のあるようなデニムを使用したものがある。
921 . 意匠紙(いしょうし) / design paper // 組織、意匠の図示に通ずるようにたて、よこ方向に一定間隔をおいて線を引いた紙
922 . 意匠図 いしょうず ) / // 方眼紙に図案を拡大し写しとられたもので、どの色の糸を使うか・どのような組織で織るかを塗り分けられたもの。織りの設計図。
923 . 異形糸 / // 糸の断面が異形(非円形)で光沢や風合いに優れている。
924 . 異形断面糸 / fancy cross-section yarn
925 . 異形断面繊維(いけいだんめんせんい) / modified cross-section yarn // ポリエステル・ナイロンなど、合成繊維の多くは断面が円形であるため、ぬめり感を与え、てらてらした光沢があり、 天然繊維のようなさらっとした感触が得られない。これを改善するため、繊維の断面を絹と同じ三角形にしたり、 五角形にして天然繊維に近い触感、光沢が得られるように改善したもの。
926 . 異形中空糸 / fancy cross-section hollow fiber // 異形中空糸
927 . 異収縮混繊糸 / // 同じ種類の繊維ではあるが、熱収縮性の異なるものを組合わせて一本の糸にしたもの。
928 . 異種二官能型反応染料 / hetero-bifunctional reactive dye // 分子中に反応性の異なる 2 種の反応基をもつ反応染料。固着率が高く,染色の再現性がよい,染色後の排水の着色度が少ない。
929 . 異色染め / Multicolour Dyeing // 繊維の染色性の差異を利用して、異色に染め分ける反染めの方法。
930 . 異物織り込み / gout // 糸くず及び異物の織り込み
931 . 異物節 / foreign matter // 玉糸の特殊節の一種で、糸に紙片、わらくず、糸くずなどが付着したもの
932 . 異物飛び込み / mixing-in different fiber and trash // 飛散した異繊維や繊維以外の異物などが糸に混入又は付着していること
933 . 異物編み込み / gout // 糸くず及び異物の編み込み
934 . 移染 / migration // 染着した染料などが、他の部分へ移行すること
935 . 移染性 / migration property // 一度繊維に染まった染料が、繊維上のある部分から他の部分に移動する性質。
936 . 維管束植物(いかんそくしょくぶつ) / Tracheophyte // 維管束と呼ばれる通道組織を有する植物の総称。具体的には、シダ植物および種子植物(裸子植物、被子植物)を言う。 維管束とは、水分や根から吸上げた無機養分の通路となる「木部」と、葉で光合成した有機養分の通路となる「師(ふるい)部」とを合わせた組織。 木部は道管または仮道管、木部繊維、木部組織などから、また師部は師管、師部繊維、師部柔組織などから構成される。
937 . 衣桁 いこう / // 着物を広げて掛ける、鳥居形の器具
938 . 居坐機 いざりばた / // 現在、居坐(いざり)が死語になり地機(ぢばた)という。
939 . 衣服内対流 / // 衣服内における通気の対流を指し、これにより水分・温度・湿度の移動が起きる。厚めの衣服と重ね着の場合には、発汗と水分移動、 および熱移動による放熱と保温の現象などが複雑に組み合わされて起きている。このようにして人間は最適な恒温を保っている。
940 . 医療用材料 / // 医療用材料として要求される機能の付与を目的にして、繊維素材、繊維形態、紡糸および後加工全てにわたって医療用に特殊化されて生産された物である。 医療用機能性繊維としては、人工腎臓用中空繊維、血漿分離用中空糸、人工血管がこの例である。血液と直接接触するためより厳しい、 生体適合性(血液適合性、組織適合性、坑血栓性)が要求される。
941 . 一亜(いちあ) / linen yarn // 亜痲長線から紡績した糸。
942 . 一越ちりめん / // タテ糸に無撚りの生糸、ヨコ糸にS・Z強撚の生糸を一本一本交互に使用した平織のちりめんの一種。
943 . 一次吸尽 / primary exhaustion, substantivity // 反応染料による浸染で、アルカリを添加する前に染料が被染物に吸着すること。または、染料全体に対する比率(%)この数字「親和性」と呼ぶこともある。
944 . 一相捺染法 / one phase method printing // 捺染糊(色糊)を構成する成分中の染料と、その染料を染着させるための薬品助剤を混合して印捺する捺染法。
945 . 一珍糊  いっちんのり / // 小麦粉を布海苔液で練り、石灰などを混合した防染糊。一陳糊
946 . 一珍染め いっちんぞめ / // 一珍糊で防染した模様染め。引落し友禅、一珍友禅、板引友禅
947 . 一反取り / // 同一反物から一着分、または上下セットの服の要尺 をとること。プリント服地の製品使いに重要。
948 . 一発率 / ratio of right-first-time dyeing // 総染色回数に対する,色修正なしで完了した染色回数の比率。
949 . 一般廃棄物 / Non-Industrial Waste // 廃棄物処理法(1970)の対象となる廃棄物のうち、産業廃棄物以外のもの。
一般家庭から排出されるいわゆる家庭ごみ(生活系廃棄物)の他、 事業所などから排出される産業廃棄物以外の不要物(いわゆるオフィスごみなど)も事業系一般廃棄物として含まれる。 また、し尿や家庭雑排水などの液状廃棄物も含まれる。
950 . 一浴染色法 / one bath method // 染料とこれに必要な助剤を用い、1回の染浴で染色を完了させる。浸染、連続染色、複合素材の染色で用いられる。
951 . 一浴染法 / one bath dyeing // 複合繊維織物の同色染め、異色染め。片染めを一浴 で染める方法。
952 . 一浴二段染色 / one bath two stage method // 混紡、交織品の染色において染色浴は同じであるが、各染料の固着条件を二段階に分けて処理する染色方法。
953 . 今治タオル / Imabari Towel Japan // 四国工業タオル組合が、今治産タオルを世界に展開するためのブランド名。
954 . 伊予生糸 (いよいと) / // 農林省の地理的表示保護制度(GI制度)に登録されたシルク。(愛媛県西伊予市。食品以外では初。2016/2/2)
955 . 色馴れ(いろなれ) / // 馴れともいう。配色違いの表現形式の一種。それぞれの配色違いの色相は異なるが、トーンは似ている配色に表現する。先染め織物に多用される。
956 . 印金  いんきん / // 1.金加工の古い呼び名。型押しした金加工。2.筒描きの金加工
957 . 印捺(いんなつ) / printing // 型番を用いてすりつけるなどして、プリント下地に捺染糊を与えること。この状態では染料が固着してないので、印捺後、 乾燥し捺染糊が不必要な個所に付かないようにしてから熱処理、薬液などの処理をおこなって染着が行われる。
958 . 印捺適性 / printability // 印捺工程における捺染糊の総合的な適応性のこと。
959 . 引火点 / flash point // 引火するときの温度。繊維の燃焼性をあらわすひとつの要素で、熱板上の試料の温度を徐々に上げて発炎したときの温度。 ポリ塩化ビニール 580℃、ポリエステル 480℃、ナイロン 480℃、綿 420℃、アクリル 390℃。
960 . 陰イオン界面活性剤 / anionic surfactant // 水中で解離したとき陰イオンとなる界面活性剤。親水基としてカルボン酸、スルホン酸、あるいはリン酸構造を持つものが多い。 カルボン酸系としては石鹸の主成分である脂肪酸塩やコール酸塩が、 スルホン酸系としては合成洗剤に多く使われる直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムやポリアクリルアミドゲル 電気泳動にも利用されるラウリル硫酸ナトリウムなどがある。
961 . 陰ぺい力 / hiding power // 顔料などを捺染したときに下地をかくす能力の大きさ の事をさす。
962 . ウィーパーズ / // 17〜18世紀、(深い哀悼の表れとして)コートおよび胴衣の袖襟章上に着用した白バンド。
963 . ヴィザード / // 17世紀、女性が天候から顔を保護する為に使用したマスク。あるいは屋内でさえ着用していた。
964 . ウィスタリア / wistaria // 藤色。ウィステリアとも言う。
965 . ヴィラーゴ・スリーブ / // 7世紀中頃、女性のガウンやジャケットの袖を寄せ切れで作ったもの。
966 . ウィルトンカーペット / wilton carpet // 力織機を用いた重ね織で、よこ糸2本又は3本ごとにワイヤを打ちこみ、カットパイルを形成した床用織物。
967 . ウイングス / // 袖付け部分を覆うロール状または小型の翼状突出部のこと。16世紀後半から17世紀前半にかけて、ヨーロッパの男女の衣服に見られた。 フランス語のエポーレットに相当。
968 . ウインス / wince, winch // 回転リールなどで布を染液中に循環させる染色機で、日本では綿の常圧染色に最もポピュラー。染液中での滞留時間が長く、 布張力は小さいので風合いの良い製品が得られるが熱エネルギー消費量が多いのでコストが高く、手作業も多くて生産性が低い。
969 . ウインス染色 / winch dyeing // 回転するリールなどによって布を染液中に送り込みながら染色するウインス染色機を使用する染色。
970 . ウインドウーペン  窓枠格子  模様柄 / Window pane // おもに無地や霜降りの地の上に窓枠のような単純で大きな格子を配した柄である。この大きな正方形の格子は、若い男子のジャケットに古くからよく使われる。
971 . ウインドーペーン・チェック / // 方形で構成される単純な格子柄。1色使いの経糸と緯糸による同じ幅のラインが交差する柄。 婦人用毛織りコート地やオーバー・チェックとして用いられることが多い。
972 . ウインドストップ / // 防風ジャンパー。ウールやナイロンで作られた製品。ウインドブレーカーと同義。
973 . ウーステッド / Worsted Fabric // 梳毛織物の事で、梳毛糸を使った織物。 表面に毛羽立ちが少なく平滑で、組織のはっきり見て取れる比較的薄手の毛織物。紡毛織物に対しての梳毛織物。
974 . ウーブン・ストライプ  セルフ・ストライプ  模様柄 / Woven stripe // 織じまのことで、同色の糸を使ってしま部分と地の部分を異なる組織で織り、組織によってしまを現したものである。 セルフ・ストライプともいい、ウーステッドの織物によく使われる。
975 . ウール(羊毛) / wool // 羊の種類は約3000種。その中で主に衣料品に使用されているのはメリノ種。メリノウール(MERINO WOOL)と呼ばれている。最大の原産国はオーストラリア。 ウールの糸には梳毛糸(そもうし)と紡毛糸(ぼうもうし)がある。梳毛糸は細く均質度が高く、紡毛糸は太く均質度は低い。 しかし両者を明確に区別する定義はなく、どっちとも言えないものもある。梳毛糸つかいの代表的な織物はサージ、ポーラ、ギャバジン等。 紡毛糸使いの織物はメルトン、フランネル等。羊毛の特性は、保温性・吸湿性・弾力性・難燃性などがあり、欠点としては虫に弱いこと、 縮むことがあげられる。生きている繊維の為、冬暖かく夏涼しい、蒸れない、汗冷えしない、汚れにくい、燃えにくい、 抗菌・消臭効果がある、といった特徴が見られる。また天然繊維ウールは湿気を吸ったり吐いたりと呼吸しているので、 着用後はハンガーに掛けて休ませるなどのケアが必要。 広義では羊以外のアルパカ・キャメル・アンゴラ・モヘア・カシミヤなどもウールとして扱われている。染色についての詳細は、本HP「7. 酸性染料」参照。
976 . ウールギャバジン / wool gabardine // 綾目が60度以上のウール製綾織物。
977 . ウールサージ / wool serge // 綾目が右上がり45度の角度を持つウール製綾織物。
978 . ウールジョーゼット  織物組織 / Wool Georgette // ジョーゼットはもともとフィラメント織物の名称。「ざらざらした感じ」を出した毛織物をウールジョゼットという。 織物は梨地組織が多いが、組織そのものが「ざらざらした感じ」のものである。 用途:中年の婦人服のドレッシーな服地、黒に染めた礼服。毛織物。名前の由来は、夫人服商の夫人の名から。
979 . ウェーブワッシャー / wave washer // 丸い平座金を波形に曲げてばね作用をもたせた座金の一種。ワークのガタ止めや、防振、位置の微調整などを目的として、 軸受、電動機、自動車などで使用される。波形座金または波ワッシャーと呼ぶこともある。
980 . ウエール / Wale // たてに連続したループの列。
981 . ウエストコート / // ウエスト丈の袖なし胴着(ベスト・チョッキ)。背広上着とワイシャツの間に着用する。前ボタン開きで、 シングル(片前)またはダブルブレスト(両前)のもの。 ルイ16世統治時代、全ての男性はコートやジャケットの下にウエストコートを着用していた。 表地にはいい素材を使っていたが、裏地には(裏地用の)安い素材を使っていた。
982 . ウエストバンド / // ウエスト周囲に使用するバンド、ガードル、サッシュ(帯)の総称。 狭義では、内側のベルトの役割を果たすスカートまたはズボンの上部の内側に付ける帯状の布を意味する。
983 . ウェット・オン・ウェット / wet on wet // 複数の型版を用いて、複数の色を印染する際、先に印捺した捺染糊が濡れている状態のとき、次の捺染糊が印捺されてくる印捺の仕方。 捺染糊が濡れている状態でその上から別の捺染糊が重ねられるので、 その面が乱れたり、汚れた色に染め上がる。オート・スクリーン捺染機、ローラー捺染機などがそうである。
984 . ウエットオン・ドライ捺染 / wet on dry print // 主として、スクリーン捺染機で用いられる用語で、 模様を構成する数色のスクリーン型で印捺する場合、 前回のスクリーン型で印捺した印捺部を乾燥後、次のスクリーン型で印捺することをいう。
985 . ウエットオン・ウエット捺染 / wet on wet print // 主として、スクリーン捺染の印捺工程で用いられる用語で、 模様を構成する数色のスクリーン型で捺染す る場合、前回のスクリーン型で印捺後、その印捺部が乾燥しないうちに、 次のスクリーン型で連続的に印捺することをいう。オートスクリーン捺染機、ローラー捺染機などがそれにあたる
986 . ウエハー / wafer // シリコンなどの半導体素材の種結晶を円柱状に成長させたインゴット(塊)を厚さ1mm程度に薄くスライスした円盤状の板。 これを格子状に切り出すことにより、ICチップが製造される。
987 . ウェブ搬送 ウェブハンドリング / Web Handling // フィルム、箔といったロール状に巻き取った膜状の製品(ウェブ)を搬送し保管する技術を指す。ロール状のフィルムを繰出し、 印刷またはコーティングなど加工を施した後に再びロール状に巻き取る。ウェブハンドリングとも言う。 紙やフィルム、鋼材等の産業だけでなく、フレキシブル回路やフラットパネル、 太陽電池など最先端技術分野でもシート基材からroll-to-roll基材へと移行傾向にあり重要性が増している
988 . ウェルダー  Ink Jet 用語 / // 素材を溶着させる熱処理加工。熱処理方法は、外側から熱源をあてる外部加熱と高周波をかける内部加熱がある。 熱源と高周波を併用するハイブリッドタイプもある。ターポリン、FF等のつなぎ処理に利用される。
989 . ウェルト / welt // @ゴム編の端の止め編。イングリッシュ・ウェルト、フレンチ・ウェルト、ロール・ウェルトがある。 Aメリヤス用語で、 編針をニットの位置から外した状態をいい、ミス(miss)ともいう。メリヤスではニット、ウェルト、タックの3つの編成運動が主体。 B婦人長靴下の上部の2重合わせになっている部分をいう。
990 . ウォータージェット織機(シャトルなし) / water jet loom // 主にポリエステル、ナイロンの生地を織るときに使用する。緯糸を水の力で飛ばす。ポリエステルは製織の際に通常の織機では摩擦で静電気が起きるが、 ウォータージェットなら生地が濡れながら織られるので静電気が起きない。
991 . ウォータジェット加工 / water-jet machining // 高圧・高速の水流をワークにぶつけることにより、切断や掘削などの加工を行うこと。特に切断工程はウォータカッターとも呼ぶ。 金属から、プラスチック、木材などの非金属硬質材、ゴムシートなどの軟質材、熱に弱い素材まで適用でき、寸法精度に優れるのが特長である。 また、水に研磨剤などを添加することで、コンクリートや鉄筋、鉄鋼、鉱物などを処理できるアブレシブジェットもある。
992 . ウォータスポット / Water Spot // 染色物に水滴が付着し、乾燥した後でも残る変色。染料自体に起因する場合と、繊維の物理的状態が変わることに起因する場合とがある。 前者はバット染料で、後者は熱加工後の分散染料や洗浄不足の水溶性染料で起こる。
993 . ウォータパック綿 / Water Packed Cotton // 水気が多くて損傷を受けた綿俵。
994 . ウォータマングル / water mangle // 脱水、ツヤ出しをする硬質のロール
995 . ウォームビズ / WarmBiz // クールビスの秋冬版で、過度に暖房に頼らず、20度の暖房の適温でも暖かく働きやすい服装を指す。使用される素材は、主に三種類。
「吸熱発熱素材」-体から発散する水蒸気が繊維に吸着する時の発熱反応を利用。肌着、シーツ、掛け布団などに使用。
「蓄熱保温素材」-セラミック等の練り込みにより、太陽光の特定の波長を吸収し、熱に変える繊維。レジャー・スポーツ用途に使用。
「中空繊維素材」-ストローの様な中空構造の繊維を使い、空気の層により熱の伝達を抑え保温性を抑える。軽量化も計れるので肌着の他上着にも使用。
996 . ウオッシャブル カラー / washable colour // 洗たく及び摩擦に対する染色堅牢度試験の一定の 基準に合格する繊維製品に付けられる表示。
997 . ウォッシャブル・ウール / washable wool // 洗濯しても縮まないように加工した羊毛製品。羊毛繊維の表面を覆っている鱗状の表皮で3つのクチクルから成る扁平な細胞層である。 水にぬれるとクチクルの膨潤度の差によりスケールが反り返って立ち上り、反対方向の隣接繊維と絡み合い、 繊維束などは不可逆的に収縮する。このスケールを除去したり、樹脂で覆って繊維が絡みつかないようにして防縮性を与える。
998 . ウォッシャブル・シルク / washable silk // 家庭でも水洗いが容易に出来るように加工した絹製品。樹脂を噴霧して吸着させ防しわをする。
999 . ウォッシュ・アウト / washed-out // 「色のさめた、洗いざらしの」の意味。ジーンズの製品洗いの一種。40〜50℃の温度で10〜15分の洗いをする。これにより、 5回ほど水洗いをしたような感じの柔らかさにする。柔軟洗い。インディゴ・ブルーのジーンズとブリーチ・アウトの中間程度の色。
1000 . ウォッシュ・アンド・ウエア加工,W&W加工,イージーケア加工 / wash and wear finish,easy-care finish // 綿及びその混紡製品を洗濯・乾燥後,アイロンを掛けずにそのまま着用できることを目的とした樹脂加工。
1001 . ウォッシュオフ性 / wash-off property // 染色後に繊維の表面に付着している染料などの,洗浄による除去のしやすさ。
1002 . ウォッチコート / // イギリス海軍の艦上用コート(ピーコート)。大きめのリーファーカラーとマフ・ポケットが特徴的。 艦橋の見張り役が着用していたことから“ウォッチコート”と呼ばれるようになった。
1003 . ウルトラマリン / ultramarine // 群青色。
1004 . ウルパフィルター / ULPA filter // Ultra Low Penetration Air Filterの略。空気中からごみや塵、ホコリを除去し、空気をクリーンにするためのエアフィルターの一種。 主にクリーンルームのメインフィルターとして使われる。また、最近では空気清浄機など家電分野で製品への搭載が増えている。 ULPAフィルターはJIS規格で、『定格風量で粒径が0.15μmの粒子に対して99.9995%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が 245Pa以下の性能を持つエアフィルタ』と規定されている。
1005 . ウレタンコーティング / polyurethane coating // 基布上にポリウレタンの溶液又はエマルションを塗布・乾燥して,基布の表面に微多孔質の薄膜を形成させ,透湿防水性を付与する加工。 人工皮革などの用途にも使用される。
1006 . ウレタン含浸加工(うれたんがんしんかこう) / // スエード状の生地を得るため、ウレタン樹脂と起毛を併用して行う加工。
1007 . うこん色 / // ウコンはショオガ科の多年草で、その根茎を粉にして染める黄色
1008 . うず巻ポンプ / volute pump // 羽根車の回転により液体を吸上げる方式のポンプの一種。英語のまま「ボリュートポンプ」とも呼ぶ。遠心力によって水が外周に押出され、 中心部の圧力が下がることで連続的な吸上げを行う。類似の方式としてタービンポンプ、カスケードポンプがある。吸水口や吐出口にバルブが不要、 モーター直結で駆動できるなど、シンプルな構造で使いやすいのが特長だが、自吸力が弱い、異物の混入で羽根が損傷すると使用できなくなる、 などの欠点もある。
1009 . うす水色 / pale aquq // 英名ペールアクア
1010 . うたし / // 1.糊や蝋を筆の腹で生地に付ける技法。 糊うたし・蝋うたし。2.伏せ糊の薄い場所や気泡のある部分に染料が浸透して汚染する失敗。
1011 . うらけ糸 / dissimilar thread // 生糸の整理欠点で、部分的に色相の異なった層を生じたかせ
1012 . 雨育綿(ういくめん) / Rain Grown Cotton // 降雨によって栽培した綿花。
1013 . 浮き(うき) / float // 隣接した組織点の間の糸の長さ
1014 . 浮き糸 / float yarn, stitched place // 組織せずに生地から浮いた糸
1015 . 浮き編 / Float Stitch // ある部分で糸を針に掛けずに、編地の裏で浮かせた組織。
1016 . 浮き織り / float // たて糸とよこ糸が部分的に組織しないで生じた浮き又はすくい
1017 . 鶯(うぐいす)色 / // 暗く濁った黄緑。ウグイスの羽根の色。鶯色の茶がかった色は。鶯(うぐいす)茶と言う。
1018 . 羽枝(うし) / Barb // 幹羽軸又は元羽軸に着生している繊維状のもの。
1019 . 牛首紬(うしくびつむぎ) / // 石川県白山市牛首地区に伝わる800年の伝統を持つ紬。玉繭(たままゆ)を使用するため独特の風合いを持つ。
1020 . 薄紅(うすべに) / orchid pink // オーキッド(蘭)の花のような紫味がかったピンク
1021 . 薄紅藤(うすべにふじ) / pale lilac // 明るい紅がかった藤色
1022 . 薄浅葱(うすあさぎ) / Ice Green // 澄んだうすい青緑色
1023 . 打ち合い 捺染欠点 / marking off // 蒸し・水洗・乾燥の時に生地どうしが接触し模様の染料や糊が付いて汚すこと。  対策:(バッチ式での発色の場合)1)印捺後の乾燥を十分にし、湿り取りの必要な生地の場合は湿りの過不足のないようにして、適量の生地を詰め込む。  2)生地・生地間の触れ合いを避けるため、紙やアンダークロスを用いる。 3)おがくずの様な挽き粉を用いる。 (連続蒸熱の場合)1)シワの発生を防止する。2)昇華堅牢度の良好な染料を使用する。 3)発色温度をむやみに上げない。
1024 . 打ち込み本す(横) / picks per inch // 打ち込み本す(横)
1025 . 打ち込み本数(縦) / ends per inch // 打ち込み本数(縦)
1026 . 打ち切れ / beating motion defect // ビーティングの際、おさ羽でよこ糸が切断されたため、加工後に生じた浮き織り状の傷
1027 . 打込(うちこみ) / // ヨコ糸を織り込むこと。またその密度。打ち込み30回/cmは、1センチ織布するのに地糸を30回打ち込む事。(11回/分という使い方もある)
1028 . 移し編 / LoopTransfer Stitch // 編目を前後又は左右に移した、よこ編の組織。
1029 . 写し友禅 / // 染料液を配合した色糊を用いた型染め
1030 . 写し友禅染め / yuzen printing // 写し友禅とは、型紙を用いて、主として友禅糊に染 料と助剤を混合した捺染糊で直接捺染するか、 または防染する方法である。
1031 . 写り汚れ(打合い)  捺染欠点 / marking-off // 捺染柄が他の部分に写って汚れたもの。捺染台の洗浄不良、捺染後の乾燥が不十分なものを積み重ねたり、蒸し工程で生地どうしが触れ合った場合に発生する。 日本では処理布をロープ状でテンションコントロール制御方式で完全洗浄する工場がある。 対策:(バッチ式での発色の場合)1)印捺後の乾燥を十分にし、 湿り取りの必要な生地の場合は湿りの過不足のないようにして、適量の生地を詰め込む。 2)生地・生地間の触れ合いを避けるため、 紙やアンダークロスを用いる。 3)おがくずの様な挽き粉を用いる。 
1032 . 写り汚れ(捺染台汚れ)  捺染欠点 / // 捺染台の汚れが捺染生地に移った場合に発生する。対策:1)汚れを拭き取る。 2)捺染台の洗浄を確認する。
1033 . 写彫(うつしぼり) / // 紋図によらずに、既存の紋紙を母体として同じ紋紙を作ること。
1034 . 畝(よこうね)  / repping // 織機停止装置中に上下のたて糸の張力が異なることによって生じたよこ方向の畝
1035 . 薄起毛(うすきもう) / peace skin finishing // ポリエステル・フィラメント織物の布面にごく薄く、柔らかな、短いケバを建たせる起毛加工。桃の実の皮の表面 のケバに似ていることから、ピーチフェイス(鐘紡の登録商標)と名付けられたり、ピーチ起毛ともいわれている。
1036 . 薄段 / light filling bar // 織物では、よこ糸が規定本数以下に織り込まれて生じた地合の薄い織り段
1037 . 薄段 / thin place // 編物では、他の部分と比較して地合の薄い編み段
1038 . 渦電流式膜厚計 / eddy-current film thickness meter // 渦電流の誘導電位変化を利用して、非破壊で厚さを測定する膜厚計の一種。厚さnmオーダの薄膜も測定できる、 プローブの先端をあてるだけで大がかりな装置が不要、脆弱な素材でもダメージを与えない、などの特長をもつ。 母材がアルミ、アルミ合金、銅、オーステナイト系ステンレスなどの非鉄金属上の塗装膜や陽酸化被膜の膜厚のほか、 樹脂フィルムの厚さ測定にも使用できる。作業現場でのチェック向きである。
1039 . 空五倍子色(うつぶしいろ)  / // ヌルデノミミフシのつくる虫こぶで染めた色。黄色く濁った茶。
1040 . 羽毛(うもう) / Feather // 鳥類の体表を覆う上皮構造物で、ふとん、衣料品などの充填物(じゅうてんぶつ)として利用するために採取したもの。ダウン(Down) 、フェザー(Feather) 及びファイバー (Fiber) 。
1041 . 羽毛 ダウン / down // 鳥の胸毛。小さくて柔らかな毛で、羽根などの大きな軸なあるフェザー(feathre)と区別されている。 1.5〜2インチぐらいのダチョウの羽を羊毛に混ぜて糸にしたものを羽毛糸という。
1042 . 海島型繊維 うみしまがたせんい / islands in a sea type fiber // ポリエステルの極細糸を作る時、紡糸過程において特殊な口金を使用し、後工程で溶融する成分に島状にポリエステルを射出し延伸する事で、 丁度、海(溶解成分)に浮かんだ島(ポリエステル)の様な糸として作った繊維。紡糸の後。副成分を溶剤に溶解し、極細のポリエステルを得る。 極細糸を得るには、この他に、合繊型繊維とする方法もあるが、今日では、ダイレクトスピニングの方法も確立されている。
1043 . 海の色はなぜ青い / // 水深が深いほど青以外の光が吸収され、青い光が残って、人の目に入るため。
1044 梅紫(うめむらさき) / rose wine // にぶい赤味をおびた紫
1045 . 裏白(うらじろ) / White Back Denim // ブルー・デニムの事を指すが、経糸に綿糸の先染め(インディゴ染め)糸を使用し、緯糸に綿糸の晒又は未晒糸を使って2/1の綾織にするため、 裏に緯糸の晒又は未晒糸が多く表れる為に白色になる。それを指して呼称するブルー・デニム又は、デニムの事。
1046 . 裏通り / penetration // 主として印捺時に,染料などが生地の裏面に浸透する現象。
1047 . 裏のり(うらのり) ) / // 織りあがったネームの裏面にのりを引いて張りを出す防縮加工の一つ。
1048 裏葉(うらは)色 / // 木の葉の裏のような白っぽい緑
1049 . 裏汚れ  捺染欠点 / marking back // 生地の裏面に生じた色糊などによる汚れ。 対策:1)ガイドロールに捺染面が擦れていないか確認する。2)ゴムベルトの洗浄を完全に行う。
1050 . 裏糊付け(うらのりづけ) / Back Filling. Back Sizing // 硬さ,重厚感,腰,強さなどを付与するための,生地の裏面へののり付け。
1051 . 裏止め(うらどめ) / // 裏に回った糸の浮きを組織にて止める。縫取織物において、絵緯(えぬき)の不要部分が織物の裏に遊びとなるのを地組織に影響しないように織付けること。 うらうちと同じ
1052 . 裏朱子(うらじゅす) / // ヨコ糸が多く浮いた方を裏朱子という。タテ糸が多く浮いた方を表朱子。織ネームでは、一般に5枚裏朱子を指す。
1053 . 裏織(うらおり) / // 織物の裏面を上にして織ること。通常はこの織り方が一般的。
1054 . 裏生地 / face side fabric
1055 . 裏地 / lining // 衣服の裏に使う布。
1056 . 裏地の吹き出し / bulginess in lining // すそ及びそで口の裏地が表地より長く出た状態
1057 . 裏通り / // 主として印捺時に、染料などが裏面に浸透することをいう。
1058 . 裏皮 / back skin // うらがわ。バックスキン。1 皮の裏側を表にして使うこと。また、そのように使った皮革。2 鞄 (かばん) や袋物などの裏に張った皮革。
1059 . 裏毛 / french terry // 地編糸とは別に、裏側に太い糸を沿えて編みながら表と裏をつなぎ合わせたスウェット生地。
1060 . 裏毛編み  編組織 / // トレーナーによく使用されているニット素材。表側は天竺編のように見える。裏側は太い甘撚糸がパイル状になっている。 裏側のパイルを起毛する場合は裏起毛と呼ぶ。生地が厚く、吸湿性、保温性富んでいる。 トレーナーだけではなく、幅広くカジュアル用途素材として使用されている。
1061 . 裏目(うらめ) / Back Stitch // 前のループをくぐって手前から向こう側へ引き出された編み目。
1062 . 売掛金 / accounts receivable // 売上金の帳簿上の未集金
1063 . 売上高 / sale amount // 商品・製品などを販売することによって得た金額。
1064 . 漆糸(うるしいと) / Urushi Yarn // 和紙に漆を塗って造った糸。
1065 . 上襟 / // テーラードカラーなどの襟の刻みから上の部分。また和服の襟の上に、汚れを防ぐために掛ける襟(掛襟)。
1066 . 上掛け / topping // 色の修正を目的として染色物を更に染料や顔料で軽く染色すること
1067 . 上より / final twist // 合ねん糸などで、最後にかけるより
1068 . 上撚り(うわより) / // 単糸にかかっている撚りを下撚りという。単糸を撚り合わせて一本の糸、すなわち双糸や三子糸にする場合の撚りを上撚りという。 一般的に上撚りは単糸の撚り、すなわち下撚りの方向と逆方向の撚りをかけ、撚り数は下撚りの約80%である。
1069 . エアータンブラー / air tumbler // 高圧空気の力で繊維をもみほぐして、繊維本来の持つ柔らかい風合いを呼び戻す加工
1070 . エアーフロー染色機 / airflow dyeing machine // 新タイプの液流染色機。リールと水の流れだけで染色布を駆動させるのではなく、圧縮空気の力を借りて布を送る。染色時の浴比を大幅に低くできる。
1071 . エアーフロー測定器 / airflow instrument // 羊毛トップの平均繊維直径を測る測定器
1072 . エア式バランサー / air balancer // バキュームエアにより重量物をつり上げ、搬送するバランサーの一種。天井に渡したレールで移動するトロリー型、 装置をカートに載せたキャスタ型、ポールとアームを組合せたクレーン型などがあり、移動範囲や重量などによって選択する。 自動車のドア、ガラス板、缶、コンテナなどの固形物にも、コンテナバッグ、袋物などの柔軟物にも使用できる。
1073 . エアリング / airing // 1.バット染料の染色で行なう空気酸化。2.シルケット処理で苛性パッド後洗浄までにしばらくタイミングを置く事。
1074 . エー・ビー柄 / // パネル・プリントの一種の型彫で、A・B2種類のフ ラットスクリーン型に彫り分けて、同一反のプリント 下地に、同じ生地の中で色柄の異なる服地を1着 分の要尺を取れるように捺染する染め方法。
1075 . エージャー / ager // 印捺物を発色するためのスチーマー
1076 . エージング / ageing // パット又は印なつされた染料、薬剤などを、乾熱、蒸熱などによって発色又は固着させること
1077 . エーテル化でんぷん  糊剤 / starch ether // でんぷんをエーテル化したもの。導入される官能基はいろいろあり、親水基を導入して水溶液中での安定性を図るもの、 疎水基を導入してでんぷん皮膜を耐水化させるもの、あるいは親油基となるもの、そしてイオンを導入してイオン性を高めるものなどある。 具体的には、カルボキシメチルでんぷん(CMS)、ヒドロキシアルキルでんぷん、カチオンでんぷん がある。
1078 . エキスパンダー / expander // 布幅を広げる付属装置
1079 . エーレンシュタイン効果 / // 白地に黒の格子柄において十字路部分を抜くと、その部分が明るく丸い形に見えろことを言う。
1080 . エクスフォリエーション / exfoliation // 生糸の精錬、染色などで、糸から微細繊維が分離し、白く点状や毛羽状になること
1081 . エクリュー / écru // エクリュー(仏)「生成りの、漂白していない」の意味。(=オフホワイト)
1082 . エコインク(ECO)  Ink Jet 用語 / // 低溶剤系インクの種類の一つ。第二種有機溶剤に該当いしないがリアル系のインクに比べ耐候性や擦過性に劣る。
1083 . エコソル(ECOSOL)  Ink Jet 用語 / // エコ(ECO)インク。ローランド。
1084 . エコ繊維 / eco-fiber // エコ繊維。リサイクル繊維や、ポリ乳酸など環境に優しい繊維。
1084 . エコレザー / eco-leather // 革の化学物質が基準内で、革製造における排水および廃棄物処理を適切におこなっている革の事。 一般社団法人 日本皮革産業連合会が認定。
1085 . エコ繊維 / eco-fiber // エコ繊維。リサイクル繊維や、ポリ乳酸など環境に優しい繊維。
1086 . エジプト綿 / Egyptian cotton // エジプトのナイル河流域で生産される長毛の綿。一般的には60番手以上の細番手用として使われる。強くて絹のような艶(つや)がある。 現在、超長毛筋綿(超長綿)のメノフィー、カーナックや長毛筋綿のアムシニ、デンデラなどが栽培されている。 メノフィーは極めて繊細である。いずれも100番手以上の細番手が可能。
1087 . エスより糸 / S twist yarn // Sよりをかけた糸。
1088 . エス・エス・ピー加工 / // スーパー・ソフト・ピーチフェイス加工の略。形状安定加工と称したノーアイロンのドレスシャツがブームを作った。 縫製、プレス仕上げした服をハンガー吊りにして熱処理(ポスト・キュア)に、与えた樹脂で形態の安定を得る加工。 液体アンモニア加工と樹脂加工を施した生地で縫製した後、高温のプレスでセットして形態を安定させる。日清紡の開発。
1089 . エス・エス・加工 / // スーパー・ソフトの略。日清紡による綿織物への液体アンモニア処理と樹脂加工。洗濯に対する形態の安定を与え、防縮・防しわ性を持っているため、 寝装品に用いられている。
1090 . エスエスディー  SSD / Solod State Drive // 記憶媒体にフラッシュメモリを使ったドライブ装置。Solod State Driveの略。HDDと同じATA規格の接続インターフェースを持ち、HDDの代替として期待されている。HDDと違い、ディスクを持たないため、 ヘッドがディスク上を動くシークタイム、データがヘッド位置まで回転してくるサーチタイムを短縮でき、HDDに比べて高速読取りが可能となっている。 駆動部がないため衝撃にも強い。
1091 . エスエムエーケーブル / SMA cable // 主にマイクロ波帯で使用するSMA(Sub Miniature type A)コネクタが付いた同軸ケーブル。特性インピーダンスは50Ωで、ケーブルのタイプはセミリジッド、セミフレキシブル、フレキシブルがあり、 取付け方法はクリンプ、はんだ付け、クランプがある。使用周波数は、MIL-C-39012規格の規定ではDC〜12.4GHzだが、一般的に18GHz まで のものが多く、中には25GHzまで対応しているものもある。
1092 . エスコ / ESCO // 工場やビルなどの建築物に設備を含めた省エネシステムを顧客に提供・導入して、 削減できた電気代や光熱費などから一定の割合で成功報酬を受け取るビジネスモデルのこと。 仮に削減に失敗した場合、顧客は支払いをする必要がなく、契約期間終了後の経費削減分はすべて顧客の利益となる。 Energy Service Companyの略で、70年代のオイルショックの時に欧米で始まった。
1093 . エスシーエム / Supply Chain Management SCM // Supply Chain Managementの略。原材料・部品の調達から、製造、在庫管理、販売、配送までの製品の流れ(サプライチェーン)を統合的に管理し、 それぞれの部門や企業が情報を共有しあうことで、サプライチェーン全体の効率を最適化する経営手法のこと。 情報をリアルタイムに交換することで、資材や製品を必要な箇所に必要な数量だけ供給できるようになれば、余分な在庫を削減し、 コストを引下げ、リードタイムを短縮できる。カタカナでそのまま「サプライチェーンマネジメント」と言うこともある。
1094 . エスニック / ethnic // 風俗・習慣などが民族特有であるさま。民族的。「―な音楽」「―な料理」
1095 . エスピーディー / Surge Protective Device  SPD // 落雷によって発生する突発的な過電圧・過電流(雷サージ)が、電子機器に進入するのを防ぐ部品・装置。 「避雷器」または「アレスタ」「サージアレスタ」「保安器」とも呼ぶ。
1096 . エタノール / ethanol // 一価アルコールの一種で、アルコールの中では最も安全性が高い。水にもエッセンシャルオイルにもよく混ざる。殺菌・消毒作用がある。
1097 . エタミン / étamine(仏) // 綿、毛、絹、麻などの粗い糸で織った紗織(しゃおり)または、網状の織物。最近では太い紡毛糸を使って透かして織った平織物もいう。 エタミンとは「篩(ふるい)、網状の織物」という意味。用途は幅広く、ドレス、シャツ、スカート、ジャケットなどで、 特に夏向きの衣料に使われる。
1098 . エチレンビニルアルコール繊維 / ethylenevinylalchol fiber // エチレンとビニルアルコールの共重合体とポリエステルとの複合繊維。
1099 . エックスワイステージ / XY stage // X軸(左右)方向とY軸(縦)方向に動く位置決めステージのこと。各方向へ動くステージを重ねることで、任意の場所へ位置決めを行う。 産業用ロボットや半導体製造装置などの位置決めに使用される。
1100 . エッセンシャルオイル / // 精油とも呼ばれる。植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材で、有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質。 特有の香りと機能を持つ。
1101 . エッチャー / etcher // レジストパターン通りにレジストの下地を削り取るエッチング装置。半導体製造の前工程の中心となる装置。
1102 . エッチング / etching // 腐食作用を利用した表面加工技術。使う部分に防食処理をし、エッチング剤で不要部分を除去する。 主に金属の微細加工や半導体の薄膜形成用途として使われている。 エッチングの手法として、薬液を使うウェットエッチングと、ガスを使うドライエッチングがある。
1103 . エッチスクリーン / etched screen // 腐食(エッチング)によって印捺柄を彫刻したロータリースクリーン捺染用捺染型。ニッケルシリンダーに感光液を描いた塗布し、その上に印捺柄を描いたスク リーンフィルムを密着、露光した後エッチングして作る。
1104. エネルギー弾性 / energy elasticity // 外力によって材料がひずみを受け、そのひずみを元に戻そうとする性質を弾性とよぶが、エネルギー弾性はそのひずみをエネルギーとして蓄える現象。
1105 . エナメル加工 / Lacquer, Enamel Lacquer, Enamel Paint // 皮革やフィルムなどにエナメル塗料に類似した加工をすること。硬質で光沢に富、耐水性があるために装飾用のものにほどこされる。 耐熱性に乏しく、低温でひび割れするなどの欠点を伴う。
1106 . エビ茶 / // 赤味の茶色もしくは紫味の暗い赤色。伊勢海老の色に似た色で海老茶と書く
1107 . エフアールピー FRP / Fiber Reinforced Plastics FRP // Fiber Reinforced Plasticsの略。繊維により強化した樹脂。日本語に訳して「繊維強化プラスチック」とも言う。代表的なものはガラス繊維で強化したGFRP であるが、樹脂(不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂など)と強化材(ガラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維など) の組合せにより、さまざまな特性が得られる。いずれも高強度、軽量で、金属のように錆びることがなく、 耐候性・耐食性や断熱性に優れる、造形性ガ良い、安価などの特長をもつ。
1108 . エプソン  Ink Jet 用語 / // EPSONブランドでMAXART PXシリーズで大判水性顔料プリンターを出しているメーカー。 またピエゾタイプのインクジェットプリントヘッドメーカーとしても有名。ピエゾ方式プリントヘッドの先駆者。
1109 . エプソン  ITMA2015 Milano  Ink Jet機 / // Monna Lisa 180 48T Robustelli(ロブステリ:伊)との共同開発。
1110 . エポキシ塗料 / epoxy coating // エポキシ樹脂と顔料、添加剤、溶剤からなる塗料。 耐薬品性や耐摩耗性、耐水性、密着性に優れ、金属や樹脂、コンクリート等の防錆、保護塗料として広く使われている。
1111 . エボニー / ebony // コクタンの色。モスグリーン。
1112 . エマルジョン / emulsion // 液体媒質中に、これに難溶な他の液体微粒子が分散している系。oil in waterと water in oil 型がある。
1113 . エマルジョン糊 / emulsion thickener // 水,油,乳化剤で調製した元糊。捺染の場合,油として通常ターペンを用いる。O/W(水中油滴)形と W/O(油中水滴)形がある。
1114 . エメラルドグリーン / emerald green // 宝石のエメラルドのような非常に鮮やかな緑色
1115 . エメリー起毛(えめりーきもう) / emery raising,buff finish // セーム加工ともいう。エメリー・ペーパーと呼ぶサンドペーパーで布表をこすって、短いケバを細かく出す。 目がそれぞれ違うサンドペーパーのローラーを数本用意し、その配列準、回転速度などによってさまざまな起毛効果が得られる。
1116 . エレクトレット / electret // 高分子や繊維材料を加熱した状態で電界をかけると内部で分極し(ポーリングという)、電界をかけたまま冷却すると分極が固定される。 このようにして分極を半永久的に保持した物質をエレクトレットという。エレクトレットはマイクロホンの半永久的な電界源として、 また、集塵効果の大きい不織布フィルターなどとして利用されている。
1117 . エレクトロクロミック材料 / Electro Chromic Material // 電気的に引き起こされる可逆的な酸化還元反応よって着色したり消えたりする高分子材料。エレクトロクロミック材料(Electro Chromic Material)。次世代表示材料として電子ペーパーへの応用が期待されているが、 色の調整がほとんど不可能でフルカラーでの実用化は難しい状態であった。 2007年3月、独立行政法人物質・材料研究機構が単層でマルチカラーを表示できるエレクトロクロミック材料を合成したと発表。 電子ペーパーがフルカラー化される日が着々と近づいている。
1118 . エンディング / ending // バッチ染色で,布の両反末間又は反末とその他の部分とで濃度及び/又は色相が異なる染色欠点。
1119 . エンコーダスケール / encoder scale // エンコーダの移動量を測る計測具。ロータリエンコーダに対応する円形(ホイール型)と、リニアエンコーダに対応する直線型がある。 計測方式には定間隔でスリットを刻んだ透過型と反射型があり、素材はPETフィルムや金属板、ガラスなどがある。 Μmクラスの微細加工が必要で、透過型はフォトエッチング加工やプリント、反射式はアルミ蒸着を施して製作する。
1120 . エンサイン / ensign // 軍艦の旗
1121 . エンドオブパイプ, EOP / end of pipe // 工場の排水など最終出口を意味する。EOP で排水処理するのではなく,工程の改善など発生源での負荷削減が望ましいなどの使い方をする。
1122 . エンディング / ending // 反末色違い。反染めで、生地の経て方向に反末と中間部で濃淡や色相差を生じた不上がり。ジッガー染色の致命的欠陥。
1123 . エンドホールド / // ネームのカット加工の一つで両端を折り曲げること。
1124 . エンドミル / Endmill // 切削加工に使う切削工具のフライスの一種。先端部と両側に切削刃があり、工作機械の主軸に装着して使う。 回転しながら軸と同一方向に円形の穴を空けるドリルに対し、エンドミルは軸に対して垂直方向に送り込まれ、 回転する軸を切削対象物に縦・横から当てて切削し、穴や溝、平面、三次元曲面など様々な形状の切削加工に対応する。 主に金型の製作時に広く使われている。エンドミルの種類には、フラットエンドミル、ボールエンドミル、ラフィングエンドミルがある。
1125 . エンドユーザー / end users // 消費者。
1126 . エントロピー弾性 / entropy elasticity // 外力による材料のひずみが内部エントロピーの現象を引き起こし、その反作用で元に戻ろうとする性質。
1127 . エンブレム / // ヨーロッパの王侯貴族・旧家などが、ファミリーの象徴として楯や旗に描いた楯形紋章。ライオン、鷹、王冠、百合の花などを図案化したものが多い。 日本では、ブレザーの胸ポケットに飾る校章などをこう呼ぶ。 アームズ、チャージ、ヘラルドリー、インシグニア、クレスト、ブレイゾン、ブレイゾンリーなども全て同義。ドイツ語ではワッペン。
1128 . エンブロイダリー・レース / Enbroidery lace // ローン、ジョーゼット、羽二重、麻布などに機械で透かし模様の刺繍を施した高級レース。エンブロイダリーの意味:縫取り、 刺繍の意味。布に描いた模様を絹、綿、毛糸などの糸で縫取り模様を装飾的に作ることをいう。種類、名称は非常に多い。 織物を基布として、機械によってまず穴をあけ、次にその穴の周辺を刺繍糸によってかがっていき、穴のあいた模様を作ったレースである。 他のレースと異なり、穴のあいた模様の部分以外の所は織物その物である為、張りと腰の強さがあり衣服の生地として適している。
1129 . エンボス加工 / embossing, emboss finish // 型付け加工ともいう。布面に凹凸の図柄などを型付けによって与える加工。しわ、 あるいは柄を浮彫りにしたスチールローラーと浮彫にかみ合うように彫ったローラーとの間を通過させる加工。 プリント捺染との併用によく使用される加工。
1130 . エンボス不良 / imperfect embossing // エンボス型付けの不適切によって、型付けの不十分、型付けむら、型切れなどを生じたもの
1131 . えくぼじわ / dimple wrinkle, unattractive pebble // そで山及びダーツ先端に生じた不自然なくぼみ
1132 . えんじ / burgundy // 臙脂。黒味をおびた深く艶やかな紅色。
1133 . 曳糸(えいし)性 / stringiness // 糊などの粘ちょう(稠)な液体に棒を入れて引き上げた場合,棒の下から液体が糸をひく性質。
1134 . 易染性加工 えきせんせいかこう / // 1)カチオン可染化技術-染色座席を高分子鎖の中に導入し、カチオン染料にて染まりやすくする。 2)常圧可染化技術-高速製糸技術を利用し、繊維構造的に低モジュラス部分の易染性部分を利用して染色する。 3)極細繊維の高圧染色法-複合繊維の割繊された極細繊維部分を高圧染色で均一に濃染化する。 4)鮮明深色化技術-繊維表面に微細な凹凸をつけて、構造的に染まりやすくすると同時に、光学的に鮮明色に見せたり深色に見せる。
1135 . 絵刷り / test printing // 彫刻を完了した捺染用の型を確認するための試し刷り。
1136 . 衿台 / // シャツカラーの台の部位。
1137 . 襟ぐり / // 襟(えり)がつけられる部分。ネックラインともいう。Tシャツなら衿ゴムが縫い付けられている見頃の円周部分。 ポロシャツでも、同様に衿が取り付けられているぐるりの部分。襟ぐりの寸法で頭が入るか等を考えて、洋服の設計を行なう。 Tシャツの場合襟ぐりを管理する場合、ぐるりの円周を計ることは稀で、1天巾といって襟ぐりの横の開き寸法と、 2前下がりといって見頃の前中心で襟ぐりがどれだけ下がっている(くられている)かを計ること、の2つでもって管理する。
1138 . 襟腰 / // 襟の折り返り線より下の部分。台襟のある襟の場合、台襟がほぼ襟腰になる。 素材の厚みパターン、デザインによっては台衿と衿腰はかなり違ってくる場合もある。 衿腰の高低はデザインディーテールの重要要素といえるので、被服設計のときにパタンナーとよく相談する必要がある。 また素材の厚みや特性もよく勘案すべき。
1139 . 襟先 / // 洋服・ワイシャツなどの襟の先端。また和服の襟の下端。
1140 . 襟縫い線 / // スーツの上衣の上襟と下襟の縫い目。ゴージライン。
1141 . 江戸小紋  模様柄 / // 江戸小紋柄は、武士の裃〔かみしも〕がルーツの「裃小紋〔かみしもこもん〕」と町人文化から生まれた「いわれ小紋」に大きく分けられる。 江戸小紋は主に型紙を使って染めるが、細かい柄になるほど型を彫るにも染めるにも高い技術が必要になる。 その細かい柄が江戸小紋の特徴。柄があまりに細かいため、布地から離れると無地のように見える。
1142 . 描き友禅 / // 筆描きで生地を染めること。素描き・無線友禅・豆描き友禅。
1143 . 営業費 / operating expenses // 企業が行なう本業のための営業活動のような目的のために必要となる経費
1144 . 衛生加工 / sanitary finish // サニタリー加工ともいう。靴下や肌着、下着などに施される殺菌・防菌加工で、水虫菌、化膿菌などを殺菌し、雑菌、カビなどの発生を防ぐ特性を持っている。
1145 . 衛生綿(えいせいめん) / sanitary cotton // 衛生綿は日本薬局法の規定による脱脂綿と、医薬部外品の衛生用綿類に分けられる。前者は木綿だけしか認められていないが、後者は木綿ほか、 紙、レーヨン・ステープルのものもある。 衛生用綿類の場合、酸、アルカリ試験、水溶性物質、蛍光増白剤、吸水量、熱灼残留物などの基準に合格するものに限られる。
1146 . 液汚れ / colour fault between selvage, soiling of colour paste // 捺染で、両耳と中央部又は両耳間で色相に差を生じたもの
1147 . 液汚れ (糊汚れ、色汚れ)  捺染欠点 / colour faults between selvage, soiling of colour paste // 捺染した色が、前後両耳部と中央部あるいは両耳間で差を生じて汚れているもの。 対策:1)型順の振り替えを行うと共に、彫刻幅と生地幅との関係を適正にする。
1148 . 液晶紡糸 / // 高分子材料の液晶状態(液体のような流動性を持ちながら分子がある規則性を持って配列している状態) を利用して高度に分子鎖を配合させながら紡糸する方法。アラミド繊維、PBO繊維、ポリアリレート繊維(注;溶融液晶紡糸)
1149 . 液体アンモニア加工 / Liquid Ammonia Process // コットンを分子レベルで改質する加工。樹脂を用いた後加工ではない。いわば、コットンの体質改善なので洗濯しても効果は持続する。 液体アンモニア加工により分子の結晶構造が変化する。布で加工する場合と糸で加工する場合がる。マーセライズ加工に比べて光沢、染色性の向上はない。 一方、強度、防縮性(寸法安定性)、防しわ性、セット性などは大きく向上する。 タオルのパイル糸に液安糸を使用するとパイルがきれいに立ちふかふかなのに弾力のある上質な風合いがえられる。 また洗濯を繰り返しても、パイルのよじれがすくなく形態が安定。綿毛布等の起毛製品の場合は、ふかふかでありながら弾力のあるハリが得られる。 布で加工を施した代表的な製品が携帯安定のワイシャツ(ドレスシャツ)。上質コットンを組み合わせる事で、より効果を体感する事ができる。
1150 . 液飛び  糊飛び  紗ばね  捺染欠点 / splash // 色糊の飛散によって生じた汚染。 対策:1)型枠の上げモーション、スキージの運動、押し圧を調整し適正化する。 2)色糊粘度の調整、糊剤の選択を変える。
1151 . 液描き  えきがき / // 1.ダンマル液で模様を描き、染めるとその部分が防染・半防染される技法。染料を加えた色ダンマルを使うこともある。 2.細線を表現するときは細いガラス管を使う連管染め。
1152 . 液流染色 / jet dyeing // 布を染液流に乗せて、ロープ状の被染物を搬送しながら染色する方法。
1153 . 液流染色機 / circular dyeing machine // ロープ状の布を染液流とリールの力で送りながら染色する染色機。EUでは、over-flow jet の表現もよく使う。
1154 . 江戸紫 / // 青味をおびた紫。江戸時代に武蔵野に産する紫草で染めたのでこの名がある
1155 . 円錐屈折 / conical refraction // 2軸性結晶の軸方向に入射した光が、結晶内で円錐状に広がるように屈折して分かれる光学現象。入射した光の偏光の向きによって、 結晶中での伝搬方向が変化するために生じる。1832年に、イギリスの数学者・物理学者で幾何光学の研究を行っていたハミルトンが、 理論的に発見・予言し、のちに実験で確認された。現在では、特殊な光学特性を利用して微細な露出装置の光学系の研究などに利用されている。
1156 . 絵羽  えば / // 1.一つの絵模様で構成するきもの 絵羽模様。2.着物の状態 絵羽縫。 仮絵羽。
1157 . 絵刷り(えずり) / // 製版したスクリーン型の彫り具合を紙面に表したもの。図案の配色に似せた配色で刷られている。これによって、意図する表現になるように彫られているか、 色柄の過不足の有無などを点検する。合格すると、図案と入れ替わり、捺染行程と配色制作の全行程の基準となる。
1158 . 延伸 / draft, drawing // 紡糸したあと、繊維を構成する分子の配列をよくするために、引き伸すことをいう。延伸により適度な強さと伸度をもった繊維になる。
1159 . 延伸糸(Foy) / Fully Oriented Yarn, FOY // フィラメント糸
1160 . 演色 / colour rendering // 照明光が物体色の見え方に及ぼす影響。
1161 . 演色性 / colour rendering property // 色物体を照明する光源の違いにより、異なった色を感じさせる光源の性質を、また異なった色に感じるとき演色性があるという。
1162 . 演色評価数 / colour rendering index // 光源の演色性を表すことを目的とした指数で、試料光源の下で物体の色知覚が、規定の基準の光の下での同じ物体の色知覚に会っている程度を数値化したもの。
1163 . 臙脂 えんじ / // 濃い紅色。生臙脂(しょうえんじ - エンジムシの一種が寄生した樹脂から採取した鮮やかな紅色の染料)で染めた色。 名前の由来は、「中国の「燕」の国で生産された口紅」。
1164 . 鉛丹色 えんたんいろ / // 赤色顔料鉛丹の色
1165 . 縁蓋 えんぶた / // 染めたくない部分や、金箔を置きたくない部分をマスキングすること。紙、塩ビフィルム等使用。
1166 . 縁辺対比 / // 色と色とが接する縁にあらわれる対比効果。
1167 . 塩ビタックシート  Ink Jet 用語 / // 塩化ビニール樹脂シートの事。タックは粘着糊の事を言う。インクジェット用として最も多く使われている材質で、屋内用から屋外5年以上の長期用まで有る。
1168 . 塩化ビニル、PVC / // 塩化ビニルは、正確には塩化ビニル(別名:クロロエチレン、CH2=CHCl)のモノマーを指すが、日本ではその重合体(ポリマー)であるポリ塩化ビニル (PVC)またはその樹脂の慣用名としても用いられることが多い。
1169 . 塩基性染料 / basic dye // 羊毛・絹などのタンパク繊維やタンニン媒染した木綿 などを染色することのできるカチオン性染料。
1170 . 塩基度 / basicity // 一分子の酸に含まれる、塩基との中和反応にあずかる事の出来る水素原子の数。
1171 . 塩効果 / salt effect // 染色系における塩の添加で以下の性質に影響が生じる。 @染色媒体である水の性質、A染料の水和状態、B染料の会合性、C染料−助剤間の相互作用、 D助剤としての界面活性剤の臨界ミセル濃度、E染料イオンの染着座席への吸着、F繊維表面の電荷密度、Gドナン膜平衡。など。 この内@〜Cは、塩を構成するイオンの水和を介して影響するものであり、 B〜Fはイオンと染料などの低分子や繊維基質との直接的結合により生じると考えられる。
1172 . 槐(槐花) えんじゅ  / Japanese pagoda trel // 中国原産の、まめ科の落葉高木。高さ約10メートル。乾燥したつぼみを煮出して染色に用いる。色素成分はフラボノール色素で、 ケルセチンの配糖体であるルチン。色素そのものは無色であるがアルミで媒染することにより鮮やかな黄色となる。
1173 . 塩縮ワッシャー加工  / Saolt Shrinking Washer Finish // 塩縮効果を出すのに、製品の洗いに使われているロータリーワッシャーを用いて行う加工を塩縮ワッシャー加工という。
1174 . 塩縮加工 / Salt Shrinking Finish, chlorination shrink // 本来、絹織物に施された後加工処理技術で中性塩類(硝酸カルシュウム、塩化カルシュウムなど)の濃厚溶液で処理して、部分的に収縮される加工で、 縮れた縞模様などをあらわす。アセテート織物を含む織物を20%〜60%のロダンアンモニウム溶液で、 冷却下1〜5分間処理することによって塩縮効果を得ることが出来る。
1175 . 塩析 / salting out // 純せっけんとグリセリン、未反応の苛性ソーダ、不純物を分離するための操作。せっけんタネは、脂肪酸とグリセリンの混合物。 ここに飽和食塩水を入れると純せっけんが凝固して沈殿する。
1176 . 塩素化イソシアヌル酸 / chloroisocyanuric acid DCCA // 加水分解すると中間生成物として次亜塩素酸ソーダが発生し、綿の漂白や、羊毛の防縮加工に使われる。 羊毛の場合、次亜塩素酸ソーダより緩衝効果があるため均一に加工できる。 せっけんが凝固して沈殿する。
1177 . 塩素系有機溶剤 / Chlorinated Organic Solvent // 分子構造の中に塩素を含む有機物質で、溶剤として用いられるものをいう。環境中に排出されると有害性が高いうえに分解されにくいため、問題視される。 1989年には「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」の特定化学物質に指定され、水質汚濁防止法(1970)で有害物質として規制され、 排水基準が定められたほか、これを含む汚水や廃液を地下に浸透させることも禁止された。また1993年には環境基準(健康項目)も設定された。
1178 . 塩素晒し(漂白) / chloride bleach // 塩素晒し(漂白)。次亜塩素酸ソーダーNaClO(水酸化ナトリウムの水溶液に塩素を通じて得られる。):2NaOH + Cl2 → NaCl + NaClO + H2O 分解し酸素を放って塩化ナトリウム水溶液に変化していく。 さらし粉CaCl(ClO)・H2OまたはCa(ClO)2の粉末(次亜塩素酸カルシウム、消石灰(水酸化カルシウム、Ca(OH)2)に塩素を吸収させ て製造) :水に可溶で酸化力が強い
1179 . オイスター / oyster // 貝の牡蠣(カキ)の肉のような、黄味がかった明るいグレイ
1180 . オイリング / oiling // 繊維に平滑性,収束性,制電性,湿潤性,柔軟性などを与えるための,油剤及び界面活性剤の付与。
1181 . オイリングむら / uneven oiling // ばら染めなどの仕上げで、繊維油剤の付着が不均一なために生じた繊維性状のむら
1182 . オイル・クロス / Oil Cloth // 乾燥性の植物油を綿布、麻布、絹布に塗布した布。完全防水効果があるため雨具や雨覆いに用いる。古くなると油分が粘着することがある。
1183 . オイル・コーティング / oil coating // コーティング加工の一種。アクリル樹脂を基にして、乾式コーティングをする。加工した布地をオイル・クロスという。 綿・麻素材のカジュアル表現プリントによく使われる。
1184 . オイルトップ / oil top // 油を多く添加した羊毛のトップ。
1185 . オイルミスト / Oil mist // 微粒子化して空気中に浮遊している油。工業機械に用いられる潤滑油が、その機械の稼動によって飛散されることにより生じる。 機械の動きが高速であるほど、ミストの粒子は細かくなる傾向がある。オイルミストを吸引すると呼吸器系に悪影響があるため、 作業現場では吸引しないためのマスクや、オイルミストそのものを減らす工夫がなされている。
1186 . オイル焼け / oil oxided // 仕上げ油剤によって、全面又は部分的に生じた色むら
1187 . オーカー / ochre, ocher // この語はギリシャ語のochrosから来ている。黄色っぽい天然の土の色。黄土色。
1188 . オーガニック・コットン / organic cotton // 農薬を使用せず有機農法で育てたコットン。
1189 . オーガンジー  織物組織 / Organdie,  organdy // 本来、目の透いた手触りのこわい薄地の綿平織物であり綿を硫酸処理によって、光沢と硬みを与えてその風合いを得る。この技術はスイスが最高といわれ、 別にこの仕上げをスイス仕上げとも言い。ドレス、ブラウスをはじめ、縁飾り、造花、帽子等に使われた。 次に、よこメーター間1200回くらいまで燃りをかけ、精練せずに硬さと針を持たせた絹のオーガンジーが多く使われたが、 今では、キュプラ、アセテートからナイロン、ポリエステルのものに変わった。フィラメント織物
1190 . オーガンジー加工 / organdie finish // 薄く透き通ったかたい風合にする加工。綿の場合には,常温で濃硫酸などを作用させる。
1191 . オーガンジー撚り / // 下撚りをかけた単糸を引き揃え、これと反対方向の上撚りをかけて撚り合わせた諸撚り糸(もろよりいと)で撚り数が下撚り共に600回前後のものをいう。 主に経糸に使い、撚り数が200回ぐらいのものをグレナディーン撚りといい、薄地織物に使う
1192 . オーキッド / orchid // 栽培種のランの花のような薄い赤紫の色
1193 . オータムリーフ / autum leaf // ややくすんだ濃いオレンジ色。紅葉した木の葉の色。
1194 . オート・クチュール / haute couture(仏語) // 上質な素材を使って、熟練した技術で、オリジナル・モードを生み出す高級衣装店。(フランス語のオート(高い、高級な)と、 クチュール(仕立て)が組み合わされてできた言葉である。)
1195 . オート・スクリーン捺染 / auto screen print // フラット・スクリーン捺染の一種で、捺染機械の一種でもあり、地張り、印捺、乾燥などを自動的に行う。ウェット・オン・ウェット方式の捺染。 走行式スクリーン捺染機,フラットスクリーン捺染機,ロータリスクリーン捺染機などが用いられる。
1196 . オードニル / EAU-DE-NIL // 淡くてやや濁った緑色 Water Of Nile (ナイル河の水)の意
1197 . オーニング・ファブリック / awning fabric // 「日よけ」の意味で、日よけに使われる厚地で丈夫な織物。オーニング・ダックともいわれる。生地はハンプが一般的に使われ、 幅広い縦縞を織り込んだものが多い。用途は、軒出し(のきだし)テント、幌(ほろ)、天幕(てんまく)など。
1198 . オーバー・ストライプ  模様柄 / Over stripe // あるしま柄の上に、めだったストライプを配したしま柄。
1199 . オーバー・チェック   越格子(こしごうし)  模様柄 / Over Check // 格子柄の上に色糸で別の格子を配した格子柄。シェパード、グレン・チェックの上に、違った色の単純な格子を重ねることが多い。 一般的には地のチェックは小さく、その上に大きなチェックの配置されるものが多い。
1200 . オーバークロミング / over-chroming // 酸性媒染染料による染色などの場合、クロム塩処理が過度になること
1201 . オーバーストア / over store // 特定地域の消費購買力に対してその地域の小売店舗面積が適正規模を超えている状態
1202 . オーバーダイ / over dyeing // 過染色。ジーンズの場合には、製品洗いの2次加工で、ストーンウォッシュやバイオウォッシュによって色落ちさせた製品を染色する事を指す。 ビィンテージ仕上げの一種。
1203 . オーバーニーソックス / // 膝頭を越える丈を持った長靴下。90年代中頃、中高生の間でブームとなった。オーバーニー、ニーハイとも云う。
1204 . オーバーフィードテンター / over feed tenter // 布を余分に送り込み縦収縮を少なくするテンター
1205 . オーバーブラウス / // 裾をウエスト(スカートやスラックス)の中に入れないで外に出して着るブラウス。脇にスリットが入っているのが特徴。
1206 . オーバープリント / over printing // 白地のプリント下地に捺染すること。作業工程的に は地染め又は印捺した上に重ねて印捺することを 指す。
1207 . オーバーロック / overlock // ネームやワッペンのまわりを糸でかかること。
1208 . オープンカラー / // ラペル(下襟)の部分が前身頃から続いているカラー。開き衿とか開衿、スポーツ・カラーともいう。 またオープンカラーの付いたシャツをオープンカラーシャツという。
1209 . オープンソーパー / open soaper // 捺染、連染などで染料の染着後の洗浄を拡布状で連続的に行う機械
1210 . オオボウシ / // 紫露草の栽培品種。青花の原料。
1211 . オールドローズ / old rose // 彩度の低い薔薇色
1212 . オキシダント / oxidant // 工場や自動車から排出される窒素酸化物及び炭化水素類などの一次汚染物質が、太陽の紫外線照射を受けて光化学反応を起こすことによって、 オゾンなどの酸化性物質やアルデヒドなどの還元性物質といった二次汚染物質を生成する。これらの物質を総称して「オキシダント」と呼ぶ。
1213 . オストリッチ / ostrich // ダチョウ
1214 . オゾン / ozone // オゾンは、3つの酸素原子からなる酸素の同素体で分子式は O3、環境基準が定められており、一般環境では0.06ppm以下、労働環境では0.1ppm以下とされている。 オゾンはフッ素に次ぐ強い酸化力を持つため、高濃度では猛毒。
1215 . オゾン処理 / ozone treatment // オゾンの酸化作用を利用した処理。有機物の分解のほか,殺菌,脱色,脱臭などの効果がある。
1216 . オックスフォード  織物組織 / Oxford // ・綿の20番手〜40番手(もしくは40番双糸〜80番双糸)を引き揃えて経緯(たてよこ)に使用した平織りにした生地。経糸を双糸、 緯糸を単糸使いの場合もある。比較的厚地の柔らかくて光沢のある斜子織(ななこおり)。 オックスフォードの名はイギリスのオックスフォード大学からとったもので、この名で売り出したシャツ地に由来する。 しなやかな手触りのよい、光沢がある。通常、経糸にブルー等の色糸、緯糸に晒(白)の糸を使用する。 夏のカッターシャツ、婦人服に使われる。通気性に富み、しわも寄り難い性質。
1217 . オパール加工  捺染手法 / opal printing // 抜染(ばっせん)の一種で、生地に透けた状態で模様を作りだす加工をいう。絹、ナイロン、ポリエステルなどの耐酸性繊維と、レーヨン、 綿のような植物性繊維を交撚、混紡、コア・ヤーン、または交織し、硫酸や硫酸アルミなどの酸化剤を用いて模様を捺染(なせん)する。 捺染された部分は、植物繊維が炭化して抜け落ちる為、透けて見える状態になる。
1218 . オバケ / // 1.友禅板の微妙な凹凸が小紋染めなどに影響し斑に染まること。2.機械捺染の場合、機械の中に絡まった糸屑等により立筋状の線が現れる失敗。
1219 . オフ・スケール / off scale // 羊毛繊維のうろこ(スケール)を改良することで、ウールの本来の性質であるフェルティング(縮絨)現象を抑え、 洗濯しても縮まないウォッシャブル・ウールやソフトで光沢のあるウール製品が得られる。ウールの紡縮絨加工は【酸化法】【樹脂法】に大別される。 【酸化法】は羊毛スケールの先端の突出部を塩酸や過硫酸で削ぎ落とし摩擦を減少させる方法。 【樹脂法】はファイバーボーンディング(繊維同士を樹脂で接着し、洗濯中に繊維が動かないようして絡み合いを防ぐ方法)、 スケールマスキング(羊毛繊維一本一本を樹脂で多い、スケールが絡み合う影響を排除する方法)がある。
1220 . オフプライス・ストア / off price store // 安売り店
1221 . オフホワイト / off white // 真っ白ではなく、わずかに灰色または黄色がかった白。
1222 . オブロングカラー / // 刻みのない、衿回りが一続きになったオープンカラー。オブロングとは長方形を意味する。スポーティーなブラウス、ドレスなどに用いられる。
1223 . オリーブ / olive // オリーブの実の色からきた色名で、色相黄の暗色系を総称する
1224 . オリーブイエロー / olive yellow // オリーブがかった黄色
1225 . オリーブグリーン / olive green // オリーブの葉のような暗い黄緑系の色
1226 . オリーブドラブ / olive drab // くすんだ(drab)オリーブ色。軍用車両、自衛隊の制服色、OD色は略称
1227 . オリーブ茶 / brown olive // 茶がかったオリーブ色で、ブラウンオリーブともいう。
1228 . オリゴマー除去 / oligomer removal // ポリエステル繊維中に含まれるオリゴマーを高温アルカリ条件下で溶解して除去する処理。 なお,アルカリ染色では染色中に除去されやすい。
1229 . オルターネート・ストライプ  模様柄 / Alternate stripe // オルターネートとは「交互の」という意味で、2種類の異なった縦縞が交互に組み合わせあれた縞柄。毛織物の柄として最も広く使われている。
1230 . オレイン酸 / oleic acid // 炭素数18、二重結合1箇所の不飽和脂肪酸。皮膚や毛髪に対し柔軟作用があり、保湿力と洗浄力に優れるせっけんを作る。オリーブ油などに多く含まれる。
1231 . オレンジ色 / orange // 英名オレンジピールは熟したオレンジ表皮のような色をいい、代表的なオレンジ色。
1232 . オンス、Oz / Ounce、Oz // 1オンス=28.35グラム=1/16ポンド
1233 . オンブレ・ストライプ  模様柄 / Ombre stripe // オンブレとは「濃淡をつけた」という意味で、濃淡の縞を繰り返した柄である。 また淡色で少しずつ幅を太くして変化をつけたしまの柄のことを言う場合もある。
1234 . オンブレー / hombre (ombre フランス語) // 「濃淡をつけた、陰影のある」という意味で、これからぼかしという意味に使われる。染色では、ぼかし染、ふき染、 霧吹き染めをオンブレーな捺染、またはレインボー捺染という。 オンブレー・ストライプ、オンブレー・チェックと称する、境目のはっきりしないぼかし縞、ぼかし格子もある。
1235 . オンブレー染め / hombre print // ぼかし染め
1236 . オンリーショップ / only shop // 特定のブランドの商品のみ扱う小売店舗。和製英語。
1237 . おさ汚れ / stain by reed // おさ(筬)の汚れで汚染した糸の織り込み
1238 . おさ割れ / reed streak // おさ(筬)羽の不整又は損傷によって、たて糸密度の間隔が他の部分と異なったたて筋。おさ筋ともいう
1239 . おさ擦れ / reed friction mark // おさ(筬)とたて糸が擦れて、生じた毛羽立ち
1240 . おさ当たり / reed mark // おさ(筬)詰まりによって、数本のたて糸が擦れて生じた光沢のある筋
1241 . おもけし (スキージむら)  捺染欠点 / uneven squeegeeing // 生地のよこ方向に一定の間隔で色の濃淡が現れたもの。糊のガミング、スクリーン枠、スキージの取り付け不良や、 スキージ圧の不均一な場合に発生する。 対策:1)スキージの取り付け方や押し圧、硬度を適切にする。 2)糊・染料・助剤は相容性の良いものを転宅する。 3)捺染糊は十分にかきまぜ、粘度が一定になるまで放置する。 4)泡立ちする場合は、糊に消泡剤を添加する。  5)被捺染布と捺染柄に適合したスクリーンメッシュを使用する。
1242 . 追かけ ( おいかけ ) / // 織物を織る時の杼の順の名称。逆は戻し。
1243 . 老草色 / fresh green // 新緑の黄緑色。字は「老草」と書くが、若草のような鮮やかな緑
1244 . 老緑(おいみどり) / sage green // 灰味を帯びたくすんだ緑色
1245 . 黄土色 / yellow ocher // 英名イェローオーカーは絵の具の名として知られており、黄みをおびたオーカーをいう。
1246 . 黄丹 おうに / // 黄赤色。クチナシとベニバナで染めた高貴な色。禁色の一つ。
1247 . 黄変 / yellowing // 光、熱、薬品などの影響で、色が黄色味を帯びること
1248 . 黄変度 / yellowing index // 耐候(光)試験などで黄色く変退色した試料を評価するときに用いる指標。プラスチックの劣化や精練漂白された絹の変色に利用される。
1249 . 応力緩和率 / percentage of stress relaxation // 所定の長さに伸ばしたときの荷重と、そのまま所定の時間放置した後の荷重との差の、所定の長さに伸ばしたときの荷重に対する百分率
1250 . 応力発光 / mechanoluminescence // 圧縮・引張、摩擦、せん断、衝撃などの機械的外力による発光。力学エネルギーが直接光エネルギーになるもので、この現象を備えた材質 としては、特定の金属イオン(希土類、遷移金属)を含んだ金属酸化物がある。粉末、焼結体、樹脂との混合、金属への塗布など材料の研究や、センサなどの応 用開発が進められている段階である。
1251 . 大ずる節  / large slug // 生糸の大節の一種で、糸が著しく太く、長さが7mm以上又は大きな塊状のもの
1252 . 大つなぎ節 / very long knot // 生糸の大節の一種で、糸をつないだ切れ端の長さが10mm以上、又はそれより短い長さであっても、つなぎ方が不良のもの
1253 . 大びり節 / heavy corkscrew // 生糸の大節の一種で、糸を構成する繭糸がらせん状を呈し、その形が著しく大きいもの
1254 . 大わ節 / long loop // 生糸の中節の一種で、糸から繭糸が環状に分離し、その長さが10mm以上のもの
1255 . 大節 / major defect // もつれ節、大ずる節、よりつけ節、大つなぎ節、大びり節の総称
1256 . 大張伸子 おおばりしんし / // 二尺以上の伸子。手描き友禅で生地に斜めにクロスして張る。
1257 . 拝み襞 おがみひだ / // ひだ山が突合せになっているひだ。ひだの形態の一種で、インバーティドプリーツのこと。裏はボックスプリーツになっている。
1258 . 翁(おきな)格子  模様柄 / // 太い格子の間に、細かい線の格子を何本か交差させた格子柄。名の由来は能の「高砂(たかさご)」の翁の熨斗目(のしめ)に用いられることによる。
1259 . 送り / repeat // リピートともいう。ピース構図の色柄の場合、1単位の色柄を、四方あるいは2方向に繰り返すこと。送りは、型の送りとは異なるから要注意。 あくまで送りは図案上の繰り返しである。
1260 . 送り歯傷 / feed dog damage, feed dog defect // ミシンの歯の不良によって生じた傷。わさび傷ともいう
1261 . 送り星 / resister mark // なせん模様のつぎ目を正確に合わせるため版型又は原図などにつける印。ローラなせんではピッチという
1262 . 送り星 おくりぼし / // 着尺・小紋の型紙で型の繋ぎ用に四隅に開けられた小孔。
1263 . 筬(おさ) / reed // タテ糸を均等に配列し、ヨコ糸を打ち込む(織り込む)際、框に装着して使用する。織物の幅、及びタテ糸の配列や密度を定め、 杼(ひ)がひ口を通過するときのガイドとなり、さらにヨコ糸を織り前まで打ち寄せる役目をする。 現在は金属の筬を使用していまるが昔は竹で出来たものを使用していた。
1264 . 筬羽(おさは) / dent // 一定の幅・厚さ・長さに切った鉄板を順次羽をそろえて並べてあるもの。
1265 . 筬刺し(おささし) / // 筬入れ(おさいれ)と同じ。
1266 . 筬切れ(おさぎれ) ) / // 打ち切れのこと。筬を打ったときヨコ糸が切れる様。
1267 . 筬入れ(おさいれ) ) / // 織物の規格に応じて、タテ糸を筬(リード)一羽一羽に何本かずつ通す様。 (資料室参照)
1268 . 筬番(おさばん) / // 決められた間隔にある筬羽の数。
1269 . 押しむら / uneven pressure of printing roller // な染ロールの左右の押し圧の不均一によって生じたな染むら
1270 . 押箔  おしはく / // 接着剤を付けた部分に金属箔を張り付ける技法。
1271 . 汚染 / staining // 染色性を異とする2種類以上の複合繊維の染色において、一方の繊維の染色に用いた染料で、他方の繊維を淡く染めてしまうトラブルのこと。
1272 . 落綿(おちわた) / 工程中に落ちた綿
1273 . 重り(おもり) / // 機の後方でタテ糸の張り具合を調整するための鉄製のおもり。
1274 . 親穴(おやあな) / // シリンダーの親いぼにはめて紋紙を送る穴。
1275 . 親疣(おやいぼ) / // 紋紙を順序よく送るためにジャカードのシリンダーに植えつけた突起。
1276 . 織糸(おりいと) / Weaving Yarn // 織物用の糸。
1277 . 織方図(おりかたず) / lifting plan // ある柄を織るために連続してよこ入れを行えるように、そうこうを上下させる順序を示すもの。
1278 . 織マス / sample blanket // 織り見本
織りロット
1279 . 織り糸引け / tight yarn, weaving thread lift // 縫い糸又は裁断器具などによって、織り糸の一部が移動して生じた光沢異常や柄崩れ
1280 . 織り縮み率 / crimp percentage of woven fabric // 織物からほぐした糸を真っ直ぐに引き伸ばしたときの長さと、織物の長さとの差の、織物の長さに対する百分率。 織機で製織する時、タテ糸とヨコ糸が組織するために屈曲して収縮する割合。
1281 . 織り段 / filling bar, weaving bar, weft bar // よこ糸打ち込みの粗密によって生じた、よこ方向の段状のしま
1282 . 織り付け不良 / set mark, start-up mark // 傷戻しをした後の織り付けで、毛羽立ち、又はそれに厚段、薄段を伴った傷。傷戻し不良、ほぐし傷ともいう
1283 . 織屋(おりや) / // 機業者。織物業者。
1284 . 織元 / Tucher, fabric wholesaler // 織物生産にあたる業者。織物の製造元。産元(さんもと)ともいう。
1285 . 織手 おりて / // 織る工程の職人、または織りをてがける職人をさす。
1286 . 織前(おりまえ) / // 織機の運転者位置付近。織掛けの部位。
1287 . 織物 / fabric, textile, woven fabric // 糸を縦横に組み合わせ織った布
1288 . 織物組合 / // 本場結城紬の生産者が登録している組合。
1289 . 織物整理 / finishing of woven fabric // 一般に織物仕上げと同義語として用いられるが、本来の仕上げ加工の他、シミ抜き、 修正等も含めて織物整理と呼ぶ場合もある。毛織物業界でこの語が用いられる場合が多い。
1290 . 織物目寄れ試験機 / tester for distortion and slippage of yarn // 織物の目寄れを測定する試験機
1291 . 織物組織 / Woven Fabric Weave // 織物の経糸と緯糸の交鎖の仕方。
1292 . 織柄  模様柄 / Weaving Pattern // 織柄織物を織るとき、よこ糸を打ち込むために縦糸を開口させるが、この開口させる方によって、いろいろな織柄を織りだすことができる。 この開口の方法に「ドビー」と「ジャカード」があり、ドビーではドビー柄、ジャカードではジャカード柄といわれる特徴の織柄を織ることができる。 この織り柄は先染めの異色糸を使えば色柄が出せ、同色糸を使えば地模様となる。
1293 . 折り目汚れ / stained crease // 折り目部分の汚れ
1294 . 折り目線ねじれ / twisting crease line // スラックス、スカートなどの折り目線のねじれ
1295 . 折り目摩耗強さ / edge or fold abrasion resistance // 折り曲げた部分の、摩擦に対する強さ。ひだ摩耗強さともいう
1296 . 折線( おりせん ) / // ネームを折り曲げたり、取り付けるときの目安になる線。 地上げを用いて表わすのが一般的。
1297 . 表革 / face skin // 表面に出している革
1298 . 表朱子 ( おもてじゅす ) / // タテ糸が多く浮いた方を表朱子、ヨコ糸が多く浮いた方を裏朱子という。織ネームでは、一般に5枚朱子を指す。
1299 . 表織( おもており ) / // 織物の表面を上にして織ること。
1300 . 朧糸(おぼろいと) / // 綿の霜降り糸。スウェットやTシャツによく見られる白地にところどころグレーがかっている生地はこの糸を使っている。 
1301 . 朧染め(おぼろぞめ) / // 1) 着物の上を濃く、裾に向かって次第に淡くぼかした染め方。また、その布地。 寛文(1661-1673)頃、京都の紺屋新右衛門が朧月を見て創始したという。曙(あけぼの)染めと同じとも。 2)原綿染めのこと。綿の原料染めである。
1302 . 卸商組合 おろししょうくみあい / // 結城紬産地問屋の組合で現在約10件登録がある。
1303 . 下す( おろす ) / // 織り上げた製品を織機からとりはずすこと。
1304 . 卸売業 / whole sealer // 製造業(メーカー)から商品を仕入れ、小売業者に商品を販売する(卸す)業者
1305 . 温感変色加工 / thermochromic finish // 繊維に対して、温度によって変色する機能を与える加工。例えば、 温度によって発色が変化する機能性色素と酸性物質とを有機溶剤に溶解しマイクロカプセルに封入したものを樹脂で繊維上に固定する。
1306 . 温度データロガー / Temperature Data Loggers // 任意の時間ごとに対象物の温度を測定し、そのデータを記録・保存する計測器。温度を電圧に変換し、 その後電圧をデジタル値に再変換して記録する。食品製造の冷凍や冷蔵保存庫の温度管理や温度の影響を受けやすい食品や電子材料、 医薬・化学品等の輸送中の温度監視、産業装置や設備等の発熱監視などに広く用いられる。 ボタン電池サイズの超小型からハンディタイプまで様々なタイプがある。
1307 . カーキ / khaki // カーキーは、本来ヒンディ語で「黄土」の意。赤味から黄味まで広い範囲の中色オリーブを指す。軍服に多く使われ 国防色とも言われる。
1308 . ガーゼ  織物組織 / gauze // たて・よこ40番手の甘撚りの単糸をたて密度30本/inch、よこ密度22本/inch程度のきわめて粗い平織にして、 柔らかく仕上げた綿織物。精練・漂白して衛生用材料や幼児用肌着、ハンカチなどに使われる。綿織物。語源は、パレスチナの都市ガザ。
1309 . カーディナル / cardinal // 濃く鮮やかな赤色。カージナルとも言う。枢機卿の礼服の色。
1310 . カーディナルレッド / cardinal red // 和名は茜(あかね)色。古代ローマの枢機卿の衣服の色とされていた。
1311 . カーデダウン / // 造語。カーディガンの様にさっと気軽にはおれるダウンと言う意。
1312 . カートナ / cartoner / cartoning machine // 梱包用の箱折りを行う機械。「カートニングマシン」とも呼ぶ。パッケージの製函・折りのみを行う半自動カートナと、 内容物の封入まで行う全自動カートナがある。 CD・DVDや食品、化粧品などの小物サイズから、ペットボトルなどの段ボール成形用の大型機器まで揃っており、 箱の折り方も製品によって多様な方式がある。
1313 . カード糸 / carded yarn // 綿糸をつくる工程の中で、短繊維の除去と繊維を平行に引き揃えるためにカード{card}という工程がり、すべてがこの工程を通る。 高級細番手糸はさらに精製するためにカードの次に、より精度の高いコーマ{comber}という工程を通す。 カードだけでコーマを通さない糸をカード糸という。一般に40番手を境にしてそれより細い糸はコーマを通し、太い糸はカードだけとなる。
1314 . カード糸(かーどし) / Carded Yarn // コーマを通さないで造った糸(主として綿糸の場合に用いる)。Card=すきぐし、すく。
1315 . カーネーションピンク / carnation pink // カーネーションの名はラテン語のcarneus(肉の意)からきていて、flesh color(肉色)を意味していた。
1316 . ガーネット / garnet // ざくろ石の赤茶がかった色からきた色名
1317 . カーフ / carf // 子牛の革.
1318 . カーペット糸 / carpet yarn // カーペットに使う糸.
1319 . カーボンアーク灯 / carbon-arc lamp // 炭素棒が燃焼するときに発する光を利用する光源。
1320 . カーボンアーク灯光堅牢度 / colorfastness to carbon arc // 染色物のカーボンアーク灯光照射に対する耐性。変退色で評価される。
1321 . カーボンフットプリント / Carbon footprint // 『個人や団体が生活・活動する上で排出するCO2などの温室効果ガスの出所を調べて把握すること』と 『企業が自社の製品に温室効果ガスの排出量を表示する制度。 環境ラベリング制度の一つでカーボンラベリングとも言う』の2つの意味がある。後者の意味では、商品原料の調達から製造、加工、輸送、 廃棄までのそれぞれの段階で排出された温室効果ガスの合計を重量で表し、商品に表示することを指し、 イギリスやフランス、ドイツなどではすでに導入されている。日本でも2008年11月に統一マークが決定した。
1322 . カーマイン カーミン / carmine // 洋紅。コチニールカイガラムシからとれる色。
1323 . ガーメント / garment // 「衣服、衣装。」の意味。(=アパレル、クローズ、コスチューム)
一般には上衣をトップ、下衣をボトム、外衣をアウターまたはアウターウェアー、中衣をインナーという。(upper __:外衣上衣)(lower __:下衣)
1324 . カーラッピング  Ink Jet 用語 / // 英単語の直訳通り車を包むこと。塩ビシートを使い車を包むように装飾を施すこと。社用車やバス、トラック等を広告媒体として活用しラッピングを行う。 この際、洗車や油脂等の影響を考慮する必要がありラミネートは必須となる。また、掲出期間後の扱いにより使用する塩ビシートに注意が必要。
1325 . ガイダー擦れ / guider mark // ガイダーとの摩擦によって生じた、耳際のしわ、光沢、色調などのむら
1326 . ガイド筋 / guide streak // エアージェットルーム又はグリッパールームで、ガイドの案内子のピッチとたて糸密度との関係の不適切によって生じた筋
1327 . ガイド傷 / guide defect // ニットで、ガイドと針の接触又はガイドの不良によって生じた点状の毛羽立ち、目外れ、穴などの傷
1328 . カウンタフロー洗浄 / counterflow washing // 連続洗浄機で,効率のよい洗浄を行うために,布の流れと逆方向に洗浄液又は水を流す操作。
1329 . カザック / // ゆったりとした四分の三の長さの(腿丈の)コート。法衣(カザックブラウス)。16世紀中頃、狩猟や乗馬を目的として作られた。
1330 . カシミア / cashmere // カシミア山羊の毛を言う。毛質は細く、柔軟で独特のぬめりがあり、保質性に富む。消費者庁家庭用品品質表示法の表記はカシミヤ。 名前は、インドの北部高山地帯のカシミール(Kashmir)地方の古い綴りに由来する。毛質は細く、柔軟で独特のぬめりがある。 保温性と保湿性に優れ、生産量が少ないため、高級素材の代表とされる。主産地は中国・中央アジア・中近東など。 織物・ニット共に最高級品として扱われている。
1331 . カシャゲ かしゃげ / // 織り始まりに織られる白い糸またその部分。おそらく語源は仮上げからきているが定かではない。
1332 . カスケード・ストライプ  滝じま  模様柄 / Cascade stripe // 中央に太いしまがあり、その両側にだんだん細くなっていくしまが潤に並んでいるもの(両滝じまという)と、 片方だけにだんだん細くなるしまが並んでいるもの(片滝じまという)がある。日本では「滝じま」と呼ばれる。
1333 . ガス糸 / gassed yarn // ガスの炎の中を高速度で通過され、糸の表面の毛羽(けば)などを焼いて表面の平滑さと光沢を与えた糸をいう。 綿ガス糸が多いが、絹紡糸、麻糸、梳毛糸(そもうし)などにも用いられる。 レース・ブロード・ポプリン・ボイル・クレープなどの織り糸や、ミシン糸、刺繍糸はガス糸を用いる。
1334 . ガス退色 / gas fading // 酸化窒素、オゾン、三酸化硫黄などで染色物が変退色すること
1335 . ガス退色堅牢度 / gas fade fastness // 大気中にある窒素酸化物などのガスの影響に対する染色物の退色堅牢度。
1336 . カゼイン / // 牛乳の蛋白質。染料・顔料の固着に使う。ミルクカゼイン。
1337 . カタフンドウ / // 片分銅。古いタイプのシャトル式織機に使われていたもので、織機後方の片側にだけ、おもりをのせて、タテ糸の張り具合を調節した。 今でも、耳糸の張りの調節には多く使用している。
1338 . カタラーゼ / catalase // 過酸化水素を分解する酵素。綿繊維品の漂白後の水洗回数,時間の短縮などの目的に使用される。
1339 . カタログ販売 / catalog sealer
1340 . カタン糸 / cotton sewing thread // ミシン糸のこと。語源はコットン(cotton)。cottonが「カタン」に聞こえたことに由来するといわれている。現在はポリエステルのカタン糸が多 いが、綿糸もある。綿カタンの場合は三子糸(糸を3本撚りあわせて一本の糸にしている)。三子糸にするのは、均質性、強度、滑りの良さが要求されるから。 通常3本のS撚りの糸をZ撚りにより合わせる。
1341 . カタン番手 / yarn count of sewing thread // ミシン糸に用いる綿縫糸の番手で、原糸番手の3倍を合糸数で除した値
1342 . カチオン化 / cationization // 繊維に対してカチオン性基を付与する処理。綿の場合,第 4 級アンモニウム化合物で処理することによって,酸性染料による染色又は反応染料による中性染色が可能となる。日光堅牢度が落ちる場合が多い。
1343 . カチオン可染糸 / cation dyeable polyester // カチオン染料で染色できるポリエステルの糸のこと。
1344 . カチオン糸 / // 常圧カチオン可染ポリエステル糸の略称。従来の常圧可染タイプや分散染料で染められた糸に対して、昇華堅牢度(染色堅牢度)が高い。 従来の常圧可染タイプに比べ、染色堅牢度が優れている。
1345 . カチオン染め / cation dyeing
1346 . カチオン染料 / cationic dye // 塩基性染料の一種。アクリルやカチオン可染ポリエステルを染める。詳細は、本HP「8. カチオン染料」参照。
1347 . カチューシャ / // C字型のバンド状になっている髪飾り。髪をおさえる機能を果たす。 大正時代、松井須磨子が「復活」(トルストイ原作)の女主人公“カチューシャ”を演じた時に着用していたことに由来。
1348 . カチン / // 墨の液。カッチン。
1349 . カッシュ・モレ(仏) / // 「カッシュは"隠し場"モレは"ふくらはぎ"」の意味。ふくらはぎの隠れる位のスカート丈。
1350 . カッティング傷 / cutting defect // シホンベルベット、シール織物などで、機械の不調のため生じた毛足のむら
1351 . カット&ホールド / // ネームを切って同時に両端を折り曲げること。 生産工程(カット加工)参照
1352 . カット・ソー / cut & sewn // カット・アンド・ソーン[cut & sewn]の略。主として綿や綿混の丸網生地を使ったTシャツ、トレーナーなどをいう。裁断して、そのまま縫ったもので、ニットウェアの一種。 (ほとんどの場合、綿ジャージ素材を用いている。裁断し、布端のほつれ防止にロックミシンを掛けて縫製する。)
1353 . カットジャカード / cut jacquard // 織り替えの技法の一つ。 一織りごとに織り機を止めて、一本一本糸を替えながら模様を織ることにより繊細な凹凸のある織物となる
1354 . カットマーク汚れ / stain by cut mark // カットマーク染料がたて方向に尾を引いたり、他の部分へ移行すること
1355 . カットレングス / cutting length // 元々は長いスボン(主としてジーンズ)をカットして短くした物
1356 . カットワーク / cut work // 布地に写した図案の輪郭をかがり縫いし、内側の布を切り取って透かし模様を作ること。ワンピース・ブラウス・スカートなどに多く見られる。
1357 . カット長 / cut length // 化学繊維のステーブルの長さのこと。化学繊維は元々エンドレスで紡糸される繊維を紡績糸用として短くカットして、ステープルとなる。 このカットされる長さをカット長といい、約35〜100mm程度になる。綿紡方式の場合は35〜42mm、スフ紡方式(2インチ紡)50〜57mm、 毛紡方式(または3インチ紡)70〜86mmなど紡績方式によって異なる。
1358 . カット不良 / wrong cut // ダブルラッセルなどで、カット糸長が不均一なこと。不均一の状態によって、カットむら、カット段ともいう
1359 . カッパ / // 不注意による失敗。
1360 . カップリング / coupling // カップリング(軸継手)とは、軸と軸をつなぐ機械要素のこと。軸を延長したり、一方の軸から他の軸へ動力を伝達することを目的としている。 常に動力を伝えるものを永久継手、 断続的に伝えるものをクラッチという。
1361 . カツラギ 織物組織 / katuragi // カツラギ(日)。太綾、ドリル, 雲斉, 葛城。双糸の太い糸を使った綿のツイル織物
1362 . カテキン / catechin // カテキンは緑茶の味(渋味)の主力成分「ポリフェノール」の一種で、別名タンニンとも呼ばれている。ノミ、ダニ、最近ウィルスなどに対する殺菌作用、 抵抗力、消臭、整腸・解毒作用があると言われている。身体の老化や発ガン性物質生成の原因となる活性酸素を抑える働きもある。
1363 . カナック処理 / kanuc process // 窒素の拡散現象を用い、硬化層を形成する表面処理方法。切削機の刃物から、精密小物部品、複雑形状の金型、深穴の中まで均一に処理でき、 浸透処理のため寸法変化が微細、白層(窒化鉄)を生成しないなどの特長をもつ。特にSUS、ダイカストなどの非鉄金属に有効。 更に、拡散層を強化し、アルミダイカスト金型などの寿命低下原因となるクラック、かじりなどを改善できるニューカナック処理もある。
1364 . カナリヤ色 / canary // 英名カナリーは カナリヤの羽毛のような黄色
1365 . カバードヤーン / Covered Yarn // しん糸に紡績糸またはフィラメント糸をコイル状に巻き付けた糸。芯鞘糸の鞘の方。⇔コア・ヤーン
1366 . カバーファクター / Cover Factor // 編み地の面積に対する、糸の占める面積の割合
1367 . カバリング / covering property // 繊維に付着した染料が、部分的な濃度差の濃色部から淡色部に移動すること。
1368 . カビトミック綿 / Cavitomic Cotton // 微生物の発生によって繊維が損傷した綿花。
1369 . カフストラップ / // 袖口のサイズを調節する為のボタンやベルクロテープ。
1370 . カポック綿 / kapok cotton // カポック樹の実に生える白い綿。シルクコットンともいう。普通の綿のように紡績して糸にすることはなく、 主としてクッションや枕などの充填材料(じゅうてんざいりょう=詰め物)に使われる。パンヤとも似ている。 比重が軽く、防水性があるので救命具の材料ともなり、種子からは食用油がとれる。アメリカ、アジア、アフリカなどに産する。
1371 . カマーバンド / // インドや中近東、東欧などの男性がウエストに巻く、幅広く柔らかな飾り帯。サッシュの一種。元来は財産を持ち歩く役割を果たしていた。ヨーロッパでは、 (タキシードの下の)胴に巻く横ひだ付きの幅広い帯を云う。インド人が用いている“kamar band”が語源
1372 . カミツレエキス / // カミツレの花から抽出しており、保湿、消炎作用に優れている。
1373 . ガミング / gumming // 丸編みした天竺トリコットを切り開いて広げると、切り口がカールする。それを抑える目的で、切り口に糊を施して反物にする。 その行程をガミングという。プリントの加工前に必要。
1374 . ガミング不良 / imperfect gumming // 編み地の耳折れ防止のため、両耳に一定幅で塗布するガミング剤の付着不良
1375 . ガムアップ / gumming up // エマルション系の仕上げ剤をパディング法で適用するときに,エマルションが破壊されて,ガム状物質がマングルに付着する現象。
1376 . カムバックウール / come back wool // 比較的メリノ種に近い性質をもつクロスブレッドウールの一種。
1377 . カムフィット加工 / // カムフィット機(サンフォライズ機と同原理)で生地を処理することにより生地の縦方向の収縮を改善すると共に、揉み効果によって生地を柔軟にする。 エンドレスに回転するゴムブランケットの伸縮・復元力を 利用して被処理シートに特殊な効果を与えることを目的とした機械。 織編布、不織布及び紙に @従来にないソフトで優雅な風合いに改良A伸縮性や防縮性の付与 Bソフトな艶出し効果C毛羽押え効果等の新しい性質を付与することができる。
1378 . ガモット(Gamut)  Ink Jet 用語 / gamut // 特定の色体系が表現できる色の再現範囲のこと、あるいはデバイス(入力機器、モニター、インクなど)が表現可能な色領域のこと。
1379 . カラー / colour, color // 色
1380 . カラー・アソート / colour assort // 同じデザインで幾つかの色の組み合わせ
1381 . カラーイールド / color yeild // 染料・顔料を用いて特定の条件で得られる色の濃さ。
1382 . カラーインデックス / colour index // 英国 SDC(Society of Dyers and Colourists)が発行する市販染料・顔料の索引。染料種属別,色相別に整理して番号を付けたもの(Generic Name)と,化学構造別に整理して番号を付けたもの(Constitution Number)とがある。
1383 . カラーウエイ / colour way // 特殊な捺染模様を形成するために、選択的な染料の 組み合わせの1つの方法。
1384 . カラーキッチン / color kitchen // 染色又は捺染のために,染料,薬剤,助剤などを調合する場所。
1385 . カラーサージ / // 反染めにしたウールサージ。
1386 . カラースペース  Ink Jet 用語 / colour space // 色空間ともいう。各種デバイスの再現できる色の範囲を二次元、または三次元で表したもの。代表的な表現モデルとしては、二次元ではCIExy系表色、 三次元ではCIELab系表色がある。
1387 . カラースワッチ / colour swatch // 布による色見本
1388 . カラーバリュー / color value // 色相の類似した染料・顔料を同じコストになる濃度で比較したときの相対的なカラーイールド。
1389 . カラーパン / color pan // 捺染糊を作る二重釜
1390 . カラーブリード  Ink Jet 用語 / colour bleed // 異なる色間の隣接する境界部で起こる画質劣化現象のことを言い、隣合う一方の色が他方に滲み出し交じり合い、不鮮明になる状態を表す。 ブリーディングとも言う。
1391 . カラーペインター  Ink Jet 用語 / // 株式会社セイコーアイ・インフォテック社製溶剤系インクジェットプリンターのブランド名 機種には64S(IP-6600)や100S(IP-6900) の2機種がある。
1392 . カラーマッチング  Ink Jet 用語 / colour matching // 各デバイスの色を合わせること。CIE表色系で数値化された同じ数値の色を各デバイスで同じ入りに合わせる作業をいう。 「色を合わせるための作業」を表す。
1393 . カラーマネジメント  Ink Jet 用語 / colour management // 各デバイスの色再現範囲を管理し、かつデバイス依存値をCIEカラーに換算し正確に色を伝達することによって、 どのデバイスでも同じ色に見えるように統制すること。「色を管理する方法」を表す。
1394 . カラールーズ / // 色の付いたルーズソックス。
1395 . ガラス繊維 / glass fiber // けい砂、石灰岩、蛍石などを原料として繊維にしたもの。引張り強さ、耐熱性、電気絶縁性、耐薬品性に非常に優れている。 ステープルとフィラメントの両方があり、ステープルは防音、断熱、保温材として、またはプラスチックの補強材としてスキー、釣り竿などに使われる。 フィラメントは織物として電気絶縁体や不燃性カーテンなどに使われる。 繊維状にして使われる場合、一般のアルカリガラスでは表面の劣化による強度の低下が著しいため、原料として使用されるガラスには、 石英ガラスなどの無アルカリガラスが使われる。
1396 . ガラ紡糸 / throstle yarn // 明治6年、臥雲辰致(がうん・たっち)が開発した日本独特の紡績方法で紡績した糸。 ガラ紡機は偶然の事から火吹竹の筒に詰めた綿を穴から引き出しながら回すと、 糸になって出てくることに気づいた彼が数回の改良の後に開発した紡績機で、和紡機ともいう。
1397 . カルゼ 織物組織 / Kersey, // カルゼという名称は、イギリスのサッフォード州の毛織物産地カージー(Kersey)に由来するといわれる。 建夫とに霜降り双糸、または杢糸、よこ糸には単子を使用した綾織で、主としてコート地に使われる。紺、茶、黒の系統のものが多い。 また綿の無地染めのものがカルゼとしてユニフォーム地に多く出ている。毛織物
1398 . カレーシュ / // (1770〜90年頃の)大きな幌形のフード。当時流行した高く結い上げた髪に対応する為、張り骨をアーチ形に並べ、 絹を張って幌のようにしたもので、後方へたたむこともできた。首まわりに小さいケープがつく。Calashとも云う。
1399 . カレンダー / Calender // カレンダー掛けをする機械。ローラーで圧し光沢を与える。
1400 . カレンダー掛け / Calendering // 織物などをカレンダー(カレンダ)に通すこと。回転する金属のローラーの間に織物を通して、熱と圧力を加え表面を平らにし、光沢を与える。 また、凹凸のあるローラーに通して表面に凹凸を出し表面効果を出す事もいう。Calender(カレンダー、カレンダ) = 艶出し機
1401 . カレンダー製法  Ink Jet 用語 / // 塩ビに少量の可塑剤を用いてやわらかくしたものをローラーのようなもので圧力をかけ延ばして製造する製法。効率よく原料を使え大量生産に向いているため、 安価になる。キャストフィルムにくらべてフィルム厚が厚く、フィルムに残る張力も大きい(縮みがでるモノもある)。平面の施工に向いている。
1402 . カレンダむら / uneven luster by calender roll // ペーパーカレンダロールなどによって生じた全体又は部分的な光沢のむら
1403 . カレンダ仕上げ / calendering // 種々の回転ロールの間に織物を通して,表面を加圧して平滑にし,光沢及び種々の風合を与える仕上げ。
1404 . ガンクラブ・チェック  模様柄 / Gun-club Check // 糸エパー度は黒と白の2色であるのに対し、ガンクラブは、黒、白、赤茶色の3色で構成される。 1874年、アメリカのガンクラブがユニフォームにこの柄を採用したことから名がついた。日本では、二十弁慶格子といわれる。 紳士、婦人用のスーツ地のほか、スポーティな毛織物のジャケットとして、婦人用のアウトウエアにもよく用いられる。
1405 . ガンマ  Ink Jet 用語 / calibration // デバイスの「入力」と「出力」との間の関係を表すために用いられる数値
1406 . かおり環境 / Aromascape // 覚を通じて人を刺激する感覚を、不快なにおいに係る「臭気環境」と快適なにおいに係る「かおり環境」に分類できるとする考え方に基づいて、 環境省が提示したものである。「かおり環境」は「不快なにおいがない状況で、 自然のかおりや地域の文化・歴史等に係わるにおいに接し、快適感を得ることができるような環境」とされている。
1407 . かご染め / // 異なる柄がエッチングされた回転する2個のローラーの間に生地を通し、型付けし浸染する事で表と裏に別々の柄が染め出される。 大正時代より伝わるリバーシブルの染色法で、ゆかたに用いられる。
1408 . かさ地 / Umbrella Cloth // かさ用織物
1409 . かす付き  捺染欠点 / soil of scum // 捺染の型重ねのとき、のり皮膜が型の裏に付着し、生地を汚染すること。 対策:1)使用メッシュ、スキージおよび糊の粘度を調整し、糊層を薄くする。 2)色糊に湿潤剤(i.e.尿素、エチレングリコールなど)を添加する。3)型裏に、離型剤(シリコーンなど)を塗布する。
1410 . かせ 綛 / hank、Skein // 撚糸の一定量の糸の束。 スガ(綛)とも言う。
1411 . かせさばき不良 / difficult handling hank // かせのさばきが良くないこと
1412 . かせ染め / hank dyeing // かせの状態で行なう染め
1413 . かせ長さ不良 / defective hank length // かせ周が規定の長さに合わないこと
1414 . かせ捺染 / hank printing // かせ糸に行うなせん
1415 . かせ乱れ / disheveled mark, hank confusion // 糸のもつれや緩みによって、かせの巻き取り方が不均一になること
1416 . かさ高加工不良 / faulty texturing, imperfect bulking // かさ高加工糸使いの生地で、部分的にかさ高が異なること。バルキーむらともいう
1417 . かすれ(液かすれ、糊なしかすれ、糊切れ) 捺染欠点 / slight touching // 模様部分の色がかすれたもの。色糊の補充が遅れたり、スキージ圧の不均一、スキージの硬度不適正、スキージリレーの故障、捺染台表面の凹凸、 色糊粘度及び糊剤の不適正な場合に発生する。 対策:1)彫刻ローラのローレットの深さ・形状、スクリーン型のメッシュを適正にする。 2)色糊の粘度または曳糸性に注意し、適正な糊を作成する。 2)捺染ロールやスクリーンは、使用前によく洗浄し、色糊をはじくものが残らないようにする。 3)生地を再精錬する。
1418 . かび汚れ / mildew // かびの発生によって生じた汚れ
1419 . かぶり / bronzing // 捺染及び染色において、白場や本来の色の上に他の染料,薬剤,異物などが余分に表面に付着した状態。
1420 . かぶり傷 / fish eye, tucking // 二重に糸を食い込んだ不正規の編み目。針かぶり、二重食いともいう
1421 . かま蒸し / Decatizing // 高圧がまの中で、高圧蒸気によって蒸じゅうを行うこと
1422 . からし(マスタード) / mastered // からし色。やや鈍い黄色
1423 . 加圧水蒸気処理 / high-pressure steaming // HPスチーミング。100℃℃を超える飽和水蒸気を用いる高圧下での処理。染料の固着などに利用される。
1424 . 蚕 (かいこ) / Silkworm // 絹の原料、繭(マユ)を作る昆虫。大きく分けて家蚕(かさん)と野蚕(やさん)があり、絹の生産には家蚕が使われる。
1425 . 解像度  Ink Jet 用語 / resolution // 画像の細かさを現すことば。高い、低い等を用いて表現する。解像度をあらわす単位としてdpi(dot per inch)等がある。
1426 . 解像度  Ink Jet 用語 / resolution // ファクシミリ、プリンタ、テレビなどでどの程度細かく画像を表現できるかを表すもの。 プリンタでは、単位長当たりの描画ドット数で表し、慣用的に単位長としてインチ(inch)を用いてdpi(dots per inch)と呼称する。
1427 . 解像力  Ink Jet 用語 / // レンズや写真、感光材料など光学性能を表す。2点あるいは2線が分離して見える限界の幅の逆数をいう。 1mm当たりに含まれる等間隔の白黒1組の縞本数(線数(本/mm)あるいはlpi(lines per mm)という)で表現される。
1428 . 解凍  Ink Jet 用語 / // 圧縮されたデータを元のデータの状態に戻すこと言う。解凍ソフトには多くのものが有るが、それぞれ扱えるファイル型式が異なるので注意が必要。
1429 . 解撚(かいねん) / untwisting // 撚糸のよりを戻すこと
1430 . 回転頭(かいてんがしら) / // のぼり竿の頭頂部についている横棒と縦棒をジョイントする器具のこと。この器具により、 のぼりが風を受けるとくるくると回ることから、回転頭という。回転することにより、のぼりへの風の負担を減らす効果がある。
1431 . 快適性 / amenity // 衣服を着用して日常的な動きをした場合に着心地がよいこと。快適性の主要因は衣服内気候(肌と衣服との間の微小空間の温度・湿度)と 衣服圧(衣服により皮膚が受ける圧迫力)と肌触り(衣服と皮膚との接触感)と言われている。
1432 . 改質繊維(かいしつせんい) / modified fiber // 化学繊維は多くの特長を持っているが欠点も多い。この欠点を改善した繊維が改質繊維で、現在では化学繊維に限られている。 例えば吸湿性の改善、難燃性の付与。制電繊維、染色性の向上、シルキーの追求、繊維の中空化によるかさ高効果、 ピル(毛玉)発生の抑制などを目的とした合成繊維がレギュラー品と区別されて生産されている。
1433 . 海藻エキス / // 褐藻の全藻(めかぶ)から抽出しており、豊富なミネラル補給による保湿に優れている。
1434 . 海島綿(かいとうめん) / sea island cotton // アメリア東南部の海岸地方および近海諸島に産出する綿。繊維が非常に細くて毛筋が長く、絹状の光沢があるのが特徴。 100番手以上の細い糸が紡績できる綿の最高級品種として知られている。最も有名なところではイングランドのメーカー、 ジョンスメドレーでカットソーとして使われている。しなやかでコットンと思えないほどの肌触りをしている。
1435 . 海難綿(かいなんめん) / Sea Damaged Cotton // 海上輸送中に損傷を受けた綿花。
1436 . 界電流密度(Jc) / // 与えられた温度におけるJcは、材料が超電導状態から正常状態に遷移する際、超電導体の与えられた横断面積を通って通過する臨界電流として定義される。測 定時、資料が1マイクロボルトの電圧を示すとき、対応する電流が臨界電流と定義される。
1437 . 界面活性剤 / surfactant // 1)疎水性(親油性)部分と親水性部分をもち、混じり合わない油と水の界面を混じりやすいよう仲立ちする物質。洗浄、乳化、分散、起泡、消泡、湿潤、 浸透、平滑、柔軟、帯電防止などのさまざまな働きがあり、食品から建築、工業に至るまで生活のあらゆる場面に利用されている。界面活性剤の種類は、 せっけん(脂肪酸塩)と合成界面活性剤の2種類に大別される。2)液体に溶けるとその溶液の表面張力を失わせる物質のこと。 5%以上の高濃度ではタンパク凝固作用を持つことから、誤飲・体表への暴露,自殺目的に経口摂取した場合に、強力な腐食作用により皮膚、 消化管を直接傷害して重症化しやすい。石鹸などの陽イオン界面活性剤,陰イオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤に分けられ、 毒性は非イオン性<陰イオン<陽イオンの順に強い。
1438 . 開口色 / aperture colour, non-object (perceived) colour // 開口を通して見られる色のように、光を発する物体が何であるかという認識を妨げるような条件において知覚される色。
1439 . 開反 / opening // 丸編み機で編んだ筒状の布地を切り開いて平面の状態にする操作。
1440 . 階調性  Ink Jet 用語 / // 画像や映像などの色の濃淡の変化の度合い、グラデーション表現のことを階調という。色と明暗のバランスに優れた滑らかな色、濃淡表現のことを階調性、 階調表現力に優れているとされている。
1441 . 貝胡粉  かいごふん / // 白色顔料。蠣殻(カキガラ)の白い内壁を粉砕して作る。
1442 . 貝紫色(かいむらさきいろ) / royal purple // 澄んだ赤みの紫。英国王室のオフィシャルカラー
1443 . 外観むら / uneven appearance // 糸むらや小さいスラブなどによって、表面に生じたむら
1444 . 返し捺染(かえしなせん) / resist style // 挿し色として還元剤などを含む色糊を印捺し,その後可抜性染料を含む色糊で柄部分を覆うように印捺して,型際のせん(尖)鋭な柄を得る捺染。
1445 . 科学青花 かがくあおばな / // ヨード澱粉の青色液で、青花の代わりに使う。蒸気の熱で無色になる。 代用青花ともいう。
1446 . 化学的酸素要求量,CCD / chemical oxygen demand // 水中の有機物を過マンガン酸カリなどの酸化剤で分解する際に消費される酸素の量。水の有機汚濁度の指標の一つである。
1447 . 化学物質審査規制法、化審法 / Law Concerning the Examination and Regulation of Manufacture, etc of Chemical Substances // 正式名称は「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」。 本法律は、PCB(ポリ塩化ビフェニル)による環境汚染問題を契機として1973年に制定されたもので、 新たな化学物質(新規化学物質)を製造・輸入する際に事業者に事前の届出を義務づけ、 新規化学物質が市場に流通する前に国がその新規化学物質の環境残留性や安全性を審査する制度を定めるもの。その後、1986年、2003年、 2009年に大幅な法改正が行われた。特に、2009年改正では、欧州連合のREACH規制やストックホルム条約との整合性の確保が図られ、 従来特定の化学物質に限られていた製造・輸入数量の届出義務がすべての化学物質に拡大されたほか、 新たに「優先評価化学物質」の規定を設けて製造・輸入事業者に有害性情報の提供を求めることとなった。本法律では、難分解性で、 生物濃縮性があり、かつ人または高次捕食動物に有害と判断されたものは第一種特定化学物質に指定され、その製造・輸入は許可制となる。 また、難分解性で、人または動植物に有害と判断されたものは第二種特定化学物質に指定され、 製造・輸入量の届出義務の他、環境汚染防止のための措置、表示などの義務が課される。
2009年7月末時点で、PCBなど16物質が第一種特定化学物質、トリクロロエチレンなど23物質が第二種特定化学物質にそれぞれ指定されている。
1448 . 化学繊維 / chemical fiber // 再生繊維と合成繊維を合わせて、日本・ドイツ・フランスなどでは<chemical fiber>すなわち化学繊維という。一方アメリカやイギリスでは<man-made fiber>と言われている。しかし、日本では昔から化学繊維(略して化繊)とは再生繊維のことを指し、 その後に出た合成繊維(略して合繊)と区別して認識されている場合もある。ナイロンなどはこれに入る。 最近では、合成繊維を表わす synthetic fiber と言う言い方も多い。
1449 . 化学防染 / chemical resist style // 化学的に染料の固着・発色を妨げる薬剤を用いる防染。化学防染剤としては,還元剤,酸化剤,酸,アルカリなどがある。
1450 . 化炭 / carbonizing // 原毛を希硫酸などで処理した後,加熱・乾燥して植物性のきょう(夾)雑物を炭化・除去する処理。
1451 . 架橋剤 / crosslinking agent // 鎖状高分子と架橋反応し,三次元構造を作る化合物。例えば,セルロース繊維の水酸基と反応して,防縮・防しわ性を与える樹脂加工剤がある。
1452 . 過還元 / over reduction // バット染料による染色で,規定のレベル以上に還元反応が進み,酸化しても元に戻らない現象。濃度の低下及び染め面の悪化の原因となる。
1453 . 格外綿(かくがいめん) / Below Grade Cotton // 正規の格付け以外の綿花。
1454 . 各色サンプル / each colour sample // 各色サンプル
1455 . 拡散接合 / Diffusion bonding // 材料同士の接合面に存在する原子の拡散を利用して固体のまま接合すること。固相接合の一種で材料同士を融点以下まで熱し加圧することにより、 材料を溶かしたり接着剤を用いたりすることのなく接合することができる。精密機器などの分野で成長が見込まれている。
1456 . 拡張現実 / Augmented Reality // 人間が感覚として現実世界から得る情報(主に視覚情報)に、コンピュータを用いて情報を付加・補足すること、 及び付加されて拡大した状況そのもののこと。全部をコンピュータで合成して作り上げる仮想現実(VR)に対する言い方で、英語のAugmented Realityを略して「AR」(エーアール)と呼ぶことも多い。視覚情報の拡張現実を作るには、リアルな現実世界を取込むカメラと、 ズレなく合成するためのセンサ類、付加する情報を収めたデータベース、合成後の拡張現実を表示するディスプレイなどが必要である。
1457 . 拡張子(かくちょうし) / // ファイルの名前(ファイル名)の末尾につけられたファイルの種類を識別するための記号、文字列をいう。 画像は、JPG。イラストレータデータは、AI、EPSなどが拡張子。
1458 . 拡布 / open width // 織編物を広げた状態。ロープ状に対応する用語。
1459 . 拡布精錬 / scouring with open width // 拡布状態で行う精錬
1460 . 隠し / // 洋服などの物入れのこと。ポケット。
1461 . 格付け / classification, grading // 標準規格と比較した品位の評定
1462 . 確認(待ち) / (waiting) confirmation
1463 . 確認サンプル / approval sample
1464 . 角ペレタイザ / square pelletizer // シート状の材料を四角形のペレットに連続切断する装置。 回転刃で縦方向に細く断裁し、次いで横方向に切断する方式が一般的で、回転刃の間隔調整によりサイズを変更できる。 廃棄物減容のための破砕機、シュレッダとして用いるほか、樹脂、ゴム、プラスチックなどリサイクル原料の製造にも適応する。
1465 . 角質細胞間脂質 / // セラミド、コレステロール、脂肪酸などから成り、角質細胞間の隙間を埋める物質。 細胞の水分を逃げないようにし、外から異物を体内に入れない役割を果たす。
1466 . 掛羽釣、掛把釣 (かけばつり) / // 紋意匠図の作図技法の1つ。細い斜線を方眼紙上に描くのに、升目の辺に接して階段状に画く"はつり"法 "すてばつり"よりもやや太い表現に用いる。
1467 . 加工 / finish // 繊維に対して,目的の効果を得るために行う,物理的又は化学的処理。
1468 . 加工しわ / crowsfeet // 加工によって、生地に生じた細かいしわ。からすの足跡ともいう
1469 . 加工でんぷん / modified starch // でんぷんをばい(焙)焼,加水分解,エステル化,エーテル化,アルファ化などによって改質し,水溶性を高め,こ化しやすくしたでんぷん誘導体。 捺染のりに使用される。
1470 . 加工ローカストビーンガム / modified locust bean gum // いなご豆から採れるローカストビーンガムをエステル化又はエーテル化によって改質し,水溶性を高め,こ化しやすくしたガム。捺染糊に使用される。
1471 . 加工指図書 / work sheet, instruction, specification // 加工指図書
1472 . 加工糸(かこうし) / textured yarn // 各種の糸に熱や薬品などの処理による加工を行ない、かさ高さや伸縮性を付与した糸のこと。 他にも、金属糸、飾撚糸など種類は多い。 特にフィラメント糸のことである仮り撚りによる捲縮加工糸(けんしゅくかこうし)が大量に生産されるようになってからは、 これを加工糸というようになった。
1473 . 加工糸製造業 / textured yarn produce
1474 . 加工組立産業 / knocked down // 原材料と部品の加工との組合せによって製品を生産する産業
1475 . 加工天然ガム / modified natural gum // 天然ガムを精製し,エステル化又はエーテル化で改質し,水溶性を高め,こ化しやすくしたガム。捺染のりに使用される。
1476 . 拡布精錬 / scouring with open width // 連続装置やジッガー、ビームなどで拡布状で行なう精練。
1477 . 家蚕絹(かさんぎぬ) / cultivated silk // 家蚕糸ともいう。屋内で桑葉を与えて飼育する家蚕の繭(まゆ)からとった絹。明治時代では日本から海外への輸出が盛んに行われていた。 現在では地方に点在するのみで国内生産は非常に少ない。
1478 . 家蚕糸(かさんし) / domestic silk worn // 家蚕絹(かさんぎぬ) 屋内で桑葉を与えて飼育する家蚕の繭からとった絹。
1479 . 飾りステッチ不良 / inferior decoration stitch, inferior fancy stitch // 飾りステッチの外観が良くないこと
1480 . 嵩高性(かさだかせい) / bulkiness // 規定の条件で測定したときの、単位質量当たりの体積。比容積ともいう
1481 . 過酸化水素漂白 / hydrogen peroxide bleaching // 過酸化水素による漂白
1482 . 重ねの色目 / // 表生地と裏生地、内衣と上衣の色合わせ、薄い表生地で裏生地の色をすかし見せする配色のこと。襲ね色目(かさねいろめ)とも書く。 和服では襟元や袖口、裾まわりに配した。
1483 . 絣襲ね色目 かすり / // 柄。防染によってできる柄。
1484 . 絣糸(かすりいと) / tie dye yarn // 絣模様の織りに使われる糸。絞り染め(しぼりぞめ)または板締め染め(いたじめぞめ)によって染める。 絞り染めは麻糸、綿糸などを使ってところどころ強く絞り、これを浸染(しんせん)する方法である。 板締め染めは防染(ぼうせん)すべき部分を挟み締めつけて、これを浸染または注染(ちゅうせん)して絣糸をつくる。
1485 . 絣柄(かすりがら) 模様柄 / // 縞でもない、チェックでもない、プリントでもない、織柄でもないものに絣がある。 絣糸を、縦、横、又は両方に使用し模様を表す。 日本独特の織物であるが、南方から日本に渡ってきたもの。一般には綿織物に多く使われる。
1486 . 綛(かせ ) / // 撚糸の束(最小ロット)(=すが、とも言う)
1487 . 綛(かせ)シルケット / hank mercerization // かせの状態で行うマーセライズ加工。
1488 . 綛数(すがすう) / // 撚糸の束(綛)が何束入っているかという数。
1489 . 綛染め(かせぞめ) / hank dyeing // 糸を綛(かせ)の状態で染める染色方法。綛をさおにつるして染漕の中に入れ、人手によってときどき移動させるだけの簡単な方法や、 染色機によって行われる。
1490 . 化石燃料 / Fossil Fuels // 油、石炭、天然ガスなど地中に埋蔵されている再生産のできない有限性の燃料資源。石油はプランクトンなどが高圧によって変化したもの、 石炭は数百万年以上前の植物が地中に埋没して炭化したもの、天然ガスは古代の動植物が土中に堆積して生成されたものというのが定説である。
1491 . 苛性ソーダ / Sodium Hydroxide // 水酸化ナトリウム(NaOH)。
1492 . 型合わせ / resistering // 印なつにおいてスクリーンの場所を調整し模様を正確に合わせること
1493 . 型送り / repeating // 手捺染,フラットスクリーン捺染などで,固定された被捺染布上に型を置いて印捺後,その型を次の所定位置に移動させる操作。
1494 . 型くずれ / deformation, irregular shape of winding // 形態が崩れたチーズ又はコーン。巻き姿不良ともいう
1495 . 型付け浸染 / dyed style printing // 媒染剤などを含むなせんのりを印なつ後、浸染を行って模様を表す方法。
1496 . 型外れ  捺染欠点 / roller lag, screen lag // 耳部の模様が捺染されずに生じた色のり汚れ。ローラ外れともいう。 対策:1)クロスガイダーやガイドローラーを調整する。 2)生地張り直前にセンターリング装置を付ける。3)下幅出しを正確に行って、彫刻幅と生地幅を合わせる。
1497 . 型境い 型口 捺染欠点 / defect of joint // 型の合わせ部分が重なったり合わなかったもの。ベルト送りの調整不良、ポイントの調整不良などの場合に発生する。  対策:1) スキージを彫刻幅に合わせる。2)印捺後の乾燥を早くする。3)中間乾燥を使用する。4)色糊に流動性のよい糊を使用する。4)ベルト送りの調整をする。
1498 . 型口(かたくち) / joint // 反紙から反末まで繰り返し連続する色柄を型で印捺出来るようにつくった、型のつなぎ目のこと。図案上の型送りとは異なり、印捺がしやすく、 連続した箇所が目立ちにくいように送りがつけられる。従って、図案上の送りと違った箇所に送りがつけられることが多い。
1499 . 型口膜割れ  捺染欠点 / defect of joint, cracked screen // 捺染の型枠の縁のスクリーン膜のひび割れによって生じた汚染。 対策:1)製枠に当たっては、焼き付け、水洗後の乾燥を適正にし、裏補強をする。 2)スキージ圧およびスキージの硬度を適正にし、枠の疲労を避ける。 3)使用前の型枠の点検、スキージの幅、わく幅、型わくの設定を適正にする。
1500 . 型合わせ  / resistering // 印なつにおいて模様を正確に合わせること
1501 . 型合わせ不良  型ずれ(型ぶれ・型くるい)  捺染欠点 / disfigured design // 模様がずれて捺染されたもの。型合わせ不良、彫刻不良、地張不良などの場合に発生する。 対策:1)送りの精度を上げる。 1)型枠の横ブレを防ぐ。3)地張りをしっかり行う。
1502 . 型際 / pattern contour // 捺染された柄の輪郭のせん(尖)鋭性。
1503 . 型紙 / paper stencil // 型染めにおいて,布などに模様をつけるためにその部分を切り抜いた紙。
1504 . 型紙捺染(かたがみなせん) / stencil printing // 柿渋を塗って乾かした美濃紙に、彫刻刀で柄を彫り抜いて作った型紙を用いて印捺する手捺染。 型友禅や小紋の染め付けに用いられるがプリント服地には用いられない。
1505 . 型出し / // 図案を製版工場に渡し、製版を依頼する行為。プリント下地、配色、染色方法などの企画を伝え、どのような型版を作ってもらいたいかを明らかにし、 それに基づいて製版が行われる。
1506 . 型順 / // 捺染工程の印捺の際、用いる型版の使用の順番の ことで、スクリーン捺染では色の濃い順に、ローラー 捺染では色の淡い順で捺染される。
1507 . 型傷 / boading defect // 型仕上げのとき、型の角で編み地を破損した傷
1508 . 型送り(かたおくり) / // フラット・スクリーン型で連続模様の印捺の際に1レピ ートの模様の捺染型を順次位置を換えて移動させること。
1509 . 型地紙 型紙  友禅 / // 友禅における型紙用紙は型地紙と呼ばれる。京の型染め業界では、これを単に「型紙」という。型紙には和紙と合成紙の2種類があるが、 ここでは和紙による型紙を解説する。型紙は、型つけ時において伸縮等による変形をせず、耐水性を持ち丈夫でなくてはならない。 そのために、純楮(こうぞ)の手漉き和紙を用いている。 和紙は手漉きの際に繊維が同一方向に並ぶので、型紙の紙の目が縦横に重なるように2〜4枚を良質の柿渋で貼り合わせる。
1510 . 型置き / // 生地に型紙で糊置きすること。
1511 . 型踏み(柄踏み・わくあと)  捺染欠点 / pressed paste by frame // 型枠状に捺染部分が異常になったもの。ベルト送りの不良、型枠の取り付け不良の場合などに発生する。  対策:1)送り口のトレースに当たり、A.口の割り方に注意し、入り組みを少なくする。B. 型枠の踏みしろを少なくする。 2)型裏の一部にテープまたはピンを打つ。 3)スクリーン紗のふみしろに樹脂加工を行う。  4)色糊は、固形分の少ない糊を使用する。 5)色糊の粘度を下げる。
1512 . 型破れ  捺染欠点 / broken screen // 捺染の型紙の破損によって生じた不完全な捺染模様。 対策:1)異物の落下による破損に注意する。2)色糊をろ過し異物を除去する。 3)機械を止める時は、型が上がった状態で行い。運転は徐々に行う。4)型を強力に補強し。紗の張り方を適正に行う。 5)色糊は、乾燥しても接着しないものを選択する。 6)結反は強力なミシン糸を使用し、正しく行う。 7)地張り糊の幅を被捺染布の幅に合わせる。  8)型洗いに注意する。
1513 . 型抜き / // 図案に基づいて、複数のスクリーン型を制作したが、その中の1枚の型を用いないで捺染する配色技法。たとえば、赤、青、黄色の花の色柄の場合、 黄色の花の型を用いなければ、赤、青の花だけが点在する柄が得られる。
1514 . 型付け浸染(かたつけしんぜん) / dyed style printing // プリント下地に媒染剤を含んだ糊を印捺して固着させてから、反染めして色柄を表現する方法。絹や綿などのプリント服地に利用される。
1515 . 型付け浸染法 / // 絞り、ろう置きなどの物理的処理をしてから浸染することにより模様をつくる手法。
1516 . 型友禅 / // 友禅型を使った友禅染。摺り友禅。写し友禅。
1517 . 型漏れ  捺染欠点 / stain by screen leak // 捺染機停止時に色のりが漏れて生じた汚染。 対策:色糊の量・粘度などの管理を十分に行う。
1518 . 型枠 / stencil frame // スクリーンしゃ(紗)及び型紙を固定するための枠。
1519 . 肩焼け / discolouration at edge of cheese // チーズ染色などの仕上げ後、肩部分が変色又は退色すること
1520 . 硬さ試験機 / stiffness tester // 羊毛フェルトの硬さを測定する試験機
1521 . 硬のり / hard size, atarch lump // のりの過剰付着によって生じた部分的な硬化
1522 . 片羽  かたは / // 先が斜めにしてある挿し刷毛。明治に広瀬治助が使い始めた。
1523 . 片玉縁ポケット / // 片方だけ玉縁になった切りポケット。玉縁ポケットの一種。
1524 . 片口開口 かたくちかいこう / // 地機織りの工程で、織り機の開口をさす。普段は上、下糸が交互に横糸とクロスし、地機は下糸だけ固定し、片側だけ開口する。高機織りは片口開口は無い。
1525 . 片染め / // 染色性の異なる複合繊維織物の、一方を染色し、他方を晒し糸のまま残して、白色を見せる染色。 霜降り効果、パステルカラーのシャンプレー効果が得られる。
1526 . 片前背広襟 / // 菱形の襟(ノッチド・ラペル)。シングルブレステッドジャケットに多用される。
1527 . 片袋編  編み組織 / // 1完全2コースでゴム編と平編を繰り返す編地で、ハーフミラノともいわれる。ミラノリブよりややよこ方向に伸びやすい。 ミラノリブのように表と裏の両面によこ縞が表れず、どちらか一面だけ表れる。比較的目の粗い編み機で編まれる。用途:幼児や子供の外衣
1528 . 片撚り(かたより) / // フィラメント糸の場合、無撚りかまたはほとんど撚りのかかっていない単糸を二本(時には三本)撚り合わせることを片撚りといい、 その撚り合わせた糸を片撚り糸という。
1529 . 片返し襞 / // 片側の方向にだけ折りたたまれたプリーツ(ワンウェイプリーツ・サイドプリーツ)。追いかけ襞、車襞とも呼ばれる。 フランス語でプリ・プラ(平たい襞の意)。
1530 . 片方向印字  Ink Jet 用語 / // プリンタのヘッドが往復する際に往路のみで印字を行う印字方式。⇔双方向印字。 双方向印字に比べ往路と復路でのドットズレや印字の色順の違い※が無くなるため画質が向上するが印字時間がかかる。 また、溶剤プリンタの場合はヒーターによる熱のかかる時間が長くなるため印字性能が向上する場合もある。 (※色順は、ヘッド構造により考慮されているものもある)
1531 . 化炭羊毛 / carbonized wool // 植物性の夾雑物を除くため化炭を行った羊毛。
1532 . 褐色 かちいろ / // 濃い藍色.縁起を担いで用いる。飾磨紺。搗色・勝色とも書く。
1533 . 褐返し かちがえし / // 他の色に藍を重ねたもの
1534 . 活性汚泥処理 / activated sludge treatment // 微生物の集合体である活性汚泥の酸化分解及び/又は吸着作用を利用した,生物学的な排水浄化処理。
1535 . 活性炭処理 / activated carbon treatment // 活性炭の有機物吸着能を利用した処理。液体・気体の浄化及び/又は排水の高度処理として用いられている。
1536 . 釜蒸じゅう / full decatizing // あな(孔)のあいたロールに生地を巻きつけて,高圧容器に入れ,減圧にした後,水蒸気を吹き込むセット処理。羊毛織編物に強いセット効果を与える。
1537 . 紙つけ  友禅 / // 裁断された和紙を柿渋で貼り合わせることを「紙つけ」という。
1538 . 金巾(かなきん) 織物組織 / Shirting // シャーティングともいう。織幅により、二幅金巾(76p前後)、並幅金巾(91p前後)、三幅金巾(112p前後)などの種類がある。綿織物としては、 比較的下級汎用織物である。金巾の名称はポルトガル語から由来したもので、本来はインドで作られた薄地の平織り綿布をいう。 金巾はたて、よこ糸とも27〜40Sの糸を使い、密度はたての方がやや多く、たて、よこ合計90本の平織物である。 用途:敷布、テーブル掛け、エプロン、裏地 etc.
1539 . 鹿の子(かのこ) 編み組織 / pique // 平編の変化組織のよる編地。編地の表面に隆起や透かし目を作ることが出来る。この方法により、鹿の子のような網目柄を表したもの。 平編にタック編みを併用するが、その併用によって、並鹿の子、浮き鹿の子、表鹿の子、総鹿の子、縦縞鹿の子の種類が出来る。緯編 
1540 . 樺色 かばいろ / // 茶色。ダケカンバやカバザクラの樹皮の色。蒲色。
1541 . 壁糸(かべいと) / corkscrew yarn // 意匠糸の一種。強い下撚りをかけた糸と撚りのない糸を引き揃えて、下撚りと反対方向の上撚りをかけた糸。 一本の糸の周りにもう一本の糸が波状に巻き付いた形の糸になる。 特に生糸に用いられ、壁縮緬(かべちりめん)壁風通(かべつうふう)などの横糸に使われる。 和柄アロハで壁縮緬を使ったものがあるが独特な縮れ感はこの糸によるもの。
1542 . 被せ(かぶせ) / // スクリーン型の製版の場合、異色の色面と色面とを重なりぎみに彫刻すること。オーバーラップともいう。 これにより、型合いの不良によって不良版が発生することを防ぎ、印捺能率を高める。 しかし、重色で生まれた色が色面の輪郭線を隈取り、醜くしたり、絵際を硬くする。
1543 . 框(かまち) / // ヨコ糸を打ち込む(織り込む)際使用する。これに筬を装着し手前に引き寄せヨコ糸を打ち込む。
1544 . 紙流し (かみながし) / // ジャカード機のシリンダーが回転するにつれて下方に垂れ下がる紋紙を順よく整理するように設備するガイドレール。紋流れ(もんながれ)と同じ。
1545 . 上(かみ) / // 織機の織前方向。意匠紙のメートル側が上とは逆の方は下という。
1546 . 下辺三つ巻(かへんみつまき) / // のぼりの下の辺を縫製している状態。一番ほつれ易い下辺を縫製加工することでのぼりの耐久性を高めることが出来る。
1547 . 瓶覗 かめのぞき / // 白い布を少しだけ藍瓶に浸した色(覗くとは「少しだけ浸す」の意味)、もしくは瓶に映った空の色。覗色。甕覗。
1548 . 柄移り / (color stain) // 印捺,発色又は洗浄工程などで,捺染柄部分の染料・顔料が,白場部分などに移染する現象。
1549 . 唐紅・韓紅・韓紅花 からくれない / // 紅色。鮮やかな濃い紅色、韓より外来した紅の意。
1550 . 芥子(からし)色 / mustard // やや濁った黄色
1551 . 仮絵羽 かりえば / // 染の前や本仕立ての前に、着物状に粗く縫い仕立てること。下絵羽(したえば)。中絵羽(なかえば)。上絵羽(あげえば)。
1552 . 仮需要 / expectantly demand // 価格の上昇や物資の不足が予想されるようなときに、在庫増加や投機的なねらいから生じる需要
1553 . 仮撚加工糸(かりよりかこうし) / textured yarn // 熱可そ性を利用してナイロン・ポリエステル等のフィラメント糸にクリンプ形態を与えた、かさ高性や伸縮性を付与した糸。 
1554 . 仮撚加工糸(かりよりかこうし) POY・DTY方式 半延伸糸、延伸加工糸 / Partially Oriented Yarn - POY, Draw Textured Yarn - DTY // 高速で紡糸することにより、一部の延伸を行いPOY(半延伸糸;Partially Oriented Yarn)として、そのPOYを延伸・仮より工程を経て、DTY(延伸加工糸;Partially Oriented Yarn)とする方法
1555 . 仮撚加工糸(かりよりかこうし) PTY方式 / Producers Textured Yarn PTY // 紡糸・延伸工程に引続き仮より工程を一貫して行う方法
1556 . 仮撚加工糸(かりよりかこうし) テクスチャードヤーン / false twist yarn // 熱可そ性を利用してナイロン・ポリエステル等のフィラメント糸にクリンプ形態を与え、かさ高性や伸縮性を付与した糸の事。 当初はフィラメント糸(延伸糸;FOY…Fully Oriented Yarn)を仮撚り専業者が専門工場で加工していたが、 現在では紡糸・延伸工程に引続き仮より工程を一貫して行う方法も一般化している。
1557 . 加間(かま) / // 紋織物の一巾間における完全模様一つを一加間という。織物の全巾に同一模様が 2つあれば二加間である。
1558 . 苅安色 かりやすいろ / // ススキの仲間である、カリヤスという草で染める、青色がかった黄色。
1559 . 加法混色 / additive mixture of colour // 光源色のように、混ぜることによってもとの色より明るくなる混色をいう。例えば、赤と緑を混ぜると黄になる。 他に、緑と青でシアン、青と赤でマゼンタがある。
1560 . 加法混色  Ink Jet 用語 / additive mixture of colour // RGB系で表される色表現方法をいう。すべて0%のとき黒(色なし)を表し、RGBを個々に加える(加法)ことで色表現(混色)する方法。
1561 . 可視化ソフト / visualization software // 多数の測定・計測データや、数値計算結果、シミュレーション結果のデータなどを、視覚的な表現に可視化する専用ソフトウェア。 大量のデータ(各種CAEデータ、MS-Excelなど)をスムーズに入力でき、高速な演算能力(補間など)と、各種の解析機能、画像表示機能を備え、 直感的にわかりやすい2次元・3次元カラーグラフや、コンター図、等値面、流線などを作成・表示できる。
1562 . 可視光線 / visual light // 人間の目に感じる光で、波長380nm〜780nmの範囲の光線。
1563 . 可塑剤 / Plasticizer // プラスチックに柔軟性を与えたり、加工をしやすくするために添加する物質。 そのほとんどが酸とアルコールから合成されるエステル化合物である。可塑剤にはフタル酸系のほか、アジピン酸系、エポキシ系、 ポリエステル系、リン酸系、脂肪酸系などがある。硬質PVC樹脂では可塑剤を入れないか、入れても5%程度であるのに対し、 軟質PVC樹脂では30〜50%可塑剤を加えるといわれる。可塑剤は樹脂と結合しているわけではないので、 時間の経過とともに可塑剤が気散して樹脂が硬化したり、PVC樹脂から可塑剤が溶出したりする。
1564 . 可溶性バット染料 / solubilized vat dye // バット染料をそのロイコ体の硫酸エステルのナトリウム塩に変え、水溶性とした染料
1565 . 花粉防止素材 / anti-pollen textile // スギ花粉等の花粉を“付きにくく”した素材、または花粉が付いても“落ちやすく”した素材。 高密度織物の表面を平滑な構造にすることで(後加工等により平滑にする)、花粉が付きにくく、付いても落ちやすくなる。 この他に、制電素材を使用することで静電気による花粉の付着を抑制する場合もある。
1566 . 過酸化水素漂白 / hydrogen peroxide bleaching // 綿,羊毛,絹などの過酸化水素を用いての漂白。塩素系漂白に比べて漂白能力は劣るが設備の腐食及び排水の問題が少ない。
1567 . 過剰油脂 / // 完全にけん化される量を超えた油脂。せっけん内にモノグリセリドのかたちで残り、 洗浄力を落とすことなくアルカリを下げるといったメリットがあるが、多くしすぎるとせっけんの劣化を早める。
1568 . 過長繊維率 / weight percentage of staple over the limited cut length // ステープルダイヤグラムから求めた平均繊維長に許容長を加えた長さより長い繊維の質量の、試料全体の質量に対する百分率
1569 . 過熱水蒸気固着 / high-temperature steaming // HTスチーミング  100℃を超える過熱水蒸気を用いる常圧下での処理。染料の固着などに利用される。
1570 . 蚊絣 かがすり  模様柄 / // 蚊のような模様でできた絣。細かい点のような感じになる。総柄の一種。
1571 . 画像センサー / vision sensor // カメラで捉えた映像から、対象物の画像的な特徴を抽出し、基準データに対しての合否判定を出力する装置。 光学センサを応用したもので、マシンビジョンの一種といえる。産業用カメラと、コントローラ(画像処理部)で構成し、 取込んだビデオ信号の前処理(補正、2値化、フィルタリングなど)と、特徴抽出(寸法、面積、位置、距離、個数、色など)、 合否判定を行い、オン・オフ信号やデジタル信号で出力する。高機能の機種では、特徴抽出だけではなく、 文字認識や画像認識の機能まで装備している場合もある。
1572 . 画像処理 / image processing // 画像から必要な情報を取出して分析したり、画像データを加工・編集したりする処理。 現在ではすべてデジタル技術による数値演算処理といってよく、ハードウェア(画像処理ボード、画像処理エンジンなど)とソフトウェアがある。 基本的な処理には、画像の拡大・縮小、圧縮・伸長、回転、2値化、グレイスケール化、コントラスト調整、平滑化、ヒストグラム、 色情報抽出、ガンマ補正、色補正、輪郭抽出(エッジ検出)、ノイズ除去などがある。
1573 . 画像処理ボード / image processing board // ハードウェアおよびソフトウェアとしての画像処理機能を備えた専用の組込用ボード。 汎用のシステムでは画像処理能力が足らないような、高精細画像の高速取込みや、リアルタイム処理が必要な場合の、表面検査、外観傷検査、 寸法計測、特徴抽出などに使用する。ビデオ信号入力部(特に高速な場合にはCameraLink)、フレームバッファ/メモリ、 画像処理専用のプロセッサ(DSPやFPGA、ASIC)、高速RISCプロセッサなどで構成し、各種の画像処理コマンドを装備する。 完全に独立したスタンドアロンの場合と、パソコンなどとセットで動作させる場合(PCI-Xバスなどを装備)がある。 ビデオ信号入力+保存の機能だけの場合には、ビデオキャプチャ、フレームグラバなどと呼ばれる。
1574 . 画像入力ボード / image acquisition board // 画像(動画、ビデオ信号)の入力機能を備えた専用の組込用ボード。ビデオキャプチャ(video capture)ボード、フレームグラバ(frame grabber)とも呼ばれ、通常の画像入力用から、 超高速・リアルタイムの画像取込みに対応した機種まである。ビデオ信号入力部(特に高速な場合はCameraLink)と、 フレームバッファ/メモリなどで構成し、マシンビジョン分野の各種ラインスキャンカメラやエリアカメラを接続できる。 取込んだ画像は、画像処理ボードやパソコンなどで処理する。
1575 . 画像認識 / image recognition // 対象物が映っている画像から、対象物の特徴(形状、寸法、数、明暗、色など)を抽出、分析、識別して、対象物が何であるかを認識すること。 人間が目と頭脳で瞬時に行っていることを代行するもので、工業・物流用途では目視検査の代替として製品の欠陥検査、部品の選別、 文字の認識、基板への部品の自動実装の位置合せなどに利用されている。
1576 . 活性汚泥 / acyivated sludge // 人為的・工学的に培養・育成された好気性微生物群を主成分とする「生きた」浮遊性有機汚泥の総称。下水中に存在していた微生物が、 有機物の分解、酸素の供給(曝気 ばっき)により爆発的に繁殖・増殖を行うことにより生じる。排水・汚水の浄化手段として下水処理場、 し尿処理場、浄化槽ほかで広く利用されている。
1577 . 括(かつ) / book // かせを束ねてくくったもので、荷造り上の単位(フィラメント糸の場合に用いる)。
1578 . 滑脱抵抗力(かつだつていこうりょく) / slippage resistance // 織物を構成する糸に所定の力を加え、糸を引き抜くのに必要な力。織物を構成する糸の接点部分の、引張りなどに対する抵抗の度合い。
1579 . 曲(かね) / // 尺の一種。曲の一尺は30.3。紋業などはこれを使用。
1580 . 柄ピッチ / pattern pitch // 柄の幅。
1581 . 樺(かば)色 / burnt orange // 赤茶がかった オレンジ色。カバザクラ(樺桜)の樹皮の色.。
1582 . 紙糸(かみいと) / Twisted Paper, Paper Yarn // 紙を原料とした糸で、抄繊紙(しょうせんし)ともいう。
1583 . 柄曲がり(正波不良)  捺染欠点 / // 柄が生地の糸目に対して斜行又は湾曲して捺染されたもの。 プリント下生地の斜行したものや、結反のミシン掛け不良などで、捺染台にゆがんで地張りした場合などに発生する。  対策:1)生機の結反、加工途中での結反を正しくする。  2)地張りを正確に行うためセンターリング装置を利用する。 3)樹脂加工前に柄曲がりの方向を逆にし加工する。  4)樹脂加工前の場合は、一度ウインスで温湯に通し、ヨコ方向のひずみを取り除く。
1584 . 柄合わせ不良 / bad pattern fitting, miss-matching pattern // 縫い合わせ又は重ね合わせの不良によって生じた両側の柄の不一致
1585 . 柄色(がらいろ) / // 生地に対する図柄の色。柄色の与え方には、直接捺染、着色防染、着色抜染、防抜染などがある。目色ともいう。
1586 . 柄針本数(がらはりほんすう) / // 柄を表現するために使用している針本数。
1587 . 絡み添え糸編 / wrapping stitch // 地糸を編むとき、別の柄糸を針に巻き付けて、ししゆう柄を出した、よこ編の組織。靴下ではボス柄という。
1588 . 空蒸し からむし / // 染料を固着させるため、湿度の低い蒸気で、乾燥した生地を蒸すこと。
1589 . 刈安 かりやす / // イネ科の多年草。中部・近畿地方の山地に自生。茎は高さ約1メートル、長線形の葉を根生および茎上につける。 夏から秋にかけ茎頂に数本の花序を直立し、ススキに似た小穂をつける。全草を黄色の染料とする。
1590 . 河内木綿 かわちもめん / //江戸時代から明治時代にかけて大阪河内地方で広く栽培されていた綿を原材とする綿布の総称。
1591 . 川上・川中・川下 / // 商品の製造から販売までを川の流れに例えて表す用語、アパレルの場合は繊維原料から糸、生地、染色までの役割を川上、 生地を製品化して小売業に販売し・卸す役割を川中、消費者に販売する最終段階を川下と呼ぶ。
1592 . 川俣シルク / // 1400年前から福島県伊達地方(川俣町・飯野町(現在は福島市)中心)に伝わる養蚕・機織りの技術を継承する絹織物。
1593 . 幹羽軸(かんうじく) / Quill Shaft // 鳥の羽根の軸。
1594 . 乾強伸度 / dry strength and elongation (織物) dry tenacity and elongation (糸) // 標準状態の引張り強さ及び伸び率
1595 . 乾式紡糸 / dry spinning // アセテート、アクリル、スパンデックス繊維の製造方法。その他の化学繊維を作る方法として溶融紡糸、湿式紡糸法がある。 原料となるポリマーを揮発性の溶剤に溶かす。 そのポリマー溶液を空気中で小さい孔から押し出し熱を加えて溶剤を飛ばし、糸にする。 溶融紡糸に比較すると装置が複雑になり製造コストがかる。
1596 . 乾湿強力比 / wet and dry strength ratio (織物) wet and dry tenacity ratio (糸) // 標準状態に対する湿潤状態の引張り強さの比率
1597 . 乾燥汚れ  捺染欠点 / stain during drying // 捺染後の乾燥シリンダ又は乾燥ローラに染料が付着して生地に生じた汚れ。 対策:シリンダー、ガイドローラーをテフロンコーティングする。
1598 . 乾燥時間試験機 / drying time measuring apparatus // 乾燥速度を測定する試験機
1599 . 乾燥速度 / drying speed // 標準状態中で、湿潤試験片が自然乾燥するのに要する時間
1600 . 乾燥不良じわ / streak by drying // ウォータジェットルームで、乾燥不良のために生じたたて方向の筋、又はもく目状のしわ
1601 . 乾熱試験機 / dry heating tester, scorch tester // 熱に対する染色堅牢度又は損傷状態をみる試験機。スコーチテスターともいう。スコーチテスターは、元々樹脂加工した綿製品の塩素漂白時における熱処理の影 響を見るものであった。
1602 . 乾紡糸(かんぼうし) / dry spun yarn // 麻糸紡績の乾紡機で造られた糸。
1603 . 潅漑綿(かんがいめん) / Lrrigated Cotton // 潅漑用水を使って栽培した綿花。
1604 . 乾繭(かんけん) / Dried Cocoon // 貯蔵に絶えるように乾燥した繭。
1605 . 寒色 / cool colour // 寒さ、冷たさや涼しさを感じさせる色。青緑〜青〜青紫。暖色に比べ静的で重さを感じさせる。後退色、収縮色。(⇔暖色)
1606 . 寒梅粉 かんばいこ / // 煎った糯米の粉。水溶性及び粘着性が良いので、色糊の粘度調節に使う。
1607 . 萱草(かんぞう)色 / marigold // 英名マリーゴールドはキンセンカの花の色。源氏物語や今昔物語では、伝統色名で萱草色と言う
1608 . 完全組織 / // 組織が繰り返される時の一完全となるもの。織物の組織は、ある1区間の組織を基礎とし、これを繰り返して構成されている。 この1区間の単位組織を完全組織(complete weave)といい、これを意匠紙にあらわしたものを完全意匠図という。
1609 . 官能検査 / sensory analysis // 人間の感覚(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚など)を用いて、 さまざまなもの(食品、化粧品等々)の特性を、 一定の手法に基づいて評価したり測定したりする検査。
1610 . 感温性繊維 / // 温度を感じて物性が変化する繊維製品。現在市販されているものの1つに、 繊維基材(基布)にマイクロカプセルの変色性色素を特殊樹脂コーティングした繊維製品がある。同プセル中には色彩成分と発色剤と消色剤が共存して、温度に より色調が変化する温感変色繊維素材がある。一方、 記憶形状性繊維などに現れるように一定温度以上になれば、その温度を感じて成形時のひずみが少ない状態に戻ることができる性質を有するものもある。
1611 . 感光製版法 / // スクリーン型のスクリーン面に、印捺する図形を感光膜で形成する製版法。感光すると不溶性になる感光剤をスクリーンに散布しておき、 それを光を通過させる箇所と通過させない箇所をもったフイルム・トレースを重ね合わせ、露光する。水洗いすると感光しなかった部分だけが溶けて、 柄の部分が抜ける。
1612 . 鑑別染料 / dye for discrimination // 多種属の染料からなる混合物で,これで染色することによって被検繊維が識別できる染料。
1613 . 慣用色名 / traditional colour name // 桃色などのように、昔から色を表す言葉としてよく使われている色名。動物・植物や鉱物などのもつ固有の名称と人と共通していることから、 「何々のような」という意味で表す色。
1614 . 閂止め不良(かんぬきどめふりょう) / bad bar tuck // かんぬき(閂)止め縫いの糸抜け、目飛び、糸切れ及び糸つれ又は下生地の外れ
1615 . 環境ホルモン / // 内分泌撹乱物質ともいう。環境にあって、生体内に取り込まれるとホルモン様の作用を示し、生体内の正常なホルモン作用に異常を生じる化学物質。 リストされた物質として、ダイオキシン類、 DDT、ベンゾピレン、トリブチルスズ、ノニルフェノール、ビスフェノールA、フタル酸エステル、ポリ臭素化ビフェニル類等がある。
1616 . 環境マネジメントシステム,EMS / environmental management system // 全体的なマネジメントシステムの一部で、環境方針を作成し、実施し、達成し、見直しかつ維持するための、組織の体制、計画活動、責任、慣行、 手順、プロセス及び資源を含むもの。環境汚染の予防、廃棄物削減、資源・エネルギーの削減などの環境保全をテーマにして、 その継続的改善を組織的に推進する経営システム。
1617 . 環境汚染 / environmental pollution // 人間の生産および生活活動によって生じる空気・水・土壌などの環境汚染。 大気汚染・水質汚濁など。公害
1618 . 環境協力 / Environmental Cooperation // 開発途上国においては熱帯林の減少、砂漠化の進行、野生生物の減少など、人口圧力の増大や環境資源の不適切な管理などに起因する環境問題のほか、 都市化及び工業化の進展により、かつて日本が経験したような公害問題に直面している。この解決には、途上国自身の自助努力のほか、 先進諸国及び国際機関からの技術的、経済的援助が必要となっている。こうした援助を環境協力と言う。
1619 . 環境配慮型素材 / // 枯渇性資源である化石資源を原料としない「植物由来素材」や、自然環境中で分解する「生分解性素材」、 有機溶剤を使用しない「有機溶剤不使用素材」などがある。
1620 . 環境保全 / environmental protection // 環境破壊を防止し、自然保護を図ること。エコ保全。
1621 . 緩染剤 / retarding agent // 染料の繊維に対する吸着速度を抑制して、むら染めの発生を防ぎ、均一な染色を得るための助剤。
1622 . 還元漂白 / reduction bleaching // 還元剤を用いる漂白。羊毛,絹,ナイロンなどの漂白に利用される。
1623 . 還元型漂白剤 / // 還元反応を利用して色素を分解することで漂白を行う薬剤。ハイドロハイターなどの商品名で市販されているものは、 主成分が二酸化チオ尿素で弱アルカリ性。
1624 . 還元洗浄 / reduction clearing // 還元剤と洗剤を併用して染色し汚染した染料を除去す る操作。処方例, 2g/l 苛性ソーダ(固形)+2g/l ハイドロサルファイト+1g/l 非イオン系活性剤 70〜80℃×15分。
1625 . 還元抜染 / reduction discharge printing // 地染めした布に還元剤を含む抜染糊を印捺し、部分的に染料を分解して模様を構成する方法。
1626 . 還元不良 / imperfect reduction // バット染料又は硫化染料の染色で、還元作用が不良なことによって生じた全体又は部分的な発色不良
1627 . 間隔染めむら / intermitted defect // ビーム染色で、一定間隔に生じた染めむら
1628 . 間接費 / overhead cost // 製造・販売などに直接かかる費用ではなく、製品やサービスの製造・提供に付随して発生する費用
1629 . 含水率 / moisture content // 任意の状態の質量と絶乾質量との差の、元の質量に対する百分率
1630 . 乾熱固着 / dry-heat fixation // パディング法で染料,薬剤などが付与された布の,乾熱処理による固着。
1631 . 雁皮紙 (がんぴし) / // ジンチョウゲ科の植物である雁皮から作られる和紙。雁皮の成育は遅く栽培が難しいため、雁皮紙には野生のものの樹皮が用いられる。 古代では斐紙や肥紙と呼ばれ、その美しさと風格から紙の王と評される。江戸時代より大津市桐生が生産地として有名。
1632 . 岩綿(がんめん) / Rock Fiber // 岩石を溶解して造った繊維で、ロックウールともいう。
1633 . 顔料 / Pigment // ピグメント。染料との最大の違いは繊維と化学的な結合をしないこと、水に溶けない事。顔料は色のついた粉末を水や油や樹脂とこねあわせて粘着性を出し、 生地に固定させ、色や柄を表現する。染料のように水に溶けて繊維のなかに入り込み、何らかの化学的の結合をしているわけではない。 ただ、生地の表面にのっているイメージ。従って、これを繊維に適応するにはバインダーといわれる接着剤が必要。詳細は、本HP「15. 顔料による着色と堅牢度」参照。
1634 . 顔料  Ink Jet 用語 / pigment // 顔料は粒子状の塊なので耐光性や塩素堅牢度は染料に比べて良好だが、染料に比較し重量当たりのカバー率が小さく発色濃度が低い、溶解性は持たない。 色石の砕いた粉を顔に塗った事から顔料と呼ばれている
1635 . 顔料プリント, 顔料捺染 / pigment print // 顔料とその固着に必要なバインダーを含む捺染糊を用いて印捺,乾熱処理をすることによって布に柄をつける捺染。
1636 . 顔料樹脂染料 / // ピグメント・レジン・カラーともいう。顔料と合成樹脂とを乳化して、分散させた色糊である。 これを印捺してベーキング(熱処理)して繊維の表面に固着させる。水洗いが不要のため、行程が簡単で済む。
1637 . ギザ綿 (ぎざめん) / Giza Cotton // エジプト英国総督官邸の庭で偶然発見された1本の綿の樹から改良を重ねた超長綿。
1638 . キサントプロテイン反応 / // タンパク質水溶液に濃硝酸を加えて熱すると黄色沈殿を生じ、冷却後、アンモニア水などを加えて塩基性にすると橙黄色に変化する。 これはペプチド中のフェニルアラニンなどのベンゼン環のニトロ化が起こるため。
1639 . キセノメーター / Xenon Fade-O-Meter // キセノンアーク光を照射し、染色物の変退色を試験する耐光試験機。
1640 . キセノンランプ / xenon lamp // 一対の電極を封入した発光管内にキセノンガスを封入し、放電させて白色光を放射させる光源。
1641 . キッド / kid // 子山羊の革.
1642 . キッド・モヘア / Kid Mohair // アンゴラ山羊(Capra hircus aegagrus)からの繊維.
1643 . キトサン加工 / chitosan finish // カニ、エビなどの甲殻類から用いた抗菌防臭加工。肌着、ナイティ、ブラウス用の綿に用いる。
1644 . キヤー / kier // 精練釜
1645 . キヤー精錬 / kier boiling // 密閉容器(キヤー)を用いる綿織物のバッチ式精練。
1646 . ギャザー / gathers // 布を縫い縮めてしわをよせる、縫製テクニック。左のブラウスのパフスリーブ(ちょうちん袖)は袖口、袖付け共にギャザーを寄せている。 ギャザーを入れることで人体の立体、曲面に生地を添わせたり体を動かしやすくなる。勿論、ただ単にデザインとして採用することもあるし、 両方の目的の場合もある。 ブラウスの胸もとに入っているギャザーはデザインと胸を奇麗に見せ窮屈にならない為の両方の目的で採用されている。
1647 . キャスト製法  Ink Jet 用語 / // 塩ビの原料に多量の可塑剤を入れ液状にしたものを熱風乾燥機の中を通過させて可塑剤を揮発させて作る製法。多量の可塑剤と再度これを揮発させ、 環境への負担を減らすため燃焼させるので、材料の無駄が多く、コストがかかる。材料が液状になった後に乾燥させる製法であるため安定しており、 施工後の縮みがすくなく、曲面への応用も幅が広い。
1648 . キャッチミス / catch-miss // ウォータジェットルームで、よこ糸の端が織り端処理糸で把持されていない耳の状態
1649 . キャノン / // 17世紀、ペチコートブリーチズに付けられた(レースなどの)裾飾り。当初はストッキングの半分程度の長さで、細いものであったが、 次第に拡がっていった。
1650 . ギャバジン  織物組織 / Gaberdine // 斜文線が約63度の急斜文織りの梳毛織物。緻密な組織で、表面は美しく光沢があり、しなやかな感触。反染めの無地物でコート地に使われることが多いが、 スポーツ・ウェア、ジャンパー、ユニフォーム、スラックスなど。防水加工したものを「クレバネット」という。 中世期にユダヤ人が着ていた外套(がいとう)に由来。19世紀末、イギリスのバーバリー社が自社のレーンコート地の商標としてこの名称を使った。 後に、その類の生地を意味する普通名詞となった。省略してギャバとも云う。毛織物
1651 . キャバリアスタイル / // 17世紀前半の派手な(豪放な)男性ファッション。英国王チャールズ1世の支持者は(平易な服を着せられた)清教徒とは対照的に“騎士”と呼ばれていた。
1652 . キャバン / // 大きめのリーファーカラーとマフ・ポケットが特徴的な腰丈のコート。ウール織物を意味するオランダ語“ピー(pij)”から、 ピーコートと名付けられたものがフランスへ渡り、キャバンと呼ばれた。1920年代、シャネルによって流行。
1653 . キャビテーション / cavitation // 染色機内に多量の気泡が発生しモーターが空回りする事。ムラ染めの原因となる。
1654 . キャメル / camel // ラクダの毛のこと。主な生産地はイラク、ロシア南部、中国西北部、中央アジアである。柔毛は肌着、コートなどの衣料用として使われ、剛毛はベルト、芯地、 テント地などに利用される。保温性・弾力性・軽さ・手触りがよく高級品である。欠点は染色性が悪いことでほとんどが原色のまま使われている。
1655 . キャラコ / Calico // かなきん(金巾)の一種で、さらしてのりづけ加工したもの。 更紗模様の綿布の事を指す場合もある。語源は、インドのCalcutia(インド綿布の輸出港)。
1656 . ギャランツ / // 17世紀中頃、髪や衣服に付けられた小さな飾り。
1657 . キャリア / carrier // キャリヤーとも言う。主としてポリエステルを常圧で染色する時に、繊維の膨潤、分散染料の可溶化を促すために加える染色助剤。クロルベンゼン、メチルナフ タレン、 O-及びP-フェニルフェノール等が使用されてきたが、現在では、環境問題で使用出来なくなっている。
1658 . キャリアスポット / carrier spot // キャリア剤の分散不足によって、染料を吸収してはん点状に生地に付着、 又はウインス内で揮発したキャリア剤が凝縮して生地に落下してその部分だけ濃く染まったり色が抜けたりする現象。
1659 . キャリア染色 / carrier dyeing // キャリアを助剤として用いる染色。高温高圧下で染色すると損傷が激しい羊毛,アセテート繊維などとポリエステル繊維との複合素材などに用いる。
1660 . キャリア染色  / carrier dyeing // 合成繊維に対して、染着を促進するためにキャリアを用いて行う染色
1661 . キャリブレーション  Ink Jet 用語 / Calibration // デバイスの色再現特性を補正すること。デバイス間で色再現の違いをを合わせるためには、一定の条件に調整された状態でカラーチャートを測色し、 それぞれのデバイスが持つ色特性を記述したICCプロファイルを作製する。
1662 . キャンバス / Canvas // 極太の 密な平織りの織物。厚地で強く丈夫。帆布/テント/布靴/鞄/洋画布/手芸の基布/ホース (袋状に織る)等に使われる。
1663 . キャンバスワーク / // キャンバス地(粗布)の織り目を利用し、織り糸を数えながら規則的に模様を刺す刺繍。区限刺繍(キャンバスエンブロイダリー)。 ブラウス・セーター・ベルトなどに多く見られる。
1664 . キャンブリック仕上げ  / Cambric Fnish // 艶出しをして糊付けを施して、底艶を帯びさせる事。
1665 . キュアリング / curing // 高温加熱によって、染料や顔料樹脂染料、樹脂、処理剤などを繊維に染着したり固着させる加工。熱処理ともいう。 乾熱処理の場合にはベーキングと同義に用いられる
1666 . キュアリング触媒 / curing catalyst // キュアリング時に樹脂を硬化させるために使用する触媒。
1667 . キュオクサン / cuoxam // cuproammonium hydroxide
1668 . キュプラ / cuprammonium rayon Bemberg // 銅アンモニア溶液に溶かしたセルロースを細孔から水中に押し出した再生繊維。銅アンモニアレーヨン。絹に似た光沢・手触りが特徴。 洋服の裏地などに用いられる。水に大変弱い素材なので、ビスコース・レーヨンよりしわになり難く、水洗いは避けるべき。 旭化成工業(株)「ベンベルグ」(Bemberg)の商標がある。詳細は、本HP「4. 綿・レーヨン:直接染料」参照。
1669 . キュプラ リンター / cupra linter // コットンの種子のまわりに生えている繊維「コットンリンター」を原料とする再生セルロース繊維。キュプラ(レーヨン)に同じ。
1670 . キュロット /  Culottes // 17世紀後半から18世紀終りまで続いた男子の脚衣。ベルトで腰に支える近代的な半ズボン。 17世紀後半の体にそった細身のジュストコールとともに着用された。腰はゆったりしており、ギャザーを寄せてベルトにつなげ、 裾に向かって細くなり、バックルのついた細いバンドで膝下に留める構造になっている。
1671 . キルティング / quilting // 2枚の布の間に中綿を挟み、ダイヤ柄などのミシンステッチで縫製したもの。手芸、工芸品としてのハンドキルトもある。 キルティングだけの1枚仕立てのキルティングジャケットやベストもあるし、裏地側にキルティングを使用したジャケットやベストもある。 中綿はポリエステル綿の場合もあれば、羽毛を使用した高級品もある。
1672 . キルト・タッセル / Kilt Tassel // キルトとタッセルの装飾がなされた靴。トラッドシューズの一種。キルト(キルティ・タン)は紐締め部位にかぶさる(砂よけの)ひだであり、 タッセルは房飾りのことである。
1673 . キレート 金属イオン封鎖剤 / chealate // 金属に結合できる部分を2つ以上もつ分子が、金属の原子と結合することをいう。このような結合をする物質をキレート化剤といい、エチレンジアミン、 グリシナートイオン、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)など多数が知られている。 この結合は中心に位置する金属が分離しにくく、そのことをキレート効果という。
1674 . キレート防抜染 / chelate discharge-resist style // 特定の金属が分散染料と金属キレート化合物を形成し,ポリエステル繊維内への拡散が不可能となり染着できない性質を利用した防抜染。 キレート剤としては、酢酸銅、ギ酸銅などが用いられる。
1675 . ギンガム / gingham // 経、緯糸に20〜40番手単糸の色糸とさらし糸、または2色の色糸を用い合計密度を180-300本/5cm程度にして平織りとした、 たて縞または格子柄の織物。 一般的には格子柄をギンガムというが、たて縞のものはとくにストライプギンガムという。用途:カジュアルシャツ、ブラウス、ワンピース、子供服、 パジャマ。語源は、マレー語gingan(縦縞の綿布)、或いはフランスの地名Gingampとされている。
1676 . ギンガムチェック  模様柄 / gingham check // ギンガムチェック。平織の綿織物の一種。丈夫な染色糸とさらし糸を用い縞(しま)や格子柄に織るが,色無地や玉虫色もある。 軽くて通気性があり丈夫なので,夏の婦人子ども服地,シャツ,カーテンなどに適する。語源には2つの説がある。 (1)フランス・ブルターニュの町ガンガンで、この町では、 ギンガムの原型であるインドの手織の平織絹布を模倣した布が作られていた。(2)縦縞を表わすマレー語「gingan」に由来する。
1677 . キンク / kinky weft, looped yarn // びり糸の織り込み又は編み込み
1678 . キングフィッシャー / kingfisher // やや赤味のターコイズ色
1679 . きつねご / // 地機織りの筬のヨコにある棒上の板。
1680 . きょう雑物 / foreign matter, trash, speck // 繊維に付着した、さなぎ、わら、綿実くず、葉片などの異物
1681 . きれそ / // タテ糸が一部切れて、線が入ったように見える状態。
1682 . きばた(生機) / gray fabric // 精練漂白前の未加工布。生成(きなり)、織卸(おりおろし)とも言う。
1683 . きびそ / Frison // 副蚕糸の一種で、繰糸のさい糸口を見出すために繰り取った繊維を乾燥したもの 。
1684 . きんとう / // 織り終わりに目印となるように織られた部分またその糸の印。
1685 . き切れ口 / broken end // かせ又はコーンなどで、切れたままとなっている糸口
1686 . 基幹店(旗艦店) / flag shop // そのブランドを代表して中心的な存在となる店。
1687 . 生絹(きぎぬ) / Kiginu // たて、よこ糸に生糸、玉糸などを使用した平織の主として裏地用小幅後練織物。
1688 . 桔梗(ききょう)色 / bell flower // 桔梗の花のような青味を帯びた紫色
1689 . 麹塵 きくじん / // 山鳩色。コウジカビの出す色・高貴。薄く濁った緑色。
1690 . 生地  / Fabric // 裁断前の織物、編物の事を指す呼称。織物全般、編物で反物状になった物。Cloth / Clothing [suit,dress] / Material / Woven とも言う。
1691 . 生地糸  / // 加工を施す前の糸。糸染めして単色の糸になると、無地糸、単色糸などとも呼ばれる。
1692 . 基本色  / basic colour // 基本となる色
1693 . 基本色名 / // 赤、黄赤、橙、黄、黄緑、緑、青緑、青、青紫、紫、赤紫、白、灰、黒。
1694 . 希釈のり(きしゃくのり) / Cut Clear Reducer, Reduction Thickening // 捺染糊をうすめるための糊。
1695 . 幾何柄  模様柄 /  Geometric pattern // 柄のモチーフが直線や円、曲線によって構築されたものが、幾何柄である。短くいえば幾何学的な模様で、水玉模様も幾何柄の一種である。 また、ストライプやチェックも広義には幾何柄ということができる。
1696 . 揮発水洗  / // 防染材のゴム糊、蝋、ダンマルゴムを揮発油で除去すること。
1697 . 機会損失 / opportunity loss // 実際の取引によって発生した損失ではなく、しないことによって利益を得る機会を逃すことで生じる損失。
1698 . 機械止め  捺染欠点 / machine stop // 染色機の停止によって生じたよこ方向のな染むら。
1699 . 機械捺染 / machine printing // 機械を用いて印捺する捺染。手捺染に対応する語で,各種の自動スクリーン捺染が登場するまでは,ローラー捺染を指していた。
1700 . 機械段 / barre mark(編み)、wrinkle(糸染め) // 1)ニットでは、編み機の不調によって、編み目の拡大、減少などのむらが全幅にわたって現れた編み段。 2)チーズ又はコーンの端面に生じた菊花状のしわ。 2)織物では、織機の不調によって、よこ糸の打ち込みに粗密を生じ、連続して現れた比較的細かい織り段。
1701 . 機上画像計測システム / on-board vision measuring system // マシニングセンタ、ワイヤ放電加工機、研削盤などの工作機械に取付けて、 画像処理によりワークの形状・寸法計測を行う装置。産業用カメラで撮像し、パソコンで解析を行う。 ワークをセットしたままで測定するので、作業時間を短縮できる。修正時の再取付けの不具合による加工不良も防止し、品質向上につながる。
1702 . 気孔容積 / pore volume ratio // 繊維の比重と見掛比重との差の、繊維の比重に対する比率
1703 . 気泡染色 / foam dyeing // 微細な泡を媒体とする染色。カーペットの連続染色に応用されている。
1704 . 気流染色 / aerodynamic jet-dyeing // 染液及び染色機内の空気を噴射して布を循環させる低浴比の浸染。
1705 . 黄水仙(キズイセン) / primrose yellow // 淡い黄色。英名プリムローズイエローは桜草類のプリムラの花の色。
1706 . 黄八丈 / // 八丈島に古くから伝わる絹織物。1977年に伝統工芸品に指定され、1984年には東京都文化財にも指定されている。 八丈島に自生する草木を染料とした純粋な草木染めで、絹糸を「黄」「樺」「黒」に染め上げ、すべて手織によって織り上げられている。
1707 . 旗布(きふ) / Bunting Cloth // 毛糸、合繊糸などを粗く平織にした旗地に用いる織物又はこれに類似の織物。
1708 . 起毛(きもう) / brushing fabric, riising, gigging, napping // 布の表面から毛羽(けば)をかきだすこと。これにより布の表面を毛羽が多い、手触りがソフトになり、厚みが出て温かみのあるものとなる。 片面起毛、両面起毛があるが、毛羽を書き起こす方法に乾式起毛と湿式起毛がある。湿式は、乾式に比べ起毛効果がよい。 毛羽をかき起こすには針布(しんぷ=針金を植え付けた布)によるものと薊(あざみ)の実を使うものがある。 綿ネルなどは針布、上質な毛織物は薊を使う。 極く短い起毛により、桃の表皮を思わせる外観と感触を持つポリエステルやナイロンなどの織・編物もあり、ピーチスキンと呼ばれる。
1709 . 起毛むら / uneven raising // 起毛状態が不均一なこと
1710 . 起毛傷 / raising defect // 起毛のときに生じた傷
1711 . 輝度計 / brightness photometer // 光源から出る光の量(光量)を測定する機器。光源の明るさを測定する。照らされているものの明るさを測定する装置は照度計。LEDや蛍光灯など、照 明の明るさの度合を測定する際に使用される。
1712 . 亀甲柄  編み組織 /  Turtle pattern // 亀甲柄
タック点を配列した組織にすると、普通の平編の部分のループが、タックループに引き寄せられて透かし目の効果と、隆起効果が得られる。緯編 
1713 . 技術指導者 / technical adviser // 技術指導者。アドバイザー。
1714 . 擬塑性流体 / pseudoplastic fluid // ビンガム流体のようであるが力を加えると粘度が下がっていく。マヨネーズやケチャップまたエマルジョンなどがこれに相当する。
1715 . 擬麻加工(ぎまかこう) / imitation linen finish, linen-like finish // 綿、スフ織物に麻のような外観としゃり感、腰、張りを与える加工。化学的にゼラチンなどの薬剤を用いて硬さを出す方法、 硫酸などで繊維表面を溶解して硬くする方法、カレンダーを使う機械的な方法などがある。 リンネット仕上げともいう。コールドマーセライズ(冷アルカリ処理)などの方法もある。
1716 . 逆浸透膜 / Reverse osmosis membrane // ろ過膜の一種で、水は通すが水以外の不純物を透過しない性質の超微細孔を持つ膜。 1950年代アメリカで海水を淡水化する研究から生まれ、今では純水や超純水の製造、果汁や化学薬品等の濃縮等にも使われている。 また、家庭用にRO膜を使った浄水器も普及し始めている。 RO (Reverse Osmosis Membrane) 膜とも呼ばれる。浸透膜で区切った水溶液において、濃度の低い方から高い方へと濃度が等しくなるまで水分子の移動が続く『浸透』の反対で、 濃度の高い方に圧力をかけて濃度の低い方へと水分子を強制的に透過させる『逆浸透』を利用してろ過を行う。膜の構造は、中空糸膜、 スパイラル膜、チューブラー膜などが一般的。
1717 . 逆ハーフ  / Back Half Tricot Stitch // 2枚のおさのたて糸で、前おさ及び後おさの運動をハーフトリコット編の場合とは逆にして編まれた二重組織。
1718 . 逆撚り(ぎゃくより) / Reverse twist // 単糸を撚り合わせ、双糸にする場合、単糸の撚り方向と同じ方向に撚りをかけること。双糸では普通、順撚りがかけられるが、 布にしゃり味をもたせるよな場合、時によって逆撚りがかけられる。逆撚りにすると単糸の撚りはさらに強くなり固い糸になる。
1719 . 逆版 / // 同一色柄を、ネガティブに表現する型版を彫刻しておく配色方法。
1720 . 逆毛及び逆目 / nap either way // 製品の一部分の生地方向が逆になること
1721 . 逆襞 / Reverse folds  // ひだ山が突合せになっているひだ。ひだの形態一種で、インバーティドプリーツのこと。 裏はボックスプリーツになっている。拝み襞とも云う。
1722 . 伽羅色 きゃらいろ / // 伽羅で染めた色。やや濁った肌色。
1723 . 吸音材 / // これに使用される繊維資材は、グラスウール、ロックウール、繊維のフェルト状物などである。繊維集合体の内部の空隙に入射した音波が、 その空隙内で反射しつつ音のエネルギーを消耗し、繊維資材に吸収されたような状況にすることである。
1724 . 吸汗加工 / Sweat Absorbent Finish // 疎水性の合成繊維の繊維表面を親水性にして汗の表面拡散をしやすくする加工
1725 . 吸湿・吸汗加工 / // 疎水性繊維であるポリエステル、ナイロンなどに吸湿する性質を与える加工。吸湿性と持つと、肌にべとつかない、 帯電が防止されるなどの効果から、肌着などに用いる。吸水加工ともいう。
1726 . 吸湿性 / hygroscopicity, moisuture absorbency // 繊維を空気中に放置すると、繊維高分子中の水酸基、アミノ基、カルボキシル基などの親水性官能基が水分子を吸いつける場となり、 繊維と空気との界面の水分の濃度が高くなる。この性質を吸湿性といい、天然繊維・再生繊維は大きく、合成繊維は小さい。 一般に湿度が高くなると吸湿度は上がり、繊維の保有する水分量は多くなる。 繊維や糸は目方で取引されるので、取引の公正を期するため、各繊維について公定水分率が決められている。
1727 . 吸尽染色 / exhaust dyeing // →浸染
1728 . 吸尽率 / degree of exhaustion // 染色前の染浴中の全染料に対する、被染物に吸着した染料量の比率。
1729 . 吸水加工 / water absorbent finish // 疎水性の合成繊維の繊維表面を親水性にして吸水性を高める加工。
1730 . 吸水性 / water absorbing property // 布等の繊維集合体を水に浸しておくと、水分が繊維集合体の内部に収着するとともに、繊維間空隙を占める空気が水によって置換されてしまう、 この現象を吸水という。
1731 . 吸水性の付与 / // 織物の段階で毛細管現象が進むように、糸の断面を三葉型異形断面繊維、L字型の異形断面繊維等の開発がある。織物自身では、 布帛の二重構造(導水層/拡散層)、多重構造(吸水層/中間層/拡散層)、布帛表面の後加工による親水加工法などがある。
1732 . 吸水性付与 / // 疎水性繊維への吸水性付与方法にはいくつかの方法があり、化学的処理(ポリマーの親水性化)、物理的処理(多孔質、異形化)、布帛処理(二重構造)。 特に最近の親水化法は毛細管現象の利用。原糸の段階での親水化は多孔質構造、 中空構造あるいはこの両者を兼ね備えた構造の繊維にすることで付与される。
1733 . 給湿(きゅうしつ) / damping // 仕上げを容易にするためにあらかじめ織物などに湿気を与えること
1734 . 牛革 / calf // 牛革。子牛の皮。
1735 . 距離画像センサー / range and image sensor // 赤外線を用いて3次元対象物までの距離を非接触測定する3次元測定器の一種。内蔵する赤外線LEDの光を対象物に照射し、 反射して帰ってくるまでの時間を測定して距離を求めるもので、通常の3次元測定器(非接触タイプ)がレーザ光を使用するのに対し、 距離画像センサでは赤外線LEDを用いる。非接触での形状・寸法測定や、障害物の検知、セキュリティ・監視などに応用されている。
1736 . 魚毒性 / fish toxicity // 界面活性剤が魚やその卵に与える毒性。細胞の破壊、エラの肥厚、繁殖力や孵化率の低下、奇形となって現れる。合成界面活性剤の代表的な性質。 せっけんも、蒸留水中では魚毒性が高いが、通常の水道水や河川の水では大きな問題にはならない。
1737 . 均染(きんせん) / level dyeing // 浸染において、染めむらなく無地染めすること。均染性-level dyeing property
1738 . 均染型酸性染料 / leveling type acid dye // 酸性染料のうちで分子量が比較的小さく移染性のよい染料。均染性に優れるが湿潤堅牢度が低い。毛織物の反染めに使用される。詳細は、本HP「7. 酸性染料」参照。
1739 . 均染剤 / leveling agent // 均一に染めるために染浴中に添加する染色助剤。緩染作用によって均染を得るものと,移染によって均染を得るものとがある。
1740 . 均等色空間 / uniform colour space // 等しい大きさに知覚される色差が、空間内の等しい距離に対応するように意図した色空間。
1741 . 均捺性 / evenness of printing // 捺染におけるむら染めのない均一な染色性。
1742 . 絹 / silk // 絹には家蚕(かさん)と野蚕(やさん)とがある。野蚕には柞蚕(さくさん)と山繭(やままゆ)がある。家蚕の繭をほどいてとった糸を生糸という。 二匹以上の蚕が一つの繭をつくったものを玉繭(たままゆ)といってこれを引いてとった糸を玉糸(たまいと)という。 節(ふし)が多く独特な風合いがある。繭から生糸を引いた時にできるいろいろな屑繊維を副蚕糸(ふくさんし)といい、 これで糸にしたものを絹紡糸(けんぼうし)という。下等な屑原料で糸にしたものを紬紡糸(ちゅうぼうし)という。 絹糸を精練したものを絹練り糸といい、それで織った絹織物を練織物(ねりおりもの)という。 織り上げた後で精錬するものを生織物(きおりもの)という。絹の光沢は繊維の断面の三角形からきており、 あらゆる繊維のうちで最も上品な光沢をもっている。また天然繊維の内で最も細く強い。
≪特性≫・独特の優れた光沢、艶を持つ。・豊かな感触、高級感、ドレープ性。・優れた染色性・発色性、保湿性、弾力性。 ・耐光性が弱く、紫外線で黄変。・洗濯の取り扱いに注意。・虫害に弱い。
1743 . 絹鳴り加工 / scroop finish // 絹以外の繊維に対して,各種の薬剤処理で絹鳴りに似た音を発生させる加工。
1744 . 生機(きばた) / grey fabric, grey, greige, gray // グレーともいう。未晒(みざら)し糸のままの織物。つまり精練・染色加工前の織物。綿布やニットの場合に使われる言葉。 糸を製編機織して得られる面状の布で、染色・仕上げ加工される前のものを指す。絹の未精練布の場合は「生成り(きなり)」、 織物では「織り上がり、織り卸し、グレー」などと呼ばれる。
1745 . 生機シルケット(きばたしるけっと) / // 精錬、漂白前にシルケット加工を施すこと。
1746 . 生機セット(きばたせっと) / setting of grey fabric // 生機の状態で行うセット
1747 . 生機汚れ / stain on grey fabric // 生機に付着した油又は泥などの汚れ
1748 . 生糸(きいと) / raw silk, grege silk // 生絹(きぎぬ)とも言う。繭をほどいて繰り(くり)取ったままの糸。すなわちフィプロインとセリシンを包んだままの糸で、 精製することによりセリシンが除去され絹製品となる。 生糸のまま織物を織ってから精錬するもの(後練り)と、糸を精練してから織るもの(先練り)とがある。
1749 . 生成 / gray whitem grey white // 生地を漂白せず、天然色素を残したままの状態のもの。
1750 . 生成り色(きなりいろ) / // 精錬、漂白した糸、あるいは生地に染め与えた、生成りに似せた色。 生成りより自由に色彩表現できる上に、きれいに見える。
1751 . 生折れ / crease in grey // 生地の折れ目が加工後も残って見えること
1752 . 生染め(きぞめ) / // 精錬していない生糸の糸染め。出来た糸が生染めの生糸。これを織り糸とした織物がシルクオーガンジー。
1753 . 生地 / grey, greige、gray fabric // 加工を施す前の布地。
1754 . 生地ロット / fabric minimum lot // 一度に加工する生地の量・長さ
1755 . 生地織物 / woven fabric // 加工を施す目的で織布した織物。晒し用生地織物、 無地染め用生地織物、プリント用生地織物とに区別される。
1756 . 生地組織 / fabric construction // 生地の織組織
1757 . 生地白(きじしろ) / // 織物の染色していない白色。晒し(さらし)糸の部分の白色で、半晒し、普通晒しであることが多い。
1758 . 生地幅 / fabric width // 生地の幅
1759 . 切りポケット / // 身頃の中に切り込んだポケット。
1760 . 切り線(きりせん) / // 織ネームをカットする時に、目安にする線。 カット方法により、いろいろな形のものがある。
1761 . 切り替え / yoke // 平面である生地を立体的な人の体にフィットさせる為や、デザイン上の必要から布をはぎ合わせること。切り替えをやむなくしなくてはならない例として、 革製品のコートやジャケットがある。これらは動物から取れる1枚の革のなかで、パターン(型紙)通りに裁断出来ない、 もしくはロスが大きすぎるため切り替えが必要となる。したがって革のジャケットやコートで切り替えが少ない商品程高額になる。
1762 . 切り替え / // 絣の糸と地糸を切り替える。または、糸がむらなところを切り、違う糸ととりかえること。
1763 . 切ればね / broken stitch // 編成中に糸が瞬間的な切断によって、編み目が形成されないこと
1764 . 切符隠し / // 切符(チケット)などを入れるチケットポケット。元来は右側のサイドポケット内の小さな袋のことを呼んでいたが、 現在では背広上着の右サイドポケットの上に付けられた小物入れ用の小さなポケットを指すことが多い。
1765 . 着尺 きじゃく / // 1.一反分(約12m)の着物用の生地。2.一柄を連続して染めた着物。
1766 . 絹糸(きぬいと) / Silk Yarn // 絹を原料とした糸。
1767 . 絹小町糸(きぬこまちいと) / spun silk sewing thread // 絹紡糸の手縫糸 。
1768 . 夾雑物(きょうざつぶつ) / Residual Matter // 繊維や羽毛などに混ざった異物。
1769 . 共重合 / copolymerization // 二種以上の因子が化合して高分子化合物をつくることを共重合といい、 これによってできた高分子化合物をコーポリマー(共重合物){copolymer]という。 ホモポリマー(単一重合物)に対することば。アクリルなどは共重合物、またポリエステルも一部のものに共重合物がある。
1770 . 共重合物アルカリ塩 / // 共重合物(例えば、エチレン酢酸ビニル)の酸性基をアルカリ中和することにより生じた塩。
1771 . 共同仕入れ / joint buying // 他社と共同して仕入れること
1772 . 協定水分率(きょうていすいぶんりつ) / commercial regain // 商取引上、当事者間で定める水分率。商用水分率ともいう
1773 . 強伸度(きょうしんど) / strength and elongation // 繊維、糸、または織物などの引っ張りに対する破断強度と破断するまでの伸びをいう。強さは引っ張りだけではく、 織物などでは摩擦、引き裂きなどの強度もあるが、強伸度という時の強度は引っ張り強度を指す。 一般に合成繊維は天然繊維や再生繊維に比べて強度、伸度共に大きい。
1774 . 強撚糸(きょうねんし) / tight twist yarn、Hard Twist Yarn // 標準的な撚り数よりも強い撚りをかけた糸。また強い撚りのことを甘撚りに対して強撚という。 強撚糸は甘撚りの糸に比べて固くてシャリ感のある糸になる。
1775 . 極圧添加剤 / extreme pressure additive // 金属同士の摩擦・摩耗の減少や焼付防止のために、潤滑油に加える添加剤の一種。極圧とは、 点または線で接触した部分にかかる摩擦抵抗。通常の潤滑油膜は荷重が増加すると薄くなり、 金属同士が接触して摩擦・摩耗が増加することで焼付きを起こす。 この焼付きを避け、油膜の厚さを維持するために、極圧添加剤を使用する。成分としては、有機モリブデン、硫黄などが用いられる。
1776 . 強力レーヨン / high tenacity rayon // 強力レーヨン。ポリノジックレーヨンなど、結晶速度を緩めて結晶化度を上げたレーヨン。
1777 . 強力上昇率 / ascending ratio of tenacity // 測定強力の平均値と強力基準数値との差の強力基準値に対する百分率
1778 . 凝集剤 / coagulant // 排水処理においてコロイド状の粒子を凝集させる薬剤。硫酸アルミニウムなどのアルミニウム塩,塩化鉄などの鉄塩,特殊な高分子化合物などがある。
1779 . 凝集沈殿 / Coagulation-Sedimentation Method // 水質保全対策技術のひとつで、凝集材を用いて水中の粒子を沈殿させること。粒子の沈降速度は、粒子のサイズや密度が大きくなるほど増し、 逆に液体の密度が大きくなると低下する。粒子サイズが0.01mm程度以上の懸濁物質は自然に沈降する。 それ以下の粒子では沈降速度が約1cm/分以下となるために、凝集剤を添加して粒子サイズを大きくし沈降速度を高くする。 さらに懸濁状態から溶解状態や、コロイド状態の場合は、 粒子の表面が同符号の電荷に帯電し(多くの場合負電荷:ゼータ電位)互いに反発し、安定に分散している。 これに反対電荷をもつコロイド液か電解質溶液を添加すると電荷が中和されて粒子間に引力が働き塊状になり沈殿する。 凝集剤には、無機性の硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、硫酸鉄、塩化鉄などがあり、リン酸塩は消石灰や硫酸バン土によりを析出、除去する。 高分子凝集剤は従来はコロイド粒子のみであったが、最近は着色性物質、COD、油分なども除去できる。
1780 . 凝集沈殿法 / boa // 廃水処理の一方法。コロイド状態で浮遊している色素他にミョウバンやポリ塩化アルミニウム、陽イオン界面活性剤、高分子電解質を添加する。 特に高重合度の高分子凝集剤は、染料の除去にも効果がある。
1781 . 際付き / water damage water mark // 仕上げ工程の乾燥時に、熱及び圧力を不均一に受けて生じた不規則な段状のしみ又はしみ抜き跡などの輪じみ
1782 . 際付き / water mark // 水の滴下によって染色物上の染料,工剤などが移動し,輪じみになる現象。ウォータスポットの一つ。
1783 . 近赤外吸収色素 / near infrared absorbable dyes // スタースコープに補足されない目的で使用される。多くは、IR領域に吸収を持つバット染料。カーボンブラックをこれに加える。
1784 . 金括り きんくくり / // 油性の金泥を筒から絞り出しながら模様の輪郭を描くこと。
1785 . 金属イオン封鎖剤, キレート剤 / sequestering agent // 溶液中の金属イオンとキレート結合して不活性化させる薬剤。染色全般のほか,綿の精練漂白などに使用される。
1786 . 金属の染色 / dyeing of metal surface // アルミニウムを電解槽中で陽極酸化すると金属表面にAl2O3で表される酸化被膜が形成される。 この被膜面は多孔質でその内面は極めて活性なため染料分子が浸透すれば吸着される。 電解液は硫酸浴が適し、アルカリ性浴も染色性が良い。染料には酸性染料が多く用いられる。
1787 . 金属錯塩染料,含金染料,含金属染料 / metal complex dye // 染料分子と、銅、クロム、コバルト、ニッケルなどの金属原子とが錯塩の形で配位結合している染料。染色性及び光堅牢度に優れる。 セルロース繊維用として金属錯塩直接染料・金属錯塩反応染料、羊毛・ナイロン用とし塩直接染料・金属錯塩反応染料、 羊毛・ナイロン用として金属錯塩酸性染料がある。
1788 . 金属錯塩処理(きんぞくさくえんしょり) / aftertreatment with metallic salt // 染色堅ろう度を高めるために染色後に行う金属塩による処理。媒染処理ともいう
1789 . 金属蒸着(きんぞくじょうちゃく) / vacuum evaporation of metal // 繊維やフィルムの表面に真空放電やスパッタリングなどの方法で金属薄膜を付着させる方法。
1790 . 金属石けん / metallic soap // 普通の石鹸は脂肪酸のアルカリ金属塩であるが、それ以外のアルカリ土類金属あるいは重金属例えば、アルシウム、鉛、バリウム、 アルミニウムなどの脂肪酸塩を言う。
1791 . 金属繊維 / metallic fibre // 金糸・銀糸として使われる貴金属繊維や、ステンレス・スチール繊維などがある。金糸・銀糸は衣料の装飾用として使われることが多い。 ステンレス・スチール繊維は導電性のよさを利用して静電気の発生を防ぐ制電作業服などの中に、他の繊維と少量混合して使う。
1792 . 金属糸(きんぞくし) / metallic yarn // 金属箔または金属繊維などを使った糸。
1793 . 金属粉(きんぞくふん) / // 金粉〔真鍮の粉)、銀粉(アルミニウムの粉)、銅粉〔赤銅の粉〕などがある。合成樹脂を用いてプリント下地の表に固着させ、 メタリックな効果を得るなどの利用法がある。
1794 . 金属粉プリント / // 金属粉を接着剤、防さび剤、触媒、架橋剤などからな る捺染糊に混入し、これらを印捺の後、熱処理し、金 、銀、などの柄表現した布地を作る。
1795 . 金茶(きんちゃ)色 / brown gold // 赤味をおびたゴールド色
1796 . 銀面(ぎんめん) / Grain  // なめし皮の毛を除いた真皮層の最表面。
1797 . 銀面仕上げ / grain finish // 人工皮革及び合成皮革で,表面を皮革ようの銀面にする加工。銀付き仕上げともいう。
1798 . グアーガム  糊剤 / Guar Gum // グアー豆の胚乳部から得られる水溶性の天然多糖類。直鎖状に結合したマンノース2分子に1分子のガラクトースの側鎖をもつ多糖類。 分子量は20〜30万。食品添加物として認められており、増粘剤、安定剤、ゲル化剤として広く用いられている。 アイスクリーム、和菓子、水産ねり製品、サラダドレッシング、タレ、スープ、ソースなど幅広い食品に利用されている。 グアー豆-インド、パキスタン原産。原産地のほか、アメリカ、オーストラリア、アフリカでも栽培されている。
1799 . グアナコ / Guanaco // ラクダ科、ラマ属の動物。毛皮や獣毛がとれる。
1800 . クイックレスポンス / quick response // マーケットからの要請に素早く対応すること
1801 . クインズ・コード編   編み組織 / queen's cord stitch // 経編の一種で、2枚の筬を使い前筬の糸で鎖編みを、後ろの筬糸でプレーン・コード編みを編んだもの。厚地で、伸び縮みの少ない、 裁断縫製しやすい編地が出来る。用途:シャツ、肌着など。経編 (たてあみ) 
1802 . クールビズ / CoolBiz // 「涼しい」や「かっこいい」という意味のクール(COOL)と、 仕事や職業の意味を表す「ビジネス(Business)」の短縮形であるビズ(BIZ)をあわせた造語。
1803 . クオーターパンツ / Quarter Pants // 膝丈であるハーフパンツを基準として、その四分の三丈の体操着。ブルマーに替わって登場した。
1804 . クチュール(仏) / couture // 「縫製、縫製技術、縫い目、衣装店」の意味。特に手の込んだ伝統的な縫製。オート・クチュールをさす場合も多い。 オート・クチュールのオートは、「高級な」の意味のhaut(e)。
1805 . グッドミドリング / good middling // 米綿アプランドの格付けの一つで、色合い、葉ごみ、綿繰り状態によって判定され、略記GM。
1806 . クモの糸 / // クモの糸はタンパク質分子の組み合わせでできており、強度はケブラー繊維の5倍、伸縮性はナイロン繊維の2倍にもなる。 スパイバー社の人工クモ糸繊維は電子顕微鏡レベルでも、天然のクモ糸にかなり近づいている。 伸度や弾性率についてはすでに天然の糸を超える特性を持った繊維の合成に成功している。 クモからクモの糸を作る遺伝子を取り出し、あるバクテリアに移植する。 遺伝子を組み込まれたバクテリアは、クモの糸のタンパク質を生成するようになり、これを集めて繊維化する。
1807 . クラヴァット / // 17〜19世紀、(男子服の衿もとの装飾であった)ネクタイの祖とされるもの。ルイ14世時代、 クロアットという軽騎兵(クロアチア人兵士)が首に巻いていたスカーフが起源とされる(クロアットがなまってクラヴアットになった)。 モスリン・麻・ローン・絹などのスカーフ状の布をたたんで首に巻き、蝶結びにしたり、長く垂らしたりした。
1808 . クラウド / cloud // インターネット(Web)経由の接続により行われ、しかも接続先を意識することなく使用できるコンピュータのサービス、 利用形態。ユーザーは手元のパソコンなどを端末として使用し、インターネットの接続先からサービスを受け、 その分の利用料金を支払う(個人向けには無料サービスも多い)システムである。具体的には、ASP、SaaS、プラットフォームの提供(PaaS)、 仮想化サーバ、共有ディスク、オンラインストレージサービスなどがある。
1809 . クラッシュ仕上げ / crushed finish // ニット・ベロアやベルベットのケバ等のある素材を、くし ゃくしゃの感じに押しつぶした仕上げ加工。
1810 . グラデーション / colour gradation // グラデーション
1811 . グラフェン / graphene // 炭素原子が六角形の網目状に結合したシート。炭素原子1個分の厚さしかない。2004年に、マンチェスター大学の アンドレ・ガイム博士とコンスタンチン・ノボセロフ博士が、初めて精製に成功、その功績で2010年度のノーベル物理学賞を受賞した。 薄くて軽いが丈夫な上、非常に導電性が高い。グラフェンの炭素原子の周りを回っている電子は、質量がない光子のような動きをする。 半導体などの電子部品への応用はもちろん、今後の科学の発展に重要な役割を果たす物質として注目を浴びている。
1812 . クラフト点 / Kraft point // イオン性界面活性剤は、ある温度以上になると急に水に対する溶解性が上がるようになる。この時の温度をクラフト点という
1813 . グラフト重合 / graft polymerization // ひとつのポリマー(合成高分子)の幹に後から異なったモノマー(高分子を構成している基本になる低分子化合物)を枝状に結合して重合すること。 グラフト共重合とも言う。合成繊維にはプロミックスのようなグラフト重合によるものがある。
1814 . クラリファィアー / clarifier // 沈殿分離装置の一種。浮遊物質を沈降させる「沈殿槽」。廃液に凝集剤を添加し凝集沈殿させる。
1815 . クラレット / claret // 僅かに紫がかった中色赤。クラレットは、赤ワインを指す。
1816 . グランジ / grunge // 「汚れた、汚い」の意味。1993〜94年に流行したファッション。(__・ファション:古着の重ね着などのボロボロ・ルック)
1817 . クランタータン / // スコットランドの高原地方で特殊な礼服に用いられていた格子柄。17〜18世紀頃にタータンチェックは完成されていたが、 クランタータンは当時の氏族クラン氏の象徴として扱われた柄である。
1818 . クランプ当たり / cramp mark // ウォータジェットルームで、反ノズル側から10〜15cmの部分に発生するクランプの不良による単糸割れ又は引け状の当たり
1819 . クリア仕上げ / clear cut finish // 紡毛織物、梳毛(そもう)織物に施す仕上げの一種。布面のケバを毛焼き又はせん(剪)毛してきれいに取り除き、織り目、色柄をはっきりとさせる。
1820 . グリージーウール / Greasy Wool // 羊から刈り取ったままの羊毛で、脂肪質、植物質、土砂などの不純物を含むもの。あぶらつき羊毛ともいう
1821 . クリーナプロダクションテクノロジー / cleaner production technology // 原材料の選択,生産方式の改善,製品の設計改善などによって,汚染物質の発生及び排出を抑制する製造技術。
1822 . グリーブ / grebe // 中色グレー
1823 . クリーム色 / cream // クリームのような白っぽい黄色をいう。仏名ではクレーム
1824 . グリーン / green // 緑色
1825 . クリケットセーター / // 白地にクリケットのチームカラーラインが入ったV衿のローゲージセーター。良質の英国産ウールを用いた暖かなセーター。
1826 . クリスタルガム キサンタンガム  糊剤 / cristal gum xanthan gum // トウモロコシなどの澱粉を細菌 Xanthomonas campestris により発酵させて作られる。 分子量は約200万もしくは1,300万から5,000万。グルコース2分子、マンノース2分子、グルクロン酸の繰り返し単位からなる。 キサンタンガムにはカリウム塩、ナトリウム塩、カルシウム塩も含まれる。 水と混合すると粘性が出ることから、増粘剤、増粘安定剤として幅広い用途で用いられている。透明度が高く、ほとんど臭いもしない。 耐熱性・耐酸性・耐塩性・耐酵素性・耐凍結変性に優れてる。セルラーゼの活性がなく、粘度低下をおこさない。
1827 . グリセリン / glycerin // 三価アルコールの一種で、脂肪酸3個と結合すると油脂になる。甘みと粘性があり、水を引き寄せる性質のため保湿剤として使われる。 C3H5(OH)3
1828 . グリセリン脂肪酸エステル / glycerine fatty acid ester // 水と油を混ぜる為に使用している、天然の界面活性剤。
1829 . グリッター  捺染手法 / glitter // グリッタープリント。光沢、着色を施されたポリエステルフィルムを粉状にしたものがグリッター。これを樹脂と混ぜ、捺染し、熱処理で固着させる。
1830 . グリッドコンピューティング / grid computing // ネットワーク(インターネットやLANなど)を経由して複数のコンピュータを連携し、分散処理させる技術。 分散したコンピュータのCPU・記憶装置などのリソースを仮想的に一体化して大きなコンピュータとして計算処理を行うもので、 複数のコンピュータが並列処理することにより、それぞれの処理能力は低くても全体として高速処理が可能となる。 電力網を意味する「パワーグリッド」が語源で、異機種間の接続が必要になるため標準化が進められている。
1831 . グリッパー織機(シャトルなし) / // 緯糸を小さな金属のグリッパーシャトルでつかんで飛ばす。一方方向に糸を挿入するので折り返しの耳は出来ない。 糸を運んだグリッパーは織機の下を通り元の位置に戻る。
1832 . グリップテンター / clip tenter // クリップを用いて布送りを行なうテンター。シルケットに要。
1833 . クリノリン / // 19世紀中頃から後半に流行したペチコート(スカートの中に入れる釣り鐘型フレーム)の一種。 馬毛(クリノ)と麻(リネン)の混紡地で作られた(後に材質は変化)。重ね履きすることなくスカートを広げることが出来るのが特徴。 またそうして広げたスカートを意味することもあった。
1834 . クリムゾン / crimson // コチニ−ルという虫から採った色料からきた色名で和名は臙脂色(えんじ色)。
1835 . クリンギング / clinging // 静電気によって、まつわりつくこと
1836 . クルーソックス / // (上端のゴム部に数本のラインが入っている)ふくらはぎの上までのソックス。
1837 . グレア現象、ハレーション / // 補色関係の2色が同じ面積で隣りあっていると、ちらついて見える現象。
1838 . グレイッシュトーン / grayish tone // グレイッシュトーン
1839 . グレイプ / grape // ブドウの実のような暗い青紫色
1840 . グレー / gray // グレー、生機(きばた)、精練していない原布。
1841 . グレー・シルケット(ぐれー・しるけっと) / // 生機シルケットと同じ。グレーとは綿織物の生機のこと。
1842 . グレースケール / grey scale // 染色堅ろう度試験において、変退色又は汚染の程度を判定するのに用いる標準のスケール。変退色用グレースケールと汚染用グレースケールとがある。1級から 5級までの5段階に分かれる。級数が大きい程良好な結果を示す。
1843 . グレーダー / // グレーディングをする人。
1844 . グレーディング / // 標準サイズのパターンを拡大・縮小し、各種のサイズに展開すること。ハンドグレーディング、マシングレーディング、コンピューターグレーディングがある。
1845 . グレートコート / // エドワード八世(ウィンザー公)によって承認されたデザイン、バーバリー社の(厚地の大きな)コートのこと。
1846 . クレープ 楊柳(ようりゅう) / crepe(crape) // 緯糸に強撚糸を使い、生地を仕上げる段階で緯糸を縮ませて、縦しわを作った平織物。縮み織りの一つ。 楊柳に使用する強撚糸はすべて同一方向に撚られている。こうして縦にしわが入る織り方を片縮みと称し、楊柳の別名でもある。 緯糸に強撚糸を2本ずつ、左撚りと右撚りを使用する織り方を両縮みと称し、全体に自然なしぼがはいる。
片縮み、両縮みの生地はともにクレープとよぶ。
1847 . クレープ・デ・ジン  デシン  織物組織 / crêpe de Chine // フランス語で「中国のクレープ」の意味。フランスのリヨン市で、中国の縮緬をまねしてつくられたものといわれている。別名フランス縮緬。 正式にはクレープデシンという。細かいしぼりを立てた薄い平織物である。やわらかい、しなやかなタッチが特徴で、用途は主としてブラウス、 裏地、スカーフなどである。フィラメント織物
1848 . クレーム / claim // 購入した商品・サービスに意見や不満をもつ顧客が、それを提供した企業に対して問題点を指摘したり、苦情を述べたり、損害賠償を要求したりする行為。また は、その内容
1849 . クレストタイ / // 無地レップ地に(小紋柄の様に)紋章を配置したネクタイの総称。
1850 . グレナカートチェック / // 経緯とも濃色2本、明色2本、濃色4本、明色4本の繰り返しの綾織になっていて、千鳥とヘアーラインを組み合わせた格子柄。 男女のスーツ地、コート地に広く用いられるオーソドックスな柄である。略称、グレンチェック。
1851 . クレリックカラー / // 身頃が色柄物で襟とカフスが白いシャツのカラー。
1852 . グレンチェック / glen check // 経緯とも濃色2本、明色2本、濃色4本、明色4本の繰り返しの綾織、千鳥とヘアーラインを組み合わせた格子柄。 グレン・チェックはスコットランドのエルウィック河をはさむ谷間の名称。その地方で生産した為にこの名がある。 基本パターンはブルーと白の2色からなり、ブルーを2本、白を2本、又は4本と4本を交互に配した大柄の格子である。 男女のスーツ地、コート地に広く用いられる。
1853 . クロージングウール / clothing wool // コーミングに適さない短い羊毛で、紡毛紡績用にする。
1854 . クローズドシステム / closed system // 生産活動に伴って発生する排水,排ガス,廃棄物などを回収・有効利用して,これらを工場外に排出させないシステム。
1855 . クローズドループ / Closed loop // クローズドループ(閉ループ)とは、位置決め制御方式の一種。 制御装置からの出力信号によって制御された機械の移動量のデータを制御装置にフィードバックし、 入力値と出力値を常に比較して両社を一致させるように全体の操作量を調整する制御。 指令だけをしてフィードバックを取らないオープンループ制御に対して、クローズドループ制御は指令からフィードバックを取り補正を加える。
1856 . グローバルスタンダード / global standard // グローバルスタンダード。世界標準。
1857 . クロームなめし / Chromium Tanning // クロームなめし革にしなやかさを出す。なめしが短時間で済み、経済性に優れ、柔軟性・保存性・耐熱性・染色性がよいなどの優れた特徴があり、 色が入りやすいので、様々な色で染める事も可能。クロムなめしした革は水色をしており、ウェットブルーと呼ばれる。 クロム剤は通常では無害だが、クロムなめしを施した皮革製品を焼却した際に、有害な6価クロムに変化する。 作用機序は皮のタンパク質とクロムの錯体を作って、耐熱性等の性能を向上させる。
1858 . グログラン  織物組織 / Grosgrain // グログランの名は、フランス語の「gros(大きい、太い)」、「grain(穀粒)」からきている。 タッサーよりよこ畝が大きく現れ、厚手のしっかりした地合の織物。たて密度をよこの3〜5倍にして平織にしたものである。用途:婦人ドレス、コート。 綿織物
1859 . クロコダイル / crocodile // クロコダイルわに
1860 . グロス=gross / gross // 12ダース=「144」を意味する。
1861 . クロス・ストライプ  模様柄 / Cross stripe // クロスとは「よこぎる、よこに線を引く」という意味で、よこじまのことをいう。ホリゾンタル・ストライプともいう。
1862 . クロスカップリング反応 / cross coupling reaction // 構造の異なる2つの有機化合物を結合させる反応。
1972年に玉尾皓平・理研基幹研究所所長らが開発、ニッケルを触媒として用いた「熊田・玉尾・コリュー・カップリング」の発見が始まりとされる。 2010年ノーベル化学賞を受賞したパラジウムを触媒に用いる手法は、合成が難しい有機化合物を効率的で自由度高く作れ、 有機化学の分野を劇的に発展させた研究とされている。
1863 . クロスクロス / // 女性の頭部を覆う(三角形の)布。16〜17世紀に流行した。
1864 . クロスタイ / // グログランリボンを前で交差させた部位をネクタイピンで留めるタイプのタイ。リボンタイの一種。 1890年代にカジュアルなファッションとして登場したが、1950年代から60年代初期に、タキシード用のネクタイとして定着。
1865 . クロスノット / // (オーソドックスな)プレーンノットと同じ形の結び目に少しだけ変化を加えた結び方。シンプルな無地タイでコーディネートするのがオシャレ。
1866 . クロス染め / cross dyeing // 先染めした糸と、未染めの糸との交織織物の、未染めの糸だけを染める染色。染色性の異なった繊維との交織の生地を蓄積しておき、 必要に応じて反染めして服地を得る。複合繊維織物の染色方法の一種。
1867 . クロス染め試験 / test for colorfastness to cross dyeing // 未染色繊維と先に染められた他繊維との混紡織物(片染め品)などで、未染色繊維を染色するのと同等の条件で処理した時の、 染色繊維の変退色及び未染色繊維への汚染を評価する試験。
1868 . グロポワン / // イタリアベネチアのレースとして有名。17世紀に貴族の間で流行した非常に高価なレース。通常、ネクタイのように使われたが、 (重すぎたので)正確に結ぶことができず、予め服に縫いこまれることもあった。
1869 . クロミング / chroming // 酸性媒染染料とクロムとの間に錯塩を形成させる処理。これにはクロム前処理の後,染色する方法(クロム媒染法)と、 染色後クロム処理する方法(アフタークロム法)とがある。
1870 . クロムなめし / Chromium Tanning // なめし剤にクロムを使用する方法。
1871 . クロム染料 / chrome dye // ⇒酸性媒染染料
1872 . クロリネーション / chlorination // 羊毛を塩素や活性塩素化合物(さらし粉、塩素化イソシアヌール酸など)で処理し、フェルト化に対する防縮効果を与える。羊毛織物への捺染においては、 下地の段階でこの加工を施す。
1873 . クロリンリテンション  / chlorin retention // アミノ系樹脂剤による樹脂加工製品を次亜塩素酸塩漂白した際、塩素が樹脂に吸着されて残ること
1874 . クロルデン類 / Chlordane // クロルデン及びヘプタクロルをさす。かつて殺虫剤、シロアリ防蟻剤として用いられていた。クロルデンの農薬登録期間は1950年5月〜1968年12月、 ヘプタクロルの農薬登録期間は1957年4月〜1972年8月。「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」の第一種特定化学物質に指定され、 製造・輸入が禁止されている。クロルデン、ヘプタクロルは環境ホルモンとしての疑いがもたれている。 また、POPs条約の規制対象物質に指定されている。
1875 . クロルピリホス / chlorpyrifos // クロルピリホス(組成式:C9H11Cl3NO3PS)は有機リン系殺虫剤で、農薬としての用途のほか、 シロアリによる建物への被害を防止する目的で木材に塗布、浸透させる防蟻剤としての用途もある。 クロルピリホスはシックハウス症候群を引き起こす原因物質の1つといわれ、 平成12年12月には室内濃度の指針値(厚生労働省:1μg/m3、小児の場合0.1μg/m3)が設定された。 さらに、平成14年7月の建築基準法の改正によりクロルピリホスを使った建材の使用が禁止された。
1876 . クロロフルオロカーボン、CFCs / Chlorofluorocarbon // いわゆるフロンの一種で、炭素、フッ素及び塩素からなる物質である。洗浄剤、冷却剤、発泡剤、噴霧剤などとして広く使用されてきたが、 化学的に安定な物質であるため大気中に放出されると対流圏ではほとんど分解されずに成層圏に達する。 成層圏において太陽からの強い紫外線をあびて分解し、塩素原子を放出するが、 この塩素原子が触媒となってオゾンを分解する反応が連鎖的に起きる。この反応を繰り返しながらオゾンを分解するため、 多数のオゾン分子が次々に破壊されることとなる。フロン等の規制によりオゾン層の保護を図るため、 1985年に「オゾン層の保護のためのウィーン条約」、1987年に日本においても、これらを的確かつ円滑に実施するため、 「特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律」が1988年に制定されている。1996年までに15種類のCFCsが全廃とされている。
1877 . くくり染め  / tie dyeing // 被染物(主に糸)の一部を糸などでくくり、部分染色すること
1878 . くるみボタン / // 表面を生地や革などでくるんだボタン。ジャケットなどで、同じ生地のくるみボタンを使用することもある。
通常くるみボタンは金属製で、布で包むお皿型のパーツと生地に縫い付ける足付きのパーツで成り立っている。 布をくるんだパーツと足付きのパーツを機械ではめ合わせてくるみボタンが製造される。手芸屋さんでも生地を持っていくと加工してくれる。
1879 . 空気酸化 / air oxidation // バット染料又は硫化染料による染色において,還元体の染料を空気中の酸素によって酸化させ不溶体に戻す操作。
1880 . 括り(くくり) / // 図柄の輪郭線。糸目ともいう。
1881 . 括り手 くくりて / // 絣くくりを行なう職人をさす。
1882 . 草色 / glass green // 若草が色濃くなったようなくすみのある濃い黄緑色
1883 . 鎖糸 (くさりいと) / chain yarn // らせん糸系の飾り糸。しん糸に並よりの細糸を用いて強く張り、甘より太糸をそれにゆるくからませ、さらに細糸を加えて反対方向の甘よりをかける。
1884 . 鯨尺  くじらじゃく / // 着物用の尺度で、一尺=37.8cm曲尺(カネジャク) 一尺=30.3cm
1885 . 管(くだ )/ // ヨコ糸を巻くための小さな管。ヨコ糸を巻いた管を杼に装着して使用する。木管やプラスティック管がある。
1886 . 管巻き(くだまき)/ // 小管にヨコ糸を巻く作業。
1887 . 管巻き機  / // 管巻きをする機械。
1888 . 管崩れ傷(だくづれきず)/ filling ran out, slough-off // よこ管から崩れ出た糸が、織り込まれて生じた傷。コップ崩れともいう
1889 . 口(くち)/ // 織機のタテ糸開口部。ジャカード機の針数表示。ただし口数表示は必ずしも厳密でなく、 400口は正確に464本、600口は664本、900口は964本、1300口は1344本である
1890 . 口開け(くちあけ) / // 織機のタテ糸の開口のこと。
1891 . 口合わせ違い / mispick // 口合わせの誤りによって生じた他と異なった組織
1892 . 口合わせ段 / close set mark // 口合わせの不良によって生じた、よこ糸の粗密むら。口合わせ不良ともいう
1893 . 口数(くちすう) / // 織機の経糸開口部。ジャカード機の針数表示。
1894 . 梔子(くちなし) / naples yellow // 鮮やかで強い黄色。名前は、イタリアのナポリ(Napoli)に由来する
1895 . 朽葉色 / umber // umber(アンバー)は、二酸化マンガンを含む水酸化鉄で天然の褐色顔料。
1896 . 倉敷段通 / // 岡山県倉敷市発祥の<倉敷手織緞通>(倉敷手織り段通)
1897 . 栗色 / chestnut brown // 暗い茶色から、紫がかった赤にかけての色。西洋栗の実の色からきた色名。
1898 . 栗梅(くりうめ) / burnt sienna // 栗色みがかった濃い赤茶色。英名バーントシェンナは酸化鉄を主成分とする天然の土を焼いてつくった顔料の色
1899 . 栗皮色 / burnt umber // 栗の実の表皮のような暗い黄みの茶をいう。英名バーントアンバーはumberを焼いてつくる顔料からきた色名
1900 . 黒落し / cobble black // 染め間違いで、修正が出来ない染色布や、売れ残ってそのまでは処分できない生地を、定番の黒色として染め直してしまうこと
1901 . 黒ずる節 / black speck // 玉糸の特殊節の一種で、糸に黒褐色の固形物が付着したもの。大、中、小に区分する
1902 . 黒染 / alkaline blackening // 鉄鋼製品に防錆効果を与えるために四酸化鉄被膜を形成する表面処理方法の一種。文字どおり黒く染まるためこう呼ばれるようになった。 「パーカライズド・フィニッシュ」とも言う。処理方法は、 苛性ソーダを用いた処理液を140℃で沸騰させ完全に脱脂した鉄鋼部品を浸漬して黒くする加温方式と、 銅をイオン化させた酸性の水溶液に完全に脱脂した鉄鋼部品を浸漬し、イオン交換によって表面に被膜をつくる常温方式がある。 鉄鋼製品以外に、アルミ、ステンレスなどに対する常温処理も普及している。
1903 . 黒留袖  くろとめそで / // 既婚女性のための祝儀式服。黒五ッ紋裾絵羽模様着物。江戸褄とも言う。
1904 . 鎖編み 経編 / chain stitch // 一本の糸と編み針で連続した編み目を造り出す組織で、レース編みの一種。(かぎ針編みは鎖編みを基本にしたもの。) 一定の位置で糸をからませながら編まれ、弾性に富み丈夫な編み地が得られる。 また、よこ糸を挿入することによって美しい模様を造り出し、レースやカーテンなどインテリアとしての用途に多く使用されている。
1905 . 草木染(くさきぞめ) / Vegetable Dyeing // 植物から採取した天然の色素を用いて行う染色、又は染色されたもの。 染料に対して草木染料が1%でも入ってれば草木染めと呼んでよいらしいが色落ちがあり、あまり好まれない。
1906 . 具象柄  模様柄 / // 自然模様などもいわれるが、われわれの身近にあるすべての事物の形をモチーフ(素材)にして、それを柄にしたものである。 代表的なものが、花柄である。また、草、樹木、人物、動物、風景、乗り物、などさまざまな柄。
1907 . 具象柄・幾何柄・抽象柄を組み合わせた柄  模様柄 / // 幾何柄の上に具象柄を置いた柄。抽象柄の上に幾何柄を組み合わせた柄などがある。
1908 . 具入り ぐいり / // 胡粉を入れた染料液。パステル状で嵩(かさ)のある発色になる
1909 . 空気精紡糸 / open-end spinning yarn // 空気精紡機(オープンエンド精紡機)で紡績された糸。空気精紡機とは1950年ごろに開発された空気の噴流による超高速の精紡機。 この方式は細かい糸に適さないため、綿糸の20番手が最も多い。また機械がBDという型式が多いことから一般に空気精紡糸のことをBD糸ともいい、 従来のリング糸と区別している。
1910 . 屈曲強さ / bending strength (織物)bending tenacity (糸) // 繰り返しの折り曲げに対する強さ
1911 . 屈曲摩耗強さ / flexing abrasion resistance // 屈曲摩耗に対する強さ
1912 . 屈折率 / refractive index // 物資に入射した光(一般には電磁波)は物資表面で反射されるか、屈折して物質内部に入り込む。 物質内部に入り込んだ光は物質との相互作用によってエネルギーが奪われ吸収される。 これらの物質と電磁波との相互作用は一般に複素屈折率(n-in”)で表現される。このうち実数部nは狭義の屈折率で電磁波の空間振動数変化を表し、 物質表面での反射および屈折に関連する。一方虚数部n”は電磁波の空間減衰率を表し、物質による吸収に関連する。 各種高分子の屈折率は一般にふっ素以外のハロゲン、芳香環を含む分子の屈折率は大きく、 ふっ素、水素を多く含むものでは小さくなる傾向がある。
1913 . 桑色 / // 薄い黄色
1914 . 桑の実色 / mulberry // 英名マルベリーは桑の実の、暗い紫色をいう。伝統色の桑色とは異なる。
1915 . 桑染 くわぞめ / // クワの樹皮で染めた色。薄黄味に濁った茶色。
1916 . 群青(ぐんじょう)色 / ultra marine // 紫味をおびた鮮やかな青。英名ウルトラマリンは藍銅鉱からとる鉱物性顔料
1917 . ケーク / cake // 紡糸行程において、糸の状態になったレーヨンフィラメントが、ポットモーターによって、高速度で回転しているポットに導かれ、 この回転によって撚(より)を掛けられながら、遠心力によって、ポットの内に巻き取られ、無芯の円錐状塊になる、ケークはこの塊の事。
1918 . ケーク染色 / cake dyeing // レーヨン長繊維糸の,巻き取られた糸の形状(ケーク)のままで行う染色。
1919 . ゲージ / gauge // 編物で一定の大きさを編むための、基準となる目と段の数。
1920 . ケナフ / Kenaf // アオイ科ハイビスカス属の一年生の草本。西アフリカ原産。アフリカ、東南アジア、インドなどで栽培される。 開花時は高さ3〜5m、茎は直径3〜5cmになる。 生長が早いため、植物繊維を紙原料やレーヨン原料として利用する研究開発が進められ、木材に代わる資源として注目されている。
1921 . ケーバイエス / K/S // 反射率は数値が大きいほど明るい(淡い)が、これとは逆に数値が大きいほど暗い(濃く)なるように数値処理した値。色の濃さの表現に用いる。 Rを反射率とするとき、(1−R)の二乗を2倍のRで割った値。
1922 . ケーブル・アンド・パール編  編み組織 / // リンクス・アンド・リンクス編機で作られる応用的な柄の一つ。パール編の部分にケーブル編(縄目)を併用したもの。パール編部分は、 コース方向に表目と裏目の交互使用により表現する。リンクス式ケーブル編の表現は、振り装置を利用した両頭針の入れ替えによる。
1923 . ケーブルグランド / cable gland // ケーブルを挿入して締付けて振動によるコネクタからの脱落やゆるみを防止し、粉塵・水の侵入防止する機構部品。 材質は、標準的な用途にはナイロン、耐薬性・耐候性用のテフロン、通信機などの屋外用途には真鍮ニッケルめっきなど、用途に応じて選択できる。 またUL、IP65、RoHS指令など、使用場所に応じた規格にも対応する。
1924 . ケープレット / // トレーン(ドレスやスカートの裾を長く延ばした引き裾の一種。肩口から後方へ伸びている。
1925 . ケブラー / Kevlar // 米国デュポン社のパラ系アラミド繊維。圧倒的なシェアを誇る。
1926 . ケミカル・ウォッシュ / chemical wash // ジーンズの製品洗いの一種。水を用いないで、漂白剤をまぶした軽石又はを製品にいれ、ワッシャー(洗浄機)で洗うため、むらの強い脱色効果 が得られる。
1927 . ケミカルセット / chemical set // 化学薬剤を使用する織編物のセット加工。例えばモノエタノールアミンサルファイトなどの還元剤によって羊毛のズボン、 スカートなどのプリーツセット加工を行う。
1928 . ケミカルパッド / chemical padding // 1.バット染料や硫化染料によるピグメントパッド後の被染物に、次のスチーミング工程で染料の染着に必要なアルカリ剤、還元剤をパッドすること。 2.反応染料の連続染色で、反応染料の反応・固着の為にアルカリ剤をパッドする事。
1929 . ケミカルブリーチアウト / chemical bleach-out // ジーンズなどの縫製品を、軽石や次亜塩素酸ソーダなどを用いてワッシャで処理し不均一に脱色させ、着古して色あせたソフト感のあるものにする加工。 単にケミカルブリーチとも言う。
1930 . ケミカルリサイクル / chemical recycle // 合成繊維製品を解重合などの化学的処理によりモノマーに戻し、再度原料として利用するリサイクル方法。
1931 . ケミカルレース / Chemical lace // 化学的にレースを作るのでケミカルレースと称す。その代表的手法は次の二つ。1)PVAをそのまま紡糸、製造すると水溶性ビニロンとなる。 衣料品用途のビニロンはPVAにホルマリン処理をして耐水性を高められている。 ケミカルレースは水溶性ビニロンで織られた薄い平織りの基布にレース刺繍を施し、水洗して基布を溶かして作られる。 基布が無くなるとレースだけが残り手編みのレースの様になる。2)エンブロイダー・レースの応用で、 絹の基布に主として綿糸で連続した模様を刺繍した後、強いアルカリ液で絹を溶かして刺繍糸だけのレースにしたもの。 ケミカル・レースは、必ず刺繍部分を切れることなく連続させること。 非常に優美で高級なレースで、高級婦人服や高級装飾資材して使われる。
1932 . ケラチン / keratin // 細胞骨格を構成するタンパク質の一つ。細胞骨格には太い方から順に、微小管、中間径フィラメント、アクチンフィラメントと3種類あるが、 このうち、上皮細胞の中間径フィラメントを構成するタンパク質がケラチン。硬質ケラチンは水をはじめとして多くの中性溶媒に不溶で、 タンパク質分解酵素の作用も受けにくい性質を持っている。 これは、ケラチンの特徴であるシスチン含有量の高い(羊毛で約11%)アミノ酸組成に起因している。 ペプチド鎖(多数のアミノ酸が鎖状に結合したケラチンの主構造)はシスチンに由来する多くのジスルフィド結合(S-S結合)で網目状に結ばれている。 なお、髪の毛や爪を燃やした際、不快な臭いが発生するのはこの硫黄分に起因する。
1933 . ゲル紡糸 原着 / gel dyeing // 柔軟な高分子を、分子を出来るだけ引き伸ばしやすい中間段階を経て、それを非常に高倍率に延伸して製造する方法。超高分子量ポリエチレン、高機能PVA
1934 . ケンプ / kemp // 羊毛の死毛で、短くて太くて硬く、銀白色に光って見える毛のこと。病気や栄養不良・老化した羊などに多い。独特の粗野な雰囲気を出すために、 紡毛太番手の織物やツィードなどに混入して使われる。
1935 . げんこつ筋 / dog mark, dog streak // 編み目のウェール方向に、ローラで押しつぶされた5〜10mmぐらいの光沢のあるたて筋
1936 . けん化 / saponification // 油脂とアルカリが化学反応してせっけんをつくること。
1937 . けん化価 / saponification value // 油脂1gを完全にけん化するのに必要なアルカリの量(mg)。一般的な植物油は、けん化価190くらいのものが多い。
1938 . 傾斜材料 / // 衣服の積層構造体の厚さ方向(断面)において、材料性質(物理的、化学的)とか性能とか機能が均一でなく、分布があり、 その分布を活かした厚みを持った機能材料のこと。 清涼・快適性繊維では、まず水分率と温度が肌側と衣服内層と外気外層側とで異なった分布を持っている。
1939 . 毛糸 / wool yarn // 一般に羊毛を原料とした糸をこう呼ぶ。
1940 . 毛焼き / singeing // 短繊維を用いた織編物の表面を覆っている毛羽を炎,熱風,熱板などを用いて焼き取って表面品位を向上させる処理。
1941 . 毛焼き穴(けやきあな) / hole due to singeing // 毛焼きによって生じた、周囲に炭化跡などが残った穴傷
1942 . 毛番手(けばんて) / metrical count // 羊毛糸または羊毛紡績方式で紡績した糸に対する太さの単位で、メートル番手とも言われている。 重さ1kgで長さが1kmある糸を1番手といい、1kgの重さを一定にして1kmの倍数によって番手が決まる。 すなわち2kmあれば2番手となる。羊毛糸の中心的な番手は48番手であるがこれは1kgで48kmあ るということである。
1943 . 毛皮  / fur
1944 . 珪酸塩繊維(けいさんえんせんい) / // 陶磁器・ガラス・石材などの主成物である珪酸塩を成分とする繊維で、ガラス繊維・セラミック繊維・岩綿(がんめん)がこれに属する。
1945 . 珪藻土 / diatomite、diatomaceous earth // 珪藻土は、珪藻という植物性プランクトン(藻)の死骸が海底や湖底で、 長年にわたり化石化し、それが堆積してしてできた粘土状の泥土。珪藻の殻は二酸化ケイ素(SiO2)でできており、珪藻土もこれを主成分とする。 珪藻の殻には小孔が多数開いている為、珪藻土は体積あたりの重さが非常に小さい。珪藻土の最大の用途は濾過助剤である。 また、珪藻土は水分や油分を大量にして保持することができる。 このため乾燥土壌を改良する土壌改良材や、流出した油を捕集する目的で使用される。
1946 . 契約 / contract // 相対する二人以上の合意によって成立する法律行為。
1947 . 形状記憶加工 / keeping original form // 形状記憶加工。東洋紡が、「ミラクルケァ」発売時に、P&P加工に付けたキャッチコピー。VP(=Vapor Phase)加工ともいう。
1948 . 形態安定加工 / Shape Stanbilizing Finish // 衣類が着用や洗濯後もシワにならず、防縮性にも優れ、プリーツなどの保型性を保ち続けることを目的としたノーアイロン加工。ポリエステル100%織物は、 そのまま形態安定性を有しているが、綿やレーヨンなどセルロース系繊維の場合の加工法は、 縫製後にホルマリンを主体としたガスを吹き付け繊維分子同士を結び付ける方法(VP加工法)や液体アンモニア処理した生地に樹脂加工剤を施し、 縫製加工した後に加熱処理する方法(ポストキュア法)、生地に樹脂加工を施す方法(プレキュア法)等がある。
1949 . 形態記憶ポリマー / // 形状記憶特性はほとんど全てのポリマーが本質的に持っている特性(繊維)であり、転移温度前後で個化とゴム状を示す可逆相の2相構造からなる。 使用により、外力で変形しても無応力下で加熱(転移温度以上に)することにより形状が復元する。
1950 . 形態不良 / poor form // 形態が正常でないか、又は左右の形態が異なること
1951 . 系統色名 / // あざやかな赤などのように、色の調子を分析し、形容詞によってより正確に色を表す場合の色名のこと。系統色名=修飾語+基本色名。
1952 . 継続浴  / standing bath // 残液に染料、助剤などを追加して使用する染浴又は処理浴
1953 . 蛍光X線分析 / X-ray Fluorescence Analysis // X線を試料に照射し試料から発生する蛍光X線エネルギーを測定することによって物質を構成する元素を分析する元素分析手法。 蛍光X線とは、X線を物質に照射すると物質を構成する原子の内殻の電子が励起し、その空いた孔に外殻の電子が遷移する際に放出されるX線のこと。 蛍光X線分析は英語では(XRF= X-ray Fluorescence Analysis)と呼ばれる。試料を非破壊で素早く分析でき、 物質の化学的な組合わせに関係なくすべてての元素の濃度分析や含有量を知ることができる。 製造現場での工程管理や品質管理など広く活用され、鉱物や金属生物学等の試料の組成分析にも使われている。 また絵画や文化財などの顔料や資料の分析にも用いられる。
1954 . 蛍光むら / uneven fluorescent whitening // 蛍光増白加工の増白の不均一によって生じた白さのむら
1955 . 蛍光染料 / fluorescent dye // 生地の白さをより白く見せる染料。自然光の中の紫外線を吸収して、青紫色の可視光線を蛍光発光する顔料。 これを生地に与えて、白生地の白色面からの反射光の青紫色の部分を補強して、より白くみせる。蛍光増白剤ともいう。
1956 . 蛍光増白 / fluorescent whitening, fluorescent brightening // 白生地もしくは生地の白い部分をより白く感じさせるように、蛍光白色染料を白生地に与える加工。 紫外線の一部(330-380 nm)を可視光線の青紫(400-450 nm)として反射させているだけなので、 実際に真っ白になったのではなく、見た目に白く見せているだけ。
1957 . 蛍光増白堅牢度スケール / scale for assessing the fastness of fluorescent whitening // 染色堅牢度試験で、蛍光増白度の変化の程度を判定するのに用いる標準スケール。FGスケールともいう
1958 . 蛍光増白剤  / fluorescent brightener, fluorescent whitening agent // 青色系のけい光を発することによって、繊維品を一層白く見せるために用いるものでけい光白色染料ともいう。 詳細は、本HP「19. 紫外線吸収剤・蛍光増白剤」参 照。
1959 . 蛍光増白耐光堅牢度 / scale for assessing the fastness to light on fluorescent whitening // 光に対する染色堅牢度試験で、蛍光増白度の変化の程度を判定するのに用いる標準スケール。FBスケールともいう
1960 . 蛍光増白度 / assessing the intensity of fluorescent whitening effect // 蛍光増白剤で処理したものと処理前のものとの蛍光増白の程度を色差単位によって表した値
1961 . 蛍光増白度スケール  / scale for assessing the intensity of fluorescent whitening effect // 蛍光増白剤で処理した試験片の蛍光増白度の基準となる標準スケール。FWスケールともいう
1962 . 蛍光白 / fluorescent white // 蛍光処理をした白色
1963 . 蛍光分光光度計 / spectrofluorimeter // 有機物を励起させ遷移時に発する光を分光測定する。 即ち一般の分光光度計が吸光分析するのに対し、蛍光分光光度計は発光分析を行う。分光蛍光光度計とも言う。
1964 . 軽欠点 / small defects // 実用上ほとんど支障がない外観不良(キズ・汚れ・ひけなど)。
1965 . 滅紫(けしむらさき) / // 伝統色名に滅赤、滅紫、滅藍などの名があり、色みの少ない暗い色に滅をつけて呼んだ。
1966 . 毛芯 けじん / wool canvas // 毛芯。服の型崩れを防ぎ、シルエットを形作るため表地と一体で使われる布を芯地といい、その素材に動物の毛を使ったもの。
1967 . 結節強力(けっせつきょうりょく) / knot strength // 同じ繊維または糸を結び合わせた状態で測定した引っ張り切断強力のこと。一般には結び目の無い状態の強力よりも屈折された状態の方が弱いことを示す。
1968 . 結節強力比 / knot tenacity ratio // 結節強さの通常の引張り強さに対する比
1969 . 月産 / monthly output // 月当たりの生産量
1970 . 剣衿 けんえり / // ピークトラベル・カラー。ラベルの先が剣状に尖っていることに由来。ダブルスーツによく見られる衿。
1971 . 剣先  / // 1.一枚の友禅板の両面を使って一反の生地を貼るが、その折り返し点。先端を薄く尖らした部分。 2.衽の上部で、着物に仕立てたとき、衿と接する三角に尖ったところ。
1972 . 剣先  捺染欠点 / imprinting at the edge of a printing board // 手捺染の欠点で、捺染板の先端の部分が型付けされないことによって生じたよこ方向の模様割れ。 対策:捺染板をよく点検し、被捺染物に合わせて物を剪定する。
1973 . 嫌気性生物処理 / anaerobic biological treatment // 酸素のないところに生息する嫌気性微生物を利用して排水中の有機汚濁物質を分解する排水処理。
1974 . 堅牢度(けんろうど) / fastness // 染色された商品の持っている固有の色の丈夫さを染色堅牢度という。(JIS規格の各種テストを行い1〜5の等級で表示し、 基準とする。1が最低、5が最高。 耐光堅牢度は1〜8まである。)
1975 . 憲房染め けんぼうぞめ / // 明暦時代の黒染め。吉岡染めとも言う。
1976 . 絹紡紬糸(けんぼうちゅうし) / Noil Silk Yarn // ブーレット(絹くず)を原料として紡績した糸
1977 . 捲縮(けんしゅく) / クリンプ / crimp // 繊維や糸の縮れた状態のこと。
1978 . 捲縮加工糸(けんしゅくかこうし) / crimped yarn, textured yarn // 合成繊維のフィラメント糸を熱加工して、細かいクリンプ(ひだやしわ)をつくり、かさ高と伸縮性をもたせた、弾力性のある糸。仮撚り加工糸と同義。 テクスチャード・ヤーンともいう。
1979 . 捲縮数 / number of crimp // 繊維の単位長さ当たりのけん(捲)縮の数
1980 . 捲縮弾性試験機(けんしゅくだんせいしけんき) / crimp tester // 捲縮数、捲縮弾性率などを測定する試験機
1981 . 捲縮弾性率(けんしゅくだんせいりつ) / crimp modulus of elasticity // 繊維の捲縮を伸ばしたときの長さと、これを緩めて所定時間放置した後の長さとの差の、伸ばしたときの長さと元の長さとの差に対する百分率
1982 . 捲縮率(けんしゅくりつ) / percentage of crimp // 繊維の単位長さ当たりの捲縮の数
1983 . 検位衡(けんいこう) / quadrant scale // 検尺機で巻き取った糸の繊度を測る測定器
1984 . 検査基準 / inspecting standard // 検査の方法及び判定の合否並びに等級を定めた基準
1985 . 検査機関 / // 本場結城紬の合格、織物の品質保持のため、卸商、織物、染色組合に登録していない第三者により合格、不合格が決められる。
1986 . 検尺機(けんしゃくき) / sizing reel // 番手、繊度、リー引張り強さなどの試験に用いるための糸を所定の長さに巻き取る装置
1987 . 検撚器(けんねんき) / twist tester // 糸のより数、より縮みなどを測る測定器
1988 . 検反(けんたん) / fabric inspection // 布地の欠点の有無の検査。原反品質検査,染色加工工程の原反受入検反,製品出荷前検反,縫製工程の受入検反,裁断前検査などがある。
1989 . 検品 / inspection // 製品の検査。
1990 . 原反格付け(げんたんかくづけ) / // 傷などの欠点の内容による生地のランク分け。A反、B反、C反などと呼ばれる。
1991 . 健康繊維 / health fiber // 健康の為に作用する成分を含有する繊維。
1992 . 絹紡糸(けんぼうし) / spun silk yarn, silk yarn // 養蚕、製糸などででる繭屑(まゆくず)や、製糸屑の類を原料として紡績した絹糸。練り方によって半練り、七分練り、本練りの3種があり、 またガス糸、無ガス糸がある。銘仙(めいせん)・富士絹(ふじぎぬ)などに使われたが現在はほとんど生産されなくなった。
1993 . 絹紡紬糸(けんぼうちゅうし) / bourette // 紬紡糸(ちゅうぼうし)・ブーレット・屑紡とも言う。絹紡糸をつくる時にできる屑物(ノイル)を原料にして紡績した糸。 節(ふし)やムラがあり、野趣に富むが、少し腰がない。
1994 . 顕色 / developing // ナフトール染料による染色において、下漬(づけ)剤で処理された被染物を顕色剤を付与して、アゾ色素を生成させ,発色させる処理。
1995 . 顕色後処理(けんしょくあとしょり) / developing // ある種の染料で染色した後、ジアゾ化し、ナフトール類で処理して染色堅ろう度を高める後処理。ろうけつ染めなどに使う。
1996 . 顕色剤(けんしょくざい) / developer // ナフトール染料のジアゾ成分。ベースとソルトがある。ベースはジアゾ化し得る芳香族アミン塩酸塩で、染色する際にジアゾ化する。 ソルトはあらかじめジアゾ化し、安定な化合物としたもの。
1997 . 懸吊型蒸熱機 / loop steamer, festoon ateamer // 長尺の布を、長さ2〜3mのループ状に棒掛けして、吊るし下げた状態で処理する蒸熱機。連続式H/Tスチーマー等に見られる。
1998 . 原液染め(げんえきぞめ) / gel dye, dope-dyeing // 化学繊維が糸になる前の原液の状態の時に、染料あるいは顔料を混入して着色する染色方法。原液着色ともいう。
1999 . 原羽毛(げんうもう) / Pre-Washed Feathers, Raw Feathers // 精製処理をしていない羽毛。
2000 . 原毛(げんもう) / Raw wool // 精製処理をしていない羊毛。
2001 . 原綿(げんめん) / raw cotton. raw stock // 紡績などの原料とする綿花。広義に紡績前の繊維を差すこともある。
2002 . 原糸 / grey yarn, gray yarn // 織物を織る場合、または、撚糸(ねんし)を作る場合に、もとになる糸。
2003 . 原糸違い / mixed different yarn // 規定以外の品種、太さ、より数などの糸の織り込み
2004 . 原着(げんちゃく) / gel dyeing // 合成繊維における「原液着色繊維」のこと。普通、繊維は後加工の段階で染色されるが原着は紡糸工程前の段階で、 着色剤を添加してつくられる原液着色繊維である。現在すでにポリエステル・ナイロン・アクリル・ポリプロピレンで実施されている。 後染めのものと比較すると染色堅牢度に優れているが、黒・紺・茶などのベーシックな色が中心。
2005 . 原着糸 / solution-dyed yarn  // 原料時点で着色されている糸。
2006 . 原綿染め / // 綿のスライバーを染色する染色方法。原料染めの一種。
2007 . 原料 / material // 生地、原料、材料
2008 . 原料(付属込) / including material & accessory (trimming) // 付属込の原料
2009 . 原材料 / raw material, raw stock // 未加工の原料
2010 . 原料持ち込み / buyers material // 持ち込み原料
2011 . 原料製品化 / end products with local materials // 現地生産品
2012 . 原料染め(げんりょうぞめ) / spun-dyeing // 綿、麻、羊毛などの短繊維に行う染色。これらの繊維を糸にする以前の段階、すなわち繊維やスライバーの状態の時に染色すること。
2013 . 繭糸(けんし) / bave // 繭を構成する糸条、すなわち蚕が吐出した2本のブランからなる糸条。
2014 . 減価償却 / depreciation // 時間の経過や使用により価値が減少する固定資産を取得した際に、取得費用をその耐用年数に応じて費用計上していく会計処理
2015 . 減法混色 / subtractive colour mixture // 絵の具のように、混ぜ合わせることによって暗くなる混色をいう。例えば、マゼンタとシアンを混ぜると青に、シアンと黄で緑に、黄とマゼンタで赤となる。 染料も減法混色。
2016 . 減法混色 用語 / substractive colour mixture // CMY系で表される色表現方法をいう。すべて100%のとき黒(色なし)を表し、CMYを個々に除く(減法)ことで色表現(混色)する方法
2017 . 減量加工 / weight reductio // 絹、ポリエステル、セルロースなどをアルカリ、酵素などによって処理し、元の重量の数%から25%程度を減少させること。 これにより、優雅な風合い、光沢、外観などを得ることができる。合成繊維のポリエステル長繊維織物に多用され、苛性ソーダを用い極細糸を得たり、 表面に凹凸をつけたりする際によく使われる技術である。減量加工時に繊維強度の減少も起きるので、効果とのバランスが重要なポイントとなる。 ポリエステルのアルカリ減量は苛性ソーダで処理するもので、減量促進剤の第四級アンモニウムが共用されている。
2018 . 現地調達 / local contents // 海外で工場や拠点を作った場合に、現地で、製品の製造に使う部品や材料、設備などを調達すること
2019 . 現物納期 / bluk delivery // 量産している商品の納期
2020 . 限度見本 / judgment sample // 良品または不良品となる限度を示した見本⇔不良限度見本
2021 . 毛羽(けば) / fluff, fuzz, irrerular fuzz, nap // 乾いた状態で表面を摩擦することによって発生する。(糸切れには至っていない)ヨコ糸とサス(杼)の摩擦で起きることが多く、 織物の表面にが糸ぼこりのついたように見える現象。糸質に原因があるほか、サス(杼)に傷があることも考えられる。 剛性が高く、繊維長もある繊維織物では、染色の様な湿潤処理により毛羽が発生する。この現象は、毛羽立ち、 英語ではフィブリル化(fibrillation)と呼び、テンセルではピーチスキン様の見場を与えるのに利用される。
2022 . 毛羽筋 / fuzzy // 針、釜の歯口、シンカなどの傷によって編み糸に生じた毛羽状の筋。毛羽割れともいう
2023 . 毛玉 / pill // 表面に生ずる毛羽の小さな球状の塊。ピルともいう
2024 . 毛玉織り込み / fuzz ball, lint ball // 糸くずなどの毛玉の織り込み
2025 . 毛荒れ / disordered nap, raising confusion // 起毛時に生じた毛羽立ちの乱れ
2026 . 毛焼き(けやき) / singeing // 綿、レーヨン、羊毛などのスパン織物や混紡織物の布表にあるケバを燃焼させて取り除く加工。布表を平滑にし、染液や薬液の浸透をよくしたり、 色柄を鮮明に染め表す。
2027 . 毛焼きむら / uneven singeing // 毛焼きが不均一なこと
2028 . 毛織物  / wool fabrics // 羊毛を素材とした織物
2029 . 毛並み異常 / uneven surface, shading // 有毛品で、有毛のある部分を境として毛並み方向が異なる光沢むら
2030 . コア・アイテム / core item // 販売の各となる商品
2031 . コア・ヤーン / core yarn // コアとは「芯」の意で、綿や羊毛を紡績するとき、フィラメント(ポリエステルやスパンデックスが使われる)を芯に挿入してつくる糸。 即ちフィラメントの周りを綿または羊毛で被覆(ひふく)した糸のこと。スパンデックスを芯にした糸はストレッチ・ヤーンとなり、 ストレッチ織物や、ニットに使われる。ポリエステル・フィラメントを芯にしたものはオパール加工用の織物、ニットなどに使われる。
2032 . ゴアードスカート / // 何枚かの三角形・台形のまちをはぎ合わせたスカート。ウエストからヒップにかけてはフィットさせ、裾にはフレアで拡がりをもたせた形状。 2枚はぎから8枚はぎまである。
2033 . コアスパン / coew spun yarn // 芯がポリエステルで、周りを綿で覆った紡績糸。ポリエステルの強度と綿の風合いを併せ持つ糸で、主にレザーアイテムの縫製糸に使用されている。
2034 . ゴアテックス / Gore-tex // デュポン社の研究員だったR.W.ゴアが開発した、防水・吸汗性の機能素材。耐熱・耐薬品性のあるテフロン系樹脂を伸ばして加熱し、 微少の気孔をあけた超薄膜を布地にコーティングしたもので、防水性に優れ、しかも体内の汗や蒸れを外に発散することが出来る。
2035 . コイア / coir fiber // ココナッツの外皮からとる赤褐色の硬くて強い弾力性のある繊維で、果実繊維に分類される唯一の繊維。長さは4〜10インチで馬毛に似ている。 太くて長い繊維はブラシに使い、良質でカールのある繊維は糸にしてマット、綱、家具用の粗い織物、梱包用布に使われる。糸はコイヤ糸といい、 ブラシ用の繊維はココナッツ繊維といわれる。
2036 . コイフ / // 17世紀、主に女性が着用していた頭巾。
2037 . コインドット / // コイン大の水玉模様。直径1.5cmぐらいの大きさの水玉。水玉の間隔は狭い。
2038 . コインローファー / // 1セント(ペニー)コインを甲の横革に飾れるような穴が開いているローファー。ペニーローファーとも呼ばれる。一般的な学生靴がそれ。
2039 . ゴージライン / // カラー(上衿)とラペル(下衿)の縫い合わせ線。クラシック仕様のスーツの場合、ゴージラインは高い位置にくることが多い。 またラインの高さは作り手の難易度に比例する。
2040 . ゴーセノール / // 機織りのとき、切れやすい糸の補強のため使用する粉。水で薄めて使用する。
2041 . コーディネート商品 / coordination // 組み合わせて使用する商品
2042 . コーディガン / // 「コート」と「カーディガン」を組み合わせた造語。 コートよりも軽く気軽にはおれて、カーディガンよりも厚手で丈が長いアウターを指す。
2043 . コーティング / Coating // 樹脂や薬品等で素材表面を皮膜で被い、素材を保護したり、防腐や防食、防水性能、紫外線カットなど機能性を付与すること。 めっきもコーティングの一種。主なコーティング方法は、エアガンを使った塗装のほか、粉体樹脂槽に素材を浸して素材熱で塗膜を得る流動浸浸法、 高圧の直流電気を使って帯電させて塗装を吸着させる静電塗装法、ゾル状の樹脂に浸して塗膜するディッピング法、 塗膜する物質を蒸着で素材表面に付着させるCVDやPVDなどの方法もある。
2044 . コーティング / coating // 繊維関連用語としては、布地の表面に、オイル、ゴム、ビニール、エナメル、ラッカーなどの化学樹脂を塗り、防水、紡縮、耐熱などの特殊加工を施すこと。 本来は、布地に機能性をもたらせるものであったが、最近ではコーティングの表面効果がファッション的にも人気を呼び、木綿地や麻地などに、 さまざまなコーティングが施されている。使用樹脂などの素材により、ウレタン・コーティング、エナメル、クロス、ラッカー・クロス、ゴム引き、 オイルクロスなどと呼ばれる。プリント仕上げにも重要な後加工。
2045 . コーディング / cording // コード刺繍。コーディング・エンブロイダリーとも言い、リボンやレース、毛糸などの紐(コード)を使い、さまざまな線模様を衣服上に描き出す手法をいう。 ブレードを用いて表現するブレーディングもこの一種。
2046 . コーデュロイ (コール天)  織物組織 / Corduroy // 別珍と同様、よこパイル織物の1種。羽毛がたての方向に畝として現れるのが特徴。幅は、3o前後のものが多い。畝の太いものを鬼コール、 畝の細いものを細コールといい、いずれも丈夫で厚手の織物である。無地染めが多い。用途:婦人子供服、カジュアル服。綿織物
2047 . コードタイ / // 細い紐状のネクタイ。ウエスタンタイやパーキーボウとも云う。襟前で蝶結びにして使用する。
2048 . コード織   織物組織 / Cord Weave // もともとレーヨンを使った織物であったが、戦後アメリカから綿織物で紳士用夏向きスーツ地として伝わってきてからわが国でも定着した。 紺や茶色の糸と、白い太めの糸で細かい畝がたてに表れた織物。手触りがさらっとして、やや固めで夏向きの紳士スーツ地使用。綿織物
2049 . コード編み 経編 / plain cord stitch // 編み目が隣の列を飛び越えて二目先まで移動する編み方で、編み地が畦のように見える。一枚のおさで編まれたものをプレンコードといい、二枚おさで二重に 編まれたものをダブルコード編みという。ダブルコード編みは、フロントの給糸量を多くすることよってパイル編みや起毛パイルとすることがある。
2050 . コーニングオイル / coning oil // 織布助剤。柔軟・平滑・潤滑性を与える為に使用するオイル。鉱物油などの他、シリコーンオイルなど
2051 . コーヒーブラウン / coffee brown // コーヒーの実のような暗い黄みのブラウンをいう。
2052. コーポリマー / copolymer // 共重合物。共重合(きょうじゅうごう)によりできた高分子化合物。
2053 . コーマ糸 / combed yarn // カード糸に対する言葉で、カード工程(短繊維の除去と繊維を平行に引き揃えるための工程)の後でさらに短繊維の除去と、 繊維の平行度を良くするためのコーマという機械を通して精製した綿の細番手高級糸をコーマ糸という。 30,40番手にはカード糸とコーマ糸があるが、それ以上の細番手はコーマ糸だけである。
2054 . コーラルレッド / coral red // 珊瑚色。アカサンゴの色。
2055 . ゴールド / gold // 色名の場合のゴールドは金や銀の色のことをいうのではなく、赤みの黄のディープトーンで、やや茶がかった色の範囲をいう。
2056 . コールド-パッドバッチ / cold pad batch dyeing // 反応染料の半連続染色法。パッディングによって反応染料とアルカリ剤を織物に付与し、常温で1夜間貯蔵することによって固着させる染色方法。
2057 . コールドマーセライズ / cold mercerization // 綿織編物に擬麻効果を付与するための低温(マイナス5℃以下)でのマーセライズ加工。
2058 . コール天(コーデュロイ) /  corduroy // パイルで経うねを表した緯パイル織物。
2059 . コーン巻き / cone winding // 糸がトウモロコシの様に巻かれた形態。チーズの様に巻かれた物をチーズ巻きという。
2060 . コーン染色 / cone dyeing // 多数の穴のあいた円すい状の管に糸を巻き取ったコーンを染色機内に多数充てん(填)し,染液をコーン内に貫流させて行う染色。
2061 . コケイド / // 三角帽の縁に付けるタイ(タイカラー)。花形紋章。当初は単なる装飾であったが、次第に政治的な識別として使用されることとなった。 白い花形帽章はジャコバイト(1688年の名誉革命で廃任されたジェームズ2世と彼の子孫を擁立したカトリック教徒と国教会の忠誠宣誓拒否者)。 フランスの共和主義者はトリコロールを着用していた。
2062 . ココア色 / cocoa brown // 英名ココアブラウンはココナット(ココヤシ)の実の色で、ココナットブラウンともいう。
2063 . コシ / // 生地を触って得られる弾性のある充実した感覚。
2064 . コストパフォーマンス / cost performance // 支出した費用に対して得られる満足度
2065 . コソルベント洗浄 / co-solvent wash // 2種類の洗浄剤を組合せて処理を行う洗浄技術。「ソルベント」は溶剤の意味で、正確に表記すると「コ・ソルベント」。 代表的な組合せは炭化水素系洗浄剤とフッ素系洗浄剤で、塩素系洗浄の代替として使われており、シリコーンオイル、ワックス、 フラックスの除去や脱脂工程に適応する。
2066 . コックハット / // 17〜18世紀に登場した先の尖った長めの帽子。三角帽。縁にタイ(タイカラー)を付けるデザインが当時流行した。
2067 . コックル糸 / cockled yarn // 延伸不良のために縮れ、ループなどのむらを生じた糸
2068 . コットン 綿 / cotton // 綿葵科の学名ゴシピウムという双子葉植物の種子に密生している綿(わた)のこと。主として温帯地方で栽培される。 生産地はアメリカ・メキシコ・パキスタン・インド・エジプト・中央アジアなどで、産地によって繊維の長さ、太さに差がある。 繊維が細くて長いものが高級綿で、エジプト綿や海島綿(かいとうめん)がその代表、 パキスタン綿は下級綿と位置付けされている。
2069 . コットン 綿 / cotton // コットンは繊維の中で一番大量に生産され丈夫である。特に湿った時に強さが増すので洗濯に強く、保湿性と防暑性にも優れ、 また水分が蒸発する時熱を奪うので夏の衣料に最適。欠点は皺になりやすく、 縮むことでこれを防止するためにサンフォライズド加工やシルケット加工などの後加工が施される。
2070 . コットンリンター / cotton linter // 綿花を繰綿機で処理し綿実から綿繊維(lint)を分離する時、綿実に残る短い繊維(linter)の事、リンターはキュプラ、 アセテート用のセルロース原料となる。
2071 . コップ染め  / cop dyeing // コップ巻きの状態で行う糸の染色
2072 . コバルトグリーン / cobalt green // 顔料の色からきた色名で、明るく鮮やかな緑色
2073 . コバルトブルー / cobalt blue // 輝コバルト鉱からとった顔料で、さえた青
2074 . コピーライター / copy writer // 商品や企業を宣伝するため、使用する文言(コピー)を書くことを職業とする人
2075 . コピー商品 / reproduction // 模倣商品
2076 . ゴブラン織り  模様柄 / gobelins weave // ゴブラン織りの語源は15世紀頃にフランスで人気を博した、ゴブラン家のGillesとJean兄弟の工房に由来。その系譜は、 古代西アジアやエジプトに起源を持つ華やかな『綴れ織り』芸術(通常フランス語で“タピスリー”と呼ばれる。)まで遡る。 特に、13〜14世紀のヨーロッパでは、城や聖堂、邸館などの居室の装飾として発達。日本におけるゴブラン織りで最も古いものとしては、 京都祇園祭の鶏鉾の見送り幕や滋賀長浜の鳳凰山見送り幕に使用されている16世紀のベルギー製タピスリーが有名で、 いずれも国指定重要文化財となっている。つづれ織りに同じ。英語では“タペストリー”。
2077 . ゴム亀甲編  編み組織 / // ゴム編にタック編とウェルト編を併用した編地で、表に亀甲状の模様を表す。厚みのある下着とか、外衣に使われる。
2078 . ゴム糸 / gum yarm // 天然又は合成のポリイソプレン又は1種以上のビニルモノマーと共重合し合成されることもあるジエン共重合物からなる繊維で、 張力をかけないときの長さの3倍に伸長したとき,張力を除くとすぐに元の長さに戻る繊維。
2079 . ゴム糸目 / // ゴム糊で模様の輪郭線などを描いたもの。
2080 . ゴム編み よこ編み / rib stitch // 名の通り、ゴム編みは伸び縮みが大きく、特に幅方向の伸縮に富むので袖口や裾などの組織として多用されている。 フライス編み、リブ編みなどとも呼ばれ、表裏ともに表目と裏目が縦に交互に並んで見える。フライス編み機、両面編み機で編まれまる。
2081 . コモード / // 17世紀後半、婦人用髪飾りを調節したワイヤー・フレーム。
2082 . コラーゲン加工 / collagen finish // 保湿剤として化粧品に用いるコラーゲンを与え、綿織物にしっとりとした風合いにする保湿加工。肌着、寝具に用いられる。
2083 . コラーゲン繊維 / // コラーゲンは動物の皮膚,骨,腱、歯、血管、腸、等に存在し、生体の保護や各組織の形態保持の役割を演じているタンパク質である。分子状に溶解し、 精製することによって生体適合性を活かし医用材料や化粧品に応用。医用材料としての特徴は生体適合に優れ、生体に吸収され、 繊維は強度も高く、チューブ状、繊維、フィルム、膜など広く応用されている。
2084 . コルネット / // 17世紀の(単純化された)婦人用髪飾り。ワイヤーリボンの冠毛はキャップの前方にピンで留められている。
2085 . コレクション / collection // コレクション
2086 . コレステリック液晶 / Cholesteric liquid crystal // 液晶材料の1つ。 電力を加えずに、光を透過する状態(フォーカルコニック状態)と反射する状態(プレーナ状態)で安定できる『双安定性』という特徴を持つ。 コレステリック液晶の材料はネマチック液晶にカイラル剤と呼ばれる添加剤を加え、旋光性を持たせて作成する。 分子構造がコレステロールに似ていることから、コレステリック液晶と呼ばれる。またカイラルネマチック液晶(CN液晶)と呼ばれることもある。 メモリ性のある特性により、電源を落としても表示が消えない、低消費電力が可能になり、電子ペーパーの表示技術として注目を集めている。 また、温度によって分子の長さが変わり、反射する光の波長が変わるので寒暖計として利用されたり、 見る方向によって反射光の色が変わる特性により玉虫色の塗料として使われることもある。
2087 . コンキオリン(真珠母貝エキス) / // 真珠母貝(アコヤ貝)の真珠層に含まれる硬たんぱく質で、真珠のような毛艶になる。
2088 . コンサルタント / consultant // 助言を洗える人
2089 . コンシューマー / consumer // 消費者
2090 . コンジュゲート糸(複合繊維) / conjugate fibre // 成分の異なる2種類の原液を2つに区切られた紡糸口金から同時に紡糸し、1本の繊維としたもの。2成分が貼り合わされた構造になっているもの、 芯・鞘構造になっているものなどがある。これを熱処理して熱収縮率の差でコイル状の捲縮を発生させたタイプのほか、 導電性成分を複合させて、導電性タイプにしたものなどもある。また極細繊維製造技術にも活かされている。
2091 . コンジュケード繊維 / conjugate fibre // コンジュケードとは「結合している」の意味で、「複合繊維」のこと。主に合成繊維で、 熱収縮率などの物性の異なる二種類の繊維を一本に張り合わせることにより、羊毛に似た捲縮性を持った繊維を生ずることができる。 結果、弾力性に富み、かさ高性があり、保湿性に富んだ繊維となる
2092 . コンストラクトテキスタイル / contract textile // 地上・地下工事、基礎工事等の建設に使用される繊維。防水層補強布、膜、テント類、アスベスト代替繊維、コンクリート補強繊維(FRC)、養生シート等
2093 . コンチ / // 大きなシェル形の帽子。16世紀後半から17世紀初頭、フランスの未亡人が着用していた。 しかし同時に、英国では最新ファッションとして受け入れられたという。
2094 . コントラストカラー / colour contrast // 色相環上、互いに反対側にある色同士
2095 . コンバーター / converter // 日本では、生地問屋のうち、自ら企画を行い、原料・材料の段階から手配して、製造加工までの自らのリスクで行う製造問屋のことをいう。 また、アメリカでは、綿布を生機のまま仕入れ、自らの商品企画によって、プリント加工し、販売する業者を指す。
2096 . コンバーチブルカラー / // 開襟・閉じ襟どちらとしても着用できる衿型の総称。オープンカラー・ステンカラー・バルカラーなどが主流。
2097 . コンパクトヤーン / // 糸の表面の毛羽を伏せて製造された綿糸。通常の糸と比較して格段に毛羽が少ない。綿糸を製造する機械 =リング精紡機に特殊な毛羽を伏せる装置が取り付けられていて、糸が所定の太さ(番手)に延伸された後、 トラベラーで撚りをかけられる前段階で毛羽が糸の内側に入り込む。ガス糸(毛焼き糸)も同等以上に毛羽がないが、 毛羽が焼きとられる分だけ糸がやせる(番手が細くなる)がコンパクトヤーンは所定の番手そのままで糸になるという違いがある。 またコストも、ガス糸よりは安くできる。
2098 . コンパクト仕上げ / // 生地を経(たて)糸方向に押し込むと同時に、もみほぐし効果で防縮と柔軟さを得る加工。
2099 . コンビネーションなめし / // クロムなめし、植物タンニンなめしの両方の特性を持つなめし方。
2100 . コンビネゾン / // 袖付きのトップとパンツスタイルのボトムが一続きになっている衣服。"つなぎ"とも云う。英語ではコンビネーション(combination)。
2101 . コンピューター ・カラーキッチン / CCK, Computer Colour Kitchen // CCK機ともいう。コンピューターを利用して、染料を 調色(調液) し、色糊を自動的に作る機械。
2102 . コンピューター管理 / computer control // コンピューターを使用し管理する事
2103 . コンピュータカラーサーチ / computer color searching // コンピュータに支援された,過去のデータから染料・顔料処方などを検索するシステム。
2104 . コンピュータカラーマッチング, / computer color matching // CCM。 コンピュータに支援された, 色合せのための染料・顔料の最適処方などを計算するシステム。詳細は、本HP「24. 測色・CCM」参照。
2105 . コンペティション / competition // 競争、競技会。 略して「コンペ」
2106 . コンポスト化 / // 広範囲には、繊維も合成繊維にいたっては一種のプラスチックスである。生分解性プラスチックは欧州を中心にコンポスト化の重要性への認識が高まっている。 繊維も最終的には生分解性を高め、いずれの分解においても対応でき、地球環境への最大限の配慮が重要。
2107 . こうけつ織 / Cloque // たて、よこ二重織で立体的な浮き紋様を現したふくれ織の一種。
2108 . こげ茶 / dark brown // こげ茶
2109 . ごまが入る / // タテ針の動きが正しくないために、織りあがったネームの所々が傷になっている様。
2110 . 濃藍(こいあい) / Majolica blue // 地中海のマジョリカ焼きの陶器の色にみられる鮮やかな濃青
2111 . 好気性生物処理 / aerobic biological treatment // 溶存酸素が存在するところに生息する好気性微生物を利用して排水中の有機汚濁物質を分解する排水処理。
2112 . 格子 / check, plaid // 格子(こうし)、チェック柄。
2113 . 柑子(こうじ)色 / golden orange // 鮮やかな明るいオレンジ色。柑子は中古の橘(たちばな)と同じで、 現在の蜜柑の色より黄みによった色。
2114 . 極細繊維(ごくぼそせんい) / extra fine denier fibre, microfiber // 現在では「マイクロファイバー」の呼び方が一般的で、世界標準では1デニール以下の単糸を指す(日本では一般に0.3デニール以下)。元々しなやかで柔ら かいタッチを求めて開発された繊維で、 紡糸した繊維を分割することにより最高0.001デニールの細い繊維をつくることができる。 しなやかさを要求する人工スエードや、メガネなどのレンズを拭く布などに使われる。現在では、極細繊維を直接紡糸(ダイレクト・スピニング)で作る技術も 確立されている。ほとんどはポリエステル、一部ナイロン。
2115 . 越し(こし) / // ヨコ糸を打ち込む(織り込む)ことを言う。
2116 . 越数(こしがず) / // ヨコ糸の本数。
2117 . 交換(こうかん) / change // 杼の動き。杼箱の動き。
2118 . 交織(こうしょく) / cross weave // 2種類以上の異なった糸を使って織ること。
2119 . 交編(こうへん) / // 二種類以上のちがった種類の糸を使用して編むこと
2120 . 交絡度(こうらくど) / degree of intermingle // 長繊維糸のフィラメントの絡みの度合い
2121 . 光学センサー / optical sensor // 人間の目で見ることができる可視光線と、それより波長の長い近赤外線や短波長赤外線、熱赤外線領域までの光をレンズで集め、 対象物の形状などを画像データとして取得する受動型センサー。人間の目やデジタルカメラと同様の構造と機能を持ち、 レンズなど光学系が光を集め、検出系の上に結像し、色や形を得る。
2122 . 光源色 / light sourse colour // 光源から出る光の色。光源色は通常色刺激値で表す。
2123 . 光線再生法 / Reconstruction of Parallax Rays // インテグラルイメージング方式とも呼ばれ、スクリーンや3Dメガネを使用せず立体画像を構成することができる。描写したい画像を分割し、 平面画像が空間内で立体的に見えるようコンピュータで計算された点光源が利用されている。 従来の3D画像は両眼の視差を利用したホログラフィが一般的だったがレーザーを使用するためコストが高い・目に疲労感が残るなどの問題があり、 光線再生法での応用が期待されている。
2124 . 光線追跡 / ray tracing // 光学系の設計・解析において、光線がどのように透過・屈折・反射して伝播していくかを幾何光学的にシミュレーションする技法。 レンズなど結像光学系の設計に使用するシーケンシャル光線追跡と、照明の設計に必要なノンシーケンシャル光線追跡がある。 シーケンシャル光線追跡の場合は、あらかじめ定義した順序で光線を追跡するため、高速計算が可能である。 ノンシーケンシャル光線追跡は屈折・反射・散乱などの順番を決めないもので、LEDなどの各種照明システムや、バックライト、 プロジェクターなどのシミュレーションに適用される。
2125 . 光沢じま / luster streak // たて方向に生じた光沢をもった筋
2126 . 光沢異常 / abnormal luster, unevenness of luster // 糸に部分的に異常な光沢があること
2127 . 光沢計 / Gloss Meter // 物体表面の光沢(光の反射によって生じるツヤ)を測定する機器。光沢に対するあいまいな識別を、明確に数値化でき、 客観的なデータを基にした評価管理が可能。測定方法は、光源を照射し、得られる反射角度によって光沢度を測定する。 一般に光沢度の高いものは角度を小さく、光沢度の低いものは角度を大きくとって測定する。JISでは 20°、45°、60°、75°、85°と規定される。 最も広く使われている測定角は60°が多く、光沢度の高いものの計測には20°が使われる。
2128 . 光沢段 / loom bar // ある位置を境に、よこ糸の光沢が異なっていること
2129 . 光沢度 / degree of brilliancy // 試料表面が正反射する光の強さの度合い
2130 . 光電センサ / photoelectronic sensor // 投光部と受光部で構成し、 投光部から出た光が検出物体によって変化(有無、強弱)したのを受光部が検知して電気信号を出力する非接触センサのこと。 『光電スイッチ』とほぼ同義。投光部には発光素子(可視光または赤外のLED、LD)を内蔵し、受光部には対応する受光素子(フォトトランジスタ、 フォトダイオード)を内蔵。光学系により透過型、反射型(拡散反射型、回帰反射型、限定反射型)、光ファイバ型などがある。 非接触で、検出物体の材質を選ばず、他の近接センサに比べて検出距離が長い。
2131 . 公害 / Environmental Pollution. Public Nuisance // 環境の保全上の支障のうち、事業活動その他の人の活動に伴って生ずる相当範囲にわたる大気の汚染、 水質の汚濁(水質以外の水の状態又は水底の底質が悪化することを含む。)、土壌の汚染、騒音、振動、 地盤の沈下(鉱物の掘採のための土地の掘削によるものを除く。)及び悪臭によって、人の健康又は生活環境 (人の生活に密接な関係のある財産並びに人の生活に密接な関係のある動植物及びその生育環境を含む。)に係る被害が生ずることをいう。 近年では、広い視野で環境問題に取組むことが重要という認識から、 より広い概念として環境汚染、環境破壊、環境問題などの用語が一般に使用されている。
2132 . 公称番手 / nominal number // 公に認められた番手(糸の太さ)
2133 . 公定水分率 / official regain // 繊維や糸は目方で取引されるので、取引の公正を期するため、各繊維に含まれる水分率を公式に定めたもの。公定水分率 -綿 8.5 ナイロン 4.5 羊毛 15.0 ポリエステル 0.4 絹 11.0 アクリル 2.0 麻 12.0 ポリウレタン 1.0 レーヨン 11.0 ポリ塩化ビニール 0 アセテート 6.5 ポリクラール 3.0
2134 . 坑血栓性(生体適合) / // 一般に血液は、血管の内皮表面以外の表面と接触した場合、凝固して血栓を形成するが、「坑血栓性機能」とは、 血液と接触しても血栓を発生しないような機能のことを言う。人工臓器材料として用いるためには重要かつ不可欠な機能である。
2135 . 工場 / factory
2136 . 工場サンプル / (factory) keep sample
2137 . 工場排水 / Industrial Wastewater // 工場用水が製造や洗浄に使用されて汚水となり、好気性生物、膜濾過等で処理された後、工場から公共用水域に排出される。これを工場排水という。
2138 . 恒温染め(こうおんそめ) / constant temperature dyeing // 染色浴の温度をあらかじめ染色の最高温度まで昇温させた後,被染物を入れ一定温度で行う染色。
2139 . 恒長(こうちょう) / constant length // 標点間の長さを1時間以上の間隔で測定し、その前後の長さの差が後の長さの0.5%以内になった状態
2140 . 恒量(こうりょう) / constant mass // 所定の間隔(通常は水分平衡で1時間以上、絶乾状態で15分間以上)で質量を測定し、その前後の質量差が後の質量の規定の値(通常は0.1%) 以内となった状態
2141 . 抗アレル物質対策素材 / // ダニの死骸やフン・花粉などのアレル物質を繊維表面にコーティングされた機能剤により吸着するなどして,アレル物質の活動を抑制した素材。 薬事法との関係から「アレルギー」や「アレルゲン」等の用語は使用すべきでないとされており、「アレル物質」の用語が用いられている。
2142 . 抗スナッグ加工,スナッギング防止加工 / snag resistance finish // 長繊維使用の編物, 特に仮よ(撚)り加工糸編物が突起に引っ掛かって,長繊維が布面上に引き出されることを防止する加工。
2143 . 抗ピル加工, 抗ピリング加工 / anti-pilling finish // 織編物の表面での摩擦による毛玉(ピル)の発生を防止する加工。樹脂加工による繊維の固定、ガス焼き、せん毛による長い毛羽の除去、 酵素処理による毛羽の除去などがある。
2144 . 抗ピル繊維 / anti-pilling // 合成繊維による繊維はある程度使用するとピル(毛玉)が発生するという欠点がある。この欠点をカバーし毛玉が発生しないように改質したのが抗ピル繊維。 毛玉の発生する原因は繊維が強すぎることであるため、結節・屈曲強度を弱めたタイプのポリエステルやアクリルが開発されている。
2145 . 抗菌 / // 殺菌、滅菌、消毒、除菌、静菌、サニタイズなどすべてを意味する。
2146 . 抗菌・防ダニ性加工 / // 最近では次の無機系抗菌剤が多く利用されている。 ・銀ゼオライト系抗菌剤 ・銀錯体系抗菌剤 ・銀リン酸ジルコニウム系抗菌剤  ・金属溶解性ガラス系抗菌剤 ・金属イオン固溶化抗菌剤 ・超微粒子担持光触媒系抗菌剤
2147 . 抗菌性  / antibacterial activity // 菌の増殖を抑制する性質
2148 . 抗菌性能試験方法 / // 繊維業界では繊維製品衛生加工協議会(SEK)を1983年2月に組織し、抗菌防臭加工の基準を設けている。この基準に適合する繊維製品に対してSEK マークの認定を行っている。SEKの試験方法には、菌数測定法とシェークフラスコ法の2通りが定められている。
2149 . 抗菌防臭加工 / antobacterial // 汗や皮脂などによる汚れが細菌によって分解、変質し臭気を放つのを防ぐ加工。衛生加工と同じ。
2150 . 抗菌防臭加工素材 / // 黄色ぶどう球菌の繊維上の増殖を抑える抗菌剤を繊維の内部に固着させたり、布地に加工したりして、防臭効果をうたった素材
2151 . 校正(こうせい) / // デザインの字句、内容、体裁、色彩の誤りや不具合を修正することをいう。
2152 . 合成樹脂 / Plastic, Resinoid, Synthetic Resin // 建築用材・各種部品・食器などに用いられる合成高分子化合物の総称。人為的に製造された事を表すため「天然樹脂」に対してこの言葉が使われる。 合成樹脂の糸を紡糸して作った繊維は合成繊維と呼ばれ、合成樹脂は可塑性を持つものが多い。
2153 . 硬化加工(こうかかこう) / // リネンのような堅さに仕上げる加工の総称。擬麻加工、オーガンジーかこうなどがある。
2154 . 硬水 / Hard Water // カルシウムイオン、マグネシウムイオン等の硬度分が多い水。硬度は地質や気候などの自然現象に左右されるため地域によって差がある。 一般に地下水は硬水で、地表付近の水は軟水といわれる。炭酸水素イオンを多く含むものを一時硬水といい、 塩素イオン、硫酸イオンなどの炭酸水素イオン以外のイオンを多く含むものを永久硬水という。
2155 . 硬度 / hardness // @水の中にとけているカルシウム塩(えん)・マグネシウム塩の含有量の度合。A物体のかたさの度合。特に金属・鉱物
2156 . 硬度不良 / unsuitable hardness // チーズ又はコーンで、巻き取り張力の不適正によって生じた全体又は部分的な硬度むら
2157 . 郊外店 / road side store
2158 . 酵素 / enzyme
2159 . 酵素加工, バイオウォッシュ加工 / biological wash // セルロース分解酵素によって,風合の柔軟化・毛羽除去などの表面処理を行う加工。
2160 . 酵素糊抜き / desizing with enzyme // 綿,レーヨン織物などの生機(きばた)に付着しているでんぷんのりを酵素を用いて除去する処理。
2161 . 酵素減量 / enzyme weight reduction // バイオ加工ともいう。セルラーゼ酵素を用いて、セルロース繊維の表面を侵食し、 織物に柔軟剤では得られないような柔らかさや脱色効果、抗ピリング性を与える加工。
2162 . 酵素精練 / scouring with enzyme // 酵素の触媒作用を利用した比較的穏和な条件で行う精練。綿織編物の精練などに利用される。
2163 . 鉱物繊維 / mineral fiber // 天然鉱物から得られる繊維としては石綿がある。また鉱物を人工的に加工して得られる繊維としてガラス繊維、 金・銀糸やステンレス・スチールなどの金属繊維、岩綿、鉱滓(こうさい)繊維などがある。 この中で糸や織物にして使われるのは石綿とガラス繊維で、用途も他の鉱物繊維に比べて広い。 近年、石綿が引き起こす「中皮腫」が大きな社会問題となっており、代替え繊維が開発されている。
2164 . 鉱物油 / mineral oil // 主に石油に含まれ、分留によって取り出される。生物由来の脂肪油に対して、石油由来のアルカン類を鉱油〈こうゆ、mineral oil〉と呼ぶ。
2165 . 降伏値 / yeilding value // 液体がある応力まで流動しない時、この値を降伏値と言う。
2166 . 香料付与 / // 臭・トイレなどの悪臭を相殺するために、非常に微量で良い香りのする芳香剤を繊維製品などにつけることを指す場合が多い。 繊維製品につけた場合、洗濯を繰り返した後でも香料が長期にわたり徐々に放散されるように工夫されるものが多い。 例えばマイクロカプセルに封入したり、コーティング層に塗布したり、多孔質の繊維に含浸させる場合などがある。
2167 . 高温高圧染色 / high pressure dyeing // ポリエステルの染色に用いられている染色方法。ポリエステルの分子は染料よりも緻密なため、高温(120℃〜130℃)高圧の染色容器に入れて、 ポリエステルと染料分子の熱運動を激しくさせて、染着させる。
2168 . 高温染色 / high temperature dyeing // 通常の染色温度よりも高温で行う染色。一般に合成繊維の 100 ℃を超える温度での染色であるが,綿の反応染料による染色では 70 ℃以上での染色を指すこともある。
2169 . 高吸水性タオル / // 1988年10月小林製薬が「朝シャンタオル」として発売した「クイックドライタオル」がある。高吸水性タオルには吸水性が良いことはもちろん、 保水性に優れていること、および速乾性であることが要求される。 綿やレーヨンなどの繊維自体が良く水を吸う親水性材料を使って速く乾くような構造を付与する方法や、 疎水性の素材を使い、毛細管現象を利用して、水分を速く吸い上げる方法で極細繊維や多孔質繊維等が使われているものがある。
2170 . 高周波加熱 / microwave heating // 高周波の強力磁場内の物体が発熱することを利用した加熱方式。チーズ染色後の乾燥などに用いられる。
2171 . 高速捺染機 / // 高速で大量の印捺を行うことができる捺染機。米国性。
2172 . 高発色化 / // 繊維製品を鮮明な色彩とか、深色に染色したりして発色性を高めることをいう。具体的な技術手段としては次のものが多用される。 1)低屈折率の物質で繊維表面をコーティング 2)繊維または布帛表面を粗面化  3)カチオン染料可染ポリエステル(CD-PET)をカチオン染料で染色  4)表面反射による白化現象を抑える深色化加工(各種の薬剤、樹脂と撥水加工、および紫外線レーザー処理など)
2173 . 高分子鎖の分解 / // 高分子鎖の切断は、分子鎖に沿って任意の点で起こるランダム分解とポリマーの末端から切断が起こり(末端からモノマーが離れていく)、 逐次分子量が低下分解していく解重合反応とがある。生分解は通常解重合反応で起こるのに対し、光分解などはランダム分解であり、 反応とともに分子量は急激に低下する。光分解では太陽光に曝されると分子鎖が切断しながら崩壊する。 光分解性ポリマーは分子鎖中に-N=N-、-CN=N-、-CH=CH-、-C≡C-、-S-、-NH-NH-、-O-、-NH-、などの感光性官能基を 含むものが良い。
2174 . 高密度加工 / // 高密度織物に高収縮加工をして、たて・横糸の密度を高くする加工。目詰め加工、ダウンプルーフ加工ともいう。
2175 . 剛軟度 / bending resistance // 曲げ変形に対する抵抗の度合い
2176 . 剛軟度試験機 / textile bending resistance tester // 剛軟度を測定する試験機
2177 . 合糸数 / number of doubling // より糸を作るときの単糸の数
2178 . 合糸数異常 / abnormal number of doubling // 規定の数と異なった単糸がより合わされた合糸
2179 . 合成繊維 / synthetic fibre // 石油・石炭・石灰石・塩素など有機質を原料にして合成した化学繊維。繊維を形成する高分子を人工的につくり、 多数結合させて重合体(ポリマー)をつくるもので、合成繊維はこのポリマーから成り立っている。ポリマーは紡糸という工程を経て繊維になる。 合成繊維は天然繊維・再生繊維に比べ、熱セット性がある・水分率が低い・静電気が起きる・軽い・強いなどの性質を持つ。 合成繊維の紡糸の方法には、@湿式紡糸(しっしきぼうし)-溶剤で溶解した原液をノズルから凝固液中に出すもので、 アクリル・ビニロンなどがある。A乾式紡糸(かんしきぼうし)-加熱して溶融した原液をノズルから冷たい気体の中に出す方法で、 ナイロン・ポリエステルなどがある。
2180 . 合成皮革 人工皮革 / man made leather, synthetic leather  // 合成皮革。合成皮革(ごうせいひかく)と人工皮革(じんこうひかく)に分けられる。合成皮革は、天然の布地を基材とし、合成樹脂を塗布したものである。 人工皮革は、マイクロファイバーの布地(通常不織布)に合成樹脂を含浸させたものを、そのまま使うか、それを基材とし合成樹脂を塗布したものである。 衣類や靴に使われるのは主に人工皮革である。塗布剤にはポリ塩化ビニル(ビニール、PVC)やポリウレタンが、 含浸剤にはポリウレタンがよく使われる。また、表面加工により、スエード(起毛)と銀面に分けられる。
2181 . 合弁企業 / co-operation, joint venture
2182 . 纐纈 こうけち / // 奈良時代に行われていた絞り染め。ゆいはた。
2183 . 交撚糸(こうねんし) / twisted union yarn // 異種の糸をより合わせた糸。
2184 . 黄櫨染 こうろぜん / // ハゼノキで下染めし、蘇芳・紫紺で上掛けした最も高貴な色。黄色がかった茶色。
2185 . 深縹 こかきはだ / // 紺色。縹色をより濃く染めたものふかきはなだ、とも
2186 . 黒鉛繊維 / graphite fiber // 炭素繊維を更に高温度で熱処理し,炭素化した繊維。
2187 . 焦(こげ)茶 / dark brown // ごく暗い彩度の低い茶
2188 . 糊剤(こざい) / thickening agent // 捺染において染料・顔料液のしみ出しを防止するために使用する増粘剤。
2189 . 腰当て こしあて / // 地機織りの時、腰にあてる道具。糸をつるため腰に当てる道具。
2190 . 古代(こだい)紫 / tyrian purple // わずかに赤味を帯びた、にぶい紫色。貝紫とも言う。
2191 . 骨伏せ こつぶせ / // 小枝や紐などの細い模様をその模様どうりに糊伏せすること。
2192 . 古典柄  模様柄 / // 具象柄の一種であるが、動物などあらゆる形のものをモチーフとして、これを図案化した柄は、大昔から現在まで数多く使われている。 伝統的な美しさや素朴さを感じさせる柄である。
2193 . 固液分離処理 / solid-liquid separation treatment // スクリーン,沈降,浮上などの手段によって排水中の懸濁物質を分離する処理。
2194 . 固着(こちゃく) / fixing, fixation // 染料,仕上げ剤などを安定な状態で繊維上に強固に付着させる操作。
2195 . 固着率 / degree of fixation // 染色前の染浴中の全染料に対する被染物へ反応固着した染料量の比率。単にfixationと書くこともある。
2196 . 顧客満足度 / customers satisfaction // 顧客満足度
2197 . 弧形度(こけいど) / degree of bow // 織物で、よこ糸の最大弧形距離の織物幅に対する百分率
2198 . 糊料(こりょう) / thikener // 抜染糊の元糊の材料として用いられる。プリント下地や捺染方法によって数種類の糊料を配合して使われる。
2199 . 子持ちじま(親子じま)  模様柄 / // 太い線と細い線が一対になって繰り返すしま。親子じまともいう。その組み合わせにり、太・細の組み合わせを「片子持ちじま」、 細・太・細の組み合わせを「両子持ちじま」、太・細・細の組み合わせを双子子持ちじま」という。
2200 . 小ずる節 / small slug // 生糸の中節の一種で、糸が著しく太く、長さが2mm以上7mm未満又は塊状のもの
2201 . 小つなぎ節 / raw knot // 生糸の小節の一種で、糸をつないだ切れ端の長さが3mm未満のもの
2202 . 小びり節 / fine corkscrew // 生糸の小節の一種で、糸を構成する繭糸がらせん状を呈し、その形が小さいもの
2203 . 小股入れ不良 / bad short step // 小股部位で、左右の長さの不均一によって生じた表地の余り
2204 . 小切手 / check
2205 . 小節 / neatness defect // こけ節、わ節、毛羽節、小つなぎ節、小びり節の総称
2206 . 小張伸子 こばりしんし / // 糊置き、挿し友禅、引染などの作業中、立皺防止のため生地を横方向に張る。
2207 . 小売業 / retailer
2208 . 石持ち こくもち / // 家紋を後で書き入れるために、紋の大きさで丸く白く染め抜いた紋付き。御供餅。
2209 . 豆汁 ごじる / // 生大豆の絞り汁。大豆蛋白を染料の定着に利用する。単に「ゴ」とも言う。
2210 . 国際標準化機構 / ISO // International Organization for Standardization
2211 . 国内需要 / local demand // (国内での消費)のこと。民間最終消費支出・民間住宅投資・民間設備投資・民間在庫品増加の民間需要と政府最終消費支出・公的固定資本形成・公的在庫品増 加の公的需要の合計
2212 . 琥珀色 / amber // 透明感のある赤味の濁った黄色
2213 . 駒撚り糸(こまよりいと) / // 練り糸(ねりいと=精錬した絹糸)の強撚諸撚り(もろより)糸。和装織物用語で、駒撚りお召、駒綸子(こまりんず) などの和装織物用の糸として使われる。通常21デニール2本の諸撚り、14デニール三子撚り(みこより)などである。
2214 . 駒箆 こまべら / // 型染めで糊を置く四角い箆。桜駒、檜駒、ゴム箆など。
2215 . 小麦色 / topaz // 宝石トパーズの色。小麦のもみのような色で、日焼けした膚の色をいうこともある。
2216 . 胡粉色 ごふんいろ / // 白色顔料胡粉の色。
2217 . 梱(コリ)=bale / bale // 普通は輸出用綿糸の梱包をいい、1梱は40玉=400ポンド。糸によってまちまち。
2218 . 紺屋 こうや / // 染色専門におこなう場所。またその店。
2219 . 紺色 / navy // 藍染めの最も濃い色を紺色といい、暗い青の総称
2220 . 紺青(こんじょう)色 / royal blue // 赤味で鮮やかな濃青。英国王室のオフィシャルカラー。
2221 . 紺鼠(こんねず) / // 紺がかった暗い灰みの青
2222 . 混合パイル / mingled pile // タオル製織で、織機の不正確な開口などによって他の色糸が混じり合ったパイル
2223 . 混合組織 / // 2種以上の組織を混合してつくったもの。
2224 . 混酸 /  mixed acid // 濃硫酸と濃硝酸を3:1の体積比で混合した酸。 金を溶かす事が出来る。芳香族化合物のニトロ化に用いられる。
2225 . 混繊 / combined filament, mixed filamednt // 2種のフィラメント(長繊維)を混ぜて1本の糸にすること。アセテートにおいてはポリエステルやレーヨンなどとの組み合わせがある。
2226 . 混繊糸(こんせんし) / blended spun yarn // 異種の繊維のフィラメントをランダムに混ぜ合わせて一本の糸にしたもの。@ポリエステルとアセテートなどのように、 異質素材同士の組み合わせを異繊維混繊糸、Aポリエステル同士など同じ種類の繊維で、 デニール(太さ)の違ったものの組み合わせを異繊度混繊糸、 B熱収縮性の異なる繊維を混ぜ合わせたものを異収縮混繊糸という。
2227 . 混紡 / blended fabric // 二種以上の異なったステープルを混ぜ合わせて紡績すること。
2228 . 混紡むら / uneven blending // 異種繊維の混紡割合が不均一なこと
2229 . 混紡糸(こんぼうし) / blended spun yarn. blended yarn // 異種の繊維を混ぜ合わせて紡績した糸。繊維の組み合わせは大体決まっており、「合成繊維と天然繊維」「合成繊維と再生繊維」の組み合わせがほとんど。 天然繊維同士の組み合わせは少なく、合成繊維同士はない。混ぜ合わせる率、すなわち混紡率もポリエステル綿混紡の場合、織物で65%:35%、ニットで 50%:50%などおよその目安である。
2230 . 混紡率 / blending ratio // 混紡糸布で全混紡繊維の重量に対する各組成繊維の重量の百分率。
2231 . 混用率 / mixture ratio // 各組成繊維の質量の、全組成繊維の質量に対する百分率
2232 . 混練り(こんねり) / // 紡糸原液の中に加工剤などを混入して、紡糸すること。
2233 . 金春色 / // 明治の終わり頃から東京の新橋芸者の間で流行した、わずかに緑がかった明るい青色-「新橋」の別名。
2234 . サーキュラー加工 / circular // 液流染色機(サーキュラー)で与えた洗いじわ。生地はロープ状で洗われるので縦じわがつけられる。
2235 . サージ  織物組織 / Serge // 梳毛織物の代表的な織物。たて、よこ糸の太さ、密度がほぼ同じ正則斜文織りの梳毛織物。約45度の角度に斜文線が表れ、織物はっきりしている。 一般的に後染め(毛織物は反染め)で紺、黒が多い。実用的な服地で、制服、スラックス、スカートなど。 毛織物。語源は、ラテン語 Serica=絹, 蚕。
2236 . サープラスウェア / surplus wear // 軍用衣料。surplus の本来の意味は「余剰」。軍が余剰品を放出したことからこう呼ばれる。
2237 . サーペンタークス / // ルイ13世統治下で流行した女性のヘアスタイル(ストレートヘア)。
2238 . サーマルリサイクル / thermal recycle // 可燃性廃棄物を焼却し、発生した熱を有効利用する方法。
2239 . サーマル方式  Ink Jet 用語 / thermal head // ヒーターでインクを加熱することによって気泡を発生させてインク滴を飛ばし印字する方式。
ヘッドの構造がシンプルなため、プリントスピードの高速化や高解像度化がしやすい長所がある半面、インクに熱を加えるため、使用できるインクが限定され、 ヘッドの寿命も短いと言われる。
2240 . サーモクロミズム / thermochromism // ある特定の温度で色素化合物が可逆的な構造変化を起こすことによって色相が変化する現象。スキーウエアなどに応用されている。
2241 . サーモゾル染色 / thermosol dyeing process // 乾熱処理によってポリエステル繊維を分散染料で染着させる方法で、デュポンにより開発された歴史的連染法。 ポリエステル繊維を分散染料で染める方法の一種。生地に染料を付与した後、200℃前後の乾熱で処理し、染着させる。
2242 . サーモトロピー / thermotropy // ある種の物質に熱を加えるとホトトロピー同様に可逆的に変色する現象。
2243 . サーモンピンク / salmon pink // 鮭の肉色からきた黄味の淡い赤色。鮭色(さけいろ)ともいう。
2244 . サイケデリック / psychedelic // 「(麻薬、特にLSD等が)恍惚を生じる、陶酔的な」の意。原色系や蛍光色系を用いた配色や柄。サイケ(psyche)調。 (1960年代のヒッピーカルチャーから生まれた言葉)シェイプウェアのシルエットやデザイン
2245 . サイザル麻 / Sisal hemp // メキシコが主産地の熱帯性の草で固い葉があり、この葉から繊維をとる。マニラ麻に次ぐ麻原料だが耐水性に劣るという欠点がある。 色は白・黄・淡緑色などで白が上質とされている。用途は産業資材の他、室内装飾織物の横糸などで衣料には使われない。
2246 . サイジングストップマーク / sizing stop mark // スラッシャーサイジングの際、一時的な停止によって、生じて部分的なちか又は地割れ
2247 . サイロスパン / sirospun, siro span wool // 国際羊毛事務局(IWS)が開発した特殊糸の一種で、欧米を中心に日本にも導入された新しい精紡技術による糸のこと。 双糸を精紡と撚糸を同時に行う技術で、特に細番手の糸を紡績するのに適している。サイロスパン糸の毛織物は独特な光沢があり、 柔らかく、しなやかな為初秋や春夏のクール・ウールと言われる素材に適している。
2248 . サウスダウンウール / southdown wool // イギリス種の羊のうち、最も歴史が古い短毛羊毛。毛足の長さは3インチ程度で、60番手くらいまでの糸ができる。 フランネルや厚手の靴下などに使われており、原産国はイングランドの南東地方であるが、 現在ではイギリスとアメリカのケンタッキー州・テネシー州で飼育されている農村羊毛である。
2249 . サキソニー, サクソニー 織物組織 / Saxoney // ドイツのサキソニー地方で作られたところからこの名がある。細糸で織った、なめらかで柔らかい手触りの高級な紡毛か梳毛の織物。織目ははっきりしており、 短く毛羽を残したソフトな風合いの仕上げで、サキソニー仕上げという。用途:オーバーコート、外衣用の服地。 毛織物
2250 . サシ / // 白生地の織りの縦糸斑で、染色時に現れる斑。
2251 . サッカー / sheer sucker // シャーサッカーとも言う。経糸の縞目に当たる部分を織り方などによってたるませ、布の表面に波状のしぼを表した織物。 語源は、ヒンドスタン語の「砂糖入りの牛乳」。
2252 . サッカー・ストライプ  模様柄 / Soccer stripe // サテン・ストライプと同様、組織変化によりしまを出しもの。
2253 . サックスブルー / sax blue // 西洋の藍染あいぞめによる淡い青。サックスはドイツ南部の州のSAXONYからきている。単にサックスともいう
2254 . サックドレス / // 18世紀中頃〜後半に流行した、後ろに箱ひだ("Watteau"-pleats)が付けられたドレス。
2255 . サッシュ / // 柔らかい布地で仕立てられた幅の広い飾り帯。元々は、1660〜1670年代、中世ヨーロッパの騎士や軍人たちが肩から腰に斜めにかけた肩帯。
2256 . サテライト滴  Ink Jet 用語 / satelite drop // ヘッドノズルから射出されたインク滴の主滴から分離してでるチリのような小液滴を指す。 溶剤系のインクでは、サテライト滴が出やすいと言われている。
2257 . サテン  織物組織 / satin // サテン。朱子織(しゅすおり)や繻子織(しゅすおり)とも言う。三原織組織の1つで 通常経糸(タテイト)が多く表に出ていて、美しい光沢が出やすい。 語源は、朱子の輸出港Tzunting(アモイの近く)から。
2258 . サテン・ストライプ  模様柄 / Satin stripe // 普通の織地にストライプ状にサテン織を行って筋を浮き出させた柄である。サテン織の部分は光沢があり、 しまがはっきりと現れる。地の部分もしまの部分も同じ色を使い、織り方と光沢によってしまの効果を出したもの。
2259 . サテンウッド / satinwood // やや赤味で濁った淡黄色
2260 . サテントリコット 編み組織 / // ハーフのフロント糸のアンダーラップを一針長くした組織で、サテンのような光沢と平滑さをもった編地である。ブラウス時に多く使われるが、 プリントしてドレス用にも使われている。経編 (たてあみ) 
2261 . サドルステッチ / // 1本の糸の両端に2本の針を付けて同時に表裏から刺して縫い合わせること。完全な手作業でないとできない。ミシン縫いに比してはるかに手間がかかるが、 片方の糸が解れてももう片方の糸が縫い目をホールドしているので、縫合部が緩まないという利点がある。 ルイ・ヴィトンの伝統技術として今日まで受け継がれ、エルメスケリーバック・エルメスバーキンバックにも使用されている。
2262 . サニタイズ加工 / // 防菌、防カビ加工。人体に有害とされ現在は用いられていない。
2263 . サブコン / subcontract // 外注
2264 . サブスタンティビティ / substantivity // 与えられた条件で染料が繊維に対して持つ可変的な親和性
2265 . サプライ・チェーン / supply chain // 原材料・部品の調達から、製造、在庫管理、販売、配送までの製品の全体的な流れのこと。
2266 . サフラン / saffron yellow // サフランの雌しべで染めた黄色。
2267 . サブリマトグラフィー / sublimatography // 昇華性により成分鑑別法。
2268 . ザプロ加工 / zippro finish // 羊毛の防燃焼加工。国際羊毛事務局(IWS)のイルクレー技術センターで1971年に開発されたウールの防炎加工法であるザプロ (ZIPPRO)加工を指す。ザプロ加工はチタンやジルコニウムの錯化合物を含んだ強酸性浴でウールを処理し、 ウールの反応基(-NH3+、-COO−)に化学結合させたもので、一種の媒染処理である。低コストで簡単であり、どんな形態でも加工ができ、 染料の種類によっては染色と同時加工も可能であるため、広く実用化されている。風合いを変化させず、ドライクリーニングにも耐える
2269 . サヘル地域 / Sahel Region // 「サヘル」は、アラビア語で縁を意味し、サハラ砂漠南縁部を指す。サヘル諸国としては、西部からモーリタニア、セネガル、マリ、ブルキナファソ、ニジェー ル、チャド、があげられるが、東部のエチオピアやスーダンを含む事もある。ほとんどの国が国連の定義による最貧国である。
2270 . サリー / sari、sarrie // インド、パキスタン、セイロンなどの女子がまとう衣料用織物。
2271 . サルト(伊) / // もとは「仕立て職人」の意味。現在はデザイナーのデザインを、イメージ通りに原型を作るスペシャリストをいう。(=モデリスト)
2272 . サルビアブルー / salvia blue // 紫味がかった青。シソ科の植物のサルビア属の一種の花の色からきた色名
2273 . サルファ / sulphur // 黄色。イオウの色
2274 . サロペットエプロン / // 袖の無い、胸当てのあるエプロンドレスと。英語でピナフォア。サロペットは、フランス語で「作業」を意味し、労働者や子供などの仕事着、 ズボンを指す。
2275 . サロペットスカート / // 袖の無い、胸当てのあるエプロンドレス状のスカート。胸当ての部分から肩紐が伸びている。
2276 . サロンエプロン / // 胸当て(肩紐)の無いエプロン。
2277 . サンクチュール(仏) / // 「手の込んだ縫製をしない」の意味。
2278 . サンド・ウォッシュ / sand washing // サンドペーパーでこすったり、サンドブラストなどを用いて行うこすり加工。中古感覚をだし、ジーンズの製品洗いの一種。
2279 . サンド・ブラスト / sand blast // 使い古したジーンズの感じを出すために、新品をウォッシャーの中で、砂をジェット気流で吹きつけて洗う方法。(=サブレ)
2280 . サンフォーキン(サンホーキン)綿 / // カリフォルニアのサンフォーキンバレーで生産されるコットン。アプランド綿という品種に属する。 世界の綿花の生産量の90%はこのアプランド綿である。超長綿と呼ばれる品種はバルバデンセで、スーピマ、エジプト綿、 シーアイランドコットン等がある。サンフォーキン綿は上述の様に超長綿ではないが、 単繊維(糸を作っている一本一本の細い繊維)の強度が強く、繊維に天然の撚りが多くあり、ふくらみやバルキー性に富んだ糸になる。 この性質を活かしてニット生地やタオルのパイル糸に使用される。勿論通常の織物にも使用される。
2281 . サンフォライズマーク / sanforized mark, blanket mark // サンフォライズ工程の不良によって生じた風合い又は光沢のむら
2282 . サンフォライズ加工  / Sanforised // 防縮加工の一種。物理的に、綿織物を経(たて)糸の方向に圧縮して防縮性を与え水洗いや洗濯で縮む分を1%以内にする。通常機織機は経糸を張った後に、 横糸をシャトルによって織り込んでいくが、経糸の緊張が激しく織り上がった後に経て方向に縮む事が多い。 その為、糸の段階で先に機械的な縮みを加えておく。アメリカのシャツ(アロー社)生地用に開発された加工法であるが、現在では、デニム、下着、その他、 綿、 麻素材にほぼ用いられている。
2283 . サンプル だし / sample work // 試し織りをして、本生産の前に仕上がり見本を提出すること。
2284 . サンプル依頼 / sample order
2285 . サンプル確認 / sample checking
2286 . サンライズ /  // 綿織物における防縮加工。サンフォライズとも云う。
2287 . さけ節 / loose end // 生糸の中節の一種で、糸から繭糸が枝状に分離し、その長さが10mm以上のもの
2288 . さし糸 / dissimilar skein // 生糸の整理欠点で、かつ(括)のうちで色相、光沢などが他と異なっているかせ
2289 . ささべり糸 / Gimp Yarn // 太糸を細糸の周囲にからませ、さらに細糸を引きそろえて巻きつけたもの
2290 . さす / shuttle // 杼(ひ)のこと。シャトル織機ではシャトルを、レピア織機ではレピアをいう。
2291 . さすいき / // 杼( ひ )の走り順のこと。
2292 . さすうち / // サス(杼)がイボ(杼を送るための突起)から離れて経糸の中で止まってしまうこと。 さすうちが起きるとたくさんのタテ糸が切れたり、筬や杼を壊すことがある。
2293 . さす押え(おさえ) / // さす(シャトル)の浮を押さえ、ひ箱から飛び出すのを防ぐ。
2294 . さび汚れ / rust stain // さびが付着した汚れ
2295 . さらしむら  捺染欠点 / uneven bleaching // 漂白の不均一によって生じた部分的な白さ又は強力の異常。
2296 . さらし戻り / fading of bleaching // さらした生地が経時変化によって、復色すること
2297 . 刺し拾い(さしひらい) / // 綜絖製作作業。綜絖に順よくタテ糸を通すことを"拾う"といい、筬に通す作業を"筬刺し"ということからこのように言う
2298 . 刺し入れ (さしいれ) / // "筬刺し"と同じ。
2299 . 先染め(さきぞめ) / yarn dyeing, stock dyeing, loose dyeing // 紡糸原液、繊維、わた、糸の段階で染色すること。先染めの糸で織られた布地が先染め織物である。先染め織物は後染め織物よりも色の表現に深みがある。
2300 . 先染織物 (さきぞめおりもの) / // 先に 糸の状態で染めを施す手法。 その染められた色糸を使って布を織り上げる。
2301 . 先防染(さきぼうせん) / // 白布に防染糊を印捺し、乾燥後、地染め染料をパッド、 または引染めし、乾燥後、 地染め染料を顕色または蒸熱によって発色させ防染効果を得る方法。
2302 . 裂け傷 / fissure // たて又はよこ方向に直線的に切れた傷
2303 . 裂け傷 / tear // たて又はよこ方向に直線的に切れた傷
2304 . 柞蚕絹(さくさんぎぬ) / tussah silk // 柞蚕とは天蚕蛾(てんさんが)科黄褐色の大型蛾で主として中国やインド地方に産し、淡褐色の繭をつくる。 この繭から繰り取った糸を柞蚕糸あるいは柞蚕絹と言う。 普通の絹よりも強いが漂白が困難なため、淡褐色のままシルクポンジー、添毛織の毛羽に使われる。
2305 . 柞蚕糸  さくさんし / // 野生の蚕が作った繭からとった糸。山繭。糸を引くのに手間がかかるが独特の風合いのため珍重される。
2306 . 桜色 / // 紅染の最も淡い色で、桜の花のような色をいう。これよりうすい色は薄桜と言う
2307 . 差し色, シェーディング / shading color // 目標色に対して色相,濃度が異なる場合に染料追加及び/又は部分脱色した後,色修正する操作。
2308 . 差し色(さしいろ) / illumination colour illuminated colour // 着色抜染又は着色防染で,抜染剤又は防染剤に加える染料又は顔料。また,本友禅では,糸目糊で囲った模様を色彩する場合にも用いる。
2309 . 差し色違い  捺染不良  捺染欠点 / misfeeding // 模様の配色を間違えて、指定色以外の色でな染したこと。
2310 . 再帰反射 / RETROREFLECTION // 光学上特殊な反射機構で、入射した光が再び入射方向へ帰る反射現象を指す。入射角と反射角が等しくなる鏡などの反射とは異なり、 受けた光をそのまま光源にはね返す。小口径のガラス玉などが使われる。
2311 . 再現性 / reproducibility // 染色の場合には、“染色再現性” を指す。これが悪いと、色振れが起こり染色の失敗となる。
2312 . 再生ポリエステル繊維 / Recycled polyester // 再生ポリエステル繊維は、PET(ポリエステル繊維、ポリエステルフィルム)の工場内裁断屑を利用して再溶融繊維化し、 カーペットなどに利用されていたものだが、1997年4月から施行された容器包装リサイクル法で、PETボトルが再商品義務対象製品となったため、 回収されたPETボトルから再生したPETフレークスを用いた再生ポリエステル繊維が生産されるようになった。2002年からは、 ケミカルリサイクル技術が実用化されたことに伴い、バージン原料で作るものと同等の再生ポリエステル繊維の供給が可能となった。 その繊維製品は、ECOマークの取得が可能で、地方公共団体がECOマーク商品を優先使用するなどのインセンティブもあり、 PETボトルの回収率の向上に伴い、生産量は増加しているが、現状回収費用がかさみコスト的な問題がある。
2313 . 再生羊毛 / shoddy // 一度使われた羊毛をほぐして作り直したもの
2314 . 再生繊維 / regenerated fiber // 天然植物繊維から動物性蛋白質を化学薬品で溶解させて得られるコロイド状の溶液を繊維に再生したものを言う。キュプラ、ポリノジックがこれにあたる。
2315 . 再生皮革 / recycled leather // 皮革製品の生産過程で出る裁断破片を粉砕、固めてシート状にし表面にコーティング加工を施したもの。 再生革に同じ。ボンデッドレザー、レザーボードとも呼ばれる。
2316 . 再生綿(さいせいめん) / // 工程中で発生したくずで、再び使用される綿くず
2317 . 最終決定 / final decide, final decision
2318 . 最終工程 / final process
2319 . 最終製品 / end products with local materials // 全ての工程を経て販売に供するための製品
2320 . 彩色 さいしき / // @意匠紙に色をぬることをいう。A糸目模様の内側を、それぞれの顔料・染料液でぬり分けること。
2321 . 彩度 / Chroma, saturation // 色の鮮やかさを彩度(Chroma)といい、色相、明度とならんで、色の性質を表す三属性のひとつ。
2322 . 細胞間脂質 / // セラミド、コレステロール、脂肪酸などから成り、角質細胞の隙間を埋めて水分を逃さないようにしている。
2323 . 在庫 / stock
2324 . 挿し友禅 さしゆうぜん / // 糸目糊の内側に、染料液を筆や刷毛で彩色する友禅技法。
2325 . 擦過性  Ink Jet 用語 / // プリントされた表面が何かに擦れた時、傷がいく事に対してどの程度強いかを現す度合い、インク面へのこすれに対する強さを表す。
2326 . 殺菌 / // 滅菌がすべての微生物の殺滅を意味するのに対して、単に微生物を殺すことを言う。
2327 . 錆浅葱(さびあさぎ) / // ややくすんだ浅い緑青色
2328 . 鮫小紋 さめこもん 模様柄 / // 小紋の代表的な柄。鮫皮の模様のように見えるので言う。
2329 . 更紗(さらさ) / Chintz Printed Cotton Fabric // 文様染色をした布地一般を指す。語源は、インドの地名Surat、もしくは、インド語Sarasa(美しい布)とされている。
2330 . 晒し糸、晒糸(さらしいと) / scoured and bleached yarn // 精錬、漂白して白色にした糸。色糸、染め糸に対する白色の糸のこと。生綿糸を綛(かせ)のまま精錬釜に入れ、苛性ソーダ溶液で煮沸すると繊維中の蝋質(ろ うしつ)、脂肪質、 蛋白質などの雑物が全て石鹸化して水に溶解する。ここまでが精練。次に過酸化水素や漂白剤を使用し漂白する。これを中和し十分に水洗乾燥したものがさらし 糸。狭義には、室町時代後期に南蛮船によってもたらされた •インド(India)、•ペルシャ(Percia イラン)、•シャム(Slam タイTailand)、•インドネシア(Indnesia ジャワ、 スマトラ) 産の文様染め木綿布の事。(=インド更紗)
2331 . 晒し白 / snow white // 生成りのを漂白して得られた白色
2332 . 残液 / remaining bath // 染色後染浴に残った染料を指す。残液を知ることにより染料の染着率が分かる。また、洗濯堅牢度試験でビーカーに残った汚染液も残液と言う。
2333 . 三原色 / three primary colors // 混合することによって最も広範囲の色相が得られる 3 種類の色。染色加工の場合には,黄,赤及び青の 3 色。
2334 . 三原組織(さんげんそしき) / // 織物の種類は多いが、その基礎となるものは平織・斜文織・朱子織の3つである。 これを三原組織という。
2335 . 三刺激値(XYZ) / // 色を表す数値の一種であるがこの値ではどんな色なのか判断し難く、他の表色系の計算元になることが多くある。測色機から直接読み取る(直読)場合と、 分光反射率から計算で求める場合とがある。
2336 . 三刺激値 / tristimulus value // 与えられた三色表示系において,試料の色刺激と等色にするための 3 個の原刺激の量。
2337 . 三丈物(さんじょうもの) / // 鯨尺で三丈(約12m)の長さの着物地。着尺・着物の表地用
2338 . 三色表色系 / trichromatic system, colourimetric system // 適当に選んだ三つの原刺激の加法混色によって試料の色刺激と等色できるという原理に基づいて、試料の色刺激値を表示する体系。
2339 . 三度黒 さんどぐろ / // 植物染料ログウッドを重金属で不溶化固着して、堅牢な黒色を発色させる方法。重クロム酸カリ、と三回引き染めして黒色となるため、三度黒と言う
2340 . 珊瑚(さんご)色 / coral pink // やや黄みのピンク
2341 . 散乱 / Scattering // 一方向に進んできた波が障害物に出会ってときに、それを中心に様々な方向に拡がっていく現象をいう。 光の場合は、光の波長よりも小さい微粒子にぶつかると光の散乱現象が発生する。
2342 . 酢酸アンモニウム / ammonium acetate // NH4CH3CO2 融点114℃以上に加熱していくと分解する。常温でも徐々にアンモニアを放出して酢酸臭を持つようになる。 スーパーミリング染料による中性染色においてpHを調整する染色助剤として使用する。
2343 . 産業公害 / Industrial Pollution // 事業活動に伴う被害を産業公害という。産業公害は、工場から排出される排煙中の窒素酸化物、硫黄酸化物による大気汚染、 工場排水による有機汚濁と排水中の各種化学物質による水質汚濁などが代表的であったが、 今日ではそうした地域的な規模での産業公害のみならず、ダイオキシン、PCB、農薬など有機塩素化合物による土壌や海水の汚染、 また、フロンガスによるオゾン層破壊などより広範多岐に渡って注目されている。
2344 . 産元 / // 産地の繊維専門業者。メーカーから注文を元請けして、地場の加工業者に発注する。産地元請けの略。
2345 . 酸あたり / acid spot // 酸類の付着によって、変色、変質などを生じたかせ糸
2346 . 酢化度 / acetylation degree // 酢酸セルロースの酢酸結合量の割合
2347 . 酸化むら / uneven oxidizing // 硫化染料、酸化染料などの染色で酸化の不均一によって生じた発色のむら
2348 . 酸化染料 / oxidation dye // 黒にだけ使われる染料だが、染色方法が難しいため、服地の染色には用いられない。安価な染料で、繊維に直接染まらないが、 酸化すると不溶性の染料をつくる物質を繊維に吸着させ、酸化し、色素をつくる染料。例. アニリンブラック。
2349 . 酸化窒素ガス試験機 / nitrogen oxide tester // 酸化窒素ガスに対する染色堅牢度試験に用いる試験機
2350 . 酸化抜染 / oxidation discharge printing // 酸化剤を用いて地染布を抜染する方法で酸化剤として は重クローム酸塩、臭素酸塩、塩素酸塩、硝酸塩など が用いられる。
2351 . 酸化漂白 / oxidation bleaching // 酸化反応を利用して繊維を白くする処理。酸化剤として塩素系と過酸化系とがある。
2352 . 酸化防止剤 / oxidation inhibitor / antioxidant // 酸化を防止・抑止する機能(抗酸化性)をもった薬剤、添加物。過酸化物の生成を防ぎ、 製品の劣化や経時変化を防止するために用いる。主に、食品分野(この場合の英語はantioxidantが一般的)、潤滑油・燃料油分野、 樹脂分野、塗料・インク分野などで使用されている。フェノール系(BHTなど)、リン酸系、硫化物系、アミン系、 ハイドロパーオキサイド系(ZnDTP、ジチオリン酸亜鉛)などがあるが、食品用だけは特別に食品衛生法の制限を受ける。 例えば、ビタミンC(スコルビン酸)、ビタミンE(トコフェロール)などが食品添加物として認可された酸化防止剤。
2353 . 酸加水分解 / acid-hydrolysis // 一旦繊維素と反応した、高反応性の置換型反応染料が、酸性条件下に長時間曝される事により、反応部分が加水分解し、ブリードする現象。(例. ジクロルトリアジン基を持つ反応染料。)
2354 . 酸蒸熱(さんじょうねつ) / acid steaming // 酸を噴霧状にして吹き込み,酸性の媒体中で行う蒸熱
2355 . 酸性ミリング染料 / acid milling dye // 縮充などに対して堅ろうな酸性染料の一種。詳細は、本HP「7. 酸性染料」参照。
2356 . 酸性染料 / acid dye // 酸性浴で羊毛・絹・ナイロンなどに染着性を持ち、セルロース繊維にはほとんど染着性のないアニオン性染料。水に溶けやすく、 塩基性基をもつ繊維によく染まる。鮮やかな色相を持っているが、染色堅牢度は染料によって大きな差異がある。セルロース繊維にほとんど染着性はない。詳細 は、本HP「7. 酸性染料」参照。
2357 . 酸性媒染染料(さんせいばいせんせんりょう) / acid mordant dye, chrome dye // 酸性染料で、染色後クロムやコバルトなどで媒染処理を行ない羊毛に定着させる染料。クロム化合物を使う場合がほとんどなのでクロム染料ともいう。詳細は、 本HP「7. 酸性染料」参照。
2358 . 酸洗い / acid rinsing // 精練又は漂白後残留するアルカリの中和,漂白剤の分解,除去を目的に,うすい酸液で行う処理。
2359 . 残像現象、補色残像現象 / afterimage // ある色を見つめた後に別のところに目を移すと、その色の心理補色が見える現象。見つめる時間は30秒から60秒程度。
2360 . 残浴 / residual bath // 染料及び/又は薬剤の吸尽法における吸尽工程終了後の浴。
2361 . 残留ひずみ / residual strain // 所定の時間加重して変形させた後、除重後も完全に元に戻らないで、残るひずみ。永久ひずみともいう
2362 . 残留捲縮率(ざんりゅうけんしゅくりつ) / residual percentage of crimp // 繊維の捲縮を伸ばしたときの長さと、これを緩めて所定時間放置した後の長さとの差の、伸ばしたときの長さに対する百分率
2363 . シアサッカー, サッカー、しじらおり 織物組織 / Seersucker // シアサッカー(Seersucker, しじら織) 単にサッカー、又はしじら織りともいう。 たて糸をある間隔をもってたるませる部分と、張った部分を交互に配置して織り上げると、たての糸のたるんでいる部分は凹凸のしぼができる。 このしぼのあるところとしぼのない平らなところが交互にストライプ状に表れた織物。綿織物
2364 . シアリング / shearing // ⇒ 剪毛(せんもう)加工。織物加工の下準備として毛羽を刈り揃えること。
2365 . シアン / cyan // 青緑に近い鮮やかな水色。光の三原色としては、青(#0000FF)と緑(#00FF00)を一対一の割合で混合した色に該当し、RGB値では、( R, G, B ) = ( 0, 255, 255 )。
2366 . シーアイランド・コットン / Sea Island Cotton // 海島綿。西インド諸島原産の繊維長の長い綿花。最高級綿糸。
2367 . ジーエッチエス GHS / Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals GHS // (世界調和の為に)化学品を危険有害性の種類と程度で分類し、 一目で分かるようなラベル表示や安全データシートを提供するシステム。危険有害性には爆発性、引火性、急性毒性、発がん性、 水生環境有害性などがあり、それぞれにドクロマークや炎、ガスボンベなどのシンボルマークと、「危険」 「警告」などの表示が義務付けられている。そのほか危険有害性の情報や応急処置、廃棄方法などの注意書きも付けられる。
2368 . シーケンス回路 / sequence circuit // シーケンス制御の逐次的な動作順序が分かるように、リレーやスイッチなどの要素と接続を表記した回路のこと。 デジタル機器を設計する際のロジック回路と同じようなものであり、 プログラマブルロジックコントローラ(PLC)の登場によりプログラミングでシーケンス制御が行われるようになっても、 ラダー図を用いて視覚的に制御を把握するなど、シーケンス回路は欠かせないものになっている。
2369 . シースルー / see through // オーガンジーやボイル、シフォン、レーシー・ニットなど透け感のある素材服で肌見せができるもの
2370 . シーチング / sheeting // 平織り全般を広く指す。ベッドシーツ、シャツ地、スーツ地など、用途は広い。別の意味で、服飾用語としてトワルと同義で使う。 トワルは20番の綿の平織りで、パターンメイキング時に使用する。立体裁断で、ボディ(マネキン)にトワルを当てながら、形やデザインを作り、 かり止めをし仕上がり線をきめて、そのトワルを分解して、平面におき、パターンを作るという場合や、 試作で引いたパターンをもとにトワルを用いて縫製し、ボディに着せてみてさらに修正を加えて、 それを分解、平面に置いてパターンを修正する場合がある。
2371 . シーディ綿 / Seedy Cotton // 綿実やその破片が多く混入した綿花。
2372 . シープスキン  / sheep skin // 羊の皮
2373 . シーム / // 縫い目。その形態は素材やデザインにより異なるが、体型にフィットさせるほどカーブが強くなり、ルーズになれば直線的になる。
2374 . シームパッカリング / Seam Puckering // 縫い縮み、縫いずれによって、縫い目の周辺に生じた縫いつれ又は縫いじわ
2375 . シームポケット / // 切替えや縫い目などを利用した(隠し)ポケットのこと。
2376 . ジーンズ / Jeans // デニムや他の綿生地でできたカジュアルパンツや上着。イタリアのジェノバから生地や製品が積み出されたためこの名が生まれたと言う。 「ジーパン」は和製英語。GIがはいていたパンツの意味?
2377 . シェーディング  / Shading // 染色物を目的の色に修正すること
2378 . シェード / shade // @色調、色あい。 A日差しを遮る、カーテン類。
2379 . ジェットプリント / jet printing // カーペット用の捺染システムでジェットノズルから染液を噴射後,直ちにスチーミングするデジタルプリント。
2380 . ジェット汚れ / stain by dirt in water // ウォータジェットルームで、水中の汚染物質によって生じた汚れ
2381 . ジェット染色 / jet dyeing // →液流染色
2382 . シェニール糸 / Chenille Yarn // モール糸。
2383 . シェパード・チェック  模様柄 / Shepherd's Check // スコットランドの羊飼いがこの柄を使ったことから、このように呼ばれる。白と黒、または茶と白の2色の単純な柄で、 ハウンドトゥースと似ているため同一視される場合が多いが違う。日本では小弁慶と言い、
2384 . シェブロン・チェインステッチ / // ビーズ編みにおけるジグザグ・ステッチ。三角形が向きを変えながら連続して繋がるような模様となる。 配色を変えることによって様々なバリエーションに変化する。
2385 . シェルピンク / shell pink // 桜貝に見るような淡いピンク。色相はこれより黄みをおびたものまでシェルピンクと言う
2386 . ジオテキスタイル / geo textile // 土木・河川に使用される繊維。地盤表層処理(不等沈下防止、宅地・道路造成)、表面防護用(ライニング、侵食防止)等
2387 . ジオメトリック / geometri // 「幾何学模様の」の意味。
2388 . シグナルレッド / signal red // 交通信号の赤
2389 . ジグビー / ZigBee // 短距離無線通信規格の一つ。安価で消費電力が少なく、ワイヤレスセンサネットワーク構築に適している。 データ転送速度は20Kbps250kbpsとBluetoothやUWBなど他の無線PAN(Personal Area Network)に劣るが、1つのネットワークに最大で65,000個のZigBee端末を接続でき、ボタン電池でおよそ1年、 単三乾電池で約2年稼動できる。日本国内で利用できるのは電波法の関係で2.4GHz帯のみ。
2390 . ジクロロキノキサリン  反応染料 / Dichloroquinoxaline // 反応染料の反応基の一つ。Levafix E。
2391 . ジシアンジアミド / dicyandiamide // 示性式H2N-CNH-NH-CNで表されるシアナミドである。 無色斜方状晶または板状晶 融点以上に加熱するとアンモニアを発生してメラミン,メラムなどを生じる シアナミド誘導体。分子量:84.1、融点:207〜209℃。
2392 . ジッガー染色 / jigger dyeing // 被染物が2本のメインローラー間を往復する間に、ガイドローラーにより拡布状で染液中に浸漬され染色が行われること。
2393 . シックハウス症候群 / Sick House Syndrome // 化学物質による室内空気汚染が原因と考えられる皮膚・粘膜刺激症状などの健康障害を一般にシックハウス症候群と呼ぶ。
2394 . シトロンイエロー / citron yellow // レモンに似た果実のシトロンのような、緑みがかった黄色
2395 . シナジー効果 / synergy effect // 「相乗効果、協働効果」という意味。もとは生物学用語だが、「一つの機能を持つことで、それが他方面に活用でき、利益が期待できるようになる」 状態をいう。
2396 . シナバー / cinnabar // 天然鉱物辰砂の色。朱色。
2397 . シネ調(しねちょう) / // 新合繊のポリエステルをカチオン可染糸との混繊糸織物を反染めしてあらわした霜降りのような効果 。
2398 . シノワズリー / Chinoiserie(仏語) // フランス語で「中国趣味」。17世紀後半にフランス発でヨーロッパ列国が中国絵画・陶磁器・絵画等に憧れた流行の総称。現在では意味合いが曖昧になり日本 も含め「東洋風」という意味でも使われていることがある。
2399 . シホン / chiffon // たて、よこ糸に片弱よりの生糸を使用し、密度を比較的粗く織りあげた平織物で、製織後完全精錬を施さない織物。
2400 . ジムトンプソン  模様柄 / Jim Thompson // ジムトンプソン氏は1906年、アメリカで生まれ。第2次世界大戦中は、CIAの前身であるOSSの一員として、イタリア、フランス、アジアで働き、 彼がバンコク赴任途中で戦争が終結を迎えた。その数週間後に、彼はOSSの責任者に就任。その後、退役勧告を受け、 アメリカに帰還する様命じられたが、平和へ向かい今後アジアにも国際派ホテルが必要になると確信し、 バンコクに残り、オリエンタルホテル再生に乗り出した後、軍隊を去り、タイに永住する事を決意した。それと並行し、 彼の心を捉えたのが「タイシルク」であった。トンプソン氏のデザイン、色彩に対する天性の勘、そして、シルク業界成長への大いなる貢献が、 世界的に有名な「ジムトンプソン」というタイシルクを生んだ。 1967年、マレーシアへ休暇に出かけたまま行方不明になってしまったが、彼の功績は今なお受け継がれている。
2401 . ジメチルエーテル / Dimethyl ether, DME // 環境にやさしい燃料として注目されている物質で、化学式はCH3-O-CH3。石炭、常温では気体であるが加圧すると容易に液体となり、 取扱い方法はLPGと類似。石炭や天然ガス、石油残渣をはじめ家畜糞尿やバイオマスなど様々な原料から製造することができる。 スプレー用噴射剤として利用されているが、セタン価が高くまた黒煙や窒素酸化物(NOx)などの排出ガスの面でも優れていることから、 ディーゼル燃料として期待されている。(セタン値-ディーゼル機関用燃料の発火性を表す数値)
2402 . シャー  織物組織 / Sheer // シャー(Sheer) とは「透き通る・ごく薄い織物」の意味。 シャークレープといい、たて糸に右、左撚りの生糸の強撚糸を一本交互に配列し、よこ糸に同じ糸を2本交互に使用した薄地の透いて見える絹織物である。 しかし、最近はポリエステル、ナイロンを使ったものがほとんど。シャリ味を持たせた織物をシャーといっている。フィラメント織物
2403 . ジャーキン / // 16世紀後半から17世紀前半に英国で着用されたアウターのダブレット。袖がないか、もしくは緩い袖であった。
2404 . シャークスキン  織物組織 / Shark Skin // 織物の表面の模様があたかもサメの肌のように見えるところから、この名がある。機織物ではポピュラーな織物で、紳士の背広地や、 スプリングコート地などによく使われる。毛織物
2405 . ジャージー / jersey // 厚手のニット素材。元々スポーツ外衣に用いられたが、現在では家庭用ホームウェアに多い。
2406 . シャーリング / // 等しい間隔でギャザーを寄せ、立体的な陰影をつくる装飾的な技法。「ひだを付ける」という意味の“シャー”が語源。
2407 . シャーリング / Shearing, Cropping // 布面の毛羽をかりそろえること
2408 . ジャイアント・ストライプ  模様柄 / Giant stripe // 巨大なしまという意味で、一般には数色のしまのうち一色だけが特に太いというしま柄。
2409 . ジャカード   紋織物 ジャガード  / jacquard // ジャカードマシンの略。1804年仏人ジャカールの発明した紋織機械。シリンダーにより紋紙を横針に押しつけ、その穿口部に対応する堅針を引き上げる。 これに吊り下げた綜絖によりタテ糸が開口する。針数により400口、600口、900口、1200口、1300口、1800口などがあるが、 呼称口数より余分の針を有する。明治6年西陣の佐倉常七、井上伊兵衛、吉田忠七ら派仏学生が日本に導入。 タテ糸一本一本を独立に自由に上げ下げでき、織物の幅一杯の大きな模様まで自由に織ることが出来る。
2410 . ジャガードタイプ / // ジャガードの口数タイプ(段数、列数)
2411 . ジャガード織機 / jacquard loom // タテ糸一本一本を独立に自由に上げ下げでき、織物の幅一杯の大きな模様まで自由に織ることが出来る。紋織はこの織機で織られている。
2412 . シャカパン / // ナイロン製パンツの俗称。トレーニングウエアなどを指す。歩く時にシャカシャカと音が鳴ることが語源。シャカシャカパンツ。 1990年代後半、ストリートファッションのアイテムとして若者の間で使われるようになった。
2413 . シャギー / shaggy // 「毛足の長い、けば立った」の意味。(__・ルック:足の長いニットやざっくりした織物の製品)
2414 . シャギー仕上げ / // モヘヤが50%の紡毛織物に施す。布面に長い毛房を密に生むこと。起毛仕上げではない。
2415 . シャコンヌ / // 衿から胸元まで下がるリボンタイプのネクタイ。元はスペイン起源の舞曲(緩やかな三拍子で、 一定の和声進行または低音音型が繰り返される変奏曲形式)で、1692年にシャコンヌを踊ったダンサーのネクタイの結び方に由来する。
2416 . ジャッグ・ブーツ / // 17世紀の騎士が履いた膝丈の長靴で、上部が折り返された乗馬用の靴。
2417 . ジャツ地 / shirting // Yシャツ用の生地。綿もしくはポリエステル/綿の金巾(かなきん)。
2418 . シャツスリーブ / // 袖山が低く直線的で緩やかな袖(スリーブ)。
2419 . ジャッドの四原理 / Judd's four principles for color matching// 1. The principle of order. 一定の法則によって規則的に選ばれた色は調和する。 2. The principle of familiarity. 自然界にみられる色の変化や、見慣れている配色は調和する。3. The principle of similarity. 共通性がある色同士は調和する。4. The principle of unambiguity. 配色する色の関係があいまいでなければ調和する。
2420 . シャドー・ストライプ かげじま  模様柄 / Shadow stripe // 「かげじま」ともいわれ、右燃りの糸と左燃りの糸をしま状に配列して織ると、光線の当たり具合によってしまが見えるのという、目立たないしまである。
2421 . シャトーシュ / // ヒマラヤの高地に棲息するカシミア系山羊の毛で、希少で最高級の糸とされている。
2422 . シャドー刺繍 / // 透ける布の裏面にクロスヘリンボーンステッチを施した刺繍。ブラウスやハンカチーフなどに多く見られる。
2423 . シャトル / shuttle // ヨコ糸を巻きつけた管(こくだ・小管)を入れて 綜絖で開口されたタテ糸の間に滑りこまして織りこむ為の道具。ひ(杼)。
2424 . シャトルレス織機(無杼織機) / shuttleless loom // シャトルを往復させるかわりに、糸端をくわえた棒で反対側まで運ぶレピア織機、小さな弾丸に糸端をくわえさせて飛ばすグリッパー織機、 水や空気のジェット流に糸を乗せて飛ばすウォータージェット織機、エアージェット織機などをシャトルレス織機という。
2425 . シャネルレングス / // ちょうど膝が隠れる丈のシャネルスーツ。
2426 . ジャパン・コットン・マーク / JAPAN COTTON MARK // 日本製綿素材のイメージ・アップを図り、実需に結びつけるため、日本紡績協会により認証される。 日本国内で製造する高品質の綿素材を使用した製品に添付。
2427 . シャビー / shabby // 「みすぼらしい、着古した、ぼろ姿の」の意味。(__・ルック)
2428 . ジャボ / // レースのひだ飾り、胸飾り。19世紀半ばくらいまでは、男性用のシャツの前あき部分についていた飾りを指していた。 初期のネクタイともいわれる。現在は婦人物のブラウスや、ワンピースなどの飾りを指す。
2429 . シャリングむら / shearing mark, uneven shearing // シャリングのとき、生じた毛足のむら。段状のものは、シャリング段ともいう
2430 . シャリング傷 / shearing defect // シャリングのとき、地組織に生じた傷
2431 . シャリ感 / // 粗くて硬い繊維や強撚の糸から生れるシャリシャリとした手触り感覚。
2432 . シャルトルーズグリーン / chartreuse green // やや黄色がかった緑。フランスやスペインの修道僧がつくったリキュール酒の色からきた色名
2433 . ジャワ更紗(じゃわさらさ) / Batik  // バティックともいう。インドネシア産のろうけつ染めの綿織物。ジャワ更紗の色柄は日本人に好まれ、夏のプリント服地に多用されていた。
2434 . シャンタン  織物組織 / shantung // シャンタンの名は柞蚕絹(さくさんぎぬ)の主産地である中国のシャントン[山東]省からきている。緯糸に節糸を使用し、布面に不規則な節を出した織物。 太糸で平織物で絹紬の1種。中国の山東省(シャンタン)で手機で柞蚕糸を経緯に用いて織ったもの。特に緯糸には、ずる節のある糸を用いた。 最近は経糸に生糸、緯に玉糸を用いて節糸の感じを出したもの。その他、綿、スフ、人絹糸、合成繊維などを用いたものがある。
2435 . シャンブレー  織物組織 / Chambray // 本来はたて糸に色糸、よこ糸に晒糸を使って霜降り効果を表した織物のことであるが、 現在ではたて、よこ異色の糸を使ったものをすべてシャンブレーといっている。 無地調先染め織物。薄手のものはブラウス、厚手のものは婦人服などに使われる。綿織物
2436 . シャンブレー効果 / chambray // 綿、絹などの平織りの2色交織によって一見色があらわれること。 合繊でも先染め糸と交織にしたプリント下地を使って、シャンブレー効果を出したりする。
2437 . ジュート 黄麻(おうま) / jute // 黄麻(おうま)。シナノキ科に属する植物の靭皮繊維(じんぴせんい)で、主産地はインド。耐水性には乏しいが繊維は強力で光沢もあり、 紡績もしやすく大量生産もできる。 用途はロープ・梱包用布・リノリュームの基布(きふ)・カーペット・ベルトやバックなどで、衣料用にはほとんど使われない。
2438 . ジュート番手 / jute count // 長さ29,029m当たりの質量のキログラム数
2439 . シュニール糸、モール糸、毛虫糸 / chenille yarn // 一度織物を織って、経糸の方向に細く裂き、これに撚りをかけた糸。まず、経糸に綿や亜麻糸、横糸に絹・毛・人絹・綿などを使い、からみ織で織る。 経糸は4本一組のテープ状に寄せ、横糸は密度を多く打ち込む。後、一組の経糸を縦方向に一群ずつまとめて切り離し、撚り上げて完成。 糸はモジャモジャしたカット・パイルが表面を覆ったものとなる。このパイルは横糸が切断されてできたもの。 また、この糸で織った織物は2度織る事になるので再織(さいおり)といわれる。
2440 . ジュニパー / juniper // 灰色がかった中色緑
2441 . シュバンクバーナー / schwank burner // 輻射体にセラミックボード等を用い、ガス燃焼炎で加熱して得られる高熱物体からの赤外線放射により、 乾燥に必要な熱量を与えるガス赤外線ヒーター
2442 . シュライナー・カレンダー / schreiner calender // 細かい刻線のあるローラーで綿布を高圧加圧し光沢を与える。
2443 . シュライナー加工 / schreiner finish // 綿織物に絹のような光沢を与える加工。綿布に、細い筋を約45度の角度で刻んだローラーを、高熱下で加圧して、絹のような光沢を与える加工。
2444 . シュランク仕上げ  / Shrunk // 生地を収縮させる事。 放反しリラックスさせた後に、蒸気を与え、熱を加え、適切な圧力を加えて、予め生地を収縮させる事。毛織物が工程中、 変形された状態から基の形に戻ろうとして収縮するのを緩やかにさせる加工。
2445 . ジョーゼット / georgette // 経緯とも左撚りの強撚糸と右撚りの強撚糸を2本ずつ交互に織りこんだ経緯縮緬。
2446 . ジョーテクノス Printex 1080  Ink Jet機 / // 印刷領域  W1080 X L2400 X H150 (高さ150mmのオブジェクトまでプリント可能) 。360 X 360 dpi 〜 1440 X1440dpi 。水性顔料インク(DIC)
2447 . ショートピック / short pick // エアージェットルーム又はウォータジェットルームで、測長不良などの原因で、織り端までよこ糸が到達していない状態。先端もつれ、測長不良ともいう
2448 . ショッキングピンク / shocking pink // 蛍光がかった派手なピンク
2449 . ショット / shot // ジュート織物のよこ糸密度を表す単位で、2.54cm(1in)当たりのよこ糸の本数
2450 . ショッピングモール / shopping mall // 複数の小売店舗やフード・サービス業、美容院・旅行代理店などの第4次産業も入居する商業施設。ショッピングセンター
2451 . ショディ / shoddy // 縮充しない毛製品などのくずから得られる紡毛用繊維。
2452 . ジョバー / jobber // 問屋(卸売業)のことで、特に小売店に卸す業者をいうアメリカでの用語。製造卸のアパレル・メーカーもそのひとつ。 別にイギリスの用語では、株の仲買人を意味する。
2453 . ショルダーパッチ / // 肩の部位に継ぎ布(パッチ)が施されている衣服。
2454 . ジョンブリアン / jaune brillant // フランス語で「輝く黄色」
2455 . シリコーンゴム / silicone rubbe // シロキサン結合(Si-O-Si)と各種有機基の結合体であるシリコーン樹脂のうち、ゴム状の製品。本来、ケイ素単体のシリコンとシリコーンは別物だが、 慣用的に「シリコンゴム」という呼び方も用いられている。耐熱性、耐水性、耐薬品性、絶縁性、幅広い使用温度などの特性をもつ。配合によって導電性、 難燃性など多様な性質を付加できる。
2456 . シリンダー / // ジャカード機の一部で回転しながら紋紙を順よく送り、同時にヨコ針を押す部品。
2457 . シリンダー乾燥機 / cylonder dry // 布を拡布状で乾燥する乾燥機の一種。高温・高圧の蒸気を密閉金属ドラムに吹き込み、 その熱された表面に布を拡布状で接触させ、連続的に乾燥する乾燥機の一種。
2458 . シルキー繊維 / silky filament // 特性・感触がシルクに近いとされる化学繊維。トリアセテート・ビニロン・アクリルのフィラメントなどがある。 またポリエステル・ナイロンも繊維の断面を絹と同じ1デニール程度にするなどして、シルクらしさを出している。
2459 . シルクプロテイン / silk protein // アミノ酸タンパクからなる絹糸、紫外線吸収機能、保湿機能、抗酸化機能などを備えている。
2460 . シルクポンジー  織物組織 / silk pongee // シルクポンジー。ポンジー(pongee)とは柞蚕糸(さくさんし)を経緯に用いて平織にしたもの。 柞蚕糸特有の色は色調が悪いので漂白し黄褐色あるいは褐色にする。綿やレーヨンなどを用いたものもある。 さらりとした触感がありドレスやシャツ、カーテン、ふとん地などに用いられる。
2461 . シルケットむら / uneven mercerizing // シルケット加工の不均一によって生じた光沢又は柔軟性のむら
2462 . シルケット加工 / silket, mercerization // マーセライズ加工ともいう。シルキー加工の一種。綿糸または綿布を、張力をかけながら苛性ソーダ処理をする加工。 これにより絹のような光沢が得られ、加えて染色性が向上(鮮明な色に染まる)する。 現在、綿製品、合繊綿混製品の多くは、精練、漂白後にシルケット加工が行われている。
2463 . ジルコニアビーズ / Zirconia Beads // ジルコニウムの酸化物のジルコニア(二酸化ジルコニウム)に酸化マグネシウムなどの希土類酸化物を添加して、 強度や靱性など機械的特性を強化した安定化ジルコニアの微小ボール。 主に材料を粉末状にするための分散や破砕に使われ、表面研磨などでも利用される。
2464 . シルバーラメプリント / // シルバーラメプリント
2465 . ジレ / // 丈の短い袖無し装飾上着(チョッキ・ベスト)。またはチョッキ。ベストよりは装飾が少なく、前面のみ高級な布を用いている。
2466 . シレー加工 / Cirer (フランス語) // 光沢加工の一種で、ワックス添付様の、シレとする為の加工。いくつかの方法があり、加工技術の発展と共に今後も多様化するものと考えられる。 最も一般的な加工は、ポリエステル、アセテートなどの特性を生かした平滑熱カレンダー掛け。
2467 . シレジア加工 / silesia finish // 綿の綾織物の裏地(シレジア)用仕上げに応用される加工法。一般の平織物と比べ糊量を少なくして柔らかく仕上げ、カレンダー、又はシルケット加工で、 強くつや出しするのが特徴。
2468 . シロセット加工 / CSIRO-set process // 毛織物に耐久性のあるひだをつける方法で、オーストラリアの羊毛研究所(CSIRO)で開発された。スラックス、スカートなどに予め折目をつけ、2〜4% のチオグリコール酸アンモン水溶液を噴霧してからホフマン・プレスにはさみ、水蒸気を通して、さらに真空ポンプで外気を吸引して冷却する。 これによってこのひだは、耐久性を発揮する。
2469 . シロプッシャー・ウール / shropshire wool // イングランド、中西部のシロップシャー州で産する羊毛。サウスダウン・ウールと並び短毛種の代表とされる。毛質は弾力性に富み 、縮絨性(しゅくじゅうせい)が高く、手触りは柔軟。ニット衣料やツイードなどに使われる。
2470 . ジンカット綿 / Gin Cut Cotton // 精練工程中に繊維が著しく切断し、2格以上下げられた綿花。
2471 . シンカ筋 / sinker streak // シンカ並びの不ぞろいによって、ウェール方向に生じた線状の筋
2472 . シングル・ストライプ 大名じま  模様柄 / Single stripe // 1本の細い、同じ太さのストライプが等間隔に配置された、もっとも単純な棒縞である。別名「大名じま」ともいう。
2473 . シングル・ピケ  編編み組織 / single pique // 両面鹿の子編ともいわれる。両面編にタックを応用した組織で、編地の表面は平滑であるが、タック編目が鹿の子状になって表れる。用途:ポロシャツ、外衣
2474 . シングルジャージー / single jersey // 天竺、プレーンニット、またはシングルジャージーともいう。横編機、靴下編機、丸編機等でつくられる組織。編地の表裏がはっきりし、 薄くて軽い編地。欠点は耳まくれしやすいこと。
2475 . シングルパス方式  Ink Jet 用語 / singale pass // スキャン方式に対して、シングルパス(ワンパス)方式は、印刷したいメディア(用紙)に対して1回で印字(印刷)を完成させる方法で、 印刷スピードが要求される業務用印刷に向いている。
2476 . シングル幅 / single width // シングル幅。 洋服地で、ダブル幅の約半分、ふつう、71センチ幅。また、その洋服地。木綿・絹・化繊などに多い。ヤール幅。→ダブル幅
2477 . ジンバブエ / Zimbabwe // 南アフリカの国で、気候が良く、品質管理の優れた原綿、綿糸で、染色が良く、光沢がある。ドライな肌触りがある。
2478 . シンメトリー / symmetry // 左右対称の物。釣り合い、対称、調和、釣合いなどの意で、中心線に対し左右の形、大きさ、色などのバランスが保たれているまたは、 完全に一致する状態を指す。
2479 . しけ引き しけびき 捺染手法 模様柄 / // 櫛状に削いだ堅い平刷毛を用い筋状に引き縞柄に染める方法。
2480 . しけ糸 / // 繭の表面部分の糸で太さにムラがあったり、節(ふし)があったりする不均整な糸。これを横糸に使うことによって野趣のある織物になる。
2481 . しごき捺染 / cover printing // 布を長い板に広げては(貼)り付け,へらを用いて地色糊を生地全体に均一に付与する捺染。
2482 . しごきむら  捺染欠点 / uneven squeegeeing // な染加工のしごきの不均一によって生じたな染むら。 対策:しごきの接触を調整し、布の張力を加減する。
2483 . しごき機 / // 色相によって後にしたり先にして、捺染の地色糊をしご く装置。
2484 . しつけ糸 / Basting Yarn // しつけ用の手縫い糸。
2485 . しぼ立て / creping // 強撚糸を用いた織物を,熱湯,石けん液又はアルカリ液中に浸したり、もむことによって、 糸トルクの復元力を利用して布面に細かな縮み及びしぼを形成させる処理。
2486 . しじら織り / Seersuker // 縦方向に縮れの縞を現した縮織物。綿織物の場合、2種類の経糸を用い、 張力を与えた部分と張力を緩めた部分を縞状に配列して緯糸を織り込むと張力を緩めた経糸が縞状に縮れて織られる。
2487 . しぼむら / craping defect, uneven craping // しぼ織物で、部分的にしぼの高さ、大きさ、密度などが異なっていること
2488 . しぼ寄せ(しぼよせ) / Creping // 強ねん織物を水又はアルカリ液などを用いて処理し織物の表面にしぼを生じさせること
2489 . しぼ段 / crape bar // しぼ織物で、よこ糸のある位置を境に、しぼ立ち状態が異なっていること
2490 . しま柄違い / wrong stripe // しま柄糸の配列順序の誤りによって、たて又はよこ方向に生じた異なったしま柄
2491 . しみ / smear // 染み。液体などが浸み込んで出来た汚れ
2492 . しみ抜き  / Stain Removal // 織物などに付着したしみを取り除くこと
2493 . しわ / wrinkle // 不規則に生じた異常な折り目
2494 . しわ加工 / artificial creasing // 布に耐久性のあるしわを付与する加工。合成繊維ではその熱可塑性を利用し,セルロース系繊維では樹脂加工剤による架橋反応を利用する。 洗いで生じさせるワッシャー加工、型付けで与えるエンボス加工などがある。クラッシュ仕上げともいう。
2495 . しわ段 / crease bar // よこ糸打ち込み不良、よこむらなどによって生じた段状のしわ
2496 . しん糸切れ / core yarn cut // 壁糸又は飾りねん糸のしん糸の切断によって生地表面に生じたかすり又はよこ引け状の傷
2497 . 仕上がり寸法(しあがりすんぽう)/ // カット加工、ホールド加工などを終えた寸法。ネームを使用するときの寸法。
2498 . 仕上げ / finishing // 染色整理の最終工程。繊維の特性を生かし、製品の用途に応じた風合いや外観を整えることで染色物の価値を高める一般仕上げと、 更に防皺、防縮、難燃、抗菌防臭、撥水機能などを付与する特殊仕上げがある。
2499 . 仕上げしわ / crease due to finishing // 仕上げ後も取れない折れしわ、又は光沢の異なったしわ
2500 . 仕上げセット(しあげせっと) / final setting // 染色後、仕上げ剤を与えた生地に施す最終のヒートセット。最終セットともいう。
2501 . 仕上げバー / finishing bar // 仕上げ加工後に、全幅に生じたな染むら
2502 . 仕上げ加工 / aftertreatment, // 染色した繊維品に、性能を生じさせたり、機能を与える加工。外観の見栄えをよく整えたり、手触り、 肌触りなどの風合いやボディ感などを生じさせたり与えたりする。
2503 . 仕上げ糊付け / // スターチングともいう。織物にデンプン粉(スターチ)、合成樹脂を付着させて、硬さ、光沢を与える加工。
2504 . 仕上げ剤 / finishing agents // 精錬、漂白、染色の工程以外を仕上げ加工工程といい、その工程で用いられる処理剤、合成樹脂剤、糊剤などをいう。 処理剤とは、浸透剤、柔軟剤、硬化剤、撥水剤、防火剤、防カビ剤、防虫剤などを指す。
2505 . 仕上げ剤汚れ / stain by finishing agent // 整理仕上げに使用する油剤などによって生じた汚れ
2506 . 仕上げ縮み / // 製織された織物を仕上げ加工するとき起きる縮み。
2507 . 次亜塩素酸漂白 / Hypochlorite Bleaching // 次亜塩素酸ソーダを用いる,主として綿の酸化漂白。
2508 . 紫紺(しこん) / // 紫がかった紺色
2509 . 漆黒(しっこく) / lamp black // 漆のような純黒。英名ランプブラックは煤煙から作った黒色顔料
2510 . 実綿(じつめん) / Seed Cotton // 綿繊維が種子に付着したままの状態のもの。
2511 . 指定化学物質 / Designated Chemical Substances // 1999年に制定された化学物質排出把握管理促進法(特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律。 以下「化管法」という。)では、第一種指定化学物質がPRTR(環境中に排出あるいは廃棄物に含まれて移動した有害化学物質の数量を把握し、 報告する制度)の対象となっている。また、第一種指定化学物質は化学物質の性状及び取扱いに関する情報(MSDS)の提供も義務付けられているが、 この他にMSDS(化学物質等安全データシート)だけの対象となる第二種指定化学物質がある。 化管法では、有害性と暴露性の双方の観点を考慮し、第一種指定化学物質として354物質、第二種指定化学物質として81物質が指定されていたが、 指定化学物質の見直しを内容とする平成20年11月の化管法施行令の一部改正に伴い、第一種指定化学物質として462物質、 第二種指定化学物質として100物質が 指定されている。
2512 . 絞りしわむら / mangle crease // 絞りによって生じたしわ状の模様の色むら
2513 . 絞りむら / uneven squeezing // かせ染めの絞りの不良によって、生じた濃淡のむら
2514 . 絞り染め タイ・ダイ / Tie Dyeing  variegation // 染の一種で、布の一部を糸でくくって染色し、くくったところを白く残す染色法。括り染め(くくりぞめ)、又は、タイ・ダイともいう。
2515 . 絞り柄  模様柄 / // 布の部分をつまみ、それを糸で硬く括って染めた後、くくった糸をほどいて取り除くと、くくったとは染まらず、独特の模様ができる。日本では奈良時代から、 現代もこの手法による商品がある。
2516 . 猩々緋(しょうじょうひ) / poppy red // ケシの花の明るい赤。猩々は猿の意味、猿の頬の赤色。
2517 . 新橋(しんばし)色 / // わずかに緑がかった明るい青色。新橋花柳界に流行したことから名付けられた
2518 . 靭皮繊維(じんぴせんい) / bast fibre // 植物体の維管束中(いかんそくちゅう)にある篩部繊維(しぶせんい)からとった繊維。すなわち植物の茎からとる繊維。 麻のうち亜麻・苧麻・黄麻・大麻がこれに属し、葉脈繊維に属すマニラ麻・サイザル麻・ニュージーランド麻と区別される。 葉脈繊維に比べて細く柔らかく、特に亜麻・苧麻は柔らかいため、織物にして衣料に使われる。
2519 . 正味収縮率 / net shrinkage percentage // 回復操作を行った後の収縮率
2520 . 島精機 SIP-160F3 Ink Jet機 / // プリント方式 インクジェット、ピエゾ方式。
2521 . 島精機  ITMA2015 Milano / // MACH2 XS
2522 . 白あい / // 白藍と書く。ごく薄い藍染の色で、淡い水色。青系統の色としてもっとも薄い色に属する
2523 . 白ぬき / // 漂白した手紬糸を使用して織った織物。その後、染織家などが染料で描いたりする。通常の織物より漂白されているぶん高価で、本場結城紬では珍しい。
2524 . 白のり / white paste // 元糊を水だけで希釈して実用印捺粘度水準にしたもの。色糊の濃度調整などに使用する。
2525 . 白場汚染  捺染欠点 / poor reservation of white area // 捺染模様以外の白場に染料が汚染して汚れること。 原因:固着不足。洗浄工程の不備。  対策:染料選択の見直し-湿潤堅牢度、直接性の大小。固着条件、洗浄工程の見直し。
2526 . 白目 しろめ 目つまり 捺染欠点 / unprinted space // 印捺部の一部に色糊がつかないもの。スクリーン膜に異物が付着したり、生地の糸節や異物により色糊がのらない場合に発生する。  対策:1)生機の補修を完全にする。2)色糊の粘度を下げて浸透性を上げる。 3)二度搔きする。4)異物を拭き取る。5)型枠を洗う。6)型替えの時、型を速やかに洗って、糊剤の残留や乾燥固着を防ぐ。 7)色糊を再ろ過する。8)地張りの直前にバキュームクリーナーを付けるか、コロ棒に粘着テープを巻き付け、つれ回りさせつつ生地の除じんを行う。
2556 . 刺激(皮膚刺激・粘膜刺激) / // 皮表や粘膜表面から浸透した成分が、皮膚細胞や毛細血管に直接作用して、皮膚炎(かぶれ)を起こすこと。アレルギーとは異なる。
2527 . 皺よせ(しぼよせ) / // しぼ立てともいう。強撚糸(糸に強いひねりを加えた糸)を温水の中で撚りを戻して強撚糸織物の布面に、しぼをあらわす加工。
2528 . 仕掛り品 / stock in process // 仕掛り品
2529 . 仕入友禅 しいれゆうぜん / // 染問屋や流通商社の市場調査によりあらかじめ染めた着物を小売りする、生産流通システム。(対 誂友禅)
2530 . 塩垂れ じおたれ / // 防染糊の中の塩分が流れ出して、地染めに影響すること。糊の周りが濃く染まる。塩吹きともいう。
2531 . 地(じ) / // 無地場。
2532 . 地ぬき(じぬき) / // 地組織を織り上げるヨコ糸。
2533 . 地むら  捺染欠点 / uneven ground colour // 地型部分の色むら。 対策:しごきの接触を調整し、布の張力を加減する。
2534 . 地割れ / crack, split end // 織物では、たて糸が不規則に波状湾曲したたて方向の割れ目。ニットでは、編み地に散在するウェール方向の割れ目
2535 . 地機 ぢばた / // 日本最古の織り機。
2536 . 地型(じがた) / ground // 直接捺染において,模様柄の背景となる広い面積部分,及びその部分を着色するための型。防染・抜染では,その部分を地色という。
2537 . 地合い(じあい) / // 織物の基盤をなす組織。また織物の風合い地風。
2538 . 地糸(じいと) / // 地を織り込むためのヨコ糸。紋糸に対していう。
2539 . 地糸切れ / broken material, yarn breakage, yarn damage // 縫製時のミシン針や送り歯によって生じた生地構成糸の切断
2540 . 地紙(じがみ) / // 一連の紋紙のうち地組織をつくるための紙。
2541 . 地上げ / // 地糸を表に多く出して、柄の一部として使用すること。
2542 . 地入れ じいれ / // 1.本行程前に行う、準備作業。2.染料の吸着力と均染性を高めるため、引き染めの前に、豆汁・布海苔液などを生地に引く行程。
2543 . 地板(じいた ) / // ジャカード機の下部にある木製厚板。 竪針(たつばり)を支え、針数に応じた穴に龍頭(りゅうず)を通し綜絖を吊る。
2544 . 地色(じいろ) / Grand // 柄に対する他の部分の色。地色の与え方には、地染め、地型、しごきなどがあり、与え方によって染め上がった色柄の表現に相違が生まれる。
2545 . 地染め(じぞめ) / Ground Dyeing // 捺染において地色を染めること。捺染下ともいう
2546 . 地染めオーバー / // 地染めしてあるプリント下地に捺染すること。重色効果により品のよい色柄表現が得られる。
2547 . 地組織(じそしき ) / // 紋織物の基盤をなす組織。
2548 . 地張り / ground setting // プリント下地を、捺染版・友禅板などに経横(たてよこ)糸を直角に交わらせて、しわの無いようにピン又は糊で張り付けること
2549 . 地張りしわむら 捺染欠点 / crease in putting on // 生地をしわのまま地張りしたことによって模様部分に生じたしわ。対策:1)生地にたるみがある時は、幅出し、再乾燥してシワや耳部のたるみを除去する。 2)テンターの給布を適正にして、深みを防止し、継ぎ目のくいちがい、折れシワをなくし、定しく結反する。
2550 . 地張りむら 捺染欠点 / uneven shade by adhesive // 地張りのりのむらによって生じた染めむら。 対策:1)地張り剤として、粘度が高く、流動性に富み、接着力の強いものを用いる。2)地張りに当たっては、 地張り段や気泡を起こさせないようにして、全面に塗布する。2)捺染台の温度を高くし、印捺後の乾燥を迅速に行う。3)捺染生地に水分をスプレーして、 繊維を予め伸びた状態で接着させる。3)樹脂台の場合は、温度依存性が小さく、持続性の良好な、地張り剤を使用する。
2551 . 地張り剤 / // 捺染時、布帛を捺染台またはベルト上に固定するのに 必要な粘着性物質のこと。
2552 . 地直し じなおし / // 染色工程での不良個所を修正すること。染色補正。
2553 . 地味 / quiet, sober // 目立ちにくい色。目立たない色。 地味
2554 . 地落ち(じおち) / // 地糸が地を織り込まないで裏に回っている様。地落とし(じおとし)ともいう
2555 . 色域(しきいき)  Ink Jet 用語 / gamut // 色表現範囲あるいは色再現範囲のこと。ガモット(Gamut)ともいう。
2556 . 色陰現象(しきいん現象) / colour shadow phenomenon // 周囲の色の補色が図柄に重なって見える現象。例えば赤丸の中心に、小さい灰色の丸を置くとこの灰色は補色である赤みがかって見える。
2557 . 色光三原色(しきこうさんげんしょく) / Color light three primary colors // 色光(色のついた光)を混色するときに用いる3種類の色
2558 . 色差(しきさ) 僞(デルタイー) / colour difference // 色の知覚的な相違を定量的に表したもの。CIE1976L*a*b色差、ハンターLab色差、アダムス・ニッカーソン色差など。
2559 . 色差式 / colour difference formula // 二つの色刺激の色差を計算する式。
2560 . 色材(しきざい) / colourant // 染料、顔料、塗料、インクなど着色するもの。色料ともいう。
2561 . 色相 / hue // 色の三要素の一つ。色あい。色調。
2562 . 色相環 / colour circle, hue circle // 色の3要素の一つ、色相をつながりあって一つの輪にしたもの。
2563 . 色料  Ink Jet用語 / colourant // 色料には顔料と染料が有る
2564 . 色票 / color chip, color card // 色の表示などを目的とする色紙又は類似の材料による表面色の標準試料。例えば,JIS Z 8721 に基づいて作成した色票を標準色票という。
2565 . 刺繍もれ / drop stitch // 刺繍レースで、模様が部分的に抜けること
2566 . 刺繍レース / embroidery lace // 布地を加工して刺繍を施し、レース様に加工したもの。ニードル・ポイントとも呼ばれる
2567 . 刺繍糸 / embroider thread // 刺繍に使われる甘撚りの太糸で、エジプト綿のガス糸にシルケット加工を施したもの。
2568 . 四十八茶百鼠 / // 江戸時代の元禄以後、奢侈禁止令の雰囲気から、庶民から生まれた鼠(ねず)系と茶系の基本色系統のこと。
2569 . 四方送り(しほうおくり) / // 色柄の一単位を、天地左右に繰り返す送り方。丸送りともいう。
2570 . 糸状変形 / blattened yarn, deformed yarn // 内層部で、糸層に変形を生じたチーズ又はコーン
2571 . 紙管(しかん) / // コーン巻き(糸)の芯。または、織物をロール巻きにする時の紙芯。
2572 . 紫外線吸収剤 / ultraviolet absorber, UV absorber // UVカット剤。紫外線をカットするための加工助剤。詳細は、本HP「19. 紫外線吸収剤・蛍光増白剤」参照。
2573 . 紫外線の生体作用 / // 紫外線はその波長範囲によってA波(400〜320nm)、B波(320〜290nm)、C波(290〜100nm)の3つに分類され、 このうちC波が極めて有害で発ガン性が高いと言われている。C波はオゾン層で吸収され、地表にはほとんど到達しないが、 オゾン層の減少、破壊によって、その影響が懸念される時代になってきている。
2574 . 紫外線遮蔽繊維(UVカット繊維) / // 紫外線を浴びる総量が多いと皮膚の劣化(しわ)、しみ、そばかす等の発生を促進する。 この紫外線を有効に吸収し拡散するセラミックスをポリエステル等に練込ませた練込みタイプと、 織物又は編物の仕上工程での特殊処理で高分子系の紫外線吸収剤等を使用した後加工タイプとがあり、ブラウスを始めとする婦人物、 戸外で使用するゴルフ、テニス等のスポーツ衣料、日傘、帽子、更にカーテンにも利用されている。
2575 . 紫外線防止加工 / UV cut // UVカット加工ともいう。皮膚に有害な紫外線を吸収して防ぐ効果 と、可視光線や赤外線を反射して衣服内の温度を保つクーリング効果を与える加工。綿、羊毛、ポリエステルなどに用いている。
2576 . 脂肪酸 / fatty acid // 動植物を構成する物質のひとつ。炭化水素の鎖の先端にカルボキシル基(-COOH)が結合する構造で、弱酸性。飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に大別される。 炭素数12個以上を高級脂肪酸という。
2577 . 脂肪族ナイロン繊維 / fatty polyamide fiber // 単量体か主に脂肪族化合物で、その結合部分がアミド結合による長鎖状合成高分子からなる繊維。 Nylonの用語は一般に脂肪族骨格を含むポリアミドを総称する。
2578 . 脂肪族ポリエステル / Aliphatic Polyeater Fiber // 生分解性の高い素材としては、天然繊維があるがその用途として、釣り糸や漁網、不織布等でメディカル用途、生理用品などへの応用が検討されている。 これらは海水中や下水、土壌中での分解が有望とされている。しかし産業用途としては強度的に不足で、 今までの紡糸技術などにより作られる脂肪族ポリエステルが開発されている。グリコールとジカルボン酸を原料として合成され、 ポリエチレンとほぼ同じ融点を有し、生分解性でもあると発表されている。グリコール酸や乳酸を重合して得られる。 このポリエステルは生体内分解速度も適当で実用的である。
2579 . 脂肪族系ポリアミド繊維 / Aliphatic Polyamide Fiber // ナイロン11:唐胡麻(ヒマ)の種子から抽出したヒマシ油の成分である11-アミノウンデカン酸を重縮合することにより得られる繊維。
2580 . 視覚 / sense of sight
2581 . 視覚検査 / visual inspection // 目で見て判断すること
2582 . 扱き染め しごきぞめ / // 型染めの地染め方法。地色となる染料を糊に混ぜ生地全体に均一な厚さで付け、「蒸し」で色を 定着させる。引き染に比べ、表裏の濃度差がある。
2583 . 視察(参観) / visit, inspect
2584 . 視認性 / visibility //  目で見た時の見えやすさ、目立ちやすさ。 視認性を高めるには、対比する色、濃度の組みあわせ、あるいは、蛍光色、再帰反射材の使用などがある。
2585 . 試織(ししょく) / // 試し織りをすること。
2586 . 試料 / sample // 試験・分析・検査に供される物質。または、見本。
2587 . 下漬(づ)け / grounding // ナフトール染色において,アゾ系色素を生成するカップリグ成分(下漬剤)を前もって被染物に吸着させる処理。
2588 . 下づけ剤 / Grounding Agent // ナフトール染料の染色において、あらかじめ下づけに用いるナフトール類
2589 . 下絵 したえ / // 生地に直接青花液等で模様の輪郭線を描くこと。下絵師は、写生の技術はもとより、さまざまな文様の知識、柄全体の構成力が要求される。
2590 . 下晒し(したざらし) / bleaching before print // 生地の染色性をよくしたり、寸法の安定を図ったりする工程。この作業で、捺染上の良否を左右するため、大変重要な作業。
2591 . 下請け工場 / contract factory
2592 . 下染め(したぞめ) / // 2回以上染色する場合の、最初の染色。本染めの前の準備として行い、地色や柄色の染色効果を高める。
2593 . 下代 / whole sale price // 下代。卸売価格。
2594 . 下撚り(したより) / first twist // 上よりをする前に、最初にかけるより
2595 . 自動裁断システム / automatic cutting system // 繊維織物、皮革などのシート状ワークを自動で裁断するシステム。 原理はコンピュータと連動して作画するプロッターと同様で、プログラムした描画をもとにカッターでワークを裁断する。
自動車の遮音材のような厚物フェルト、硬質布板に適応する機種や、レーザカッタを装備した機種などがある。
2596 . 篠(しの) / Sliver // 糸を作る過程で、繊維を梳毛機にかけたあと、撚りをかけないロープ状にした繊維の束の事。
2597 . 自由エネルギー / free energy // 自由エネルギーはある系内における熱力学的関数の変化による平衡と自発性の指標である。系は自由エネルギーが減少する方向に進行する。 また、閉じた系における熱平衡条件は自由エネルギーが極小値をとることである。系の内部エネルギーのうち、仕事に変わり得るエネルギー。 体積一定の場合をヘルムホルツ自由エネルギー、圧力一定の場合をギブス自由エネルギーという。
2598 . 失透(しっとう) / deluster, matting // 繊維の透明度及び表面の光沢、つやが消失すること
2599 . 悉皆 しっかい / // 1.客より着物の染めの注文を受けて、すべて仕上げる業者。2.分業化された友禅染の各専門職人達と問屋との間に立ち、 友禅染の企画染色を統括する染め物のプロデューサー役。仕入悉皆。 染匠と同意。
2600 . 湿り蒸し しめりむし / // 主に写し友禅等に用いられ、染料の染付きを良くするため、蒸熱前に生地に湿り気を与えて蒸す。
2601 . 湿強伸度(しつきょうしんど) / Wet Strength And Elongation (織物), wet tenacity and elongation (糸)// 湿潤状態の引張り強さ及び伸び率
2602 . 湿式紡糸(しっしきぼうし) / wet spinning // 繊維の原料となるポリマーを溶剤に溶かし、これを細い孔(あな)のノズルから凝固液中に押し出し繊維とする方法。 @繊維を凝固させるのに凝固液との化学反応によって凝固させる方法と、 A凝固液中でポリマー溶液から溶剤を取り去って凝固させる方法がある。 レーヨンは前者、ビニロン・アクリルは後者の方法による。湿式紡糸では異型断面糸が多い。
2603 . 湿潤堅牢度 / wet fastness // 水、洗たく、汗など湿潤状態における染色堅ろう度の総称
2604 . 湿潤状態 / wet condition // 試料を水中に所定の時間又は所定の比率になるまで浸せきし、十分に吸水させた状態
2605 . 漆黒(ジェット) / JET, lamp black // ジェット(和名は黒玉-こくぎょく)とは、高圧下で数百万年と言う長い年月を経て化石化した樹木。深い黒色をしているので、 喪服着用時のアクセサリーに加工される。
2606 . 質量則 / // 遮音材として繊維資材を使用する場合、音波により遮音材自身が振動しこの振動により、音波がさらに伝播するのを防ぐ必要がある。 この音波による振動に対抗し、音波の伝播を防止するためには、重い材料の方が効果がある。 これが質量則と呼ばれ、遮音材は質量を増すことによりその効果が大きくなるということである。
2607 . 実需用 / actual demand // 実需用。実際に消費する商品の需要。実需。
2608 . 実体顕微鏡 / Stereoscopic microscope // 観察するサンプルをそのままの状態で拡大して観察できる顕微鏡。倍率は数倍から数百倍程度までの比較的低めに設定されている 通常の顕微鏡の場合、サンプルを薄切り標本にして光を下から当てて観察するが、 実体顕微鏡は上から光を当ててサンプルの表面で反射した光を観察する。サンプルとレンズの間に広いスペースを確保でき、 立体的に観察できるのが特徴。広い視野範囲が必要なマクロ観察に適している。 生物や植物の観察のほかに、工業分野では基板検査や外観検査などに使われる。
2609 . 篠絣(しのかすり)糸 / // 紡績の前工程の篠(スライバー)に絣染(プリント)した後、更に紡績(ドラフト)することで色のグラデーションをつけた意匠糸。
2610 . 縞 しま / stripe // タテやよこに違う色で模様になったもの。
2611 . 縞屋 しまや / // 昔の言い方で問屋をさす。昔、結城紬が縞柄が多かったことからの由来。
2612 . 斜行度 / Degree Of Bias Filling // 織物で、よこ糸の最大斜行距離の織物幅に対する百分率
2613 . 斜文織 (しゃもんおり) / // 斜文織はあや織りともいい、タテ糸・ヨコ糸3本以上からつくられ、平織の様に交互に浮沈せず、連続的に浮沈した組織点で斜めにあや線をあらわす。 これを斜紋線(twill line、あや線)という。
2614 . 斜文編  編み組織 / // 3段両面編機は3種類の針とカムをもっているので、針の配列を変えたり、タックを応用することによって、各種の変った編み方が出来る。 斜文編は綾織物のような綾線の表れるのが特徴。織物と異なり綾線の表れるのは表だけで裏面には表れない。
2615 . 斜紋(しゃもん) / // タテ糸又はヨコ糸が斜めに続いて斜紋線をつくる組織。
2616 . 斜紋織の特徴 / // @3本以上の任意の糸でつくり、表面に斜紋線のある組織である。 A完全糸数の多い斜文織の糸の屈曲は、組織によっていろいろな状態となり、 表裏ともいろいろにつくることができる。B平織に比べ糸の密度を大きくすることができ、糸間のすきまが少なくなる。 C地合を密にかつ厚くでき、柔軟でしわがよりにくい。D平織に比べ摩擦に対してはやや弱いが、光沢に富む。 E組織の種類は多くできるが、その応用は平織より少ない。
2617 . 煮絨(しゃじゅう) / Wet Blowing, Wet Decatizing // 梳毛織物をローラーに巻き付けて行う熱水処理。織物の寸法の安定をはかる。湯伸し(ゆのし)又はクラッビングともいう。
2618 . 紗(しゃ) 織物組織 / Plain Gauze // 2本のたて糸が、よこ糸1本ごとにもじり目を作る組織の織物で、からみ織の一種。夏用の和装薄物。
2619 . 紗(しゃ) / screen // フラット・スクリーンに使うの型枠。通常アルミ枠に貼りポリエステルフィラメントを平織にして作る。
2620 . 紗張り(しゃばり) / // フラット・スクリーン型の型枠に、スクリーン(紗)を均等の力で張ること。
2621 . 紗張り機 / // スクリーン型枠に紗を張る機械。
2622 . 紗目  捺染欠点 / gauze mark // 模様部分に生じたしゃ(紗)の目。 対策:1)紗の糸を細くする。2)色糊の粘度を落とす。3)印捺量を上げる。
2623 . 車襞(くるまひだ) / // 片側の方向にだけ折りたたまれたプリーツ(ワンウェイプリーツ・サイドプリーツ)。追いかけ襞、片返し襞とも呼ばれる。 フランス語でプリ・プラ(平たい襞の意)。
2624 . 遮音材(しゃおんざい) / // 空気伝播音を反射することにより伝播音を遮断し透過音を少なくする資材。これには資材の重量が最も有効で、 例えば、鉛繊維、鉄粉、硫酸バリウム等の密度の高い物質を充填した樹脂で繊維資材をコーティングしたようなものが使用される。
2625 . 遮光性(しゃこうせい) / light blocking effect // 光を遮る性質
2626 . 蛇腹(じゃばら) / // 金銀糸の一種。普通の金銀糸は芯糸にすき間なく箔を巻きつけるのに対し、撚糸が粗く芯糸が見える程度に箔を巻きつけたもの。
2627 . 尺(しゃく) / // 織物の長さを意味する。1尺 = 30.3030303 センチメートル
2628 . 弱酸性せっけん / // 脂肪酸を硫化したのちアルカリと反応させてできた中性の合成界面活性剤に、 クエン酸などのペーハー調整剤を添加して弱酸性にした洗浄成分を主とする洗浄剤。せっけんではなく合成洗剤のひとつ。
2629 . 弱酸性次亜水 / mild acidic liquid sodium hypochlorite // 弱酸性次亜水は、弱酸性に調整した次亜塩素酸ナトリウム水溶液。主に、殺菌、細菌繁殖の抑制、悪臭の除去に用いる。 次亜塩素酸ナトリウム自体は、食品添加物として認可されていて、殺菌力も高いが、濃度によっては塩素ガスを発生するという問題があるため、 希塩酸を配合してpH値を調整し、弱酸性にすることで問題を解消している。弱酸性次亜水を直接生成するには、 濃度4%程度の塩酸を電気分解する方法がある。レジオネラ菌やインフルエンザウイルスにも有効で、 ミスト状にして散布することで空間の殺菌を行う場合もある。
2630 . 弱撚糸 / soft twist yarn // 撚りを弱くした糸。甘撚り糸(あまよりいと)ともいう
2631 . 手工業 / craft industry // 簡単な道具を使って、主に手先で物品を製造する小規模な工業。
2632 . 朱子(しゅす) / satin // タテ、ヨコ5本以上の糸から構成され、どちらかが表面に浮き出た織組織。サテン、ドスキンなど。朱子織。
2633 . 朱子織(しゅすおり)/ satin weave // 朱子織はタテ糸・ヨコ糸5本以上でつくられ、ただ1つの交錯点を一定の間隔に配置した、タテ糸またはヨコ糸の浮きが多い組織である。繻子織とも書く。
2634 . 朱子織の特徴 / // @表面はタテ糸またはヨコ糸の一方の糸でつくられた感じを出し、摩擦に弱い。A糸の屈曲は最も少なく、表面は平滑で、強い光沢をもっている。 B糸は密に並べられ、糸間の透かし目はほとんどない。 C5本以上任意の糸数でつくることができるが、実用になるものは、5・8・10・12・16・24本などである。 D地は厚くなるが、最も柔軟である。
2635 . 朱赤 / chinese red // やや黄を帯びた赤色。単に朱(しゅ)ともいう。
2636 . 種子毛繊維(しゅしもうせんい) / seed fiber // 植物の種子を保護するために生えてきているもので、綿・カポック(熱帯に生育するカポック樹の実に生える白いわた)、ボンバックス綿などの繊維。 この中の代表的なは綿{cotton}。
2637 . 樹脂 / resin // 植物体から分泌される精油類縁物質の総称で、複雑な有機酸及びその誘導体から成る個体。多くは針葉樹から分泌。 コロフォニウム・松脂・琥珀(こはく)など。ワニス製造・電気絶縁材料等に用いる。現在では、合成高分子化合物を表わす事の方が多い。
2638 . 樹脂かぶり / overlap of resin // 生地が樹脂剤をかぶって生じた色相、光沢などの異常
2639 . 樹脂汚れ / resin stain // 樹脂かす又は樹脂加工剤のタール化したやに又はしみの付着
2640 . 樹脂加工 / resin finish // 合成樹脂を用いて、防しわ性、W&W性、防縮性、型付け、プリーツ、硬さ、光沢などを与える加工。 しわが付きやすい綿、麻、レーヨンに防しわ性を与えることに起源する。
2641 . 樹脂写り / dot-through // 密度が粗い表地などで、生地組織の透き間から接着樹脂が透けて見えること
2642 . 樹脂分 / resin content // 樹脂加工した生地の樹脂剤の含有絶乾質量比率
2643 . 樹脂変色 / fading by resin finish // 樹脂加工で生じた全体又は部分的な変色
2644 . 樹脂溶解剤 / Encapsulation Remover // 硬化した樹脂を溶解させる薬剤。溶解することで樹脂の除去が可能となり、接着剤や塗料の剥離が行える。
2645 . 収縮異常 / abnormal shrinkage, uneven shrinkage // 熱処理などによって糸が異常に収縮すること。収縮むらともいう
2646 . 収縮率 / shrinkage percentage // 縮み又は伸びの長さの、元の長さに対する百分率
2648 . 収着 / sorption // 吸収と吸着が同時に行われること。
2649 . 周波数  Ink Jet 用語 / // 電波を利用してデータ通信を行う無線LANでは、他の電機製品や通信機器などと混信や干渉がおきないように、 電波法で利用できる周波数帯が細かく決められている。無線LANに利用される周波数帯は5GHz帯、2.4GHz帯の2種類がある。
2650 . 修整 / Mending // 製造工程中に生じた欠点をつくろうこと。生地補修、中間補修、仕上げ補修、インキングなどの総称
2651 . 修正処方 / correction recipe // 染色などで色を修正して行く時の染料処方。
2652 . 修理場(しゅうりば) / // 機修理(はたしゅうり)をするところ。ここで、織り上げた織物の検品作業、板巻作業、ロール巻きなどをする。
2653 . 臭覚 / sense of smell
2654 . 十字合わせ不良 / defect of cross part // ズボンの小股から、尻ぐりまでの縫い目線と内股縫い目線との交差点の位置が合致していないこと
2655 . 十字絣 じゅうじかすり / // 漢字の十のような絣。細かいもので蚊に例え蚊絣とも呼ばれる。
2656 . 柔軟加工(じゅうなんかこう) / softening treatment // 柔軟剤を用いて、柔らかくなめらかにする加工。油剤、界面活性剤、合成樹脂系の柔軟剤を与えて、 繊維と繊維がこすれ合ったときに滑るような感覚を与えたり、湿気を吸うようにし、繊維の可朔性を高めたりする。
2657 . 柔軟仕上げ / softening // 糸又は織編物を柔軟化する仕上げ。機械的に柔軟化する方法と柔軟剤によって繊維間及び繊維表面の摩擦係数を低下させる方法とがある。
2658 . 柔布(じゅうふ) / Breaking  Mellowing // 布をもむなどして柔らかくすること
2659 . 渋枯し  友禅 / // 生紙(なまがみ)を枯らすことで、自然枯しと室(むろ)枯しの方法がある。
2660 . 獣毛繊維(じゅうもうせんい) / animal fibre // 繊維の正式の分類では羊毛を含めた動物の毛からとる繊維を獣毛と言うが、一般的には羊毛以外の動物の毛を獣毛とよんでいる。その種類は多く、 山羊・ウサギ・ラクダ・ラマ・馬から海に住むアザラシまで多岐にわたる。
2661 . 重金属 / Heavy Metals // アルミなどの軽金属に対し、金、白金、銀、水銀、クロム、カドミウム、鉛、鉄など、比重が4〜5以上の金属。
2662 . 重合 / polymerization // 高分子を構成している基本になる低分子化合物をモノマーといい、このモノマーを多数結合させて高分子を作る化学反応を重合という。
2663 . 重色(じゅうしょく) / // 透明性の高い染料を用いて印捺する場合、異色の色面と色面とを重ね合わせると、その箇所に新しい色面 が生まれる。そのように重ね合わせること、あるいは重なって生まれた色。
2664 . 重色捺染 / printing on print // 布に印捺された捺染糊の上に,別の色糊を重ねて印捺し,二つの色を混合して別の色を表現する捺染。
2665 . 縮じゅうむら / uneven milling // 縮じゅう加工の不均一なこと
2666 . 縮絨(しゅくじゅう)、縮充(しゅくじゅう) / Fulling Milling、Preshrinking // 綿状の羊毛を石鹸とお湯とで押し洗いすると、毛がお互いに絡みあい密着して塊、すなわちフェルトになる。この作用を縮絨という。 1.ウールのキューティクル(スケール=鱗)がお互いに絡みあって一方方向にしか繊維が移動せず、抜けずにからまる。 ボルトを締める工具で一方方向にしか回転しないラチェットレンチのメカニズムと同じ。2.お湯の熱でキューティクルが開き、 ウール繊維のクリンプ(縮れ)が伸びて繊維がより絡みやすくなり、かつ石鹸によってウール表面の粘り気が増し膠状になり繊維が密着する。 3.縮絨が終わり熱が取り去られ冷えると、ウール繊維のクリンプが戻りからみ度合いがさらに大きくなる。
2667 . 縮絨加工 / milling, felting // 縮絨加工。毛織物を湿らせた後温度をあげて圧縮・摩擦し組織を緻密にする。
2668 . 純色 / pure colour // 同じ色相の色において、彩度の最も高い色を言う。
2669 . 純利益 / net profit // 売上から経費や損益を差し引いた純粋な利益
2670 . 順撚り(じゅんより) / // 単糸を撚り合せ、双糸や三子糸(みこいと)にする場合、単糸の撚り(下撚り)と反対の方向に撚り(上撚り)をかけること。通常はこの順撚りがかけられる。
2671 . 仕様書 / specification // 材料・製品・サービスが明確に満たさなければならない要求事項を述した文書
2672 . 初荷重(しょかじゅう) / initial tension // 伸長せずに真っ直ぐに張る程度の荷重
2673 . 初期引張り抵抗度 / apparent young's modulus, resistance of incipient tension // 繊維の引張り試験によって求めた荷重伸び曲線図の原点付近における、勾配の最大点に対する荷重を、この点に対する伸びと試料の長さとの比と、 デニール又はテックス方式で表した繊度との積で除した値。また、この値と繊維の密度との積を見掛ヤング率という
2674 . 初期堅牢度 / preliminary fastness to light // 光に対する染色堅牢度試験で、第1露光法では試験片が、 第2露光法では3級ブルースケールがそれぞれ変退色し始めたときの試験片と同程度の変退色を示しているブルースケールの等級
2675 . 初浴 / Starting Bath // 継続浴において最初に使用する染浴又は処理浴
2676 . 触覚 / sense of touch // 物に触れて起こる感覚
2677 . 助剤 / Auxiliaries // 染色にあたって、染料以外に用いる薬剤。 これには、精錬、漂白の工程で用いるものや、浸染、捺染に用いるもの、仕上げ加工に用いるものなどがある。
2678 . 助色団 / auxochrome // 有機化合物が色をもつためには、その分子内に共役二重結合をもった原子団(発色団)をもつことが必要であるが、さらに水酸基−OH、 アミノ基−NH2、−NHR、カルボキシル基−COOH、スルホン酸基−SO3Hなどが加わると色が深くなったり、繊維に染まりやすくなる。
2679 . 徐冷 / slow cooling // 熱可塑性繊維品の染色で、粗硬になったり、しわが固定したりしないように、染色の終わりに徐々に冷却すること
2680 . 除菌剤 / sterilization chemicals // 除菌剤は、元々そこに存在している菌を減少させる効果をもつ薬剤。菌を死滅させる殺菌・滅菌剤、菌の増殖を抑える抗菌剤とは機能が異なるが、 明確な定義はなく、総合的な意味合いで用いられる。インフルエンザウイルス、ノロウイルス、O-157など、幅広い菌に対応するタイプが開発され、 食品製造プロセスのHACCP対策に用いられている。 手指を洗浄するハンディタイプや、機器に噴霧する大型スプレー式がある。
2681 . 商社 / trading company, agent, dealer // 商社(エージェント)、ディーラー
2682 . 商談 / business talk, business, negotiation
2683 . 商品回転率 / commodity cycle ratio // 商品が効率的に回転されて売上につながっているかどうかを見る指標
2684 . 商品仕入れ / purchase // 仕入れ
2685 . 商品種名 / commodity, item
2686 . 商用水分率 / commercial regain // 商取引上、当事者間で定める水分率。協定水分率ともいう
2687 . 昇華(しょうか) / sublimation // 染着している染料が熱で気化すること。固体からの気化
2688 . 昇華堅牢度 / sublimation colorfastness // 染色物の乾熱に対する耐性。個体染料(主として分散染料)が気体(気化)になって他の部分を汚染する度合。変退色と白布汚染で評価される。 加工工程中の昇華については,参考として,JIS L0879 参照。 乾熱処理に対する染色堅牢度試験及び貯蔵中の昇華についての参照は JIS L 0854 。
2689 . 昇華性染料(昇華インク) / transfer dye // 高圧高熱を加えることで、ポリエステル素材に昇華拡散し染着する分散染料を含んだインク。水性インクジェットプリンターで紙に印刷を行い、 熱プレス機を使って布などのポリエステル素材やポリエステルコートした材料に、インクを転写する昇華熱転写システムに利用されている。
2690 . 昇華転写捺染 Ink Jet用語 / transfer print // 分散染料をインクジェットプリントした転写紙と布生地を重ね合わせ、200度の熱転写機にかけることによって、 気化した染料が生地の分子構造に入り込み染色する仕組みを言う。生地の温度はすぐに下がるため、気化され分子構造に入り込んだ染料は、 同じ高温、高圧をかけない限りは色落ちすることはなく色持ちがよい染色方法になる。
2691 . 消臭・脱臭性 / // 一般には2つの区別をせずに使われる場合もあるが、業界では区別されている。消臭性とは、臭いを発生する物質を被覆や包含して臭いの発生を遮断したり、 分解や酸化などの化学反応で無臭物質に変換することである。脱臭とは、臭いを発生する化学物質を吸着や洗浄により空間から除去することである。
2692 . 消臭-化学的方法と化学吸着 / // 化学的方法には、薬液洗浄法、化学物質による酸化法(オゾン酸化法など)と中和・酸化還元反応を利用する化学吸着法、燃焼法、光触媒酸化法などがある。 薬液洗浄法は、悪臭ガスを気液接触により薬液に吸収させ化学的に中和あるいは酸化分解させて消臭する方法である。化学吸着とは、 中和・酸化還元性能を有する微粒子または多孔材料に悪臭を接触させ吸着する方法である。 悪臭ガスを化学的に分解する作用を利用するものは化学分解性消臭剤ともいわれる。
2693 . 消臭加工 / deodorant finish // 汗臭、体臭の主要臭気成分であるアンモニア、酢酸、イソ吉草酸を消臭する加工剤を繊維に浸透させる加工。 さらに加齢臭の臭気成分であるノネナールを消臭する機能を含ませる事もある。まずナノテクノロジーを用いて繊維の隅々まで加工剤を浸透させる。 浸透した加工剤は次の2つメカニズムで消臭する。1.加工剤の多孔質分子の孔に臭い分子を吸い込ませる物理的吸着によって消臭する。 吸着された臭い分子は洗濯で洗い流される。2.臭い分子を消臭分子と化学結合させるイオン交換反応により無臭化させる。
現在の消臭加工は洗濯30回程度では消臭能力は著しく落ちる事はない。 また上記のようにナノテクを使用していて加工剤を分子レベルで細かく切り刻んで繊維の分子内に浸透させているので、 繊維の風合いが硬くなる事も少ない。
2694 . 消臭加工素材 / // 「金属化合物、天然抽出物などの消臭性能を持つ物質」や「アンモニア、メチルメルカプタン、硫化水素、 ノネナールなどの臭気成分に対する吸着性能が高い物質」、 「それらの臭気成分に対する分解性能が高い物質」を繊維の内部に含有させたり、布地に加工して消臭性能を与えた素材。
2695 . 消臭-物理的方法と物理吸着 / // 物理的な方法には、物理吸着法と水洗法がある。前者の物理吸着法には、 活性炭やゼオライトなどの多孔材料を用いる吸着法とイオン交換作用を利用する方法があるが、 吸着法の方が実用化が多い。水洗法は、悪臭ガスを気液接触により水に吸収させたり水洗い除去する方法である
2696 . 消費者 / end users , consumer
2697 . 消費者志向 / consumer orientation // 消費者のニーズに応える事。または、ニーズに応えるマーケティング。
2698 . 消泡剤 / antifoaming agent // 破泡剤及び抑泡剤の総称。特殊な界面活性剤,シリコーン油などからなり,染色加工工程中で発生する有害な泡を消すために用いられる。
2699 . 省エネルギー / Energy Conservation // エネルギーを節約して、エネルギーの消費を減らすこと、あるいはそうした運動をさす概念。
2700 . 衝撃強さ / impact strength (織物), impact tenacity (糸) // 瞬間的に加重した場合の強さ
27001 . 衝撃試験機 / impact tester // 衝撃強さを測定する試験機
2702 . 衝動買い / impulse buying
2703 . 証紙 しょうし / // 検査に合格した反物に貼られる。卸組合に入らないと証紙は貼れない。
2704 . 上代 / retail price
2705 . 上半分の平均繊維長(じょうはんぶんのへいきんせんいちょう) / upper half mean fiber length // 綿などの繊維長を表すもので、試料の平均よりも長いものの平均繊維長
2706 . 常圧染色 / atmosphere dyeing // 100℃以上の温度をかけないで、大気圧のもとで染色する方法。天然繊維のほとんどは常圧染色で行われる。
2707 . 条件等色 メタメリズム / metamerism // 分光分布の異なる二つの色刺激が、特定の観測条件で等しい色に見えること。
備考 1, 特定の観測条件とは、観測者、視角や、物体色の場合には、照明光の分光分布などを指す。
備考 2. 条件等色が成立する二つの色刺激を、条件等色対 又は メタマーという。
2708 . 蒸じゅう / BlowingDry Decatizing // 毛織物などを多孔シリンダに巻き付け蒸熱してセットすること
2709 . 蒸熱 / Steaming // 蒸気で蒸すスチーミングのこと。
2710 . 蒸絨(じょうじゅう), デカタイジング / decatizing // 布及びラッピングロスを多孔シリンダに巻き取り、蒸気による加熱と空気による冷却とを行って、布の安定性、光沢及び風合を改良する仕上げ。 フルデカタイジング(釜蒸じゅう機)、セミデカタイジング(常圧蒸じゅう機)、連続蒸じゅう機などを用いる。 毛織物の仕上げにおけるほぼ最後の工程。
2711 . 植物タンニンなめし / Tanning // 革にコシを出し、着込んだ際の光沢感も出やすい。
2712 . 植物繊維 / vegetable fibre // 植物細胞から構成されている天然繊維で、次のように分類できる。@種子からとる繊維(綿花・カポック綿・パンヤ)。A果実からとる繊維(コイヤ)。 B葉からとる繊維(マニラ麻・サイザル麻・ニュージーランド麻)。 C茎からとる繊維(亜麻<あま>・苧麻<ちょま>・黄麻<おうま>・大麻<たいま>)。 衣料用としては綿花と亜麻、苧麻が使われる。
2713 . 植物由来ポリトリメチレンテレフタレート(PTT) / PTT, 3GT // テレフタル酸と1,3プロパンジオールの重縮合体からなる繊維で、 このうち1,3プロパンジオールがとうもろこしなどの「デンプン」から作られたものを 植物由来ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)という。ただし、PPT(ポリプロプロピレンテレルタレート)と言っても間違いではない。3GTの名称 は、-OH=グリコール基が三つあることによる。
2714 . 植物由来素材 / // 植物由来(バイオマス由来)の繊維素材には、綿・麻・絹などの天然繊維、レーヨン・キュプラ・リヨセルなどの再生繊維、 アセテート繊維(半合成繊維)に加えて、合成繊維に分類される繊維でも、とうもろこしのデンプンから得られる乳酸を原料としたポリ乳酸繊維や、 同じくとうもろこしのデンプン由来の1,3プロパンジオールを原料とする植物由来PTT繊維、 唐胡麻(ヒマ)から採取されるヒマシ油を原料としたナイロン11などがある。
2715 . 植毛 植毛加工 / Flock Finish // 布、プラスチック製品などの表面に、細くて短い繊維を静電気及び接着剤によって毛羽状に植えつける加工。
2716 . 植毛強さ / abrasion resistance of flocked fabric // フロック加工生地の植毛の、摩擦に対する強さ
2717 . 織機(しょっき) / loom // タテ糸とヨコ糸を交差させて平面を作り出す装置。手織機、力織機など別がある
2718 . 霜降り  模様柄 / mix colour //  霜の降りたような白い斑点のある模様。特に織物で、白い繊維と色繊維を混紡した糸を用いて織ったもの。
2719 . 霜降り糸(しもふりいと) / sprinkly coloured yarn // 2色以上の繊維が混ざり合ってできた糸。羊毛糸の場合に多く、原糸を染色し、異色の羊毛綿を混紡してつくる。綿の霜降り糸はおぼろ糸というが、 量は極めて少ない。最近は綿やスフとポリエステルの混紡織物を後染めで異色染して霜降り状にしたものもある。
2720 . 霜降り染め / // ばら毛染め、あるいはトップ染めしてつくった異色の羊毛を混合して紡績した糸を用いて織りあらわしたもの。
2721 . 脂肪族ナイロン繊維 / Aliphatic Polyamide Fiber // 単量体が主に脂肪族化合物で、その結合部分がアミド結合による直鎖状合成高分子から成る繊維。
2722 . 伸子 しんし / // 生地の幅を出し固定するための道具。両端に針の付いた細い竹やプラスチック製のもので、用途により長さや太さが違う。
2723 . 伸長弾性率 / elastic recovery percentage of elongation // 所定の長さに伸長し、除重後に回復した長さの、所定伸長した部分の長さに対する百分率。定伸長時伸長回復率又は引張りひずみ回復率ともいう
2724 . 伸長力 / load for stretching // 所定の長さに伸ばすのに必要な荷重
2725 . 伸度 / maximum atrain, elongation // 糸、または織物などの引っ張りに対する破断強度と破断するまでの伸びをいう。通常%で表わされる。 引っ張り速度が小さい程、温度が高い程、水分率が大きい程繊維の延性が増し、伸度は大きくなる。 合成繊維、羊毛、絹で10〜30%、綿3〜7%、麻1.5〜2.4%が平均的な所であるが、弾性繊維として使われるスパンデックスなどは、 450〜800%ものレベルを示す。
2726 . 心理補色 / // ある色をしばらく(約30秒間)みて、白壁に目を移すと補色が残像として現れることを言う。
2727 . 新合繊 / new synthetic fiber // 1980年代後半から開発、市場化された合成繊維で、新しい質感と機能性を持ったポリエステル。
2728 . 新毛(しんもう) / virgin wool // 羊から刈り取ったばかりで、紡績や編織前の羊毛 
2729 . 浸染(しんぜん) / exhaust dyeing, dip dyeing, batchwise dyeing // わた、あるいは糸、反物などを染浴に浸し込んで、その表裏全体を、同じ色に染めること。無地糸、色無地物などの染色方法として多用されている。 反染め(たんぞめ)ともいう。“batchwise dyeing ”の場合広義には連続式も含むので、exhaust dyeingと言った方が無難。日本語ではズボ染めと言うこともある。
2730 . 浸透不良 / imperfect penetration of dye // 染料の浸透不十分によって、仕上げ後に生じたはん点状、又は組織点が白く染まらないこと
2731 . 深色効果加工(しんしょくこうかかこう) / // ポリエステルが深い色を染めあらわすようにする加工。 繊維の表面に極微妙な凹凸を刻み、反射率を下げて深い色に見せる。
2732 . 芯糸(しんし) / Wadding // 壁糸、飾り糸またはコアヤーンなどの中心になる糸。
2733 . 芯据え不良 / inferiority in basting interlining // しん地の位置及び付け方の不適正によって生じた形態不良
2734 . 芯地 / interlining // 服の形を整えたり、補強の為に使用する。織物、編地、不織布の芯地がある。芯地と布を完全に接着するタイプ、 水溶性の糊で仮に接着させておくタイプ(一度洗濯するとはがれる)、最初から接着せずに使用するふらしタイプがある。 芯地を接着して、ある程度のハリも必要だが伸びも必要な場合、織物の芯地を使うならバイアス使いにする。ニット芯地なら伸縮性は問題ないが、 ハリが不足することを考慮する必要がある。
2735 . 親水性 / hydrophilic // 水に対する親和性が高い性質。もともとは水に溶けやすい、混ざりやすいなどを指しているが、特に物質の表面状態については、 水に濡れやすいこと。表面に付いた水が玉のような水滴にならずに、薄く広がって水の膜をつくる状態、すなわち水滴の接触角が0度に近い状態を、親水性が高 いという。 親水性がない(低い)表面も、コーティングや、UV光照射、プラズマ処理、コロナ放電などによる表面改質で親水性をもたせることができる。 濡れ性の改善や、ウォータマーク・水垢の防止などに効果がある。
2736 . 親水化加工 / hydrophilic finish // 合成繊維に加工剤処理又はグラフト重合によって親水性を付与する加工。吸水性,吸汗性及び吸湿性を高め着用時の蒸れを少なくする。
2737 . 親和力 / affinity // 平衡状態にある繊維相(φ)及び染浴相(σ)中の染料分子の標準ポテンシャルの差?μοは、染料がσ相からφ相へ移行する傾向を示す尺度で親和力とよぶ。
2738 . 針布起毛(しんぷきもう) / wire raising // 織編物の表面を針布を巻いたロール(針金起毛機)で引っかく起毛。
2739 . 人絹(じんけん) / rayon filament // 人造絹糸の略、あるいはその糸を用いた織物総称。絹の外観に似せて人工的につくった再生繊維で、絹のように細長いフィラメント。 原料は主として木材パルプで、現在はビスコース法でつくったビスコースレーヨンがこれにあたる。光沢があり、染色性が良いが、水に弱い。 現在はレーヨンのフィラメントもステープルもすべて【レーヨン】とよび、人絹という名称は使われていない。
2740 . 人絹糸 / rayon filament yarn // レーヨン・フィラメントを数十本あわせて所要のデニールにしたもの。製造時にはほとんど撚りがなく、使用目的によって撚りをかける。 ダル・ブライトなどの艶の出し方に種類がある。近年は生産量が減少、レーヨンステープルの1/3〜1/4程度。 人絹というのは正しくは糸にする前のレーヨン・フィラメントの事であるが、一般には人絹糸を含めて人絹という事が多い。
2741 . 人工血管 / // 心臓の手術は多くの場合、心臓をいったん止めて、心臓の中の血液を抜いてから手術する。手術は平均数時間かかる。 この間に心臓と肺の代わりをするのが人工心肺。ここでも中空糸膜が多用されている。 主に用いられているのは、ポリプロピレンとシリコン系の中空糸膜。
2742 . 人工腎臓 / // 人工腎臓は一般に血液透析法と呼ばれ、分離膜を用いて血液中の老廃物を除去する。現在、血液透析膜は中空糸膜が主流で、素材としては再生セルロース、 酢酸セルロースが主であったが、徐々に合成膜も増え、セルロース系中空糸膜以外に、ポリビニルアルコール系、ポリスルフォン系、 ポリメチルメタクリレート系等 合成高分子膜も多用されている。
2743 . 人工皮革 / synthetic leather // 織編物などを基布にして表面にコーティングを施した合成皮革に対して、人工皮革は超極細繊維の不織布にポリウレタン樹脂などを含浸する手法で作られる。
2744 . 人工皮膚 / // 市販されているものは、創傷被覆材または創傷保護材と呼ばれるもので、皮膚欠損部を一時的に被覆して、水分や体液の喪失および細菌感染を防止し、 治癒を促進する一時的な人工皮膚である。材料としてはコラーゲン繊維あるいはその不織布。最近、ポリアミノ酸やキチン等に傷保護効果が認められ、 創傷被覆材への応用の可能性が検討されている。
2745 . 人造繊維 / man-made fibre // 一般的には化学繊維という名称でよばれる。人造繊維には、植物や動物の有機質のものと、有機質だが人工で合成したもの、無機質を原料とする物がある。 有機質の原料としては、再生繊維のレーヨン、半合成繊維のアセテートがある。有機質を人工で合成したものは、 ナイロン、ポリエステル・アクリル・ビニロンなどがある。無機質の原料は、箔糸、ガラス繊維などがあげられる。
2746 . 新橋 / // 明治の終わり頃から東京の新橋芸者の間で流行した、わずかに緑がかった明るい青色。 置屋が多かった金春新道にちなんだ、金春色(こんぱるいろ) の別名がある。
2747 . 靱皮繊維(じんぴせんい) / Bast Fiber // 靱皮植物から得られた繊維。 靱皮は植物体内の茎の形成層の外側にできた師部 (しぶ)。 主に樹木の皮の部分を指して「じん皮」と言う。その部分を加工して作る繊維。
2748 . スイッシング / Swissing, Swizzing // 数本のカレンダロールからなるカレンダのニップに1枚がけにして順次通すカレンダがけ
2749 . スーティング / suiting // 「服地、洋服地」の意味。紳士服地をさす場合が多い。
2750 . スーパー・ウォッシュ加工 / // クロリネーション加工と樹脂加工を併用した防縮加工。これによって洗濯における縮みの発生を防ぐ。
2751 . スーパーエンプラ / super engineering plastic // エンジニアリングプラスチック(エンプラ)の中でも、特に優れた性能を備え、耐熱温度が150℃以上で長期間使用できる樹脂の総称。 特殊エンプラとも呼ぶ。耐衝撃性、耐摩耗性、耐薬品性に優れるポリエーテルエーテルケトン(PEEK)や、摺動性、耐薬品性、撥水性、 非粘着性などを備えたフッ素樹脂(PTFE)などが代表例である。歯車や軸などの機械部品や、自動車、航空機の構造体に用いられている。
2752 . スービマ / Supima // ピマ種(南米ペルー原産)の米国での品種改良の綿。 スーペリア(超越した、優れた)とピマが語源。カリフォルニア州産綿。
2753 . スーピマ綿 / Supima Cotton // 米国スーピマ協会{The Supima Association of America}のピマ綿の商標。アメリカの南西部のアリゾナ、ニューメキシコ、テキサス、エルパソで栽培される超長綿で、絹のような光沢感と、 ソフトでしなやかな風合いをもつ高級綿。
2754 . スービン、スビン / Suvin、Salem Suvin // インド南部タルミナド州セーラム地区産の綿。超長綿の一種。
2755 . スーモレ(仏) / // ミモレ(ふくらはぎ丈)とア・ラ・シュピーユ(くるぶし丈)の間の丈。
2756 . スエード / suede // スエード。主に、子羊、小山羊、子牛などの皮裏を整理し、起毛したなめし皮。
2757 . スエードクロス  織物組織 / suede cloth // スエードに似せた人工スエード。平織や綾織などの織物に起毛加工を施し、毛羽を刈り揃えることで、スエードに似た風合いと見場を与える。綿素材が多いた め、コットンスエードともよぶ。
2758 . スエード仕上げ  / suede finish // 繊維品に起毛により裏皮のような外観及び触感を与える仕上げ
2759 . スカーレット / scarlet // スカーレットはかいがら虫から採った色で和名で緋色・朱色。神社の鳥居-硫化水銀の色
2760 . スカイグレイ / sky grey // うす曇りの空の色のような、やや青味がかった明るいグレイ
2761 . スカッチャー / scutcher // ロープ状の織物を広げる付属装置
2762 . スカム / scum // 染液及び還元液の泡によって生じた汚れ
2763 . スカンジウム / Scandium // レアメタルの一種で、原子番号21の元素。元素記号はSc。銀白色の金属で、水溶性で熱水や酸に溶けやすい。アルミニウムの耐熱性や強度を高めるために混 ぜるほか、メタルハライドランプの材料として需要が伸び、最近では燃料電池にも使われ、 利用範囲が広がっている。以前は用途が限られて採掘量が少なかったために高価だったが、近年では採掘量も増え、1kgあたり200万円、 1gあたり2000円程度とされている。
2764 . スキージ / squeegee // 1) スクリーン捺染の際用いる、捺染糊の印捺用具。捺染糊をスクリーンを通 過させてプリント下地へすりつける役割を果たす。 板にゴム版が付いたもの。
2) クリームはんだ塗布装置において、はんだペーストを基板に塗布するためのへら状のツール。元来はスクリーン印刷において、 インクをマスクに塗布するための道具で、同様の構造・機能であるクリームはんだ塗布装置でも用いるようになった。 材質はウレタンゴムが主流だが、金属製、プラスチック製のものもある。また、ペーストをチャンバに封入したヘッドを密閉型スキージーと呼ぶ場合もある。
2765 . スキージ筋  捺染欠点 / streakiness due to damage squeegee // スキージの傷によって生じた筋。 対策:1)スキージの研磨を行う。2)枠の凸部を除去する。3)色糊のろ過を行う。
2766 . スキッタリー / skitteriness // 近接する単繊維間,若しくは 1 本の単繊維内で色の濃さ及び/又は色相に差が生じた現象。合成繊維又は羊毛で見られる。
2767 . スキャン方式  Ink Jet用語 / scan // 印刷したいメディア(用紙など)の搬送方向に対して横方向に、複数回、往復して印刷を完成させる方法。写真などの高解像度のプリントに向く。
2768 . スキンウール / skin wool // 殺した羊の毛皮から得られる羊毛。
2769 . スキンプ / skimp // スクリーンを用いて捺染(型紙をあてて模様を染める)する方法。
2770 . スクリーニング  Ink Jet用語 / // 入力Dataを出力するためのドットに変換すること。出力機器の解像度や色数に合わせ変換する。 ドットに対して諧調があるDataを出力装置にあわせ2値化または多値化する。誤差拡散法等が用いられる。
2771 . スクリーン印刷(シルク印刷) / screen print // 枠に張ったシルクや合成繊維の布(スクリーン)を使い、部分的にインクを透過させる印刷方式。孔版印刷の一種で、Tシャツのプリント、 布立て看板(ステ看板)をはじめ、さまざまな用途で使われている。
2772 . スクリーン型 / screen stancil // 枠に紗あるいは網を張った捺染用型。
2773 . スクリーン捺染 / screen printing // 広義には、フラットな形やローラー状のスクリーン型を用いて、印捺を行う捺染法。フラットなスクリーン型を用いる捺染には、 走行式スクリーン捺染、オート・スクリーン捺染などがあり、ローラー状のスクリーン型を用いる捺染は、 ロータリー・スクリーン捺染といい、つなぎ目のない印捺が行える。有版捺染とも呼ぶ。狭義には、フラットスクリーン捺染を指す。有版捺染の詳細は、本HP 「17. 有版捺染」参照。
2774 . スクワラン / squalane // C30H62の分枝状炭化水素。酸化しやすいスクワレンに水素を添加(還元)して安定したスクワランにする。皮膚や毛への親和性が高く、 刺激やアレルギーを生じないため、多くの化粧品原料に使用されている。人間の皮膚にも存在する物質で、 コレステロールの前駆物質。動物性では深海ザメ、植物性ではオリーブから採取する。保湿作用に優れている。
2775 . スケッチ / // 紋織物の図案、デザイン版下。
2776 . スケール / scale // 羊毛の皮質。
2777 . スコーチ  / scorching // 熱に対する染色堅牢性及び強力保持性
2778 . スコーチテスター / scorch tester // アミノ系樹脂加工剤で処理したセルロース織物を塩素漂白し、熱処理での黄変や強度低下をテストする熱プレス試験機。 分散染料による染色物の昇華堅牢度テストにも使用される。
2779 . スコッチガード加工 / Scotch guard // フッ素系樹脂を繊維の表面に付着させて撥水と撥油の性質を与え、汚れも防ぐ加工。風合いを変化させず、ドライクリーニングにも強い。
2780 . スコット / scott // 引っ張り強さを測定する試験機のタイプ
2781 . スタースチーマー / star steamer // 布を渦巻き型に枠掛けして蒸熱する装置。主として捺染物の発色に用いられる。
2782 . スタンダード / standard // 王室等の掲揚旗で一番大きいもの。
2783 . スタンドフォールカラー / // (コンバーチブルカラーの一種で)第1ボタンを外して掛けても着られるタイプの二重衿。ターンオーバーカラーとも云う。ステンカラー。
2784 . スチーミング / steaming // 蒸熱ともいう。熱処理の一種。印捺された生地を飽和蒸気で蒸して染料を繊維に染着させること。 プレス仕上げ,蒸じゅう(絨)などの仕上げ工程及び縫製工程にも適用される。
2785 . スチームセット / steam set // 繊維や繊維製品の形状を安定させるため行なう処理
2786 . ズック / Duck // オランダ語の布=doekが語源。
2787 . ステアハイド / // 成牛(オス)の革。着るほどに体に馴染む着心地を味わう事が出来る。見た目はハードだが、着心地はしなやか。
2788 . ステアリン酸 / stearic acid // 炭素数18の飽和脂肪酸。泡立ちはあまりよくないが、固く泡もちのよい石鹸を作る。ココアバター、シアバターに多く含まれる。
2789 . スーティング / suiting // 狭義の意味では、あらかじめスーツ用として織られた生地をさし、広義の意味ではスーツ用として使える可能性のある生地全般をさす。
2790 . スティープルクラウンハット / // 17世紀前半に流行した尖塔王冠帽。
2791 . スティンカーク / // レースやフリンジを長ネクタイ風に着用するファッション。ボタン穴に差し込まれたか、コートやベストにブローチのピンで留められた。1692年、オランダ の“スティンカークの戦い”に由来する(フランス兵が急いで戦場へ向かわなければならない際に考案した)と云われている。 しかし、実際は1692年以前にも行われていた。
2792 . ステープル / staple // 短繊維ともいう。繊維の長さは綿・毛・麻のように最も長い麻でも60cmと限られた長さのものと 絹の様に約1,000mの連続した長さのものとがある。前者のように短い繊維をステープルといい、後者をフィラメントという。 化学繊維は両方をつくることができるので綿・毛・麻の分野への用途にはステープルが使われている。 綿・毛・麻は、つめ綿、カーペットなどではステープルのまま使われるが、通常は紡績により糸(紡績糸)として使用される。
2793 . ステープルダイヤグラム / staple diagram // 所定の質量の繊維群の繊維を、長いもんから順に短いものまで下端を一直線上にそろえて、所定幅に並べて作った図
2794 . ステープル-ファイバー / staple fiber // 紡績用に短く切断した化学繊維。糸に豊満性をもたせるために捲縮(けんしゆく)させることが多い。スフとも呼ばれる。カットされる長さをカット長といい、 約35〜100mm程度になる。綿紡方式の場合は35〜42mm、スフ紡方式(2インチ紡)50〜57mm、毛紡方式(または3インチ紡)70〜85mm など紡績方式によって異なる。
2795 . ステッチ / stitch // オフルーム(織り機を使わないで針と糸を使って編む手法)でできる編目・縫い目・針目。布どうしを縫い合わせるための縫い目ではなく、 裏の縫い代を落ち着かせる為の縫い目を意味する。大体1ミリ〜2ミリくらいが基本。また飾りミシンのことも云う。
2796 . ステロール / sterol // ステロイド系アルコールの一種で、動植物油脂に含まれる。コレステロールレベルを下げ、皮膚を軟らかくし、皮膚刺激を和らげる。
2797 . ステンカラー / // (コンバーチブルカラーの一種で)第1ボタンを外して掛けても着られるタイプの二重衿。和製英語で、正確にはスタンドフォールカラー。
2798 . ステンシル・プリント / stencil print // 型紙を用いて色柄を捺染する方法の一種。柄を切り抜いた箇所に色糊をなすりつけるか、叩きつける。叩きつけると色面 にむらが生まれ、絵際がぼやけた感じになる。
2799 . ストアブランド / store brand // ストアブランド
2800 . ストーン・ウォッシュ / stone washing // 石洗い脱色ともいう。ジーンズの中に石を入れ、ワッシャー(洗浄機)で洗う加工。 石の形状、性能や使用量、加工時間によって得られる効果が異なる。
2801 . ストーン・ブリーチ / stone bleack // ジーンズの製品洗いの一種。布面を淡いインディゴブルーにすると同時に白い部分を脱色する。けば立ちするのため柔らかくなる。
2802 . ストッキング  / stocking // 毛織物又はフェルトをきねでたたいて縮充させること
2803 . ストック / // リンネルや黒いサテンで覆われているカラー。ストリングによって首の後ろが固定され、バックルが装備されている。18世紀初頭、 軍服として導入されたことが起源。18世紀末にはファッションとして大流行した。
2804 . ストック・ダイ / stock dye // 原綿染め、綿染め、原毛染めともいう。糸になる前の状態で単色に染めること。ストックとは紡績前の原毛、綿花などのこと。
2805 . ストック汚染 / Stock Pollution // 汚染が蓄積されるということ。大気や公共用水域といった環境媒体への汚染物の排出では、拡散による希釈効果が期待され、 汚染は一時的な現象(「フロー汚染」)と捉えることができるが、これに対する概念として「ストック汚染」という言葉が使われる。
2806 . ストマッカー / // 女性の衣服の下に装着するコルセットの(正面の)V字形の部位。
2807 . ストライク試験 / strike test // 染色過程を染料の繊維への初期吸着とそれに続く繊維内部への染料の拡散とに分けた場合の、初期吸着(ストライク性)を測定すること。
2808 . ストライプ  模様柄 / Stripe // ストライプ:日本では「縞(しま)」といえば、たて方向の縞。横方向の縞の場合は、特に横縞、横ストライプという。 ストライプは一般的には糸染めで織り、また編んで作られるが、中にはプリントで縦状に染められたものもある。
2809 . ストライプ・サッカー  編み組織 / // ポリエステル・フィラメント75デニールとナイロン・フィラメント70デニールを使ったもの。用途:シャツ、ブラウスなどのアウターウェア、 プリント用下地、海水着、手袋など。経編 (たてあみ) 
2810 . ストラップシューズ / // 足の甲の部位にストラップがある靴。ストラップの本数や留め方により様々な呼称がある。
2811 . ストリートファッション / street fashion // デザイナ−やアパレル企業がつくりだすファッションではなく、街に集まる若者から発信されるファッション。 一般的に、街を行く人のファッションの総称。
2812 . ストリートファニチャー / street furniture // 直訳すると「街路上の家具」であるが、道路、主として歩道上に設置される様々な装置。街路備品。 たとえば、ベンチ、電話ボックス、外燈、ゴミ箱、標識、プラントボックス等を指す。
2813 . ストリーミング配信 / streaming delivery // インターネット経由で音楽データや動画データを利用者へ転送しながら、同時に再生する方式。 データを全部ダウンロードしてから再生する方式がコンパイル型またはバッチ作業であるのに対し、 ストリーミング配信はインタプリタ型またはライン作業となる。もともとは、通信回線速度が遅かったりファイルサイズが大きかったりにより、 ダウンロードの待ち時間が長いことを解消するために開発された技術。
2814 . ストリクト・グッド・オーディナリ / Strict Good Ordinary // 米綿アプランドの格付けの一つで、色合い、葉ごみ、綿繰り状態によって判定され、略記SGO。上
2815 . ストリクトミドリング / strict middling // 米綿アプランドの格付けの一つで、色合い、葉ごみ、綿繰り状態によって判定され、略記SM。 中
2816 . ストリクトローミドリング  / strict low middling // 米綿アプランドの格付けの一つで、色合い、葉ごみ、綿繰り状態によって判定され、略記SLM。下
2817 . ストリップ傷 / strip mark // 織機の巻き取りローラのさめ肌状の金属板によって、生地表面に生じた引っかき傷
2818 . ストリング / string // 赤味がかった淡灰色
2819 . ストレートカット / // 織ネームの両端または、上下を織らずに切るだけのこと。
2820 . ストレッチ・ヤーン / stretch yarn // 伸縮性のある糸。ストレッチ・ヤーンには次の二種類がある。@合繊フィラメントの仮撚り加工糸、Aスパンデックスを芯にし、 他の繊維または糸を被覆(ひふく)したりカバリングしたもの。または交燃してスパンデックスに、より伸縮性を持たせた糸。 Aの方が伸縮性が大きく、力が強い。用途により@とAを使い分ける。
2821 . ストレッチテスター / stretch tester // 伸長率を測定する試験機
2822 . ストレッチ加工 / stretch finish // 織物を構成する糸に屈曲を与えた後,固定し,主としてよこ方向にストレッチ性を付与する加工。
2823 . ストレッチ素材 / stretch material // 1958年デュポン社がゴムのように伸縮する性質のポリウレタン繊維(スパンデックス)を開発し、その特性を生かして衣料用等に使用。 主に綿やナイロンと混ぜた複合糸として製品化。従って、ポリウレタン100%の製品は無い、混用割合は、5〜30%程度。従来の素材は、 @耐塩素性に劣る、Aポリエステルとの同時染色が難しいなどの問題もあり、それを改良する素材も開発されている。他に、 ポリエーテル・エステル系の弾性糸や、ナイロンとポリエステルの中間の物性特性を持つPBTやPTT繊維などがある。
2824 . ストロングトーン / strong tone // 少し濁った鮮明濃色。スポーツ衣料によくつかわれる。
2825 . スナール / snarl // 糸のよりが緩んで生じたループ状の縮れ
2826 . スナール指数 / snarl value // 糸の単位長さ当たりの荷重点でスナールが生じたときの距離の割合
2827 . スナッグ、スナッギング / snag, snagging // 衣服をひっかけるなどして、糸の一部が生地表面から飛び出し、ループ状、ピル状を呈したり、引きつれなどを起こすこと。 糸、繊維又はフィラメントが生地表面から立ち上がり、ループ状となったもの。
2828 . スナッグ試験機 / snag tester // スナッグ性の試験に用いる試験機
2829 . スパン・ヤーン / spun yarn // 紡績糸。綿・麻・毛・化学繊維のようなステープル(短繊維)に撚りをかけて長い形状にしたものをいう。 絹・レーヨン・アセテート・合成繊維などのフィラメント・ヤーン(長繊維の糸)に対する言葉。
2830 . スパン・レーヨン / spun rayon // レーヨン・ステープルを紡績して糸にしたもので、一般にスフ糸という。スフ紡式(または2インチ紡式)という紡績法によって紡績され、 綿糸と羊毛糸の中間的な糸になる。
2831 . スパンツ / // パンツほどしっかりせずスパッツほどぴったりしない着衣
2832 . スパンデックス / spandex // ポリウレタン繊維の一種で、ゴムのような弾性を示す繊維。ポリウレタン繊維は、米国では “スパンデックス” 。日本の家庭用品品質表示法では、"ポリウレタン" の呼称で呼ばれる。 更に、日本語では “弾性繊維”、英語では、“elastane (エラスタン)”  とも呼ぶ。染色についての詳細は、「9. 分散染料」参照。
2833 . スパンボンド / spun-bounded fabric // 化学繊維を紡糸する場合、繊維が十分に固まらないうちに直接シート状のものを作る。このシート状の固められたものをスパンボンドという。 スパンボンドは腰と張りがある不織布の一種で、各種の産業資材に使われる。素材としてはポリエステルが多く、 ナイロン、ポリプロピレンなどの溶融紡糸によるものが適している。しかしキュプラなど、湿式紡糸のものも一部ある。
2834 . スパンレーヨン / spun rayon // レーヨン短繊維
2835 . スフ / staple fiber の略語 // ステープル・ファイバーの略語。レーヨンの短繊維。すなわちレーヨン・ステープル。これを紡績糸にしたものをスパン・レーヨン(スフ糸)といい、 これを織ったものをスフ織物という。天然繊維に似た外観を持ち、綿織物タイプ、毛織物タイプなどがある。 現在は、レーヨンのフィラメントもステープルもすべて【レーヨン】と呼び、スフという名称は使われていない。
2836 . スプラ型反応染料  反応染料 / hetero-bifunctional reactive dye // スミフィックススプラの登場で、MCTとビニルスルホンのニつの官能基を同一分子内にもつ染料の登場となった。
2837 . スプリット・ヤーン 割繊糸 / split yarn // スプリットとは「割る、裂く」の意で、フィルムを適当な幅に切断し、延伸してから更に細かく縦方向に割り裂いて、細い網状の繊維としてから、 撚りをかけて糸状にしたもの。細い糸にするのは困難で、500〜5,000デニールの太さになる。原料はポリプロピレン・ポリエチレンが多い。 用途は包装資材・産業資材のほか、カーテン・カーペット・手芸糸・セーターなど。
2838 . スプルース / spruce // 濃い緑。トウヒの葉の色。
2839. スプレー染め、スプレープリント / spray dyeing // 染液などを霧状に吹き付けて染色すること。ぼかし染め,模様染め,霜降り染めなどの特殊染めが可能。
2840 . スプレードライヤー / spray dryer // 溶解状態にある水溶性染料や、ビーズミルを使い微粒化した疎水性染料を、ノズルから噴霧し、熱風を当て瞬時に乾燥し粉体を得る装置。
2841 . スペースダイイング / space dyeing // 糸の長さ方向に間隔をおいて行う部分染め。かせ,チーズ又は布地に編み上げた状態で染色する。ニット・デニット法がその代表例。
2842 . スペクトラムアナライザ / spectrum analyzer // 電気信号や電磁波に含まれる周波数を分析し、周波数別の強度を2次元的に表示する計測器。スペアナと略される。 オシロスコープが縦軸を電圧、横軸を時間として時間変化をグラフとするのに対し、 スペクトラムアナライザは横軸を周波数として周波数特性をグラフ表示する。高周波部品や、 TV・放送機器、携帯電話、無線機、通信機器などの帯域幅、雑音、高調波ひずみ、不要放射(EMI)などの測定に使用される。
2843 . スペクトル / spectrum // 波長の長い順に赤橙黄緑青藍紫と並べた色の帯びのこと。ニュートンが名付けた。
2844 . スペクトロフォトメーター / spectrophotometer // 分光光度計。光の波長を分けてその量を数値化する機器。詳細は、本HP「24. 測色・CCM」参照。
2845 . スペシャリスト / specialist // 専門家。
2846 . スペック / speck // 染色時に未溶解染料、分散不良の染料、その他染料中に含まれている不純物などが点状に染色布に付着して汚れたもの。
2847 . スペック  捺染欠点 / speck // 小さな点状の色汚れ。色糊中の未溶解染料や不純物が付着した場合に発生する。 対策: 1)染料の溶解・分散後“ふるい”や目の細かい布・紗を通す。  2)染料・糊剤・助剤の三者の相容性に留意する。 3)色糊を再ろ過する。 4)色糊の乾燥を防止する。
2848 . スペック染め / speck dyeing // 毛織物中にある植物性の夾穀物は、最初から毛染料を用いないで、一般に染料浴を行って夾穀物を黒ずんだ色や、他の色に染め、 又は汚してから染色するので、その予備的な染色加工をいう。 イギリスの用語では、この染まらない夾穀物を手でつまみ取る工程をいうので、この場合は染色処理ではない。
2849 . スポットむら / spot // チーズ染色などの不良によって、生じたスポット状の染めむら
2850 . スポンジング / sponging // 主として毛織物の緩和収縮を小さくするため,縫製の裁断に入る前にスチーミングし振動を与えて十分収縮させる仕上げ。 最近ではレーヨン及び/又は合成繊維の織物もしわ直し及び寸法安定を目的として行われるようになってきた。 高級テーラでは,水に浸して自然乾燥することが一般的でこれもスポンジングの一つ。シュランクという。 スポンジングの後、熱と圧力を加えて、生地を安定させる。
2851 . スマートカメラ / smart camera // CPUや専用プロセッサなどを搭載し、画像の入力だけでなく画像処理も内部で行えるインテリジェントなカメラのこと。 単体でマシンビジョンとして機能する。産業用カメラの基本性能に加えて、 LAN・DIOなどの通信機能や、Webベースのグラフィカルなユーザーインターフェースによる優れた操作性を備え、 アプリケーション開発環境が整っていることなどが特長。
2852 . スマルト / smalt // 花紺青。赤味の中色ネービー。
2853 . スムース編み  編組織 / double rib // ゴム編みを2つ組み合わせていて、表裏ともにスムースな外観をしている。生地が厚くなるので、細い糸を使う場合が多い。インターロックともいう。 編地の中に空気を含む性能(含気性)が高いので、冬の肌着に使用される。その他、ブラウス、スーツ、子供服、パジャマ等の用途がある。 30番手から60番手が通常使用される。ゴム編みを3つ組み合わせると3段両面、4つ組み合わせると4段両面と呼ぶ。 3段両面編みでポリエステルやナイロンで編まれたるとジャージの素材となる。
2854 . スモーキートーン / smoky tone // ややグレーがかった色調の色
2855 . スモークブルー / smoke blue // 煙のような灰みがかった青
2856 . スモークヤーン / smoked yarn // 煙やほこりによって薄黒く汚れた糸
2857 . スモールパターン  編み組織 / // 平織にウェルトを併用すると、ウェルトした糸はループを作らず、表面で浮く。この浮き糸を途中でタックによって接合すると、 雨季の少ないジャカード柄を編むことが出る。ウェルトは編芯を編みたてる位置から外した状態をいい、 この部分の糸はループを作らない糸になる。用途:外衣や室内装飾用の生地。緯編 
2858 . スモッキング / // 縫い縮めたギャザーの山襞をすくいながら、刺繍糸でかがり縫いすること。子供服のヨークや袖口・ベビー服などに多く見られる。
2859 . スライダー /  slider // 服や鞄のファスナーにつける引手となるもの。
2860 . スライディング摩擦難融加工 / // 溶融紡糸した合成繊維が摩擦により穴があくことを防ぐ加工。対策としては、繊維の表面 にシリコンなどの平滑剤を与え、摩擦熱を低くする。
2861 . スライバー / sliver // 綿(わた)から糸を作る工程。いわゆる紡績工程で、繊維がくしけずられて平行な状態にされ、引き伸ばされて直径2〜3pの太い綿のような形にされる。 これをスライバーという。このスライバーを順次引き伸ばして細くしながら撚りをかけて糸にする。日本語では、篠(しの)と言うが、 今日ではスライバーと言う言い方が一般的。
2862 . スラグ繊維 / slag fiber // 製鉄の際に出る鉱さいから作った繊維。鉱さいを入れた炉に圧縮空気を送り、 約1400℃に加熱溶融し炉から小球状に流出させて高圧蒸気噴射により吹き飛ばし繊維状(直径5〜15μm、長さ約5cm)とする。 断熱材、高温液輸送パイブのカバーなどに使われる。
2863 . スラック・マーセリゼーション / stock mercerization // 綿織物にストレッチ性を与える加工。苛性ソーダ溶液で処理して縦方向にストレッチ性を生む。
2864 . スラックスの歩き / off balance setting for trouser // スラックスをつり下げたとき、両脚部分が重ならないこと
2865 . スラッジ / sludge // タンク内に劣化して溜まった油分や、錆などの沈殿物。工場廃水の沈殿物や浮遊物などの汚泥全般を指す場合もある。 放置すると、機器のトラブルの原因となるばかりでなく、環境汚染の原因ともなるため、吸引や濾過などにより除去する必要がある。 一般的には、浮遊汚泥はフロートによる吸収、沈殿物はポンプによる吸引・濾過を行う。
2866 . スラッシュポケット / slash pochet  // 衣服の表面上にあるウェルトポケットの口から内側へ貫通しているタイプのポケット。スラッシュとは、切れ目、切込み、切り口の意。
2867 . スラブ / slub // 糸が異常に太くなり、より数が少ないか又はほとんど加ねんされていない、長い節状のもの
2868 . スラブ・ヤーン / slub yarn // 糸を作る段階で、ところどころに太い部分を出した糸。すなわち糸を作る最後の工程である、精紡機による一部の機械操作によって、 ランダムに節(ふし)状の太い部分が作られる。節糸(ふしいと)ともいう。
2869 . ズリ / // 框(かまち)の中にあって、杼を左右に動かすための装置。
2870 . スリークォーター丈 / // 衣類の丈が四分の三の長さであること。
2871 . スリコミ / // 薄地に濃い色の染液を鉄べらなどで捺染してつくる染色法。これによって出来上がったものは国の重要無形文化財指定には含まれない。 本場結城紬ではある。もともと薄地に柄というのがないため、需要にともない発案されたという。
2872 . スリット / slit  // ジャケットやスカートの裾の切れ込み。デザインの場合もあるし、体の動きを楽にすることを兼ねることもある。同様の機能を持つベンツとの違いは、 例を引くとチャイナドレスの脇の開きはスリット、紳士ジャケットの後見頃の開きはベンツ。ベンツには生地に重なりがあるが、 スリットには重なりがない。
2873 . スリップ防止加工 / antislip finish // 織物の目よれ(スリップ)の発生を防ぐ加工。薬剤を用いて織物などのたて糸とよこ糸の滑りを防止する。絹織物、減量加工した目透きの織物に用いる。
2874 . スリッポン / // 紐や留め具がなく、着脱の容易な靴。スリップオン。
2875 . スレーキ / // ポケット布やメンズパンツの腰裏に使用する、綿または綿/ポリエステル混紡の薄い平織または綾織地の生地の呼称。 カジュアルパンツのスレキは無地のシーチング素材(綿100%もしくはポリエステル綿混)を使うことが多い。 昔ながらの紳士パンツの腰裏素材はストライプ地の100番双糸クラスの光沢のある綾織物が使われることが多い。 見えない所なので最近はコストのこともあり無地の生地が多くなっている。
2876 . スレートグリーン / slate green // 暗い灰みがかった緑
2877 . スレッド / thread // 「縫い糸」。糸を撚り合わせてつくったやや太めの糸で、縫い糸、刺繍糸、畳糸などになる。 ちょうどヤーン(糸)とコード(綱、縄)の中間の糸。
2878 . スレン染料 バット染料 建染染料 / // 綿・麻に用いられる。ケト基を持つ不溶性染料で、アルカリハイドロサルファイト還元浴でロイコ化合物をつくり水溶性となり、 セルロース繊維に親和性を示す。後、酸化により再びケト基となり堅牢な染色物を作る。 日光、洗濯に非常に強いので実用品の染色に適し、主に浸染で染色する。比較的、低温で染色できるのでローケツ染めや絞り染めにも使用できる。 混色は可能であるが、溶解時と染色後の色相が大きく異なるので事前の試験が必要。
2879 . スワッチ / swatch // 「布地、紙、皮などの見本、小布(こぎれ)」の意味。
2880 . すくい / float // よこ糸が数本飛んで組織されないもの。 タテ糸が一部切れて、他の糸の開口を邪魔している様。
2881 . すくい不良 / inferior blind stitch // すそ及びそで口のすくい縫いの不良によって、縫い外れ、縫い目飛び、縫い終わりのほつれ、表へのひびき、表地の引けなどを生じること
2882 . すず増量 / tin weighting // すず塩による処理によって、絹の重量増加、触感の改善などを行う加工
2883 . ずぶ染め ずぼ染め / exhaust dyeing // 浸染のこと。染浴の中にずぶっとつけ込んで染色する事から生まれた呼び名。
2884 . ずぼら伏せ ずぼらぶせ / // 手描友禅の伏せ糊で面積の広い場合、模様の周囲の糊を厚く置き、引染め刷毛の届かない内部の伏せ糊を薄くすること。
2885 . すみ黒 / off black // 黒に近いグレー
2886 . すり込みなせん / // 型紙などを用いて染液をはけずりして行うなせん
2887 . すり友禅 / // 友禅板に地張りした布の表面に型紙を置き,染料溶液を含ませた丸はけを用いて色をすり込み,模様を染め出す捺染。型紙友禅の一つ。
2888 . すれ(擦れ) / friction mark // 摩擦などによって繊維表面が損傷を受け,光沢及び/又は色相が異なって見える状態。ロープ染色のとき起こりやすい染色欠点。
2889 . すれ汚れ(ひきずり)  捺染欠点 / soiling by rubbing // 捺染模様が十分に乾かないうちに異物に触れ、模様部分の色がすれ、他の部分を汚したもの。乾燥不十分な状態で被捺染布を不注意に引きずったり、 ものに触れた場合に発生する。 対策:1)乾燥を十分に行い、被捺染布の取り扱いに注意する。  2)ガイドローラのスリップや。布のたるみが起きないよう注意深く張力を調節する。
2890 . 水洗 / water rinse // 染色・「蒸し」後、生地に付着している不要の糊・薬剤・染剤などを除去するために行う水洗い。水洗い。
2891 . 水中起毛 / wet sueding // セルロース系繊維織物に湿潤状態で研磨ロールを使用して行う起毛。繊維が膨潤した状態で起毛するため,繊細な起毛効果を得る。
2892 . 水分平衡(すいぶんへいこう) / moisture equilibrium // 予備乾燥で公定水分率以下にした後、標準状態の場所に放置し、恒量又は恒長となった状態
2893 . 水分率 / moisture regain, moisture percentage // 任意の状態の質量と絶乾質量との差の絶乾質量に対する百分率 。  生糸で、任意の状態の質量と、元の質量に対する百分率をいう
2894 . 水分率測定器 / moisture regain measuring apparatus // 水分率を測る測定器
2895 . 蘇芳・蘇方・蘇枋 すおう / // 黒味を帯びた赤色。スオウの樹皮で染めた色。今昔物語では凝固しかけた血液の表現にも使われている。
2896 . 砂色 / sand // 灰色がかった薄い黄色で、薄いベージュ色に近い
2897 . 砂子(すなご) / // 意匠技法の暈し(ぼかし)の一種。砂をまいたようにぼかしたもの。金箔の粉も砂子と言う。
2898 . 水溶性ビニロン / // ビニロンの原料はポリビニルアルコールで水溶性の性質を持つ。PVAをそのまま紡糸、製造すると水溶性ビニロンとなる。 衣料品用途のビニロンはPVAにホルマリン処理をして耐水性を高めている。用途として代表的なのがケミカルレースと無撚糸タオル。 共に、水溶性ビニロンは最終製品には残存しない。ケミカルレースは 水溶性ビニロンで織られた薄い平織りの基布にレース刺繍を施し、水洗して基布を溶かして作る。 基布が無くなるとレースだけが残り手編みのレースの様になる。化学的にレースを作るのでケミカルレースと称す。
2899 . 素描友禅  すがきゆうぜん / // 生地に直接、染料液を筆・刷毛で描き染める技法。無線友禅。
2900 . 素上げ / // 染料仕上げの革の雰囲気を活かし、素上げの状態で使用する。
2901 . 杉綾(すぎあや) 織物組織 / // 綾織の綾線の向きが等間隔で逆になったもの。山型の連続した構成で生地に垂直と水平方向とに組み合わされたものとがある。 ◎杉綾と呼ばれているのは形が杉に似ているため。
2902 . 生絹(すずし) / // 繭から引き上げたままの、手を加えない生の糸(きいと)で縦横を織りあげた布。
2903 . 括把釣 すてばつり / // 紋意匠図への作図技法の一つ。意匠図に表現する際の最も細い"はつり"。
2904 . 墨打ち すみうち / // 一反の白生地に、着物の各部分(袖・身頃等)を振り分け、柄の位置・紋の位置などを示す印を付けること。
2905 . 墨流し(すみながし) / // 水面に墨汁、顔料、不溶性染料などを浮かせてかき回し、流動状の模様を生み、それをプリント下地の布表に付着させて染色する捺染方法。 マーブリングともいう。
2906 . 摺込み友禅 すりこみゆうぜん / // 型を用い、丸刷毛で染料液を生地に摺り込んで模様染めする方法。暈し染めが自在にできる。摺り友禅。
2907 . 擦れ(すれ) / friction // 局部的な過度の摩擦によって、生地の光沢が異なること
2908 . 擦れ汚れ / stain by friction // 生地が他のものと擦れてできた汚れ
2909 . 寸法不良 / bad measure // 仕立て上がり寸法が合わないこと
2910 . セーフテキスタイル / // 人体保護、安全装備等に使用される繊維。防護服、防弾衣服、防火服、カモフラージュネット、安全作業衣等
2911 . セーブル / sable // こげ茶。フランス語で同じ綴りのsable(サーブル)は、tanに近い淡い茶色
2912 . セーム加工 / emery raising // ⇒エメリー起毛
2913 . セーム革(せーむがわ) / Smischleder(独) // オオジカの皮を動植物油でなめした物。高級手袋、衣料などに使われる。
2914 . セーム仕上げ / shammy finish // ダブルトリコットのような編地を起毛・せん毛して,鹿皮(セーム皮)のような外観・風合を与える仕上げ。スエード仕上げともいう。
2915 . セールスプロモーション / sales promotion // お客の購買意欲に働きかけ、購買に結びつける販売促進活動。イベント、実演販売などの他、P0P広告や社名広告などがある。
2916 . ゼオライト / zeolite // 沸石類と呼ばれる鉱物の総称で、内部に多くの極微小な空洞がトンネル状に存在する。ケイ素(Si)とアルミニウム(Al)が酸素(O)を介して結合した構 造をしている。吸着材や軟水化剤として利用される。
2917 . セクリート / // (フランス語で)スカートの内部の層を意味する。
2918 . セコンドカット / second cut // 毛を刈るとき二度刈りして得られる短い羊毛
2919 . セット / setting // 織物を求める形状に固定すること。寸法の安定や組織の固定などのこと。セットには乾熱、蒸熱、熱水セットなどがある。
2920 . セット不良 / imperfect setting // ヒートセット時の温度などの不適切によって生じた風合い又は幅の不良
2921 . セパレーションカラー / separation colour // 色と色を分離し配色全体の調子を整える色。
2922 . セパレーション効果、輪郭線効果 / // 明度と彩度の類似した色が隣接すると、その境がはっきり見ないが、境に線を引くと隣接する色がはっきり見えるようになる事。
2923 . セピア / sepia // イカ墨由来の黒っぽい茶色。
2924 . ゼブラ / zebra // ゼブラ シマウマの様な柄。
2925 . セベソ指令 / Council Directive 96/82/EC on the Control of Major-Accident Hazards // 大規模事故災害防止指令(EU)。1996年に採択されたEUの指令。 1976年にイタリアのセベソにある化学工場で発生したダイオキシン汚染事故をきっかけに制定されたことから、 本指令を「セベソ指令」とも呼ぶ。1982年制定の特定産業活動による大規模事故災害に関する理事会指令(82/501/EC)を改正したもの。 この指令の目的は、危険物質を伴う大規模災害を予防し、災害が発生した際の人間や環境への危害を最小限にすることにある。
2926 . セミダル / semidul // 化学繊維の「半つや消しの糸」の意味。つやがある糸はブライト、つやがない糸はフルダル。
2927 . セミフレア / // スカートの裾の広がり方を表現する用語で、広がる感じのフレアと広がらないタイトの中間概念のこと。
2928 . セラドン / celadon // 青磁色。タイの青磁セラドンの色。
2929 . ゼラニウム / geranium // ゼラニウムの花の明るい赤
2930 . セラミックス加工 / // セラミックスを用いて、保温性、抗菌性、紫外線の遮蔽(しゃへい)性を与える加工。
2931 . セラミック繊維 / // 無機質繊維の一種で、アルミナ・シリカ系の物質を溶融して繊維化したもの。必要に応じて硼酸(ホウ酸)ガラス、ジルコニア、酸化クロムなどを加える。 2000℃以上の高温で原料を溶融して繊維にするので、耐火繊維として使われる。 アルミナ含有量が40〜60%程度の原料を溶融状態から高速の気体流や高速回転するローターの遠心力を利用して繊維化させた非晶質(ガラス質)繊維と、 アルミナ含有量が70%以上の原料をゾルゲル法や高温焼成により結晶化させた、より耐熱温度の高いアルミナ(ムライト)ファイバーに大別される。
2932 . セリシン / sericin // 絹の主成分であるフィブロインを粘着させているタンパク質の一種。絹は中心部にフィブロイン(アミノ酸物質)と、 外側のセリシンという物質から成り立っている。 セリシンは膠(にかわ)質で硬く、フィブロインはしなやかである。絹として仕上げる場合には、セリシンを精錬することにより取り除く。
2933 . セリシン定着加工 / // 生糸のセリシンがついたままの生織物を、硬い風合いにとどめておく加工。出来た織物を生絹(生絹)織物という。シルク・オーガンジー、 シフォンなどはセリシンを残してある織物。
2934 . セリプレーン / seriplane // 糸むらなどの判定に用いる糸を検査板に等間隔で巻きつける装置
2935 . セルラーゼ / cellulase // セルロースを分解する性質をもつ酵素。セルロース系繊維を減量化し織編物に自然な柔軟性の風合を与えることができる。
2936 . セルリアンブルー / cerulean blue // セルリアンは空色の意で、やや緑みの明るい青。一般に、硫酸コバルトなどから作られた顔料の鮮やかな濃い青をさす。
2937 . セルロース系繊維 / cellulosic fiber // 植物の天然繊維及び再生繊維を指す。セルロースは (C6H10O5)n の構造をもつ高分子。天然繊維としては、綿、亜麻(リネン)、ラミー、バナナ、竹、ケナフ、月桃、ヘンプ、カポック等があり、 再生繊維であるレーヨン、ポリノジックレーヨン、キュプラ、テンセル、リヨセルなどがセルロース系繊維となる。 セルロース系繊維は直接染料、バット染料、ナフトール染料、硫化染料、反応染料で染める事ができる。 この中で反応染料は色味も鮮やかで染色堅牢度も高い事から、最も多く使用されている。セルロースはβ-グルコースが重合したものであり、 分子は水素結合によってシート状になっている。 これに対し、α-グルコース分子が重合したデンプンは水素結合によるらせん状になっている。
2938 . セレクトショップ / select shop // ショップのオーナーが自分のセンスで選んだ様々なブランドのアイテムを扱う店舗。(こだわりを持つ個性的な店)
2939 . ゼロエミッション / Zero Emission Concept // あらゆる廃棄物を原材料などとして有効活用することにより、廃棄物を一切出さない資源循環型の社会システム。
2940 . センターホールド / // 中央で二つに折るカット加工。
2941 . センタむら / different shade on edge, edge mark // 丸編生地で、エッジ部分(チューブを二つ折りにした両耳部分)に生じた染めむら。エッジむらともいう
2942 . センダル / // タフタ(合繊のフィラメント糸を使った平織りの薄地絹織物)と質料の似ている絹。
2943 . センハチ / // スミスのルーズソックスで1800円の商品を指す俗語。
2944 . センブリエキス / // センブリの全草から抽出しており、発毛促進、毛細血管拡張作用、細胞賦活作用に優れている。
2945 . ゼンマイ / // 綛(かせ)糸を枠上げする機械。
2946 . せっけん 石鹸 / soap // 油脂(脂肪酸)をナトリウムあるいはカリウムでけん化したもの。脂肪酸塩。
2947 . せんじゅう 洗絨 / scouring // 毛織物を洗い、汚れを除去すること
2948 . 制菌加工 / microbial control finish // 繊維上の菌の増殖を抑制する加工。一般用途では,黄色ぶどう球菌,肺炎かん(桿)菌,大腸菌,緑のう(膿)菌などを対象としている。
2949 . 制菌加工素材 / // 黄色ぶどう球菌だけでなく、肺炎かん菌や大腸菌、緑膿菌、MRSA(MethicillinResistantStapylococcusAureusメ チシリン耐性黄色ぶどう球菌)についても繊維上での増殖を抑える、強い抗菌性を持つ素材。
2950 . 制細菌剤 / bacteriostatic agent // バクテリア増殖防止剤。
2951 . 制電加工 / antistatic electricity finish // 制電加工。制電効果のある界面活性剤を使用したり、電気絶縁性の低い物質、或いは導電性の良好な物質、例えばカーボン等を練りこむ加工。
2952 . 制電繊維(せいでんせんい) / antistatic fiber // 合成繊維の大きな欠点は静電気が起こりやすいことで、これを改質して静電気の発生を抑えた合成繊維をいう。 特に静電気の発生の大きいナイロン・ポリエステルを対象にして開発されている。方法としては、制電効果のある界面活性剤を使用したり、 電気絶縁性の低い物質、或いは導電性の良好な物質、例えばカーボン等を練りこんだ製品が開発され、広く利用されているが、 導電繊維(どうでんせんい)と比べると効果は低い。一般的に繊維の電気比抵抗が10-8乗〜10-12乗Ω・cmのものを制電繊維という。
2953 . 青磁色(せいじ)色 / celadon // 青磁に似た薄い緑色。秘色(ひそく・ひしょく)とも呼ばれる。
2954 . 成熟度 / maturity // 綿繊維の成熟の程度
2955 . 成熟綿(せいじゅくめん) / Matured Cotton // 成熟した綿繊維。⇔ 死綿 dead cotton、未成熟綿 immatured cotton。
2956 . 整経(せいけい) / // 1)整経台または整経機を用いタテ糸の総糸数を所定の長さに揃える織物準備作業。 2)経糸を織機にかける前に行なう準備工程の一つ。経糸を一定の長さと本数に分け、乱れないように配列してドラム、あるいはビームに巻き取る作業。
2957 . 整理仕上げ / // 染色工程における水洗い、ソーピング、乾燥、巾出し、 艶出し等の工程の総称。
2958 . 正反射 / regular reflectance // 入射角と反射角が等しく、反射光線が平行光線である反射。鏡面反射(Specular reflection)とも言う。
2959 . 正量 せいりょう / corrected mass // 絶乾質量に、公定水分率に相当する質量を加えた質量
2960 . 正量混紡率 / blending ratio based on corrected mass, mixture ratio based on corrected mass // 正量の混紡率
2961 . 正量繊度 / Fineness Based on Corrected Mass // 正量の繊度
2962 . 正量番手 / yarn number based on corrected mass // 正量の番手
2963 . 清色 / clear colour // 純色に黒を混ぜた色(暗清色)および、白を混ぜた色(明清色)。⇔ 濁色
2964 . 清涼性 / // 繊維製品を身につけた際に汗によるベトツキがなく肌触りがサラサラとし軽くて涼しく感じさせる機能。そのためには、 肌への接触面においてドライタッチ感が要求され、肌側から外気側への吸水性能はもちろんのこと透湿性も兼ね備える必要性があり、 かつ、軽量性も望まれている。
2965 . 堰出し せきだし / // 模様の輪郭を広く糊・蝋で防染して染めること。糸目を用いず染め分けて模様を表現する友禅を堰出し友禅という。
2966 . 石竹色 / // ピンク。セキチクの花の色。
2967 . 生産コスト / cost of production
2968 . 生産期間 / production period
2969 . 生体適合性 / // 生体適合性の定義はまだ明確には定義されていない。より一般的には生体適合性とは“生体に優しく、何らの影響も与えないし、 また生体からも影響を受けずに生体に良くなじむ性質”である。従って繊維製品が生体適合性を有するとは、 血液、体液、人体組織などと接しても上記特性を保持する性質。
2970 . 生物化学的酸素要求量 / biochemical oxygen demand // BOD 水中の好気性微生物が,溶存酸素の存在のもとで水中の有機物を酸化分解する時に消費する溶存酸素の量。水の汚濁度の指標の一つ。
2971 . 生分解性繊維 / biodegradable fiber // 微生物が分泌する酵素によって分解される繊維の総称。生分解性繊維には天然繊維と再生繊維、合成繊維がある。 綿や麻、ウール等の天然繊維は生分解性を有している。再生繊維もセルロース原料であり分解する。 合成繊維ではポリ乳酸繊維(PLA)が代表的。PLAはとうもろこしを原料とする天然資源由来のプラスチック=合成樹脂。 石油由来の原料としてはポリブチレンサクシネート、ポリカプロラクトンなどがある。 PLAはバイオマス素材(化石資源以外の再生可能な生物由来の資源)であるとうもろこしを使用していることもあり広く流通している。 合成繊維の中では数少ないカーボンニュートラルな繊維ともいえる。ちなみにコットンや麻などはカーボンニュートラルである。
2972 . 生分解性素材 / biodegradable material // 自然界に存在する微生物の作用によって、構成するすべての物質が最終的に水と二酸化炭素まで分解される性質を持つ素材。
2973 . 精華  織物組織 / // 羽二重と変わり無地縮緬の中間で、シボの少ないつるりとした縮緬。喪服などの生地として使用。
2974 . 精練(せいれん) / scouring // 繊維・繊維製品に付着している天然不純物、油剤などを取り除く染色の前工程。アルカリ類と界面活性剤を用いて溶解・分解・乳化・けん化・酸化で除く。
2975 . 精練 / Degumming(絹) // 生糸に付いているセリシンという物を落とすために石鹸入りの釜で炊く行程。
2976 . 精錬  / Boiling-off(一般), Degumming(絹). Scouring(化学繊維、絹) // 繊維、糸、生地などに含まれていたり、付着している天然の不純物や工程中に与えた薬剤などの人工的な不純物を、繊維を痛めず取り除き、 染液などの浸透をよくし、均一な染色が出来るようにする工程。
2977 . 精錬不良 / imperfect scouring, uneven scouring // 精錬の不完全によって生じた生地の外観、風合い、光沢などの異常。若練りともいう
2978 . 製糸 / // 4〜11個くらいの繭(まゆ)から繊維を繰り出して生糸をつくることをいう。実際には繭を温湯に浸して解繊しやすく引き出して一本の糸にする。 繭を構成している一本の繊維は約2〜3デニール。例えば3デニールが7個の繭から製糸されていれば21中(なか)、9個の場合は27中と称する。
2979 . 製造卸 / apparel jobber // 製造業と卸売業を兼ねている業態
2980 . 製品安全シート / material safety data sheet // MSDS 化学物質からなる製品について、名称、物理化学的性状、有害性の有無及びその程度、万一の事故、 体内吸収など不慮の取扱い事故への対処法などを記載したシート。
2981 . 製品洗い加工 / garment wash // 着古した感じを、新品の衣料に与える加工。ジーンズに用いられていた方法で、製品に縫い上げてから洗浄機で水洗いする。 そのため、自然にはき込んだ感じが出てくる。
2982 . 製品染め / garment dye // 服に縫い上げた、あるいは編み上げた製品を浸染によって色無地染めする染色。Tシャツ、肌着などに用いられる。 消費者に最も近い段階での染色であるためクイックレスポンスに対応しやすい。
2983 . 静電気の帯電 / // 静電気は2つの物質が接触または分離した時に、電荷の移動、電荷の分離などの過程で発生し、物質が帯電することをいう。 物質の相(気体、液体、固体)を問わず、あらゆる所で発生する。
2984 . 静電植毛 / electrostatic flocking // 表面に接着剤を散布した被加工物に強い電界をかけて、静電気により短繊維(パイル)を植え付ける表面加工。「フロッキー加工」とも呼ぶ。被加工物は ABS樹脂、PP樹脂、各種金属、スポンジなど、植毛の種類はナイロン、アクリルなどである。素材によってビビリ音防止、遮熱・断熱、湿気防止、摩擦防止 など、多様な機能を付加できる。
2985 . 静電電子写真方式捺染, 電子写真方式捺染 / electrostatic electrographic print // 簡単に静電捺染とも呼ぶ。いわゆる “ゼロックスコピー”=カラーレーザー方式で、染料トナーを使ったデジタル捺染。 技術的に、濃度が出ない、使用できる染料が限られるなど、多くの欠点があり、実用性に乏しい。 2013年、長瀬産業、オージー・ナガセが、“DENATEX-EST” として華々しく登場させたが、四年足らずで霧散した。
2986 . 静電紡糸 / electro spinning // 溶媒に溶解させた繊維成分を電圧をかけながら延伸していくことにより、極細ナノファイバーを作る紡糸法。
2987 . 脆化(ぜいか) / degradation // 光、薬品などの影響で、経時的に強さが低下すること
2988 . 積分球 / integrating sphere // 分光タイプの測色機における、内側が白色の球体。
2989 . 赤外線乾燥 / infrared dry // IRドライとも呼ぶ。熱風による乾燥と違い、対流が起きにくい事から、連染における染料のマイグレーションを抑制すべく、 熱風乾燥に先立ち使われる。
2990 . 接着じわ / hem puckering // しん地又は表地の接着境界線の際(きわ)に生じたしわ
2991 . 接着強力不足 / insufficiency of adhesion strength // 接着条件などが不適正で十分に接着されないこと
2992 . 接着剤のしみ出し / adhesive oozing out, strike through // 表地などの表面に接着しん地の接着剤がにじみ出していること
2993 . 接着剤の逆しみ / strike back // 接着しん地の接着剤がしん地の裏側へにじみ出すこと。にじみ出した接着剤がしん地の裏側に接する他の素材などを接着すること
2994 . 接着芯 / fusible interlining // 衣料品をつくるとき、副素材として用いられるもので、衣服のシルエットを形づくる芯すえ作業を接着によって行なう芯地のことをいう。シール芯・アイロン接 着芯など多色々な物がある
2995 . 設備投資 / investment in plant // 建物とか機械設備などの有形固定資産に対する投資
2996 . 絶乾混紡率 / blending ratio based on bone dry mass // 水が存在しなくなるまで乾燥した状態での混紡率
2997 . 絶乾質量 / bone dry mass // 水が存在しなくなるまで乾燥した状態の質量
2998 . 絶乾状態 / absolute dry condition // 規定の温度(通常は105±2度)の乾燥機中に放置し、恒量となった状態
2999 . 背伏せ せぶせ / // 絽や沙のような着物の背縫いの部分の縫代がきれいに見えるように袋状にしてあてる布。
3000 . 千歳緑(せんざいみどり) / bottle green // 常磐樹(ときわぎ)の暗い緑からきた色名
3001 . 選毛(せんもう) / sorting // 1頭のヒツジからとられた原毛を品質により部分ごとに選別する作業。繊度 (太さ・捲縮・色合) と毛足の長さなどにより分類する。
3002 . 剪毛加工(せんもうかこう) / shearing // シアリングともいう。布面のけばを刈る加工。織り組織や色柄を鮮明に表したり、見た目を整える、変化を付けるなどの目的で行う。 ビロード、別珍、コーデュロイのけば切りそろえに用いたりする。
3003 . 専門店 / speciality store // 特定の種類の商品だけを取り扱う小売店。
3004 . 専用ライン / monopolized line // 特定の単一品種を生産するためのライン
3005 . 洗浄剤 / detergent // 繊維などの表面に付着した汚れを除去して清浄にする目的で用いる界面活性剤。
3006 . 洗浄むら / uneven washing // かせ染めの水洗い処理が不十分なために生じた染めむら。 洗いの不良によって生じたむら
3007 . 洗濯堅牢度 / washing fastness // 染色物の家庭洗濯及び商業洗濯に対する耐性。洗濯試験機(Launder-O-Meter)を使用し、変退色と白布汚染で評価する。
3008 . 洗毛 / wool washing // 羊毛の原毛を精錬すること。原毛には脂肪質、汗質、土砂、草、ふんなどの不純物が付着しているので、これらを洗い落とす。
3009 . 染液 / dyeing liquor // 染色を行うために、染料、助剤などを溶解・分散した液。
3010 . 染色 / dyeing // 染料・顔料で繊維などを堅牢に着色すること。通常,均一に着色することを染色といい、模様を表すことは特に捺染といって区別する。 繊維の形状によって綿(わた)状で染色するばら染め,糸で染色する糸染め、布で染色する反染め、縫製品で染色する製品染めなどがある。 色には白色も含むため、精錬、漂白も染色。
3011 . 染色プログラム / dyeing program // 染色工程において,時間の経過に対応する温度・薬液注入などの設定を組み込んだプログラム。染色の自動化に使用される。
3012 . 染色加工 / // 繊維や糸、布などの精錬、漂白、染色のことを指すが、染色工程の後に施す仕上げ加工までを含むこともある。
3013 . 染色組合 / // 紺屋(染め屋)の登録する組合。主に染料費を一定にするためと化学染料の色見本(調合)の保持をしている。
3014 . 染色堅牢度 / colour fastness // 繊維に染色した色の丈夫さを染色堅牢度といい、その程度を級で表す。丈夫さとは、変色や褪色(たいしょく)の少ないことをいう。 日光にさらしたり、汗に濡れたり、洗濯やクリーニングしたなどの場合の染め色の安定性で判断する。 規格試験法としては、ECE、SDC、AATCC、ISO、JISなど。詳細は、本HP「13. 染色堅牢度」「14. 堅牢度と染料の構造」参照。
3015 . 染色助剤  / Dyeing Assistant Auxiliaries // 染色を行う時に用いる染料以外の薬剤。酸、アルカリ、酸化剤、還元剤、緩染剤、促染剤、均染剤、媒染剤、顕色剤、染料固着剤、乳化剤、分散剤、 染料溶解剤、繊維保護剤、消泡剤などがある。
3016 . 染色性 / // 繊維の染色の可染性や難易のこと。あるいは適応する染法、染料の種類のこと。
3017 . 染色速度 / rate of dyeing // 染浴中の染料が繊維に吸尽される速さ。染め足、染着速度ともいう。
3018 . 染着速度曲線 / dyeing rate curve // 染浴に溶解または分散している染料が繊維に取り込まれる速度をグラフにしたもの。染め足ともいう。
3019 . 染着平衡 / dyeing equilibrium // 染色工程の最終段階で,染料が液相から繊維相に移行する速度と,繊維相から液相に移行する速度とが等しくなる状態。
3020 . 染着率 / degree of exhaustion // 染色に用いた染料の中で繊維に染着した染料の質量分率(%)。単にexhaustionと書くこともある。
3021 . 染浴 / dye bath // 染色に必要な染料・薬剤の所要量を含む,バッチ式染色のための浴。
3022 . 染料 / dyestuff // 水などの媒体に溶解又は分散し,繊維などに親和性があって吸着され,ほぼ満足できる堅牢性をもつ色材。
3023 . 染料  Ink Jet 用語 / dyestuffs // 染料は粒状の物ではなく、色素が分子状態で発色する為発色色素が多く高濃度の発色が可能となる。溶ける性質を持ち、 溶解状態で発色するので繊維質のものに浸透する
3024 . 染料移行 / dye migration, dye transfer // 染料が繊維内を移動する事。溶媒中で移動する時は migration。分散染料が熱により昇華移動する時は、transferを使う。
3025 . 染料プリント / dyestuff print // 染料を使った捺染⇔顔料プリント(pigment print)
3026 . 染料かす付き / speck // 染色時に、未溶解染料又は染料の中に含まれている不純物によって生じた汚れ
3027 . 染料固着剤 フィックス FIX / Dye-Fixing Agent, FIX, fixing agent // 染色物及び捺染物に適用し、その湿潤堅牢度を向上させる薬剤。フィックス剤ともいう。
3028 . 染料仕上げ / // 植物タンニンなめしの革本来の風合いを活かす為、染色した革にわずかな染料しか使わない仕上げ。
3029 . 染料飛び / dye spot // 染料の粉末が飛散して生じたしみ状の汚れ
3030 . 染料飛び(紗ばね・しばき・ちり糊汚れ)  捺染欠点 / // 色糊飛散による汚れ。ローラ捺染で加工速度が速い場合や、 スクリーン捺染での型上げ動作の不適切、色糊の粘度が不適正な場合に発生する。 対策: 1)型枠の上げモーション、スキージの運動、押し圧を調整し適正化する。2)色糊粘度の調整、糊剤の選択を変える。
3031 . 染料の染まり易さ / 植物性の繊維(綿、麻、レーヨン、キュプラ) // 反応>直接>建染、ナフトール、硫化
3032 . 染料の染まり易さ / 動物性繊維(ウール、シルク) // 酸性>酸性媒染>反応
3033 . 染料の染まり易さ / アセテート、トリアセテート // 分散
3034 . 染料の染まり易さ / ナイロン、ポリウレタン // 酸性>酸性媒染>分散、反応
3035 . 染料の染まり易さ / ポリエステル // 分散
3036 . 染料の染まり易さ / アクリル // カチオン>酸性
3037 . 染料溶解剤 可溶化剤 / dissolution agents solubilization agents // オキシエチル化アルコール(グリエシンBC)、ポリエチレングリコール、チオジエチレングリコール、チオグリコール、尿素 等
3038 . 繊維 / fibre // 布地は糸でつくられ、糸は繊維でつくられている。繊維は大きく分類すると天然繊維と化学繊維(人造繊維)に分けられる。 天然繊維には植物繊維・動物繊維・鉱物繊維がある。化学繊維には、有機質繊維と無機質繊維に分けられるが、 服地に使う繊維のほとんどは有機質繊維で、合成繊維、半合成繊維、再生繊維などがある。
3039 . 繊維工業 / textile industry // 類語。生糸・綿糸・麻糸・化学繊維などの紡績や織物の工業。
3040 . 繊維識別法 / // 繊維の素材を識別する方法で、比較的簡単な方法としては@繊維の外観で識別する顕微鏡法、A焼いたときの臭いや焼いた後の状態で識別する燃焼法、 B薬品、染料で着色させ、着色の状態で識別する呈色(ていしょく)反応などがある。 ちなみにバズリクソンズがナイロン素材の研究のために行ったのはさらに高度な赤外分光分析と融点観測である。
3041 . 繊維長 / fiber length // 繊維の長さのことであるが、一般に繊維長とは絹のような長繊維(フィラメント)は除き、綿・毛・麻・化学繊維などの短繊維(ステープル)の長さをいう。 このうち化学繊維のステープルは所定の長さにカットするのでカット長ともいう。 繊維の長さは繊維の種類によって異なる。一般に綿は短く、毛は中間、麻は長い。また同じ繊維でも産地、種別によっても異なる。
3042 . 繊維長測定器 / combsorter, fiber length measuring apparatus // 繊維長を測る測定器
3043 . 繊維品貿易輸入浸透率 / // 日本への繊維品貿易輸入浸透率
3044 . 繊維保護剤 / protecting agent // 硫化染料、バット染料などの染色で、繊維が損傷するのを防ぐために用いる薬剤
3045 . 繊維保護剤 / fiber protective agent // 染色中の繊維の変質及びぜい(脆)化を防止する目的で用いる薬剤。
3046 . 繊度 / fineness // 繊維または糸の太さ。デニールを指す場合もある。
3047 . 繊度(せんど) / denier // 繊維の太さをいう。繊維の太さはすべてデニールであらわすことができるが、デニールの単位は 『長さ当たりの重さ(1デニールは9000mの長さで1kgの重さ)』で決められているため、 比重の差のある繊維同士ではデニールが同じでも直径は異なる。
3048 . 剪(せん)毛, シャリング / shearing // 織編物表面の毛羽をブラシで整えた後,エッジの上を走らせ, 回転刃を用いて一定の長さに刈りそろえる操作。
3049 . 千歳緑 せんざいみどり / ever green // 常緑樹の深く鮮やかな緑色。
3050 . 選択吸着 / selective adsorption // 素材と水溶液中の溶解物質との間の親和性の相違によって素材が一部の溶解物質を選択的に吸着する現象。染色では、 繊維が染浴中に存在する特定の親和力の強い染料を選択的に吸着し、それが弱い染料の吸着を妨げむら(斑)染めの原因になる。
3051 . 選択性分離膜 / // 分離膜による分離操作では、駆動力として圧力差、電位差、濃度差などが使われる。 分離膜の特性は分離する粒子(分子、イオン、も含む)の大きさによって分けられる。それらは逆浸透膜(海水淡水化等)、 限外濾過膜(濃縮液、食品加工分野)、マイクロ濾過膜(化学工業)、気体分離膜(酸素富家膜等)などがある。
3052 . 全長 / // 紋紙一回転分の織り上げ長。
3053 . ソイルガード加工,SG 加工 / soil guard finish // 主としてふっ素系樹脂を用いて,繊維に汚れが付きにくくする加工。
3054 . ソイルリリース加工,SR 加工 / soil release finish // 疎水性の合成繊維に対して親水性の化合物を付与し,汚れても洗濯で除去しやすくする加工。
3055 . 総針 / full needle // リブ出会いの編み機の全部の針を用いて編む編み方。“総ゴム編み”とも。ゴム編みの基本編地
3056 . ソーダ灰 / soda ash // 炭酸ナトリウム Na2CO3。水酸化ナトリウムとその半分の物質量の二酸化炭素を反応させるか、炭酸水素ナトリウムを熱すると得られる。 反応染料の固着に使用される。苛性ソーダよりやや弱いため扱いやすい。
3057 . ソーダ洗い / soda washing // せっけんかす、油などを除去するために薄い炭酸ナトリウム液に通して洗うこと
3058 . ソーピング / soaping // 染色,捺染,樹脂加工などの後で,未染着染料,糊剤,染色助剤,余剰な樹脂などを除去するために行う洗浄。
3059 . ソープレスソープ / soapless soap // 石鹸以外の合成洗剤の総称。石鹸とは違って硬水や冷水でも高い洗浄力を示し、 酸やアルカリにも安定なアルキルベンゼンスルホン酸塩型の合成洗剤が第二次世界大戦末に登場して以来の呼び名。
3060 . ソシアル / social // 本来「社交的な、社会的な、懇親の」といった意味だが、正確にはソーシァルと発音する。ソーシァルウエアは和製英語で、 フォーマルウエアほど格式ばらないパーティ着、社交服といった意味に用いられてる。
3061 . ゾッキ / // ある素材を100%使っているということ。ゾッキとは総生(そうき)。
3062 . ソックレット / // 踝丈の靴下。アンクレット。また踝丈に折り返したソックスのことも意味する。
3063 . ソデス / SODES // フランスで開発された両面ニット。
3064 . ソリテアー / // 18世紀、かつらを結ぶのに使用した細い黒リボン。
3065 . ソルフェリノ / solferino // マゼンタ。
3066 . ソルベントインク  Ink Jet 用語 / solvent ink // 有機溶剤系のインクの総称。その成分により第2種有機溶剤に該当する強溶剤系の物と非該当の低溶剤系のものに分かれる
3067 . ソワドレーヌ加工(そわどれーぬかこう) / // 絹織物が湿潤状態でしわになることを防ぐ加工。湿防しわ加工。
3068 . そうこう汚れ / heald stain // そうこうの汚れの付着
3069 . そうこう当たり / heald mark // そうこうの不良によって、たて糸が擦れて生じた光沢のあるたて筋
3070 . ぞっき (総生) / // 単一の素材(原料)によって紡績又は紡糸された糸の事。混紡糸の対義語として使われる事が多い。また、単一糸で織られた生地を指す場合もある。 素材を限定する事は無い。一般的には、ストッキングの用語として用いられる事が多く、 ポリウレタン糸にナイロン糸をカバーリングした「サポート糸」のみで編まれたストッキングを指す。 カバードヤーンとナイロン糸で編まれたものよりも、 ぞっき(カバードヤーン)のみで編まれた物の方がより透明感とフィット感が高いのが特徴。
3071 . そでの進み / advancing of sleeve // そでが正常な位置より前方向に付いていること
3072 . そでの逃げ / escape of sleeve // そでが正常な位置より後方向に付いていること
3073 . そう(赭)  / // 赤土の色。
3074 . そえ糸ゴム編  編み組織 / // 針抜きの数を多くしたゴム編に添え糸を応用すると、2色の糸がたて縞となって表れる。
3075 . 添え糸編  編み組織 / plating stitch // 地編糸に別糸を添えて編んだもの。靴下などの場合にも、足の裏部分や爪先、かかとの部分の補強の為、 又は糸を添えて刺繍のような使い方をすることもあるが、生地の場合には生地全体に、しかも裏側添え糸が出るように編んだもの。 レース編
3076 . 添え編み不良 / wrong plating // 添え編みのとき、添え糸の供給不良によって生じた編み地の外観むら。プレーティング不良ともいう
3077 . 染めしわ / wrinkle by dyeing // 布の染色工程で生じるしわ。ロープ状での染色で発生しやすい。
3078 . 染めむら / unlevel dyeing, uneven dyeing // 均一に染色されていない状態。原因として、染色前の原料繊維、織編構造、前処理などの不均一、染色工程での染料の選択,染色条件設定、 工程管理などの不適切が上げられる。
3079 . 染め足 / rate of dyeing // 染色速度。繊維に対して染まって行く速さ。
3080 . 染め筋 / streaky dyeing defect // 染色不良によって、生地のたて方向に生じた濃淡の筋
3081 . 染め色 / // 染色して表した色。
3082 . 染め段 / barry dyeing // 染料の吸収むらによって、よこ方向に生じた色段
3083 . 染め分け / // 繊維の染色性の差異を利用して、異色に染め分ける反染めの方法。
3084 . 染め面 / appearance of dyeing // 染色物の色相に対する感じで、染め上がりなどともいう。
3085 . 染ロット / dyeing minimum lot // 染加工した被染布の重量。染加工を受ける被染布の最小単位。
3086 . 染屋(そめや)/ // 糸染業者
3087 . 梳毛糸(そもうし) / worsted yarn // 梳毛紡績でできた糸の事。比較的長めの上質の羊毛繊維を主体とした糸で、繊度(糸の太さ)が均一でスラリとしている。撚りは強めで、 どの部分にも同じようにかかり、固く締まった感じを持つ。糸の表面は滑らかで光沢感があり、クリアカット仕上げの織物の糸に適している。 紡毛の対語である。⇔ woolen yarn
3088 . 塑性 / plasticity // 力を加えて変形させたとき、永久変形を生じる物質の性質を指す。延性と展性がある。
3089 . 疎水性 / hydrophobicity // 分子あるいは物質表面などが水との親和性を示さない事。アルキル基や芳香環などからなり、水素結合性の極性基を持たない化合物は一般に疎水性を示す。 疎水性分子は、水中で自由エネルギー的に不利な疎水性水和を伴うので、水に対する溶解度が低く、 それに起因して疎水性分子間で疎水結合を示す事がある。
3090 . 組織 / // 織物パターン。タテ糸とヨコ糸の交差状態。
3091 . 組織図 / // タテ糸とヨコ糸の交差状態を図示したもの。
3092 . 組織点 / // タテ糸とヨコ糸が重なった点を示す
3093 . 組織崩れ / broken design, wrong design // 組織の局部的な崩れ。組織違いともいう
3094 . 双極子モーメント / dipole moment // 分子は陽電荷を帯びた原子核と陰電荷を帯びた電子との集まりで、陰陽両電荷の重心が一致する分子は無極性分子、一致しないものは極性分子である。 分子中に陰陽両電子の分布に偏在が生じた状態を双極子(dipole)と言い、 両電荷の中心間の距離 l(cm)に電荷量q(静電単位esu)を乗じた物理量を双極子モーメントと言う。 分散染料は、共役π電子系の一端に電子供与基、他端に電子吸引基を持ち分子内電荷移動により双極子構造を生じる。 その双極子モーメントの大きい程、深色を呈し、極性基を持つ基質に高い親和性を持つ事が知られている。
3095 . 双糸(そうし) / Two Folded yarn, Two Ply Yarn// 2本の単糸を撚り合わせて1本の糸にしたものを双糸(そうし)とか、双子(ふたこ)という。 3本の単糸を撚り合わせて1本の糸にしたものを三子(みこ)という。
3096 . 双方向印字  Ink Jet 用語 /  bidirectional printing  // プリンタのヘッドが往復する際に往路・復路ともに印字を行う印字方式。⇔片方向印字。片方向印字に比べ印字時間は短くなるが、 往路と復路でのドットズレや印字の色順の違い※により画質が劣る。 また、溶剤プリンタの場合はヒーターによる熱のかかる時間が短くなるため印字性能が落ちる場合もある。 (※色順は、ヘッド構造により考慮されているものもある)
3097 . 相対色刺激関数 / relative colour stimulus function // 色刺激関数の相対分光分布。量記号Φ(λ)で表す。
3098 . 相容性 / compatibility // 2種以上の染料を配合して染色する際、個々染料の染着速度が揃っているか否かの状態。染め足ともいう。
3099 . 増量加工 / weighting // 絹織物の質量感,厚地感を増しドレープ性などの風合を改善するための加工。 すず(錫)又はタンニンによる増量が行われていたが、現在ではメタクリルアミドなどを用いたグラフト重合に代わっている。
3100 . 総彫(そうぼり ) / // 紋紙に、ジャカード機の針全部に対応する穴を彫り込むこと。
3101 . 総付け そうづけ / // 着物全体に模様を染めること。
3102 . 総柄  そうがら / // 蚊絣や亀甲の組み合わせによってできた柄。その反物。細かさは数が多いほど細かく、手間ひまがかかり高級なものが多い。
3103 . 綜絖(そうこう) / // 織機の重要な付属品の一種。織物組織に合せて経糸を上下に開きわける器具。 これで、緯糸(たていと)を打ち込むために杼(ひ)の通りみちを開ける。 機能的には経糸を引き上げるものが「綜」であり、引き上げた経糸を前方でふたたび引き下げるものが「絖」。 古代では「綜」といい、地方によっては「綾」「綾取り」「遊び」「掛糸」などと呼ぶ。
3104 . 草稿 そうこう / // 紙に描いた原寸大の墨描きの模様。下絵。同柄を何反か染める場合、草稿を生地の下に敷き、描き写すことがある。これを草稿写しという。
3105 . 草木染め / vegetable dyeing // 植物から採取した天然の色素を用いて行う染色,又は染色されたもの。
3106 . 走行式スクリーン捺染 / // フラット・スクリーン捺染の一種で、印捺工程のうち、型送りと印捺を自動的に行うもの。一度に30〜50メートルくらいしかプリントできないが、 色数の制限を受けない。それに対して連続で生地を捺染するものをオートスクリーン捺染という。
3107 . 走査型プローブ顕微鏡 / Scanning Probe Microscope // 先端が尖ったプローブ(探針)で、物質の表面をなぞるように動かし、その高低や表面状態を拡大観察する顕微鏡。 微少な電流(トンネル電流)を利用する走査型トンネル顕微鏡(STM)や、原子間力を利用する原子間力顕微鏡(AFM)など、数多くの種類がある。 超高真空中ではSTMやAFMは原子以下のレベルの表面凹凸を観察できるなど、 光の波長に依存する光学顕微鏡に比べて空間分解能が非常に高いのが大きな特長。
3108 . 走査型電子顕微鏡 / scanning electron microscope // 電子線を細く絞って試料(被観察物に当て、放出される二次電子や反射電子、透過電子、X線、カソードルミネッセンス(蛍光)、 内部起電力等を検出する事で対象を観察する電子顕微鏡。英語の頭文字を取ってSEM(セム)と呼ぶことが多い。 透過型のTEM(transmission electron microscope、テム)と異なり、内部の情報は得られないが、表面の凹凸を3次元的に観察できる。 立体的な部位(半導体の電極など)も薄く切る必要がなく試料にできるので前準備が簡単で済む。
3109 . 促染剤(そくせんざい) / accelerating agent, accelerator // 染色の促進又は染着率の増大を目的に染浴に添加する助剤。
3110 . 測色 / color measurement // 色を客観的に数値化するために測定する操作。マンセル表色系、オストワルド表色系などの色票による色の判定、 色の三刺激値に基づいた CIE の XYZ 表色系、L*a*b* 表色系などの定量的な表色系がある。
3111 . 測色用の光 / illuminant // 相対分光分布によって規定され、物体色の三刺激値を計算する場合に用いる光。
3112 . 属工 / cutting, making & trimming // 付属代を含めた工賃。(付属代を含まない工賃 →純工)
3113 . 纁 そひ / // 蘇比・素緋とも書く。アカネで浅く染めた色。
3114 . 空色 / sky blue // 明るく淡い青色の総称
3115 . 空の色はなぜ青い / // 波長の短い青い光が空中の埃や塵などの小さな粒子で散乱されて人の目に入るため。
3116 . 損益分岐点 / break-even point // 損益分岐点
3117 . ターキス / turquoise // トルコ石の色。鮮やかな黄味の青。ターコイズとも言う
3118 . ターコイズグリーン / turquoise green // 緑味が強いターコイズ
3119 . ターゴトメータ / Terg-o-Tometer // 洗剤の洗浄力を試験する洗浄試験機
3120 . ダース / dozen // 12(個、本)で成す一単位
3121 . タータン・チェック  模様柄 / Tartan check // 正しくはタータン・プレードというが、一般にはタータン・チェック、又はタータンともいわれる。 タータンはスコットランドで梳毛織物の柄として16世紀頃から愛用されている伝統的な民族柄ともいうべきもの。
3122. タータン・プレイド / Tartan laid // タータン・チェックの本来の呼称。
3123 . ダーツ / // 平面の生地を立体的な人体に合わせる為に、生地をつまむこと。スカートのベルト下にはほとんどダーツが入っている。 その他、ウエストダーツ、バストダーツ、肩ダーツなどダーツが入る箇所は数多くある。固い伸縮性のない素材や厚手の素材の場合、 ダーツの終わりの先端部分にひずみ(えくぼ)が出来やすいため、ダーツの長さやつまみ方に十分注意が必要となる。 伸縮性の高いニット素材の場合はダーツはほとんど用いない。使用する場合でも最小限の使用となる。
3124 . タートラジン / tartrazine // 黄色食用色素。通称黄色4号。分子式はC16H9N4Na3O9S2、
3125 . ダーニングステッチ / // 規則的に並べた点によって面を埋める技法。ランニングステッチを並べ刺したもので、 表に出す針足の長さを変えたりずらしたりして幾何学模様を描くことが多い。
3126 . ターポリン  Ink Jet 用語 / tarpaulin // 糸入り塩化ビニール生地の事。糸はポリエステル繊維の為、引っ張り強度、引き裂き強度共、糸の入っていないビニールに比べ強い。 幕等の用途に使われる事が多い。元々は、タール塗り防水布のこと。
3127 . ターリング / tarring // 染色時に染料が分散破壊,塩析などによって凝集・析出してタール状の物質となる現象。染色布の汚染の原因となる。
3128 . ターリング汚れ / stain by tarring // 染料相互又は染料と助剤の凝縮によって生じた汚れ
3129 . タール系色素 / coal-tar dyes, tartrazine (黄色食用色素) // 赤色2号〜506号、黄色4号から407号などと表示されている着色料で、発がん性を指摘されている。
3130 . ターンブルブルー / Turnbull's blue // 青色顔料の一つ。ヘキサシアノ鉄(U)酸カリウムと鉄(U)塩との反応によって生じる濃青色の不溶性沈殿。紺青(こんじよう)と同一構造の物質
3131 . タイ・ダイイング / tie dyeing // 絞り染め。プリント下地、またはTシャツなどの衣服を結んだり、糸でくくったりしてから浸染する。 結びやくくりを解くとその部分が模様となってあらわれる。
3132 . ダイアゴナル 織物組織 模様柄 / diagonal // ダイアゴナルは「斜めの、斜め縞の」のことで、2つの意味がある。@綾織物の総称。ダイアゴナル・ウーステッドの略で、綾模様が45°に走っている。 A斜め縞の総称。ダイアゴナル・ストライプの略。
3133 . ダイアモンド・チェック  模様柄 / Diamond Check // ダイアパー(Diaper)と呼ばれるひし形の織り模様現した綿織物があり、そのダイヤ柄のようなチェックをダイヤモンド・チェックという。 タオル、ナプキンなどによく使われる。
3134 . ダイオード / diode // 一方向にのみ電流が流れる特性を持った素子。陽極(アノード)から陰極(カソード)への1方向にのみ流す整流作用を持つ。 マイナスの自由電子を持つn型半導体と、プラスの電気を持つようにふるまうp型半導体を接合させた構造を持つ。交流電流から直流電流を取り出したり、 逆流防止が必要な電源系などに多く用いられる。また、一定以上の電圧を掛けると逆方向にも導通する「ツェナーダイオード(定電圧ダイオード)」もある。
3135 . ダイオキシン類、DXN / Dioxins // 有機塩素化合物の一種であるポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(PCDD)を略して、「ダイオキシン」と呼ぶ。 時に、「ダイオキシン類」という表記がされる。 これは、塩素含有物質等が燃焼する際に発生する狭義のダイオキシンとよく似た毒性を有する物質をまとめて表現するもの。
3136 . ダイオプテーズ / dioptase // 深い青緑
3137 . ダイオメーター / dye-Ometer // 自動化された高温高圧染色装置で、被染物を視認しながら全工程を通じて染浴濃度変化などが測定でき、広範囲の用途に利用できる。
3138 . タイガーリリー / tiger lily // 鬼ゆりの花の明るい赤みのオレンジ
3139 . ダイカット / // 光熱の抜き型を用いて、特異な形に抜くこと。
3140 . タイプライター生地 / // 長く細い綿糸を高密度で織り上げた生地。軽量でありながら、パリッとしたハリとコシのある質感を持つため、 夏場のアウターや、春先や秋口にはおるシャツ等に使用される。
3141 . タイヤコード / tire cord // タイヤ用のより糸。
3142 . ダイヤゴナル・ストライプ  模様柄 / Diagonal strip // 斜めのしまのことで、綾織、とくにフランス綾などのような斜めのうねがはっきりしてい、しま状に見えるもの。
3143 . ダイラタント流体 / dilatant fluid // 非ニュートン流体の一種で、ずり速度とともに粘度が大きくなるもの。外力により変形を受けると固化する様子が、 レイノルズの膨張の原理に従う粉体媒質の振る舞いに似ていることから、ダイラタント流体と呼ばれるようになった。 力を加えると粘度が上がっていく流体である。片栗粉と水をかき混ぜると静かに流すと水のように流れるが、これを混ぜると急に硬さを増す。 湿った砂などもこれに相当する。
3144 . ダイレクト・マーケティング / direct marketing // メーカが消費者に対して直接、製品を販売すること。
3145 . ダイレクトジャガード / // 従来の紋紙の代りに紋データフロッピー・デスクを直接ジャガード織機に連結し,コンピュータで織物の柄や組織を制御するシステム。
3146 . ダイレクト捺染 / direct printing // 1) 抜染などの処方を使わない単純な捺染の事。2) 転写紙を使わずに直接生地にプリントした後、そのまま高温で熱をかける印刷方法。少枚数〜中枚数の作成向けの印刷方法。 写真入り、グラデーションの表現が可能。昇華転写捺染よりも手間がかからない分、安く作ることが出来る。
3147 . ダウン / down // 鳥の綿毛。小さな元羽軸(もとうじく)とその先端部分から派生した2本以上の羽枝(うし)からなる水鳥羽毛(みずとりうもう)で、 幹羽軸(かんうじく)が明瞭でないもの。主に若鳥の胸部にある。ダウンボールと呼ばれるタンポポのような形状をしている。
3148 . ダウンプルーフ / Down-proof // 高密度織物の目潰し加工の事。通称≒ダンプと呼ぶ事が多い。羽毛製品、羊毛布団等のダウン、綿等が外に噴出さないようにする生地に施す加工。  高密度に打ち込んだ均一な織物を、高圧スチームで蒸しながら、圧力を加えた金属ローラーの間を通し、プレスにより織目を潰す。
3149 . タオル  織物組織 / Towel, Terry cloth // 織物の片面、両面にわなを出したもので、パイルたて糸の張力をゆるめておき、よこ糸を打ち込み、パイルたて糸でわなを作る。 Towelの語源は、スペイン語の浴布。Terry cloth の語源は、布からわなをtire(引っ張り出す)したように見えることから。
3150 . タオルループ段 / loop mark of towel // タオル製機で、織機の不正確な始動又は停止によって生じたタオルループの過剰又は欠落した織り段
3151 . タオル織機 / towel loom // 普通の織機と異なり、パイル糸(タオルの表面のループ状の糸)を生地に織り込む装置がついている。タオルの経糸(パイルに隠れて見えない地の糸)より、 速くパイル糸が送り出されることで、パイルが形成される。パイルの送り出し速度が経糸の7倍ならパイル倍率7倍といい、 送り出し速度が9倍ならパイル倍率は9倍。ふかふかの厚手バスタオルはパイル倍率が大きく(パイルが長く)、 かさばらないように作られたハンドタオルはパイル倍率が低く(パイルが短く)なる。
3152 . タオル目 / towel face // 上糸がループ状に連続又は単発して生地の下に生じていること
3153 . タクシシティー / tacticity // 立体原則性。同一化学構造を有する基本単位の連鎖から構成された重合体は、 基本単位の立体構造に応じて規則的な立体構造を示すと言う原則。
3154 . タスマニア・ウール / Tasmania wool // オーストラリアのタスマニア地方で産するメリノ羊毛で、120番手の細い糸が紡績できる良質なウールである。 紳士服、特にスーツの高級素材として使われることが多い。
3155 . タスラン加工 / Taslan // 撚りをかけずに圧縮空気をフィラメントに吹き当て、フィラメント同士をループさせ強く結束させることで、嵩高性を得る加工。 エアー加工とも言う。タスランはデュポン(DuPont)社の商標。
3156 . タッカー/タッサー  織物組織 / Tusser/Tussore // 柞蚕(さくさん)、柞蚕絹、柞蚕織物。ポプリンよりもよこの畝が太くあらわれたやや厚手の綿織物。 厚手のポプリンといった織物。ポプリンよりもよこ方向のうねが太く表れた平織物。 たて、よこの密度の差と、縦糸よりも横糸が太いことによって横方向に畝が表れる。用途:婦人子供服、ユニフォーム、コート地 等。綿織物
3157 . タッキング / tacking // しわ及び/又は染めむらが懸念される織編物をロープ状で精練・染色する場合に,生地の両耳を互いに袋状に縫い合わせる操作。袋縫いともいう。
3158 . タック / // 生地をつまんでつくるひだ。ダーツと同じように、服を立体的に仕上げるテクニックのひとつ。例えば、 メンズパンツのフロント部分左右についている場合が多い。タイトシルエットであったり、ポリウレタン入りの伸縮性のある生地の場合、 ノータック(タックなし)のパンツが多くなる。タックをとることで着用感に余裕が生まれる。 反面ルーズフィットになりやすく、タイトなスタイルの場合には使用されないことが多い。装飾、デザイン要素として使用されることもある。
3159 . タック傷 / tuck defect // 針並び不良及びプレッサ凹凸部によって生じた編み目の変形
3160 . ダック染  捺染手法 / // フッ素樹脂液で防染し染めること。模様を糊伏せすることなく直接染める事が出来るが、必ず生地の裏面から引き染めする必要がある。
3161 . タッセル / // 毛糸・絹糸などを束ねた房飾り。衣類や革靴、カーテンなどの端に付ける。タッセルは“とうもろこしの房毛”を意味する。
3162 . タッタソール・チェック  乗馬格子  模様柄 / Tattersall Check // 本来は白または茶色地にエンジと黒が交互に格子になっているもの。現在ではいろいろな配色がある。いずれにしても、 2色の線が交互に配置された単純な格子柄。乗馬格子ともいわれ、馬にかけた毛布の柄として使われた。
3163 . ダッフルコート / // 起毛した粗い厚地の紡毛織物(ダッフル)を仕立てたフード付き防寒コート。前打合せはダブルで、トッグルを紐に掛けるものが本格的であるが、 現在ではシングルのものや、前打合せが紐締めのものもある。1677年頃、ベルギーのアントワープ郊外にある、 マリーヌとダッフル地方で紡毛のフェルトタイプの厚い生地を生産していたことが名称の由来。
3164 . タテ糸 / (weaving) warp // 織物を作るとき縦に張り詰める(整経)糸。
3165 . タテ糸密度 / // 決められた間隔のタテ糸本数(例: 本数/インチ)。
3166 . タトウプリント  模様柄 / tattoo print // タトウプリント 刺青の様な模様の捺染。
3167 . タフタ / Taffeta // 光沢のある薄い平織。語源はペルシャ語の紡ぐ=taftah。
3168 . ダブル・ストライプ トラック・ストライプ  模様柄 / Double Stripe Truck stripe // 二重縦縞ともいわれる。縦縞の線が二本ずつグループになって並んだ縞柄である。この2本の縞の間隔が離れているものをトラック・ストライプ(Truck stripe)という。
3169 . ダブル・ピケ  編み組織 / double pique // ゴム編の変化組織による三毛をダブルピケ、両面編にタック編を応用したものシングルピケといっている。 いずれも織物ピケと外観が良く似ているのでこの名がある。たて方向に盛り上がった「すじ」の走っている編み地である。
3170 . ダブルジャージー / double jersey // 本来は羊毛の外衣用ニット生地のことをいったが、素材の多様化によって最近では広義に「反物状に編まれた比較的厚地の生地」と解釈されている。 その中で編機の針がシングル(一重)のものをシングル・ジャージー、ダブル(二重)のものをダブルジャージ一、またはダブル・ニットという。 代表的なダブル・ジャージーとしてつぎのようなものがある。@リブ編(ミラノ・リブ、ダブル・ピケ、モック・ミラノ・リブ、オーバー-ニットなど)。 A両面編ポンチ・ローマ、エイトロッ夕、ウエルト・リップル、モック-ロデイ、シングル・ピケなど)。
3171 . ダブルトリコット  編み組織 / // 編針を植えてある大が2列になっているトリコットで、トリコットの両面生地ともいうべきものである。即ち、 シングルトリコットを2枚重ねたような形のもので、両面とも表地になり、編地も厚くなる。 一般に、ファインゲージで緻密な編地なる。経編 (たてあみ) 
3172 . ダブルピック (2本口) / double pick // よこ糸2本の同一ひぐち
3173 . ダブルフェース ダブルフェイス / double faced fabric // リバーシブルのこと。表裏の両面が使える衣服や布。必要に応じて使い分けることができる。リバーシブルフェイス、ツーフェイス、ダ ブルクロスなどとも呼ばれる
3174 . ダブルブレスト / // 前身頃が広く、ボタンが二列になっている洋服の上衣・外套。ダブル。
3175 . ダブル幅 / double width // ダブル幅。洋服地で、シングル幅の二倍の幅。約142センチメートル。毛織物に多い。
3176 . タペット織機 / tapet loom // カムとタペット(カムに接触して、その運動を伝える装置)とで綜絖の開口運動をさせる方式で、最も簡単で、安くて、高速化しやすい機構。 三原組織の大部分の織物がこの方式で織られている。例えば、ウォータージェット織機など。
3177 . ダマスク ダマスク織り  織物組織 / Damask // 日本の綸子(りんず)や緞子(どんす)がこれにあたり、サテン・ダマスクともいう。 絹織物の産地、ダマスカスが原産地であることからこの名があるが、現在は綿使いがほとんどである。ジャカードで大柄の模様を織り出しており、 昔からぶどうや花柄が多い。また白、淡色が多い。用途:食卓用テーブルクロス、ナプキン。綿織物
3178 . タマリンド / // タマリンド(アフリカ原産で熱帯アジアに分布するマメ科常緑樹)シードから製造される織物の捺染用の糊剤。抽出成分は食用甘味料としても使われる。
3179 . タムタムヤーン / Tam-tum yarn // ループの部分を針布で起毛した糸。紡績タムは毛の立ちが華やか、一方撚糸タムは腰のある毛が特徴。単にタム糸とも言う。
3180 . タモール系分散剤 / Tamol // β‐ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物ナトリウム塩。「Tamol」は。BASFも商標。
3181 . ダル / dull // 繊維または糸の光沢を消したもの。繊維の光沢は大きく分けるとダルとブライトがあるが、ダルは三段階に分けられる。@光沢を残したセミダル、 A普通のダル、B全く光沢のないフルダル。化学繊維のレギュラー品種はセミダルである。 光沢を消すには艶消し剤(酸化チタン)を混入して紡糸する。C色が濁っている事。(例. ダルトーン = 濁った色相)
3182 . タルク、滑石、 / talc、 // 水酸化マグネシウムとケイ酸塩からなる鉱物で、粘土鉱物の一種。組成式は Mg3Si4O10(OH)2 である。蛇紋石(Mg3Si2O5(OH)4)が熱水変質、あるいは苦灰石(CaMg(CO3)2)が接触変成してできる。滑石はモース硬度1の基準とな る標準物質で、鉱物の中で最もやわらかいもののひとつ。用途としては、粉末にして黒板用のチョーク、玩具、工事現場などでのマーキング用、ベビーパウダー など化粧品類、医薬品や上質紙の混ぜ物などがある。
(タルクは、中皮腫問題で石綿が使われなくなると同時に、他のより安全な物質に切り替えられてた。 例えば、ベビーパウダーでは、タルクに代りコーンスターチなどが使用されている。)
3183 . タワー / // 17世紀後半から18世紀前半に流行した女性の頭飾り。その高さから“タワー”と名称された。
3184 . タン / tan // タンはなめし皮の黄みがかった茶色
3185 . ダンガリー 織物組織 / dungaree // ダンガリー。デニムの一種。デニムとは逆に、横糸に濃紺などの染め糸を用い、縦糸に漂白した糸を用いたもの。作業衣、遊び着などにする。 もと、インド産粗製の綿服地。
3186 . タンニン媒染 / mordanting with tannin // 綿及び絹の染色の際に,染色性を向上させたり,染色堅牢度を向上させる目的で行うタンニンを使用する処理。
3187 . タンパク質系繊維 / protein fiber // 天然繊維では、ウール、シルク、獣毛(アンゴラ、モヘア、カシミヤ、らくだ、アルパカ、ビキューナ等)、再生繊維では牛乳カゼイン繊維、 大豆タンパク質繊維等がある。これらタンパク質系繊維は酸性染料、酸性媒染染料、含金属錯塩染料、反応染料で染色可能。 しかし通常は酸性染料が最も多く使用される。タンパク質系繊維ではないがナイロンもアミノ基を持っているので酸性染料で染色可能。 故にタンパク質系繊維とナイロンの混紡繊維の場合、酸性染料の一浴で染める事が出来る事になる。
3188 . ダンピング / dampong // 給湿。過乾燥した生地に湿度を戻す為に行なう事がある。
3189 . タンブリング型染色機 / tumbler dyeing machine // タンブラー型乾燥機の原理を応用した染色機。多孔回転ドラムを用いドラムに突起物をもうけ、 これによって被染物を持ち上げ落下させることを繰り返して染色する。製品染に使用されるロータリードラム染色機という。
3190 . タンブリング染め / tumbler dyeing // タンブリング型染色機 タンブラー型乾燥機の原理を応用した染色機。多孔回転ドラムを用いドラムに突起物をもうけ、 これによって被染物を持ち上げ落下させることを繰り返して染色する
3191 . タンブルドライヤー / tumbler dryer // 回転する多孔ドラム内でリラックスしながら、揉み作用を与え高級な風合いに仕上げる。ニットや縫製品用の乾燥機仕上げ機。回転するドラム内には、 突起したクロスピースがあって布は上昇と落下を繰り返す仕組みとなっている。
3192 . ダンマル 捺染手法 / // マレー語で樹脂・ヤニなどを意味するダマールが日本語化したもの。ダンマル液という、ダンマルを揮発油で溶いたものを染色に用いる。 他の防染剤にない半防染効果に特徴があって、この液に同じく揮発油に溶ける染料を混合することで着色防染ができる。 ローケツ染と似たような効果が得られる。
3193 . たすきじわ / diagonal deep crease of back body // ネックポイントから前わきにかけて、斜線状に出たたすきを掛けたようなしわ
3194 . たてつれ / stretched warp // メリヤスで、張力むらによって生じたウェール方向の引きつれ
3195 . たて筋 / vertical line, wale streak // 織物では、たて糸又はその処理、操作などの不均一によって、たて方向に生じた筋。 ニットでは、ウェール方向に生じた筋
3196 . たて糸違い / mixed warp wrong end // 規定以外の品種、太さ、より数などのたて糸の織り込み。たて異原糸ともいう
3197 . たて糸汚れ / soiled warp // 汚染したたて糸の織り込み
3198 . たて糸緩み / loose warp slack warp // 1本又は数本のたて糸の張力不足によって生じたたて筋又はループ
3199 . たて糸切れ / broken end warp falling // 1本又は数本のたて糸が欠落して生じた組織崩れ。たて糸抜けともいう
3200 . たて糸締まり / stretched warp tight warp // 1本又は数本のたて糸の張力過剰によって生じたたて筋又は波状のしわ。たて糸つれともいう
3201 . だら干し(だらぼし) / // 洗ってぬれている生地を、竹竿にかけて風で乾燥させ、自然な感じのしわを全面 にあらわす乾燥方法。綿、羊毛織物に用いる。
3202 . たれ糸汚れ  捺染欠点 / // プリント下生地のたれ糸により捺染布が糸状に汚れたもの。プリント下生地の糸始末不良により発生する。
3203 . たんぱく変性作用 / albuminous degeneration // たんぱく質と強く結合して溶かす界面活性剤の代表的な作用。特に硫化させて合成される合成界面活性剤(S系界面活性剤)の結合力が強い。 (〜硫酸ナトリウム、〜硫酸TEAなど) たんぱく質から成る細胞を破壊し、皮膚障害となって現れる。 陰イオン系と比べて陽イオン系活性剤はきわめて強力なため、タンパクの変性力も強く刺激も強い。
3204 . たんぽぽ色 / dandelion // たんぽぽのさえた黄色
3205 . たんまつ(反末)色違い / ending // 反始から反末に至る連続な色違い
3206 . 経(たて) / // タテ糸の略。織物の長さの方向に並列した糸で、ヨコ糸と共に織物を組成する。
3207 . 経(タテ)編 / warp kintting // ランジェリー、ファンデーション、ドレス、水着、カーシート、裏地、レース、カーテン、など
3208 . 経継ぎ(たてつぎ) / // タテ糸を織り終えて新しい経を仕掛けたとき、新旧のタテ糸を一本づつ連結する作業。
3209 . 経継ぎ機(たてつぎき)/ // 経継ぎ( たてつぎ )をおこなう機械。
3210 . 経糸(たていと) / warp // 織物の縦方向の糸。植物は経糸と緯糸(よこいと)が直角に交差して作られる。 一般的には経糸は緯糸よりも多く織物の表面にあらわれるので織物の外観は経糸の方の影響を大きく受ける。 経糸と緯糸は同じ糸を使うことが多いが、異種の場合もある。
3211 . 経糸糊  たていたのり / size // 糸を織って布を作る時、縦糸に強度を与えピンと張るために使う糊。ケイシのりとも言う。
3212 . 経糸捺染(たていとなせん) / // ワープ・プリントともいう。織り糸の経糸だけを先に捺染してから織る織物。古くから絣(かすり)として親しまれている。
3213 . 経縞 / warp streak // 織物では、たて糸又はその処理、操作などの不均一によって、たて方向に生じたしま。ニットでは、ウェール方向に生じたしま。
3214 . 経編 (たてあみ)  / warp knitting // 経編は、織物を作るときのように、たて方向に整経された糸をループでからみ合せて行くのが経編である。したがって経編と異なり、 織物と同じように整経機でたて方向の糸を一定間隔でシート状に引き揃え、ビームに巻かねばならないので、 その分経編より面倒で小ロットものには対応しにくい。生産性は織物に比べるとはるかに高い。 経編では織物と経編の中間のような、かっちりした編地が出来る。経編には、トリコット、ラッセル、ミラニーズの3種類に分けられる。
3215 . 経編み(たてあみ) / warp knit // 一般に、「デンビー編み」、「アトラス編み」、「コード編み」が経編みの三原組織と言われるが、レース編みなどの基本となる「鎖編み」、 ミラニーズ編み機で編まれる「ミラニーズ編み」を上げている文献も見られる。「ミラニーズ編み」は「アトラス編み」の応用とも言われる
3216 . 建て染め染料(たてぞめせんりょう) / vat dye // ⇒バット染料、建染染料とも書く。
3217 . 高機 たかはた / // ぢばたより歴史が無いが、織りを地機より簡易化した機で初心者でも織れる。
3218 . 縦針(たてばり) / // ジャカード機の主要部分。紋紙の穿口点を横針を経て垂直運動とし、綜絖の通糸を介してタテ糸を上下させ、杼道を作る役をなす。
3219 . 対イオン(たいイオン) / counterion // アニオンに対するカチオン,カチオンに対するアニオンといった水溶液中で対になっているイオン
3220 . 丈(たけ)/ // 織物の長さ。
3221 . 炊き染め  / // 生地を染料液中で加熱(60度以上)染色すること。浸染。
3222 . 竹繊維 / // 竹を原料とする繊維。竹を爆砕し竹繊維を取り出す方法と竹パルプをレーヨンと同様にビスコースとして再生する方法がある。 (前者は不織布や産業用補強材に、 後者は、クラボウ「凛竹」、東レ「爽竹 SoTake」などがあり衣料展開されている)
3223 . 抱きじわ / diagonal deep crease of side // そでぐり、わき下に生じた斜めじわ
3224 . 立ち合い見本 / // ローラー捺染の見本染めの一種。ローラー捺染では本生産の開始直前に、本生産で使われる捺染機で配色効果 を点検する試染。
3225 . 多官能形反応染料 / polyfunctional reactive dye // 染料分子中に複数の反応基をもつ反応染料。反応基を複数もつことから繊維と反応する確率が増加し,固着率が向上,排水中の着色負荷が減少する。
3226 . 多孔性繊維 / microporous fiber // 合成繊維の生産過程において、発泡や、溶解成分の混合技術等を施す事により、多くの細孔がある繊維を製造する事。 深色化、吸水性、保温性、軽量性、悪臭吸着効果など機能化が期待できる。
3227 . 多繊交織布(たせんこうしょくふ) マルチファイバー / Multifibre Test Cloth // 添付白布の一種で、多種類の異なる繊維の糸をたてじま状に交織したもの。染色堅牢度試験用添付白布の一種で,複数繊維の汚染性を評価するための交織布。
3228 . 多品種・小ロット / multi-items, small lot // 多品種・小ロット
3229 . 太綾,雲斉,葛城(かつらぎ) 織物組織 / Drill // ドリルともいう。 細い糸を使った薄手の細綾に対して、たて、よこ糸に30〜40S以下の太い糸を使った厚地の綾織物である。 2/2の綾織の白地、無地染めを雲斎(うんさい)。葛城(かつらぎ)は双糸使いの3/2、3/1の綾織があり、 今は3/1がメインで、ワーキングウェアの代表的な生地。綿織物。
3230 . 耐炎・耐熱評価方法 / // 日本防炎協会の防炎性能試験基準により、炎を遠ざけても炎を出して燃えつづける時間(残炎時間)がないものをいう。 LOI値の測定方法は難燃性繊維と同じ方法である。
3231 . 耐炎性・耐熱性繊維 / // 常温状態の空気中では小さい炎を繊維製品に接しても炎をあげて燃えなく黒く焦げるだけであり、LOI値が27から100の間の性能を持ち、 融点・分解点が約290度以上の汎用でない合成繊維を一般には耐炎性耐熱性繊維という。 具体的には、アラミド繊維、ザプロ加工ウール、ノボロイド繊維、炭素繊維、フッ素繊維などがある。
3232 . 耐候試験機 / apparatus for testing of weather resistance // 耐候性の試験に用いる、所定の条件で人工光の照射及び断続的に水を噴霧する試験機
3233 . 耐候性 / weather resistance // 光、水、熱などの自然条件に耐える性質。染色加工された繊維製品の染料などが、自然環境条件の中で変退色を起こすか否かの性質。
3234 . 耐候性  Ink Jet 用語 / weather resistance // 耐候性には耐光性と耐水性が含まれ、自然条件化で太陽光、雨、風に対してどの位の耐久性を持っているかを表す度合い。 工業試験ではサンシャインウエザー試験が有る
3235 . 耐光堅牢度 / light fastness // 各種の光に対する染色堅ろう度の総称。例えば、日光に対しては日光堅ろう度という
3236 . 耐光試験機 / apparatus for testing of light resistance // 耐光性の試験に用いる、所定の条件で人工光を照射する試験機
3237 . 耐光性 / light resistance // 光に耐える性質。染色加工された繊維製品の染料などが、太陽光線の影響で変退色を起こすか否かの性質。
3238 . 耐水加工 / water resist treatment // 耐水性を与える加工
3239 . 耐水性 / water resistance // 水の通過又は浸透に対し抵抗する性質
3240 . 耐水性試験機 / textile hydrostatic pressure tester, textile water resistance tester // 耐水性を測定する試験機
3241 . 耐洗濯性 / washing resistance // 洗濯に耐える性質
3242 . 耐熱性 / heating resistance // 熱に耐える性質
3243 . 耐撚数 / maximum twist number // 所定の長さの糸に加ねんし、糸が切断したときの単位長さ当たりの最大より数
3244 . 帯電性 / electrostatic property // どんな繊維でも摩擦すると静電気が発生する。天然繊維・再生繊維は水分の保有量が多いため静電気が逃げるので帯電しにくい。 合成繊維は水分保有量が少ないため帯電性が高い。 この帯電の程度は大気の湿度によって変わり、天然繊維でも湿度が低いときは帯電し、合成繊維でも高湿度の時は帯電しない。
3245 . 帯電性試験機 / electrostatic propensity tester // 帯電性を測定する試験機
3246 . 帯電防止加工,制電加工 / antistatic finish // 繊維上に発生する静電気を減衰させるための加工。繊維の表面に電気伝導度の大きいアニオン-高級アルコール、界面活性剤などの吸湿剤、 第4級アンモニウム塩、オキシエチレン基をもつポリマーなどの帯電防止加工剤を用いる。
3247 . 帯電防止剤 / Antistatic Agent // 合成繊維などの帯電を防止するために用いる薬剤
3248 . 大気汚染 / Air Pollution // 人間の経済・社会活動に伴う化石燃料の燃焼、金属冶金、化学工業品製造工程などから排出される汚染物質、 及び火山の爆発などの自然現象に伴って排出される汚染物質による大気の汚染のことをいう。
3249 . 大気汚染物質 / Air Pollutant // 地球を取巻いている大気は窒素と酸素を主成分にしてこれに数多くのガス状、粒子状等の微量成分が含まれている。大気汚染物質とは、 この微量成分のなかで、人、動植物、生活環境にとって好ましくない影響を与えるもの。具体的な大気汚染物質には、 環境基準が定められている二酸化硫黄、二酸化窒素、浮遊粒子状物質、光化学オキシダント、トリクロロエチレン等がある。 この他、大気汚染防止法(1968)により固定発生源からの排出が規制されている硫黄酸化物、窒素酸化物、ばいじん、カドミウム、塩素、 鉛、塩化水素、フッ化水素等の「ばい煙」、鉱物等の堆積場から飛散する「一般粉じん」、「特定粉じん」であるアスベスト、 「特定物質」として定められているベンゼンなど、また、移動発生源からの排出が規制されている一酸化炭素、炭化水素、粒子状物質なども該当する。
3250 . 大麻(たいま) / hemp, Cannabis, Chanvre // 桑科の植物でその靭皮(じんぴ=茎の部分)からとった繊維。おもな産地は、ロシア・アメリカ・ポーランド・イタリアなど。 強力で耐久性・耐水性に富むが、漂白すれば繊維が弱くなり、弾性に欠ける。 夏になると必ずヘンプ混(綿×大麻)のシャツやTシャツが登場するが、綿100%のものよりサラッとした着心地を与える。
3251 . 第四級アンモニウム塩 / quaternary ammmonium salt // 陽イオン界面活性剤の一種で強い殺菌力があり、消毒剤、防腐剤の他、柔軟剤、帯電防止剤、乳化剤、アニオン染色物の固着剤、 繊維のカチオン化剤などとしても使用される。
3252 . 第二種有機溶剤  Ink Jet 用語 / // 該当溶剤はアセトン、アソブチルアルコール、イソプロピルアルコール、エチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、シクロヘキサノール、 シクロヘキサノン、キシレン、クレゾール、クロルベンゼン等その他計40種有る。
3253 . 濁色 / muddy colour // 濁った色。三次色。
3254 . 濁度 / turbidity // カオリンまたはホルマジンの懸濁液と水の濁りとを比較して、水の濁りの程度を“度(カオリン)”、“度(ホルマジン)”の単位を用いて示す指標。
3255 . 脱キャリア / carrier removal // キャリアを用いて染色した後の,熱処理によるキャリアの除去。
3256 . 脱塩素処理 / dechlorination treatment // 綿の漂白及び羊毛の防縮加工において,塩素系化合物を用いた後,亜硫酸ソーダ,重亜硫酸ソーダなどを用いて残留している塩素化合物を除く処理。
3257 . 脱色 / decoloration // 染色物の色の修正又は再染色する目的で色素を分解又は脱着する処理。
3258 . 脱水ケーキ / Dehydration Cake // 汚泥や水中混濁物質等を脱水機にかけて水分を除去した後に残った固形の物質。
3259 . 棚卸し / inventory, inventory stock taking // 棚卸し。決算や整理のため在庫の商品・原料・製品などの種類・数量・品質を確認し、その価格を評価する事
3260 . 棚割り / facing // 陳列棚を「棚」、そこに商品を並べるレイアウトを棚割という
3261 . 煙草色 / tabacco brown // たばこの葉のような黄みのブラウン
3262 . 玉=bundle / bundle // 糸を結束したもので、1玉は10ポンド。
3263 . 玉糸(たまいと) / double cocoon silk // 蚕(かいこ)が繭(まゆ)がつくる場合、二匹が一つの繭をつくることがあり、これを玉繭(たままゆ)という。この玉繭から製糸した生糸が玉糸である。 この場合2本の繊維がお互いに交錯しているため、節(ふし)の多い、不規則な糸になる。これはまた野趣のある糸で、 この糸を横糸に使った織物がシャンタンとなる。
3264 . 玉縁 / // パンツの後ろポケット(ピスポケともいう)やジャケットのポケット、高級革ジャケット等のボタンホールにも使われる。片玉縁、両玉縁がある。 片玉縁は切り込みの片側だけに細く裁断した布(通常は共布)を縫い付ける。両玉縁は切り込みの両方に布を縫い付ける。 他に親子玉縁、蓋玉縁、逆玉縁などのバリエーションがある。パイピングポケット。 玉縁ポケットを作製する自動ミシンがあり、大型のパンツ工場、特にメンズパンツ工場には常備されている。
3265 . 玉虫 / shot effect // 細い、経糸と緯糸を違う色に染めて織り上げると、玉虫のように見る角度により様々な色に見える。玉虫効果が出やすいのは、 例えば緑と赤の様に補色関係にあるような、コントラストの効いた組み合わせの経糸、緯糸とも細い織物。太い糸では玉虫効果は発現しにくい。 織組織は平織りもしくは2/2の綾織りが多い。経糸と緯糸が同じ分量生地表面に出る方が、玉虫効果が得やすい。
3266 . 多摩織 / // 多摩結城(ゆうき)・紬織(つむぎおり)・風通織(ふうつうおり)・変わり綴(つづれ)・捩(もじ)り織の5種類の織物の総称。 江戸時代から伝わる八王子織物の歴史と技術の結晶。
3267 . 卵色 / golden corn // 英名ゴールデンコーンはトウモロコシのような色。卵の黄身の色に似ているので卵色と言う
3268 . 単糸(たんし) / // フィラメント糸や紡績糸の一本の糸。2本の単糸を撚り合わせて一本の糸にしたものを双糸、三本を撚り合わせたものは三子糸(みこいと)という。
3269 . 単糸引っ張り強さ / single yarn breaking tenacity // 1本の糸の引張りに対する強さ
3270 . 単糸相当番手 / equivalent single yarn count // 合ねん糸などを単糸に相当させた番手。単糸換算番手ともいう
3271 . 単品商品 / single item liner // 組み合わせ アソートではなく単独で成り立つ商品。
3272 . 弾性糸(だんせいし) / Elastic Yarn // 弾性回復にすぐれた糸。スパンデックス。
3273 . 弾性繊維 / Elastomer Fiber // ゴム状弾性をもっている繊維。スパンデックス混やPTT織物、編み物。
3274 . 担当者 / a person in charge
3275 . 炭素繊維 / carbon fibre // アクリルやレーヨンを焼成して炭素化した繊維で、焼成の条件によって高強度炭素繊維から高弾力炭素繊維までがつくられる。 非常に強く、弾力性が高く、引っ張りに対してほとんど伸びず、また熱と電気の伝導性がよい。 用途はガラス繊維と同じでゴルフクラブのシャフト・釣竿・テニスラケットなどに使われる。 また別の製造法による、安価でやや低品質のピッチ系炭素繊維もある。質量比で90%以上が炭素で構成される繊維。 他に、石油精製や、石炭をコークスにする際に出る残りかすからつくる「ピッチ系」がある。
3276 . 短線  / Tow // ハックリング仕分け、仕上げ工程から生じる短繊維、または正線の丸つぶしにより生じる短繊維。
3277 . 短繊維(ステープル) / cut staple, spun // 繊維の長さは、綿、毛、麻のように最も長い麻でも60cmと限られた長さのものと、絹のように約1,000mの連続した長さのものとがある。 前者のように短いい繊維をステープルという。長いものをフィラメントという。
3278 . 短繊維含有率 / short fiber content // 短い繊維の含まれている試料全体に対する質量百分率
3279 . 反染め(たんぞめ) / piece dye // 織物やニットを浸染で色無地に染色する方法。。後染めと同じ。
3280 . 反末色違い / tailing // 反始から反末に至る連続な色違い
3281 . 段落ち不良 / colour change imperfect colour step // 模様の段落ち部分に生じた色むら
3282 . 段染め(だんぞめ) / space dye // 幾つもの色で横段に染めること
3283 . 蛋白繊維、蛋白質繊維 / Protein Fiber // 絹など蛋白質(Protein)から成る繊維の総称。
3284 . チーズ  チーズ巻き / cheese // 金属、木、プラスチックなどからなる円筒状の管に糸を綾振りさせながら、円筒状に巻き上げた巻糸体。
3285 . チーズ染め / Cheese Dyeing // チーズ巻きの状態で行う糸の染色
3286 . チーズ染めクロスオーバー / uneven dyeing at cross point of yarn // チーズ染色などで、巻き糸の交差点に生じた染色不良
3287 . チーズ染色 / cheese dyeing // 多数の穴のあいた平行ボビンに糸を巻き取ったチーズを染色機内に多数充てん(填)し,ポンプで染液をチーズ内に貫流させて行う染色。 コーン形状で染色するコーン染色も含めて広義にも使用される。
3288 . チェーシング / chasing // カレンダーロールに繰り返し通して布を2枚以上重ねた状態で行うカレンダがけ
3289 . チェーンステッチ / // 縫い目が鎖状に繋がっている縫製仕様のこと。環縫いとも云う。一組のピースを縫い合わせる毎に、針を一番下に下ろし、一端押さえを上げ、 そのまま糸を切らずに続けて次のピースを縫う技法。ヴィンテージジーンズの裾の仕上げに多く見られる。 伸縮性のある縫い目が出来るので、動きのある部分の縫製に適している。
3290 . チェーン店 / chain store // 大手企業が、自身の直営店を複数作って展開する形態は、(レギュラー)チェーン店と呼ばれる。他方、フランチャイズチェーンと呼ばれる業務形態もあり。こ ちらの方は、個人事業者が、特定の商号・商標などを使用する権利、商品を提供する権利、営業上のノウハウなどを獲得し、営業を行なう。店側は、得た利益の 一部、或いは一定の金額ををロイヤルティーとして相手に支払う。
3291 . チェスト / chest // チェストとは名の通り「胸」からきており、胸の高さのフタ付き箱やタンスのこと。高さや素材の違いによって名前がさまざまである。ディテールdetail 細部、「細かく手の込んだ細工」の意。シルエット(影絵・輪郭線)に対して、衿、ポケット、構造線などの細部のデザインのこと。
3292 . チェスナット / chestnut // ヨーロッパグリの実の色。栗色。
3293 . チェック   格子じま / Check  Plaid // プレート(Plaid)ともいい、日本では格子柄といっているものである。厳密にいえば、プレードはチェックより大きい格子柄で、 色数の多いもの(3色以上)をいうが、一般的にはチェックに含まれている。チェックは古くから石畳の模様や、 建築物などの染織以外の装飾にも使用されており、各民族の伝統的なモチーフとして愛好され、また独特な柄が生み出されてきた。
3294 . チェリーピンク / cherry pink // チェリーピンクは紫みのピンクを言い、 実際のさくらんぼの色とは違う。
3295 . チェリーレッド(紅色) / cherry red // 紫がかった赤。紅色は紅花から採った色素で染めた色
3296 . チェンジポケット / // ジャケットの右脇ポケット上に付けられた小さなポケット。ブリティッシュデザインのジャケットに多く見られ、フラップ付きが一般的。 また、ジーンズ右脇の小さいポケットもこう呼ぶ。チェンジとは“釣り銭・小銭”のこと。
3297 . チオ尿素 / thiourea // 尿素の酸素原子を硫黄原子に置き換えた構造をもつ、分子式 CH4N2S 。 チオ尿素の誘導体である二酸化チオ尿素は水に溶解した場合、ハイドロサルファイトと比較し安定ではあるが、徐々に加水分解され、 スルフィン酸を経由し最終的にはH2SO4が生成されることが確認されている。また,ごく少量でがあるが、ラジカルの生成も見られ、 アルカリ性で高い還元電位を示すのはこの関係があると推定される。漂白には (SO2)2-が関与しているといわれている。
3298 . チオフェン / thiophene // イオウを含む複員環で、分散染料の母体として使用される。濃度に優れる他、アルカリで壊れる性質は、アルカリ可抜染料としても有効。 塩化錫でも抜けやすい。例. Samaron Blue XF、Green C-VS など。
3299 . チキンレッグスリーブ / // 肩口から肘上にかけて柔らかい膨らみを持ち、肘下から袖口は細身になっている袖。鶏の足に似ていることに由来。フランス語でプーレ。
3300 . チクソトロピー性  / thixotropy // ゲルのような塑性固体とゾルのような非ニュートン液体の中間的な物質が示す性質で、粘度が時間経過とともに変化するものである。 具体的には、せん断応力を受け続けると粘度が次第に低下し液状になる。また静止すると粘度が次第に上昇し最終的に固体状になる。 せん断速度が急に変化した場合には、粘度が一定値に安定するのに時間がかかる。揺変性ともいう。
3301 . チチ / // のぼりをポールに通すためのループ状の白いテープのこと。このチチの取り付け位置を右にするか左にするかで、表が常に見えるように調節する。 日本では車が左側通行のため、車からよく見えるようにチチは左側につけるのが一般的。関西では「チチ」関東では「チギレ」と呼ばれている。
3302 . チッピー染色  / tippy effect, tippy dyeing // 染めむらの一種で、羊毛繊維の先端部と毛根部とが異なる濃度に染まること
3303 . チノクロス  織物組織 / chino cloth // チノクロス。厚手の綾織り綿布。多くズボンに用いる。第一次大戦中に米陸軍が使いはじめたもの。
3304 . チャイルズプディング  / // 子供用の小さな丸帽子。子供が転んだ際、頭を保護するためのショックアブソーバーとしての機能も果たす。
3305 . チャコールグレー / charcoal gray // チャコールグレー
3306 . チュール・メッシュ  編み組織 / tulle mesh // 肌着、シャツ、夏用外衣、雑貨と幅広く使われている。このチュールはラッセルレースの代表的な組織で、柄糸の使い方や組織の作り方によって、 変化に富んだ編地が出来る。そのため、レースカーテンやガードルなど多岐にわたり使われている。経編 (たてあみ) 
3307 . チュールエンブロイダリー / // 六角形の亀甲形をしたチュールの網目をすくって刺繍すること。ウェディングベールに使用されるチュールエンブロイダリーレースが有名。 ショールスカートなどにも多く見られる。エンブロイダリーレースは薄地に透かし模様の刺繍を施したレースで、 他にもネットエンブロイダリー・コードエンブロイダリー・リボンエンブロイダリー・ビーズエンブロイダリー・スパングルエンブロイダリーなどがある。
3308 . チュールレース  編み組織  / // 2本の縦糸を網状に絡みあわせた、菱形・六角形(亀甲型)の細かい網目模様をした薄手で透けて見える生地。 素材には綿や絹、ナイロンなどが用いられ、薄手のやわらかいものと硬くて張りのある厚手のものがある。 薄手のチュールはドレスの飾りやベールに、厚手のチュールは、ハードチュールと呼ばれ、ドレスのボリュームを出すパニエや、 スカートの裏地と表地の中間に使われる。チュールレースとは、チュールの布地に刺繍を施したレース。
3309 . チョーク・ストライプ  模様柄 / Chalk stripe // 黒、紺、茶、グレーなどの濃色の無地の上にチョークで線を引いた方な感じの白い縞を言う。後述のピン・ストライプより幅の広いしまである。
3310 . チョークマーク / chalk mark chalkiness // 表面を擦るか、又はしわにすることによって生じたチョークで書いたような筋又はしわの跡
3311 . チョコレート / chocolate // チョコレートの暗いブラウン。和名は黒茶(くろちゃ)
3312 . チリ / chilli // 濃い赤色。トウガラシの色。
3313 . チルデンセーター / // V ネックで縄編みを配した白のセーター。襟刳や、袖口に色糸の縞がある。1920年代の名テニスプレーヤー、ビル・チルデン選手が着ていたことに由来。 和製英語。
3314 . チンダル現象 / Tyndall's phenomrnon // コロイド溶液や煙霧質などに光を当てたとき、その微小な粒子によって光が散乱され、光の通路が一様に光って見える現象。
3315 . チンウォーマー / // 襟元から寒風が侵入しないように喉元に取り付けられる衣類。
3316 . チンチラ / chinchilla
3317 . チンツ  織物 / chintz // 語源は、ヒンドスタン語Chint(まだら)。現在チンツと呼ばれるものは、捺染又は堅牢染の光沢のある平織綿布で、数種類の艶だしを用いるが、 セルロース系の化学薬品で洗濯に耐えるようにするのが普通で、ワックスや糊の光沢は熱いローラーでプレスされ、後で洗い落としてある。 用途:窓掛、スリップカバーや服地。光沢のない時は、これらの織物はクレトンとして知られている。 もともとチンツとは綿、人絹などの平織物に更紗(さらさ)模様を捺染した光沢のある織物のこと。 この織物のような光沢を出すための加工法として使われるようになった。
3318 . ちぢ / // シャトルの紋糸にテンションをかけるためのらせん状の金属製バネ。ラッパの中に入れて使用する。
3319 . 千草色  ちぐさいろ / // 水色。ツユクサの花の色。露草色とも言う。月草色とも書く。
3320 . 散り糊  ちりのり / // 1.糊伏せや紋糊置き行程で誤って糊が付着し汚染したもの。2.水元で落ちた糊が再び生地に付着した汚れ。
3321 . 縮み ちぢみ / // 手紬糸を八丁撚糸機で撚りを掛けたよこ糸で織った織物。茨城県の文化財指定の織物で糊抜きすると全体がぢぢむ風合いがでる。 生産反数は減り以外と販売されていないが、探している人はいる。
3322 . 縮緬(ちりめん) 織物組織 / // 強い撚りをかけた経糸(横糸)を使って織ったシボのある絹織物。丹後縮緬(京都府)、長浜縮緬(滋賀県)、が有名である。 洋装ではクレープという。しかし和装の縮緬はクレープよりしぼが大きくやや厚手。最近では、 日本の縮緬が洋装分野で人気を集め「縮緬クレープ」などと呼ばれている。 フィラメント織物
3323 . 千切(ちきり) / // 織機の一部で、整経したタテ糸を巻き取るための円筒または軸棒。
3324 . 千巻(ちまき) / // 千切(ちきり)に整経されたもの。
3325 . 知的所有権 / Property Right // 著作権、特許権、実用新案権、意匠権、商標権等の総称。知的財産権ともいう。
3326 . 置換型反応染料 / // 綿用反応染料で、置換反応によりセルロースの水酸基と反応する。染料のセルロース繊維に対する親和性が、主として染料母体の大きさに左右される。 Procion染料、Kayacion E染料など。
3327 . 致命的欠陥 / fatal defect // 実用に適さない大きな欠点。
3328 . 蓄光繊維 / Phosphorescent fiber // 硫化亜鉛化合物などの蓄光材を糸に練り込むことで暗所で光を放つ繊維。
3329 . 蓄熱繊維 / heat reserve fiber, heat storage fiber, thermal storage fiber  // 外部エネルギーを吸収して熱に変えることができる繊維素材をいう。市販実用化されているものの中に、 太陽の光エネルギーを吸収して熱エネルギーに変換できる炭化ジルコニウム系化合物のミクロ粒子を繊維内に練り込んだ繊維からなる繊維製品がある。 一方、人体から放出される水分を吸収して水分吸着熱を蓄えて保温に利用するというものも実用化されている。
3330 . 窒素酸化物 / Nitrogen Oxides // 窒素の酸化物の総称であり、一酸化窒素、二酸化窒素、一酸化二窒素、三酸化二窒素、五酸化二窒素などが含まれる。通称ノックス(NOx)ともいう。
3331 . 窒素酸化物堅牢度 / colorfastness to nitrogen oxides // 染色物の NOx に対する耐性。変退色で評価される。
3332 . 茶 / brown // ブラウン。 (参考:かつて毛織物の一大産地であった尾張、一宮地域では、染色の巧みな事を表わすのに“茶”、 高い整理技術を持つ事を表わすのに“艶”の字を社名の頭に冠した。同地方に、現在もそうした名の企業が見られるのは、 その名残である。)
3333 . 着色抜染(着抜) / coloured discharge printing // 抜染剤と染料を含む印捺部が、地染め染料を分解脱色すると共に、異色に染色する捺染方法。着抜ともいう。
3334 . 着色防染(着防) / coloured resist printing // 防染剤と染料を含む印捺部が、地染め染料で染色されずに地染め部分と異なった色相に染色される捺染方法。着防ともいう。
3335 . 中間検品 / inspection in process // 製品の製造工程中に行なう検品
3336 . 中希 (ちゅうき)(中濃・リスティング)  / listing // 生地の中央部と両耳部の濃淡、色相差が発生した不上がり。ジッガー、連続染色など拡布状染色に多い。生地の晒工程不良や、スクリーン枠、 スキージの取り付け不良、スキージ圧の不均一及びパディングや発色工程不適正の場合に発生する。 
3337 . 中空ポリエステル / // 繊維の中心がマカロニ状になっているポリエステル。ポリエステル繊維は綿に比較して10%程度比重が軽いが中空の分だけさらに軽くなる。 ポリエステル自身も、さらには中空部分の空気は最も熱伝導率が低い性質をもつので、 運動後の急激な冷えの低減、温度が上がってもすぐに繊維自体の温度が急激に上がらないので着用初期のクーリング性もある。
3338. 中空糸膜 / // 特殊の紡糸口を使用して紡糸された繊維で、ストローのような円筒状の繊維のことで、代表的な異形断面繊維の1つであり、 保温性や吸水性に優れた繊維である。最近では、中空糸の特徴を生かし、分離膜としても多く使用され、 分離する対象も数オングストロムのイオンから数μmの粒子まで幅広く、現在、海水淡水化用逆浸透膜、人工透析膜、ウイルス分離膜などに使われている。
3339 . 中空繊維 / hollow fiber // 繊維の真中を空洞にしたり、気泡のような小さな孔(あな)を多く作ったもの。 紡糸の時にガスを発生させる方法や特殊な紡糸口金を用いる方法がとられている。繊維の中に空洞をつくると見かけの比重が小さくなって軽くなり、 保温性が向上すると共に手触りも柔らかくなる。用途としては毛と混紡してふっくらとした衣料用にする他、100%使いで毛布、 または布団綿などに使われ、スフやポリエステル・ステープルでつくられている。天然繊維の“綿”はリボン状の中空繊維である。 中空糸はこの綿の構造を手本にしたものといわれている。表面積の大なることを利用した各種分離膜に広く使われている。
3340 . 中空度 / hollowness // 繊維の横断面の中空部の面積の、横断面積に対する百分率
3341 . 中性洗剤 / a (neutral) detergent // 脂肪酸や脂肪族アルコールを硫化したのちアルカリと反応させてできた中性の合成界面活性剤を洗浄成分とする洗剤。
3342 . 中和法 / // 油脂から分離・精製した脂肪酸にアルカリを加えてせっけんを作る方法。グリセリンを副生しない。
3343 . 抽象柄  模様柄 / // 具象柄に対して、はっきりした形を現さない柄を抽象柄という。分類によっては、具象柄でないものはすべて抽象柄としている場合もあり、 このときは菊柄も抽象柄に入るが、一般通念としては幾何柄を別にしている。
3344 . 昼夜 / // 1.柄の色の取り合わせで、地色の反対色を柄色に染分けること。2.生地の表と裏を、白・黒に染分けて両面使い出来るもの。昼夜帯。
3345 . 昼夜繻子織(ちゅうやしゅすおり)/ // 表朱子と裏朱子を市松模様に配置したもの。
3346 . 注染(ちゅうせん) / stream dyeing // 浴衣や手ぬぐいなどの捺染で用いられる染色技法。型紙を使用し個別に防染糊を施した生地を、幾重にも重ね、 上から染液を注ぎ、下から真空ポンプで引く事で、一気に地の色を染める事からこの名がある。 ふろしき、のれんなどの染めにも使われ、防染糊に代えしめ具を使う場合もある。 原点は、古代、大陸から伝わり正倉院の御物にも見られる「纐纈(こうけち)」「臈纈(ろうけち)」「夾纈(きょうけち)」の三榔染めで、 これを発展させた現代の注染手法は、明治時代の末期、関西(堺・柏原及び奈良)に始まり、東京、静岡に広がった。 大阪では大阪府織物染色協同組合(オリセン)、東京では関東注染工業協同組合、 浜松では浜松織物染色加工協同組合が代表団体として活動している。
3347 . 注文書 / order sheet // 商品を購買する場合にその条件を記載して渡す文書。一般的に、数量、納期、支払期日などの最低限の条件のみを記載する。
3348 . 貯蔵中昇華 / sublimation in strage // 染色したポリエステルから貯蔵中に分散染料が昇華し、湿潤状態になった時に汚染問題を起こす。染色濃度が高い程、繊維が細い程起こり易く、 柔軟剤、帯電防止剤などの助剤(特にノニオン性のもの)がそれを加速する。温度が高い赤道を通過する輸出品。ウレタン等のコーティング素材。 長期在庫商品に注意。
3349 . 貯蔵中溶出移行 / // ウレタン等のコーティングあるいはボンディング素材で、樹脂成分の可塑剤、接着成分中の溶剤等が原因で、 貯蔵中に、分散染料が溶出し、樹脂層及びボンディング層へ泣き出す現象。
3350 . 苧麻(ちょま) ラミー 青麻 / ramie, China Grass // ラミーとも言う。亜麻(あま)と共に衣料用に使われる。植物学上では苧麻とラミーは別物であるが、性質が極めて似ていることから、 繊維業界では同義語とされている。亜麻(リネン)と比べて一層、コシや張りがあり、肌にべとつかず、 絹麻(きぬあさ)といわれるように上品な光沢があり、白度が優れている。夏用の衣服、ハンカチ・テーブルクロスなどに使われる。靱皮繊維。
3351 . 丁(ちょう) / // 杼の数を数える単位。(1丁、2丁、3丁...)
3352 . 丁子(ちょうじ)色 / sun tan // 日焼けした膚の色。香料にする丁子の木を煎じた汁で染めた色。
3353 . 張力むら、テンションむら / uneven tension // たて糸の張力のむらによって生じたしま状の地合い不良。テンションむらともいう
3354 . 調色(ちょうしょく) / colour match // 色見本の色と同色に見えるいろを、印捺してあらわせら れるように、染料を調合すること。調液ともいう
3355 . 超高圧染色 / super high pressure dyeing // 超高圧下(1,000-3,000気圧)繊維に染料を押しこんで染色しようとする技術。(かつて研究されたが実用化しなかった)
3356 . 超極細繊維 / nono fiber // 超極細化の構想は羊毛繊維の化学的性質の異なるバイメタルの様に接合した構造(Bi-lateral Structure)に学んだ2成分複合繊維にさかのぼる。 1940年代に米国デュポン社がSide-by-Sideの複合化で自己捲縮性繊維の開発に先鞭をつけ、 以後1960年代になって日本でも大きく発展した。各社はコンジュゲート繊維を独自の手法で多層構造化し、特殊紡糸法と分割法を開発して、 それぞれ特徴のある超極細繊維の製造に成功した。
3357 . 超高速紡糸 / super jet spinning // 技術革新による紡糸速度の向上により、巻取り速度が6,000m/分さらには8,000m/分クラスの超高速での製造も可能となってきた。 従来の方法では、1,000m/分程度で紡糸した後に延伸工程が必要でしたが、超高速紡糸では、 巻取り速度があがったため延伸工程は不要となって合理化が図られた。超高速紡糸は、品質の安定化など高度の技術を必要とするが、 国際競争力の強化など生産の近代化として注目されている。また、超高速で紡糸した繊維については、 染色性が改善されるなど従来の繊維と異なった糸質が得られる点でも特徴があり、新しい素材としての魅力を備えている。
3358 . 超長綿(ちょうちょうめん) / extra long staple cotton // 繊維の長さが34.9mm(1+3/8インチ)以上の綿。繊維が細くて長くて、強く、光沢のある高級綿である。 綿繊維には繊維の長さが産地によって短いものから長いもので差がある。一般に短いものは下級綿とされ、太い糸しか紡績できず、 長いものは細い高級糸となる。高級化傾向によって、長い繊維の綿の要求が強くなり、世界各国で超長綿の栽培が行われるようになった。 従来はエジプト綿が超長綿とされていたが、最近ではインド、中国の一部で超長綿が栽培されている。コットンの繊維の長さによって、 「短繊維綿」(平均繊維長21mm以下)、「中繊維綿」(平均28mmまで)、「長繊維綿」(平均28mm以上)と分類 されており、 長繊維綿の中でも繊維長が平均35mm以上の特別に長い ものを「超長綿」と呼んでいる。  
3359 . 超電導 / superconductivity // ある種の金属や合金、あるいは半導体や有機化合物において、温度を下げていくと、ある温度(転移温度)以下で電気抵抗が突然0になる現象。 極低温領域で生ずる場合が多い。1911年オランダのH.カメルリン.オンネスが、約4.15Kで水銀の電気抵抗が突然0になるのを発見したのが最初で、 その機構の理論的解明は57年、アメリカのバーディンJohn Bardeen、クーパーLeaon N.Cooper、シュリーファーJohn R.Schriefferによってなされた。この理論は彼らの頭文字をとってBCS理論と呼ばれる。
3360 . 超臨界染色 / super critical fluid dyeing // 超臨界状態の媒体(二酸化炭素)を使用する完全に非水系の染色。 特殊な染色機を必要とし、一部の分散染料しか使えない為、環境対応を売り物にした企画にしか適用出来ない。 詳細は、本HP「9. 分散染料」参照。
3361 . 長繊維(フィラメント) / filament // 連続した不定の長さの繊維で、無撚り、あるいはわずかな撚りで糸として使えるものをいう。3362 . 直接性 / substantivity // 染料が染色工程において対象繊維に示す親和力。与えられた条件により可変。
3363 . 直接性 / substantivity // 染色条件において、特定の染料が特定の繊維に対して選択吸着されようとする性質。
3364 . 直接染色法 / direct dyeing // すり込み(スリコミ)のこと。
3365 . 直接染料 / direct dye // 直線形に近い分子構造をもち、セルロースと水素結合及び疎水結合によって結合できる様に親和性をもたせたアニオン性染料。 通常、綿、レーヨンなどの染色に用いられる。媒染又は下づけなどの前処理なしで直接染色できるのでその名がある。水によく溶け、親水性繊維によく染まる。 ただし染色堅牢度は劣る。詳細は、本HP「4. 綿・レーヨン:直接染料」参照。
3366 . 直接捺染 / direct printing // 白地、あるいは色無地のプリント下地に、色糊を印捺して熱処理し、直接色柄を染め表す方法。 一番簡単な捺染で、染め上がりも安定している。生産効率も高い。防染・抜染に対する語。
3367 . 直接費 / direct cost // 事務費などを含まない、事業や製品等に直接結び付けられる費用
3368 . 直線縫い / Straight stitch
3369 . 沈降速度 / sinking speed // 水中を沈降する速度
3370 . 玉羅紗(チンチラ) / Chinchilla // 綾織りにした毛や綿の厚地の織物。語源はスペインのチンチラ町から。
3371 . ツイード 織物組織 / Tweed // 原料に雑種羊毛を使った紡毛織物である。織目がはっきり表れている。スコットランド地方で作られ、スコッチツイード、スコッチともいわれる。 霜降りやハウンド・ツース(猟犬の歯)/日本では千鳥格子ともいわれ、紳士・婦人ジャケットなど。 太い紡毛糸を使って平織りまたは綾織りにした地厚で丈夫な織物(綾織りだけでなく杉綾や変り綾のものもこう呼ばれる)。 元来は手紡ぎの紡毛糸を毛染めにして、手織で2分の2の綾に織ったスコットランドの織物を指した。 毛織物。語源は、スコットランドのツィード川(Tweed rivger)から。
3372 . ツイル / twill // 綾織(斜文織)。織物組織の三原組織のひとつ。
3373 . ツーウェイ柄 / two-way pattern // 方向性のある柄が、一方は左に、他方は右、または上と下に、異方向に構成されているプリント柄。どちらかを上にしても使える構図になっている。
3374 . ツリー・バーク・ストライプ  模様柄 / tree bark stripe //  ツリー・バークとは「樹皮」という意味で、色や織り方によって樹皮のような感じをあらわしたストライプである。
3375 . つくし / // 紡ぎの糸とりの時使う糸とり道具。
3376 . つじいと / // 通糸(つうじいと)のこと。
3377 . つなぎ節 / warp knot // たて糸をつないだ結節が密集した部分
3378 . つづれ織り / tapestry // たて糸の下の正絵に従って金銀糸などを入れて織った精巧な手織物。
3379 . つつじいろ / azalea // ツツジの花の明るい赤紫色
3380 . つやむら / uneven luster // 生地の光沢が不均一なこと
3381 . つや(艶)消し / delustering // 織編物の表面につや消剤を付与して光沢を少なくする加工。
3382 . つや出し / glazing // 織物に高圧の熱カレンダ又はペーパプレスで加圧することによって光沢を与える加工。
3383 . つり練り / boiling in loop // 織物などを折りたたみ、片耳に糸を通し、つるして行う精錬
3384 . 追加発注 / re order, additional order // 追加発注
3385 . 通気性 / air permeability // 空気を通過させる性質
3386 . 通気性試験機 / textile air permeability tester // 通気性を測定する試験機
3387 . 突きじわ / crease in neck piece // 背襟みつ付近に、上へ突き上げられたように現れた余りじわ
3388 . 突き傷 / shot damage // 別珍(べっちん)、コール天などで、パイルを切断する場合に、地組織に生じた傷
3389 . 継ぎ目写り / seam mark sewing mark // 巻き取りによって、上下の生地に写った継ぎ目又は縫い目の跡。縫い目写りともいう
3390 . 継ぎ目写り(ミシン目写り)  捺染欠点 / joint // 生地のミシン目写り及びアンダーロスの継ぎ目が布面に現れたもの。生地及びアンダークロスの継ぎ目や重なりが大きい場合に発生する。  対策:継ぎ目の凸凹を少なくするようミシンがけする。
3391 . 継ぎ目不良 / piecing defect piecing slub // 糸の継ぎ方が不良のために、継ぎ目が大きいか、又は長い節状のもの
3392 . 通糸(つうじいと)/ // 綜絖のタテ糸を通す部分とジャカード機のタテ針を連結する糸、往時は麻糸が用いられたが、現今では合繊糸を使用するのが普通である。
3393 . 通販(メールオーダー) / mail-order house
3394 . 付下げ  つけさげ / // 1.着物着用時、各部の柄が、上向きになるよう配置された着尺の一種。2.一方向になっている着物の模様で、肩山で柄を振り替えて配置されたもの。
3395 . 筒編み / tubbular knit // 連続的に筒状に編んだニット。くつ下や、下着に使われる。
3396 . 筒金  つつがね  / // 糊置き用具。渋紙筒の先端に付ける。中金なかがね)・先金(さきがね)。
3397 . 筒紙  つつがみ / // 糸目を置くための円錐形の渋紙筒。
3398 . 筒書き(つつがき) 捺染手法  / // 糊(のり)防染の技法の一種。単に「筒」ともいい、さらに「筒引き」「糊引き」「糊描き」「糊置き」「手糊」など、様々な技法がある。 この筒とは円錐形のもので、渋を引いて防水加工した和紙で作られるのが一般的だが、布製、ビニール製のものもある。 先端の糊の出る部分に真鍮(しんちゅう)の口金(昔は竹を使用した)が付いている。 この筒に糊を入れ、糊を絞り出しながら染色しない部分を描く、つまり糊を布面に置いていく。
3399 . 辻が花(つじがはな) / // 室町から桃山時代にかけて盛んだった染で、絞り染めと手描きの花模様を組み合わせた優美な柄。染色には非常に高度な技術が必要とされ、 色使いは墨などを用いた情趣のあるものが多い。時代が変わると共に華やかな友禅染(ゆうぜんぞめ)に人気が移り、消え去ったが、 近年一部で復活されている。帽子絞り・縫締絞り・桶絞り、等さまざまな絞り技法で模様を表現し、 墨や金で花びらや葉に細く線を描き、暈し(ぼかし)を入れて仕上げたもの。
3400 . 詰まり (スティック、ごみつき) 捺染欠点 / stick // な染ローラのローレット又はスクリーンに異物が詰まり、模様部分の一部に色のりが付かず、一定の形で連続した部分。  対策:1)ローレットの詰りをワイヤブラシで取り除く。スクリーンの場合は、1)異物を拭き取る。2)型枠を洗う。 3)型替えの時、型を速やかに洗って、糊剤の残留や乾燥固着を防ぐ。4)色糊を再ろ過する。 5)地張りの直前にバキュームクリーナーを付けるか、コロ棒に粘着テープを巻き付け、つれ回りさせつつ生地の除じんを行う。
3401 . 紬 つむぎ 織物組織  / // 絹織物の一種。「真綿」を手紡ぎした紬糸を経緯糸に用い、手織機を使って念入りに仕上げたもの。産地により、 [大島紬]、[結城紬]、[白山紬] 等が有名。
3402 . 艶出し(つやだし) / glazing // 布面に光沢を与え、つやを出す加工の総称。カレンダ ー掛け、シルケット加工、コーティング加工、せん毛加 工などがそれである。
3403 . 艶出し仕上げ(つやだししあげ) / glazing // 織物に光沢を与える加工。綿・スフ・麻などの織物はシルケット加工のような化学的方法によるもの、カレンダーで強い圧力をかけるもの、 絹・人絹織物へのワセリン浸漬とカレンダー掛けの方法、羊毛織物には蒸絨(じょうじゅう)による方法がある。
3404 . 艶消し(つやけし) / delustering matting // 繊維品の光沢を少なくすること
3405 . 露落ち  捺染欠点 / drain mark water spot // 水滴のために汚れまたはむらを生じたもの。印捺後蒸し上がり前の間にドレーン(凝縮水)や水滴がかかった場合に発生する。
3406 . 露草(つゆくさ)色 / // 露草の花の色。露草の花から取った色汁は青花といって友禅染などの下書きに用いられる。
3407 . 艶練り(つりねり) / boiling in loop // 織物などを折りたたみ、片耳に糸を通し、つるして行う精錬
3408 . 吊り込み(つりこみ)/ // 紋紙の指示どおりにタテ糸が浮沈するように、ジャカードのタテ針に通糸を吊るした状態。
3409 . 吊り生地 / // 旧式の吊り編み機(=Loopwheeler)で編み上げた筒状の生地。生地の風合いは手編みに近いふくらみと柔らかさを示す。 一日に編める量が限られているので大量生産できない。1960年代までは日本の各地で編まれていたが、現在も生産しているのは、和歌山県の数社のみ。
3410 . 吊り本数 (つりほんすう)/ // 使用タテ針本数。
3411 . 橡色 つるばみいろ / // ドングリで染めた灰色。
3412 . 連れ込み傷 / lashing-in filling, pulled-in filling // 織物では、よこ糸の残部、たて糸の切断糸などを織り込んで出来た畝(うね)状の傷。 ニットでは、隣の糸、糸切れ端の不要のいと、 わたぼこりなどが編み込まれた傷
3413 . ディアスキン / // 鹿革。一般的にはキズがつき易く使える部分が少ない。その為、希少な革とされており、 『革のカシミヤ』といわれるほどしなやかで、保温性が高い素材。また、通気性も良いので暑い時期にも着やすく丈夫な革。
3414 . ディープトーン / deep tone // 濃色
3415 . ティールグリーン / teal green // マガモの頭部にある濃い青緑色
3416 . ディールス・アルダー反応 / Diels-Alder reaction // 共役ジエンにアルケンが付加して6員環構造を生じる有機化学反応である。ジエン合成とも呼ばれる。
3417 . ディザ  Ink Jet 用語 / // 物理的に表現可能な諧調数を拡張して擬似表現する手法。 例えば、点の有無による2値しか表現できないものを元の画像の階調に応じて一定の規則で点を生成することにより、 点の出現頻度によって中間調を表現する。
3418 . ディスカウント / discount // 廉売。 100%けん化に必要なアルカリ量を減らすことをディスカウントするという。ペーハー値を抑え、せっけん内に過剰油脂を残すための方法。
3419 . ディストリビューター / distributor // 流通業者
3420 . ディスプレーのRGB  Ink Jet 用語 / // ディスプレーはRGBで3本の電子ビームにより蛍光体を発光させて、ビームの強弱により画面の色をコントロールする。 ディスプレーの種類によって色が違うのは、輝度の違い、RGBバランスの違いがあるからである。
3421 . ティッシュ加工(てぃっしゅかこう) / // ナイロン、ポリエステルの編み目をつぶして、透け感を少なくする加工。繊維の熱可塑性を利用して、編み目をつぶすため、 シルキーな光沢としなやかさを得る。
3422 . ティペット / // 肩掛け、襟巻き、ケープ。また(聖職者・裁判官の)黒スカーフ。16世紀に登場した。
3423 . テインティング / tinting // 現毛や白生地を区別するために、後から容易に洗浄除去出来る染料でわずかな色付けをしておくこと。
3424 . テークアップ / take up // 編み地からほぐした糸を真っ直ぐに引き伸ばした長さの、編み地の長さに対する比率
3425 . テーリング / tailing // 反末色違い。連続染色において生地の経方向に反始と反末で濃淡や色相差が生じた不上がり。
3426 . デオドラント加工 / deodorant finish // 消臭加工
3427 . デカ / deca // 「10」を意味し、ニット製品等の取引単位として使用される。
3428 . デカタイジング / decatizing // 毛織物などをシリンダーなどに巻き上げた状態で蒸熱 し、急冷することによって風合、形態安定性などを改善 する。⇒蒸絨
3429 . デカタイジング試験機 / decatizing tester // デカタイジングに対する染色堅牢度試験に用いる試験機
3430 . テキスタイル / textile // 織物、布地の意。ラテン語の「textilis(織物)」もしくは「texere(織る)」が由来とされる。転じて、織物と織物素材の総称や、 生地全般を指す。繊維品全般を指すこともある。
3431 . テキスタイル・コンバーター / textile converter // 古くから繊維問屋と呼ばれ、また生地問屋といわれる繊維流通のかなめの企業群のことであるが、 特に商品企画力を持った生地問屋を最近はテキスタイル・コンバーターと呼んでいる。自らの商品企画力を持ち、産地や原糸メーカー、 商社などと多角的に結びついた編成機能のある、リスクを持って商売する生地問屋指す。
3432 . テキスタイル・デザイナー / textile designer // 布地の織り柄、編地、刺繍、プリント柄などのデザイナー。衣服、インテリア、ファブリック、装飾品、寝具品などの素材としてより用途に適したもの、 オリジナルティのあるものを創作する人のことである。
3433 . テクスチャー / texture // 素材感。その素材の肌触り、手触りなど感触や質感、材質感のこと。また、単に、織り地、生地のことを指すこともある。
3434 . デクロリン / Decrolin // Zn(HSO2・CH2O)2。捺染の還元抜染に使用する還元剤。デクロリンは、BASFの商標。
3435 . デジタル捺染 / digital printing // デジタルプリント。 版やスクリーン型を使わず、インクジェットにより、被染布にダイレクトで柄や模様を描く捺染法。詳細は、本HP「18. デジタル捺染」参照。
3436 . デシテックス / // ISO(国際標準化機構)規格の原糸・原綿繊度の単位。繊維10,000m当りのグラム数、dtex と書く。(デニールは、9,000m当たりのグラム数。)
3437 . デシン  織物組織 / crepe de chine // クレープ‐デ‐シン 【(フランス)crpe de Chine】 の略。《中国のクレープの意》細い生糸で平織りにした広幅の薄地縮緬(ちりめん)。中国産の縮緬をまねて、フランスで織り出したもの。 婦人服地用。デシン。フランス縮緬。
3438 . デシ綿 / Desi Cotton // アジア在来種の粗剛短繊維綿の総称で、主として紡績以外に使用される。
3439 . テストコントロール試験片 / test control specimen // 試験操作を正確に行うために、調整用として使用する染色堅ろう度既知の試験片
3440 . テストセール / test sale // 試験販売 テストセール
3441 . テックス / tex system // 繊維の繊度・強度の単位として、国際規格(ISO)では「テックス」を用いることが規定されている。日本工業規格(JIS)もテックスを採用。 また法令関係条文もテックスが使用されている。海外に於いても、欧州、中国などでは既にデシテックスが採用されている。長さ1,000mで重量が1g あるものを1テックスといい、数字が大きいほど太くなる。 例, 50デニールは5.55テックス。 綿糸40番手は14.76テックス。 1テックス = 10デシテックス = デニール × 0.1111。1テックス = 590.54 ÷ 綿番手。
3442 . デッドライン / dead line // デッドライン。締切。
3443 . テトロン / Tetron // ポリエステル(帝人、東レ両社の共同商標)
3444 . テトロントロピカル / polyester tropical // テトロンポンジーより丈夫な生地。糸の太さはポンジーの2倍あるので耐久性は優れている。ただしその分だけ、インクの裏抜けが悪く、 裏の色は表よりかなり薄くなるのがデメリット。どのくらい薄くなるかと言うと、表の色の60%程度の発色になる。
3445 . テトロンポンジー / polyester pongee // のぼり旗作成に最もよく使われる素材で、軽くて、しなやか。屋外での耐久性や色持ちは、やや劣るが、裏抜けや発色がよく安価に作ることが出来る。 ポリエステル系の化繊素材で、町で見かけるのぼりのほとんどは、この生地で出来ている。
のぼりを作るときの最もポピュラーな素材。
3446 . デニール / denier // 主に長繊維糸の太さを表す単位で、長さ9000m当たりの質量のグラム数。番手と同様に糸の太さを表す単位だが、 デニ−ルの場合は数字が大きくなる程、番手表現とは逆に糸が太くなる。80d(デニール)より、100dの方が太い糸となる。 60番手の綿糸をデニールで表すと、88.6デニールとなる。ポリエステルでよく使用されるのが、75d、100d、細い糸で30d。 それぞれ綿番手に換算すると、71番手、53番手、177番手となる。式は、綿番手=5314.88/デニール。
3447 . デニム / denim // ジーンズやGジャンに使用される生地。語源は、Serge de Nimes(フランスの機業地ニームのサージ)。経糸をインディゴ染料で染めて緯糸は晒の白糸を使用する。糸番手は7番から10番が多く使われる。 織り組織は2/1や3/1の綾織り。経糸はロープ染色という手法すなわちインディゴ染料(アルカリ性)をためた槽に浸して、 次に空気に触れさせて酸性にして、またインディゴ染料につけて還元というサイクルを10数回連続して徐々に染料を定着させていく。 この回数が多い程、深く染まり色落ちの味わいも増していく。通常単糸使いの綾織りは左綾といって左に向かって綾目があるが、 デニムでは逆で右綾。そこで太番の単糸使いで2/1や3/1の右綾の生地をを通常デニム綾とも呼ぶ。 デニムの生地の厚み(目付け)は1平方ヤード当りのオンス(1オンス=28.3g)で表される。最も基本的なデニムが14オンス。
3448 . デバイス依存値  Ink Jet 用語 / // モニタやプリンタなどの各種デバイスのRGBあるいはCMYK数値のこと。同じ値でも、使用するデバイスによって色が変化する(相対的色表現)。
3449 . デベロッパー / developer // 染色の顕職剤(ナフトール染料)
3450 . デュラビオ / DURABIO // 三菱化学。植物由来のイソソルバイド(イソソルビド)が主原料のバイオポリカーボネート系樹脂で、 従来のポリカーボネート樹脂(PC樹脂と略記)より、高い透明性、優れた光学特性があり、耐傷付き性にも優れている。 生分解性はない。
3451 . デュラプレス加工(DP加工) / Durable Press // パーマネントプレス加工と同義語。生地に形態安定性を与えるための加工。
3452 . テラコッタ / terracotta // 茶色がかったオレンジ色。イタリア語で「焼いた土」。
3453 . テリー / Terry Cloth // タオル地の事。添毛織の一種でテリー織の生地。片面又は両面にループが一面にあるのが特徴。ループを剪毛して毛羽にしたシアリング・タオルもある。
3454 . デルフィニウム / delphinium // 灰色がかった中色青
3455 . テレホンブラック / telephon black // 昔のダイヤル式電話機の深い黒色
3456 . テンションプレッサ / tension pressure // たて編み生地の正味収縮の測定で、回復操作に用いる装置
3457 . テンションレスジッガー / tension controlled jigger // 布にかかる張力を少なくするよう調整出来るジッガー
3458 . テンセル(商標名) / tencel // 木質パルプをN一メルモルフォリンーN−オキシド(NMMO)に溶解し、ろ過して不純物を除いた後、細孔から押し出して、紡糸する。 使用された溶剤のNMMOは100%回収され、循環利用される。テンセルは、同じ再生繊維であるリヨセルと共に、 現在は、レンチングで製造されている。(本HP 「4. 綿・麻・レーヨン/直接染料」参照。)
3459 . テンター / tenter , stenter // 布の両耳を保持しながら幅を整える機械。ピンテンター、クリップテンターなど。
3460 . テンターマーク / stenter mark // テンターによる幅出しのとき付いたピンテンターのピン、又はクリップテンターのクリップの跡
3461 . テンター汚れ / stain by stenter clip // テンター作業中に、たて方向にさび、油などが付着した汚れ
3462 . テンター仕上げ / stenter finishing // 巾だし、テンター掛けともいう。生地のしわ、ゆがみを 消し所定の生地巾に仕上げたり、 形態を固定させる加工。形態安定のために熱処理を行うことをヒートセット加工 という。
3463 . テンダウール / tender wool // 病気などの原因で、全体に弱い羊毛。
3464 . デンビー編み 経編 / denbigh stitch // トリコット編みとも呼ばれ、最も簡単な組織で隣どうしの編み目をからませながら編み地を形成している。 一枚のおさ(ガイドバー)を使ったデンビー編みをシングルデンビー又はシングルトリコット編みという。 応用組織には、二枚おさによるダブルトリコットやコード編みを重ねたハーフトリコットなどがある。
3465 . テンプル傷 / temple defect // 製織時に幅の縮みを抑制するための張力装置の不良によって、耳際に生じた傷
3466 . テンプル跡 幅出し・伸子 / temple mark // 製織時に幅の縮みを抑制するための張力装置の不良によって、耳際に生じたゆがみ。テンプルとは、製織時に横糸を打ち込むと生地が縮もうとするため、 わずかな間、巾を安定させ生地をキャッチしておく為のパーツ。製織している生地の両サイドに付いていて、 針が付いているリングが外へ外へと回転しながら生地を引っかけて引っ張る。
3467 . てかり / partial grossiness // 衣服の着用中にひじ(肘)部分などが擦れ、布を構成する糸及び繊維が摩耗によってへん(扁)平に押しつぶされ、 布表面が平板化して部分的に光沢を生じる現象。アイロンを掛けることで発生することもある。
3468 . てぐす / fishing gut // つりに使う太いフィラメント。
3469 . 低ホルマリン加工 / less formaldehyde finish // セルロース系繊維に対する樹脂加工において,遊離ホルムアルデヒド濃度が下着類などのホルムアルデヒド規制値(75 ppm 以下)に適合する加工。
3470 . 低温プラズマ加工 / low temperature plasma treatment // 低温プラズマ処理による繊維の表面改質処理。羊毛織物の防縮加工,ポリエステル長繊維織物の深色加工などに応用されている。
3471 . 低温染色 / low temperature dyeing // 通常用いられる染色温度よりも低い温度で行う染色。
3472 . 低温プラズマ表面処理装置 / low-temperature plasma surface treatment processor // 高周波発振機により電子温度のみが高い低温プラズマ状態を発生させ、これを衝突させることでワーク表面の性質を変化させるプラズマ表面処理装置の一種。 低温・大気圧での処理ができ、ワークへのダメージがないという特長をもつため、エンプラ素材やガラス、木材にも適用可能である。表面のクリーニングや、親 水性・疎水性の付加、接着強度の向上、異種材料間の接着の前処理などに使用されている。
3473 . 低浴比染色 / low liquor ratio dyeing // 被染物に対する染色液の割合(浴比)の低い染色。通常の浴比 1:15-1:20 に対して 1:10以下のものをいう。
3474 . 定速荷重 / constant rate of load // 荷重を所定の割合で増加すること
3475 . 定速緊張 / constant rate of traverse // 試料を所定の速さで引っ張ること
3476 . 定速伸長 / constant rate of specimen extension // 試料を所定の割合で伸ばすこと
3477 . 定番(製品) / basic item, staple item // 汎用的に使用されるため需要量もまとまっており、メーカーも見込み生産で常時在庫として保有し、 いつでもユーザーの発注に応えられるようにしてある製品をいう。こうした糸や織物には、一定のコード (多くはアルファベットと数字の組み合わせや番号)が付されており、何時でも、どこでもユーザーがその製品識別コードで発注すれば、 間違いなく希望の製品を手にいれることができるため、「定番」といわれている。 「定番」製品は、デッドストックになる危険性はあまりないが、それだけに誰でもが生産しておりマージンも確保しにくい製品。 これに対し、特別な素材を使用したり、特別な加工をほどこしたり、 ユーザーの特別な要求に基づいて生産された定番品とは一味違った糸や織物を「高付加価値品」という。
3478 . 定量下限 / minimum limit of determination,minimum limit of quantitation,quantitation limit,limit of quantitatio // 定量下限:ある特定の分析方法によって、分析種の定量が可能な最小量または最小濃度。定量範囲:定量下限から定量上限までの範囲。
3479 . 定量上限 / maximum limit of determination,maximum limit of quantitation,MQQ // 定量上限:ある特定の分析方法によって、分析種の定量が可能な最大量または最大濃度。定量範囲:定量下限から定量上限までの範囲。
3480 . 悌が替わる(ていがかわる) / // “ひ”の動きに狂いが生じて紋が抜けたり、地に横線が入った状態。
3481 . 悌違い(ていちがい) / // 一般にてちがいという。杼の動き方向が乱れていること。
3482 . 出がら繭(でがらまゆ) / pierced cocoon // さなぎが、がになって出た繭で、製糸原料には用いられない。真綿、つむぎ糸、絹糸紡績の原料となる。
3483 . 鉄紺 / // 鉄色がかった濃い紺色。黒に近づくと同時に、わずかに緑みを帯びる。
3484 . 鉄色 / // 暗い青緑系の色。鉄分を含んだ藍色の顔料から出る色。英語のsteel blueは、淡いブルーであるので注意。
3485 . 鉄製(てつせい) / // 鉄製の織機。
3486 . 手編み糸 / hand knitting yarn // 手編みに使う糸。
3487 . 手紬糸 てつむぎいと / Hand Spun Silk Yarn // 真綿から人の手でつむがれた絹糸。
3488 . 手捺染 / hand printing // ハンド・プリントと同じ。手工的に行う捺染でハンド・ス クリーン捺染のこと。
3489 . 手縫い糸 / hand sewing thread // 手縫いに使う糸。
3490 . 手揉み皺(てもみじわ) / // 手でもんでつけた洗いじわ。手でもんで、そのまま干して得る。自然で柔らかな感じのしわが生まれる。
3491 . 泥 でい / // 金粉を接着剤液に練り込んだもの。筆描きで使用する。
3492 . 天竺(てんじく) 織物組織 / T-Cloth // 天竺はたて、よこ糸とも20Sクラスで密度はたて、よこそれぞれ40〜50本で金巾よりもやや地厚である。 始めは、インドから輸入されたのでこの名がある。用途:敷布。綿織物
3493 . 天竺(てんじく/丸編み・平編み) 編組織 / plain knitting fabric // もっとも基本の編地。丸編み・平編みともいう。メリヤス編みともいうが最近はいわなくなっている。 身近なところでは、Tシャツが天竺編み。表目と裏目の区別がはっきりしている。 たて方向よりよこ方向によく伸びる。シングルジャージともいう。靴下やセーターも天竺編みが多い。生地の端がカールする特徴がある。 ポロシャツの定番素材である鹿の子編みもこの天竺の変化組織。天竺のタック編み(かぶり編み、ひきあげ編みとも称する)が鹿の子となる。
3494 . 天然汚染布 / naturally soiled fabric // 実際に着用した衣類の他、えり垢布、顔垢布などがある。合成洗剤の洗浄性を試験する為に使用する。
3495 . 天然系抗菌剤 / // 天然の動植物・微生物から由来する抗菌剤を指す。植物由来抗菌剤としては、ヒノキ科植物の精油から抽出されるヒノキチオールが該当する。 優れた抗菌性を発揚するため、抗菌剤、防虫剤、添加剤としても利用されている。 卵の殻から得られるキトサン成分も優れた抗菌性を有することが知られている。
3496 . 天然染料 / natural dye // 植物,昆虫などから採取する染料。植物から採る染料には藍(インジゴ),紅花など,昆虫から採る染料には五倍子,コチニールなどがある。植物染料、 動物染料、鉱物染料なども範疇に入るが、植物染料が多用されていて、天然染料による染色を、草木染めとよんだりしている。
3497 . 天然繊維 / natural fiber // 大きく分けるとタンパク繊維(ウール、シルクなど)、セルロース繊維(綿、朝など)、無機繊維(石綿)の3つとなる。 ウール、シルク、綿、麻の4つの天然繊維の使用量が圧倒的に多い。ウール以外のタンパク繊維で動物の毛を使った繊維を獣毛繊維としてカテゴライズする。 カシミヤ、アンゴラ、モヘヤ、キャメル等である。ウールと混紡して使用される事が多い。綿、麻以外のセルロース繊維としては、ケナフ、バナナ、竹、 月桃等がある。これらは単体で糸になる事は稀で、ほとんどは綿と混紡される。竹については、そのほとんどが再生繊維として使用されているが、 爆砕により一部節の部分の綿をほぐして綿と混紡される場合がある。
3498 . 天然撚り / natural convolution // 天然繊維などにある自然のよじれ
3499 . 天然保湿因子 / // NMF(Natural Moisturizing Factor)とも呼ばれ、角質細胞中に含まれる多量の水分を抱き込んでおくことのできる物質。コラーゲンはそのひとつ。
3500 . 添付白布(てんぷはくふ) / standard adjacent fabric, undyed cloth for staining // 汚染判定のために試験片に添付する白布
3501 . 転写捺染 / transfer printing // 模様を印刷した紙を布に圧着・加熱し、模様を布に写す捺染。染料を用いる場合には乾式転写と湿式転写とがあるが、 ポリエステルに昇華性のある分散染料を用いた乾式昇華転写が一般的である。顔料の場合はバインダーとともに転写させる。
3502 . 電子インク / electronic ink // 電気的な制御により書換えや消去が自在なインクのこと。通常のインクのように紙に印刷するものではなく、 表示装置である電子ペーパーで使用されるインクに相当するもの、という意味合いである。 電子インクと電子ペーパーは混同して呼ばれることも多い。種類はいくつかあるが、最も実用化が進んでいるのがE Ink社が開発したマイクロカプセル型電気泳動方式である。直径が数10μmの透明なマイクロカプセルの中に、 白色の酸化チタン粒子(プラスに帯電)と黒色のカーボン粒子(マイナスに帯電)をオイルで封入し、電圧のかけ方で白黒を制御する。
3503 . 電子ジャガード / // 電気的な操作で電磁石を働かせて、たて針を動かす装置。
3504 . 電磁波シールド加工 / electromagnetic wave shield finish // 繊維を導電性にし微弱な電磁波を吸収する加工。実用例として、 金属メッキ織物や極細銅線と繊維の特殊撚り糸加工して作られた複合糸の織物の電磁波防護服、エプロンなど。
3505 . 電着加工(でんちゃくかこう) / Flock Finish // 布、プラスチック製品などの表面に、細くて短い繊維を静電気によって毛羽状に植えつける加工。フロック加工とも言う。
3506 . トウ / tow // 化学繊維の綿状短繊維と、極めて多数のフィラメントを揃えた連続繊維束のこと。
3507 . トウ染色 / tow dyeing // 合成繊維のトウの状態での染色。一般にはパッケージ染色機によるバッチ方式で行われる。
3508 . トーション・レース / Torchon lace // ボビンにまかれた糸を組み物機を使って燃り合せながら粗い網目の模様を作るレースである。細幅のものしかできないので縁飾りか、 または細幅のものを繋ぎ合せて服地にする。イタリアのトーション地方で作られ始めた為、この名称がついた。
3509 . トープ / taupe // 黒に近い暗褐色。taupeはフランス語でモグラの意。英語でこの色はmoleと言い、やはりモグラを指す。
3510 . トーン / tone // 色調
3511 . トーン・オン・トーン・チェック  模様柄 / Tone on Tone Check // 「色調をいく重にも重ねる」という意味。2種類以上の色をたて、 よこに配することによって得られた2種以上の異なる色調の格子柄。
3512 . ドクター / doctor // 捺染ロールの余分な糊、不純物を取り除くための刃物。
3513 . ドクターステップ / doctor steps // ローラー捺染に使用するドクターを固定する保持機。
3514 . ドクター汚れ  捺染欠点 / doctor stain // ローラ捺染においてたて方向に現れた帯状の汚れ。ドクターの押さえが不十分な場合や夾雑物が付着した場合などに発生する。
3515 . ドクター汚れ(オバケ) 捺染欠点 / doctor stain // ローラ捺染においてたて方向に現れた帯状の汚れ。ドクターの押さえが不十分な場合や夾雑物が付着した場合などに発生する。 対策:1)色糊をろ過してから使用する。 2)リントドクターまたは拭き取りにより夾雑物を譲許する。 3)捺染前の生地をブラッシングし毛羽くずを除く。 4)捺染ローラ間に無彫刻ローラを使用する。
3516 . ドクター汚れ(トンボ) 捺染欠点 / doctor stain // ローラ捺染においてたて方向に現れた帯状の汚れ。ドクターの押さえが不十分な場合や夾雑物が付着した場合などに発生する。  対策:1)色糊をろ過してから使用する。 2)リントドクターまたは拭き取りにより夾雑物を譲許する。 3)捺染前の生地をブラッシングし毛羽くずを除く。 4)捺染ローラ間に無彫刻ローラを使用する。
3517 . ドクター筋 / doctor streak // ローラー捺染において、ドクターの刃先が損傷し彫刻 以外の部分にキズが縦上に入る筋を指す。
3518 . ドクター浮き 捺染欠点 / doctor lifting // ドクターがな染ローラに密着せず、浮くことによって生じたよこ方向の汚れ。 対策:1)彫刻時にローラの芯出しを正しくし、最終仕上げを完全にする。2) ドクターの調節、押し圧を適正にし、ぶれを防止する。
3519 . ドクター踊り  捺染欠点 / doctor lifting // ドクターの刃先にゴミがたまったり、破損していたりしてドクターがうまく働かないと、捺染のりの量が不均等になり、ドクター踊りと呼ばれる、 部分的な汚れを生じる。 対策:ドクターの調節、押し圧を適正にし、ぶれを防止する。
3520 . ドクター落ち 捺染欠点 / pattern lack by doctor // ドクターによって型の平行部分のグランドが落ちて生じたな染むら。  対策:1)彫刻時、柄は軸方向に正しく平行にして彫るのではなく、やや斜めにテーパをつけることにより解消する。2)ロールをクロムメッキする。
3521 . トグル / // 浮子形の棒状ボタン。ダッフルコートの前合わせの留め具に用いる。トグルは“船の綱をつなぐ止め木”を意味する。 木や動物の角を材料としたものが多い。トッグルとも云う。
3522 . トコフェロール / Tocopherols // ビタミンEのこと。油溶性ビタミンで酸化防止の働きがあり、油脂製品などに添加されることが多い。
3523 . ドスキン  織物組織 / Doeskin // 朱子組織の毛織物で、和賀国ではほとんどが梳毛糸使いである。緻密い織り上げた後に起毛し、毛を短く刈りそろえて毛をねかせ、なめらかに仕上げる。 これをドスキン仕上げという。ドスキンとは牡鹿の皮という意味。用途:モーニングなどの礼服地。毛織物
3524 . ドット / dot // 形が点状の接着しん地用接着樹脂の粒
3525 . ドット  Ink Jet 用語 / dot // 画像形成の最小単位。インクジェット出力では吐出されるインクの液滴が記録紙上で広がってできる。ドットの形状は、記録紙の物理的表面形状、 インク物性との親和性によって決まり、ノンコート紙系は不定形なジグザグな形状をとることが多く、コート紙系はほぼ円形になっている。
3526 . ドット密度 / dot density // 単位面積当たりのドット数
3527 . トップ / top // 羊毛紡績の場合、スライバーを太い軸の棒に直径約35cm、軸方向に約40cm、重量約8kgの羊毛を円筒形に巻き上げた後、 軸棒を抜いたものをトップという。また羊毛紡績ではトップを形成しているスライバーもトップと言っている。 トップの形で売買取引されることもあり、トップ製造までをトップ・メーキングといって、これだけのメーカーもある。 スライパーは繊維の長さの方向に平行に並べて、わずかな撚り(より)を与えただけのものであるから、 引っ張ると簡単に切れてしまう。
3528 . トップ・パフ・ド・スリーブ / // 上部をゆったりと膨らませた構造の袖。
3529 . トップアナライザ / top analyzer // 羊毛トップの平均繊維長の測定に用いるトップを分解し、引きそろえる試験機
3530 . トップス / tops // 上半身に着用する衣服の事。
3531 . トップライト / top light // ライトとつくが、照明ではなく天井に設けた窓のこと。日中の太陽光を効率よく室内に取り込み、明るい居住空間を作ることが出来る。
3532 . トップ染め / top dyeing // 羊毛のトップの状態での染色。製品化まで時間がかかるが、 品位の高い染色効果が得られ、また、染色後、種々の色のトップを混ぜて糸にすることができることから高級品を対象にした染色に使用される。
3533 . トドラー / toddler // 2、3歳から4、5歳位のよちよち歩きの幼児をさす言葉。
サイズとしては90mから120cmまでをさす。これより小さいサイズはベビーとなる。トドラーサイズ、 トドラー市場などと複合語として使用することもある。おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃん、おばさん、 おじさんの6つのポケット(もしくは財布)からお金を出してもらえるトドラーは子供服アパレルにとって重要な商品といえる。
3534 . ドナン膜平衡 / Donnan membrane equilibrium // 複数のイオンを含む溶液が膜で隔てられた時、特定のイオンについては膜不透過で、 他のイオンについては透過性があるような場合に見られる平衡。
3535 . ドビー織機 / dobby loom // 複雑な組織になって、完全組織のタテ糸本数が8本(綜絖枠8枚)以上になると、タペット方式では織れなくなる。 ドビー方式では48本までの組織が織れるといわれるが、実生産に於いては多くて16本程度まで。 ドビー開口設備はタペット方式に比べると設備費用が高くなるが、込み入った組織が織れることと、 仕かける織物の組織変更がわりあい簡単にできるメリットがある。三原組織より完全組織のタテ糸本数の多い織物に、 具体的には、変化組織、杉綾、ベネシャン(朱子織の一種)等に使われている。
3536 . ドビー織物  織物組織 / Dobby Cloth // ドビーという開口装置で織った模様織物。糸使いは素材、番手ともいろいろであるが、薄手の織物が多い。毛用は小柄の連続模様であるため、 たての模様縞を呈する。ポプリン組織によるドビー・ポプリンが比較的多く、カッターシャツ、婦人服、ブラウスなどに使われる。綿織物
3537 . ドビー柄  模様柄 / Dobby // ドビー開口装置を使い、小柄の連続模様を織りだすことができる。この模様は、装置の調整によって比較的簡単に自由自在に変えることができる。 しかし、自由度には制限がり、ある程度以上に大きな柄を織ることはできない。
3538 . ドミット芯 / domett flannel // キルト芯はごく普通の綿状の芯で、薄いもの、厚いもの、ポリエステルのもの、コットンのものなど色々ある。
ドミット芯はキルト芯の裏に、言ってみればネット上の裏をつけたもの。伸びにくいので、バッグの持ち手や、 ミシンでプレストキルトを作るときなどに使う。
3539 . ドライ・オン・ ウエット / dry on wet // 複数の型版を用いて複数の色を印捺する場合、先に 印捺した捺染糊が乾いてから、次の捺染糊を印捺す る方法。糊が乾いているので、捺染糊の混合がなく きれいに染まるが印捺時間や手間がかかる。
3540 . ドライクリーニング堅牢度 / colorfastness to dry cleaning // 染色物の溶剤洗浄に対する耐性。変退色と白布汚染で評価される。
3541 . ドライタッチ性 / // 体温を恒温にするために発汗する人体の肌(皮膚)と衣服の最内層との接触面において、五感で感じる肌触りで、さらさらしており、 じめじめした湿気感と汗とか水で濡れた感じがしないことを意味する。
3542 . ドライトップ / dry top // 油をあまり含まない羊毛のトップ。
3543 . トラガントガム / tragacanth gum // 主に、イラン、トルコ、シリアに産出されるマメ科のゴム状抽出物を乾燥したもの、 長時間水に漬けてから加熱すると高粘性体となりデンプン糊などと混合して捺染糊として使用される。
3544 . トラック.ストライプ  模様柄 / // 二本のしまの距離が離れているもの。
3545 . ドラム染色機 / drum dyeing machine // 染色槽中の多孔ドラムを回転して染色する。
3546 . トラム撚り / tram // 無撚の糸を数本引き揃えて、100〜500回くらい右撚りをかけた片撚りの糸。撚り数が1800〜2400回ではボイル撚り、 3000回前後になるとクレープ撚りという。
3547 . トリアセテート / triacetate // アセテートと同様、酢酸セルロース繊維であるが、特に酢酸の割合が59.5%以上のもの。アセテートに比べて、合成物である酢酸の割合が大きいため、 アセテートより合成繊維に近い性質を持ち、アセテートと合成繊維の中間的なところもある。シルキーな光沢や風合いをもち、 アセテートより一格上の繊維として位置付けられている。
3548 . トリグリセリド / triglyceride // 3つの脂肪酸がひとつのグリセリンに結合(エステル結合)したもの、油脂を構成する成分。体内では中性脂肪。
3549 . トリクロロエタン / Trichloroethane // 塩素原子の配置によって2種類の異性体があるが、1,1,1-トリクロロエタンがオゾン層破壊物質として規制物質に指定され (1992年のモントリオール議定書締約国会議)、1996年までに全廃とされた。無色の燃えにくい液体であり、洗浄力がすぐれているため金属部品、電気 部品などの洗浄用に大部分が使用される。大気中の寿命は数年で、 オゾン層破壊係数は、特定フロンの10分の1程度と考えられている。
3550 . トリクロロエチレン、トリクレン / Trichloroethylene // 有機塩素系溶剤の一種。俗称としてトリクレンと呼ばれることもある。無色透明の液体でクロロホルムに似た臭いを有し、揮発性、不燃性、水に難溶。 化学式はC2HCl3、分子量は131.40融点は-86.4℃、沸点は86.7℃。ドライクリーニングのシミ抜き、金属・機械等の脱脂洗浄剤等に使われ るなど洗浄剤・溶剤として優れている反面、環境中に排出されても安定で、 テトラクロロエチレンなどとともに地下水汚染の原因物質となっている。
3551 . トリコーン / // 18世紀後半、フランスに登場した角を三つ持った帽子。三角獣(Tricorne)に似ていることに由来。
3552 . トリコット デンビー編み  編み組織 / tricot dembigh stitch // 編針と筬(おさ)との運動で編みたてられる。2枚筬、3枚筬が多い。織りと編みの中間的な風合いをもつ。伸縮性に優れ、しなやかで、シルキーな艶がある。 デンビー編み(dembigh stitch)ともいう。経編 (たてあみ) 
3553 . トリコロール / tricolour // トリコロール。組み合わせ三色。フランスの三色国旗を指すこともある。
3554 . トリハロメタン / Trihalomethane // トリハロメタンは、メタンを構成する4つの水素原子のうち3つがハロゲンに置換した化合物の総称。水道水質基準では、その中でクロロホルム (CHCl3)、ブロモジクロロメタン(CHBrCl2)、ジブロモクロロメタン(CHBr2Cl)、ブロモホルム(CHBr3) の4物質を対象としており、これらを総トリハロメタンと総称する。 トリハロメタンのうちクロロホルムおよびブロモジクロロメタンについては発癌性があるかもしれない物質とされている。
3555 . トリフェニルスズ化合物、TPT / Triphenyltin Compound // スズ原子に3つのフェニル基(ベンゼンの水素1個をスズと置換した構造)が結合した化合物の総称で、防黴剤、防汚剤、農業用殺菌剤などの用途がある。トリ フェニルスズ脂肪酸塩など7物質が、「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」(1973)の第二種特定化学物質に指定されている。また、トリ フェニルスズは環境ホルモンとしての疑いが持たれている。
3556 . トリブチルスズ化合物、TBT / Tributyltin Compound // スズ原子(Sn)にブチル基(C4H9-)が3つ結合した化合物で、酢酸塩、塩化物、リノール酸塩などの種類がある。農・漁業、製紙・製材・塗料製造事 業で殺菌剤、防黴剤、防汚剤として用いられる。ビス(トリブチルスズ)オキシド(TBTO)は「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」の第一種特 定化学物質に指定され、塩化トリブチルスズなど 13物質が第二種特定化学物質に指定されている。また、トリブチルスズは環境ホルモンとしての疑いが持たれている。
3557 . トリプル・ストライプ  3本じま  模様柄 / Triple stripe // 3本じまともいわれ、たてじまが3本並びとなっているもの。
3558 . トリプルボトムライン / Triple Bottom Line // 企業活動を経済面のみならず社会面及び環境面からも評価しようとする考え方。具体的には、持続可能性レポートにおいて企業の経済的側面、 社会的側面及び環境的側面の三つの側面について、述べるべきことを言うもの。
3559 . トリメチルアミン / Trimethyl Amine // 魚の腐ったようなにおいのある物質で沸点は3℃、融点は-124℃、化学式は(CH3)3N、分子量は59.11。代表的な悪臭物質である。
3560 . ドリル / Drill // たて、よこ糸に20s(30tex)以下の糸を使用した2/1又は3/1のあや織物。一般にカーキ色などの無地染めとする(作業服、運動服、家具カバー地 など)。
3561 . トルクヤーン / torque yarn // 自由の状態につるしたとき、いずれかの方向によじれるストレッチヤーン。
3562 . トルコブルー / turquoise blue // トルコ石に見られる黄味のブルー、ターキスブルーに同じ
3563 . トルファン綿 / Tolfan Cotton // 中国 トルファン地方で採れる超長綿。
3564 . トレーシング / tracing // 捺染用の彫刻フィルム作成の際,原図を分色した上,フィルムに各色ごとのスケッチを行い,焼き付け用分色シートを作る操作。特色分解ともいう。最近では CAD を使ったコンピュータトレーシングが行われている。
3565 . トレース / trace // フィルム・トレースを作成する方法。図案に表されている色柄を色ごとに1枚の透明フィルムに光を通 過させない色材(墨汁など)で描き写し、色数だけ繰り返し、色数ぶんのフィルムを作成する。 このトレースをスキャナーとコンピューターを利用して行うこともなされている。
3566 . トレース / trace // ロゴマークやイラストなどがJPEGなどの画像の場合、のぼりにそのまま印刷すると汚くなってしまうことがあるので、 イラストレータデータに描き変えて、きれいに印刷できるデータにする作業をいう。 トレースをしたデータは、色の変更やサイズの変更も自由に出来て、画質も落ちません。
3567 . ドレープ性 / drape property // 自重によって垂れ下がる性質
3568 . ドレープ性試験機 / drape tester // ドレープ性を測定する試験機
3569 . トレンド / trend // 「傾向」の意。ファッション業界用語としては、「流行の先端」を意味する。
3570 . トレンドセッター / trend setter // 消費者のウォンツやニーズを敏感に先取りして、次の時代の動向・傾向として、あるいは、ファッションの傾向として仕掛けたり、提示したりして、 多くの人々をその方向に仕向ける人を言う。流行の仕掛け人。 (感性豊かで時代の傾向をいち早く見抜き、一般に流行する前に取り入れる人々のこと)
3571 . ドロー系グラフィックスデータ  Ink Jet 用語 / // 図形や文字を数学的に記述しているベクトルデータであり、図形の拡大縮小に関し画像の劣化は起こらず、 ビットマップ系画像のように解像度を気にする必要がない。Adobe社のIllustratorなどイラストを作成するソフトが該当する。
3572 . ドロッパ / // タテ糸停止装置の一部であり、タテ糸切断などを探知させる薄板の金属片である。すなわち、タテ糸が切れたり、ゆるんだりした場合に、 ドロッパはその自重で落下し、停止装置を作動させるものである。 また、このような金属片を使用しないで光センサーを利用したノーピンドロッパもある。
3573 . トロピカル / tropical suiting // 主として夏服用の薄地素材によくつかわれる熱帯風モチーフ。
3574 . ドロンワーク / // 布の縦糸や横糸を好みの幅に(部分的に)抜き取り、残った織り糸に種々のかがりを施したり束ねたりして、透かし模様の感じをあらわすこと。 布目の粗・密・太さ・細さなどによって、織り糸の抜き方・かがり方などを選ばなければならない。 ブラウス・ワンピース・ハンカチーフなどに多く見られる。
3575 . ドンブリ / // 着物の身頃と八掛けを、裁たずに折り返して使う。留袖や喪服など、礼装は出来るだけ[切る]・[断つ]を忌み嫌うためと言う説がある。 四丈物の生地を使う。
3576 . トンボ / // 部分整経したとき、一巾ないし幾巾の整経長が他に比べて短くなったり、または長くなってしまっている状態。
3577 . とうもろこし色 / maize // 英名メイズはトウモロコシの実の色
3578 . とじ / // 織物のヨコ糸の押え。またその方法。紋止め( もんどめ )
3579 . とじ不良 / bad stitching joining defect // とじの位置の不良、釣り合いの不良、とじ忘れなどによって生じたねじれ
3580 . 砥石跡  捺染欠点 / whetstone flour // 生地の一部にドクター研ぎの砥石の粉末が付着した帯状の汚れ。  対策:砥ぎあとの拭きとりを十分に行う。
3581 . 度詰め / // 高密度に生地の目を詰めて編み上げること。生地のコシを強くし、型崩れしにくい生地になる。
3582 . 度目むら / uneven density // 部分的に不ぞろいで、ところどころよろけた編み目
3583 . 常磐色・常盤色 ときわいろ / ever green // 常緑樹の深い緑色。
3584 . 東伸工業 IPX-2050 ITMA2015 Milano Ink Jet機 / // イチノセ2050。1軸24ヘッド機。600dpi、生産速度400〜480m2/hr。
3585 . 東北コットンプロジェクト / // 東日本大震災の復興支援の一環として、津波をかぶり稲作ができなくなった農地で塩害に強い綿花を栽培し、 「東北コットン」として協賛する企業と共に製品を作って売るプロジェクト。 綿花の栽培は宮城県荒浜、東松島、名取市で行い、大正紡績を含め70社(2018年3月現在)が支援している。
3586 . 東洋インクカラー  Ink Jet 用語 / // 東洋インキが提供する印刷の色標準。コート、マットコート、 上質の3種類の用紙に対する東洋インキが標準と考えるオフセット枚葉印刷の再現色を実紙印刷により定めたもの。 これらの標準色をデジタルワークフロー上でハンドリングできるようにする ICCプロファイル規格に準拠したCMYK出力デバイスプロファイルも無償で提供されている。
3587 . 等吸収点 / isosbestic point // 混合物のスペクトルは、その組成によって変化する。成分組成が変化しても吸光度が変化しない波長を等吸収点という。
3588 . 等色関数 / colour matching function // 人間の目に対応する分光感度のことで2度視野と10度視野がある。感度特性と併せて、CIEではスペクトルに対する人の目の感度を求めた。 これをスペクトル三刺激値としたが、このような分光感度の目をもつ仮想の人の感度曲線の事。
3589 . 等電点 / isoelectric point // 1分子内に塩基性解離基と酸性解離基とを有する両性電解質やコロイド粒子のζ電位が0となるpHをいう。例えば、蛋白質は塩基性解離基としてアミノ基を、 酸性解離基としてカルボキシル基を有するので、そのζ電位はより酸性で正、アルカリ性で負となり、その中間にζ電位が0となるpHが存在する。 これが等電点である。等電点では、金属イオンなどの吸着も含めての電荷の中和点を表している。ウールの等電点(pH 5.0∼5.5)酸性染色は、染色時のウールの損傷を少なくする意味で使用される。等イオン点に同じ。
3590 . 透過率 / transmission coefficient // 透明な液体やセルファンなどにおける通過光の入力光に対する割合。
3591 . 透湿制御・防水性加工 / moisture permeable waterproofing // 透湿性と防水性付与の原理は、水蒸気の大きさ(0.0004μm)と雨滴や水滴の大きさ(100〜3000μm) の差が非常に大きいということを利用して、雨滴以下の孔径を持つ多孔質構造を織物の表面に形成させる。 技術的には1)超極細繊維を使って、高密度織物加工する。2)布帛に微細な多孔質膜をラミネートする。 3)透湿・防水性樹脂をコーティングする。スポーツ衣料に利用されている。(例.ゴアテックス)。
3592 . 透湿性 / water vapour permeability // 水蒸気を通過させる性質
3593 . 透湿防水素材 / moisture permeable waterproof texti // 雨水をはじく防水性と、気体の汗等の湿り気を通過させる透湿性を兼ね備えた高機能素材。 微細孔を持ったポリウレタン皮膜をラミネートやコーティング技術により布面に形成させたもの、 ポリエステルフィルムを使用したリサイクル可能なもの、極細繊維を用いた高密度織物などがある。 登山・スキーウェア、ゴルフのウィンドブレイカーなどに不可欠の素材。
3594 . 透明加工 / transparent finish // 繊維の表面及び内部における光の反射を少なくして半透明にしたり、透かし模様を表す加工の総称。全面 の場合はシルケット加工、オーガンジー加工、パーチメント加工など、透かし模様の場合は、オパール加工、オイル・プリントなどがある。
3595 . 動物繊維 / animal fiber // 動物から得る繊維の総称。獣毛(じゅうもう)から取る獣毛繊維と、蚕(かいこ)から取る蚕繊維の二種がある。獣毛繊維として羊毛をはじめ、 山羊毛・ラクダ毛・兎毛・アルパカ・カシミヤ・モヘヤなどがある。蚕繊維としては家蚕絹(かさんぎぬ)・野蚕絹(やさんぎぬ)などがある。
3596 . 同化現象、フォン・ベゾルト効果 / // ある色が他の色に囲まれているとき、その色が周囲の色に似て見える現象。明度、色相、彩度の同化がある。
3597 . 同口(どうくち ) / // 前後の紋が同じ杼口(ひぐち)に上がること。
3598 . 同色性 / solidity // 混紡交織物などで染色時におこる構成繊維間の色の差
3599 . 同色染め  / solid dyeing // 染色性が異なる繊維の複合織物を、同じ色の色無地に染める染色。染色性が異なるため、同色染めは難しい。
3600 . 同浴二色染め / two colour effect // 染色性が異なる繊維の混紡素材などを、一回の染色で異色に染め上げる事。
3601 . 導電繊維(どうでんせんい) / conductive fiber // 合成繊維の静電気の発生を防ぐ性質をもたせた繊維で、制電繊維よりもっと積極的な方法で静電気の発生を防ぐもの。 即ち、繊維の中に導電物質のカーボンブラックを入れたり、繊維の表面に金属を蒸着して導電性を持たせた繊維。 静電気による引火事故の可能性がある化学工場で、制電作業着などに使われている。
3602 . 導布 / guide cloth // 染色又は捺染する際、被染布に先立って機械に通す布。導布をつけることによって染色開始時の汚れなどの事故を防止したり、 捺染品の色・柄の事前確認をすることができる。
3603 . 胴の余りじわ / rest wrinkle of the sewing // 胸部のよこ方向に生じたしわ
3604 . 胴切れ / joint // よこ方向に長く切れた傷
3605 . 朱鷺色(とき)色 / // 朱色がかった濃いピンク色。朱鷺色(とき)の風切羽根の色
3606 . 解き端縫 ときはぬい / // 着物状態のものを解き、各部の布の端縫いをして反物状にすること。
3607 . 木賊(とくさ)色 / // トクサの茎の色からきた色名。青みがかった濃い緑色
3608 . 通し違い / misdraw wrong draw // おさ又はそうこう通しの誤りによって生じた部分的な組織崩れ。引込み違いともいう
3609 . 通し巾(とおしはば )/ // 筬の端から端までの巾。
3610 . 泥染 どろぞめ / // 大島紬の糸を染色する方法。植物染料の浜木斛(車輪梅)の幹皮の煮汁で煮染した後、鉄分の多い泥に浸け・空気に晒すという行程を何度も繰り返し、 希望する濃度を得る。
3611 . 鳶(とび)色 / // トビの羽根に見られるような灰みの茶
3612 . 飛び段 / finger mark pressure mark // よこ糸が部分的に湾曲して生じた透き間や波状の粗密むら。手ひ間ともいう
3613 . 止め段 / stop mark // 織物では、織機の停止によって、停止した箇所に密度差を生じた織り段。ニットでは、編機の停止によって、停止した箇所に編み目の密度差を生じた編み段。
3614 . 取引単位(俵・梱・玉・反・疋・デカ・グロス) / // 取引単位は、いずれも繊維原料、製品等を一定の重量・長さ・数量で包装したもので、単位となっている。 俵=bale。綿花・羊毛等の包装単位で産出国によって違う。例)1俵は米綿500ポンド、インド綿400ポンド等。(1ポンド=約454g)。梱(コ リ)=bale。普通は輸出用綿糸の梱包をいい、1梱は40玉= 400ポンド。
3615 . 取引単位(俵・梱・玉・反・疋・デカ・グロス) / // 糸の場合はまちまち。玉=bundle。糸を結束したもので、1玉は10ポンド。 疋(匹)・反=piece。織物の長さを表わす単位で、 品種によって異なる。化合繊長繊維織物では一疋は50メートルが標準であるが、50ヤードのものもあり、それ以外の長さのものを言うこともある。 更に、1/2疋を1反ということがある。(1ヤード=約91.4cm)  デカ=deca。「10」を意味し、ニット製品等の取引単位として使用される。  グロス=gross=12ダース=「144」を意味する。
3616 . 点る ともる / // 柄色が蒸し・水洗後にぼやっと滲み出すこと。
3617 . 問屋 / merchant wholesaler // 問屋。織元や工房から反物に注文を出し、反物を扱う店。卸商。
3618 . 緞子(どんす) 織物組織 / brocade // 一般的に名物裂では先染めの経糸(織物の縦の長い方向の糸)と緯糸(織物の横幅方向の糸)を用い、経繻子の地にその裏組織の緯繻子で文様を表した絹織物。
3619 . 特殊演色評価数 / special colour rendering index // 規定された試験色の各々について、基準の光で照明したときと試料光源で照明したときとの規定の均等色空間における座標の変化から求める演色評価数。量記号 Riで表す。
3620 . 特殊節 / special defect // 黒ずる節、赤ずる節、付着節、特大ずる節、異物節の総称
3621 . 特色(とくしょく) / spot color // デジタルプリントで用いるカラートナー(色粉)又はインクで通常使われる黄・マゼンタ・シアン・黒の 4 色では表現できない色域,及び高鮮明性を要求される場合に特別に用意される色相のトナー及びインク。
3622 . 特大ずる節 / special major slug // 玉糸の特殊節の一種で、糸が50m以上にわたって著しく太いもの
3623 . 特大節 / super major defect // 大節の最小限度の長さ又は大きさの10倍以上のものの総称
3624 . 特定化学物質 / Specified Chemical Substances // 化学物質の規制を目的として、昭和48年10月に「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」が公布された。同法により、新規の化学物質については、 難分解性、高蓄積性及び慢性毒性等があるかどうかが、その製造又は輸入前に審査(新規化学物質の事前審査)され、それらの性状をすべて有する化学物質を 「特定化学物質」として指定し、製造、輸入、使用等の規制を行ってきた。その後、トリクロロエチレンやテトラクロロエチレンによる地下水汚染問題等を契機 に61年5月の同法の改正により、従来の特定化学物質が第一種特定化学物質とされ、新たに高蓄積性はないものの難分解性であり、 かつ慢性毒性等の疑いがある化学物質が指定化学物質として指定されることとなった。
3625 . 特別管理産業廃棄物 / Special Management Industrial Waste // 産業廃棄物(事業活動から出る廃棄物のうち汚泥、燃えがらなど19種類)のうち、爆発性、毒性、感染性などがあるもの。 「特別管理産業廃棄物」と言うこともある。具体的には、引火性廃油、強酸、強アルカリ、感染性産業廃棄物、特定有害産業廃棄物(廃PCB、PCB汚染物、 廃石綿、重金属を含むばいじん、汚泥など) が政省令で指定されている。
3626 . 毒性試験 / Toxicity Tests // 化学物質などについて、人や生物に好ましくない作用の有無またはその強さの程度を調べるための試験。試験は、評価する毒性の項目(一般毒性、特殊毒性)、 使う生物の種類(哺乳動物、魚など)と形態(全体、組織、細胞など)、 暴露経路(経口、吸入、経皮など)、暴露期間(長期、短期など)によって様々な種類がある。
3627 . 凸版なせん(とっぱんなせん) / relief printing // 凸版型を用いて行う捺染。木版の凸版を利用する。友禅染。
3628 . 飛び数(とびすう) / step number, move number // ある組織中の交錯点から、たての方向に前のたて糸の交錯点まで移動するときに数えるよこ糸の本数。
3629 . 共耳(ともみみ) / // 耳糸を別整経しないで、場糸の両端を耳として使うこと。また、その耳。
3630 . 共八掛 ともはっかけ / // 表生地と同じ生地の八掛けを付けたもの。
3631 . 共布 / same fabric // 共布。同じ布地。ともぎれ。
3632 . 鳥の子色 とりのこいろ / // 鶏卵の殻の色。
3633 . ナイフプリーツ / // 同一方向にきっちりと細くたたまれたプリーツのこと。ナイフの刃のように鋭い感じから名称された。
3634 . ナイロン / nylon // ポリアミド系合成繊維の一種。発明は1936年米国のデュポンのW.H.カローザス博士によるもので、 アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの縮合重合により得られこれをナイロンと名づけた。工業生産を始めた最初の合成繊維。 長所は合成繊維の中で、強い部類の繊維に属し、特に摩擦強度が群を抜いて大きく、染色性もよい。短所としては熱に弱く、黄変することなどである。 フィラメントが多く、ステープルは僅か。ナイロンには重合している原子の結合状態によってナイロン66とナイロン6がある。 米国・英国での生産ではナイロン66が多いが、日本ではナイロン6が主流。 ちなみに日本では旭化成工業(株)がレオナの名称でナイロン66を生産している。 繰り返しているアミド結合の85%以上が脂肪族又は環状脂肪族単位と結合している長鎖状合成高分子からなる繊維。染色についての詳細は、本HP「7. 酸性染料」参照。
3635 . ナスターシャム / nusturtium // 中色朱色
3636 . ナチュラルカラー / natural colour // 自然の中に見られる、目に穏やかな色味。カーキ、オリーブ、オフ・ホワイトなどの黄色味を含んだ色で、秋色と呼ばれるものが多い。
3637 . ナッパ / Nappa Leather // 革の一種類の名称で、本来は、「子羊」、「子山羊」の銀面の革を指すが、現在では、「子牛」の柔らかい部分の銀面の革も指す。
3638 . ナッパ加工 ナパラン加工 / Nappa Finish // 主に、革に施される加工で、スエード、床革などの表側になる面を銀面様にする加工。樹脂加工の一種。
3639 . ナップ仕上げ / napping // 毛織物を,洗じゅう,縮じゅう,起毛・せん毛して毛足をそろえた後,小さい玉状の毛羽が無数にある感じにする仕上げ。ナッピングともいう。
3640 . ナノインク / nano-ink // ナノ粒子を溶剤に分散させたインク。産業用途で製品化が進んでいるのが、導電性をもつ銀、銅、ITOのナノインクで、 インクジェット塗布装置による印刷に対応し、各種基板に電極や配線パターンなどを直接作成できる。 例えばITOナノインクは安定した単分子層の薄膜が得られるなど、優れた特性をもつナノ粒子の利用が容易である。
3641 . ナノコーティング / nanostructured coating // ナノテクノロジを用いて作製する、膜厚nmオーダで特長を発揮する分子構造(単分子〜数分子の分子膜)を用いた被膜技術のこと。 例えば、光触媒機能をもつ酸化チタン、親水性を発揮するシリカ、疎水性をもつフッ素樹脂や、帯電防止、遮熱など、 ナノレベルでの制御により多様な機能のコーティングが開発されている。表面に基材・コーティング剤を塗布し、加熱や紫外線照射で一体化する方式と、コート 機能を備えたクロスやシートを貼付ける方式がある。
3642 . ナノファイバー / nanofiber // 1nm(ナノメートル:千分の1μm)から100nmの間で、長さが太さの100倍以上ある繊維状の物質のこと。 繊維を極限まで細くすると、従来の繊維にはなかった新しい物理学的な性質が生まれるため、これを応用した新素材が開発されている。 高性能フィルターによる浄化装置の性能向上や、健康増進効果が得られる高機能衣服、燃料電池の効率向上など、 様々な分野で新技術として応用されている。国際的には直径が1ミクロン(=1,000nm)以下の太さの繊維をナノファイバーと定義している。 「ナノサイズ繊維」と「ナノ構造繊維」に分類される。 「ナノサイズ繊維」とは、ナノメーターオーダーのディメンジョンを有するファイバーであり、「ナノ構造繊維」は、ファイバーの太さに関わらず 内部、外部、表面にナノメーターサイズで制御された精密な構造設計を行うこと で新機能を発現させたファイバー。
3643 . ナフタレン / naphthalene // ナフタレンはベンゼンよりもはるかに求電子置換反応を受けやすく、得られる化合物には染料の中間体として重要なものが多い。ナフタレンはパラジクロロベン ゼンと同様に、防虫剤として利用される。 また現像済みの写真フィルムは化学反応を起こして退色・変色を起こすことがあるので、 ナフタレンを成分とする防虫剤から離して保管する必要がある。
3644 . ナフタレンスルホン酸塩−ホルムアルデヒド縮合物 / formaldehyde condensate of naphthalene sulfonate // オリゴマー型界面活性剤の一種で、分散剤として使用される。ナフタレン核が、染色用に使用されるのは、 ナフタレン核が3〜5のもの。リグニン酸からの誘導体より高価だが、着色が無い、塩安定性に優れるなどの特徴がある。
3645 . ナフトール染料,アゾイック染料 / naphthol dye, azoic dye // 繊維に、下づけ剤と顕色剤とを別個に付与し、繊維上で水に不溶性のアゾ色素を合成し染色する染料。主としてセルロース系繊維の染色に用いられる。
3646 . 直し / remaking, re-dyeing  // 寸法を直す事。色を修正する事
3647 . 長さ不足 / lack of length // 規定の長さに満たないこと。短尺ともいう
3648 . 泣き出し / bleeding // 捺染工程において、印捺糊処方、スチーミング条件、水洗条件の不足、後加工条件の不適 等により模様際へ染料がにじみ出し、隣接する柄部分へ汚染して行く事。
3649 . 泣き代(なきしろ) / bleed allowance // 印捺時に捺染糊が泣き出す長さ。捺染型の彫刻ではあらかじめ模様から外側への染料の泣き出しを考慮して面積を小さく彫刻する。
3650 . 泣く / halation, hallowing halo // 染料が防染を超えて隣接部分に滲み出すこと。
3651 . 中つなぎ節 / long knot // 生糸の中節の一種で、糸をつないだ切れ端の長さが3mm以上10mm未満、又は4mmより短い長さであっても、つなぎ方が不良のもの
3652 . 中びり節 / corkscrew // 生糸の中節の一種で、糸を構成する繭糸がらせん状を呈し、その形がやや大きいもの
3653 . 中より / secondary twist // 上よりと下よりとの間にかけるより
3654 . 中節 / minor defect // 小ずる節、中つなぎ節、中びり節、大わ節、さけ節の総称
3655 . 中番手(なかばんて) / // 綿糸では30〜50番手、羊毛糸では40〜66番手、麻糸では60〜80番手を中番手と言う。また中番手、標準番手と言われる番手は綿糸が40番手、 羊毛糸60番手、麻糸60番手である。
3656 . 中綿(なかわた) / inner cotton, clothes wadding, cushioning material // 着物・ふとんの中に入れる綿(わた)。コットンとは限らない。
3657 . 長着 ながぎ / // 女性の一般の着物。
3658 . 長襦袢 ながじゅばん / // 着物の下着の一種。
3659 . 梨地(クレープ)  織物組織 / crepe de chine // 梨地(クレープ)
3660 . 梨地編  編み組織 / crepe knitting // アムンゼンともいう。梨の表面のようなざらざらとした感じの編地。ジャカード装置などを使い、タック点を不規則に配列した組織。 たて筋や規則的なタック点を避ける為、1完全組織の大きい編組織となる。用途:ポロシャツ、スポーツウェア。緯編 
3661 . 茄子(なす)紺 / egg plant // 茄子の色-紺色の赤みがかった色
3662 . 菜種油(なたね)色 / oil yellow // 緑味の深い黄色。英名オイルイエローは、菜種から採った油色
3663 . 菜の花色 / chartreuse yellow // 英名シャルトルーズイェローは菜の花畑の緑みがかった黄色
3664 . 撫返し なでかえし / // 引染めで染料を引いた直後、同じ刷毛で染料液を付けずに均一に撫でること。
3665 . 生糸(なまいと) / Grey Yarn // 紡績または紡糸したままの糸。
3666 . 生繭(なままゆ) / Fresh Cocoon // 乾繭を行っていない状態の繭
3667 . 生麩 なまふ 糊剤 / // 小麦粉に含まれるでんぷん質を水で流し去り、残ったたんぱく質がグルテンを形成したものにもち米などを加え、ゆでるか蒸すかしたもの。
3668 . 鉛色(なまりいろ) / lead grey // 青味をおびたグレイ
3669 . 並巾 なみはば / // シャトル織機で1寸2分(36mm)巾の織物を指す。
3670 . 並び糸 / double end // のり付け不良によって、2本以上のたて糸が1本に接着して織られたもの
3671 . 鞣し(なめし加工) / Tanning // なめしの工程では、腐敗しやすい動物の脂を除き、たんぱく質 (主にコラーゲン繊維) を変性させる。また、柔らかくするために主に合成の脂(リンスと同じ)を再度入れる(加脂)。皮のタンパク質に化学的な処理をし、固定・安定化し、 腐敗しにくくし、製品化した際の性質を向上させる為の製革工程の一つ。•柔軟性 •通気性 •耐水性 •耐熱性 が得られる。 
1.クロムなめし剤
-•なめしが短時間で済み、経済性に優れ、柔軟性・保存性・耐熱性・染色性がよいなどの優れた特徴があり、現在では最も多く用いられているなめし方法。 クロムなめしした革は水色をしており、ウェットブルーと呼ばれる。
2.アルミニュウムなめし剤
-•古くからあるなめい方法で、白色で柔軟な革があられる。 単独では耐水性や耐熱性に乏しく、他のなめし剤と併用するコンビネーションなめしに利用される。
3.ジルコニュウムなめし剤
-•比較的新しい方法。•充実性のある、しっかりした銀面を持つ白色の革が得られる。
4.植物タンニンなめし剤
-•植物の樹皮などから抽出したタンニンを主成分とするなめし剤で、古くから用いられている。 クロムなめし革に比べて、伸びや弾力性が少なく、耐熱性が多少劣る。可塑性に富んでいて成形性がよい。
5.アルデヒドなめし剤
-•単独で用いられる事は少なく、他のなめし剤とコンビネーションなめしに用いられる。アルデヒドの中でもグルタデヒドが多く用いられ、革はふっくらし、 耐水性、耐洗濯性が向上する。
6.チタンなめし剤
-•アンモニウムチタン硫酸などの複塩が用いられる。なめしはジルコニウム塩と類似の性質を持つ。 なめした革はやや黄色がかった、充実性のあるしまった銀面となる。主に再鞣用。
3672 . 捺染(プリント) / printing // 1) 印捺その他の操作により、織物に模様染めをすることをいう。ローラー捺染、スクリーン捺染などの従来の方法に加え、近年は環境に優しく(無水性)、 小ロット対応が可能なインクジェットプリントが使われている。2)生地に着色剤の染料または顔料を用いて、様々な模様を染め出すことをいう。 捺染にはその方法により、直接捺染、抜染、防染などがある。また機械や操作上からは、機械捺染、手捺染、転写捺染などに分かれる。 現代用語では「なせん」、JISでは「なっせん」とよぶ。詳細は、本HP「17. 有版捺染」参照。
3673 . 捺染CAD / CAD for printing // 描画デザインを各種の読み取り装置でコンピュータに入力し,画像処理によってデザインの修正,配置換えなどの編集を行うシステム。
3674 . 捺染しわむら  捺染欠点 / uneven printing due to crease on fabric // 生地のしわのために捺染されない部分が現れているもの。プリント下生地のしわ、結反不良、地張り時の過度の張力、アンダークロスのしわなどによって発生す る。
3675 . 捺染むら  捺染欠点 / printing blotch uneven printing // 捺染加工が不均一なこと。地張りムラ、地ムラ、蒸しムラ、などがある。
3676 . 捺染ロール / print roller // ローラー捺染に使う彫刻ロール。
3677 . 捺染汚れ  捺染欠点 / print stain // 捺染加工中に生じた汚れ。  
3678 . 捺染糊(なせんのり) / print paste // 染料と助剤、元糊などを混合した粘液状のもので、色柄の捺染に用いる。染料を含んだものを色糊といい、染料を含まず抜染剤を含むものを抜染糊、 防染剤を含むものを防染糊という。
3679 . 捺染板(なせんいた) / // ハンドスクリーン捺染や走行式スクリーン捺染において地張りする板面のこと。板面には水平のものと傾斜しているものがある。
3680 . 捺染布しわむら  捺染欠点 / uneven printing due to crease on fabric // 生地のしわのため染料が付かないで生じた模様の割れ目。対策:1)捺染前に、生地シワの除去を兼ねて前幅出しをしておく。 2)捺染後乾燥機までの張力をかけすぎない。
3681 . 斜子(ななこ) / // 平組織をタテ・ヨコに拡大したもの。
3682 . 斜子織 (ななこおり) / // (1)正則ななこ織(regular mat weave) タテ糸・ヨコ糸とも2本以上の糸で、平織のように組織させ、かごの編み方のようにあらく浮沈させたものである。(2)変化ななこ織(fancy and figured mat weave) 正則ななこ織以外にななこを変化したものを総称する。
3683 . 撫子色 なでしこいろ / // ピンク。
3684 . 生型 なまかた / // 糸入れ・紗張りをしていない切型。
3685 . 鉛(なまり) / // 紋綜絖の再下端に吊り下げる鉄線または鉛線のおもり。
3686 . 縄編  編み組織 / cable Knitting // 目移しを応用したゴム編の一種。縄のような模様をたて縞状に表した編み方、又はその編地。アラン・セーター、チルデン・セーターに代表される編地。
3687 . 難繰り なんくり / cloth inspection. Perching // 検品すること。
3688 . 難燃・防災素材 / // ホテルや公共施設で使用するカーテン、カーペット等には、難燃性(火を近付けた時に着火はしても燃え広がらず、 炎をとり除けば消火する性質)が求められている。難燃剤として各種の薬剤が開発されており、繊維自体に混入したり、 これを布地に加工することによって難燃性能が付与される。
3689 . 難燃加工(なんねんかこう) / flame proof finish, flame resistant finish // 火が燃えつきにくく、また燃え広がりにくくする加工。防火加工、防炎加工ともいう。 綿、レーヨンなどの燃えやすい繊維には難燃剤を固着させる方法がとられ、ポリエステル、 アクリルなどには紡糸原液の状態で難燃剤を混入する方法がとられている。引火の危険性のある作業服、 カーテン、す張り地、老人介護衣料、寝具などに施される。
3690 . 難燃規制 / // デパートやキャバレーなどの火災事故により1948年の東京都の火災予防条例が作られ、その後1968年には消防法が改正され、 各種繊維製品にも順次法改正などで規制が整備された。例えば壁装材には建築基準法が、旅客機内装材には運輸省航空局耐空性審査要領が、 鉄道車両内装材には鉄道監督局通達が規制されている。
3691 . 難燃性繊維 / fireproof fiber // 燃え難い繊維のこと。1)メタ系アラミド等分子構造が安定していて燃え難いもの、2)加熱されてハロゲンガスが発生し空気を遮断するもの、 3)糸や布に難燃剤を練り込んだり塗布して燃え難くするタイプがある。セルロース繊維にはリン系化合物を使用し、 合成繊維はハロゲンガスが発生するやその他の方法を組み合わせて難燃化する。難燃性繊維の定義は明確でないが、 業界ではLOI値が26以上の繊維を一般には難燃繊維と称している。燃焼性の面から繊維素材を下記の4種類に分類している。
1) 可燃性繊維 LOI値が26未満で、融点・分解点などが約290度以下の繊維素材。何も処理されていない綿、アセテート、ナイロン、ポリエステル、羊毛など。 2)難燃繊維 LOI値が26以上で、融点・軟化点・分解点が約290度以下のもので、難燃化された天然繊維と合繊繊維。3)耐熱性繊維 LOI値が27から100の間の性能を持ち、融点・分解点が約290度以上の汎用でない合成繊維。4)不燃性繊維 素材自身が燃えないためLOI値がなく、融点が750度以上。
3692 . 難燃性防炎性評価基準 / // 消防庁長官から認定を受けた特定の業者のみが、難燃・防炎性繊維製品ごとに火源、試験回数、 測定項目などが詳細に決められた試験評価方法にのっとり試験評価して、それぞれの定められた合格基準値を満たした場合に限り、 難燃性・防炎性の表示を繊維製品に付けることができる。
3693 . 難分解性 / Low Degradablity // 環境中において化学物質が生物的または非生物的に容易に分解されないこと、またはその性質。環境中に放出された難分解性の化学物質は分解されずに環境中に 残留し、人の健康や生物に影響を及ぼす場合がある。難分解性の化学物質の代表がDDT、 PCB、ダイオキシンなどである
3694 . 軟水 / Soft Water // カルシウム、マグネシウムなどの塩類含有量が少なく、硬度成分の数値の低い水のこと。軟水といえる硬度は60mg/L以下であるが、 120mg/L位までは中程度の軟水とみなされている。日本の多くの飲料水は硬度10〜100mg / Lの範囲内に入るので軟水といえる。
3695 . 納戸色 なんどいろ / // 青味がかった濁緑色。納戸方の服の色。
3696 . ニーズ・ウォンツ / needs/wants // ニーズ・ウォンツ。要求
3697 . ニードル・パンチ / needle punching // ニードル・パンチ。不織布/スパンボンドを作るための一手法。
3698 . ニードル式織機 / // ヨコ糸をコーンより直接引き出し、ニードル(弓状の金具)の先端に糸を引っ掛けて杼口を往復し、高速に製織できる織機。 耳はミシンのように編みながら織る。
3699 . ニッチ・ビジネス / niche business // 大企業がターゲットしないような小さな市場や、潜在的にはニーズがあるが、まだビジネスの対象として考えられていないような分野。
3700 . ニット・デ・ニット糸 / knit de knit // 編み立てた糸をほどいた糸。つまり、編み立てることによってできた凹凸をそのまま残した糸のこと。ニット用の糸。 これを使って再びニット生地を編み上げると凹凸の大きな表面変化のある生地となる。 糸の製造方法は編み立て、付形のためにセット、解除、巻き取りを1工程で行う。
3701 . ニット・レース  / Knit lace // レースのようなニット生地のこと。別名レーシーニット。透孔編又は、レース編ともいう編み方があり、 編目のニードル・ループやシンカー・ループを隣の針に移す編み方で、目移し編という。 この方法は自由に穴をあけることができ、レース調の模様編を作ることが可能。しかし大きな空間部分を作ることは難しい。
3702 . ニットシュリンケージゲージ / knit shrinkage gauge // よこ編み生地の正味収縮で、回復操作に用いる装置
3703 . ニット製品 / knit wear, kniting wear
3704 . ニトロセルロース / cellulose nitrate // セルロースを硝酸と硫酸との混酸で処理して得られるセルロースの硝酸エステル。爆薬の原料となる。
3705 . ニトロベンゼンスルホン酸ソーダ / Na-nitrobenzene-sulphonate // 反応染料の捺染にスチーム時の還元防止剤として使われる助剤。酸性下では効果を示さない。
3706 . ニューインナー / new inner // アウター化したインナーのこと。アウターとしても着られるデザインや色の下着、男女の性差の区別がない新しいタイプの下着のこと。
3707 . ニュージーランド麻 / New Zealand hemp // ニュージーランドに産する百合科の多年草。この葉から繊維をとる。日本でも静岡・愛知・三重などの諸県のほか、中国・四国・九州地方でも栽培されている。 用途は下級ロープ、製紙の原料・帆布(ハンプ)・網・敷物などで衣料には使われない。
3708 . ニュートン流体 / Newtonian fluid // 流れのせん断応力(接線応力)と流れの速度勾配(ずり速度、せん断速度)が比例した粘性の性質を持つ流体のこと。 この流れのことをニュートン流動(Newtonian flow)と言う。
3709 . にほん(二本)揚がり / double end // 生糸の整理欠点で、部分的に糸が2本合わさって巻き取られたかせ
3710 . 膠 にかわ / // 動物蛋白質で、染料・顔料の固着用に使用。
3711 . ニ官能型反応染料 / bi-functional reactive dye, double anchor reactive dye // 反応基を二つ持った反応性染料。Procion H-E染料の様に、同じ反応基(MCT)を分子内に二つ持ったものを、homo bi-functional、Sumifix Supraの様に、異種の反応基(ie. MCTとVS)を同一分子内に持ったものを、hetero bi-functional染料と言う。
3712 . 二酸化塩素 / chlorine dioxide // 塩素の酸化物で、化学式は ClO2 。常温、常圧では、塩素やオゾンのような刺激臭のある橙色の空気より重い気体。光や熱に対しては不安定。殺菌作用があり、消臭・消毒などに使われる。 紙の原料であるパルプを製造するとき、繊維の漂白に用いられる。
3713 . 二酸化塩素発生装置 / chlorine dioxide generator // 殺菌作用がある二酸化塩素を断続的に発生させる装置。発生方式は、塩酸と亜塩素酸ソーダを混合する2液タイプなどがある。 製紙工程での紙の漂白などに使われてきたが、トリハロメタンなどの2次生成が指摘された塩素による水の殺菌に代わり、 二酸化塩素発生装置を用いて水の殺菌や、食品・飲料容器の洗浄も行われるようになった。新型インフルエンザ対策としても注目を浴び、低濃度ガスを発生さ せ、空調経路を通じてビル全体の空気を殺菌するといった応用もできる。
3714 . 二酸化窒素 / nitrogen dioxide // NO2 という組成をもつ窒素酸化物で赤褐色の気体または液体である。窒素の酸化数は+4。窒素と酸素の混合気体に電気火花を飛ばすと生成する。 環境汚染の大きな要因となっている化合物である。種々の物質の燃焼過程、硝酸等の物質の製造過程などでの副生成物として意図せず発生する。
3715 . 二酸化硫黄 / sulfur dioxide // 刺激臭を有する気体。化学式は SO2 。石炭や石油は多量の硫黄化合物を含んでおり、この硫黄化合物が燃焼することで発生する。呼吸器を刺激し、せき、気管支喘息、 気管支炎などの障害を引き起こす。
3716 . 二次吸尽 / secondary exhaustion // 反応染料による浸染でアルカリを添加した後に、染料が被染物に吸着されること。
3717 . 二重ガーゼ / // 経糸、緯糸に40番単糸を使い二重織にした布が一般的。素材は通常コットン100%。用途はパジャマ、布団カバー、カジュアルシャツ等。 ガーゼ織を二重にすることで、強度と軽さを両立、年間を通じて使用できる。コスト面からカード糸使いの40番綿糸を使う事が多いが、 糸使いを変化させたり、コーマ糸の使用、さらに超長綿を採用する事などで応用範囲の可能性が大きい生地といえる。 3重織、4重織、5重織のガーゼも生産可能で、事実販売されている。但し重量が増すので衣料用途には不向き。
3718 . 二重弧形 / double bow // 二重に生じた布目曲がり
3719 . 二重織物 ( にじゅうおりもの ) / // 重ね織の一種で二重組織を用いた一重織物。経緯二重織は表裏タテ糸ヨコ糸共に別糸を用い完全に一重織物を上下二枚重ね合わせて同時に作ったもの。
3720 . 二重食い / tucking fish eye // 二重に糸を食い込んだ不正規の編み目。針かぶり、二重食いともいう
3721 . 二重弁慶格子 / // 白、黒、赤茶色の3色で構成される2色のチェックを重ね合わせた模様。紳士、婦人用のスーツ地のほか、スポーティな毛織物のジャケット として、婦人用のアウトウエアにもよく用いられる。1874年、アメリカの猟銃クラブが専用の柄として制定した。ガンクラブチェック。
3722 . 二色性 / // 繊維やフィルムの透過光が入射光の偏光振動面により異なる現象。
3723 . 二相捺染法 / two phase printing // 捺染のりを布に印捺したあと発色助剤を上から印捺又はパッドし、染料を布上で発色・固着させる捺染。ナフトール染料、 バット染料及び反応染料による捺染で用いられる。
3724 . 二相法(にそうほう) / two phase process // 染料を印捺染た後、染着のための薬剤を付与して蒸熱する2工程からなる捺染方法。現在の反応染料捺染の主要法。
3725 . 二丁杼 にちょうび / // 二つの杼で織ることまたその織り方。
3726 . 二度蒸し にどむし / // 通常約20分間蒸すが、濃い色を染着させる場合、蒸し箱の中の生地の位置を変えもう一度蒸す。それにより蒸斑や「まぼろし」の発生を防ぐ。
3727 . 二度染め にどぞめ / // [引染め]→[蒸し]の後、もう一度染めること。それにより、深味のある、濃い色に染まる。同じ素材に染色を二度行う。
3728 . 二反張り にたんばり / // 広幅捺染台に小幅地(約36cm幅)二反を並べて張り、一度に型付けすること。作業時間が短縮され、生産効率が良くなる。
3729 . 二浴染法  / two bath dyeing // 複合繊維織物の同色染め、異色染めをそれぞれの繊 維別に適応染料の別浴で前後して染める方法。
3730 . ニ浴染色法 / two-bath dyeing method // 2種類の処理浴で処理して染色する方法。浸染、連続染色、複合素材の染色で用いられる言葉。
3731 . 日光堅牢度 / colorfastness to light // 染色物の日光に対する耐性。変退色で評価される。ブルースケール使用。(第3露光法はグレースケールも使用。)
3732 . 日産 / daily output // 一日当たりの生産高
3733 . 肉桂色 にっけいいろ / // シナモン。ニッケイの乾燥した樹皮の色。ダイダイがかった茶色。
3734 . 日本刺繍 / // 古くから日本で行われている刺繍のこと。金銀糸・絹糸などを使用して着物などに施される。平繍(ひらぬい)・相良繍(さがらぬい)・けし繍 などがある。
3735 . 乳化剤 / emulsifying agent // 水と油との界面に吸着して,界面張力を下げ,エマルジョンの安定な形成に寄与する界面活性剤。
3736 . 乳酸インク  Ink Jet 用語 / poly lactic acid ink // 乳酸系の溶剤を主溶媒としたインク。銀一社やSII社、ぺんてる社が販売していた溶剤プリンタに搭載されていた。 乳酸自体は体内でも発生し、排出されるため他の溶剤と比べ体内蓄積のリスクが少ないと考えられる。
3737 . 乳白色 / milky white // 牛乳の色。
3738 . 入稿(にゅうこう) / // のぼりなどの作成へインクジェットで出力できる原寸サイズのデータを送る(入稿)こと。
3739 . ヌートリア / nutria
3740 . ヌメ革 / // タンニン(植物の渋)でなめしたナチュラルレザー。なめしに使用するタンニンが酸化することによって、 時と共に(具合の良い)アメ色に変色する。水には弱く、シミになりやすいので要注意。ヴィトンのモノグラムの底などに使用されていることで有名。
3741 . 抜き取り検品 / inspection at random // 抜き取り検品
3742 . 抜け不良(抜染不良・防染不良・返り不良)  捺染欠点 / imperfect resist printing // 白抜や着抜が不鮮明なもの。防抜染糊、色糊、スキージ圧、発色(蒸し)条件の不適正な場合に発生する。  対策:1)差し色用および地染め用染料の選択を適正にする。2)防・抜染剤に安定な糊剤を剪定する。 3)防・抜染剤の選択と最適使用量を現場条件で確認する。4)印捺に当たっては、適正量の抜染糊を深度をもって乗せる。 5)印捺後速やかに蒸熱する。6)蒸熱中の蒸気不足に留意し、吸湿剤も適量使用する。 7)蒸熱時間を十分にとる。
3743 . 縫いずれ / differencial feeding sewing slippage // 生地を重ね縫いしたとき、それぞれの生地がずれること
3744 . 縫いよたれ / seam swinging uneven stitch // 縫い目の部分的な乱れ
3745 . 縫い外れ / missing stitch out sewing // 端縫いで、縫い目が生地から外れること
3746 . 縫い継ぎ不良 / thread joint sewing defect // 縫い継ぎの前後の縫い目の間の重なりが少なくて、ほつれのおそれがあるか、又はその外観が良くないこと
3747 . 縫い糸 / sewing thread // 縫い糸には、手縫い糸とカタン糸の二つがあり、さらに絹縫い糸・綿縫い糸・ナイロン縫い糸がる。 手縫い糸は下撚り(したより)と上撚り(うわより)を施した堅撚りとなっている。 カタン糸は主にミシン用である。二子、三子、六子など下撚りと上撚りを施した堅撚りとなっている。
3748 . 縫い糸汚れ / dirt sewing thread stained fabric due to thread colour stained thread due to fabric colour // 縫い糸の染料によって生地が、又は生地の染料によって縫い糸が汚染すること
3749 . 縫い糸始末不良 / bad seam trimming poor trimming // 縫い糸の縫い始め及び縫い終わりの糸端の切り忘れで、長いもの、又は切り残しが不適切なもの
3750 . 縫い糸切れ / thread breaking // 切れているか、又は引っ張ると容易に切れる縫い糸
3751 . 縫い糸調子不良 / irregular seam thread tension defect // 縫い目の不ぞろい又は上下糸の結節(けっせつ)点の位置が偏っていたり、乱れて見苦しいもの
3752 . 縫い糸不良 / bad sewing thread // 皮膚刺激のおそれ、強伸度不足、染色堅ろう度不良などのある縫い目
3753 . 縫い縮み / shrinkage by sewing // 縫製不良によって布地が縮むこと
3754 . 縫い目スリップ / seam slippage // 縫い目に力がかかって、その部分の生地構成糸が動いて生じた縫い目の開き及び縫い代が抜けること
3755 . 縫い目のふらつき / stagged seam // 正しく直線状にならず、蛇行した縫い目
3756 . 縫い目パンク / blank stitch // 縫い目に張力がかかったとき、縫い代不足、縫い糸切れなどによって、縫い目が外れること
3757 . 縫い目ほつれ / seam fray unraveling stitch // 縫い糸が解けた縫い目
3758 . 縫い目ラン / run // 縫い代又は縫い目からよこ方向に走った生地構成糸の筋又はほつれ
3759 . 縫い目曲がり / seaming bow // 正しく直線状にならずに湾曲した縫い目
3760 . 縫い目笑い / loose seam loose stitch seam grinning // 縫い目の糸締まり不良によって、直角方向に引っ張ると縫い目割れを生じ、縫い糸が見えること
3761 . 縫い目伸度不良 / sewing defect due to seam elongation // 生地の伸縮に縫い目が対応できないこと
3762 . 縫い目飛び / skipped stitch // 縫い目の構成が不良で、縫い目を完全に組織しないこと
3763 . 縫目強さ / seam strength // 縫い合せ部分の、引っ張り又は破裂に対する強さ
3764 . 布染め / piece dyeing // 織編物の状態で行う染色
3765 . 布 / Fabric、Cloth // シート状の繊維製品で、織物、編物、不織布などの総称。
3766 . 布目曲がり / bowing // 織物では、たて糸に対するよこ糸の方向が直角でなく、傾斜又は湾曲していること。 
3767 . 塗切り ぬりきり / // 挿し友禅で同一染料を同一濃度で色挿しすること。反対 暈(ぼかし)挿し。
3768 . 濡れ蒸し ぬれむし / // 色地糊を生地にしごいて、ただちに飽和蒸気で蒸しをする方法。このことにより生地上に充分な水分が確保されるため染料の拡散移行が容易となる。 一度乾燥させてから行う空蒸(カラムシ)に較べてより有効な染着、発色効果が得られる。
3769 . 濡れ描き ぬれがき / // 生地を水で湿して、直接に染料液で手描きする方法。
3770 . 濡羽色 ぬればいろ / // 黒。艶やかなカラスの羽の色。濡烏。
3771 . ネービーブルー / navy blue // イギリス海軍水兵の軍服の色からきた色名で暗い紺系の色
3772 . ネオン・カラー現象 / // エーレンシュタイン効果において、十字路部分を薄い色の十字にすると、丸く見える部分が色の広がりで観察される。
3773 . ネップ / nep, neppy fabric // 繊維が絡み合って塊状となり、糸に付着したもの。ネップのある糸の織り込み又は編み込み。 染色においては、生機にある、黒い綿カスを指す。 漂白により除去する。
3774 . ネップヤーン / nep yarn // 小さなつぶ粒や節をところどころに入れた糸。意匠撚糸、加工糸の一つ。糸本体と同じ材質の場合もあるし、色も材質も違う場合もある。 ネップ自体も毛玉や真綿のような、太くて大きいものから細かいものまでいろいろある。不規則で揺らぎのある生地を作ることができる。 ツイードによく用いられる。節糸、むら糸、雲糸などの呼び名もある。
3775 . ネル / Flannel // 甘よりの太番手の糸を用い、平織又はあや織の両面又は片面を起毛した織物。フランネルともいう。
3776 . ねじれ / spirality, wale spirality // セット不十分によって、糸のよりが緩み、ウェールがコースに対して直角になっていないよこ編み地のねじれ
3777 . ねじれ / twist // 仕上がり形態のねじれ
3778 . 熱可塑性(ねつかそせい) / thermoplasticity // 合成繊維のように、加熱下で外力を加えると容易に変形し、これを常温に戻すとそのままの形で固定する性質のこと。合成繊維特有の性質で、 この性質を利用して、糸にクリンプ(しぼ、しわ)をつけたり、織物幅をせっとしたり、スカートにプリーツをつけたりすることが出来る。
3779 . 熱可塑性ポリイミド TPI / thermoplastic polyimide  // 加熱により軟性となるポリイミドの一種。英語を略して「TPI(ティーピーアイ)」とも表記する。耐熱性があり、高温下でのアウトガス特性が少ない、 耐プラズマ特性、電気特性にも優れるなどのポリイミドの特長を保ちながら、熱可塑性があるため加工性に優れ、射出・押出成形加工が可能である。プレーンな 状態では製造装置のフレームや小型機器の駆動部品に、繊維強化を施せば自動車、航空機などの構造部材に使用できる。
3780 . 熱収縮温度 / temperature of heat shrinkage // 加熱によって所定の収縮を示したときの温度
3781 . 熱処理 / // ⇒キュアリング
3782 . 熱接着 / // 織りあがったネームの裏にのりを塗布して、アイロン接着ができるようにする加工。
3783 . 熱転写シート / thermal transfer sheet // インクジェットプリンターやレーザープリンターの画像を、衣類に転写するために作られたプリンター用メディア(紙)。衣類にシートを重ね、 プレス機やアイロンで熱を加えて転写する。アイロンプリントシートとも呼ぶ。
3784 . 熱変色 / heat fading // 乾燥または熱処理によって生じた変退色。
3785 . 熱融着繊維 / // ポリエチレンとポリプロピレン、ポリエステルとポリエチレン、 ポリエステルと低融点ポリエステルなどといった融点の異なる材料を単繊維中に芯と鞘の状態で紡糸し、 これを薄いウェブ状とした後、熱風又はヒートロール等で熱処理して、低融点材料の一部を溶融させて交絡点を接着させた不織布で、 おむつの肌に接する表面部分等に利用されている。
3786 . 練り ねり / scouring // 絹の生糸は「セリシン」という膠質の物質が表面を固めているので、せっけんソーダ液などで煮沸してこれを取り除くこと。精錬ともいう。 練りを繊維の状態で行った糸を練り糸、織物の状態で行ったものを後練り織物という。
3787 . 練色 ねりいろ / // 練った絹の色。
3788 . 練り寄れ / slippage scouring // たて糸又はよこ糸の精錬処理後の部分的な収縮によって生じた波状の湾曲
3789 . 練り抜き ねりぬき / // 先に染められた生地を再精錬と同時に抜染すること。
3790 . 練絹(ねりぎぬ) / // 生糸を精練して、生糸の表面を覆っているにかわ質のセリシンを除去した糸のこと。絹の先染織物は、練絹を糸染にして織物にする。 生絹(きぎぬ=生糸のこと)に対する言葉。精練の程度によって三分練(さんぶねり)・五部練(ごぶねり)・七分練(しちぶねり)などという。
3791 . 練減り(ねりべり) / degumming loss // 絹を精練したときの質量減少量。
3792 . 練糸(ねりいと) / degummed yarn // 生糸を精練してセリシンを一部または全部除去した糸。使用目的によって硬さを残す場合があり、そのためセリシンと落とし方の加減により、 三分練糸・半練糸・七分練糸・全部落とす本練糸などの種類がある。
3793 . 撚糸(ねんし) / twisting, twist yarn // 糸に撚りをかけること。単糸に撚りをかける場合もあるが、一般には二本または三本の糸を合わせて撚りをかける。 「撚り糸」という場合には2本または3本を撚り合せた糸、すなわち双糸・三子糸のことをいう。撚りをかける方向には右撚り (S撚り)と左撚り(Z撚り)があり、紡績糸の単糸は左撚り、フィラメントは右撚り、双糸では単糸の逆方向に撚りをかけるのが一般的。
3794 . 撚糸製造業 / twister
3795 . 撚度(ねんど )/ // 撚糸にかかった撚りの数。(1メートル間に何回撚りがかかってるかということ)
3796 . 粘弾性 / viscoelasticity // 粘性及び弾性両方をあわせた性質のこと。この粘弾性を持った物体を粘弾性体といいプラスチックなどの高分子物質がこの粘弾性体に該当する。 例えばビニールの場合、引っ張ると伸びるが、力を抜いてもすぐには戻らず、ゆっくりと元に戻る。また卵の白身は液体に見えるが、 かき混ぜた箸を外すと多少だが跳ね返るように戻る。これらの物質は粘性と弾性を兼ね備えているために、このような挙動をすると考えられる。
3797 . 粘度計 / viscometer // 1.毛管式、 2.落球式 3.二重円筒式、4.単一円筒式、5. 円錐回転式 などがある。
3798 . ノイル織物 / noil cloth // 主として絹紡ちゅう糸を使用した節の多い平織物。
3799 . ノー・ホルマリン加工 / // ホルマリンを使用しない加工。ホルマリンを用いた樹脂加工が行われていたが、 1974年のホルマリン規制にに基づいてホルマリンの測定法と規制値が定められた。
3800 . ノーピンドロッパ / // 光センサーにより、タテ糸の切れやゆるみを発見し、織機を停止させる装置。
3801 . ノームコア / normcore // ファッション用語。noramal+hardcore を合わせた造語。「究極の普通」の意で、個性を主張しない服飾を指す。
3802 . ノズル  Ink Jet 用語 / nozzle // インクジェットプリンターのノズルとは、プリンターヘッド部に設けられたインクを噴出する孔(あな)のこと。一色当り何穴有るかで プリント速度と解像度が決まる。
3803 . ノックオフ / knock-off // 「手早く仕上げる、さっさと片付ける」という意味で、アメリカのファッション業界などで、他社の商品傾向を見ていいち早く商品化し、 ビジネスの効率化を図る方法をいったもの。日本では一般的にほかのメーカーの売れ筋商品をコピーして、それよりも安い価格で売る、 いわゆるコピー商品や、そうしたイージーな製品づくりを行うメーカーのことをこのように呼んでいる。
3804 . ノップ・ヤーン / knop yarn // 撚糸機でつくられる意匠糸の一種。2種の糸を撚り合わせ、一方の芯糸に他の糸を部分的にかたまりを作りながらからませて、 ところどころにこぶのような節(ふし)を作った糸のこと。
3805 . ノニルフェノール / nonylphenol // フェノールにノニル基(C9H19)が結合した物質の総称で、特徴的な臭気のある淡黄色の液体。防カビ剤、油性ワニスに使用される他、 非イオン性界面活性剤,乳化剤などの製造原料となる。ノニル基は分枝型で微生物分解性が低いため、 合成洗剤等ではアルコール系(直鎖型)の非イオン性界面活性剤への切り替えがすすんでいる。また環境ホルモンとしての疑いが持たれている。
3806 . ノベルティー・ストライプ  模様柄 / Novelty stripe // ノベルティーとは「風変わりな、めずらしい」という意味で、単に手儀をつけられないような風変わりじまを総称してノベルティ・ストライプという。
3807 . ノン・ラン加工 / // 伝染防止加工ともいう。樹脂加工によって、編み目を接着してストッキングに伝染が入らないようにする。
3808 . ノンコートメディア  Ink Jet 用語 / // メディア表面にインクが乗り易いように改良を加えたり、インク受理層をコーティングしたりしていないメディアの事
3809 . ノントルクヤーン / non-torque yarn // 自由の状態につるしたとき、いずれの方向にもよじれないストレッチヤーン
3810 . ノンホルマリン加工 / formaldehyde-nonrelease finish // 遊離ホルムアルデヒドが出ないような樹脂加工。グリオキザール系化合物,ポリカルボン酸系化合物などが用いられる。
3811 . ノンホル樹脂 / // ホルマリンを一切使用しない樹脂加工のこと。グリオキザール系樹脂、グリシジル基含有化合物、アミドホスファゼン系化合物、 ポリカルボン酸系化合物を使用。架橋剤としてホルマリンを含まないものを使用。
3812 . のり分 / sizing ratio // のり付けされた生地に付着するのり剤の絶乾質量比率
3813 . 濃色効果 / hyperchromic effect // 色素の化学構造変化や溶媒の作用により光吸収量が増す効果。例えば、水にに濡れると濃く見える。
3814 . 納期 / delivery time // 品物を納品する・納入する期限
3815 . 覗色  のぞきいろ / // 白い布を少しだけ藍瓶に浸した色(覗くとは「少しだけ浸す」の意味)、もしくは瓶に映った空の色。瓶覗・甕覗。
3816 . 糊  のり / // うどん粉。糸の補強に使用する。
3817 . 糊うたし / // 糊の厚さをかえて筒・筆で置き、半防染効果を表す技法。
3818 . 糊かす / size accumulation, size lees // たて糸にのりかすが付着して、表面が粗くなり、引っかき傷状に見えるもの
3819 . 糊かす汚れ / size lees // 整理、仕上げの糊付け後の洗浄不十分で除去されないかすが残留して生じた汚れ
3820 . 糊かぶり / overlap of size // 仕上げの糊の余分な付着によって生じた色相、光沢などのむら
3821 . 糊しま / warp sizing streak // たて糸の糊付着むらによって、生じたたてしま
3822 . 糊むら / uneven sizing // 糊付機の不調又はのり剤の不良によって生じたのりの付着むら
3823 . 糊汚れ / pasty stain // 糊が他の部分に付着して生じた汚れ
3824 . 糊割れ  捺染欠点 / // 印捺後色糊に亀裂が生じ、模様に現れたもの。印捺後の取扱い不良や色糊粘度の不適正な場合に発生する。 対策:1)乾燥ムラをなくす。 2)冬場の低温 度の時期には親水性助剤を添加、 梅雨時にはその量を制限して乾燥後の再吸湿を避ける。
3825 . 糊垂れ  捺染欠点 / over feeding of colour paste // スキージ裏の色糊によって生じた垂れ跡。 対策:1)色糊粘度を上げスキージから糊を垂れにくくする。2)(泡立ちの多い色糊の場合)差しすぎない。3) 長めのスキージを使う。 4)元糊に粘着性の小さいものを使う。
3826 . 糊置き のりおき / // 1.型染では、糊を駒箆で生地に型置きすること。2.手描染では、筒で糸目糊・伏せ糊を置くこと。
3827 . 糊入れ不良 / uneven sizing hank // かせ糊剤が十分浸透していないこと
3828 . 糊抜き / desizing // 製織工程において経糸にのり付けされた生機上の糊剤を除去すること。一般に、酵素や酸化剤を使って行なう。
3829 . 糊抜きむら / uneven desizing // 糊抜きの不均一などによって生じた風合い又は均染性の不良
3830 . 糊抜き屋 / // 反物の糊(小麦粉)を洗い張りを専門に行うところ。またその店。
3831 . 糊付け / // 本場結城紬では糊は小麦粉を使用する。水でといた小麦粉を糸につける工程、その作業。
3832 . 糊付け(サイジング) / sizing // 綿やポリエステル混の短繊維(紡績)糸の強度をアップさせ表面の毛羽を抑え平滑性をし織りやすくする為に、経糸に糊を付ける。単糸はほぼ例外無く糊付けを 行うが、強力が安定し毛羽が少ない双糸の場合、糊付けしないこともある。また、フィラメント(長繊維)にも糊付けを行う事がある。糊の原料は天然糊剤であ るでんぷん、合成糊剤であるポリビニルアルコール=PVA,別名ポバールがが主に使用される。現在PVAが糊付けの主流であるが、安価なでんぷん糊を混合 して使う事も多く、そのブレンド処方が糊付け工場のノウハウである。その他の糊剤としてCMC、アクリル系の糊剤などがある。
3833 . 糊付け不良 / imperfect sizing, wrong sizing // 糊付けのむら、又はのり付着量の不適正によって生じた表面の毛羽立ち又は硬化
3834 . 糊伏せ のりぶせ / // 地色を染めるにあたり、その色に染めたくない所(柄の所・紋の入る所)に防染のため糊を置くこと。
3835 . 糊落ち / paste dropping // 糊桶から色のりを移すとき、他のカラーボックスに液飛びして生じた汚れ
3836 . 糊流し / // 墨流しに似た効果を色糊を用いて布上に得る染法。
3837 . 伸び率 / elongation percentage // 引き伸ばしたときの長さと元の長さとの差の、元の長さに対する百分率。伸度又は伸長率ともいう
3838 . 野毛箔 のげはく / // 金箔を細い線状に切ったもの。
3839 . 野立看板 / sign // 幹線道路や線路沿いなどに立てられた看板のこと。基本的には野立の名前どおり、空き地などに設置された看板を指す。 また道路沿いの看板のことを特にロードサインと呼ぶこともある。
3840 . 幟(のぼり) / banner // 店舗の店頭などに立てる、縦長の旗状の販促物。シルクスクリーンなどの手法で印刷される。既製ののぼり竿に簡単に取り付けることができ、 安価に大量の掲出ができるのが特徴。現在では、インクジェットプリントも多く使われる。
3841 . 糊抜き のりぬき / // さらし。手紬糸、反物の最後に糸の補強のために使用した糊をぬき、生地のはだざわりをよくするために行なう工程。一般に蒸気アイロンで糊をぬく。
3842 . バーガンディー / Burgundy // ごく暗い紫みの赤。フランスブルゴーニユ(Bougogne)産のワインの色
3843 . パークレン / tetrachloroethylene // テトラクロロエチレン C2Cl4 の通称。油性汚れを溶解除去する能力に優れ、ドライクリーニングにも多用されてきたが、 毒性(肝障害、腎障害、中枢神経障害)が高いため使用出来なくなってきた。 焼却できず、水より重く分解もされ難いため廃棄が問題。C2Cl3は、トリクレン(肝障害、腎障害、中枢神経障害、皮膚障害)と呼ぶ。
3844 . バーゲンセール / bargain sale // バーゲンセール
3845 . パージ  Ink Jet 用語 / purge // プリンターが常に安定してインクを飛ばせるよう、少量の捨てインクを吐き出し、ヘッドのノズルを詰らせないようにする為の動作の事、 ヘッドのホームポジションの反対側で行う
3846 . パージライン  Ink Jet 用語 / // 機械的に行うパージに対してユーザーが任意でメディアにパージを行う事により、より安定したインクの吐出が出来るようにする為、 各色100%の濃度でベタラインをプリントする事
3847 . バージンウール / Virgin Wool // 一度も使ったことのない羊毛。
3848 . バーズアイ  織物組織 / Bird's Eye // 目の鳥のように小さくて白く丸い斑点の中に、黒眼に相当する小さい点のある模様を細かく一面に出した織物である。鳥目織ともいう。 クリア仕上げを施して紳士用スーツ生地に多く使われる。毛織物
3849 . パーチメント / perchment // やや灰色がかった極く淡い肌色
3850 . パーチメント加工 / // セルロースを羊皮紙のようにする加工。綿織物をオーガンジーのようにするために用いる。スイス仕上げともいう。紙の加工によく使われている。
3851 . バーチャル・ショップ / virtual shop // バーチャル・ショップ
3852 . バーバリー / Burberry // 綿素材の高密度ギャバジン(急斜文織)の特殊な防水加工を施した生地、ギャバジンの一種。1888年にトーマス・バーバリーが開発し、特許を取得した。 バーバリー社の登録商標。
3853 . バーバリー 織物組織 / Burberry // 綿ギャバジンの1種で、高級ギャバジンともいわれる織物。もともとはロンドンのバーバリー社のコート地に付けた商標であるが、 今では高級コート地の代名詞のようになった。緻密で、手触りがよく、なめらかで、光沢に富み、高級感のある織物。用途:コート地。綿織物
3854 . ハーフ・ステップ    模様柄 / // 1単位の色柄を、天地には繰り返し、左右には色柄の1/2だけ持ち上げて繰り返す送り方。1/2持ち上げることからハーフ・ステップと名付けられた。 色柄をずらすため、動きのある表現がしやすい。
3855 . ハーフエマルジョン糊 / half-emulsion paste // 水溶性糊剤と,水溶性エマルション糊とを適量混合した糊。エマルション糊に比べ,流動性,エマルジョン安定性に優れている。
3856 . パーフォレートスクリーン / perforated screen // ロータリースクリーン用の円筒状スクリーンで、スクリーン紗のメッシュに相当する60孔/inchから200孔/inch程度までの小孔を全面に持つ。 ニッケル製でメッキを利用して作られる。→(穿孔スクリーン)
3857 . ハーフステッチ / half stitch // パーフェクトステッチとヒッチステッチが混じり合った縫い目
3858 . ハーフトリコット  編み組織 / // 2枚筬による編地をハーフトリコットという。わずかに捲れる性質があるが、生地の安定性は良い、ハーフ、シャルムーズ、ロックニットとも呼べれている。 用途:スリップ、ブリーフ、パンティ、ランジェリー、アウターウェア、肌布団、手袋など。経編 (たてあみ) 
3859 . パープル / purple // 紫色。violetも同じく紫色を指すがパープルより青味。
3860 . ハーブ染め / herb dyeing // ハーブ染め。花やハーブ等自然界の色素を使って染色する事。通常、FIX剤、媒染剤などが併用される。
3861 . パーマネントプレス加工,デュラブルプレス加工 / permanent press, durable press // セルロース繊維又はその混紡織物に樹脂加工を応用して耐久性のあるプリーツ性,ウォッシュ・アンド・ウエア性を与える加工。 加工方法によってポストキュア法とプレキュア法とに大別される。PP加工、DP加工とも言う。
3862 . ハーマン・グリッド / // 黒地に白の格子柄はハーマン・グリッド(格子)と言うが、この十字路部分に影が感じられることを言う。
3863 . バーミリオン / vermillion // 緋色。人工顔料の銀朱(硫化水銀)の色。天然顔料としての朱の色は、スカーレット Scarlet
3864 . ハーリキン・チェック  模様柄 / Harlequin Check // そろばん玉状の模様で構成された格子。ブロック・チェック(市松模様)の正方形の模様をひし形にしたもの。ハーリキンとは「道化役者」のことで、 道化役者が着るような派手な色を組み合わせたものが多いことからこの名がある。
3865 . パール編  編み組織 / Plaid linkb-links pearl stich // プレード(Plaid)ともいい、日本では格子柄といっているものである。厳密にいえば、プレードはチェックより大きい格子柄で、色数の多いもの (3色以上)をいうが、一般的にはチェックに含まれている。チェックは古くから石畳の模様や、建築物などの染織以外の装飾にも使用されており、 各民族の伝統的なモチーフとして愛好され、また独特な柄が生み出されてきた。
3866 . パール編の梨地  編み組織 / // 平編の梨地はタックとニットを組み合わせて作るのが、パール編の梨地は表目の組織点と裏目の組織点を不規則に組み合あせて編んだもの。 普通ジャカード装置を使って編まれるが、表目と裏目の組み合わせを不規則にする為、1完全組織は大きくなる。
3867 . パール編み よこ編み / pearl stitch // パール編みは、両頭針を使用して編まれる組織で靴下機ではリンクス・リンクスと呼ばれ、手編みではセーター、 カーディガンなどに使用されガーター編みまたは、両頭編みとも呼ばれている。 表裏ともに、表目と裏目が横方向に交互に並び表面の外観はやや平滑性がない。
3868 . パーン / pirn // 化学繊維の紡糸直後に巻かれたもの。
3869 . バーントアウトスタイル (オパール捺染) / opal print // 1種類または2種類以上の繊維を破壊する薬品を含む 捺染糊で混用品に印捺、後処理して被捺染布に模様 を構成することをいう。ポリエステル:綿、ポリエステル: レーヨンの素材が多い。
3870 . バーントオレンジ / burnt orange // バーントは「濃い」の意味。
3871 . バーントシェンナ / burnt siennna // 赤褐色。シェンナ (sienna) は、水和酸化鉄を主成分とし、ケイ酸コロイドと少量のマンガンを含む天然の土を原料とする、やや黒味を帯びた黄褐色の顔料。 人類が最も古くから用いた天然顔料の1種であり、洞窟の壁画などにも見られる。
3872 . パーン引け / pirn barre // よこ方向に2.5cm程度の間隔で周期性をもって現れた、幅が5mm程度の光沢差のあるよこ引け状のしま
3873 . ハイ・ファッション / high fashion // 上流階級の人々が装う高級衣料。またパリのオート・クチュールなど、ファッション性が高く流行の最先端をいくもの。
3874 . バイアス / bias // 斜めの方向に切断すること、また切断した生地のこと。織目に対して斜め方向のこと。
3875 . バイアステープ / // 布地を45度の角度で一定幅で裁断し、テープ状につなぎ合わせてつくる。首ぐりなどのパイピングに使う。なぜ45度のバイアス(ななめ)かというと、 組織的な伸びが大きいから。織物の場合、経糸方向や緯糸方向には当然ながらほとんど伸びないが、45度の角度で引っ張ると、 織組織が変形して伸びることが分かる。四角を対角線上に引っ張って、菱形にするイメージ。 曲線をパイピングする場合とくに伸度がないときれいに仕上がらない。
3876 . バイオ・ウォッシュ / biowash // ジーンズの製品洗いの一種。テンセルを用いたインディゴ・ブルーのシャツの洗い加工。セルラーゼ酵素を用いて洗い、 脱色効果により淡いインディゴ・ブルーと柔らかさ、けば立ちを得る。
3877 . バイオシル加工 / // 菌、カビの増殖を抑えて、悪臭の発生や汚染を防ぐ 加工。
3878 . バイオパイラシー / Biopiracy // 生物資源を巡る盗賊行為。インドの女性科学者バンダナ・シバなどが主張しているような先進国による途上国(生物資源の原産国)に対する新たな侵略行為をさ す。
3879 . バイオマス / Biomass // もともと生物(bio)の量(mass)のことであるが、今日では再生可能な、生物由来の有機性エネルギーや資源(化石燃料は除く)をいうことが多い。 基本的には草食動物の排泄物を含め1年から数十年で再生産できる植物体を起源とするものを指す。
3880 . バイオマスプラスチック / Biomass Plastic // 生物由来の再生可能な有機物資源を用いたプラスチック。二酸化炭素の発生削減やリサイクルに優れる。 トウモロコシを原料にしたポリ乳酸やでんぷん樹脂は、完全に自然に還る生分解性プラスチックとして多方面での活用が期待されている。
3881 . バイオ加工 (酵素減量加工) / enzyme reduction treatment // セルロース繊維(綿や麻)の風合いを柔らかくする目的で、セルラーゼ酵素を使用してセルロースを分解して数パーセントの減量(糸をやせさせる) する加工。セルロースの分解のレベルをもっと下げて、生地表面の毛羽のみを酵素に食べさせることで、 毛羽の少ない光沢のある生地を作る目的で使用する事もある。セルロースの分解の比率を上げ過ぎると、 繊維の劣化が大きくなるので生地の強度の低下が大きくなるので注意が必要。 綿の表面についているペクチン質は染色を阻害するので通常アルカリで精錬するが、 エコの観点からペクチナーゼ酵素を用いてペクチンを分解する精錬方法もある。これもバイオ加工の一種といえる。 その他、シルクの精錬においてセリシンを分解するためにタンパク質分解酵素を極稀に使用する事がある。 繊維の強度を保つため、処理後の失活(酵素を殺す)処理は必要。
3882 . バイオ繊維高分子 / // バクテリアセルロースは酢酸菌の一種である「アセトバクター・アセチ」という微生物が作る繊維である。 この繊維は極めて細く、結晶化度が非常に高いのが特徴。この特徴を生かし熱プレス加工して、音響振動板に使用されている。
3883 . バイカラー / bi-colour // 2色を使用して、大胆に構成したファッションデザインをいう。主として幾何学的モチーフを表現したファッション的傾向が多い。
3884 . ハイグラルエキスパンション / hygral expansion // 毛織物が環境の湿度変化によって水分を吸収すると伸び、乾燥すると縮む現象。ハイグラルエキスパンションの値は織物に使用した羊毛の繊度、 織物の組織、先染め・後染めなどによって異なる。縫製品のパッカリング及び形くずれの原因となる。
3885 . ハイクルー / // 船の乗組員(クルー)が履いていたハイソックス。リブ編み、粗ゲージのコットン素材が多い。
3886 . バイスブルー / bice blue // 群青色・ウルトラマリン。藍銅鉱から得られる青色。
3887 . パイソン / python // ニシキヘビ
3888 . ハイドロサルファイト / sodium hydrosulphite, Na-hydrosulfite // ハイドロサルファイトナトリウム Na2S2O4(亜ジチオン酸ナトリウム) 家庭用の漂白剤にも使われている物質で、略称はハイドロ、正式名称は、亜二チオン酸ナトリウム。還元作用を有し、染色においては、 バット染料やインジゴの還元に使用される他、染色物の還元脱色や、捺染の抜染剤、分散染料の洗浄に使われる。
3889 . ハイドロ晒し(漂白) / hydrosulfite finish // ハイドロ晒し(漂白)。ハイドロサルファイトナトリウム Na2S2O4 を使用した漂白。
3890 . パイナップル繊維 / pineapple fiber // ラミーと同じ麻繊維の葉鞘繊維に分類され、50gの葉から、約0.8gの繊維が採れる。超極細(太さ4〜8μm)の短繊維(3〜9mm)で出来ている。
3891 . ハイパーカジュアル / hypercasual // サイケデリックな過激ファッションのこと。
3892 . パイピング不良 / bad piping // パイピングのねじれや縫い付けの外れ
3893 . ハイブリッドシルク / hybrid silk // 上質の生糸をつくる蚕(かいこ)を交配してつくられたより上質なシルク。通常2.5〜3.0デニールのシルクに対して、 2.0デニールの細い上質なシルクが得られる。しかし現在では、コットン・ナイロン・アクリル・ポリエステルなどの各種繊維を芯部として、 そのまわりをシルクが取り囲む構造をもった複合糸もハイブリッドシルクと呼んでいる。これらの複合糸はシルクの美しさ・光沢・着心地に、 シルクの欠点とされる丈夫さ、取り扱い易さをプラスしたもの。
3894 . ハイブリット繊維 / high brid yarn // 異なる素材を組み合わせて、機能を高めた繊維。高機能アクリレート+羽毛、金属繊維+ナノファイバー 等々。
3895 . バイヤー(買い手) / buyer, vender, purchaser
3896 . パイル / Pile // タオルの表面のように地織とは別に糸を織り込んで織物の表面に作った毛房(カット・パイル)や輪奈(アンカット・パイル)の事。
3897 . パイルむら / uneven loop // 織物では、部分的にパイルの長さが異なること
3898 . パイルむら / uneven pile // 編物では、編み針とシンカの関係位置の不一致及びタイミング不良によって生じたパイル立ちの不良
3899 . パイル引抜き強さ / pile drawing out strength // パイルの引き抜きに対する強さ
3900 . パイル織物 / Pile Fabric // 片面又は両面にパイルをもつ織物の総称。
3901 . パイル抜け / missing plush loop // 部分的なパイル糸の脱落
3902 . パイル編   / pile knitting // 地糸とパイル糸を使って、シンカーループの高さを変えたり、めくら針を使ってシンカーループを長くしたりして編む。 パイルをループのままにしておくものと、カットするものとがある。別名ループ編みともいう。片面もしくは両面にパイルのある編地。 吊編機、シンカー台丸編機、シールフライス編機、経編機などで編む。柔らかい風合いで、ベビー用品やTシャツ、ポロシャツ、ナイティなどに適した素材。 ニットベロアは片面パイル編みのパイルをカットして毛並みを揃えるシャーリングをして生産される素材。 織物のベロアに比較して、伸縮性が高い。針抜きのテクニックを使って、コール天のような畝を作る事もできる。
3903 . パイル保持性  / pile retention property // 使用中摩擦作用によって起こるパイル抜けに対し抵抗する性質
3904 . パイル密度 / pile density // 所定区間又は所定面積内のパイル数
3905 . バインダー / binder // 1)顔料捺染における顔料と繊維との結合剤、不織布の強度を高めるための繊維同士の接着剤、植毛加工におけるパイルと基布の固着剤などの総称。 2)水溶性の合成樹脂接着剤。
3906 . パウダーウォッシュ / powder wash // 粉っぽい表面効果を出すジーンズの洗い加工。
3907 . ハウンドトゥース・チェック、千鳥格子、ドッグトゥース  模様柄 / Houndtooth Check // ハウンドトゥースは「犬の牙」の意味。この柄が犬の牙の形をしているところからこの名がある。日本では、千鳥が飛んでいる方にみたて、 千鳥格子と呼んでいる。
3908 . バギング  / bagging // 生地の特定部分に力が加わり、繊維又は糸が伸長し、その部分が突出して膨れた状態
3909 . バギング性試験機 / bagging tester // バギング性を測定する試験機
3910 . バグフィルター / bag filter // 集塵機に取付ける袋状のフィルター。また、このフィルターを用いた方式の集塵機自体も指す。フィルターの素材(エレメント)としてはコットン、 ナイロン、金属繊維、ガラス繊維などがあり、処理ガスと煤塵の温度・性状に合った種類を選ぶ。バグフィルターに付着した集塵物は、エア洗浄方式、 ウォータジェット方式、振動方式などにより除去・排出する。
3911 . ハサップ HACCP / Hazard Analysis and Critical Control Point   HACCP // 食品を生産する上において、安全を確保する管理方法。1960年代に米国で宇宙食の安全性を確保するために開発され、国連の国連食糧農業機関(FAO)と 世界保健機構(WHO)の合同機関である食品規格 (CODEX)委員会から発表された。原材料の入荷から商品の出荷までの全工程において、あらかじめ「発生しうる危害要素」を分析し、その要素を取り除く ための管理を徹底的に行う。 抜き取り検査を行うという従来の管理方法に比べ、安全性レベルの向上が可能になる。
3912 . バジェット品 / budget // 企画向け安価品
3913 . バスケット・チェック  網代格子  模様柄 / Basket Check // 筋目を互い違いにして組み合わせた、いわゆる網代格子のこと。元来は織り組織(籠目織)でこの柄を現したが、最近では色の濃淡で表現するものが多い。
3914 . バスケット編  編み組織 / // パール編の厚みとたて方向の伸びの良さ、平編の平滑な表面、および横方向の伸びの良さを組み合わせた組織で、 安定性がよく変化に富んだ特徴のある編地を作ることが出来る。
3915 . パステルカラー / pastel colour // 優しく綺麗な淡色
3916 . パステルブルー / pastel blue // パステル調の粉っぽい青。色チョークのような色で、チョークブルーともいう。
3917 . パスマン / // 狭義における銀モール。また16〜17世紀には広義でレースの総称を呼んだ。
3918 . パス数(プリント)  Ink Jet 用語 / // 同じ箇所を何回に分けてプリントするかの回数の事。ノズル数と最高解像度の関係で決まり、 パス数が多い程綺麗に掛けるがその分プリント時間が掛かることになる。
3919 . バターカップ / buttercup // 黄色
3920 . パターン / pattern // 1. 衣服などを構成する際、素材を裁断するために用いられる型紙。型紙を作ることをパターンメーキング、型紙を作る人をパタンナー (パターンメーカー)と云う。衣服を作る場合、立体裁断によるものと平面裁断によるものとがある。2. 織物組織のこと。 3. 染料の色、濃度、堅牢度などを示す見本帳(=パターン・カード)
3921 . バタフライボウ / // 大型で広がった形の蝶ネクタイ
3922 . パタンナー / // デザイン画をもとに型紙をおこす人。パターンメーカー。
3923 . バチュー・クロス / Battue Cloth // “ハンティング・ワールド(米アウトドアブランド)”の創設者ロバート・M・リーが自らのグッズの為に考案した素材。 樹脂コーティングしたベース生地に、ウレタンフォームを張り合わせ、ナイロンジャージで裏張りした3層構造。 ハンティング・ワールドのバックに使用されている。
3924 . バッキング / carpet backing // カーペットのパイル糸の抜け防止,歩行性,裁断性などの向上のために行う裏側への布,樹脂,ゴムなどの接着又は塗布。
3925 . バックサテン  織物組織 / satin-back crepe // バックサテン。サテンの裏使い。柔らかい風合いで、サテンの様にテカテカしていない。
3926 . バックスキン / Buck Skin // 鹿皮の表面を擦ってビロード状に加工した皮の事。
3927 . バックスキン / buck skin // バックスキン。別珍、又は、緯朱子の生地を使用し、なめし皮のような外観に仕上げ加工したもの(ジャンパ、くつ、帽子、ハンドバッグ地など)。
3928 . バックタンニン タンニン酸後処理 / back tanning // 絹又はナイロン染色物の染色堅ろう度を高めるためにタンニン剤で後処理すること。酸性染料で染色後、繊維表面層にタンニン酸を吸着させ、 続いて吐酒石処理によってそのタンニン酸を水不溶性にする。表面層に固定されたタンニン酸は、 大きな+電荷層となりアニオン染料である酸性染料を繊維内に封じ込める。
3929 . バックなし / // シャトル式織機で織るときに、紋糸を織物の両端まではかけないで、文字や絵柄のみを織り出すこと。(反対はフルバック)
3930 . パッケージ染色機 / package dyeing // ばら毛、束、トップなどを密閉した染色容器に動かないように詰め込んで、ポンプで染液を循環させて染色することをパッケージ染色といい、 それを行う機械のこと。
3931 . パッサカリア / // ルイ14世治世下、ウエストにマフ(毛皮製円筒状防寒具)を括り付ける紐に与えられた名称。 パッサカリアとは、スペイン起源と考えられる古い緩やかな舞曲のことである。
3932 . バッスル / // スカートの後部を膨らませるために使われるフレーム。バスル。1880年代に最盛期を迎えた。バッスルを用いたシルエットは側面に特長があり、 前面は胸からスカートまでほとんど垂直なのに対して、 後面がウエストラインで細く絞られ、お尻の位置で丸みを誇張しながらスカートの裾に向かって曲線美を表現する。フランス語でキュ・ド・パリ。
3933 . パッダー / padder // パディングのための液槽とローラー(マングル)からなる機械。
3934 . パッチテスト / patch test // 薬剤などのアレルギー反応の有無を調べる簡易テスト。少量の被疑物質を直接,あるいは綿などに含ませて,腕や太ももの内側などに張り何らかの症状が現れる か調べる方法。
3935 . パッチワーク / patchwork // さまざまの色・形・大きさの布片をはぎ合わせて、別の図柄を作り出す手芸。また、その作品。
3936 . バッチ式 / batchwise dyeing // 生地を、広げて、染浴の中を通過させ、染め液を含ませた後、ローラーの間を通して、染液を均一に浸透さ せると同時に含んだ染液を絞ること。プリント下地の 地色を与える方法の一つ。
3937 . バッチ染色 / batch dyeing // 浸染法。連続式に対し多品種、少量生産に適した方法。パッケージ、ウインス、液流、ジッガー、ビーム染色機など。exhaust dyeing。
3938 . バッティング/ vatting // バット染料やインジゴなど、染色工程で還元→酸化を経る染料を、還元状態にする事。
3939 . パッディング / padding // 生地を、広げて、染浴の中を通過させ、染め液を含ま せた後、ローラーの間を通して、 染液を均一に浸透させると同時に含んだ染液を絞ること。パディングともいう。プリント下地の地色を与える方法の一つ。
3940 . パッド・スチーム法 / pad steam dyeing, pad steam process // 染料溶液/分散液をパディングにより布に付与し、場合によっては中間乾燥を行い、次いでスチーマー中で染料を固着させる方法。
3941 . パッド・ドライ・キュアー法 / pad-dry-cure method // 樹脂を含む液をパディングし,中間乾燥後,乾熱処理を行い樹脂を固着させる方法。
3942 . パッドジッグ法 / pad-jig process // 染液などをパッドした後、ジッガで処理する方法
3943 . パッドスチーム法 / pad-steam process // 連続染色方式の一つで、染液をパッドした後、蒸熱して染料を固着する方法
3944 . パッドバッチ法 / pad-batch process // 処理液をパッドし、ロールに巻き上げて長時間放置する処理方法
3945 . パッドロール法 / pad-roll process // 処理液をパッドし、ロールに巻きしながら蒸熱する処理方法
3946 . バット酸 / vat acid // バット染料ロイコ化合物の遊離酸
3947 . パッド染色 / pad dyeing // 拡布状の布に連続的に染料液をパディングし、その後の処理で染料の固着、ソーピング、水洗及び乾燥を行う染色。
3948 . バット染料 / Vat Dye // スレン染料に同じ。アルカリハイドロサルファイト還元浴でロイコ化合物をつくり、セルロース繊維などを染色するケト基をもつ不溶性の染料。建染染料、スレ ン染料とも呼ばれる。詳細は、本HP「4. バット染料・インジゴ・硫化染料」参照。
3949 . バティック / Batik // ろうけつ染めなどを施したジャワ更紗。
3950 . ハトノン紙 / // 真綿を包む紙。他の紙も使うが多くはこの紙を使う。
3951 . ハトムギエキス / // ハトムギの種子から抽出しており、肌のキメを整える働きがあると言われる。
3952 . パドル染色機 / paddle dyeing machine // 染色機に設けたパドルの回転により攪拌染色する
3953 . バナー  Ink Jet 用語 / banner // 旗、垂れ幕、のぼりの意。元々は王・騎士などの個人旗を意味した。
3954 . バナナ / banana // バナナの皮の「黄色」ではなく、中身のクリーム色を指す。
3955 . バナナ繊維 / banana fibre // 日清紡が展開。茎の表面をはがして、乾燥、精練、解繊し綿とする。自然なムラ感・ザックリ感があり、吸水性が非常に高く、 軽く、しなやかで艶があること。さらに、産業廃棄物の再利用であることが特徴。
3956 . パナマクロス  織物組織/ panama cloth // 経・横糸ともに、梳毛糸を用いた薄地の平織物。ドライ感があり、夏の背広地などに用いられる。パナマ帽の織り方に似ているのでこのようによばれた。
3957 . パニエ / // 18世紀、ヨーロッパの婦人がスカートを広げる為に使っていた腰枠形式のアンダースカートのこと。もともとは、着こなしを美しくし、 スカートの着装を補助的に整える金属輪であり、フランス革命まで様々な形式(円卓形・楕円形・荷かご形)が作られた。 パニエで大きく膨らませたスカートをパニエスカートと云う。ペチコートの一種で、英国のフープ(フープトペチコート)と同義。
3958 . バニヤン / // インドの布で作られた男性用の部屋着。ちなみにバニヤンとは、インド原産のクワ科の常緑高木であり、聖樹とされる。
3959 . ハネーバード / noney bird // ピーコックブルーとターコイスブルーの間に位置する黄味中色ブルー
3960 . パネル・プリント / panel print, engineering print // パネル構図の色柄、あるいはピース構図の色柄。反始から反末まで切れ目なくつながっているような色柄の表現ではなく、切れ目が一型ごとにある捺染方法。
3961 . パネル柄 / // 1枚のスクリーン型の版面の中に1着分の要尺のパターン(型紙)を収め、そのパターンを裁断し、 縫い合わせると絵羽(えば)構図の色柄を持った服が表せるように工夫した構図。パネル・プリントの一種。
3962 . ハビット / // ハビットとは、17世紀、同じ布や色の衣服を着ることを意味していた。17〜18世紀になると、祭典でのみ着用する衣服などを指すようになった。
3963 . バフ / buff // 淡い黄褐色。ファッション業界では、ごく淡いピンクがかった黄褐色(むしろやや褪せたオレンジに近い)をバフと呼ぶことが多い。
3964 . パブリックスペース / public space // 共用の空間で、誰でも自由に出入りできる空間のこと。住宅のプランニングでは、居間、食堂、台所、玄関などをいう。 反意語として寝室や子ども部屋をプライベートスペースという。
3965 . バブリング / bubbling // 水分によって繊維が伸縮し、生地が波状になること
3966 . バブル・ジェット・プリント / bubble jet printing // スキャナーによって取り込んだ色柄を、コンピューターでデータ処理して得たデータやCGで制作した色柄のデータをバブル・ジェット・プリンター に送り込み、捺染インクを噴射させて、プリント下地の表に色柄を表現する捺染。キャノンとカネボーが組んで「ワンダープリント」として開発したが、 コゲーション(焦げ付きによるインクノズルの詰まり)の問題で、ピエゾ方式に敗退し捺染分野から撤退した。
3967 . バブルジェットヘッド  Ink Jet 用語 / bubble jet head // キャノンやHP,REXMARKが特許を持つ方式で、インクを150℃以上熱して泡状にし、吐出する方式。Thermal head (サーマルヘッド)とも言う。
3968 . バラシア  織物組織 / Barathea // バラシア組織といわれるかわりよこ畝組織の織物で、細い梳毛糸を使った黒無地の、縮絨起毛したもの。たてに絹糸、よこに梳毛糸を使ったものもあり、 元々礼服などの高級服地として使われた。最近は、たてよこ梳毛糸が使われ、色も各色ある。用途:スラックス地。毛織物
3969 . パラフィン・コーティング / paraffin coating // パラフィン・コーティング
3970 . パラフィンワックス / paraffin wax // 原油精製の際、減圧蒸留留出油から分離される。炭素数分布は20〜40程度、分子量は300〜550程度の炭化水素からなっている。無味無臭。 ろう状の固体。融点は約47〜65 ℃。水には不溶であるが、エーテル、ベンゼン、エステル類に溶解する。直鎖型の分子構造をもつノルマルパラフィン、 分岐(枝分かれ)をもつイソパラフン、環状のシクロパラフィンの3種類に分類され、 このうちイソパラフィンが化粧品や医薬品の光沢剤として使用されている。 食品衛生法では既存添加物(天然物)とされており、毒性についてあまり調べられていない。
3971 . バラ毛染め ばら毛染め / loose dyeing // ウール、綿などの短繊維、化学繊維のステープルをバラ毛の状態で染色する方法。染色機でそれぞれの色に染色したわたを紡績工程で混合(混綿という)して、 望みの色に見える色を作ったりする。ある1色の色に見える色を、一見色(いっけんしょく)という。
3972 . バルカラー / // ステンカラーの第一ボタンを外して広げた形をしている襟。上襟が広く下襟が小さいのが特徴。ラグランスリーブのコートに見られる。 バルマカーンカラーとも云う。
3973 . バルキーヤーン / Bulky Yarn // かさ高加工した糸
3974 . バルキー出し、バルキー加工 / bulking // 主にアクリル糸又は編物などを熱処理してかさ高性を与えること。編み糸を綛(かせ)染めする場合、精錬、漂白、染色工程に先立って行う、 バルキー性を与える処理。バルキーとは、かさばった、厚いの意。糸に蒸気と熱を加え、編み糸を収縮させる。
3975 . パルミチン酸 / palmitic acid // 炭素数16の飽和脂肪酸。気泡力はあまりないが、泡もちのよい固いせっけんを作る。温水での洗浄力に優れる。酸化安定性は比較的よい。パーム油、 ココアバター、みつろうなどに多く含まれる。
3976 . パルミトレイン酸 / palmitoleic acid // 炭素数16、二重結合1箇所の単価不飽和脂肪酸。人の皮脂中にも10%以上含まれ、皮膚組織再生に重要な役割を果たす。洗浄力や泡もちに優れる。 マカダミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油に多く含まれる。
3977 . パレスクレープ  織物組織 / Palace Crape // たて糸に無燃糸、よこに左、右強撚糸を2本ずつ交互に打ち込み、平織に織った薄手の織物である。たて糸の密度をよこ糸密度より多くし、 たて糸を強く引っ張りながら織る。よこ糸の燃りもデシンより弱いこともあり、しぼの出方はあまり目立たない。フィラメント織物
3978 . バレッタ / // 髪飾りの一種。クリップ状の留め金に飾りのついたもの。バレットとも云う。
3979 . バレル・ウォッシュ /  barrel washing // 樽洗い脱色ともいう。ジーンズの製品洗いの一種。バレル(樽)型の洗浄機にジーンズと石を入れて、洗う加工。
3980 . ハロー、ハローイング 捺染欠点 / halo, haloing // 防染または防抜工程で防染剤または抜染剤が膜様の 周辺ににじみ出て、模様ぎわに形成した細かい淡色の 筋のくまどりをハローといい、抜染剤の印捺部から地染め部のにじみ出しをハローイングという。原因:防染剤/抜染剤の過剰使用。浸透剤の過剰使用。 (乾燥)工程の不備。 対策:1)印捺後素早く乾かす。2)乾燥後出来るだけ早く発色する。3)糊の粘度を高める。4)可塑性糊剤を若干混合する。 5)分散剤、溶解剤、均染剤、吸湿剤、防・抜染剤の使用量を減じる。6)飽和含水量の高い糊剤を使用する。
3981 . パロットグリーン / parrot green // オウムの羽毛にみられるような鮮やかな緑鸚緑(おうりょく)ともいう。
3982 . ハンギング / hanging // 残存した糸くず又は糸端が表面に付着したまま染色したことによって生じた染色されない糸の跡
3983 . ハングピック / hang pick, hang shot // よこ糸の引っかけ又は打ち込みの際に、たて糸の節によって生じた三角形の穴傷
3984 . パンジーパープル / pansy purple // 三色スミレの色で、パンジーよりやや赤みがかかった濃い紫色
3985 . パンチカード punch card // 紋紙。ジャカード機のシリンダーの一面と等しい大きさのカードで、 一枚をヨコ糸一越に充当するよう意匠図の指示道りに穿孔(せんこう)し、 これをつなぎ合わせてジャカード機に掛けて紋織物製職に使用する。
3986 . パンチング加工 / // 柄のついたローラーの上に生地を載せ、上部から超音波を当ててパンチングする加工。 ローラーの柄の深さを調節する事により、生地を切り抜いたり、模様を入れたりする事が出来る。
3987 . パンチ彫り / // 写彫。紋紙から、型を複製すること。
3988 . バンディング  Ink Jet用語 / // 画像のハーフトーン部分に出現する帯状の濃度ムラが発生する現象をいう。 ハーフトーン部分のドット間隔が機械系の速度変動により変わる場合などによく発生する。
3989 . ハンド・スクリーン捺染 / hand screen // プリント下地の地張り、型送り、印捺などを職人の手に よって行うスクリーン捺染のこと。ドライ・オン・ドライ捺 染方式の印捺。単にハンド・プリント(hand print)= 手捺染 と言う場合もある。
3990 . ハンドリング 風合い / handling // 硬軟性、弾性、粘性、目の粗さなどの組み合わされた性質の視覚や触覚などによる官能的な品質評価
3991 . バンブー繊維 / Bamboo Fiber // 竹を原料としレーヨンの様に再生したものと、爆細により繊維分を取り出した二つのタイプがある。
3992 . パンプキン / pumpkin // かぼちゃの中身のやや濁った黄色
3993 . パンヤ / panha // 熱帯地方に生育するパンヤ科の常緑高木、またはその種子の綿(わた)。 軽く、保温性があり、圧縮弾性が大きいため、クッション・布団・枕などの中に詰めて使われている。カポック綿にも似ている。
3994 . はす折(はすおり) / // マイターホールド。両側の端を斜めに折り曲げた状態にカットする事。生産工程(カット加工)参照
3995 . はな紺 / purplish blue // はな紺
3996 . ばっ(曝)気処理 / aeration treatment // 活性汚泥処理において,排水中に空気を送るなどして,微生物の活動を高め酸化分解を促進させる処理。
3997 . はつ油加工 / oil-repellent finish // 繊維品に油をはじく性質を与える加工。
3998 . はね傷 / drop stitch // 編み目が部分的に外れた傷
3999 . ばら毛染め、ばら染め / Loose Fibre Dyeing // ばら(毛)繊維の状態で行う染色。 含金染料やミリング染料やクロム染料など一般に堅牢度のよい染料が使用される。
4000 . 場糸(ばいと) / // 柄を表現するために使用しているタテ糸。耳糸を除いたタテ糸。
4001 . 排出基準 / Effluent Standard // 大気汚染防止法において工場などに設置されるばい煙発生施設で発生し、排出口から大気中に排出されるばい煙の量の許容限度をいう。現在排出基準の設定され ている大気汚染物質として硫黄酸化物、ばいじん及び政令で指定されている有害物質 (窒素酸化物、カドミウムおよびその化合物、塩素及び塩化水素、フッ素、フッ化水素およびフッ化珪素ならびに鉛およびその化合物)がある。
4002 . 排水着色度 / degree of wastewater-coloring // 排水の着色の度合いを評価する数値。測定法としては希釈倍率法,吸光度測定法などがある。
4003 . 配位結合 / coodinate bond // スピンを対にした2個の不対電子が2個の原子に共有されて形成される原子間の結合を共有結合と呼ぶ。 通常は共有される不対電子はそれぞれの原子から1個ずつ出されるが、電子対が一方の原子のみから出される共有結合を特に配位結合と呼ぶ。 金属イオンと不対電子を持つ酸素、窒素原子を含む原子団の間に形成されやすい。結合の強さは通常の共有結合と同じである。
4004 . 配色 / colour coordination, colour matching // 配色
4005 . 配色違い / broken colour pattern // よこ糸の規定と異なる色糸の織り込み
4006 . 配色見本(配色マス) / strike off(s/f) // 配色見本(配色マス)
4007 . 配列違い / misdraw yarn // 糸のより方向、種類、色などの誤配列によって、生じたたて筋
4008 . 倍越(ばいこし) / // 紋糸を一越打ち込む所を二越以上打ち込むことで、とじを見えにくくしたり、ボリュームのある製品にする技法。
4009 . 灰桜 / cloudy pink // 桜色の灰みがかった色
4010 . 媒染 ばいせん / mordanting // 不染性の染料(天然染料)と生地とを結合すること。媒染染料・天然染料の固着・発色処理をすること。媒染剤は、灰・明礬・各種金属塩などを用いる。
4011 . 媒染 / mordanting // 染料が,染めようとする繊維に十分な染着性をもたないとき,又は,染色堅牢度を向上させたいときに行う処理又はその処理を伴う染色。 この目的で用いる助剤を媒染剤といい金属塩などが使用される。染色に先立ち行う前媒染と染色後に行う後媒染がある。
4012 . 媒染剤 ばいせんざい / mordant // 染料と結合して染着のなかだちをする薬剤
4013 . 媒染染料 ばいせんせんりょう / mordant dye // 植物染料の多くが媒染剤を用いて染色する。媒染染料は媒染剤を使用して始めて繊維に固着し、濃く染まり、色落ちしにくくなる。 媒染剤を変えることで、違う色に染めることもできる。 草木染めの多くは媒染染め。染色に手間がかかる上に、色あわせが難しく、鮮やかな色が染められない。 エコロジーなイメージがあるが、媒染剤の中にははクロムやアルミ、銅などの金属塩もあり廃液処理の問題等を考慮すると、 一概に自然にやさしいとは言い難い。
4014 . 破壊検査 / destructive inspection // 工業製品や工業材料の性能,内部欠陥などを調べるために,切断またはそれに準じる方法で直接観察して検査 する方法。
4015 . 破壊長 はかいちょう / breaking length // 切断荷重に相当する質量の繊維、糸などの長さ
4016 . 破裂強さ  / bursting strength // 破裂に対する強さ
4017 . 破裂試験機  / textile bursting tester // 破裂強さを測定する試験機
4018 . 掃き合わせ はきあわせ / // 1.合口で色が微妙に合わない場合刷毛で修正すること。2.小紋染めなどの型斑を刷毛で修正すること。
4019 . 剥離(はくり) / exfoliation // 接着した生地などが、はがれること
4020 . 剥離強さ はくりつよさ / exfoliation strength peeling strength // はく離に対する強さ
4021 . 歯車  / // 打ち込みを変えて、織物の長さを調節するための歯車のこと。「一歯(ひとは)伸ばす」「二歯(ふたは)縮める」という風に用いられる。
4022 . 白色度 / degree of whiteness // 表面色の知覚される白さの程度。白色度の数値は,CIEが 1986 年に推奨した白色度指数が使われる。
4023 . 白色抜染 はくしょくばっせん / white discharge style // 抜染糊印捺部の地染め布中の染料を、分解または可溶化して、印捺部に白色の模様を構成する抜染法。白抜とも呼ぶ。
4024 . 白色防染 / white resist style // 抜染のうち防染糊の印捺部分が純白になる捺染。白防ともいう。
4025 . 白度 / whiteness // 白色度とも言う。白色度を数値的に求めるには、光学測定による他、羊毛トップの場合には、白色度判定用ホワイトスケールが存在する
4026 . 白化 はっか / whitening // 染色又は捺染された繊維品が摩耗によってその表面が白く見える現象。原因としては、繊維表面のフィブリル化、表面染着染料の脱落、 混紡品などで濃色に染められた強度の弱い方の繊維の摩耗脱落などがある。
4027 . 箔 はく /  leaf // 金属を極めて薄く、紙のようにした状態のもの。プリント下地に接着の役割を果 たす合成樹脂で図柄を印捺し、その上に箔を重ね、図柄の箇所に箔を張り付け、箔によって図柄を表す。
4028 . 刷毛むら はけむら / uneven brush print // 捺染の刷毛に含ませた色のりの不均一によって生じた色むらや刷毛跡
4029 . 箱ずれ / // 紋彫り(紋紙に穴を彫る)の時、一列ズレて彫られた状態。
4030 . 箱ポケット / // ポケット口の箱型の布を付けたポケット。メンズのジャケットの胸ポケットは大体はこの箱ポケットになる。コートのポケットにも多く用いられる。 用途やデザインにより、ジャケットの胸ポケットの様に水平(実際は若干脇に向かって上がっている)な場合から、 斜めであったり垂直に取り付けられたりする。
4031 . 羽尺 はじゃく / // 羽織・コート用に、約10mの長さに織られた生地。
4032 . 走り順(はしりじゅん)) / // 織物を織る時の杼の走る順番。
4033 . 機屋(はたや) / weaver // 織物を織る企業。
4034 . 撥水・撥油性加工 / water & oil repellent finish // 撥水・撥油性は、繊維布帛の表面の問題である、基本的には固体表面と汚れ、水、油などとの相互関係で、これらの間の相互作用が小さいという事である。布 帛表面に代表される固体表面側から見れば、表面張力(γ)が小さい事が撥水、撥油につながる。なかでも、-CF3の表面張力は6〜8dyn/cmといわれ 最も小さい。フッ素ガス中でプラズマ処理などが行われている。表面の処理を実施して、ごく表層 に撥水層であるフッ素コート層の存在により撥水、撥油、効果を発揮している。一方、最近の紡糸技術の発展に伴い極細繊維の紡糸技術が開発さ れ、蓮の葉や里芋の葉の持つ撥水構造に学んで開発された織物がある。蓮の葉の上を水滴がコロコロと転がるのは、その表面に極微細な凹凸があり、しかも表面 張力の小さい“ロウ状物質”で覆われているからである。超微細繊維を用いた蓮の葉類似織物は撥水性のみならず、透湿性、通気性なども兼ね備えている。用途 面では、撥水効果が一番発揮されるものとしてのコウモリ傘に応用されている。
4035 . 撥水加工(はっすいかこう) / Water Repellent Finish // 薬剤と繊維を化学結合させ撥水効果を出す方法で使用する薬剤は、シリコン、樹脂ワックス、フッ素系化合物(スコッチガード)など。これとは別に、撥水はす るが透湿性(水蒸気は通す)がある、ポリウレタン系樹脂をコーティング(塗り付ける)するか、微細な孔(水蒸気を通す大きさ)をあけたフィルムを繊維にラ ミネート(貼り付ける)する方法がある。この方法により、すぐれた透湿性と防水性を両立できる。撥水加工は水圧を受けると濡れて生地裏側に水がしみ出す。 防水加工は生地裏側に水が出てこない、例えば、裏側にゴム等を貼付けた加工は防水加工。
4036 . 撥水性(はっすいせい) / water repellency // 水をはじく性質
4037 . 撥水性試験機 (はっすいせいしけんき) / textile water repellency tester // はっ水性の試験に用いる試験機
4038 . 撥油加工(はつゆかこう) / oil repellent finish // 繊維品に油をはじく性質を与える加工
4039 . 鳩羽鼠(はとばねず) / dove gray // 鳩の羽毛にみる紫がかったグレイ。
4040 . 花が咲く / // 織り工程中、シャトルの中にあるちじ(小さな螺旋状のバネ)が切れて、ヨコ糸のテンションがなくなり、花が咲いたようになって織り込んでいる様。
4041 . 派手 / gay, showy // 目立つ色・服装。けばけばしい様子。
4042 . 縹色 はなだいろ / // 縹色(花田色、はなだいろ)。明度が高い薄青色。藍色よりも淡く浅葱色よりも濃い
4043 . 羽布 はふ / Airplane Cloth // 滑空機などの翼用布で、細番手の糸をたて、よこに使用した密な平織物。
4044 . 羽二重 はぶたえ / Habutae // たて、よこ糸に無よりの生糸などを使用した主として平織の後練織物。
4045 . 巾 はば /  width // 織物の巾。
4046 . 巾足し はばたし / // 現在のタテ糸本数を増やし、織り巾を広げること。
4047 . 幅出し / tentering // 織物などをテンターにかけて所定の幅に仕上げること
4048 . 幅不足 / lack of width // 規定の幅に満たないこと
4049 . 幅不同 / inequality of width // 幅が部分的に不均一なこと
4050 . 場耳 ばみみ / // 共耳(ともみみ)と同じ。耳糸を別整経しないで、場糸の両端を耳として使うこと。また、その耳。
4051 . 針 / needle // ジャカードやトビーに用いる縦針、横針。
4052 . 針汚れ / stain by needle // 編み針の汚れの付着によって、ウェール方向に生じた線状の汚れ
4053 . 針筋 / needle streak // 編み針の不良によって、ウェール方向に生じたたて筋
4054 . 針金起毛 はりがねきもう / // 金属の針を持った針布ローラーで布表を引っかいてケバを出す加工。
4055 . 針傷 / needle defect // 編み針の不良によって、生じた不正規な編み目の傷の総称
4056 . 針跡残り / needle hole, needle mark // 縫い直し、しつけ縫いなどによって生じた目立つ針穴の跡
4057 . 針折れ傷 / needle breakage // 編み針の頭の飛び、折れによって、ウェール方向に生じた傷
4058 . 針抜き / selected rib // 部分的に糸をなくす事で模様を成している編み物。例えば、隙間の配置で花柄にしたレース。
4059 . 針抜きゴム編  編み組織 / // 通常のゴム編は、編み機の前後の針床の針に1本ずつ糸が交互にかけられ、表目、裏目を交互に編みだすもので、これを総ゴム編、 または1×1ゴム編といっている。これに対して、この編み針のうちから適宜規則的に針を抜いて編む編み方がある。横によく伸びる。
4060 . 針落ち / needle defect // 編み機の不良のために編み針が落ち、編み地の組織が崩れること
4061 . 機草 はたくさ / weaving paper // タテ糸を千切(ちきり)に巻くに際し、糸の交錯、喰込みや巻崩れを防ぐため、適宜の間隔に巻き込む薄板又は厚紙。
4062 . 機草汚れ / stain by weaving paper // 機草の汚れの付着
4063 . 機修理 (はたしゅうり) / // 織り上げた織物の検品作業。
4064 . 肌襦袢  はだじゅばん / // 着物を着る時の着物の下着。
4065 . 八掛け はっかけ / // 袷着物の裏で膝から下の部分・裾回し。通常、丈は一丈(3.8m)用いる。それを身4枚衽(おくみ)2枚、衿先2枚に裁って用いるところから、 八掛けの名がある。
4066 . 発色むら   捺染欠点 / uneven development // 発色条件が悪くて生じた色むら。 対策:1)生地の通し方、結反の状態、エージャー内の蒸気の流れを適正にする。2)蒸気の乾燥に留意する。3)(特にレーヨンで) 印捺前に湿分を戻しておく、尿素量を十分にし、温度、蒸気、時間管理に留意する。
4067 . 発色団 / chromophore // 有機化合物が色をもつためには,その分子内に不飽和結合を含む原子団の存在が必要とされ、この原子団を発色団という。アゾ基−N=N−、 ニトロ基−NO2、ニトロソ基−N=O、カルボニル基>C=O、チオカルボニル基>C=S、カルビミノ基>C=NHなど。
4068 . 発注 / order
4069 . 発熱性繊維 / // 例えば電気エネルギーなどにより熱に変換する繊維状物を意味する。実用化されているものの中に、 ステンレススチールの極細繊維と有機繊維(ポリエステル、アラミドなど)を均一に混繊する技術によりニクロム線と同じレベルの電気抵抗を持たせて、 通電制御する柔軟性免状体の発熱繊維がある。カーボンナノチューブも、トンネル効果により発熱する。 最近では体からの水蒸気を吸って吸湿発熱するアクリル機能糸やレーヨン機能糸などもこの範疇に入れる人もいる。
4070 . 発泡プリント 捺染 / // 色材を含んだ発泡樹脂で色柄を表現。熱をかけるとプリント部が盛り上がり立体的になる。
4071 . 発砲加工  / foaming finish // 発泡剤を混入した樹脂をドクター,ロールなどで布上に塗布し,又は捺染によって柄状に付与し,熱処理することによって発泡させ立体感を出す加工。
4072 . 発泡捺染  / foam printing // 印捺部分を隆起させる捺染。発泡剤を封じ込めたマイクロカプセル粒子をバインダーとともに印捺し,熱処理することによって印捺部分を隆起させる。
4073 . 抜しょく(蝕)加工,オパール加工 / burn-out finish // 混紡,交織布を構成する繊維の耐薬剤性の差を利用して,一方の繊維だけを溶解除去して透かし模様を出す加工。
4074 . 抜染 ばっせん / discharge print // あらかじめ地染めされた布などに抜染のりを印捺、乾燥、熱した後、水洗し、地染めした部分の染料を還元・分解して模様を付ける捺染。 白色抜染、着色抜染、半抜染などがある。
4075 . 抜染糊 ばっせんのり / // 抜染をするため、抜染剤を含んでいる捺染糊
4076 . 抜染不良   捺染欠点 / imperfect discharge printing // 抜染状態が不十分なこと。対策:1)差し色用および地染め用染料の選択を適正にする。2)抜染剤に安定な糊剤を剪定する。 3)抜染剤の選択と最適使用量を現場条件で確認する。4)印捺に当たっては、適正量の抜染糊を深度をもって乗せる。5)印捺後速やかに蒸熱する。 6)蒸熱中の蒸気不足に留意し、吸湿剤も適量使用する。7)蒸熱時間を十分にとる。
4077 . 腹子(はらこ) / // 出産前の子牛の皮。 傷が少なく、柔らかくきめの細かな皮質と、柔らかい体毛が全体に生えた状態のままでなめされている事が特徴。非常に希少な革。
4078 . 半ぐい / split stitch // 編成中に糸を完全に編まず、糸の半分が編まれたもの。フィラメント割れともいう
4079 . 半衿 はんえり / // 襦袢の主衿の上に掛ける短い衿。装飾用で、長さは二尺五寸(94.7cm)。汚れたらこれだけを洗うことが出来る。
4080 . 半合成繊維 / semi-synthetic fibres // 天然素材を原料として化学的に反応させた繊維。木材パルプを原料にして酢酸と反応させて溶かして有機溶液として紡出するアセテート、 牛乳タンパク質(カゼイン)を原料にアクリロニトリルとを塩化亜鉛水溶液中でグラフト重合させて紡出されたプロミックスがある。 アセテートの代表的使用例は煙草のフィルター。ジアセテートとトリアセテートがある。 プロミックはシーツやパジャマなど寝装品に用いられる。保湿性が高くしっとりしなやか、絹に似た風合い。
4081 . 半数致死量 LD50 / Lethal Dose, 50% // 物質の急性毒性の指標、致死量の一種としてしばしば使われる数値で、投与した動物の半数が死亡する用量をいう。"Lethal Dose, 50%" を略してLD50と書く。通常は動物の体重1kg当たりの投与重量mg(mg/kg)で表示する。 投与経路(経口、経皮、場合によっては静脈注射など)により数値は大きく異なる。
4082 . 半製品 / product in half process // 企業会計や工業簿記で使われる用語で、製造業において、工場の製造過程で一定の加工を完了し、そのままでも外部へ販売できるか、または倉庫などに貯蔵でき る状態にある生産物
4083 . 半抜染 / half-discharge style // 抜染剤の濃度を少なくすることによって,地染めの濃さの半分程度を残す抜染。この他三分抜き,七分抜きなどがある。
4084 . 半防染 / half-resist style // 防染剤の濃度を少なくすることによって,地染めの濃さの半分程度を残す防染。
4085 . 半木(はんもく) / // 木製の織機。
4086 . 半練り(はんねり) / half degumming // 本練りに対応する語で、セリシンを半ば除去する絹の精錬。七分練り、五分練りなどの種類がある
4087 . 半連続染色 / semi-continuous dyeing // バッチ染色と連続染色とを組み合わせた染色方法で、染液を繊維に連続的にパディングで付与し、その後の工程をバッチ式で行う。
4088 . 反応性界面活性剤 / reactive surfactant // 分子中に反応基をもつ界面活性剤。1) 繊維加工剤として、撥水加工や柔軟加工に用いられもの。エポキシ基、イソシアヌル基がセルロースと反応。 2) 乳化重合用界面活性剤。主としてビニル基。主成分のポリマー分子中に取り込まれ重合時に界面活性効果を失い、疎水性を与える。
4089 . 反応染料 / reactive dye // 分子中に反応基をもち,繊維中の官能基と共有結合を形成することによって染着する洗濯堅牢度に優れた染料。絹、麻、レーヨンなどセルロース繊維、とりわけ 綿に多用されている。染色方法が容易で色相が豊かで澄んだ色に染めあらわせる。詳細は、本HP「6. 反応染料」参照。アミノ基を持つナイロン、ウールに染まる反応染料もある。こちらの詳細は「7. 酸性染料」。
4090 . 反応速度 / rate of fixation / 反応染料が繊維と共有結合する速度。付いている反応基により大きく異なる。 また、化学反応である事から温度やpHにより変化する。
4091 . 反射率(R) / reflectance // ある波長の光を物体に当てて、跳ね返った光の強度を、もとの光の強度で割った(除算した)値のことで、通常Rで表現する。
4092 . 反発弾性率(はんぱつだんせいりつ) / modulus of repulsion elasticity // フェルトなどのクション性で、鋼球を落下させたときの距離に対する反発距離の割合
4093 . 反毛(はんもう) / Shoddy, Recarding, Recovered wool, Reused wool // 綿・毛などの天然繊維で造られた繊維製品を、針状の機具で織りを崩すことによって毛羽立たせ、もとの綿または毛状の単繊維に戻したもの。糸くず、 裁断くず、ぼろ布、古着などを反毛機・割糸機などで処理し、繊維素原料として再生利用する。新毛よりも紡績性や縮柔性に劣る。
4094 . 帆布(はんぷ)  キャンパス 織物組織 / canvas、Duck、Sailcloth // セールクロス、またはダック、キャンパスともいう。本来は船の帆に使われる布であるが、現在では、厚地の綿織物として産業用に広く用いられる。 本プは1号から11号まであり、文字が小さいほど厚くなっている。
4095 . 番手(ばんて) / count // 紡績糸の太さを表す単位。綿糸用の綿番手、羊毛糸用の毛番手(=メートル番手)、麻糸用の麻番手がある。 これとは別にすべての糸に共通のテックス番手があるが実際には使われていない。 いずれも重量を一定にして長さの変化で番手を決める方式(恒重式)のため、数字が大きくなればなるほど糸は細くなる。 綿番手の1番手とは、重さが1ポンド(453.6g) で長さが840ヤード(768.1m) あるものをいう。メートル番手=1gあたりの長さ(m)。デシテックス=1000mあたりの重さのg数。
4096 . 番手(ばんて)恒重式(こうじゅうしき) / // 一定の基準重量とこれに見合う単位長とが定められている。綿糸、スフ糸、絹紡糸など、短繊維から作った紡績糸に適用される。 綿番手、麻番手、毛番手などがあり、恒重式では、番手の数が多いほど糸は細い。
4097 . 番手強力積 ばんてきょうりょくせき / break factor // リー引っ張り強さと番手との積。
4098 . 番手計 ばんてけい / yarn balance // 番手を測る測定器
4099 . ピアネスタイ / // 蝶結びになっているものを、首の側面や後ろ側で金具かマジック・テープを使って留めるタイプの蝶タイ。クリップ・オン、 プレ・タイドとも云う。
4100 . ヒアルロン酸Na / // 哺乳動物の結合組織に広く分布する酸性ムコ多糖類。皮膚表面に保水膜をつくり、モイスチャーバランスを維持する。その特異的な粘弾性、強力な保水性によ り、皮膚の潤滑性、柔軟性に付す。 1grで水6リットルを保持する力を持つといわれている。
4101 . ピエゾクロミー / piezochromy // 圧力可逆変色
4102 . ピエゾ素子 Ink Jet用語 / piezo element // 強誘電体の一種で、 振動や圧力などの力が加わると電圧が発生し、また逆に電圧が加えられると伸縮する素子の事。圧電素子。エプソンピエゾ方式-インクジェットプリンターに は、ヒーターで加熱し発生した気泡の力でインクを飛ばすサーマル方式と、 電気を通すと変形する素子(ピエゾ素子)を利用してインクを飛ばすピエゾ方式の2つの方式があり。 サーマル方式は、熱を加えるためヒーターやインク、インクヘッドなどに負担がかかり、それらの部品が劣化しやすいなどの欠点がある。 一方、ピエゾ方式は機械的な力を利用する構造のため、非常に精密に作る必要があり、高度な精密加工技術が必要となる。 「ピエゾ」の言葉の由来は、ギリシャ語のpiezein (押す)。
4103 . ビーカー確認 / confirm beaker (lab-dip) // ビーカー確認。 ビーカー依頼 ー apply beaker test
4104 . ビーカー染め / beaker test, (lap-dip). Test dyeing // 織り糸、編み糸などに染める色、あるいは反染めする色をビーカーで試し染めすること。少量の糸、布をビーカーの中にいれ、浸染することに由来する。 単にビーカーともいう。
4105 . ピーコックグリーン / Peacock Blue // クジャクの羽根に見るような鮮やかな青緑色
4106 . ピーコックブルー / Peacock Green // クジャクの羽や首の部分に見られるわずかに緑がかった明るい青
4107 . ピース / // 霧吹き加工。スプレー器で染料・顔料を吹き付ける加工。
4108 . ピース(枚) / piece // ピース(枚)
4109 . ビーズミル / bead mill // 容器の中にビーズ(メディア)を充填して回転させ、原料(粉体・粒体)を液体に混入したスラリーを加えて、 原料を摺りつぶして粉砕・分散を行う装置。湿式微粒化装置とも呼ばれる。ビーズのサイズは直径0.1〜2mmくらいで、 材質はガラス、セラミック、金属。メディア径の大きなボールミルと原理は同じだが、ナノレベルに細粒化できるのが特長である。 一方、ビーズと粉体の分離機構が必要になるという欠点は同じである。塗料、インキ、コーディング材、 化粧品、医薬品、食品などの製造に使用する。
4110 . ピースレート / piece rate // ピースレート。単価。
4111 . ピース柄 / // ピース構図の色柄。1単位の色柄が四方八方に繰り返されて服地の全体を埋め尽くしている構図の柄。色や形が均一な感じで全面 に配置した版面につくるため、どこをとっても、同じ感じの色の濃さや柄のシャープさで捺染しなくてはならない。
4112 . ピーチスキン加工 / peach skin finish // ピーチスキン加工。毛足を短くし、桃の表面に似した起毛処理。
4113 . ビーティング / beating // 布を打って,柔軟性及び光沢を改善する加工。
4114 . ヒートセット / heat setting // 熱可塑性繊維品を熱処理して製品の形態を安定化させること。
4115 . ビートリング / beatling // 布を打って、触感、外観を改善すること。
4116 . ビーバー / beaver
4117 . ビーバー仕上げ / Beaver Like Finishing // 高級素材の、ビーバーの毛皮のように紡毛織物を仕上げる加工法。厚みがあり、緻密な毛羽で覆われた手触のいい紡毛織物が出来上がる
4118 . ビーム / beam // 製経機を使って タテ糸(地タテ糸という)を平行に巻 きつけるためのつば付きの筒。または、タテ糸の巻かれたビーム。レピア式織機、ニードル式織機に使用される。
4119 . ビームマーク / beam mark // 編み地で、ビーム間隔に生じたたて筋
4120 . ビーム汚れ / stain by beam // 糸が汚れたビームと接触して、部分的に汚れたもの
4121 . ビーム染色 / beam dyeing // 有孔の円筒ビームに布を拡布状に巻き取り、水平状に染色機内に入れ加熱した染液を布に内から外へ貫流させて染色する方法。
4122 . ヒーリング素材 / healing material // 心安らぐ芳香や、肌触りを与えヒーリング効果を与えた素材
4123 . ピエゾヘッド  Ink Jet 用語 / piezo head // ピエゾ素子を使ったインクジェットプリンター用ヘッド。ピエゾ素子は電荷を与えると振動しインクを吐出するシンプルな構造を持つ為安定度が高く、 電圧や周波数によりインク滴径やタイミング゙がコントロールし易い特徴を持つ。
4124 . ピエゾ素子 / Piezoelectric element // 強誘電体の一種で、圧電体に加えられた力を電圧に変換し、反対に電圧を力に変換する。電圧の制御によって微妙に伸縮変化できるため、アクチュエータ、 センサとして使われるほか、アナログ電子回路の発振回路やフィルタ回路にも用いられることも多い。 「ピエゾ」とはギリシア語で「圧力を加える」という意味。
4125 . ピエゾ方式  Ink Jet 用語 / piezo head // ピエゾ素子(圧電素子)に電圧を加え変形させ、その力を利用してインク滴を飛ばし印字する方法。家庭用のプリンタだけではなく、屋外用途(サイン、ディス プレイ等)や幅広い産業用途で使用されている。
4126 . ビエラ / viyella // ウールと綿をほぼ半々に混紡した糸で織られた綾織物(専門的には2/2の綾織)。生地表面は起毛される。綿100%の同様の生地は綿ビエラと呼ぶ。 経緯に30番単糸(もしくは60番双糸)か40番単糸(もしくは80番双糸)を使用する。名称のビエラはViyella(バイエラ)からきており、 英国の会社の商標。綿ビエラはシャツ地やパジャマなどナイティ素材として使用される。ウイリアム・ホリズン社の商標名。 現在では綿や毛織物の薄手フランネルもビエラと呼んでいる。シャツ、パジャマなどによく使われる。
4127 . ビキューナ / vicugna // ペルー・ボリビア・エクアドルなどに生息する野生のラマの一種。生産が少ないことと、 毛質が上質なメリノ羊毛に似て優良で柔軟であるため最高級原毛とされている。
4128 . ピグメントパッド法 / pigment pad process // バット染料などの水分散液を被染物にパッドし、次に還元酸化の諸工程を経て連続的に染色する方法
4129 . ピグメントレジンカラー / pigment resin colour // 合成樹脂などによって顔料を繊維上に固着させて染色する着色材料
4130 . ピグメント染色 / pigment dyeing // 布に顔料とバインダー樹脂液とをパディングし、キュアリング(乾熱固着)によって固着させる染色。
4131 . ピケ、ピッケ  織物組織 / Pique // たて、よろ二重組織で、織り方によって布面にたて方向のうねを表したもので、ベッドフォードコードともいう。畝の細いものピンウェールピケ (pinwale pique)、畝の広いものをワイドウェールピケという。コットン素材が用いられる事が多く、サラッとした風合いとなり、夏用素材として重用される。 シャツ、ブラウス、パジャマなどのアイテムに使用される。綿織物。語源は、英語のpricked 刺子縫。
4132 . ビゴロ捺染 / melange printing, vigoureux printing // 均一な霜降糸をつくるために行うトップ、トウ、スライバなどの捺染。30〜50センチ幅のシート状に広げた繊維束に捺染する。主として羊毛で行なわれる。
4133 . ビジュアルマーチャンダイジング(VMD) / Visual Merchandising // 視覚面でのマーチャンダイジング、すなわち顧客の消費を促す売り場を視覚的な観点から構成すること。VMDと略される。人目を引きやすい、 関心を集めやすい、わかりやすい、選びやすいといった観点から売り場を構成する。
4134 . ビスコース・レーヨン / viscose rayon // ビスコースから作ったレーヨン。単にレーヨンとも言う。再生繊維の代表作的な繊維で、繊維の形態によってステープルとフィラメントがある。フィラメントは 人絹(じんけん)とも言われる。木材パルプを苛性ソーダなどで化学処理して、ビスコース溶液にし、湿式紡糸によってつくられる。
4135 . ビスコース・レーヨン / viscose rayon // 1892年、英国人クロックス、ビーヴァン、ビードルの3人によって発明された。強い光沢があるため、普通は艶消しが施される。 染色性がよく、吸水性があり、さらりとしているが水に濡れると強度が落ち、水を吸うと膨れて縮む欠点がある。詳細は、本HP「4. 綿・レーヨン:直接染料」参 照。
4136 . ビタミンE / // コメヌカから抽出した天然ビタミンEで、血行促進、活性酸素を抑える。
4137 . ピーチ加工 / peach skin treatment // 繊維表面にモモの表面のうぶ毛の見場を与える加工。マイクロファイバーで作った織・編物をスェーディング機で処理したり。 テンセル・リヨセルなど剛性がt高く、繊維長のあるレーヨンを熱水揉み処理することで得られる。
4138 . ピックアップ / pick up // 絞り率。処理液を含ませ絞液した後の付着した処理液の、未処理物重量に対する百分率(%)
4139 . ヒッチステッチ / hitch stitch // 本縫いで、上糸が1回ねじれて下糸と絡み合い構成された縫い目
4140 . ビットマップ  Ink Jet用語 / bit map // 文字や画像を点(ビット)の集まりで表すこと、または表したもの。デジタルシステムでは文字・線画は符号やベクトルで扱われることが多く、 これを画像表示装置(CRTなど)で表示したり、出力装置で出力するには画像信号の位置をビットの座標(マップ)で表現する必要があるため、 RIPを使って画像信号をビットマップに展開する。Adobe社のPhotoshopなど、写真画像を扱う場合はビットマップ系のファイル形式となる。
4141 . ピナフォア / // 袖の無い、胸当てのあるエプロンドレス。フランス語でサロペットエプロン。汚れを防ぐ為にドレスの上に着る。夏のイブニングドレス、 レジャーウェアに用いられることが多い。
4142 . ピナフォアドレス / // ピナフォアと形状が似ているドレス。エプロンドレスとも云う。エプロン代りに衣服の上から着用するものであるが、夏の日常着として、 単独で着用することもある。ピナフォアと省略することもある。
4143 . ビニラール / vinylal // アセタール化の水準の異なるポリビニルアルコールの直鎖状合成高分子からなる繊維
4144 . ビニリデン / vinyliden // 塩化ビニリデン単位を主成分として形成された長鎖状合成高分子からなる繊維。
4145 . ビニルスルホン 反応染料 / vinylsulphone // 反応染料の反応基の一つ。セルロースとは、付加反応で共有結合を作る。このため付加型反応染料と呼び。Remasol など。
4146 . ビニロン / vinylon // ビニルアルコール単位を質量比で65%以上含む直鎖状合成高分子からなる繊維。
4147 . ヒノキチオール / // ヒノキチオール(Hinokitiol)は、台湾ヒノキ油、青森産ヒバ油およびウエスタンレッドセダー油などの中に存在する結晶性酸性物質で、 頭皮の殺菌作用がある。 ヒノキチオールの作用として、フケ、かゆみの防止、毛髪発育の促進作用、抜毛予防作用などの効果があると考えられている。
4148 . ビヒクル(ベヒクル) Ink Jet 用語 / // インクの組材の一つで、その内容は大きく分けると樹脂と溶剤から成る。樹脂は天然や化学合成の物があり、溶剤には水系、石油系、アルコール系が有る。
4149 . ビビッドトーン / vivid tone // さえた、鮮やかな色調。vivid ビビッドの形容詞は「鮮やか」の意。
4150 . ビブカラー / // よだれかけ、胸当て。前衿が後ろより長く垂れ下がった装飾的な衿。
4151 . ピマ綿 / pima cotton // アメリカの一般的な広い陸地で栽培されるアブランド綿に対し、元々は山岳などの高地で栽培されていた綿花を言う。 ペルー・ピマ、アメリカ・ピマなどの名称がある。 20世紀初頭にアリゾナのアメリカ・インディアンのピマ族によってつくられていたことからこの名がついた。 長くて細い超長綿で、ソフトでしなやかな風合いと、美しい光沢をもつ。アメリカではピマ綿の栽培業者がスーピマ協会 “The Supima Association of America”と称する団体を作り、アブランド綿との差別化政策を進めており、 この協会のピマ綿をスーピマ綿と呼ぶ。
4152 . ヒュブナー法 / // 綿のマーセル化の程度を試験する方法。 {試験内容} 1. 試験したい綿を予め温水で濡らし膨潤させ、余分な水を濾紙で除去しておく。 2.(A)100cc の水に 1gr のヨード及び 20gr のヨウ化カリウムを溶解。(B)300cc の水に 280g の塩化亜鉛を溶解。 3. A液(100cc) に B液 を 10-15滴 加え、この中に試料を浸漬。  {判定}マーセル化している綿はその程度に応じて黒く染まり、マーセル化していない綿は染まらない。
4153 . ビリジアン / Viridian // 緑色の一種。3価のクロム化合物を含む緑色顔料のビリジアンに由来する色名。
4154 . ピリング / pilling // ピルとは「小さな球」と言う意味で、毛玉のことを指す。
4155 . ピリング防止加工 / pilling resistant finish // 合成繊維品などに毛玉を生じにくくする加工。着用していると生まれてくる毛玉をピルといい、ピルが生じることをピリングという。ピリングの試験にはピリン グテスターを使用する。
4156 . ビルダー / builder // 洗浄剤の界面活性効果を上げる目的で添加される助剤類。アルカリ剤、電解質、金属イオン封鎖剤、あるいは、 そうした効果を合わせ持つ縮合リン産塩など。
4157 . ビルドアップ性 / build up property // 染色濃度の増加と共に染着量が増加していく染料の性質。
4158 . ビロー・ザ・カーフ・レングス / below the calf length // カーフは「ふくらはぎ、子牛」の意味。ふくらはぎより下のスカート丈。(=カッシュ・モレ)
4159 . ビロード / // 表面が毛羽・輪奈(わな)で覆われたパイル織物。西陣のビロードは特有の羽毛や輪奈を作る為、横に針金を織り込み、 後で針金の通った部分の径糸を切って起毛し、引き抜いて輪奈を作る有線ビロード。 わが国には16世紀に入ってから南蛮貿易によって渡来した。
4160 . ピロキシリン / // ニトロセルロースを揮発性の有機溶媒に溶かしたもの。ピロキシリンを小さい孔から噴出させると補足光沢ある繊維が得られる。これは最初の化学繊維で、 1855年にシャルドネにより「レーヨン」として特許が取得されたが、燃えやすく危険で、第一次世界大戦前までには生産は中止された。
4161 . ピン・ストライプ ドッテッド・ストライプ ピンポインテッド・ストライプ ピンヘッド・ストライプ   模様柄 / Pin stripe Dotted stripe Pin-pointed stripe Pinhead stripe // 濃色地に明るい色のピンの頭のような点を連続させた縞柄。一般に縞柄の間隔は狭い。紳士スーツ用の織物に使用される。
4162 . ピン・チェック、ピンヘッド・チェック、ニート・チェック、タイニー・チェック、ミニアチュア・チェック、微塵(みじん)格子  模様柄 / Pin Check // 日本では、微塵(みじん)格子といわれる。ピンの頭を並べたように細かい格子である。
4163 . ビンガム流体  塑性流体 / Bingham flow // ニュートン流動に降伏値を定義したのがビンガム流動。ある程度力を加えないと動かない流体であるが一定以上の力を加えるとニュートン流体のようになる。 バターなどがその例。
4164 . ピンキング / pinking // ほつれにくい生地に使われる縁の始末方法。V字形の小さな切り込みがジグザグに並んで見えるカットのこと。
4165 . ピンストライプ / pin stripe // 青や濃色などの地に細い白などの縦縞を織りあらわした綿織物。経に染色を4本ずつ、さらし糸を2本ずつ交互に配列し、 緯に経糸と同じ色の染め糸を打ち込んで2×1の斜子織りに織ったデザイン。
4166 . ピンソニック加工 / pin sonic finishing // 熱溶融性のある生地に超音波をあて柄を出す加工。複数の生地を重ねて、超音波を当てれば、生地同士が接着し立体感のある柄になる。
4167 . ピンタック / // ギャザーやシャーリングなどと同じような装飾縫いの一つでごく細い縫い襞。タックの最も細いもので、 折り山から1〜1・5mmのところを縫ったもの。ブラウス・ドレス・子供服などの装飾に用いる。
4168 . ピンテンター / pin tenter // ピン(針)を用いるテンター
4169 . ピンドロッパ / // タテ糸停止装置の一部であり、タテ糸切断などを探知させる薄板の金属片で、タテ糸が切れたり、ゆるんだりした場合に、 ドロッパが自重で落下し、停止装置を作動させる。
4170 . ピンバネ / // シャトル織機用のサス(杼)の中にある部品の一つで管の空回りを防いで同時にヨコ糸にテンションを与える役目をする。 ピンバネの強さでテンションを変える。
4171 . ピン外れ / pinning defect // ピンテンターのピンから外れたために生じた仕上げ幅の不整
4172 . ピン穴 / pin hole // 編物で、編成中の編み目が一目又は二目外れて生じた穴
4173 . ピン深 / deep pinning // ピンテンターのピンが地の部分まで食い込んで生じた穴傷
4174 . ひき粉汚れ / soiling by sawdust // 捺染後の吸湿用ひき粉によって生じた汚れ
4175 . ひげ糸  / snarl yarn // 糸表面にひげを出した飾り糸。
4176 . びっこもろより糸 / plied yarn of different nature of strand // 太さを異にする糸2本に、1本ごとに下よりをかけ、これに上よりをかけた糸 。
4177 . ひと筆縫い/ナローステッチ / // ジーンズのバックポケットを縫い付ける縫製方法。縫い始めから終わりまで、ひと筆書きの様に一度に縫い上げる。 強度が高くなりほつれにくくなる高度な技術の縫製方法。 ナローステッチ(リベットを挟んだ2本のステッチを狭く等間隔で縫う方法)で更に強度が増す。
4178 . ひも跡変形  捺染欠点 / rope mark // 蒸し工程のひも及び棒の跡が捺染布に残ったしわ。蒸し工程での温度が高すぎた場合や、仕上げセット温度が低すぎた場合に発生する。
4179 . びり糸 / cracker kinky thread // 紡績工程で、ドラフト不良によって縮れた糸
4180 . 杼(ひ) / shuttle // 機織用具の一つ。ヨコ糸を管に巻いてこれを装着しタテ糸開口部にヨコ糸を通すのに用いる。シャットルと言う。ヨコ糸を捲いた管を、 これに装着しヨコ糸を織り込む際に使用する用具。色数が多い柄などは、杼の数が数十本になる。
4181 . 杼割(ひわり) / // 織物の意匠図を描くとき経緯の密度等の割合により方眼の広狭を算出する。
4182 . 杼間 / crack  open set mark // よこ糸が著しく隔たって生じた透き間
4183 . 杼擦れ / shuttle mark // たて糸がひによって、異常な摩擦を受けて生じたよこ方向の異常な光沢又は毛羽立ち
4184 . 杼打ち傷 / picking defect, smash // ひがひ口の中に挟まれたままおさ打ちされて生じた糸切れ又は部分的な薄段。さい打ちともいう
4185 . 杼替え(ひがえ)/ // ヨコ糸の選択丁数(カラーセレクター)。
4186 . 杼箱(ひばこ) // 框の上にあってシャットルの収まる箱状のもの。
4187 . 杼箱汚れ / stain by shuttle box // ひ箱の汚れが付着し、よこ糸が耳端から一定の部分に生じた汚染。ボックス汚れともいう
4188 . 杼箱当たり / shuttle box mark // ひとひ箱によこ糸が挟まれて、耳から10〜15cmぐらいの所に生じた単糸割れ又は引け状の当たり。ボックス当たりともいう
4189 . 緋色 / vermillion // 人工顔料の銀朱(硫化水銀)の色。天然顔料としての朱の色は、スカーレット Scarlet
4190 . 非イオン界面活性剤 / nonionic surfactant // 1)水に溶けてもイオン性を示さないが、界面活性を呈する界面活性剤のこと。親油基は炭素数12〜18の高級アルコールで、 エステル型やエーテル型はヒドロキシ基を持つ活性剤が多い。 エステル型のグリセリン脂肪酸エステル等の脂肪酸エステルは食品添加物として認可されており、乳化剤として使用されている。 2)親水基がイオン化しない界面活性剤のこと。浸透性や起泡性、乳化作用に優れる。 ポリオキシエチレンアルキルエーテルや脂肪酸アルカノールアミドなどがある。 ポリオキシエチレン系は、製造や分解の過程で発がん性物質ジオキサンが副生される。
4191 . 光異性化 / photoisomerization // 光化学反応のうち、一分子反応のおける分子の異性化反応を指す。代表的なものに、オレフィン化合物や芳香族アゾ化合物の トランス/シス異性化反応、スピロピランやスピロオキサジン誘導体の光解裂反応、フルギド類、 ジアリルエテン誘導体などの閉環/開環反応がある。
4192 . 光干渉 / optical coherence // 光は波動であって、2つ以上の波動が同時に、一点で出合うとき、その強度が個々の波動の強度の和とならない現象を干渉という。 光の強度は2つの光の振幅、位相差で決まり、0から最大4倍となる。位相差は同一点から発した2つの光が再び合するまでの光路差に(2π/λ。) を掛けた値で表わせる。(λ。:真空中の光の波長)
4193 . 光糸 / bright yarn, shinner // ねん糸又はつや消糸の中に、無ねん糸又はつや糸の誤使用によって、生じた光沢のある節
4194 . 光及び汗堅牢度 / colorfastness to light and perspiration // 染色物に汗が付着した状態での露光に対する耐性。変退色で評価される。
4195 . 光堅牢度 / colorfastness to light // 染色物の光に対する耐性。変退色で評価される。自然光によるものと人工光によるものがある。
4196 . 光触媒作用を有する抗菌剤 / // 酸化チタンなどのn型半導体は、バンドギャップエネルギーよりも大きなエネルギーを有する光の照射を受けると、価電子帯の電子が伝導帯に光励起され、 伝導帯には自由電子が生じ価電子帯には正孔が生じる。この原理を利用すれば、酸化還元反応に利用することができ、細菌を殺すことができる。 酸化チタンの他に、亜鉛酸化物、金属硫化物、金属セレン化合物などが光触媒作用を有するといわれている。
4197 . 光ディスク用色素 / // 使用されるレーザー光に対応し高い吸光度(→光熱変換による書き込み)を成す色素。 シアニン、金属フタルシアニン、金属ナフタロシアニン系色素などの他、スピロオキサジン系フオトクロミック色素等がある。
4198 . 光発色繊維(構造発色繊維) / // 色素ではなく、物質の構造によって発色する繊維。光の干渉などを利用して発色するため、光線の角度や強度、見る角度によって、 様々な色合いを表現できる。生物の体の構造の一部をヒントにして開発された繊維もあり、屈折率の違う2つのポリマーを、 ナノレベルで多層に組み合わせて発色する繊維等が商品化されている。例. 帝人 モルファテックス。
4199 . 光分解性繊維 / // 自然環境下での合成製品の分解は光や熱によっても起こる。特に日光、紫外線によって分解する合成製品を光分解性繊維(プラスチック)といい、 微生物などによって分解される生分解性のものと区別している。
4200 . 引き揃え糸(ひきそろえし) / Double Yarn // 2本以上引きそろえてよりをかけてない糸
4201 . 疋物 ひきもの / // 連続して二反分以上用尺がある生地。
4202 . 引きずり  捺染欠点 / // 型染め作業で型に残った染料・糊が次の型合わせで生地を汚染すること。
4203 . 引き揃え / // 2本以上の糸を撚らずにただ平行に並べて、1本の糸の様に織る事。ななこ織りの事。ななこ織のその他の呼称としてホップサック織、パナマ織、 バスケット織、マット織等がある。生地の名称としては馴染みのあるのがオックスフォード。引き揃えた糸は織機の綜絖や筬の同じ口に通される。 ニットの場合でも引き揃えはある。ニットの場合は通常1本の糸挿入する、給糸口に2本以上の糸を通すことで引き揃えとなる。 つまり1本のニット針で引き揃えられた糸が同時に引っ掛けられ、編み込まれる事になる。
4204 . 引け止め / // シャトル織機では、ヨコ糸が折り返すので、紋糸の柄や文字のエッジがぎざぎざになることがある。 これを防ぐために、柄、文字から少し離れた所に紋糸をタテ糸にかける。 この、紋糸をかけることを引け止めという。
4205 . 引け傷 / tight, tight warp // 編み地の糸の引きつれによって生じた傷
4206 . 引掛け強さ / loop tenacity // 2本の繊維、糸などをループ状に互いに引っ掛けたときの引っ掛け部の引っ張り強さ
4207 . 引掛け強力比 / loop tenacity ratio // 引っ掛け強さの通常の引っ張り強さに対する比
4208 . 引手(ひきて)/ // スライダーと同じ。服や鞄のファスナーにつける引手。 スライダー参照
4209 . 引切り ひききり / // 無地の引き染め。
4210 . 引染め / // 引き染め。ふのりなどで下引き処理した布に,はけ(刷毛)で均一に又はぼかし状に行う染色。主に友禅染めの地色の染色に用いられる。
4211 . 引張強さ / breaking strength // 引っ張りに対する強さ
4212 . 引張試験機 / tensile tester // 引っ張り強さ及び伸びを測定する試験機
4213 . 引裂強さ / tearing strength // 引き裂きに対する強さ
4214 . 微欠点 / trifling defects // 僅かな欠点があること
4215 . 日阪製作所  / // 液流染色機他フルレンジの染色機械を製造販売
4216 . 微生物ポリエステル / // 自然環境に優しい材料の代表格で、微生物ポリエステルは微生物の産出する高分子で、適度な生分解性を有している。 生分解性プラスチックとして発売された最初のポリマーはICI社(イギリス)の開発によるものである。 生分解性ポリマーは医用材料にも重要であるが、この微生物ポリエステルは生体内分解速度が遅いためあまり実用的ではない。 ポリヒドロキシブチレート[P(3HB)]やその共重合体ポリヒドロキシブチレート-CO-ヒドロキシバリレート[P(3HB-CO-3HV)] などがある。 これらは溶融成形ができ、高い融点と強度を示す。
4217 . 羊 / // Sheep、Ram(雄)、Ewe(雌)、Lamb(子羊)
4218 . 疋(匹)・反=piece / piece // 織物の長さを表わす単位で、品種によって異なる。化合繊長繊維織物では一疋は50メートルが標準だが、50ヤードのものも言う。また、それ以外の長さのも のを言うことがある。更に、1/2疋を1反ということもある。(1ヤード=約91.4cm)
4219 . 疋田 ひった  模様柄 / // 鹿ノ子柄。描き疋田・摺り疋田・糊疋田。
4220 . 単衣 ひとえ / // 「長着」「羽織」「長襦袢」などの裏を付けない着物の総称。 夏物と冬物の中間の時期に着用する。
4221 . 一つ彫(ひとつぼり)/ // 紋紙の彫落ちの場合に直す道具。駅の切符切りの様なもの。
4222 . 雛形 ひながた / // 着物の形に描いた模様の小型見本。雛形本。
4223 . 雛形本 ひながたぼん / // 江戸時代の友禅の注文見本帖、又は図柄帳。墨の線描で、柄の特徴・地色名・染め方の注記があり、現在のカタログと同じようなもの。
4224 . 非溶媒 / non-solvent // 高分子を溶解する能力の弱い溶媒の総称。貧溶媒ともいう。
4225 . 白緑(びゃくろく) / // 白緑は日本画の絵の具の名で、緑青を粉にすると白っぽい緑になるのでこの名がついた
4226 . 俵=bale / bale // 綿花・羊毛等の包装単位で産出国によって違う。例)1俵は米綿500ポンド、インド綿400ポンド等。(1ポンド=約454g)
4227 . 標準の光 / standard light // 測色計算に用いるために分光分布の規定された光。
4228 . 標準の光C / // 一般的にC光源または北窓光源といわれ、現在も工業的によく使われる。
4229 . 標準の光D65 / // 昼光で照明された物体の色を表示する場合に用い、最も重要な標準の光。D65は自然昼光の代表で6504Kの色温度をもっている。他にD50などがある。
4230 . 標準見本 / appearance standard // 品位の程度を判定するための標準となる写真、実物などの見本
4231 . 標準光源 / standard light source // 視感によって色を見るときに用いる、標準の光を放射する光源。
4232 . 標準状態 / standard condition // 試験場所が、温度20+−2度、相対湿度(65+−2)%の恒温恒湿にある状態。
4233 . 標準染色濃度  / standard depth of colour // 染料の染色堅ろう度を判定するために規定されている染色濃度。パターンカードなどでは、1/1 と示される。
4234 . 標準退色 / standard fading // 耐光堅牢度試験で第1露光法は試験片が、第3露光法はブルースケールが、それぞれ変退色用グレースケール4号と同程度に変退色すること。
4235 . 標準物質 / reference material // 分析機器の校正、測定方法の評価、分析試料の成分値付けなどのために用いる、その特性値が適切に確定されている材料または物質。
4236 . 漂白  さらし / Bleaching // 晒し(さらし)ともいう。精練後にも残っている天然の色素を、酸化漂白剤あるいは還元漂白剤で分解し、 取り除き繊維を白くする処理。
4237 . 表示指定成分 / // 厚生省が薬事法で商品への表示を義務づけた、アレルギーなどの皮膚障害を起こす可能性のある成分で、103種類ある。2001年4月の薬事法改正で、 化粧品は全成分表示が義務付けられた。01年に全成分の表示が義務化され、「表示指定成分」という規制は廃止された。 正式名称は『厚生大臣が指定する成分表示』。化粧品などにおいて、厚生省が薬事法に基づいて表示を義務付けられた成分。 昭和57年から平成13年まで。全成分表示義務化に伴い、現在は廃止されており、旧表示指定成分と呼ばれることがある。
医師、消費者からの情報に基づく、人によってまれにアレルギーなどの皮膚障害を起こす可能性のある成分、香料、タール色素など102種類ある。
4238 . 表色系 / colour system // 特定の記号を用いて、色の表示を明確に行うための一連の規定及び定義から成る体系。 数値や座標で表す場合の方式には、XYZ、MunsellやLabなどがある。
4239 . 表面荒れ / resin embossing impression (orange peal) // しん地の表面及び接着樹脂の大小によって生じた表地などの表面の凹凸又は状態の荒れ
4240 . 表面色 / surface (perceived) colour // 光を拡散反射する不透明物体の表面に属しているように知覚される色。表面色は通常、色相、明度、彩度などで表す。
4241 . 表面染着 / surface dyeing // 染料が糸及び織編物の内部に行き渡らず,繊維表面に集中して染着する現象。
4242 . 表面張力 / surface-tension // 固体表面の濡れの現象は接着、防汚性、撥水性、撥油性などと密接に関連している。濡れは個体表面ともう一方の物質の表面張力の各々の成分に依存している。 最も簡単な方法はZismanの臨海表面張力法がある。
4243 . 表面反射率 / surface refrectance // 標準白色物質(酸化マグネシウム)による光の反射を100とした時の、試料による反射率の割合。汚れの程度を数値で比較したい時に有用。
4244 . 表裏色違い / different colour between right side and back side //
4245 . 比翼仕立て ひよくじたて / // 1) 比翼仕立てとは、前身頃の打ち合わせの端を二重にして、ボタンやジッパーなどを布の間に隠すような打ち合わせのこと。フライフロントとも云う。 2) 留袖などで、襲着(カサネギ)している様に見せるため衿・袖口・裾廻りの部分のみ別生地で仕立て、縫いつけること。 用布の節約もあるが、むしろ着やすさへの改良、工夫である。
4246 . 平織(ひらおり)織物組織 / plain, plain weave // アゼ織。平織は、織物のなかで最も多く用いられ、タテ糸・ヨコ糸各2本ずつで循環し、いずれの糸も1本ごとに浮沈して交錯する組織で、 織物組織のうち最も基本的な織り組織。タフタ、ポンジー、ポプリン、デシン、パレス、ジョーゼットなど
4247 . 平織の特徴 / // @最も簡単な、地合の平らな、丈夫な組織である。Aタテ糸・ヨコ糸とも屈曲の度数は最も多く、組織は表裏同じになる。B糸の密度を多くすることが出来ず、 糸間のすきまが大きい。C地合を厚くすることが出来ず、感触は硬い。D摩擦に対して強い。E製織が容易で、その応用範囲が最も広い。
4248 . 平編み よこ編み / plain stitch、jersey stitch // 平編みは、天竺編み又はシングルジャージーなどとも呼ばれるもっともポピュラーな組織。平編みは表(表目)と裏(裏目)の外観が違うため見分けやすく、 逆ハの字が縦に並んで見える方が表。 台丸機など単針床の平編み機で編まれる。
4249 . 皮膚がん / Skin Cancer // オゾン層破壊により地上に降り注ぐ有害紫外線の増加に伴って発生するおそれのあるガンの一種。UV-Bは皮膚細胞の遺伝子組織をも損傷しガンの原因になる といわれている。 色白の皮膚の人たちが一生涯UV-Bへ暴露すると非メラノマ系の皮膚がんの発症リスクが高まる。 研究者たちは成層圏オゾンの1%の破壊でこのような皮膚がんの発症は2%増加すると見ている。
4250 . 皮膚感覚 / sense of skin //
4251 . 疲労強さ / fatiguing strength (織物) fatiguing tenacity (糸) // 反復する応力に対する強さ
4252 . 疲労試験機 / fatigue tester // 疲労の程度を測定する試験機
4253 . 広幅織 / broadloom // 広幅織。(業界、産地により広幅の定義に若干の違いがあるので注意。)
4254 . 鶸(ひわ)色 / // 明るい黄がちの黄緑色。鶸(ひわ)と言う鳥の、羽毛の色からきた色名
4255 . 檜皮色・桧皮色 ひわだいろ / // 茶色の一種。ヒノキ・スギなどの樹皮の色。
4256 . 日割計算 ( ひわりけいさん ) / // 紋織物の紋様が正しい形に織れるように、たて、ヨコ糸密度の割合を計算する事。
4257 . 紅型 びんがた / // 琉球、沖縄の伝統染色で堰出し型置き後、手挿し染めをする。
4258 . 品位 / appearance quality dignity // 品質の外観的要素を判定した程度
4259 . 品位検査 / // すべての工程を終了したプリント服地の外観検査の こと。検反(けんたん)ともいう。型踏、型ずれ、飛び、 モアレ、色違いなどの有無を検査する。
4260 . 品質 / quality, composition
4261 . 品質ラベル / // 洗濯絵表示(品質絵表示)/取り扱い注意ネーム とも呼ばれ、衣類の機能を表示したもの。
4262 . 品質保証 / quality assurance
4263 . 品番 / item number, style No.
4264 . ファーストサンプル / first sample, proto type // 初期見本。プロトタイプ。
4265 . ファーニッシャー / furnisher // ローラー捺染機の捺染ローラーに糊を供給するローラー
4266 . ファイトケミカル / phytochemical // フィトケミカルとも呼ばれ、植物の色素のこと。抗酸化作用や細胞修復作用を持つ。
4267 . ファイナルセット / final set // 染色工程が終わった布を規格幅及び長さに合わせるとともに,布表面の凹凸及び組織のひずみを修正するために行う仕上げセット。
4268 . ファイバー / fiber, fibre // 繊維のこと。一般的には短繊維(ステープル・ファイバー)のことを指す。別に、にかわ質の繊維を皮のように固めたものを指す場合がある。
4269 . ファイバー / fiber // 鳥のダウン、フェザーの羽軸(うじく)から分離した羽枝(うし)で、それぞれ1本の状態まで完全に分離しているもの。 ダウンファイバーとフェザーファイバーがある。
4270 . ファイユ  織物組織 / Faille // ポリエステルがほとんどで、たて糸に比べ、単によこ糸を太くし、それによってよこ畝を表した織物をファイユという。 また表面にしぼを出したものをファイユコットンという。やや厚地で婦人用コートなど服地に使われる。フィラメント織物
4271 . ファイル加工 / file finish // 生地にやすりをかけたピーチ・スキン(桃の肌)のような仕上げ。
4272 . ファサード(仏語) / // 店舗の正面の外観。道路側から見たときの建物の外観のことをいうので、その建物の最も見せ場となる「顔」ともいえる部分で、 集客にも関わる重要な要素でもある。
4273 . ファストカラー / fast colour // 洗たく、摩擦及び耐光染色堅ろう度試験の一定の基準に合格する繊維品に付けられる表示
4274 . ファストファッション / // 最新の流行を採り入れながら低価格におさえた衣料品を、短いサイクルで世界的に大量生産・販売するファッションブランドやその業態を指し、 トレンドやモードを「早く、割安に」提供するのが特徴。名前の由来は、ファストフードになぞらえ、 「H&M」「ZARA」「TOPSHOP」「Forever21」「ユニクロ」などのブランドがある。
4275 . ファスナー傷 / fastener defect // パイル編み地で、パイル面が部分的にファスナー現象によって生じたフィラメント切れや引っかけ傷
4276 . ファスナー付け不良 / inferior zipper attaching // ファスナー縫い付け部分に縫いつれ、縫い曲がり及びパッカリングを生じたこと
4277 . ファッション・アイコン / Fashion Icon // 誰でもがお洒落やファッショナブルと認めるシンボル的な存在の人物のこと。スタイル・アイ コン 【style icon】ともいう場合がある。
4278 . ファティーグ・ルック / fatigue look // ファティーグは「疲労、雑役」の意味。ワーク・ルックより労働着的なイメージが強い。(=カーペンター・ルック、ファーマーズ・ルック)
4279 . ファブリック / fabric // 生地や織物のことで、インテリア産業ではカーテンやテーブルクロス、ソファの張り布地などをさすことが多い。多様な色があり、 また織り方によっても見た目が様々に変化するので、インテリアデザインの重要なアイテムとなる。
4280 . ファンシーヤーン・クロス 意匠糸  織物組織 / Fancy Yarn Cloth // 太さや色合い、または撚数などの違う糸を2〜3本撚り合わせたり、または特殊な機械操作によって不均一な撚り方をし、ループ、ネップ、 スラブなどをつくり、装飾的な外観を待たせた糸をファンシーヤーン(意匠糸)という。綿織物
4281 . ファンデーション / foundation // ファッション用語として、身体の線を美しく保ち、補整機能を持つ女性用下着を意味する。正確には、ファンデーション・ガーメント。 美容用語としてのファンデーションは、化粧の土台といえる肌を作るための化粧品。
4282 . フィシュー / // 18世紀末のネッカチーフのこと。肩掛け。
4283 . フィックス剤 / fixing agent // 直接染料、反応染料、酸性染料などの染色物の水堅牢度を増進させることを目的に、染色後処理剤として用いる固着剤。,湿潤堅牢度を向上させる処理。
4284 . フィッティング / fitting // 仮縫い。試着。
4285 . フィブリル 毛羽立ち / Fibrillation, fluff, fuzz, irrerular fuzz, nap // 摩擦、外力によって繊維が縦方向に裂けて細分化する現象。表面が毛羽立ち、他と光沢を異にすること。もやともいう。
4286 . フィブロイン / fibroin // 生糸の中軸をなすもの。繭からとれる生糸は約20〜30%をしめるセリシン(にかわ状の蛋白質物質)と70%〜80%を占めるフィブロイン (アミノ酸物質)によって構成されている。セリシンは精練によって除去され、衣服となるものはフィブロインだけである。 フィブロインは約1デニールと細くて柔らかく、これが絹の風合いとなる。
4287 . フィラメント / filament // 長繊維のこと。連続した不定の長さの繊維で、無撚り、或いはわずかな撚りで糸として使えるものをいう。 絹・人絹・アセテート・ナイロン・ポリエステル・アクリル・フィラメントなどがこれにあたる。 通常フィラメント糸は、数十本の単糸(単繊維)を撚り合わせて1本の糸(マルチフィラメント)とする。魚網やテ グス(釣り糸)のように、単糸が一本場合はモノフィラメントと呼ぶ。
4288 . フィラメント加工糸 / textured yarn // 化学繊維フィラメント糸に伸縮加工またはかさ高加工を施した糸の総称。
4289 . フィラメント織物 / filament fabrics // フィラメント糸で織った織物。
4290 . フィラメント切れ / broken filament // 無ねん又は弱ねんのフィラメント糸のフィラメントが切断して生じたフィブリル化又は毛羽立ち
4291 . フィリングチェンジ / filling change // よこ管からの解じょの終了時と、次のよこ管の解じょの開始時との境界で生じたよこ糸密度に差のない織り段又はよこむら
4292 . フィルムレス彫刻 / filmless engraving // 捺染用彫刻型の作製において、分色フィルム(トレースフィルム)を用いずに、CAD で色分解データを取り、これを電子信号にして直接,彫刻支持体に行う彫刻。
4293 . フィレ(仏) / // 網。(=ネット)
4294 . ブークレ / boucle(仏) // ブークレ糸を使って布面を輪奈(わな)で覆った布地。織物は平織が多く、編物はよこ入れ編か、浮き編による。布面に前面に輪奈が立ったものと、 まばらなものがある。コート、ドレス、トリミングなどに使われる。ブークレは、フランス語で、「輪・渦巻」のことをいう。
4295 . ブークレ・ヤーン / boucle yarn // 芯糸に対して”ゆるみ糸”を多く供給して輪奈を作り、これを押さえ糸で逆に撚って止めたものをいう。すなわち、これはループ・ヤーンであり、日本では、 ループ・ヤーンとブークレ・ヤーンを同じ意味で用いる。なお、ブークレ・ヤーンの方がループ・ヤーンよりもループの出方が小さいとする解釈もある。
4296 . フープ / // 18世紀、ヨーロッパの婦人がスカートを広げる為に使っていた腰枠形式のアンダースカート。フープ・ペチコートとも云う。フランス語でパニエ。
4297 . ブーム / boom // ブーム。大きな流行。
4298 . フェイクファー(人工毛皮) / fake fur // 天然毛皮に近い二重構造(刺毛と産毛)をもっている。取り扱いが簡単で通常経済性にも優れている。 自然保護運動、エコロジーブームと共に評価が高まっている。
4299 . フェイシング / // 17世紀、高価な毛皮や布を使って、純粋に装飾のために作られたもの。後にカフスと同義で使われるようになる。襟章。
4300 . フェース仕上げ / dress face finish, face finish // 紡毛織物の起毛仕上げの一種。縮絨(しゅくじゅう)よって、地厚にすると同時に、ケバを出してから、起毛を行って、ケバを刈りそろえる仕上げの総称。
4301 . フェード・アウト / // ジーンズの製品洗いの一種。ジーンズを漂白剤で脱色洗いする加工。新品のジーンズとブリーチしたジーンズの中間くらいの淡さにすること。
4302 . フェードメーター / Fade-O-Meter // 中心部に主波長365nmの紫外線を発するカーボンアーク灯があり、周囲に試験布を取り付けて照射する。
4303 . フェザー / feather // 元羽軸、幹羽軸(かんうじく)及び羽枝(うし)をもつ水鳥羽毛(みずとりうもう)又は、陸鳥羽毛(りくとりうもう)。 鳥の羽根で、平たく葉の様に中心に硬い芯を持つ。
4304 . フェース仕上げ / face finish // ドスキンやベロアなどの毛なみの揃った艶のある起毛仕上げ。
4305 . フェノキシエタノール / phenoxy ethanol // 防腐剤に使われる。
4306 . フェルト / felted fabric、Felt // 羊毛などの毛を縮絨した繊維製品。通称プレスフェルト。フェルトの品種は数多く、羊毛製の他にも化学繊維フェルト・耐熱繊維フェルト・ニードルフェルト・ 樹脂加工フェルト・成型フェルトなどがある。帽子・敷物・履物の素材として使用される。語源は、filt(濾す:アングロサクソン語)。
4307 . フエルト・カレンダー仕上げ / felt calendering // つや出し加工の一種。あらかじめ水分を含ませた生地を、加熱したスチールローラーと循環する帯状のフエルトとの間に通過させて、アイロンかけのように、 穏やかな光沢と柔らかな風合いを生む。カレンダー掛けのなかで、もっとも柔らかな効果が得られる。
4308 . フェルト化 / felting // 羊毛を水でぬらしても(揉)んだとき、繊維が絡み合って収縮し硬くなる現象。 繊維表面のスケールが水分を吸収して外側に開き、繊維が根元方向にだけ動くことが原因。
4309 . フェントン試薬 / Fenton's reagent // 過酸化水素と鉄触媒との溶液で、汚染物質や工業廃水の酸化に用いられる。トリクロロエチレン(TCE)やテトラクロロエチレン(PCE)など有機化合物の 分解に使うことも可能
4310 . フェンツ / fents // 織物の切れ端や一反に満たない長さのもののこと
4311 . フォークロア / folklore // 昔から民族に伝えられてきたものの総称である。民間伝承。
4312 . フォーク傷 / fork defect // センターフォーク又はサイドフォークを備えた織機で製織した生地のたて方向に連続して生じたループ又は裂け傷
4313 . フォーマル / fomal // 公式、正式な場所で着る服。女性では胸元や腕を出したイブニングドレス。男性ではタキシードなど。
4314 . フォーリングバンド / // 17世紀のヨーロッパの男女に用いられた衿の一種。首から肩にそって山形に垂れる形状。主に清教徒の間で流行した。現在のネクタイの原型。
4315 . フォーン / fawn // 子鹿の毛の色。
4316 . フォトクロミズム / photochromism // 光の照射によって色素化合物が可逆的な構造変化を起こして色相が変化する現象。光異性化。
4317 . フクシャ / fuchsia // マゼンタ。フクシアの花の色。青味の鮮やかな赤色。
4318 . フジエット / fujiette // 経を無撚の人絹糸、緯をスフ糸として織ったものであるが、最近は経にフィラメント、緯にステープルを使った織物全般を言う。
4319 . フタル酸エステル / Phthalic Ester // フタル酸エステルにはモノエステルとジエステルがあるが、産業的に重要なのは可塑剤として用いられるジエステルである。ジエステルは、工業的には無水フタ ル酸とアルコールを反応させて合成され、フタル酸エステルには、フタル酸ジエチル、フタル酸ジイソノニル(DINP)、 フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)(DEHP)などの種類がある。
4320 .プッチ・プリント、プッチ柄  模様柄 / Pucci Print // 1960年代にエミリオ・プッチー(Emilio Pucci)が提案した一連のプリント柄の事。サイケデリックのブームの中心的な図柄と認識されており、ドレス(ワンピース)、シャツ、パンツ、スカート 等、スポーツ感覚の衣服に多く用いられ、同様のプリントが同時代に流行した。スポーツ・ウェアーを中心にカリフォルニアのセレブに愛用され、 世界的な人気を得るようになった。
4321 . ブッチャー 織物組織 / Butcher // ドビー装置を使って平織とななこ織を不規則に組み合わせて立体感を出した織物。もともとは綿織物で、タウンウェア、婦人子供服などに使われている。 しかし毛織物でも多く使われ、紳士用のスーツ地用や、婦人物でもジャケット、スーツなどに使われている。 毛織物
4322 . ブッファンスカート / // フルレングスのスカートで、ふっくらと膨らんだ華やかなスカート。布地を豊富に使い、ギャザーやフレア、芯などを入れたり、ペチコートを重ねたりして、 豊かな量感をだしたもの。イブニングドレスなどに応用される。 スカートを膨らませる為のブッファン・スリップや膨らませた袖のブッファン・スリーブなどもある。 ブッファンとは、フランス語で“ふっくらした”という意味。
4323 . ブティック / boutique
4324 . フミン質 / Humic Substances // 植物などが微生物によって分解されるときの最終分解生成物で、直鎖炭化水素と多環芳香族化合物(分子量数千から1万程度) の難分解性高分子化合物。
4325 . フューエルNox / Fuel NOx // 燃焼過程において発生する窒素酸化物(NOx)のうち、石炭、石油などの燃料中に含まれる窒素化合物の一部が燃焼中に酸化されてNOとなることで生成する NOxをフューエルNOxという。
4326 . フライシャットル 飛杼(しゃくり) / fly shuttle // 1733年イギリスのジョン・ケイの発明したもので、手機で杼投と筬打をする装置。日本に伝来したのは明治6年12月京都府から派遣された織物伝習生の 佐倉常七等がフランスからジャガード機等と共に持ち帰り、翌年京都市河原町の織殿で試用したのが最初である。飛杼(しゃくり)ともいう。
4327 . フライシャトル織機(有杼織機) / fly shuttle loom // よこ糸を巻いた木管を中に入れたシャトル (杼)が開口されたたて糸の間を往復して作る織物。よこ糸が織物の両端(耳)で折り返されるので、耳がしっかりした織物になる。 複数のシャトルを入れ替えながら柄を織ることのできる多丁杼織機もある。
4328 . ブライト / bright // 化学繊維で、光沢剤を混入して光沢を強調した繊維、または糸。光沢を強く出したスパーブライトというのもある。 レーヨン・ポリエステルで多く使われている。鮮明さは、brightness。
4329 . ブライトトーン / bright tone // 明るく鮮やかな色
4330 . フライフロント / // 前身頃の打ち合わせの端を二重にして、ボタンやジッパーなどを布の間に隠すような打ち合わせ。比翼仕立てとも云う。
4331 . フラウンス / // 衣服の裾に付けられたひだ状のすそ飾り。フリルやラッフルと同意語だが、フリルより布幅が広い。
4332 . フラウンススカート / // 裾の部分にフリル、ギャザーが施されたロング・ミディスカート。
4333 . ブラザー工業 GT-54  Ink Jet機 / // カラーインクジェット方式による直接衣類印刷。最大印刷範囲 355.6mm x 406.4mm(14インチ x 16インチ)
印刷速度 300mm x 250mm画像で約1分 。水性顔料インク  CMYK 4色。 CMYK 4ヘッド 各128ノズル。解像度 600dpi x 600dpi。カラーインクジェット方式による直接衣類印刷。2,415,000円
4334 . ブラシ跡 捺染欠点 / print stain to wire brush // 捺染ローラの彫刻部分に付着したのりかすや糸くずをブラシで除去するときに生じたブラシに付着した色のりの生地への汚染。対策:1)色糊の再ろ過。2)毛 焼を完全にし糸くずの発生を防ぐ。3)地張りの直前にバキュームクリーナーを付けるか、コロ棒に粘着テープを巻き付 け、 つれ回りさせつつ生地の除じんを行う。
4335 . プラスチック / Plastic // 可塑性があり、加熱により軟化し、任意の形に成型できる有機高分子物質の総称。天然のものと合成品があるが普通は後者(合成樹脂)をさす。 フェノール樹脂・メラミン樹脂・ポリエチレン・ポリ塩化ビニルなど数多くの種類があり、 日用品・機械部品・建築材料などに広く用いられる。
4336 . ブラスト / // デニムの加工法の一種
4337 . プラズマ重合 / plasma polymerization // プラズマ中にモノマーガスを吹き込み、プラズマ中の電子、ラジカルとの相互反応からポリマーを生成する重合法。プラズマとは、原子が電子、陽子、原子核な どに分離して、激しく運動しているガス状態(気体)のこと
4338 . プラズマ処理 / plasma treatment // 低温プラズマ、コロナ放電を用いて繊維の表面に微細な凹凸をつけ、深色効果、染色性の改善を図る処理。
4339 . ブラックライト / black light // 近紫外領域光を出す放電灯。感光製版における露光光源,蛍光増白物のむら検出用などに使われる。
4340 . フラッシュエージャー / flash ager // ブロッチ捺染に用いるエージャー
4341 . フラッシュしわむら  捺染欠点 / crease defect in flash ager // フラッシュエージャ又はケミカルパッドで生じた発色不良のしわ。対策1)生地の通し方、結反の状態、パッダーのロール押し圧、ガイドローラーのひずみ、 エージャー内の蒸気の流れを適正にする。
4342 . フラッシュ染色 / flash dyeing // 綿布の連続染色法の一つ。Mather & Platt社の研究者により主としてバット染色向けに1970年代に開発されたが、 工程管理が難しく実用染色とはならなかった。
4343 . ブラッシング / brushing // ブラッシュローラなどを用いて織物などの表面についている毛羽やほこりを除去し、あるいは毛並みを整えること。
4344 . フラットシーマ / // 4本針の扁平縫いミシンで、縫い合わせる生地の縁をカットしながら縫製するもの。凹凸が少なく、肌着の縫製に適したミシン。サーマルやスウェットなどの縫 製に使用する。
4345 . フラットスクリーン捺染 / flat screen printing // 平板な形状のフラット・スクリーン型を用いて、印捺を行う捺染。ハンド・スクリーン捺染、走行式スクリーン捺染、オート・スクリーン捺染がある。 型を送り方向に動かして捺染していくので、縞や色無地といった型送りに正確さを必要とする色柄の捺染には適していない。
4346 . フラット・ヤーン / flat yarn // 幅2〜3ミリのテープ状の糸。(=テープ・ヤーン)
4347 . フラットロック / // フラットシーマの前身となるミシン。60年代以前のヴィンテージに使用されていたミシンで、フラットシーマの縫製と似ているが、 生地の両端を突き合わせ、9本の完全な様式の縫製を構成しながら縫い合わせる。フラットロックの場合、縫い糸が切れても解ける心配がない。手間がかかるこ とと、生産効率の悪さが原因となり、使われるなくなった。
4348 . フラップ  雨蓋(あまぶた) / // ポケット口の上部に付いていて、ポケット口が開いているのを隠したり、ポケット内のものを落ちにくくする役割をする。 スーツの上着のポケットは大体フラップポケットになっている。どちらかというとフォーマルなイメージになる。 コートのポケットは防寒で手を入れることが多いので、フラップがついていない事がおおい。 雨蓋(あまぶた)という少し古めかしい言い方もある。
4349 . フラッフ・ヤーン / fluff yarn // フラッフは「けば、綿毛、うぶ毛」の意味。ポリエステル・フィラメント(長繊維)にステープル(短繊維)のけばを付けたもの。
4350 . フラノ 織物組織 / Flano, Flannel // フランネルに同じ。フランネルという名称は、イギリスのウエールズ地方の言葉で「gwlanen(ウールのようなという意味)」からきたといわれている。 平織、または2/2の綾織の紡毛織物を起毛した、地合いの柔らかい織物をフランネル、または単にネルという。ネルは一般的に目の粗い薄地の織物であるが、 フラノはこれを厚地にして外衣の服地に向くものとした。用途:霜降りが一般的で紳士の替えズボン・ブレザー。毛織物
4351 . フラノ仕上げ / // 紡毛織物に施す起毛仕上げ。布表に短いケバを密に持ち、織り目は見せる。
4352 . ブラン / Brin // 繭糸を構成する1本のフィブロイン繊維
4353 . ブランクしわむら  捺染欠点 / crease defect by blank roller // ブランクローラ(押さえローラ)によって生じたしわ。対策:1)無彫刻ロールの左右の押し圧を合わせる。 2)彫刻ロールの直径と無彫刻ロールの直径を合わせる。
4354 . ブランク汚れ  捺染欠点 / stain by blank roller // ブランクローラ(押さえローラ)に色のりが付着して生じた汚れ。対策:1)汚れを拭き取る。 2)無彫刻ロールのドクターを砥ぎ直し、ドクターの切れをよくする。 3)ローラの送りを調節し、ローラの送りと生地の引っ張りを合わせる。
4355 . ブランケット仕上げ / // ⇒フリース仕上げ
4356 . プランシェット / // (フランス語で)張骨を入れて強化したコルセット。
4357 . フランス綾 織物組織 / Fancy Twill // 綾織の変化組織で、綾織方法からきている名称。はっきりと目立って綾線を模様のように見せる織物である。綾線の角度はかなり急なことも特徴である。 やや厚手の落ち幅の広い畝と細い畝の2本の斜紋線が組み合わされて出来ている。急な角度で立って見える織物。ツイル(綾織物)の一種。 綿、ウール、ポリエステル、ナイロンなど幅広い素材で織られる。落ち着いた光沢をもった、実用とおしゃれ兼ねた織物。 用途:コート地、婦人子供服、スポーツウェア。毛織物
4358 . フランチャイズ / franchise // 親会社が一定の条件で契約者に営業権を与え、対価としてロイヤリティを受け取る契約形態をいう
4359 . ブランデンブルグコート / // 17世紀前半に流行した、ターンバックカフスを備えた外套。袖は、コート制作時の切れ端で作られたと云う。
4360 . フランネル ネル / flannel // 綿のフランネルのこと。起毛素材。起毛による保温性、綿自体が持つ吸湿性が冬用のシャツ、パジャマ、ベビー衣料品に好んで使用される。 経糸は通常20番単糸、もしくは30番単糸、緯糸は経糸より太い8番手から20番手が使用される。16番双糸や20番双糸が緯糸として使用されることもあ る。 通常は平織りだが、2/2の綾織り(ビエラ織)もある。針布起毛機を使用して起毛するが、緯糸をより多く起毛する構造になっているため、 緯糸が太くなっている。
4361 . プランパー / // 女性の頬に貼り付ける蝋製の小さな玉のこと。1660〜1700年に流行した。
4362 . フリース / fleece,(potartec) // もとは1頭の羊から刈り取ったままの羊毛を指す言葉。今は、表面を起毛して織目が見えないくらい毛羽立たせた生地全般を指す。ポリエステルが中心。 ペットボトルの再生繊維を使用する事も多い。軽量で保温性が高く簡単に洗え、かつ安価であることから、 ポリエステルフリースのジャケットは近年広く流通、冬の衣料品としてその地位を確立している。一方、静電気が発生するという欠点もある
4363 . フリース仕上げ / fleece finish // ブランケット仕上げともいう。紡毛織物に施す起毛仕上げ。布の両面に長いケバを密に持ち、そのケバは厚く、四方八方に向いている。 ケバは寝かされてはなく、織り目は全く見えない。 合成繊維織編物の両面を起毛して軽くて触感のよい保温性に優れた布を得る加工をいう場合もある。 ポリエステル繊維でこれを施したものをフリースと称して、スポーツウェアなどに用いられている。
4364 . ブリーチアウト / bleach-out // ジーンズなどの製品を使い古しの感じにするために,漂白剤を併用する処理。
4365 . ブリーチ仕上げ / bleaching // ブリーチともいう。ジーンズの製品洗いの一種。ジーンズを漂白剤で脱色洗いする加工。
4366 . プリーツ加工 / pleated set, permanent press finish, pleating // 恒久的なひだを衣服につける加工。型付け加工の一種。プリーツ・スカート、ブラウス、ドレスなどにヒダを付ける目的で用いられる。 合成繊維などは熱可塑性を利用して行われる。
4367 . プリーツ定型加工 / durable press // プリーツ定型加工
4368 . フリーデル・クラフツ反応 / Friedel-Crafts reaction // ベンゼンと無水フタル酸の縮合(フリーデル・クラフツ反応)。
4369 . ブリード(ブリーディング) / bleeding // 印捺工程において模様際へ染料がにじみ出すこと。捺染品などの湿潤堅牢度不良により染料が泣き出すこと。
4370 . フリクショニング / frictioning // 回転速度の異なるカレンダローラの間に通し、織物などにつや付けすること。
4371 . フリクション・カレンダー仕上げ / frictioning // カレンダー掛けの一種。回転速度の違う(20〜50%)のローラーの間を通 過させる。ローラー・カレンダー仕上げよりも強い光沢が生まれる。
4372 . ブリスター、リリーフ、クロッチ  編み組織 / blister // ジャカード装置を使って、編地全体に細かい隆起を作る生地。ゴム編のウェルトの応用の仕方により、このような隆起が出来るが、 4つの給糸口で編まれるものをシングルブリスター、6つのものをダブルブリスター。後者の方が隆起が大きい。
4373 . ブリックステッチ / // ビーズ編みにおけるレンガ模様のステッチ。編み上がりはペヨーテステッチを90度回転させた形となり、パターンはブリック/ペヨーテで交換可能。 ビーズからビーズへ糸を通すのではなく、すでに編んである糸に引っ掛けるようにして編み進めていくことが特徴。 ブリックは両端で目数を増減してイレギュラーな形を作るのに適し、また立体作品を作るのにも適したステッチ。
4374 . ブリティシュガム  糊剤 / British gum // でんぷんを焙焼して作るデキストリンの一種。通常の酸焙焼デキストリンと比べ、無酸またはアルカリ添加の状態で焙焼し、加水分解する。 分子量が大きい高分岐状分子構造。溶解性に富み、粘度が高く、しかも安定で保水力の高い特性を持つ。捺染の下張り剤として使用される。
4375 . プリプレグ / prepreg // 繊維強化複合材料用の中間材料。ガラス繊維などの補強材に熱硬化性樹脂の低分子量重合物を含浸させた成形材料。 加熱・加圧により樹脂を硬化させ複合材料とする。
4376 . プリント / print // プリント。捺染。(写真の)焼き付け。
4377 . プリント下地 / // 捺染を施す生地。服地の場合、プリント下地は単に色柄を印捺するものだけでなく、色柄を与える前の時点で、 服地としての表現性(風合い、地あいなど)が評価される。そこでプリント下地の表現性を生かすことを第一に色柄、仕上げ加工が考えられる。
4378 . プリント柄 / print pattern // プリント柄は、さまざまな模様、図形も自由に柄にすることが出来る。 また、同じ図形、でも大柄、中柄、小柄があり、大柄は派手な感じ、小柄は地味な感じを現す。また同じ柄でも配色を数種類作るのが一般的で、 この配色によって明るい感じ、暗い感じ、派手、地味な感じなどいろいろと変えることが出来る。
4379 . ブルーイング, 青味付け / blueing // 漂白した繊維を更に白く見せるために,紫から青色の染料によって行う極淡色染め。一般に,蛍光増白剤を併用する。
4380 . ブルーシフト / blue shift // 色素の化学構造変化や溶媒などの効果により色が青から赤方向に移動する事。 色の深味が損なわれる事から浅色移動(せんしょくいどう)ともいう。
4381 . ブルースケール / blue scale // 光堅牢度試験で試験布とともに露光し,試験布の変退色の程度と比較するための基準となる試料。標準青色染布ともいう。1級から8級までの8段階に分かれ、 級数が大きい程日光に対する耐性が高い。
4382 . フルカラー4色 / // C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色を使ったカラー印刷のことを言う。テレビなどの表現は、 すべてを混ぜると白になっていく「RGB」で表現されているが、のぼり旗に印刷する場合は、 すべてを混ぜると黒になっていく「CMYK」への変換が必要。
4383 . プルキンエ現象 / // 夕方には青色部分が明るく見え、赤い部分は黒ずんで見える現象の事。プルキンエが発見した。道路標識に応用されている。
4384 . プルシアンブルー / Prussian blue // 紫色を帯びた暗い青色。フェロシアン化第二鉄を主成分とする人工顔料紺青に由来。
4385 . ブルダルー / // (帽子の縁を装飾する)グログラン製リボンより優れた帽子リボン。17世紀以来使用されている。リボンの替わりにバックルがデザインされることもある。
4386 . フルバック / // 織物の端から端まで、紋糸を掛け、裏に回った糸は裏止めを用いて止める。
4387 . プルミエールビジョン / Premiere Vision // 年2回 フランス・パリ郊外で開催される世界最大規模の服地素材展示会。
特に実シーズンの2年前にインターカラーが出てから、それを反映する形で最も早い時期に開催される。(実シーズンの12ヶ月前)
4388 . プレ・キュア / precure // 生地に樹脂を含ませてから予備乾燥し、次に熱処理する。その生地を裁断、縫製して服にし、高温高圧のプレスをする。 服にする前にキュアリングをすることに由来する。パーマネント・プレス加工の一種。
4389 . フレーク・ヤーン / flake yarn // フレークは「薄片」のことで、柔らかく短い繊維と、色の違う長い繊維を撚り合わせてつくった節(ふし)のある糸で、スラブ・ヤーンに似ている。
4390 . ブレード / braid // 編んだり組んだりした紐。木綿、麻、羊毛、人絹などで作られる。縁飾り、結び紐、刺繍、レース、端始末などに用いる。
4391 . フレーム / flame // 炎の赤色
4392 . プレキュア法 / Pre-cure Process, Precure Process // パーマネントプレス加工法の一種で、樹脂加工剤溶液に浸漬し乾燥したセルロース系織物をキュアリングし、縫製した後、 スチームプレス機で更にキュアリングすることによって製品の形態を安定化する方法
4393 . プレスオフ / press-off // 編み機への糸供給の不良によって、糸が外れて生じた部分的な組織崩れ
4394 . プレスじわ / wrinkle by pressing // プレスによって生じたしわ
4395 . プレスむら / uneven pressing // プレス仕上げによって生じた部分的なひずみ又はたるみ
4396 . プレス加工 / press finidhing // つや出しの一種。プレッシングともいう。羊毛織物に湿気を与えて、緊張をかけずに布に圧力をかけて圧縮、平滑にすると同時に、穏やかな光沢を生む加工。
4397 . プレス収縮 / shrinkage by pressing // プレスやアイロンによって生じた生地の収縮
4398 . プレス当たり / discolouration by pressing, pressing mark // 表地の生地目がプレスやアイロンによって目つぶれして光沢又は色相が変化すること。しん地、縫い代などの重なり部分に生じやすく、テカリともいう
4399 . プレセット / pre-set // 合成繊維織編物に,染色以前の段階で受けたひずみを取り除き,染色時の収縮及びしわ発生を防ぐために行うヒートセット。
4400 . プレタポルテ / pret-a-porter(仏語) // フランス語でプレ〔pret(用意できている)〕とアポールテ〔a-pouter(着る)〕からなる合成語で、 「すぐに着られる服=既製品」の意味をもつ。日本では「高級既製服」と訳される。
4401 . フレッシュ / flesh // 白人の肌の色で、少し赤味がかった淡い肌色
4402 . プレッシング / pressing // ロータリプレス、ペーパープレスなどによって織物などにつや付けすること
4403 . プレボーディング / preboarding // 型を用いて行うくつ下などのプレセット
4404 . フレンチベージュ / french beige // やや赤味のベージュ
4405 . ブロードクロス  織物組織 / Broad Cloth // 良質の綿糸、あるいは綿とポリエステルの混紡糸を用い、たて糸を密にして、よこ糸はたて糸と同じ太さかそれより太い糸を用い、 布面によこ畝(うね)が現れた平織物。なめらかな手触りで、光沢があり高級感がある。 用途:シャツ、ブラウス、パジャマ、カジュアルスーツなど幅広い。綿織物
4406 . フロスト / frost // ばら毛染めなどでつくった白、灰、黒またはベージュ、茶、こげ茶の羊毛を混合して紡績した糸を用いて織りあらわした一見色。フロストとは霜のことをいう。
4407 . フロッキープリント / frocky print // 静電気を利用した電気植毛法でフロック(ほとんど粉状に短くカットした繊維)を吸引、模様をかたどった接着剤を塗布した部分に植毛する。 方向性をもってきれいに繊維が立って接着されるのが特徴。短繊維には綿、レーヨン、合繊が使われる。
4408 . フロッキー加工(電着加工)、フロック加工、電気植毛 / flock printing // 繊維の毛羽(けば=フロック)を布地の表面に植毛する加工。織物に予め接着剤を塗布したのち、静電気を帯電させることによって、 主としてナイロンを吸引し、0.5〜2o程度の長さの垂直の状態に接着させる。これによりビロード状のものが出来、 ペナントやビロードの代用として使われる。プリントのように柄を作って部分的に植毛したものはフロック・プリントという。
4409 . ブロッキング / blocking // 染着座席数が限定されている繊維を、二つ以上の染料を混合して染色する場合、染料間で染着座席の争奪が行われ、親和力の大きい染料が優先的に染着し、 親和力の小さい染料の染着を阻止する現象。
4410 . フロック / floc // 水処理における凝集沈殿法で集合した泥状の塊。
4411 . ブロック・ストライプ オーニング・ストライプ  模様柄 / Block stripe Awning stripe // シングルじまよりもずっと太い棒じまで、しまの幅と同じ間隔をあけて配置されたストライプ柄である。日よけ幕、ビーチパラソルなどによく使われている。 オーニング・ストライプ(Awning stripe)ともいわれる。
4412 . ブロック・チェック、チェッカーボード、元禄模様、市松模様、碁盤じま  模様柄 / Block Check // 白、黒、又は濃、淡の2色を交互に、碁盤の目のように並べた格子のこと
4413 . ブロック捺染 / block printing // 木片上に凸型に柄を彫刻し,これに色糊をつけ,クッションの上で印捺する伝統的な捺染。
4414 . ブロック捺染 / block printing // 版木などによる凸版捺染。
4416 . ブロッチ捺染  捺染手法 / blotch printing // バット染料を含んだ糊で印捺し、乾燥後、プリント下地の全面に還元防止剤を含んだ糊を置いてすぐに フラッシュ・エージャーという蒸し器の中に入れ色柄を表現する捺染法。安価で鮮やかな色を堅牢に染める方法として用いられる。
4417 . プロテアーゼ / protease // たん白質の分解酵素。絹の精練,羊毛及び絹の改質に用いられる。
4418 . プロパー品 / proper merchandising // 割引価格ではない、上代価格での定価販売をしている商品のこと
4419 . プロバンサル・プリント  模様柄 / // 南フランスのプロバンスで作られていた、木版捺染風の綿の更紗。かつては木版を用いて印捺していたが、今日ではスクリーン捺染で行っている。 15世紀頃、マルコ・ポーロが持ち帰ったインド更紗が起源と言われている。
4420 . プロミックス / Promix // たんぱく質を質量比で30%以上,60%未満含み,その他の単位としてビニルアルコール単位を含む長鎖状合成高分子からなる。 牛乳カゼインにアクリロニトリルをグラフト重合(枝状に共重合させること)して作った繊維。動物性蛋白質を使って本質からシルキーさを求めている繊維。 この繊維は日本の発明によるもので、世界でもこれに類するものはない。
4421 . ブロンジング  Ink Jet 用語 / // 光沢の反射に色がついて見える状態のこと。特に顔料インクで見られる現象で、シアンや青色の部分で起こりやすく、 ピンクや紫色に見えたりする。写真プリントなどで、プリントした画像の一部分が見る角度によって、ギラギラ光るように見える。
4422 . ブロンズ / bronze // 青銅色。
4423 . ブロンド / blond // 金髪の色
4424 . ふかし / // 紬類を染色する場合、あらかじめ生地を熱湯に漬け製織時の糊分を取り除くこと。湯通し。
4425 . ふき取り不良 / imperfect wiping of roller // な染ローラの汚れを取る布の洗浄が、不均一又は不十分なために生じた汚れ
4426 . ふくれジャカード  織物組織 / floating jacquard // 花柄などの模様や、不規則な形が織物の表面にふくれあがって立体感を表した織物。
4427 . ふくれ織  マトラッセ クロッケ 織物組織 / Matelassé, Cloqué // 二重織を応用して凸凹の模様をあらわしたもの。正しくは、接結模様二重織。ピケ等と同じ組織に属し、幾何柄、花柄等をふくれ上がらせて表面効果を出す。 語源は「寝床、物を横たえる場所」といった意味のアラビア語[matrah]からきているものといわれる。 英語では、マットレス[mattress]に相当。 花柄や、不規則な形が、織物表面に膨れ上がって立体感を現す。裏を縮ませるのに熱収縮の大きい塩化ビニル繊維(テビロン)等を使うものもある。 イブニングドレス、カクテルドレスなど高級感のあるものが多い。 フィラメント織物
4428 . ふっ素系繊維 / fluorocarbon fiber // 脂肪族フルオロカーボン単量体の繰返しからなる長鎖状合成高分子からなる繊維。
4429 . 不上がり ふあがり / // 染色加工仕上げにおいて本来の目的とする色、濃度、均一性、風合いなどが得られない失敗のケース。失敗品。難物。
4430 . 風通(織) (ふうつう(おり)) / double faced jacquard Reversible Figured // 二重織りの一種で、小さな袋状の模様が現れる織物。二重織りの表側のたて糸、よこ糸と、裏側のたて糸、よこ糸を適当に裏表交差させて、 表と裏に異色の糸を使って交互に違った糸の模様を作る織物で、3色風通、4色風通もある。
4431 . 風合い / handling // 繊維や布地に触れた時の感じ。手触りや肌ざわりの感じ。
4432 . 風合いむら / uneven handling // 生地の一部又は同一のロット内の生地間で生じた風合いのむら
4433 . 風合い硬化 / hardening // 1) 接着しん地の接着剤のにじみ出しによって、生地の風合いが硬くなること。 2)表地になじまない硬いしん地を使ったために生地の柔軟性が損なわれること
4434 . 富栄養化 / eutrophication // 窒素やリンが河川や湖沼に流出することにより、植物性プランクトンの栄養素が増加し、生態系に異常が生じることをいう。 湖沼のアオコや内海の赤潮などが大量発生し、水生生物を酸欠状態にして被害を与える。
4435 . 付加価値 / added value //  生産過程で新たに加えられた価値。
4436 . 付加型反応染料 / // 綿用反応染料で、反応基としてのビニルスルホン基が、アルカリ添加で、ビニル基に変化し、付加反応によりセルロースの水酸基と反応する。 セルロース繊維に対する親和性は、アルカリ添加によってもたらされる。Remazol, Sumifix Supra等。
4437 . 付着水分率 / percentage of free water // 任意の状態の質量と標準状態の質量との差の、標準状態の質量に対する百分率
4438 . 付着節 / adhering husk // 生糸の特殊節の一種で、繭の薄皮が糸に付着し、規定の長さ以上あるもの
4439 . 負荷布(ふかふ) / supply cloth // 処理液に対する浴比条件を満たすために試験布に加える補充布
4440 . 負吸着 / negative soaption // 電解質水溶液の場合に見られる、電解質濃度が気相−液相界面で低くなる吸着現象。
4441 . 深がみ(ピンはずれ・クリップ落ち・ピン深)  捺染欠点 / // テンターのクリップやピン跡がはずれてなかったり、異常に内側にあるもの。テンターのクリップやピンの不良、ガイダーの不調、 生地幅が異常な場合に発生する。
4442 . 深緑(ふかみどり) / holly green // ヒイラギの葉の様な濃く鮮明な緑色
4443 . 副イオン / coino // 一般に、コロイド粒子や高分子電解質のもつ電荷と同符号の低分子イオンを副イオンとよぶ。 染料などの低分子イオンでも反対符号イオンを対イオン、同符号イオンを副イオンとして区別することがある。
4444 . 副蚕糸(ふくさんし) / Silk Waste // 養蚕、製糸などから生じたくず物で、絹糸紡績などの原料とする。すなわち出がら繭、くず繭、きびそ、さなぎはだ、びすなどをいう。
4445 . 複塩 / double salt // 主に無機化合物の酸と塩基のうち、陽イオンまたは陰イオン、あるいは両方を2種類以上含む塩。 複塩を水などの溶媒に溶かす際に各イオンは同時に溶け、また再結晶や再沈殿により結晶化する際も同時に析出してくる。 複塩の結晶構造の中では、各イオンが規則的に配列している。ミョウバンやセスキ炭酸ソーダなどが知られている。
4446 . 複合糸 / compound yarn // 二種以上の繊維素材を組み合わせてつくる糸。混紡糸もその一種といえるが明確な定義はない。稀に使われるものも含めると種類は多いが、代表的なものは、 @混繊糸(異種素材のフィラメントを混ぜ合わせた糸)Aコア・ヤーン(スパンデックスなどのフィラメントを芯にして他の繊維を巻き付けた糸) B異種繊維糸の交撚糸(繊維同士を撚りあわせた糸)など。
4447 . 複合試験片 / composite specimen // 堅牢度評価のための添付白布をつけた試験片。
4448 . 複合繊維 / conjugated yarn // 成分の異なる2種類の原液を2つに区切られた紡糸口金から同時に紡糸し、1本の繊維としたもの。2成分が貼り合わされた構造になっているもの、芯・鞘構造 になっているものなどがある。
4449 . 複合素材 / // 混紡や交織など。長繊維糸と紡績糸の複合化、合成繊維と天然繊維の複合化、高強度を有するアラミドなどスーパー繊維とナイロン、 ポリエステルなどの汎用繊維との複合化など、感性、機能性を強調した複合素材が増えている。複合素材の染色性については、本HP「3. “染める”と言うこと」参照。
4450 . 袋耳 (ふくろみみ) / // 袋状の耳組織。ヨコ糸が太く織りにくい時、あるいはリボンのように耳を美しく出させるばあいに使用される。
4451 . 袋織 (ふくろおり) / // 二重織物のこと。
4452 . 袋練り(ふくろねり) / boiling in sack // 袋に入れて行う絹の精錬
4453 . 五倍子 ふし / // ヌルデなどの植物の葉などに出来る虫こぶを蒸して乾燥したもの。 成分の大部分がタンニンのため、染色に利用する。歯を染める御羽黒は、この粉末と鉄漿を使用。
4454 . 藤より糸 / corkscrew twist corkscrew yarn // 一方の糸が他方の糸にまつわりついたような状態でより合わされた糸
4455 . 藤色 / // 藤の花のような青紫系のうすいあさい調子の色
4456 . 藤鼠(ふじねず) / // 藤色とねずみ色の中間の色
4457 . 藤納戸(ふじなんど) / // くすんだにぶい調子の青紫系の色。伝統色名に二藍(ふたあい)という名がある。
4458 . 藤紫(ふじむらさき) / // 藤紫は藤色と菫(すみれ)色との間の明るい青紫色
4459 . 不織布 / non-woven fabric // 織物にも編物にも属さない布。繊維を糸にせず、繊維のままで布状にしたもので、@紙をすくのと同じ方法で作る混式 A繊維を薄くシート状に広げて接着剤で固めた接着式 B特殊な針でシート状の繊維をからみ合せたニードル・パンチ式 C繊維を紡糸すると同時に布状にしてしまうスパンボンド式 D熱融着繊維を使いシート状にした後、熱融着する。などの方法がある。 芯地、産業用などに利用される。
4460 . 不燃性廃棄物 / Non-Combustible Waste // 一般に、金属、ガラス、陶磁器、土砂、灰、ガレキなどの「燃えないごみ」をいう。 焼却後も残渣として残存し最終処分場での埋立てを必要とする廃棄物を指す。
4461 . 不飽和脂肪酸 / unsaturated fatty acid // 炭素原子間に水素原子と結合している部分(二重結合)を持つ脂肪酸で、植物油に多く含まれる。二重結合箇所が多いほど酸化しやすく、融点が低い。 体内では血管への脂肪沈着を防ぎ、サラサラ血にする。
4462 . 不要あや / unwanted twill // 不要なあや目
4463 . 二藍 ふたあい / // 紫色。ベニバナとアイを重ねて染めた色。
4464 . 豚皮 / pig skin
4465 . 二ッ折 (ふたつおり ) / // センターホールド。中央で二つに折る加工。
4466 . 歩留まり / yield // 収率
4467 . 太糸 / coarse yarn // 規定よりも太い糸の織り込み又は編み込み
4468 . 太番手 ふとばんて / // 番手とは紡績糸の太さを表す単位。数字が小さくなるほど糸は太くなる。綿糸・羊毛糸・麻糸では太さの基準が異なるため太番手の観念も異なる。 一般に綿糸は羊毛・麻に比べて細い糸になり、20番手(毛番手換算34番手)以下を太番手という。 羊毛糸は36番手以下、麻糸はリネン糸が40番手以下、ラミー糸は25番手以下を太番手という。
4469 . 葡萄鼠(ぶどうねず) / straignt violet // 暗い灰味がかった青紫系の色
4470 . 縁溜り ふちだまり / // 1.伏せ糊・伏せ蝋の輪郭に染料が溜まり濃くなること。2.引染めで生地の耳部に染料が異動して濃くなること。耳溜まり。
4471 . 物理防染 / mechanical resist style // 元のりの粘着性を利用し,これに金属酸化物,又は防水剤を加えた糊を使用する防染。
4472 . 布海苔 ふのり / // 紅海草を網状に乾燥したもの。安定な粘い糊として引染め・地入れ・友禅の色挿し等に使う。
4473 . 布帛 ふはく / fabric, cloth // 「布と絹」の意味。シャツなどに使われる薄地の織物。 棉、麻、絹、(またはそれらを混合したもの)を原糸とする布、織物といった繊維製品の総称である。 特にブラウス、ワイシャツ、作業着などの衣料品の材料として用いられるブロード、シーチングなど比較的薄手の繊維製品を指すことが多い。
4474 . 布帛縫製品 / fabric garments
4475 . 部分はく離 / dehesion, partial peeling off // 接着が不十分なため、部分的に生地と接着しん地がはがれること
4476 . 物質循環 / Material Cycle // 自然界においてさまざまな物質が循環的な動態をとることを指していう概念で、炭素循環や窒素循環など元素単位で示されたり、 水循環など化合物単位で捉えられたりする。物質循環にはエネルギーの流れを伴い、その原動力のひとつの柱として生命活動がある。
4477 . 物性堅牢度 / // 服地として丈夫さの程度。ただし、染色堅牢度は含まない。引っ張り強さ、引き裂き強さ、破裂強さ、摩耗強さ、植毛強さ、目よれ性、ピリング性、 などをいう。
4478 . 物体色 / non-luminous object (psychophysical) colour // 光を反射 又は 透過する物体の色。物体色は通常特定の標準の光に対する色度座標 及び視感反射率などで表す。
4479 . 分解鏡 / textile magnification glass // 組織、密度などをみる拡大鏡
4480 . 分光光度計 / spectrophotometer // スペクトルの各波長について、その強度を測定する装置。分光器に光検出器を組み合わせた構造のもの。スペクトロフォトメーター。詳細は、本HP「24. 測色・CCM」参照。
4481 . 分光測色法 / Spectrophotometry // 分光測色法では、分光測色計または分光光度計(spectrophotometer)を使う。 分光光度計は光度計の一種で、色ごと(より正確に言えば光の波長ごと)の強さを測定する。
4482 . 分散剤 / dispersing agent // 水などの分散媒に固体状の物質を微粒子状に安定に分散させる作用がある薬剤。
4483 . 分散染料 / disperse dye // 水に難溶性であり,水に分散した状態で用いられ、アセテート繊維,ポリエステル繊維などの疎水性繊維に親和性のある染料。詳細は、本HP「9. 分散染料」参照。
4484 . 分繊糸(ぶんせんし) / Separated Single Filament Yarn // 太デニールのマルチフィラメントを分離した糸。
4485 . 褌 ふんどし / // 1.水洗で生地が縦にしごかれて褌状になる縦筋斑。 2.引染め時に伸子の掛け方が悪く、縦ジワのあるまま染め、シワのところに染料が溜まり、斑に染まった染難のこと。
4486 . ヘア・ヤーン / hair yarn // アンゴラ・モヘア・キャメル・アルパカなど、羊毛以外の毛を使った糸。一般的には羊毛と混紡されて使われることが多い。 繊維の分類では羊毛を含めた動物の毛が獣毛繊維(じゅうもうせんい)と言うが、一般的にはこれらの羊毛以外の動物の毛を獣毛繊維といっている。
4487 . ベアショルダー / // ベアは裸のとかむき出しのという意味。肩が大きくむき出しになっていること。ベアトップも同じ意味。筒状のニット地のトップスをチューブトップと呼び、 同様にベアトップのこと。筒状なのでチューブということで、ちょっと長めの腹巻きのような形状。 カジュアルゾーンでベアショルダー、ベアトップと称する場合、かなりの確率でチューブトップを指すことになる。
4488 . ヘアライン・ストライプ 刷毛目(はけめ)  模様柄 / Hairline stripe // 刷毛目(はけめ)といわれるもので、濃い色糸と淡い色糸を1本ずつ交互に、たて糸にもよこ糸にも配列して、ごく細い縦縞を織りだしたものである。 表面は縦縞であるが、裏面は横縞になるのがこの織り方の特徴。単にヘアラインと呼ぶこともあり、織物名にもなっている。
4489 . ベイズリー  模様柄 / paisley // 松かさ、菩提樹の葉、あるいは太極図に似た水滴状の模様のこと。日本では勾玉模様とも言われる。派手な柄なので、 ドレスアップしたときのアクセントづけに使われることが多い。起源はペルシアとされ、 その後インドのカシミール地方で現在に近いデザインでショールなどの柄として用いられた。植民地時代に兵士によりイギリスにもたらされた。 1800年頃、スコットランドのペイズリーでこの柄の織物が量産されるようになり、こちらの名前が一般的に知られるようになった。
4490 . ベーキング  サーモゾール / baking thermosol thermofix // 塗ったり、つけたりした樹脂や印捺した顔料樹脂染料などを加熱し、樹脂に反応を起こさせて生地に固着させる熱処理。 置換型反応染料の連続染色の手法の一つで、染料、尿素、ソーダー灰と共に、140-150℃×2-3分の工程で繊維素に反応させる。 サーモゾール、サーモフィックスとも言う。
4491 . ベーシック・カラー / basic colour // 基本色の事。何色かのコーディネートにおいて、全体の色のイメージを規定する為の基本となる色をいう場合もある。定番色の意味もある。 (白・黒・紺・茶・グレーなどの定番色でまとめたコーディネート。)
4492 . ベージュ / beige(仏) // 元は漂白しない羊毛の色で、白茶を含む極く淡い灰味の茶の総称。
4493 . ベースカラー / base colour // 配色全体の中心となる最も面積の大きい色。(基調色:75%)
4494 . ペーパプレス仕上げ / papering // 織物をジグザグ状に折り畳み,その間につや(艶)紙を入れ,蒸気ボックス又は電熱で加熱しつつ全体に圧力を掛けて,織物につやを付ける仕上げ。
4495 . ペールオーキッド / pale orchid // オーキッド(ランの花)のうすい色をいう。
4496 . ペールトーン / pale tone // 淡い色彩
4497 . ペキン・ストライプ  模様柄 / Pekin stripe // ペキンはフランス語でペキネのことで中国の北京をさし、ここで産する織物が原型である。濃淡交織の異なった色糸を使い、 細いしまと太いしまによるはっきりとしたがらのストライプ。
4498 . ペクチナーゼ / pectinase // ペクチンを分解する酵素。木綿の精練に用いられる。
4499 . ペクチン / Pectin // 植物の細胞壁や中葉に含まれる複合多糖類で、ガラクツロン酸 (Galacturonic acid)が α-1,4-結合したポリガラクツロン酸が主成分である。ガラクツロン酸のカルボキシル基がメチルエステル(methyl ester)化されたものをペクチン、メチルエステル化されていないものをペクチン酸と呼ぶ。 分子量は50,000〜360,000で、特に植物の葉、茎、果実に含まれる。
5000 . ペザント・ルック / peasant look // ペザントは「小百姓、農民」の意味。欧米の農民の衣服をイメージさせる服装。
4501 . ベスタン加工 / // ジャージーに用いられる。ベスタン(英国ハンド・アンド・モスクロップ社)、ニットの物理的な防縮加工。 縦方向に伸びすぎた編目のループを積極的に押し込んで縮みをなくす。 更に、ニット地の表面を軽くプレスして立体方向の変化をなくす(ソフト・カレンダリングという)。
4502 . ペチコートブリーチズ / // 17世紀中頃に流行した、 十分な広いブリーチとキャノン(裾飾り)を備えたスカート状のものあるいはキュロットスカートのこと。
4503 . ヘッド Ink Jet 用語 /  head // プリンターがインクを飛ばす為の小さな穴のノズルを持った部分で、現在6色タイプが多いが8色機もある。 卓上用プリンターでは紙の上を左右に動いている部分を指す
4504 . ヘッドドレス / head rest // 頭部を覆う・装飾するものの総称で、キャップ、ハット、フードなどの被り物や、カチューシャ、ヘアバンドなどの髪飾り類全般。 本来は、頭部の装飾や保護の目的で用いられたが、地位や権力の象徴、職種や所属を示すものとしても用いられるようになった。
4505 . ペナント / pennant // 船のマスト等に付け、その区別の為に使う旗。
4506 . ベネシャン 織物組織 / venetian // 《ベネチア風の意》毛・木綿などで織った繻子(しゅす)織物。布面には急角度の斜めの線が密にある。服地・コート地などに用いる。
4507 . ベネトン / Benetton // イタリアのカジュアル衣料ブランド。正式名称は「ユナイテッド・カラーズ・オブ・ベネトン(UNITED COLORS OF BENETTON)」1935年、ルチアーノ・ベネトン、イタリアのトレヴィゾに生まれる。1955年、初めてのコレクション『トレ・ジョリー』 (今のベネトンの前身)を発売。これを機に、妹ジュリアーナ・ベネトンの協力によりベネトン誕生。 ベネトンが世界制覇を実現した要因は、購買行動を促させるための通常の広告とは趣が異なった、独特な広告戦略にあった。 商品そのものの宣伝広告はショーウインドーで見せることが一番だという判断で、商品そのものや説明を一切登場させず、 人々へ様々な問題提起を投げかけるメッセージによって、ベネトンのブランド・イメージを強めることを目的としていた。 南米パタゴニアにベネトンの運営する牧場があり、ここから製品の素材が確保されるほか、 イタリアのカストレッティにある世界最大級の生産および流通基地の運用を行い、徹底的なコストダウンに取り組んでいる。 このカストレッティでは、1年あたりの衣料品の生産能力は約8000万点、配送能力は1日あたり4万箱。 これにより市場のニーズに的確、迅速な対応が可能となっている。
4508 . ペノン / pennon // 槍などの先に付ける目印
4509 . ヘビーパッダー / heavy padder // 油圧又は空気圧で特に強く絞る
4510 . ベビーピンク / baby pink // 淡いピンク、もっぱら乳幼児の服色に常用されている。同様の淡い空色系のブルーはベビーブルーと言う。
4511 . ペプチド結合 / poptide bond // ヒトを含む全ての脊椎動物や一部のその他の動物の血液中に存在する赤血球の中にある蛋白質。 酸素分子と結合する性質を持ち、肺から全身へと酸素を運搬する役割を担っている。赤色素であるヘムをもっているため赤色を帯びている。
4512 . ヘム / // 衣服や布地の縁のこと。主にスカートなどの裾の折り上げを云う。
4513 . ペヨーテステッチ / // ビーズ編みにおけるレンガ模様のステッチのこと。オフルーム(織り機を使わないで針と糸を使って編む手法)で最もよく使用される。 技術は単純で活用範囲の広いステッチ。偶数目と奇数目で編み方が多少異なるのが特徴。ラウンド(輪編み)とフラット(平編み)に対応でき、 平面から立体作品まで作ることができる。この名称は、北米インディアンの間で行われるペヨーテ・サボテンを使った宗教儀式に由来する。
4514 . ヘリオトロープ / heliotrope // ヘリオトロープの花のような明るい紫色
4515 . ヘリンボーン 杉綾  織物組織 / Herring Bone // 杉綾、または杉綾という組織の名前である。「ニシンの骨」という意味で、西洋ではこの識目がニシンの骨に、 わが国では杉の形に似ていると考えたのであろう。服地、梳毛使いが多いが、紡毛織物でも紳士、婦人ジャケット、コートに使われる。毛織物
4516 . ヘリンボーン・ストライプ  模様柄 / Herringbone stripe // ヘリンボーンとは杉綾のことであるが、杉綾はしま柄にもなるため、この名がある。
4517 . ペルー綿 / Peruvian cotton // ペルー産の綿花の総称で、産出綿花の大部分を占める。広く輸出されているのはタンギス種と称する品種で、繊維はアメリカ綿より長く、 アメリカ綿とエジプト綿の中間的な品質の綿花である。
4518 . ペルオキシダーゼ / peroxydase // 過酸化水素を水素受容体として種々の物質の酸化を触媒する酵素。繊維表面に付着している未固着反応染料の除去などに用いられる。
4519 . ベルディグリ / verdigris // 緑青の色(淡〜中濃度)
4520 . ベルベット  ビロード  織物組織 / Velvet // ビロードともいう。たて糸でパイルを作る、いわゆるたてパイル織物で、そのパイルをカットして織物の表面を毛羽で覆った織物。 毛羽の長さは0.3〜1ミリくらいである。アセテート、レーヨンなどでもつくられる。 用途:婦人子供服、ショール、和装コート、室内装飾 etc.。フィラメント織物
4521 . ベロア仕上げ / velour finish // 毛織編物に対し,洗じゅう,縮じゅう,起毛・せん毛を行い,布面に豊富に毛羽を出して刈りそろえ,密集した毛羽が出た外観を与える仕上げ。 ベルベットに似ていることに由来する。
4522 . ベンガル・ストライプ  模様柄 / Bengal stripe // 数色のよこ糸を使って織ったファイユ組織(よこうねを強調した織物)の、はっきりした鮮やかな横じまである。 ネクタイ、リボン、ドレス生地などに使われている。インドのベンガル地方で織られているのでこの名がある。
4523 . ペンジュラム型試験機 エルメンドルフ形引裂度試験機 / pendulum-type tester // 引っ張り強さ、引き裂き強さを測定するふりこ型試験機のタイプ。
4524 . ペンシル・ストライプ  模様柄 / Pencil stripe // 鉛筆で描いたような感じの細い線のストライプで、チョーク・ストライプより間隔の狭い縞である。
4525 . ベンズジフラノン / Benzodiflanon // ポリエステルにおけるヒートセット後の湿潤堅牢度が極めて高い赤色群分散染料の母体。Samaron Brill. Red C-BN、Sumikaron Brilliant Red S-BWF など。
4526 . ベンゼン / benzene // 最も単純な構造の芳香族炭化水素で化学式はC6H6。無色の液体で、毒性は強い。溶剤、自動車の燃料のほか、有機化学工業において幅広く利用される。 ベンゼンは炭素が豊富な素材が不完全燃焼すると産生される。 自然界では火山噴火や森林火災でも発生し、タバコの主流煙・副流煙にも含まれる。
4527 . ベンゾピレン / benzopyrene // ベンゾピレンは、化学式C20H12で表される、5つのベンゼン環が結合した分子。コールタールや自動車の排気ガス、タバコの煙、焦げた食べ物の一部 などに含まれる。強い発がん性を持ち、体内で酸化されると近くのDNAを傷つけ、DNAを破壊された細胞はガン細胞へと変化する。 1930年にコールタールから主要発がん性物質として単離され、1977年に発がん機構が解明された。
4528 . ベンツ / // ジャケットやコートの背中の中央や両脇の裾にある空きのこと。
4529 . ヘンプ / Hemp // 大麻草の茎から靱皮繊維。
4530 . ヘンリーネック / // 丸首で胸部分が前開き、ボタン止めたり、紐を通されたのニット、カットソー製品の仕様。 Tシャツなどのカットソーや丸首のセーターで前中心の胸の部分があきのあるデザイン。 ヘンリーネックシャツとかヘンリーネックセーターと呼ぶ。イギリス発祥のデザイン。ボートレースの名前が由来。
4532 . へん平繊維 / Flat Fiber // へん平なテープ状に造った繊維の総称。
4533 . 平滑性不良 / poor smoothness // チーズ染色などで、仕上げ油剤の不適量又は不適正な油剤によって生じた平滑性の異常
4534 . 平均演色評価数 / general colour rendering index // 規定された8種類の試験色についての特殊演色評価数の平均値に相当する演色評価数。量記号Raで表す。
4535 . 平版捺染  / lithographic printing // 平版型を用いて行う捺染
4536 . 平面摩耗強さ / surface abrasion resistance // 平面又はこれに近い状態で摩擦したときの強さ
4537 . 米綿 べいめん / American cotton // アメリカで産出される綿の総称。西インド諸島に産する海島綿(かいとうめん)、ミシシッピー・デルタ綿、西部テキサス州のテキサス綿、アリゾナ、 カリフォルニアのカリフォルニア綿などがある。海島綿が最高級品とされ、繊維が最も長くかつ細い。
4538 . 経る(へる) / // 整経作業をする。
4539 . 別珍 べっちん 綿織物 織物組織 / Velveteen // ベルベッチンの和名で、別名綿ビロードともいう。 毛羽(けば)が全面を一様に覆っている感触の柔らかい厚手の織物。毛羽はよこパイルを剪毛用のナイフでカットして作ったもの。地組織は、 平織と綾織(あやおり)があり、それぞれ平別珍、綾別珍と呼ばれる。 用途:肩高いので合冬の婦人子供服、カジュアル、ウェア、紳士服。綿織物。 語源は、Velveteen(ビロード)から別珍足袋の商標として。
4540 . 別八掛 べつはっかけ / // 1.身頃と八掛が裾でつながったドンブリにせず、 裁って別々にしたもの。三丈物の生地四反で三枚の着物を作る場合など、こうしなければできない。 2.小紋着尺など3丈物で染まっている生地を袷着物にする場合に使用する、表地と別生地、別色の八掛のこと。
4541 . 紅藤色(べにふじいろ) / // ライラックの花の色。藤色より赤みがあるので紅藤色と言う
4542 . 紅梅色 / // 紅梅の色に似た色で紅梅色と言う
4543 . 変異原性 / mutagenicity // 化学物質などがDNAや染色体に作用し、遺伝子の突然変異や染色体異常を誘発させる性質。遺伝毒性とも呼ばれる。
4544 . 変性アルコール / denatured alcohol // 糖類の醗酵又は合成によって作られるエタノールに、アセトンやメタノールを加えて、飲用不可にした消毒用・工業用のアルコールのこと。 通常の消毒用エタノールとほぼ同量のエタノールを含有するが、価格は消毒用エタノールの約半分と安価である。 (酒税法では飲用不可であるため、税金が安くなる) まぜものが入っているため、エタノールと違ってアレルギー源になりやすい。
4545 . 変退色 へんたいしょく / change in colour, colour fading // 染料が光、酸、アルカリ、酸化、還元反応その他によって変色又は退色したり、物理的に脱落することによって変色又は退色する現象。色相、明度、 彩度を総合した色の変化。
4546 . 弁柄(べんがら)色 / Bengala(蘭) // 暗い赤みを帯びた茶色。伊名テラカッタ。ベンガル地方から中国に蘭人が持ってきたのでこの名がついたと言う
4547 . ボイル  織物組織 / Voile // たて、よこ糸に強撚糸を用いたさらっとした感触が特徴の平織物。薄地で軽く、密度が粗く透けてみえる。たて、よこ糸の撚り方向を逆にするのが特徴。用途: 夏の婦人服、子供服、カッターシャツ、ブラウス etc.。綿織物。語源は英語のVeil。
4548 . ホーズ / hose // 長靴下(タイツ)のこと。元来男性のボトム・ファッション。ルネサンス期のヨーロッパ貴族たちは、勲章や家紋のデザインをカラフルなホーズで表現。 1500年代に半ズボンが流行すると、腿まであった長いホーズは膝下までとなり、1800年代に長ズボンが流行すると、 短いソックスの時代に移行していった。そして19世紀末にミニスカートの流行で、タイツは女性のファッションとして定着した。
4549 . ポータ / poter // ジュート織物のたて糸密度を表す単位で、93.98cm当たりにおさ目が20目ある織機で織ったものに相当する値
4550 . ボーダー外れ  捺染欠点 / unprinted border // ボーダーが全体又は部分的にな染されないこと。 対策:1)クロスガイダーの適正化により生地の偏りをふせぐ。 2)捺染前にテンターで前幅出しを行って指定幅に仕上ると共に、幅の不揃いを矯正する。
4551 . ボーダー柄  模様柄 / border print // よこ方向に連続した柄をボーダー柄という。もともとはレースの一番外側の柄のことであるが、現在では一般的な柄の名称になっている。 スカートの裾柄などに使われることが多い。
4552 . ホームスパン / Home Spun Fabric // 手紡績の太い糸を使用して主として平織又は斜文織とし、縮充を行わず仕上げた粗い組織の織物。
4553 . ポーラ  織物組織 / Poral // 「多孔」という意味で、イギリスのエリソン社が付けた商標名。 強撚糸使いの薄地平織物。織目の粗い、多孔性の織物で、風通しがよく、さらさらとした感触が特徴。一般に3種の色糸を撚り合わせた三杢(みつもく) ポーラが多く、紳士の夏の背広服地として使われる。毛織物
4554 . ボールドリック / // 精巧な刺繍(金属糸刺繍など)によって装飾された剣掛け。 通常、ベストや初期のボレロスタイルダブレット上の右肩から左の腰までの部位にあった。また剣は膝の上に非常に低く掛けたと云う。 フランス語では Bandelier。
4555 . ボール・ミル / ball mill // セラミックなどの硬質のボールと、材料の粉を円筒形の容器にいれて回転させることによって、材料をすりつぶして微細な粉末を作る装置
4556 . ホーン・ヤーン / horn yarn // ループ・ヤーンのループが角状になった角糸のこと。
4557 . ポストキュア法 / Post-curing Process, postcure process // パーマネントプレス加工法の一種で、セルロース系織物に樹脂加工剤液を含浸させ乾燥後縫製し、プレスで型をつけた後、 キュアリング(乾熱処理)を行い繊維内に架橋を形成し、形態を安定させる加工法
4558 . ポストスクリプト  Ink Jet用語 / // 米国アドビ社が開発したページ記述用のプログラミング言語で、 テキストや図形の記述に人間が読むことの可能なASCIIコードを使用することを基本としている。 主にプリンタや印刷用のイメージセッタでの出力に使用されている。
4559 . ポストボーディング / postboarding // くつ下などの仕上工程で行うヒートセット
4560 . ボタニー・ウール / Botany wool // オーストラリア産の極上メリノ・ウールのこと。毛質が優れているとされるメリノ・ウールの中でも、最も良質で、高価なもの。
4561 . ボタン付け不良 / bad button sewing // ボタンの取り付けが正しくないこと
4562 . ポッティング堅牢度 / colorfastness to potting // 染色物の熱湯に対する耐性。変退色と白布汚染で評価される。
4563 . ホットフルー / hot flue // 箱状の連続乾燥器・熱処理機。電気又はガスで加熱した槽内に布を拡布状で通し、乾燥又は熱処理を行う。
4564 . ホットプレッシング堅牢度 / colorfastness to hot pressing // 染色物の熱プレスに対する耐性。変退色と白布汚染で評価される。
4565 . ホットマーセライジング / hot mercerization // 70℃以上の高温か性ソーダで行うマーセライズ加工。これによって柔軟な風合のマーセライズ製品が得られる。
4566 . ホットメルト接着剤 / hot melt adhesive // 80-100℃の熱をかけて融かして接着させる接着剤。 材質としては、エチレン-酢酸ビニル共重合体、 スチレン-イソプレン共重合体等の熱可塑性樹脂を主成分としている
4567 . ボディカラー / body colour, grand colour // 本体の主要部分の色、基調となる色
4568 . ボディコンシャス / body consciousness // 肉体を意識するという意味。シルエットが体の線にぴったり沿っているデザインをいう。
4569 . ホトクロミズム / photochromism // 短波長の可視光線や紫外線の照射によって、物質が可逆的に色相を変える現象。ホトトロピー(phototoropy)に同じ。
4570 . ボトムス / bottoms // 下半身に着用する衣服の事。
4571 . ポピーレッド / poppy red // ケシの花の明るい赤。和名では緋色にあたり、猩々緋(しょうじょうひ)とも言う。
4572 . ポビン / bobbin // 1) ミシンの下糸を巻く糸巻管の金具。 2) 紡績用の,粗糸や撚糸などを巻きつける筒形をした木製やプラスチック製の糸巻
4573 . ポプリン  織物組織 / Poplin // ポプリンの語源は、原産地アヴィニオン(フランス)がローマ法王(pope)の所領であったことから、スカート、ジャケット、エプロン、カーテン、 テーブルクロスに使われる。 よこ密度に比べて、たて密度を1.5倍〜2倍にした緻密な平織り。 ブロードが上質な40番単糸以上を使用するのに対し、ポプリンと呼ばれる平織りは20番単糸や30番単糸が使用されている事が多い。 大抵の場合、ブロードの方が上質素材という事になる。但し、イギリスでは共にポプリンとよばれる。 元々は絹と毛の交織物であったが、現在は綿織物が多く、毛、絹、ポリエステルなどでもつくられる。
4574 . ボヘミアンタイ / // 幅15cm、長さ1m20cm位の変形ネクタイ。大きなリボンのように衿元で結んで用いられる。元来ボヘミア人が使用していた ことに由来。
4575 . ホホバ油 / Jojoba oil // ホホバの種子から得られるオイルで、保湿作用に優れている。
4576 . ポマンダー / Pomander // (17世紀前半に使用された)芳香用の小さなボールを入れる飾り箱。 ウエストに巻いたチェーンなどに取り付けた。フランス語で林檎を意味する“pomme”が語源。
4577 . ホメオスターシス / homeostasis // 恒常性とも呼ばれる。環境が変化しても、生体は安定した状態を保っていられる性質のこと。
4578 . ポリアクリルニトリル系繊維 / Polyacrylonitrile Fiber // ポリアクリルニトリル単位を主成分として形成された長鎖状合成高分子からなる繊維。
4579 . ポリアミド系繊維 / Polyamide // 単量体相互の結合部分が主にアミド結合による直鎖状合成高分子から成る繊維。ナイロン。
4580 . ポリアリレート系繊維 / polyarylate fiber // 単量体がすべて芳香族化合物で,その結合部分がエステル結合による長鎖状合成高分子からなる繊維。強度は通常の衣料用PETの約6倍で、 スチール繊維と同等の強さを有している。加えて、スチール繊維に比べると1/5〜1/6程度と軽く、 耐熱性と低温特性にも優れている。特に、マイナス100℃を超える低温環境の宇宙空間においても性能が損なわれない。 染色は難しく原着により対応。(ベクトラン)
4581 . ポリイミド / polyimide fiber // イミド基単量体の繰返しをもつ長鎖状合成高分子からなる繊維。
4582 . ポリウレタン PUR / polyurethane // ポリウレタンセグメント<‐NHCOO‐ >を質量比で85%以上含み,張力をかけないときの長さの3倍に伸長したとき,張力を除くとすぐ元の長さに戻る長鎖状合成高分子からなる繊維。 米国ではスパンデックス(spandex)の一般名で呼ばれている。ゴムの様に500%(6倍)以上も伸びるただひとつの弾性繊維で、 1959年に米国で生産が始まった。ゴムに比べて @老化しない Aはるかに細い糸ができる B染色が出来る、などの特徴がある。 他の糸に対し5〜6%の混用によって大きな伸縮性が得られ、ファンデーションなどに活用される。 今女性の間で人気のあるストレッチはこれのこと。染色加工の詳細は、「9. 分散染料」参照。
4583 . ポリウレタン・コーティング / polyurethane coating // ポリウレタン・コーティング
4584 . ポリエーテルエステル系繊維 / polyetherester fiber // 単量体がポリテトラメチレングリコールとポリブチレンテレフタレートとのブロック共重合体から構成された長鎖状合成高分子からなる繊維。 弾性を持っており、耐湿熱性、熱セット性、耐アルカリ性、耐塩素性、耐候性などは優れているが、 伸長回復率などがポリウレタン繊維に比べ劣っている。(帝人レクセ)
4585 . ポリエステル / polyester fiber // テレフタル酸と2価アルコールとのエステル単位を質量比で85%以上含む長鎖状合成高分子からなる繊維。ナイロンに次いで強く、弾力性があり、軽く、 皺がよりにくく、熱硬化性がある。ほとんど水を吸わず、濡れても早く乾くため、ウォッシュアンドウェア性のある織物が作られる。 また綿や羊毛と似た性質を持つため、これらと混紡された混紡織物にも多く用いられる。1941年英国のキャリコ・プリンターズ社が製造に成功し、 1947年にICI(Imperial Chemical Industries) 社がテレリンの名で生産を開始。1953年には米国デュポン社がダクロンの名で生産を開始した。 化学繊維の中では使用量・生産量とも最も多く、特に衣料での利用が大きい。染色についての詳細は、本HP「9. 分散染料」参照。
4586 . ポリエチレン PE / polyethylene // 置換基のない飽和脂肪族炭化水素からなる長鎖状合成高分子からなる繊維。
4587 . ポリエチレンテレフタレート繊維 / Polyethylen-Terephthalate Fiber // テレフタル酸とエチレングリコースのエステル単位を質量比で85%以上含む長鎖状合成高分子から成る繊維。 一般的にポリエステルと呼ばれる繊維。英国ICIにより工業化され、東レ・帝人が技術供与を受けテトロンとして販売した。
4588 . ポリクラール / Polyclar // 塩化ビニル単位を質量比で,35%以上,65%未満含み,その他として主としてビニルアルコール単位を含む長鎖状合成高分子からなる繊維。 ISPが開発したポリビニルポリピロリドン(PVPP)の商品名。用途としては難燃のカーテン・カーペットなど難燃商品が主力である。 その他、柔らかで保湿性の よいことから肌着・子供服などにも使われる。
4589 . ポリシアン化ビニリデン系繊維 / Polyvinylidene Dinitrile Fiber // シアン化ビニリデン単位を主成分として形成された長鎖状合成高分子からなる繊維。
4590 . ポリソルベート80 / // モノオレイン酸ソルビタンにエチレンオキシドを付加重合して得る非イオン界面活性剤の事。ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート。 Tween 80 とも呼ばれる。水溶性で安全性の高い乳化剤として軟膏剤(クリーム)に用いられるほか、 油溶性ビタミンの可溶化剤として注射剤やドリンク剤にも用いられている。
4591 . ポリトリメチレンテレフタレート繊維 / PTT, PPT, 3GT // テレフタル酸とプロパンジオールとのエステル単位を質量比で85%以上含む長鎖状合成高分子からなる繊維。弾性がある。PTTについての詳細は、本HP「11. PTTの染色」参照。
4592 . ポリノジック / polynosic // 木材繊維を原料にしたセルロース系再生繊維で、ポリノジック・レーヨンとも呼ぶ。レーヨン・ステープルの改良型で、 一般のビスコース・レーヨンとは重合度や結晶度が異なり、製造法もビスコース法より低いアルカリで処理して繊維にする。 平均重合度が450以上の結晶化度が高いレーヨンの一般名称。ビスコース・レーヨンに比べ綿に近い性質を持ち、 酸やアルカリに対して強く、綿と混紡してシルケット加工も可能。またサンフォライズ(防縮)加工もできる。 洗濯しても縮みや形崩れすることはほとんどない。
4593 . ポリビニルアルコール系繊維 / polyvinylalcohol fiber // ビニルアルコール単位を主成分として形成された長鎖状合成高分子からなる繊維。
4594 . ポリフェニレンサルファイド繊維 / PPS、polyphenylene-sulfide fiber // 単量体が主にフェニレンサルファイドから構成されている長鎖状合成高分子からなる繊維。
4595 . ポリブチレンサクシネート / // グリコールと脂肪族ジカルボン酸を化学合成して得られる脂肪族ポリエステルを原料にした繊維。乾燥した状態では性能が低下せず、 水中や地中でのバクテリアの生命活動を通じて、徐々に水と炭酸ガスに分解される。
4596 . ポリブチレンテレフタレート繊維 / PBT、polybuthylen-terephthalate fiber // テレフタル酸とブタンジオールとのエステル単位を質量比で85%以上含む長鎖状合成高分子からなる繊維。PBTについての詳細は、本HP「9. 分散染料」参照。
4597 . ポリプロピレン / polypropylene // PP。2個当たり1個の炭素原子にメチル基の側鎖がある飽和脂肪族炭化水素で構成する高分子で、立体規則性があり、 ほかに置換基のない長鎖状合成高分子からなる繊維。石油精製の副生ガス中のプロピレンを原料にした合成繊維。 比重が0.91とあらゆる繊維の中で最も軽く、またナイロンとともに強度の大きい繊維に属する。 日本では生産量は割合に多く、ビニロンを上回っているが、染色もきわめて困難で、吸湿性が全くなく、耐熱性も低いなど欠点が多く、 自己発火性が懸念されたれたため衣料用にはほとんど使われておらず、産業資材用途が多い。 最近になり、混紡・混繊技術を駆使したり、改質を行なう事により衣料用途への展開が試みられている。PPについての詳細は、本HP「9. 分散染料」参照。
4598 . ポリマー / polymer // 重合体のこと。単量体が重合した高分子物質のことで、合成繊維はポリマーから成り立っている。
4599 . ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン、PCDD / Poly Chlorinated Dibenzo-para-Dioxin // 有機塩素化合物の一種で、略してダイオキシンとも呼ばれる。
4600 . ポリ塩化ジベンゾフラン、PCDF / Poly Chlorinated Dibenzo Furan // 狭義の「ダイオキシン」である、ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(PCDD)と似た構造・毒性を持つ物質で、ダイオキシン類のひとつ。
4601 . ポリ塩化ビニール / polyvinyl chloride // 塩化ビニル単位を主成分として形成された直鎖状合成高分子からなる繊維。耐候性がよく、丈夫で耐薬品性に優れているが、耐熱性が低く、吸湿性がなく、 難染性のため衣料としては欠点が多い。大きな特徴としてはマイナスの静電気を帯電する性質がある。 この性質は肌着にした場合、リウマチなどに効果があると言われている。
4602 . ポリ塩化ビニリデン系繊維 / Polyvinylidene Chloride Fiber // 塩化ビニリデン単位を主成分として形成された直鎖状合成高分子から成る繊維。
4603 . ポリ塩化ビフェニル、PCB / Polychlorinated Biphenyl // ベンゼン環が2つつながったビフェニル骨格の水素 が塩素で置換されたもの。置換塩素の数と位置によって計算上209種の異性体が存在。市販PCB製品はPCB異性体の混合物。
4604 . ポリ臭化ジフェニルエーテル、PBB / Polybrominated diphenyl ether // ポリ臭化ジフェニルエーテル(略称:PBDE)は、ポリブロモジフェニルエーテルとも呼ばれる。ジフェニルエーテル(化学式:C6H5-O-C6H5) の水素が臭素に置換した構造をもつ化合物の総称で、置換臭素の数や位置によって多数の異性体が存在する。 PBDEはPCBと類似の構造を持つため、脂溶性が高く生物蓄積性を有する。 そのため、様々な野生生物やヒトの試料からPBDEが検出されている。また、PBDEを含む素材の燃焼試験では臭素系ダイオキシン類が検出されている。
PBDEはEUのRoHS指令における規制対象となっており、また、POPs条約においてもテトラ(4臭素化体)、ペンタ、ヘキサ(5臭素化体)、 ヘプタ(6臭素化体)及びオクタ(8臭素化体)ブロモジフェニルエーテルが附属書A(製造・使用・輸出入を禁止する措置を取るべき物質)に追加された。 これを受け、化学物質審査規制法においても、これら4物質が第一種特定化学物質に指定され、製造・輸入が原則禁止となった。
4605 . ポリ乳酸 / plly lactic acid // とうもろこしなどの「デンプン」や糖を乳酸発酵させて得られる「乳酸」を原料とした樹脂。
4606 . ポリ乳酸繊維 / PLA -Poly Lactic Acid // 繰り返し単位が主に乳酸から構成されている長鎖状合成高分子からなる繊維。脂肪族ポリエステル。PLAの染色についての詳細は、本HP「12. PLAの染色」参照。
4607 . ポリ尿素系繊維 / polyurea fiber // 単量体相互の結合部分が、主として尿素結合による長鎖状合成高分子からなる繊維
4608 . ボルドー / bordeaux // フランス語。ワイン色。
4609 . ホルマリン / formalin, formaldehyde // ホルマリン/ ホルムアルデヒド(FORMALDEHYDE) の35%水溶液のこと。最も簡単なアルデヒド。毒性は強い。分子式は CH2O。酸化メチレンとも呼ばれる。粘膜刺激、皮膚アレルギー、シックハウス症候群などを引き起こすとされる。
4610 . ホルムアルデヒド樹脂 / formaldehyde resin // クレゾールとホルムアルデヒドとの重縮合によって得られるフェノール系熱硬化樹脂。 cresol-formaldehyde resin
4611 . ポロカラー / // 剣先の長いソフト・カラーで、衿腰のないロング・ポイント衿。乗馬における早駆けの際に、身頃にボタン留めをしたことに由来。 ブルックス・ブラザーズ社のボタンダウン・シャツの原型と云われている。
4612 . ポロン繊維 / boron fiber // タングステン線を芯材として、1,500℃でホウ素を蒸着して製造されるセラミック繊維の一種
4613 . ホワイトブリム / // メイド服のヘッドドレス(カチューシャ・ヘアバンド)。ブリムは本来帽子の“つば”を意味する用語であったが、 ヴィクトリアンスタイルであった室内帽が衰退していく中で、室内帽に替わるヘッドドレスを意味するようになった。
4614 . ホワイトリリー / white lily // 白ユリのつぼみのような白っぽい黄緑色をいう。
4615 . ポンジー  織物組織 / pongee // 素材はポリエステル生地で、糸が細く打ち込み本数も少ないので軽く良く風になびき、広告業ではのぼり等の幕に使われる事が多い。
4616 . ポンチローマ  編み組織 / // 1完全4コースで両面編と袋編を繰り返す組織。編地は両面編の緻密性質と、ミラノリブの弾力性を持ち合わせる。 両面型ダブル・ニットの最も基本的な編地として男子や子供用の外衣に使われる。 モックミラノリブともいわれ、「モック」は真似たということから付いた。
4617 . ボンディング・クロス / bonding cloth, bonded fabric // ボンディングは「はり合わせる」の意味で、2枚の布地を接着剤、またはウレタン・フォームを布地の間に挟んで、熱処理で接着して、 表裏一体となった織物の事。不織布もこの名で呼ばれることがあるが、一般的には織物と織物、織物と編織を接着して1枚の布にした物をいう。 表裏が共に使えるリバーシブルの効果を出したり、生地の腰を持たせるため、裏地付けを省くためなどの目的で作られる。
4618 . ポンド / Pond // Lb(表記)。1ポンド=453.59グラム =16オンス(ヤード・ポンド法 英米)。
4619 . ポンパドール / pompadour // 灰色がかった僅かに赤味の淡色青
4620 . ぼか / mist // 輪郭が明瞭でなく雲状で周囲が淡く又は濃くなっている染めむら
4621 . ぼかし染め / gradation, ombre dyeing // 色をぼかして染める染色。色相・濃さを段階的に変える段ぼかしと,連続的に変えるあけぼのぼかしとがある。
4622 . ほぐし捺染 / // 仮織りしたたて糸に対して非常に粗くよこ糸を打ち込んで仮に織った布に捺染した後、 仮のよこ糸を抜き取りながら正規のよこ糸を打ち込んでかすり調の織物を得る捺染。
4623 . ほこり汚れ / dust stain fogmarking // ほこりの吸着又は付着によって、表面に生じた汚れ
4624 . ほぞくり  友禅 / // 型紙を作るために、型紙の規格に合わせた和紙を裁断することを「ほぞくり」という。
4625 . ぽちかす / // 紋紙からでるかす。豆かす。
4626 . ほつれ / fray // 生地の裁断部から構成糸が解けること
4627 . 保温性 / warmth retaining property // 熱の放散を防ぐ性質
4628 . 保温素材-遠赤外線加工繊維 / // 遠赤外線放射の高いセラミックス等を繊維に練り込む方法、または繊維素材の上にコーティングする方法により保温性の向上を狙った素材。
4629 . 保温素材-吸湿発熱素材 / // 吸湿時に吸着熱を発生させる素材。
4630 . 保温素材-蓄熱保温素材 / // 太陽光の特定波長を吸収し、熱エネルギーに変換する効率の高い物質を繊維の内部および表面に固着させた素材で、 未加工布に比較して太陽に当たっている布面の温度が高くなる効果を持つ素材。
4631 . 焙炉 ほいろ / // 1.過激な乾燥で部分的に生地に焦げ跡がつくこと。2.火鉢の上に金網を付けた乾燥用具。
4632 . 抱合(ほうごう) / cohesion // 生糸を構成する繭糸間の接着性
4633 . 抱合試験機(ほうごうしけんき) / cohesion tester // 生糸の抱合の程度を測定する試験機
4634 . 抱水 / imbibition // 水を含む事。 水を含み安定している状態。
4635 . 抱水率(ほうすいりつ) / percentage of water after immersion // 湿潤状態の質量と元の質量との差の、元の質量に対する百分率
4636 . 縫合糸 / // 縫合糸は体内吸収性と非吸収性に大別される。非吸収性縫合糸は手術後に傷が治って抜き取られる。 代表的な物は絹糸やナイロン繊維であったが、より生体を刺激しないポリプロピレン繊維も多く使われている。 吸収性縫合糸としては、以前はガット(羊の囁から作られた糸)が使われていたが、 最近はグリコール酸、乳酸系の合成繊維が生体内分解吸収性縫合糸として開発されてきている。
4637 . 縫製メーカー / apparel manufacturer
4638 . 縫製業 / sewing manufacture
4639 . 縫製不良 / sewing defect
4640 . 芳香加工(ほうこうかこう) / perfumed finish // 芳香を放つようにする加工。香料を封入したマイクロカプセルを繊維の表面に付着させる。 そのカプセルは繊維製品が使用されるたびに次々と割れ、封入した香料が香り出す。
4641 . 芳香性繊維 / perfumed fiber // 芳香加工を施した繊維
4642 . 芳香族 / aromatic compound // 芳香族化合物、もしくは芳香族炭化水素のこと。ベンゼンを代表とする環状不飽和有機化合物の一群。 19世紀ごろ知られていた芳香をもつ化合物の共通構造であったことから「芳香族」とよばれるようになった。 ベンゼン核を有する化合物は芳香族化合物の代表であるが、ベンゼン核を有することが芳香族である条件ではない。 環の大きさ、縮合状態、複素元素や電荷の存在などベンゼンとは異なる構造を有する芳香族化合物が多数存在する。
4643 . 芳香族ナイロン繊維 / aromatic polyamide fiber // 単量体が主に芳香族化合物で,その結合部分がアミド結合による長鎖状合成高分子からなる繊維。 全芳香族ポリアミド(アラミドとも呼ばれる)の代表としてはケブラーがあり、高耐熱性・高強度のエンジニアリングプラスチックである。 この特性は芳香族ポリアミドが分子として直鎖状の構造を持っていることに起因する。
4644 . 蜂巣織  織物組織 / Honeycomb Weave, haneycomb weave, waffle cloth // ハニコムともいう。 浮き糸を四角形に使ってマス型の凹凸を織り出し、ちょうど蜂の巣に似ているところからこのように呼ばれる。地厚い感じを与えることと肌触りの良さが特徴。 シーツによく使われているが、これは夏はさらっとした感じで、冬は保湿性があって暖かい、というところが理由。綿織物
4645 . 訪問販売 / visiting sales
4646 . 飽和値 / saturation value // 等温染着において染浴中の染料濃度をそれ以上増加させても、繊維への染着量がそれ以上増加しない時、この最高の染着量を飽和値と一般に言う。
4647 . 棒あと(バー当り)  捺染欠点 / bar mark // 蒸熱用の棒(バー)のあとが被捺染布に残ったもの。 対策:1)スチーマは蒸熱前に空蒸しを十分行い、蒸気状態を整えておく。 2)棒に厚地の木綿を巻いておく、ひもの場合は、親水性のものでヨリの弱いものを使用する。 3)生地投入量、速度を考慮し、蒸気が均一に生地に接触できるよう配慮する。 4)染料は染着速度が速く、温度依存性の少ないものを選ぶ。 5)蒸熱前の生地湿度を常に一定に保っておく。 6)糊剤は、飽和含水量の高いものを用い、印捺地の糊カサを薄くして、染料が容易に生地に移行できるようにする。
4648 . 棒巻き / straight winding // トラバースの不良によって、糸が棒状に巻かれたチーズ又はコーン
4649 . 棒跡 / bar mark // 生地に付いた蒸熱用の棒の跡
4650 . 紡糸(ぼうし) / spinning // 一般には化学繊維の製造段階で、原液を多数の小さな孔(あな)のあいたノズルから押し出して繊維状にすることを紡糸という。 紡糸の方法として溶融紡糸・湿式防止・乾式紡糸などがある。
4651 . 紡糸-ゲル紡糸 / // 柔軟な高分子を、分子を出来るだけ引き伸ばしやすい中間段階を経て、それを非常に高倍率に延伸して製造する方法。超高分子量ポリエチレン、高機能PVA
4652 . 紡糸-液晶紡糸 / // 高分子材料の液晶状態(液体のような流動性を持ちながら分子がある規則性を持って配列している状態) を利用して高度に分子鎖を配合させながら紡糸する方法。 アラミド繊維、PBO繊維、ポリアリレート繊維(注;溶融液晶紡糸)
4653 . 紡糸-乾式紡糸 / // 原料を熱で気化する溶剤に溶かした状態で、熱雰囲気中で口金から押し出して溶剤を蒸発させて繊維状にする方法。アセテート、アクリル、ビニロンなど。
4654 . 紡糸-湿式紡糸 / // 原料を溶剤に溶かした状態で、凝固浴と呼ばれる溶液中で口金から押し出して化学反応させたのち、溶剤を除去して繊維状にする方法。レーヨン、アクリル、 ビニロンなど。
4655 . 紡糸-溶融紡糸 / // 原料を熱で溶かした状態で、口金から押し出して繊維状にした後、冷やして固める方法。ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレンなど。
4656 . 紡織繊維(ぼうしょくせんい) / Textile Fiber // 紡織に使用する繊維。
4657 . 紡績(ぼうせき) / spinning // 天然繊維の短い繊維、または化学繊維のステープル(短繊維)を平行に並べ、均一な太さに引き揃えて、撚りをかけ、糸にする事。 紡績は原料繊維の種類によってその方法が異なるが、基本的には綿糸をつくる「綿紡」 羊毛糸をつくる「毛紡」麻糸の「麻紡」化学繊維を使う「スフ紡」や「合繊紡」屑繭からつくる「絹紡」、 落綿やくず綿からつくる「ガラ紡」など、様々な種類が存在する。
4658 . 紡績会社 / spinning company // 綿、羊毛、麻などの短繊維を糸にすることを生業とする企業
4659 . 紡毛糸(ぼうもうし) / woolen yarn // 紡毛紡績でできた糸のこと。粗雑で短い羊毛繊維を主体として糸にする。リング糸とミュール糸との2種類があり、太さが均一でなく、撚りは少し甘い。 梳毛に比べ太番手で外観は粗雑に見えるが、柔らかく起毛しやすく、保温性に富んでいる。紡毛糸の織物を紡毛織物という。⇔ worsted yarn
4660 . 防MRSA感染加工 / // メチリシン耐性黄色ブドウ球菌による院内感染を防ぐ加工。免疫力の弱まっている患者など、感染しやすい者を守る目的。防菌加工の一種
4661 . 防炎加工 / flame proof finish, flame resist finish // 繊維に炎が接したとき,燃え広がるのを防ぐ加工。繊維製品の種類,用途及び使用場所によって消防法,建築基準法などによる難燃規制がある。
4662 . 防汚加工(ぼうおかこう) / soil release finish soil resistant finish soil guard // 油性や水性の汚れを付きにくくする。あるいは汚れを落ちやすくする加工。防汚加工は、汚れの種類と汚れの程度、 汚れに対する対応の仕方によってその方法が変わってくる。 一般的には、フッ素樹脂加工などにより撥水・撥油などを持たせる。
4663 . 防黴加工(ぼうかびかこう) / mildewproof finish, fungus resistant finish // 織物などにかびが発生しないようにする加工
4664 . 防火加工(ぼうかかこう) / // ⇒難燃加工
4665 . 防縮加工(ぼうしゅくかこう) / shrink resistant finish // 織編物に,洗濯,熱水処理などで収縮しないようにする加工。
4666 . 防皺加工(ぼうしわかこう) / crease-resist finish / crease proofing // 綿。レーヨンの衣服の着用中に、しわが発生することを防ぐ樹脂加工。樹脂によって、弾性を向上させ、しわにならない。 吸水させないので収縮しないなどの利点があるが、強度が低くなったり、染め色が変色したりすることがある。
4667 . 防皺縮加工法 / anti-crease and anti-shrinkage finish // 織物の皺縮を防止する仕上げ法で、@物理的に予備収縮法を行う方法、従来から行われている煮絨、蒸絨、 湯熨斗法およびサンフォライジング・マシンを用い巾や長さまで縮めて仕上げるもの。 A化学的に永久防縮法、樹脂加工、クロリネーション(塩素処理)やシルケット加工を応用した収縮法などはこれである。
4668 . 防皺性(ぼうしわせい) / Crease Resistance, Crease Recovery // 皺になりにくい性質
4669 . 防塵衣 / // 防塵衣用の布帛には、高密度織物、ラミネート(コーティング)織物、不織布等が使用されるが、いずれにしても防塵衣の役割は 「防塵衣の着用者からの発塵を最小限に抑制する」「防塵衣自体からの発塵の少ない」事が必要で、 発塵機構を解明し作業者からの総発塵量を測定して防塵性能の尺度とする。
4670 . 防塵性加工 / // エレクトロニクス分野では、クラス10以下(0.5μm以上の塵埃粒子が10個/ft3以下)という極めて高い要求が出されている。 防塵衣に必要な特性は、1)衣服自体が発塵源とならないもの、2)衣服の表面に粒子が付着しにくい、3)人体表面からの塵埃が衣服を通して外に出ない、 4)制電性が良好であり、5)耐薬品性に優れる、6)洗濯、蒸気滅菌処理に耐久性がある(家庭用品より、より頻繁に洗濯するために)、 また 7)密閉された工場内での着衣のため、より清涼感、快適性なども合わせ要求される。現在、防塵衣の素材としてはPETが主流。
4671 . 防水かぶり / over feeding of water proof agent uneven water proofing // 防水加工剤が余分又は不均一に付着したために生じた色相又は光沢の異常
4672 . 防水加工(ぼうすいかこう) / Waterproof Finish // 不通気性の加工をさす。具体的には、ゴム引き、ビニール引き等。織物あるいは編み物の裏側にフィルムやゴムをはったり、液状のゴムを塗ったりする。 通気性がほとんどなく蒸れるので長期間の着用には適さない。コートやブルゾンで使用されることがある。 ただし、エントラントのように一部高級フィルムで透湿度があり防水性が高いものもある。ある程度通気性のある加工は撥水加工という。撥水加工は長時間の雨 中での使用では、水がしみ込んでくる可能性がある。
4673 . 防水性  / water proofing property // 耐水性、漏水性、はっ水性の総称
4674 . 防染,先防染 / resist style // 地色用染料の染着を妨げるような薬剤を含む防染糊を印捺し、乾燥後、全体を地染め用染料でパディング又は、 防染糊中に挿し色が含まれている場合には着色し、含まれていない場合には白色となる。
4675 . 防抜染, 後防染 / discharge-resist style // 主としてパディング法で地染め染料を付着させ、その後、防染糊を印捺し、乾燥後、全体を発色させる捺染。 防染部分は、防染糊中に挿し色が含まれている場合には着色し、含まれていない場合には白色となる。
4676 . 防ダニ加工素材 / // ダニの忌避(ダニを寄せ付けない)、増殖抑制(ダニを殖やさない)、通過防止(ダニを通さない)などの性能を付与した素材が防ダニ加工素材。
4677 . 防虫加工(ぼうちゅうかこう) / mothproof finish // 羊毛織物などの製品を害虫から守る加工。虫がなめるかかじると、繊維に含ませておいた毒素が虫の体内に入って、虫を殺す仕掛けになっている。 モス・プルーフ加工ともいう。
4678 . 防抜染(ぼうばっせん) / // 染料と抜染剤とを混合した色糊を印捺し、色柄をあらわすと共に、地色も得る捺染法。柄色を印捺後、地色をかぶせることを後防染、 先に地色を全面に与えてから柄色をその上に印捺することを先防染という。 どちらもスチーミング(蒸熱)によって差し色と着色が行われる。
4679 . 防風加工 / windbreak finish // 織編物の組織の改良及び樹脂加工によってその通気性を低下させ,風を通りにくくする加工。
4680 . 防蚊加工(ぼうぶんかこう) / antimosquito finish // 織編物に蚊の忌避剤を付着させ,蚊が身体に近づくのを防止する加工。
4681 . 防融加工(ぼうゆうかこう) / melt resist finish, antimelt finish // 難溶融加工ともいう。融点が低い合繊織物(ポリエステルでは260℃くらい)が、 たばこの火及びスライディング時の摩擦熱で溶融し穴があく現象を防止するために行う。
4682 . 芒硝(ぼうしょう) / Gl's salt // Na2SO4 硫酸ナトリウム。反応染料の吸尽染色に使用される。無水芒硝と結晶芒硝が使われている。
4683 . 暈(ぼかし) / gradation // 一つの色が濃から淡へ次第に変化していくようにする技法。また、A色からB色へと次第に変化していくようにする技法。
4684 . 暈し足 ぼかしあし / // 暈しの濃淡部分の長さ。
4685 . 星 / // 型送り・型合せのために型紙に開けられた小孔
4686 . 星糸(ほしいと) / Knop Yarn // 芯糸の周囲に、からみ糸を巻き付け、適当の間隔に太い部分をあらわした飾り糸の一種。
4687 . 補修傷 / mending defect // 補修が不完全なために残った傷跡
4688 . 補助材  Ink Jet用語 / // インクの組材の一つ。インクの適性を整える(変える)もので、乾燥を速化や遅延させたり、 摩擦性を向上させたりと用途に合わせた補助材と作業を行い易くする為の補助材が有る
4689 . 補色 / complementary colours // 加法混色で二つの色光を混合した結果,白色光となる場合の両色光の関係。減法混色では 2 色を混合して無彩色となる場合が補色の関係となる。
4690 . 細糸 / fine yarn // 規定よりも細い糸の織り込み又は編み込み
4691 . 細番手(ほそばんて) / // 番手とは紡績糸の太さをあらわす単位。数字が大きくなるほど糸は細くなる。綿糸では60番手以上、羊毛糸では72番手以上、 麻糸では100番手以上を細番手という。
4692 . 細幅織物 (ほそはばおりもの) / // 織ネーム、リボン、たたみ縁、帯地、ひもなどの細幅の織物。広幅織物に対して織り巾が、13cm以下のものを呼ぶ。
4693 . 牡丹(ぼたん)色 / peony purple // 牡丹の花のさえた赤紫色
4694 . 本染め(ほんぞめ) / // 2回以上染色する場合の下染めの後に行う染色。
4695 . 本吊(ほんづり) / // 紋織物の製織は、タテ糸を1本ずつ運動させて紋様を織り出すもので、次のような複雑な準備が必要である。これらの紋織の装置を仕掛けることを「本吊り」 と呼んでいる。1. 紋様数に応じて必要な通糸把をつくる。2. 目板割りをし、通糸を通す位置を決める。3. 目板に通糸を通し、裏拾いをする。4. 通糸把を竜頭にかける。5. 紋綜絖( もんそうこう )をつり込み、通糸、縦針に連絡する。6. あや拾いをし、タテ糸を通す準備をする。
4696 . 本友禅染め / // 手描きによる友禅染め
4697 . 本練り(ほんねり) / boiling-off, degummin // セリシンを完全に除去して絹本来の風合,光沢,絹鳴りなどの特性を発現させる処理。絹の精練法の一つ。
4698 . マーキゼット  織物組織 / Marquisette // たて糸、よこ糸にメーター間1000回程度の燃りをかけた糸を使い、からみ織りに織った、目の粗い、地薄な、軽目の織物。暑さや密度、 目の粗さはいろいろ。用途:カーテン、タウンウェア、子供服、ベッドスプレッド etc。 フィラメント織物
4699 . マークダウン / mark down // 最初の値入れにより決まった売価から値段を引き下げること。
4700 . マーセライズ(シルケット加工) マーセル化 / Mercerization, silket // 綿繊維を引っぱりながら濃厚苛性ソーダ(23-26度ボーメ 水酸化ナトリウム)水溶液に浸ける加工。膨潤によりシルクの様な光沢が出る事からシルケット加工と称されている。 マーゼライズ(シルケット)加工により、綿繊維に次の効果が付与される。この加工には糸状で、苛性ソーダに浸す場合と 織物や編み物にしてから浸す場合がある。この加工により、 1.断面積が丸くなり、光沢が出る。2. しわになりにくくなる。3.染料の吸収量が増える。濃く染まる。4.強くなる。 1844年イギリス人 ジョン・マーサーによって発見されたところから名付けられた。 レディスウェアなどで光沢とビビッドな色目が要求されるときシルケット加工が広く用いられる。 逆にマットで自然な風合いが求められるカジュアルウェアには使用されない場合が多い。捺染の前処理に必須。マーセル化/シルケットに関しては、本HP「6. 反応染料」参照。
4701 . マーチャンダイジング / merchandising // 「商品企画」「商品計画」などと訳され、よく「MD」と略称される。商品よりのイメージが強いが、本来は「価格決定」「販売形態の選択」 という意味も含まれ、「設定したターゲットに、何をいくらで、どのように提供するか」であるとされる。 マーチャンダイジングの責任者は、マーチャンダイザーと呼ぶが、「MD」と略称されることもある。
4702 . マーベル加工 / // 麻の糸や麻の織物の染色性としわ回復性、かさ高性などを向上させる加工。精錬の段階で繊維を科学的に改質する。
4703 . マイグレーション / migration // バッチ式染色加工で、染料・薬剤が多く吸着した部分から、浴への脱落を経てこれらの少ない部分に移動する現象、又は織物の連続染色及び樹脂加工で、 乾燥時に織物の表面から乾燥していくことに伴って表面に移動する現象。
4704 . マイクロクリスタリンワックス / // 原油精製の際、減圧蒸留残査油から分離される。炭素数30〜60程度、分子量は500〜800程度とパラフィンワックスより大きいため一般に融点が高い。 残査油から分離されているため着色していることが多い。油性原料として化粧品などに配合されている他、増粘剤、固形化剤としても使用されている。 食品衛生法では既存添加物(天然物)とされており、毒性についてあまり調べられていない。
4705 . マイターホールド / // 両側の端を斜めに折り曲げた状態にカットする事。 生産工程(カット加工)参照
4706 . マイヤー毛布 / // 毛布なかでもっとも生産量が多い編み物の生地。カール・マイヤーが考案した編機で製造される。 素材はアクリルを使われることが最も多く、長い毛が密集して立っていて肌触りがやわらか。 編み物なので伸縮性に富みしなやかで、体に密着しやすい。綿やポリエステルを使用することもある。 二重編みの毛布生地の両面にわたったパイル糸をセンターでカットして、2枚の生地に分離。 その2枚の生地を背中合わせ(毛が出てる側が外)に貼付けて、両面が毛羽のマイヤー毛布が出来上がる。 厚手でふっくらした毛布になる。一重編みのマイヤー毛布もあり、ニューマイヤーと称される。薄手で軽い毛布となる
4707 . マオカラー / // ジャケットのスタンドカラーのこと。中国の毛沢東の名が由来。人民服を着ている毛沢東の印象が強いことから、そう呼ばれている。 マオカラーは前中心に向かって、丸く削られているデザインであり衿自ボタンはついていない。 シャツのスタンドカラーの場合は前中心の衿部分にボタンがついている違いがある。また、 学生服のジャケットの詰襟は前中心をホックで閉じるのでマオカラーとは区別する。
4708 . マシーンプリント / machine print // ローラー捺染の事。
4709 . マス(プリント) / strike off (s/f) // マス(プリント)。校正擦り。
4710 . マス(織り) / sample blanket // マス(織り)。見本織り。
4711 . マスターマインド MMP8130. Ink Jet機 / // ガーメント用。印刷サイズ 300mmx500mm。水性テキスタイルインク。一つのヘッドで、CMYK4つのインクを吐出。印刷速度720x720dpi 60秒。
4712 . マスティック / mastic // ベージュを濃くした茶色
4713 . マス見本 / // 捺染、織布工程で、本生産の反物の染め上がり、織 り上がりに先立って作る見本。捺染の場合、本生産 に入る前に、 捺染効果を見るために制作する見本染めのこと。
4714 . マゼンタ / magenta // 紅紫色。光の三原色としては赤 (#FF0000) と青 (#0000FF) を一対一の割合で混合した色に該当し、RGB値では. ( R, G, B ) = ( 255, 0, 255 ). で表される。マゼンタはイアリア北部の町の名からきた色名。
4715 . マッキンかす付き捺染むら 捺染欠点 / soil of mackintosh // マッキントッシュ上にほこりが固着したことによって生じた捺染むら。資料の図中、回転ドラムに一番近いブランケットをマッキントッシュと呼ぶ。 対策:1)(マッキントッシュの疲労が原因であれば)新しいものに取り換える。  2)(捺染生地のほこり付着による時は)捺染布の吸塵装置を取り付けると共に、捺染機の清掃を十分にする。
4716 . マッキン外れ  捺染欠点 / defect due to slipped mackintosh // マッキントッシュが外れたことによって、耳部分に生じたかすれ状の捺染むら。資料の図中、回転ドラムに一番近いブランケットをマッキントッシュと呼ぶ。対 策:1)運転中の操作に十分注意して防止する。2)生地幅に対して、ラッピングクロスおよびマッキントッシュ幅を適正にする。
4717 . マッケンジー / mackenzie // 引っ張り強さを測定する試験機のタイプ
4718 . マッシュルーム / mushroon // 少し紫味の淡グレー
4719 . マット仕上げ / mat finish // つやを出さないようにする仕上げ
4720 . マテリアルリサイクル / material recycle // 廃棄後、素材の物性を変えずに本来の製品用途以外の用途に使用する方法。
4721 . マドラス・チェック  模様柄 / Madras Check // マドラス・はインドの地名で、この地方で織られる先染めの綿の手織りによる平織物を一般にマドラスといっている。 元々この織物は、水夫の頭を覆う生地として作られたもので、草木染めによる特有の発色と染色の「にじみ」が特徴。 草木染めによる特徴の配色でカジュアルシャツ地に広く使われる。
4722 . マニッシュ / mannish // 「男性的な、男っぽい」の意。女性のスタイルに男性的なニュアンスの手法や素材を取り入れること。
4723 . マニラ麻 / Manila hemp // 芭蕉科(ばしょうか)の植物の葉柄から採取された繊維でサイザル麻、ニュージーランド麻とともに葉脈繊維として分類される。 繊維は強力で湿気に強いが硬くて紡績しにくく、衣料にすることはあまりない。ロープや帆布、工業資材として使われる。
4724 . マフ染色 / muff dyeing // 糸を円筒中空状に巻き上げたマフを,パッケージ染色機に充てん(填)して行う染色。
4725 . マラカイトグリーン / malachite green // 青緑色の塩基性有機色素。CAS番号 [569-64-2]。着色力が強く安価であることからよく用いられるが、光により分解する。繊維の他に、 紙やプラスチック製品などにも用いられる。鉱物のクジャク石からつくられた青緑色顔料の色
4726 . マリー / murrey // 英語の意味は桑の実だが、上記 Briish ・・・Standards」で実際に示されている色は典型的な中色ブラウン
4727 . マリメッコ / marimekko // マリメッコ(marimekko)は、フィンランドのアパレル企業で、同社が展開するファッションブランド名でもある。 鮮やかな色の大胆なプリント柄をデザインした商品ラインナップで世界的に知られる。婦人服・紳士服・子供服のほか、 鞄、インテリア用品や食器などの生活雑貨も手がける。日本ではルックが取り扱っている。1951年に「マリメッコ」(Marimekko Oy)が設立された。社名は「小さなマリーのためのドレス」という意味である。1956年にはフィンランド国外への輸出が始まり、 国際的にも認知されるようになっていった。とりわけ1960年のアメリカ大統領選挙で、ジョン・F・ケネディ候補夫人のジャクリーン・ケネディが マリメッコのドレスを愛用していたことが報道されたことで、アメリカでの知名度が急上昇した。 2009年現在、マリメッコはフィンランド・スウェーデン・ドイツ・イギリスに合計26の直営店を持ち、 さらに世界各国の1000を超える店舗でその商品が販売されている。
4728 . マリンコラーゲン / // ヒラメの浮袋から抽出しており、美白、細胞賦活作用に優れている。
4729 . マリンテキスタイル / marine textile // 漁業、海洋開発、マリンレジャー等に使用される繊維。漁網、ロープ、人工漁礁、プラスチック補強繊維(FRP)等
4730 . マリンブルー / marine blue // 海の青からきた色名
4731 . マルーン / maroon // 暗い赤みの茶色
4732 . マルセル石鹸  / marseille soap // 工業用の標準石鹸で、高級脂肪酸のナトリウム塩からなり、充填剤や芳香剤などを含まないものを指している。 元々フランスのマルセーユ地方で作られていたからこの名が付いたとの説がある。
4733 . マルチカラー / multiple colour // 多色
4734 . マルチフィラメント / multifilament // 化学繊維のフィラメントを多数撚り合わせて糸にしたもの。普通の場合、30〜50本合わせるが、特に細いものでは60本以上のものもある。 この反対は、モノフィラメントで、太い糸一本を単糸としたもの。
4735 . マンクスウール / // 英国産ウール。弾力のあるふくらみが特徴。
4736 . マングル / mangle // 被処理布に処理液を均一に付与するため、繊維組織内へ処理液を均等に浸透させる一方、余剰の処理駅を除去する機能を持つ絞り機。
4737 . マンセル表色系 / Munaell's color systrm // アメリカの美術教師の絵具の色の立体的配列と色の表現方法の研究に基づき、 色を、色相、明度、彩度の三属性によって表面色(絵の具の色)を立体的に配置するもの。
4738 . マンセル表色系 / // 修正マンセル表色系のことで、1943年アメリカ光学会の測色委員会で決定された。中心軸に10段階の無彩色があり、これを囲み、円周上に色相がある。
4739 . マントヴァ / // 17世紀後半の広がった形状の女性服。T形の衣服から開発され、ひだが付けられていった。 コルセットおよびペチコート上に着用した。マント。
4740 . マンハッタン / // 切り口を隠すように三つ折りにカットする事。マンハッタンホールドともいう。
4741 . ます見本 / color arrangement checking sample // たて・よこに各種の糸を用いて格子状に製織した柄見本,各色に染めた染色物又は生地に試し刷りをした捺染見本。
4742 . まち / // 動きを楽にするためや、シルエットを出すためまたは容量を増すためにはめ込むパーツ。袖の下にまちを入れて、 腕が上げりやすくしたりする場合の布をさす事もあるし、トートバッグ等の底やサイドの生地(革など他の素材でも)をさす事もある。 バッグの場合、底の部分のまちを底マチと称することもある。
4743 . 前ダーツ / // ポケットの前端近くからバストトップに入っている縫込み。フロントダーツ。胸ぐせ。
4744 . 前身の泳ぎ / fluttering, front curling // 身ごろの前端が波打つこと
4745 . 前身の逃げ / opening at front // 前身ごろの打ち合い位置が開き過ぎること
4746 . 前身の拝み / scissoring at front // 前身ごろの打ち合いの位置が重なり過ぎること
4747 . 前立て / // 前見頃の上前に付ける細長い布。シャツの場合では前立て布が前に見えて付けられている場合を表前立て、プレーンな前端で裏に見返し布がある場合を、 裏前立てと称す。トラッド系のボタンダウンのシャツは表前立て仕様がほとんど。ブラウスやジャケットなどの見返し布のことは裏前立てとはいわない。 単に見返しという。シャツの前端(ボタンがある部分)の仕様には、上記の表前立て、裏前立てのほか比翼仕立てがある。
4748 . 巻きしま / section mark // 部分製経の際のセクション間の張力の不同によって、製織後に光線の反射の相違に原因するしま。バンドしまともいう
4749 . 巻きしわ / apron mark, leader mark // 導布との縫い目の厚さの違いによって、生地の反末生じたしわ
4750 . 巻き外れ / miss lapping and felling // すその三つ巻き、パイピングなどで生地端が完全に巻き込まれずに縫い目から外れること
4751 . 巻き取り傷 / roller mark, take up mark // 編成中に巻き取りローラのやすり目などの傷によって生じた糸切れ
4752 . 巻き板 / // 板巻のための紙や木の板。
4753 . 巻き返し不良 / imperfect winding // かせの巻き返しが不良なこと
4754 . 巻き縫い / rolled hemming, rolled seam// 生地の端を折り返し、内側に巻き込むように縫い合わせる事。生地を巻き、2本針によるダブルステッチで縫う事で、強度のある縫製になる
4755 . 巻取(まきとり) / // 巻取りの装置。織り上がった布を巻き取る装置。
4756 . 巻停(まきてい) / // 製織中任意に巻き取りを停止させる事。
4757 . 撒糊 まきのり / // 亜鉛末を加えた糯米粉の細片を散布する防染法。人間国宝として森口華弘氏が有名。撒糊友禅。
4758 . 膜分離 / membrane separation // 排水処理において,水中の微細な浮遊物,コロイド,溶解性物質などを膜によって分離,除去する操作。
4759 . 枕耳 (まくらみみ) / // 織物の耳組織の一つ。2上がり2下がりの経畦組織で左右の組織を一越ずつずらしたもの。
4760 . 曲げ反ぱつ性 / bending repulsion // 曲げに対してはね返す性質
4761 . 摩擦堅牢度(まさつけんろうど) / colour fastness to rubbing // 染色物の摩擦に対する耐性。白布汚染で評価される。
4762 . 摩擦試験機(まさつしけんき) / rubbing tester // 摩擦に対する染色堅牢度試験に用いる試験機。
4763 . 摩擦変色性 / change in colour due to abrasion // 摩擦した時、色が変化する性質
4764 . 摩擦溶融(まさつようゆう) / frictional melting // 被摩擦体に衝突したときに摩擦熱によって溶融し、損傷すること
4765 . 摩耗試験機(まもうしけんき) / abrasion tester // 摩耗強さの試験に用いる試験機。
4766 . 桝見本 ますみほん / sample // 下染め見本。得意先と配色の検討をするためのもの。
4767 . 抹茶色 / tea green // 抹茶の様な柔らかい黄緑色
4768 . 末糊 まつのり / // 糊の防染力を増すために亜鉛末を加えた防染糊のこと。
4769 . 幻 まぼろし / // 蒸加熱時の不上がり事故。蒸し箱の中で生地どうしが接近しすぎたり接触したりして発色斑がおこる。多くは周囲の色より薄くなる。
4770 . 豆かす ( まめかす ) / // 紋紙に穴を空けたときに出る豆のような紙のくず。ぽちかす。
4771 . 豆描き友禅  まめがきゆうぜん / // 豆汁を加えた染料液で生地に描き染めする方法。炙り描き友禅。暈し染めにも使う。
4772 . 繭(まゆ) / Cocoon // コクーン。まゆ。
4773 . 丸巻き / // ロール巻きのこと。出荷またはカットの機械にかけるためにロール状に巻くこと。
4774 . 丸胴 / // 筒状に編み上げたボディ。サイドに縫製の無いのが特徴。
スウェットやTシャツに多く見られる形。見た目はやや細めで着た時の印象はスッキリしている。
4775 . 丸編み / circular knit // 筒状に編んだニット。くつ下、下着。セーター等に使われる。
4776 . 丸編み機 / // 円形の編機で編地を筒状に編んでいく。大きな筒を編む大寸から、小さな筒を編む小寸まで、いろいろな大きさの丸編機がある。 肌着の場合はサイズに合わせて、寸法の違う編機で編地をつくる。この脇に縫い目のない肌着になる。 セーターの編地を作る、左右に編機のヘッドが動くものは横編機といい、かつてよく家庭にあった手横編機を大きくしたようなもの。 また、経糸を整経して隣の糸に絡ませて編む機械は、縦編機と呼ぶ。
4777 . 真綿(まわた) / Floss Silk // 繭を薬品またはあくで煮て、わた状に引きのばしたもの。
4778 . 慢性毒性 / Chronic Toxicity // 一般的には、動物の平均寿命に相当する長期に渡り、化学物質を投与した時に生ずる中毒症状の毒性をいう。急性毒性に対する用語で、長期毒性とも言う。内容 的には、一般毒性(血液学的、臨床化学的、病理学的な変化)、発がん性、繁殖障害、催奇形性、その総合的な影響の結果としての寿命の短縮などをさす。慢性 毒性試験では、人が農薬などの化学物質に長期間暴露された場合の毒性と用量の関係を明らかにし、 全く毒性の認められない限度(最大無作用量)を明らかにするのが目的である。
4779 . ミクロフィブリル / Microfibrils // 繊維の元となる二次元高分子が集まって基本となる単位を形成したもの。綿の場合は、セルロースミクロフィブリル。ウールの場合は、ペプチド鎖によるミクロ フィブリル。
4780 . ミクロボイド / microvoid // 合成繊維の内部に点在する微小な空隙、繊維製造時に偶発的に生ずるものと、機能性を与える為意図的に発生させるものがある。 ミクロボイドが多い場合、強度は低下するが、染色速度は上がる。また、乱反射の結果濃染効果がもたらされる。 吸収性・保水性を示す事もある。
4781 . ミシン糸 / machine sewing thread // ミシン縫いで使う糸で、カタン糸ともいう
4782 . ミスカット / miss-cut // シャットルレスルームで、給糸カッターでカットされないよこ糸の織り込み。パイルがカットされずにループ状になっていること
4783 . ミスルトウ / mistletoe // やや灰色がかった中色グリーン
4784 . ミセル / micelle // 1) セルロースなどの高分子物質を構成する微結晶(クリスタリット-crystallite) 2) 界面活性剤などの分子またはイオンが数十個から数百個集まってつくるコロイド粒子。
4785 . ミッチャ / mealy print // 捺染部分があばた状又はざらついた,はん点状のむら(斑)になる加工欠点。
4786 . ミッドナイトブルー / midnight blue // ミッドナイトは真夜中の意で、非常に暗い黒に近い青
4787 . ミドリング / middling // 米綿アプランドの格付けの一つで、色合い、葉ごみ、綿繰り状態によって判定され、略記M。中。
4788 . ミニマムロット / minimum lot, minimum quantity // ミニマムロット。最小加工数量。
4789 . ミネラルターペン / mineral turpentine // 石油系の溶剤。捺染の分野では顔料樹脂エマルションのり又はハーフエマルションのり調製用の溶剤として用いられる。ミネラルスピリットともいう。
4790 . ミヤコシ  ITMA2015 Milano  Ink Jet機 / MTP-1800, MTP-3400 // ワイドフォーマットシリアルプリンター
4791 . ミューテッド・ストライプ  模様柄 / Muted strip // しまの境界がはっきりしない、ぼけた感じのしま柄。
4792 . ミョウバン / alum // 1価の陽イオンの硫酸塩 MI2(SO4) と3価の金属イオンの硫酸塩 MIII2(SO4)3 の複塩の総称。 一般には硫酸カリウムアルミニウムの水和物(Al2(SO4)2・K2SO4・12H2O) カリミョウバン)をさす。 熱水に溶けやすく、水溶液は酸性を示す。エタノールには不溶。染色加工には、カリミョウバンの他に、 ナトリウムミョウバンも用いられる。用途は、媒染剤<、繊維の防水加工、水の浄化剤、皮のなめし剤など
4793 . ミラクル・ケア / Miracle Care // 東洋紡の高度W&W加工の商標。VP加工の一種。柔軟処理をした生地を縫製し、ホルマリン・ガスなど数種類のガスで処理し、 洗濯に対する形状の安定性を与える加工。
4794 . ミラニーズ  編み組織 / milanese // ミラニーズ編機で編まれる経編の一種。左右斜めに走る柄が特徴。編地の性質は、経編と緯編の中間に近い。 色糸を使って斜め格子を出す以外あまり変化模様が出せず、用途は限定され生産量も少ない。用途:スカート、ドレスなど。
4795 . ミラノリブ / milano rib // ミラノリブ ゴム編みと袋編みを組み合わせた編地。2列の針を用いた編み機で、2つの針床の針を順番にまわし編みをして、筒状の編地にする。 両面が同じ編み目になり、蜂巣織(ワッフル)様の細かな矩形の畝が顕れる。 伸縮性が少なく、ジャージーにしてはしっかりし、本縫いによる縫製に適している。ジャケットやシャツ、ドレスなどアウターのアイテムに適している
4796 . ミリスチン酸 / myristic acid // 炭素数14の飽和脂肪酸。気泡性、泡もち、洗浄力に優れ、きめ細かい泡をつくる。ココナッツ油、パーム核油、ラードなどに含まれる。 C13H27C(=O)OH
4797 . ミリング型酸性染料 / milling acid dye // 酸性染料の中で,染料の分子量が比較的大きく,湿潤堅牢度に優れる染料。主として羊毛の先染めに使用される。
4798 . ミルド仕上げ / milled finish // 梳毛(そもう)織物に施す仕上げ。布面に短いケバをうっすらと持ち、織り目を見せる。ミルドとはマイルドの意味。 ロープ洗浄し、縮じゅう、起毛・せん毛を行い、表裏ともに細かい毛羽を残す。
4799 . ミンク油 / mink oil // ミンクの皮下組織から得られるオイルで、保湿作用に優れている。皮製品の手入れにも使われている。
4800 . ミントグリーン / mint green // 淡い緑色。
4801 . みみ耳裂け傷 / cut selvage, selvage fissure, selvage tear // 耳部分の裂け傷
4802 . 三子糸(みこいと) / three-folded yarn // 3本の単糸を撚り合わせて一本にした糸のこと。一般に織物やニットにはあまり多くは使われていないが、縫い糸や刺繍糸には三子糸が広く使われている。
4803 . 三子撚り(みこより) / // 3本の単糸を撚り合わせて一本の糸にしたもの
4804 . 三つ杢糸(みつもくいと) / // 異なった3色の同じ太さに糸を撚り合わせた糸。紳士服地のポーラによく使われ、この糸を使ったポーラを三つ杢ポーラという。
4805 . 未延伸糸(みえんしんし) / undrawn fiber // 明確な延伸をしていない合成繊維。ポリエステルで、溶融紡糸において速度が遅い場合、一般に未延伸糸となり、 結晶化度が低く非晶領域の配向性も低い、この結果、繊維の伸びが大きくなり、低強度である上に熱による収縮も大きい、 つまり工業製品としては欠陥品となる
4806 . 未熟綿 / immatured cotton, dead cotton, unripe cotton, Lmmatured Cotton // 綿繊維壁の肥厚生長が不完全で第2次壁が十分に発達していない綿繊維。成熟綿に比べて、空道は大きく、天然撚りは少なく、 強度は弱く、染色性は(染料によって異なるが)一般に劣る。織物上のネップの原因となる。
4807 . 蜜柑(みかん)色 / Tangerine-orange // ミカンの表皮のオレンジ色
4808 . 見掛収縮率 / apparent shrinkage percentage // 回復操作を行わずに測定した収縮率
4809 . 見掛繊度(みかけせんど) / apparent fineness // 任意の状態で測定したときの繊度
4810 . 見掛番手(みかけばんて) / apparent yarn count // 任意の状態で測定したときの番手
4811 . 見掛比重(みかけひじゅう) / apparent specific gravity // 任意の状態における見掛上の体積の比重
4812 . 見掛密度(みかけみつど) / apparent density // 任意の状態における見掛上の単位体積当たりの質量
4813 . 見切り / bargain sale // 見切り。最終処分。
4814 . 見返し / // 前身の端、襟ぐり、袖口など服の縁の裏側に付ける布。表地と同じ生地を縫い合わせて使うのが一般的だが、デザインとして、別布を使うこともある。 見返し布に芯地を接着して補強することも多い。 裏側の見返しに芯地を接着する事で、表地はソフトで芯地接着による当りも出ない自然な風合いを維持出来る。 ブラウスやシャツの場合特に、見返しに芯地を貼りボタンホールを開けた部分の補強にする。
4815 . 密度 / density // 織物を構成しているたて糸及びよこ糸の、単位長さ間にある本数。 編物を構成しているウェール及びコースの、単位長さ間にあるウェール及びコース数。 度目ともいう。
4816 . 密度計 デンシメータ / densimeter // 通常、織物には、デンシメータ(ガラスに刻まれた正確な間隔のスケールと目的織物の干渉縞(モアレ)により、織物の糸数を知る)を使用する。
4817 . 密度不足 / lack of density // 規定の密度に満たないこと
4818 . 水色 / aqua // 淡い緑味がかった青
4819 . 水堅牢度 / color fastness to water // 染色物の水に対する耐性。変退色と白布汚染とで評価される。試験方法は,JIS L 0846 参照。
4820 . 水玉  模様柄 / dot
4821 . 水滴下堅牢度試験 / test for color fastness to water spotting // 染色物に水が滴下した時の色変を試験する。JIS L 0853-94。
4822 . 水元  みずもと / // 蒸し後に、糊や不要の染料を洗い流すための水洗
4823 . 水鳥羽毛 / Waterfowl Feathers // 水鳥(あひる、がちょうなど)から採取した羽毛。
4824 . 耳(みみ) / selvage, selvedge, fabric edge // 生地の縦方向に対し両側にある3〜5mmの織り組織が密になっている縁(へり)のこと。耳にはメーカー名、デザインテーマ名、使用した色、 型合わせの目印などが捺染されていたり、織り込まれている。耳にしないで、地にだけ捺染することを「耳うちにする」という。
4825 . 耳つれ / tight selvage // 耳組織の引きつれ。耳つりともいう
4826 . 耳むら / uneven dyeing on selvage // 耳部分に染着差を生じた染めむら
4827 . 耳汚れ / soiled selvage // 耳部分の汚れ
4828 . 耳寄り / line out pattern // 柄又は模様が片方の耳に寄り過ぎていること
4829 . 耳糸(みみいと) / // 耳を作り出すためのタテ糸。場糸とは別に整形し、場糸の両側に織り付けて用いる。
4830 . 耳糸緩み / loose selvage, slack selvage // 耳部分のたて糸の緩み
4831 . 耳傷 / selvage defect // 耳部分に生じた織り傷の総称
4832 . 耳焼け / discolouration of selvage, fading of selvage // 乾燥及び熱処理によって生じた耳の焼け状のむら
4833 . 耳折れ / curled selvage // 耳部分の折れ曲がり
4834 . 耳折れ / selvage turndown // 耳折れの状態で染色したことによって生じた重なり部分の筋
4835 . 耳組み不良 / cut leno // シャットルレスルームで、耳絡み状態の不良又は耳絡み糸がないために生じた耳組織の崩れ。耳絡み不良、絡み糸切れともいう
4836 . 耳白 / unprinted selvage // 耳部分の折れしわによって、重なり部分がな染されずに生じた白地
4837 . 耳不良 / defective selvage, poor selvage // 耳裂け、耳つれ、耳糸緩み、耳汚れなどの耳部分の欠点の総称
4838 . 耳幅不ぞろい / irregular selvage // 耳幅が不均一なこと。耳不整ともいう
4839 . 耳崩れ / broken selvage, rough selvage // 耳組織の部分的な崩れ
4840 . 耳房不良 / fringe defect uneven fringe // シャットルレスルームで、耳房の長さ不良又はヒートカットによって生じた耳端の溶融
4841 . 海松(みる)色 / sea moss // 黒色掛った黄緑色。名は海藻のミル(海松)にちなむ。Olive Greenに近い
4842 . ムーシュ / // (シミなどを隠すために顔に貼る)小さな黒いパッチを意味するフランス語。17世紀の後半に流行し、18世紀に発展した。
4843 . ムートン / mutton // 羊の毛の敷皮
4844 . ムスクテールカフス / // 袖口に装飾されるフレア状のカフス。フランス語で“銃士”を意味するムスクテールカフスに由来。
4845 . ムンゴ / mungo // 縮充した毛製品などのくずから得られる繊維。
4846 . むらプリント / // 染めむらを意図的に布面にあらわすプリント。あるいは あらわしているプリント下地のこと。
4847 . むら染め / uneven dyeing, speckled dye // 染色が均一に行われず,被染物上に濃度及び/又は色相差が見られる状態。
4848 . 無機化合物系抗菌剤 / // 銀、銅、亜鉛、チタンなどの金属イオンは抗菌作用を有することが知られている。これらの金属イオンは、 微生物の細胞中のSH基と反応して水素イオンを発生し、微生物の酵素タンパクや細胞膜を破壊する。 無機系の抗菌剤はこれらの金属イオンを無機化合物に担持させたもので、無機担持体としてゼオライト、リン酸カルシウム、 ハイドロキシアパタイト、シリカゲル、溶解性ガラスなどが利用されている。 最近では、抗菌作用が強く人体に対する安全性も高い銀イオン系が用いられている。
4849 . 無機繊維(むきせんい) / inorganic fibre // 無機質、すなわち鉱物質からなる繊維で、金属繊維・ガラス繊維・岩石繊維(ロックファイバー)がこれにあたる。 また有機繊維であるアクリル・レーヨンなどを炭化してつくられる炭素繊維も無機繊維である。
4850 . 無限染浴 / infinity dye bath // 染色前後において、染浴中の染料濃度が一定とみなせる染浴。 例えば、染色中減少した染料分を随時追加して行くインジゴロープ染めなどがこれに当たる。
4851 . 無彩色 / neutral colour // 白、黒、グレーの色調のない色。(=ニュートラル・カラー)
4852 . 無双  むそう / // 表・裏地とも同じ生地を使って仕立てた袷着物。無双羽織。
4853 . 無地(むじ) / // 模様のない織物。
4854 . 無地糸(むじいと) / // 単色の糸。糸染め、あるいはわた染めした繊維などで作った糸。
4855 . 無地染め(むじぞめ) / plain dyeing, solid dyeing // 織物、ニットを浸染して、一つの色に染める染色。
4856 . 蒸し / steaming // 染料液・色糊を付けた生地を蒸気で蒸して染着させる行程。・引染め後乾燥させず直ちに蒸すことを濡蒸という。 ・引染め後乾燥させてから蒸すことを空蒸という。 ・型友禅で色糊を使ったものや、濃色で引染めされたものは事前に湿り気を与えてから蒸す。これを湿り蒸という。 京都の蒸し屋では、蒸の後、水洗や、水元も一貫して行う。
4857 . 蒸しむら / uneven steaming // 蒸熱の不均一によって生じた発色のむら
4858 . 虫汚れ / stain by insect // が(蛾)などの虫が押しつぶされて、しみとなって付着した汚れ
4859 . 無電解めっき / electroless plating // 繊維などの不良導体に対し還元剤と触媒とを用いて,銅,ニッケルなどの金属をめっきする加工。電磁波シールド材に用いられる。化学めっきともいう。
4860 . 無店舗販売 / non store retailing
4861 . 無製版捺染,デジタル捺染 / printing without plate,digital print // 予め作成した版や紗(スクリーン)を使わずコンピュータの指令で直接布に印捺する捺染法。 ⇔有版捺染。 本HP「18.デジタル捺染」参照。
4862 . 武藤工業 ValueJet 2628TD  Ink Jet機 / // ピエゾインクジェット方式。最大作画幅 2,622mm。昇華転写インク、ダイレクト昇華インク 色数 8、6、4×2、4(2種類) 。 720/540/360dpi(全14モード) 。360×720dpi2パス双方向作画で最高約25m2/時間。
4863 . 結び目不良 / defective knot // 糸の結び目が、解けたり又はその長さが不同で切り端が不ぞろいのもの
4864 . 胸ぐせ / // ポケットの前端近くからバストトップに入っている縫込み。フロントダーツ。
4865 . 無撚糸(むねんし) / // 撚りのない糸。紡績糸は撚があるので、糸の中の1本1本の繊維がからみ合い糸になっている。 撚りがないと、繊維が素抜けてしまい、織物や編地にすることはできない。 撚りが単位長さ当たり20回の糸を無撚糸にする為に、水溶性の糸と合わせて逆方向に20回撚って双糸にする。この時元の糸は無撚糸になっているが、 水溶性の糸(PVAの糸)が20回の撚りで絡んでいるのでそのまま生地にすることができる。 生地にした後、染色等で水につけることで、水溶性の糸は溶けてなくなる。
4866 . 班濃(むらご) / // 村濃、叢濃とも書く、ぼかし染めの一種。
4867 . メーカー / apparel manufacturer // アパレルメーカー
4868 . メース / mace // 中色赤茶。ナツメグの皮の色。
4869 . メートル / // 意匠図における色数のめやすになるもの。
4870 . メートル番手 / metric count // 質量1g当たりの長さのメートル数
4871 . メイズ / Mays、Maize // ともろこしの葉を原料とする植物繊維。かごや、バスケット。インテリア等の材料として使われる。色名として淡い黄褐色。
4872 . メザシ / // 筬入れ作業をする時使用する。筬の手前から筬歯の間に目刺しを入れて、向こう側のタテ糸を引き出す。
4873 . メス切れ不良 / under trimmer defect // メスの切れ味不良によって、切り口がささくれて見苦しいこと
4874 . メタメリックマッチ / metameric match // 分光反射率の分布状態は一致しないが、特定の分光分布を有する光源下では色見本と等色して見える状態。条件等色。
4875 . メタリック・ヤーン / metallic yarn // 金属糸と言われている。金・銀・銅などの薄い箔を巻いた糸を始め、プラスチックフィルムの細い糸状のもの、 アルミニウムなどの金属シートを糸状にしたものなどがある。
4876 . メチルセルロース  糊剤 / methyl cellulose // セルロースは分子構造中で(-OH)どうしが水素結合を形成していてこれが分子自体を堅くしているので水に不溶。セルロースの(-OH)を疎水性を与える メチル基(-CH3))に「部分的に」置き換えてやると、水素結合が少なくなって水に溶けやすくなり糊剤として使用出来る様になる。
4877 . メッシュ / Mesh // ふるい絹、網、亀甲紗(きっこうしゃ)、チュールなどの目をいい、密度、寸法を表わす
4878 . メッシュ / mesh // スクリーン紗の網目密度は、1インチ間の糸の打ち込み本数で表しそれをメッシュと呼ぶ。なお、CGS単位では系では、1cm間の糸の本数をラスタ (raster)と呼ぶ。手捺染では、70〜90メッシュ。 オートスクリーンでは、素材や構造特性、柄に応じて、およそ80〜200メッシュの範囲から選択される。
4879 . メディア  Ink Jet 用語 / media // インクジェットプリンター用に特殊加工が施されたプリント用紙の事、材質には塩ビシートやターポリン、布等もある
4880 . メドーグリーン / meadow green // 牧場で見る緑色
4881 . メドテキスタイル / // 病院、衛生・医療機材などに使用される繊維。人工血管、人工透析モジュール、手術着、衛生用品、包帯等
4882 . メニスカス  Ink Jet 用語 / meniscus // 液体の表面が表面張力等の力によって凹んだり、盛り上がったりする状態のことを言う。インクジェットのインク滴においてもメニスカス形状が重要になり、イ ンク速度や着弾精度に影響を及ぼすことがある。
4883 . メランジュ(仏) / //「混合、寄せ集め」(・ニット:色々な糸を寄せ集めて編んだニット)(=ミクスチャー)(=メランジ)
4884 . メランジ調 / // 新合繊のポリエステル・フィラメントのカチオン可染糸と 普通の糸を撚り(より)合わせた糸で織った布を反染めし てあらわしたメランジのような効果。
4885 . メリノウール / merino wool // スペイン原産のメリノ種の羊毛で、オーストエアリア・アメリカ・フランスなどで改良種がつくられた。非常に細く、柔らかく、弾性にも優れ、 色の白い最も上質な羊毛。細番手の梳毛糸(そもうし)を紡出しやすく、スーツ・ドレスなどの高級梳毛織物に使われる。 繊維自体が呼吸をするので、夏は涼しく、冬は暖かい。濡れても保温性を保つ。
4886 . メリヤス糸 / knitting yarn, hosiery yarn // ニット用の糸。編み糸
4887 . メリヤス製造業 / knit maker, knitter // 編物製造業、ニット製造業
4888 . メルトインデックス / melt index // メルトフローレート(Melt flow rate)とも呼ぶ。熱可塑性樹脂の溶融時の流動性を表す数値
4889 . メルトン 織物組織 / melton // 平織または綾織の,表面を縮充させ,短く毛刈りして仕上げた紡毛織物の一種。語源は、英国の狩猟地メルトン・モーブレイ。
4890 . メンコ / // 防水紙の上に1mm程度の糊層を持った防染糊で主に紋の防染に使う。
4891 . めいせん / // たて糸に練染めの絹糸又は絹紡糸、よこ糸に練染めののし糸又は玉糸若しくは絹糸を使用した、主として平織の着尺用小幅織物又はこれに類似の織物。
4892 . めくり検査 / turning over inspection // 検査生地をめくって裏を検査する事
4893 . 明順応 / light adaptation // 暗いところから、いきなり明るいところに出ると最初はまぶしくてみえないが、しばらくする(0.2秒から10秒)と明るさになれて見えるようになる事。
4894 . 明度 / colour tone // 色調
4895 . 明度 / value, lightness // 色の明るさを表す色の三属性のひとつ。 測色 value
4896 . 明度対比 / brightness contrast // 明るさの異なる2色が影響し合い、色みが変わって見えること。
4897 . 迷彩柄  模様柄 / camouflage pattern
4898 . 目板(めいた ) / // 紋織物用綜絖の通糸(つうじ)を順よく配列するために通糸に見合う数の小孔をあけた木板。
4899 . 目移し柄のゴム編  編み組織 / // 目移しを行うことでいろいろの柄を出せることは平編でもゴム編でも同様である。セーター、ポロシャツ、婦人用下着に使われる。
4900 . 目落ち / drop stitch, transfer miss // 編み目移しのときに生じた編み目の外れ
4901 . 目返し めがえし / // 下染後、防染して地染めすることにより、下染めの色を効果的に現すこと。
4902 . 目硝子 (めがらす) / // ラッパを使用しない弓さす(弓形の金属板を付けたシャトル)でちぢの先に付ける硝子の輪。ヨコ糸にテンションをかけるための一部品。
4903 . 目付け(めつけ) / fabric weight, weight per square-meter // 単位面積あたりの繊維の重量を表す単位で、1平米あたりのグラム数。
4904 . 目抜け / skipped pick // たて糸のつなぎ目などによって、よこ糸が十分に打ち込まれず、すだれ状になっていること
4905 . 目引き / // 一旦染めた生地の柄や糸目の色調を変えるために適当な染料液で引染めすること。
4906 . 目むき(地割れ)  捺染欠点 / imperfect penetration // 生地を伸ばしたり折ったりした場合に白地がむきでるもの。色糊の粘度、スクリーンメッシュ、スキージ圧等の不適正により色糊が浸透不良の場合に発生する。  対策:1)色糊の粘度を下げ浸透を良くする。 2)スキージ圧を高める。 3)二度搔きする。
4907 . 目寄れ / distortion and slippage of yarn. pulled stitch // 摩擦などによって織物のたて糸とよこ糸の交差する位置がずれたり、片寄ったりすること。 編物では、隣接した編み目が互いに反対方向に寄って透き間を生じること
4908 . 目割れ / tear drop, teariness // だ円形状によこ糸がずれていること
4909 . 綿 / cotton // ワタ(学術名 Goossypium、英語名 Cotton Plant)という植物の種子から採れる天然繊維。主として、熱帯、亜熱帯地方に育成する1年生草木の種子を覆う(種子毛)綿花から採集される。 様々な分類方法がある。特性・天然撚り(よじれ)を持つため糸状での滑脱がない。・吸湿性に富み、洗濯、熱に強い。・染色性がよい。 ・柔らかく肌触りが良い。・しわになりやすく、ぬれると収縮しやすい。・長時間の日光により、黄変、脆化(ぜいか)しやすい。 ・酸に比較的弱い。
4910 . 綿花(めんか) / Cotton Ball // 主として原料の商取引に使用される言葉で、綿の種子から剥脱した繊維。
4911 . 綿糸(めんし) / Cotton Yarn // 綿を原料とした糸。
4912 . 綿番手(めんばんて) / cotton count // 綿糸など、綿紡方式の紡績工程で紡績した糸に対して使われる太さの単位で、英式番手とも言われる。 重さ1ポンドで840ヤードの長さのある糸を一番手といい、1ポンドの重さを一定にして840ヤードの何倍の長さにあるかによって番手が決まる。 すなわち2倍あれば2番手となる。番手の表示はsを用い、20s(20番手の単糸)40s/2(40番手の双糸)と書く。
4913 . 面相 めんそ / // 面相筆。細い線や細かい模様を描くための筆。
4914 . モアレ(杢目)  捺染欠点 / moire // 捺染模様に杢目が現れたもの。
スクリーン紗又はローラのロレットとプリント下生地の糸目が干渉した場合に発生する。  対策:1)スクリーンをバイアスに張る。(平織物では右バイアスにする。) 2)流動性の高い糊剤を使用し、遊離水を減少させて糊の粘度を高める。 3)スクリーン紗が生地に密着するようクッション台を用いる。
4915 . モアレ加工 / // モアレ模様を与える加工。杢目(もくめ)出しともいう。 平織りの目透きの織物を2枚重ねると見えてくる柄を モアレという。横畝(うね)のある織物を2枚重ね合わ せて圧力をかける。あるいは模様を彫刻しているカレ ンダーで型付けする。
4916 . モアレ仕上げ / moare finish // 織物上に木目状の光沢模様を付与するカレンダ仕上げの一つ。たて糸が圧迫された部分と圧迫されない部分とで光の反射に差が生じ木目模様となる仕上げ。
4917 . モービルテキスタイル / mobile textile // 自動車、飛行機、宇宙航空機等に使用される繊維。タイヤコード、安全ベルト、エアバッグ、クッション、カーボディシート・カバー類等
4918 . モーブ / mauve // 薄く灰色がかった紫色で、マゼンタよりも灰色・青みが強い。英国の化学者パーキンが1856年にコールタールから合成した染料。
4919 . モール糸(シェニールヤーン) / // シェニール(フランス語で毛虫の意味)ヤーンともいう。毛虫の様に芯糸の周りに同じ長さの柔らかい毛が覆っている糸。モール糸で編んだり、 織ったりした布のことをシェニールという。 製法は一定間隔で経糸を間引いて織った織物を経方向に引き裂き、その経糸を束ねて浮いている緯糸を毛にしてモール糸にする方法など数種類の方法がある。
4920 . モール織 / chenile cloth // シュニュール・クロス、単にシュニールともいう。飾り糸の一種であるモール糸(シュニール糸)をよこ糸にして織った織物。 モール糸は、糸全体にパイルをもつパイル糸である為、この織物も一種のパイル織物である。また、 モール糸は一度織った織物を引き裂いて作った糸で、この糸を使った織物は、 二度織機にかけておられたことになるため、再織(さいおり)ともいう。婦人帽子類などに使われる。
4921 . モカ / mocha // 褐色がかったチョコレート色
4922 . モケット / Moquette // いす張り地などに使用するたてパイル織物。
4923 . モジュラス / modulus // 弾性率
4924 . モスグリーン / moss green // 苔色
モスグリーン
4925 . モスリン  織物組織 / Muslin // モスリンは、唐縮緬(とうちりめん)、メリンス、ムスリーヌ、モスともいう。 モスリンの名前はメソポタミアのチグリス河西岸の都市モスルで最初につくられたことに由来している。 薄地の平織物で、捺染をして使う場合が多く、捺染の少ない毛織物の中では特異である。また毛織物のほとんどがダブル幅で、双糸使いである。 モスリンは大衆的な量産生地で、捺染をして婦人、子供服地に広く使われる。毛織物
4926 . モス仕上 / moss finish // モスは苔(こけ)で表面が苔に似た仕上げ方法のこと。紡毛織物の仕上げ方法の一種で、 縮充(しゅくじゅう)後、起毛して、毛羽(けば)を立たせるように刈り揃えた仕上げのこと。
4927 . モダール / modal // 高強度及び湿潤時高弾性率のセルロース繊維。調湿時の引張強さBc及び湿潤状態で伸び率が5%となるのに要する強さBMは,以下による。Bc≧1.3 √T~t +2Tt, BM≧0.5√T~t  ここでTt:線密度(単位長さ当たりの質量)[dtex]
4928 . モダクリル / modacrylic fiber // アクリロニトリルを原料にした合成繊維で、アクリロトリルの含有量の低いものをアクリル系繊維(モダクリル)といい、アクリル繊維と区別している。 性質はアクリルに似ているが、難燃性がこれに加わる。 1951年、米国でアクリロトリルが6に対してポリ塩化ビニールが4程度の割合で共重合させた繊維が、ダイネルの商標で生産された。
4929 . モッサ仕上げ(もっさしあげ) / moss finished cloth // 紡毛織物に施す起毛仕上げ。布表に短い直立しているケバを密に持っている。直立させる仕上げの代表的存在。
4930 . モデレート・トーン / moderate tone // モデレートは「節度のある、中くらいの、適度の」の意味。中間色の明度、彩度が中くらいの穏やかな色調のこと。(=ダル・トーン)
4931 . モノアゾ染料 / monoazo dye // 染料分子中にアゾ基を一つしか持たない染料
4932 . モノクローム / monochrom // 「単色、単色画、単彩画」の意味で、白、黒、グレーのものを総称する。(=モノクロ)
4933 . モノクロルピリミジン / monochloropyrimidine // モノクロムピリミジンは、反応染料の反応基の一つ、Levafix E-Aなど。
4934 . モノトーン / mono tone // 単独色
4935 . モノフィラメント / monofilament // 紡糸の過程で、ノズルから出てきた一本一本の化学繊維を単繊維として、それぞれ糸にしたものを指す。 普通は太い縫い糸・釣り糸・ブラシ糸などに用いられる。 複数の繊維の束からなるマルチフィラメント(普通30〜50本を寄り合わせたもの)の対語
4936 . モノポリ / monopoly // 独占販売。独占販売権。独占企業。
4937 . モヘア / mohair // アンゴラ山羊の毛のこと。生産地はトルコ・米国・南アフリカ。滑らかで白く美しい光沢をもっている。羊毛と混紡して、梳毛糸か紡毛糸にする。 紡毛糸はニットウェアに、梳毛糸は夏服地に、極太の刺しゅう毛はカーペットに使われる。
4938 . モールレース / chenille lace // 柄又は模様に(芯糸に毛または絹糸を巻きつけた毛虫のような外観をもつ)シェニール糸を使用したレース
4939 . モル吸光係数 / molecular extinction coefficient // 1 cmの厚みをもつ1 mol/lの溶液中を光が通過したときの光の強さの比の逆数。単位はl/(mol・cm)
4940 . モロケン 織物組織 / Marocain Crape // 絹のモロケンは平ちりめんの一種。粗い大きなしぼは一般に「鬼しぼり」といわれている。用途:ワンピース、ツーピース、風呂敷 etc。フィラメント織物
4941 . モロコシ / // まくらみみ(枕耳)の組織で、地と耳の間に用いて、耳の波打ちや折れ曲がりを防ぐ目的。朱子織りに特に使用される。
4942 . モロコシ織り 正則ななこ織 / regular mat weave // タテ糸・ヨコ糸とも2本以上の糸で、平織のように組織させ、かごの編み方のようにあらく浮沈させたもの。表面がトウモロコシのように見える。
4943 . モロッコ縞  模様柄 / Morocco stripe // モロッコ地方の柄、イスラム的な配色とアラベスク柄が特徴。
4944 . もぎとり綿 / Snapped Cotton // 小枝、がくとともに手でしごいてつみ取った綿花。
4945 . もく流れ / uneven pattern by fancy yarn // スラブ糸、意匠糸、かすり糸などの変化のある糸を使った場合、その部分に配列された模様が不均一になること。 模様の現れ方によって、かすり、きっこう(亀甲)、もく流れともいう
4946 . もつれ節 / waste // 生糸の大節の一種で、繭糸又は生糸がもつれつき、糸が大きな塊状となったもの
4947 . ももた / // 「百太」もしくは「桃太」と書く。木綿地の下絵を描く為に使用する赤色の色素のこと。 (絹地には青花を使用。)緋粉とも呼ぶ。
4948 . 網版 / // 色の濃淡を網点の大小によって表した凸版の総称。
4949 . 萌黄(もえぎ)色 / // 春先に萌え出る若葉のようなさえた黄緑色
4950 . 木版染 / // 凸版模様を彫刻した木版で染色する方法。板目木版。木口木版。更紗染め等に用いる。
4951 . 目的繊度 / intended size // 生糸又は玉糸を生産するときに目的とした繊度で、検査、格付けに用いる繊度区分
4952 . 杢糸(もくいと) / grandfille yarn // 同じ太さの2本の異なった色の単糸を撚り合わせたもので、からみ糸ともいう。
4953 . 杢調(もくちょう) / // 杢糸(もくいと)を用いて、織り表した配色効果を染色によって似た感じにあらわしたもの。
4954 . 杢目(もくめ) / moire // モアレ。 1) ダブルトリコットで、裏地がずれて生じた干渉しま。 2)仕上げ加工で、織物に生じたもく目状の光沢むら。 3)な染のスクリーンの布目が生地と重なって生じたもく目
4955 . 元羽軸(もとうじく) / Quill Point // フェザーの場合は、羽枝が着生していない軸の根元部分。ダウンの場合は、羽枝が着生している部分。
4956 . 元糊(もとのり) / stock paste thickne // 捺染糊を造るための元になる糊
4957 . 戻し金加工 もどしきんかこう / // 型染め時、合成樹脂を型付けして染め上げ、溶剤でその表面を一部溶解、粘りを戻して金箔などを貼り加工する。
4958 . 持ち帰り貿易 / Outward Processing Traffic // 日本から生地を輸出し、海外で縫製して衣料品として輸入すること。
4958 . 百塩茶 ももしおちゃ / // 羊羹色。何回も染重ねた濃い紫褐色。
4960 . 諸撚り(もろより) / // 2本の単糸を撚り合わせることを諸撚りといい、諸撚りした糸を諸撚り糸、または双糸・撚り糸とも言う。 フィラメント糸の場合は、無撚の単糸を2本撚り合わすことを片撚り、下撚りのかかった単糸を寄撚り合わすことを諸撚りといい区別している。 一般的に紡績糸の場合は双糸といい、絹糸の場合に諸糸という言葉を使う。
4961 . 盛り金 もりきん / // 接着剤を筒・型で盛り上げて立体的に表現する金加工。
4962 . 揉箔 もみはく / // 紙を揉んだ状態のひび割れ状に表現した箔加工。真綿を引伸した型で接着剤を付け付け、金箔を貼る技法。
4963 . 模様狂い / unbalanced pattern // 紋紙の誤り又は機械の調整不良によって生じた柄崩れ
4964 . 紋くせ / uneven figure // 紋の配置、組織、形などの不備によって生じた生地面の不均一な部分
4965 . 紋屋(もんや ) / // 紋織物の図案を紋意匠図に作図する業者。
4966 . 紋機(もんき) / // ジャカードのこと。
4967 . 紋串(もんぐし ) / // 紋紙をジャカード機に掛けるに際し、順序よく紙流し上に整理するため、紙数20〜30枚ごとにその編目に挿入する鉄線。
4968 . 紋口(もんくち) / // 紋紙の製作に必要なジャカード機の紋針数。(普通400口は464本あるが、紋口396、360、288、228などという模様に使用する針数。)
4969 . 紋工所 (もんこういしょ) ) / // 紋織物の図案を紋意匠図に作図する業者。
4970 . 紋止め(もんどめ) ) / // 表の糸の浮きを組織にて止めること。また、その組織。
4971 . 紋糸(もんいと) / // 紋様を作り出すためのヨコ糸。地糸に対していう。
4972 . 紋紙(もんがみ)/ // ジャカード機のシリンダーの一面と等しい大きさのカードで、一枚をヨコ糸一越に充当するよう意匠図の指示道りに穿孔し、 これをつなぎ合わせてジャカード機に掛けて紋織物製職に使用する。
4973 . 紋紙傷 / card defect // 紋紙不良によって生じた一定間隔で循環した紋の部分的な組織崩れ
4974 . 紋紙枚数 (もんがみまいすう) / // 紋紙の総枚数。
4975 . 紋丈(もんたけ) / // 地以外で柄をつくる部分の織り上げ長。
4976 . 紋織物 (もんおりもの) / // 一般に、ジャカードを用いて紋様を織り出した織物を、ジャカード織物、紋織物という。 染文様に対し織りによって文様をあらわした織物の総称。
4977 . 紋図(もんず ) / // 紋織物の図案を所定の意匠紙に写しとったもの。8罫、10罫、12罫がある。
4978 . 紋替え (もんがえ) / // 織っている紋紙から次の紋紙に替えること。
4979 . 紋彫(もんぼり) / // 紋図に従って紋紙に穿孔する作業。
4980 . 紋抜き もんぬき / // 無地染の紋部分を白く抜くこと。
4981 . 紋編(もんあみ) / // 紋紙を錦糸などで編むこと。
4982 . 紋崩れ / broken pattern // ジャカードやドビーの故障で、開口の不良、又はたて糸とよこ糸の密度の不均一によって生じた紋組織の崩れ
4983 . 紋流れ(もんながれ ) / // ジャカード機のシリンダーが回転するにつれて下方に垂れ下がる紋紙を順よく整理するように設備するガイドレール。
4984 . 匁(もんめ) / mon me // 匁(もんめ)。匁(もんめ)とは、尺貫法における質量の単位である。 1匁は明治24年(1891年)公布の度量衡法により3.75グラムと規定されている。絹の取引に使用される。
4985 . ヤード / Yard // Yd(表記)。1ヤード=91.44センチ =3フィート(ヤード・ポンド法 英米)。
4986 . ヤシ油脂肪酸アミドプロビルペタイン / // ヤシ油脂肪酸由来の洗浄成分。マイルドなキメ細かい泡立ちで汚れを落とす。
4987 . ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム / // 人間や動物の胆汁中に存在する生体内界面活性剤で、優れた洗浄力を発揮し、多くの化粧品に使用されている。
4988 . ヤママユガ / Antheraea Yamamai // 野蚕、天蚕、日本の代表的な絹の原料の繭を作るガ。
4989 . ヤング率 / young modulus // 繊維の硬さをあらわす尺度。正しくは初期引っ張り抵抗度(見掛けヤング率)、すなわち弾性(元に戻ろうとする性質)のこと。別名「初期弾性率」ともいう。 この数字が大きければ大きいほど繊維が硬いことになる。綿やポリエステはヤング率の高い部類に属し、その織物は、腰、張りがある。 ナイロンのようなヤング率の低い織物は腰のないダラリとした感じになる。繊維は引っ張る力に比例して伸び、力を緩めると元の長さにもどる。 しかし引っ張る力が大きすぎて伸びが限界を超えると、もう元の長さには戻らない。この元にもどる最大限のところまで伸ばしたときの抗張力、 すなわち引っ張る力をヤング率という。
4990 . やはつ / // 筬(おさ)に通す道具。金具。筬通しの時使い筬の抜けがないかはじいて使ったりする
4991 . 焼け  / // 白生地や染め物が時間の経過で変退色すること。
4992 . 焼箔 やきはく / // 銀製の箔を硫黄で燻して、変色させた金属箔。
4993 . 野蚕絹(やさんぎぬ) / wild silk // 家蚕繭(かさんまゆ)以外の繭から得られる絹で、山繭絹(やままゆぎぬ)と柞蚕絹(さくさんぎぬ)がある。 すなわち山野に飼育され野生植物の葉を食べて成長する野性的な蚕の繭からとった絹のことで、品質は家蚕よりもはるかに劣る。
4994 . 矢金(やがね) / // 紋綜絖の再下端に吊り下げる鉄線または鉛線のおもり。
4995 . 矢金落ち (やがねおち) / lingo defect // 矢金が落ちたり、その作用が不完全のために生じた組織崩れ。(矢金-紋綜絖の再下端に吊り下げる鉄線または鉛線のおもり。)
4996 . 薬品かかり / stain by chemical // 薬品の飛散などによって生じたはん点状の脱色、変退色又は変質
4997 . 柳茶 / // 柳茶の茶はブラウンの意でなく、緑みがかったお茶のような色
4998 . 柳葉(やなぎば)色 / willow green // 柳の葉のやわらかい黄緑色。柳色ともいう。
4999 . 山 / // 着物に仕立てたときの、肩山・袖山・襟山にあたる生地の部分。
5000 . 山吹色 やまぶきいろ / // オレンジ色と黄色の中間色。江戸時代には小判の隠語。
5001 . 山繭絹(やままゆぎぬ) / // 山繭糸ともいう。野蚕絹(やさんぎぬ)の一種で、山野で飼育され、桑以外のクヌギ、楢(なら)などの野生植物の葉を食して生育する。 同じ野蚕絹である柞蚕絹と比較し、品質は劣り、生産量も少なく用途も少ないが、その野趣な特徴を生かした、 山繭紬(やままゆつむぎ)山繭織といわれる商品になっている。山繭絹のことを別名天蚕絹ともいう。
5002 . 山羊毛(やぎげ) / goat hair // 動物の毛の繊維では羊毛についで多く使われる。アンゴラ・カシミア・コンモンなど山羊科に属する動物の毛ので、コンモンの毛のように粗く、 太く、硬いものからカシミアのように細くて柔らかい最上質のものまである。コンモンの毛は粗悪な毛布や織物に使われ、 カシミアは最高級のコート・セーターなどに使われる。また多くの場合、羊毛と混紡して使われる。
5003 . ユニオン染め  / union dyeing // 混紡交織物などの同色染め
5004 . ユニオン染料 / union dye // 混紡交織物などの同色染めに用いる配合染料。対象繊維に応じて分散染料とバット染料など異なる部族の染料が配合されている。
5005 . ユニバーサルカレンダー / universal calender // 各種のカレンダー掛けが出来るカレンダー。
5006 . ユニバーサルデザイン / Universal Design // 性別や年齢に関係なく、誰もが使いやすく安全であるようにデザインされた空間のこと。似たような言葉にバリアフリーがあるが、 これは障害者や高齢者にとって不便なものを取り除いて、危険が減るよう配慮したものになる。
5007 . ユポ  Ink Jet 用語 / // 合成紙の事。ユポは特定商品名で一般的には合成紙というのが正しい。
5008 . 湯伸し(ゆのし) / crabbing // 絹織物では,織物に蒸気を当てて布幅を固定しながらしわを伸ばし,風合を柔らかくする仕上げ。毛織物では,精練工程での煮じゅう。
5009 . 雄黄 ゆうおう / // 硫化砒素鉱物の色。肌色に近い。
5010 . 湯通し ゆどうし / boiling off // 織物を温湯に浸せきして製織用ののりを洗い落とし、外観及び風合を改良する仕上げ加工。絹の場合は、精練浴に少量の薬剤を入れ、 布の表面をきれいにし白度を向上させる加工。
5011 . 油脂 / oils and fats // 高級脂肪酸とグリセリンのエステル。常温で固体の脂肪と、液体の脂肪油に分けられる。
5012 . 油脂分 / oil and fat content // 試料に含まれる油脂の含有絶乾質量比率
5013 . 油性インク  Ink Jet 用語 / oil ink // 溶媒(ビヒクル)がオイルベースのインクの事。溶剤系と水性系の中間的な特性を持ち、メディアも表面に受理層を必用とするので専用メディアが必要
5014 . 友禅糊 / yuzen thickener // 主として友禅染めに用いる元糊。
5015 . 友禅染め (ゆうぜんぞめ) / yuzen printing // 模様の輪郭に糸目のりを置き,その囲まれた部分を多彩捺染料で染色し,更に,刺しゅう,金彩加工などを施した伝統的な捺染。
5016 . 友禅板 / // 一反の生地を両面に貼って型染めをする捺染板。約6.5m×55cm。樅の木を使う。
5017 . 有害化学物質 / Harmful Chemical Substances // 有害化学物質は、環境を経由して人または動植物に有害な作用を及ぼす化学物質をさす一般的な総称。 具体的には、人の健康または動植物の生息・生育に被害を生ずるおれのある物質として大気汚染防止法、水質汚濁防止法、 化学物質審査規制法、ダイオキシン類対策特別措置法などで指定された化学物質。
5018 . 有害紫外線 / Hazardous Ultraviolet Rays // 紫外線のなかでも特に生物に有害な波長のものをいう。太陽光のうち、可視域より短波長域(100〜400nm)の光を紫外線と呼ぶ。紫外線は殺菌灯として 利用されているように、 生物の生存を制限する大きな環境因子である。 この紫外線の中でも、波長280〜315nmの紫外線(B領域紫外線;以後、UV-B)は、オゾン層の破壊の影響をもっとも強く受け、かつ、 生物にとって有害であることから、一般に「有害紫外線」と呼ばれている。
5019 . 有害物質 / Toxic Substance // 単に有害物質というと極めて幅広い概念といえるが、大気汚染対策、水質汚濁対策など個々の分野ではそれぞれ厳密な定義を設けて施策を進めている。大気汚染 防止法(1968)では、「物の燃焼、合成、分解その他の処理(機械的処理を除く。)に伴い発生する物質のうち、カドミウム、塩素、フッ化水素、 鉛その他の人の健康又は生活環境に係る被害を生ずる恐れがある物質で政令で定めるもの」(第2条第1項第三号、第3条第2項)とされ、 政令では例示された物質のほか、カドミウム化合物、塩化水素、フッ素、フッ化ケイ素、鉛化合物、窒素酸化物が指定されている。いずれも、工場・事業場に対 して排出基準が設けられており、常時排出規制を受けている。なお、同法はこの有害物質の他に、 継続的な摂取が健康を損なうおそれのある物質を「有害大気汚染物質」(第2条の第9項)と定義したうえで、対策推進につき規定している。一方、水質汚濁防 止法(1970)では「カドミウムその他の人の健康に被害を生ずるおそれのある物質で政令で定めるもの」を「有害物質」とし (第2条第2項一号、第7項)、政令で、カドミウム及びその化合物、水銀及びアルキル水銀その他の水銀化合物、PCB等の26項目の物質を指定している。
5020 . 有機化合物系抗菌剤 / // 有機化合物からなる抗菌剤をいう。有機系抗菌剤の微生物に対する作用メカニズムがまだはっきりしていない部分もあるが、アルコール類は、 細胞膜機能と酵素を阻害し、溶菌し、細菌の代謝機能を阻害して細菌を殺すと推定されている。また、フェノール系、ハロゲン系、 第4級アンモニウム系などの有機化合物がこの分類に含まれる。
5021 . 有機顔料 / organic pigments // 白色顔料を染料で染めて得た色のある顔料。反対に無機顔料もある。有機顔料は、無機顔料より色相が多く、鮮やかで濃く着色できるが熱、水に弱い。
5022 . 有機繊維 / organic fibre // 有機物からなる繊維。植物繊維・動物繊維・再生繊維・合成繊維など日常に使うほとんどの繊維は有機繊維である。対語として無機繊維(inorganic fiber)がある。
5023 . 有機溶剤  Ink Jet用語 / organic solvent // 有機溶剤はその強さから第一種から第三種まで分かれる。
5024 . 有機溶剤摩擦 / rubbing with organic solvent // 摩擦布を有機溶剤で湿潤させ、織物などを摩擦すること
5025 . 有効繊維長 / effective fiber length // 綿などの繊維長を表すもので、ステープルダイヤグラムから所定の作図によって求める。
5026 . 有版捺染 / screen print, printing with plate // あらかじめ作成した版や紗(スクリーン)を使って対応する柄を表わす捺染。⇔ 無版捺染(デジタル捺染)。 本HP「17. 有版捺染」参照。デジタル捺染について は、「18. デジタル捺染」。
5027 . 有杼織機 / Shuttle loom, Shuttle change looms //シャトル織機。 緯糸を巻いたボビンを内蔵した杼(ひ)を左右に打込む。機械的に打込むの騒音は大きく、スピードもそれほど上げられない。 緯糸は折り返しになるので生地の左右の耳が平滑で綺麗に仕上がる。ジーンズの赤耳などがシャトル織機で織られた印として強調されることがある。
5028 . 遊離炭酸 / Free Carbonate // 遊離炭酸は水中に溶けている炭酸ガスのこと。
5029 . 弓さす(ゆみさす) / // 「弓さす」は、「ラッパ」は使用せず、弓の脇にある3〜4本のちぢ(バネ)でヨコ糸の張力を調節する。
5030 . 読谷山花織(ゆんたんざはなうい) / // 沖縄読谷村で作られる精緻な刺繍を思わせる織物。元は琉球王朝の御用布であり、その技術は長らく絶えていたが、与那嶺 貞 氏の努力により昭和30年代に復元された。 織りに使用される絹糸や綿糸の染色には福木、車輪梅、琉球藍等、植物由来の天然染料が主として用いられる。
5031 . ヨウ素価 / iodine value; iodine number // 油脂の二重結合の度合いを示す数値で、酸化のしやすさを表している。油脂100gに吸収されるハロゲン量を、ヨウ素のg数で表したもので、 数値が高いほど酸化しやすい。
5032 . ヨーク / // シャツなどの後見頃上部の切り替えパーツ。生地の方向(地の目)は横方向にすることが多い。ヨークの下側にタックやギャザーを入れることが多い。 ドレスシャツ(Yシャツ)にはヨーク下、両サイドにタックが入っているものが多い。 このタックやギャザーは腕を前方向に動かす時の運動量の確保の為の余裕をシャツに与える事になる。 タイトシルエットのシャツでは、ヨーク下のタックがなく動きが拘束され着心地が下がることになる。 着心地(運動量)も確保しようとすると、ストレッチの素材を使用する事になる。
5033 . ヨードニウム化合物 / iodonium compound // 1価の基であるヨードニウム基[R2I]+(Rは炭化水素基)をもつ化合物
5034 . よこそう / // ヨコの絣で織り上げたもの
5035 . よこだるみ / // ヨコ糸の張力が弱く、紋柄がきれいに出ていない状態。
5036 . よこ異常糸 / abnormal filling // 原糸に異常のあるよこ糸の織り込み
5037 . よこ引け / tight pick // よこ糸の一部が過度に緊張して生じた引きつれ
5038 . よこ筋 / course mark // 編み目のコース方向に筋状に生じた傷の総称
5039 . よこ糸 / // 織物を作るとき横方向にある糸。織ネームでは地を織り込むための地糸と文様をあらわすための紋糸をいう。
5040 . よこ糸むら / uneven filling // 太さ、より、光沢などの不均一なよこ糸を織り込んだために生じたよこ方向の段状の不規則なむら
5041 . よこ糸違い / mixed filling  mixed weft wrong weft // 規定以外の品種、太さ、より数などのよこ糸の織り込み。よこ異原糸ともいう
5042 . よこ糸汚れ / soiled filling // 汚れたよこ糸の織り込み
5043 . よこ糸緩み / slack filling slack pick // よこ糸が局部的に緩み、節状又はループ状になること
5044 . よこ糸寄れ / weft crackiness // よこ方向に生じた寄れ
5045 . よこ糸切れ / broken pick dropped pick // 打ち込まれたよこ糸の途中又は局部的な切断
5046 . よこ糸挿入トリコット  編み組織 / // よこ糸が挿入できる特殊トリコット機によって作られもので、従来のトリコットはほとんどがフィラメント使いであるのに対し、 よこ糸に紡績糸が容易に使えること、よこ糸が直線的に挿入されている為、よこ方向の伸びが全くなく、 織物と同じような生地になるのが特徴。経編 (たてあみ) 
5047 . よこ糸抜け / weft falling // よこ糸挿入編機で、供給糸のキャッチミスによって、生じたよこ段
5048 . よこ節 / filling knot // ネップなどのある糸を織り込んだため、よこ方向に生じた節
5049 . よりつけ節(よりつけふし) / bad cast // 生糸の大節の一種で、よりつけ又は束づけによって糸が異常に太くなっているもの
5050 . よりむら / twist irregularity, uneven twist // 糸のより数が部分的に異なること
5051 . より甘糸(よりあまいと) / loose twist yarn // 所定のより数より少ないか、又は所定の番手より細い糸に所定のより数がかけられた糸
5052 . より角度 / twist angle // 糸の軸線に対するよりの角度
5053 . より縮み率 / percentage of twist shrinkage // 解ねん後の糸を真っ直ぐに引き伸ばした長さと元の糸の長さとの差の、元の糸の長さに対する百分率。
5054 . より数 / twist number // 単位長さ当たりのより回数
5055 . より数変動率 / coefficient of twisted variation // より数の標準偏差の平均値に対する百分率
5056 . より強糸(よりつよいと) / overtwisted yarn // 所定のより数より多いか、又は所定の番手より太い糸に所定のより数がかけられた糸
5057 . より乱れ / entangled twist // 糸のより数が規定と異なること
5058 . よろけじま 模様柄 / Andulating stripe // たて方向にしまがなみ状に曲がりくねっているしま柄。アンデュレーティング・ストライプ。
5059 . 酔う / // 染めた染料が水洗で柄の外へ滲み出すこと。
5060 . 楊柳クレープ 、 楊柳縮緬(ようりゅうちりめん)、片縮緬(かたちりめん) 織物組織 / yoryu creap, Striped crêpe // 布面に絞りのある織物のことをクレープ、またはちぢみ織物と言うが、楊柳とはたてクレープ、たてちぢみのことである。 よこ糸に強撚糸を使って、布面にしぼ(凹凸)を出した平織物。撚りの戻ろうとする力(トルク)でしぼが出る。 一方向の強撚糸を使うとたて方向に直線状のひだが表れるが、これを楊柳織物という。用途:夏用の肌着、寝衣、シーツ etc.。綿織物
5061 . 洋図(ようず) / // 紋意匠図の方式の一つ。紋針1本、緯一越に用紙の枡目1個を充当し、枡目8個ずつをもって太線で囲う。12個もある。
5062 . 溶解度 / solubility // ある物質が、ある溶媒に溶ける濃度
5063 . 溶剤系インク  Ink Jet用語 / solvent type ink // 溶媒(ビヒクル)が有機溶剤系インクの総称。有機溶剤の内容により油性や弱溶剤系(ECO)から強溶剤系(リアル)に分かれ、 特性も異なるので違いの把握が必要
5064 . 溶剤精錬(ようざいせいれん) / solvent scouring // 有機溶剤を用いて行う精錬。現在では環境問題もありほとんどされていない。
5065 . 溶存酸素、DO / Dissolved Oxygen // 水中に溶解している酸素の量のことで、代表的な水質汚濁状況を測る指標の1つ。酸素の溶解度は水温、塩分、気圧等に影響され、 水温の上昇につれて小さくなる。 酸素の溶解度が小さくなると同時に、光合成の原料となる二酸化炭素の溶解度も低下して光合成速度が落ちるため、水中の溶存酸素濃度は低下する。 一方で、水温の上昇によって生物の活動は活発化し、呼吸や有機物の好気的分解による酸素消費速度量が増加する。
5066 . 溶媒抽出 / solvent extraction // 溶媒を用いた抽出。溶剤抽出とも呼ばれる。液体または固体に含まれる目的成分を溶媒を用い抽出すること。 例えば使用されている分散染料の同定を目的とし、ポリエステル中の染料をDMFの炊き込みにより抽出する。
5067 . 溶融金属染色法 / Molten metal dyeing process // 連続染色におけるバット染料の発色法の一つ。モルテンメタル法という。 溶融金属としてウッドメタル(融点65℃)を使いこの中を還元状態にあるバット染料を通すと空気と遮断され酸素の妨害なしに染色が行なわれる。
5068 . 溶融紡糸(ようゆうぼうし) / melt spinning // ポリエステルやナイロンの製造方法。熱可塑性(熱をかけるとドロドロになり冷えると固まる。 チョコレートのような性質のポリマー(高分子)を繊維にする際に用いられる。紡糸速度を大きく出来、生産性が高い。つまり安くできる。高熱をかけ流動性が 高くなった原料の高分子を小さな孔から圧力をかけて押し出して(ところてんの様に)、 引っ張りながら冷却して糸を作る。孔の形が円だけでなく種々の形の金型があり、いわゆる異形断面のポリエステルやナイロンを作ることが出来る。
5069 . 羊皮 / sheep skin
5070 . 葉脈繊維 / Veins Of A Leaf Fiber // 植物の葉からとる繊維で、マニラ麻・サイザル麻・ニュージーランド麻がこれに属する。靭皮繊維(じんぴせんい)に属する亜麻(あま)・苧麻(ちょま) などに比べると太くて硬く、紡績や織物には適さず、ロープなどの資材などに使われる。
5071 . 陽イオン界面活性剤 / cationic surfactant // 水に溶かしたとき親水基がプラスに電離する界面活性剤。洗浄力はあまりないが、柔軟、帯電防止に優れ、多くのリンス、静電気防止剤、 柔軟仕上げ剤に使われている。 ベヘントリモニウムクロリド、塩化ベンザルコニウム(逆性せっけん)などがある。殺菌性があり、たんぱく変成作用が強く分解性が悪い。
5072 . 沃素酸カリウム ようそさんカリウム / potassium iodate // 酸性下で還元防止効果を持つ KCIO3。還元に弱い分散染料の高圧染めに使用する。(使用量:40g/lの溶液を、2-5g/l)
5073 . 羊毛番手 / quality number // 羊毛繊維の太さや長さなどの総合品質値
5074 . 浴中柔軟剤 / dyebath lubricant // 染浴に添加して加工中の布の擦れ,あたりを防ぐ柔軟剤。
5075 . 浴比(よくひ) / bath ratio, liquor ratio, liquor goods ratio // 染色又は薬剤による処理時の繊維と染浴又は処理浴との質量比。
5076 . 汚れ落とし不良 / imperfect washing // 汚れ落としをした跡が変色して生じたきわ付き、しわ又は寄れ
5077 . 横針(よこばり) / // 横針はそれぞれ縦針に連絡し、紋紙の開穴情報を伝える役をなす。
5078 . 横編みの表目と裏目 / // 横編みの編み目には、「表目と裏目」があって逆ハの字に見えるのが「表目」、下向きの半円に見える方が「裏目」。表目は平滑性があり光沢感があるが、 裏目はややざらざらした感じで光沢感に欠ける。 一般に、平編み(天竺)は表目側が生地表として使われる。
5079 . 横編み機  / Flat knitting machines // 家庭用の手編機と原理は同じ。見頃や袖などパーツごとに編むのが基本。サイズごとにデータを変えて編み出す。 カットソーと違い、裁断はしないので歩留まりは良くなるが、丸編機ほどの生産性はない。 横編機でもまっすぐの編地をつくり、裁断する場合もある。婦人服の場合、より立体的に仕上げる為に裁断を取り入れることもある。 通常6色までのジャカード編みでいろいろな柄を表現できる。 ジャカード編みの場合、表の柄に表現されない色糸が裏に回り、生地が厚くなる。 生地を厚くせずに柄表現を行う場合、インターシャ編みを採用するが全ての横編み機で出来る訳ではなく、生産効率も落ちる為高くなる。
5080 . 横棒 / // のぼりの横辺を支える棒。
5081 . 緯(ヨコ)編 / flat kintting, weft kintting // よこ編みの基本組織は、Tシャツなどによく使われる「平編み」、衿や袖口そして、インナーウェアとの素材として多用される「ゴム編み」、 セーター・カーディガンなどに見かけられる「パール編み」。三原組織には、それぞれ様々な応用組織があり多種多様、衣料品に使用される組織は、 平編み(天竺)とゴム編みそして、ゴム編みの応用組織である両面編み(スムース編みとも言う)が大半を占めている。
5082 . 緯糸(よこいと) / weft // 織物の横方向の糸
5083 . 汚れ / soil, dirt // 水性汚れと油性汚れがある
5084 . 四つ入れ / // 筬に2本の糸を入れる所を間違えて2本重ねてだぶらせてしまうこと。
5085 . 四寸広(よんすんびろ) / // 機巾(チマキの長さ)5尺4寸のものの略称。(6尺ものもある)
5086 . 予備乾燥 / predrying // 連続染色,捺染,樹脂加工などで,パディング又は印捺行程と乾燥工程との間で行う乾燥。染料,樹脂などのマイグレーション防止に効果がある。
5087 . 予防保全 / prevention maintenance // 定期的な点検で早期に損傷を発見し、事故や大規模補修等に至る前の、軽微な段階で補修し長く使うこと
5088 . 撚り角度 / twist angle // 糸の軸線に対する撚りの角度
5089 . 撚り係数(よりけいすう) / // 撚りの強さは同じ太さの糸では撚り数の大きい方が強い撚りということになるが、撚り数が同じでも太い糸の場合は強い撚りになり、 細い糸では弱い撚りになる。従って、撚りの強さは単に撚り数の大小だけでは表現できないので、糸の太さと関連させた、 「撚り係数」という数字であらわす。撚り係数は数字の大きいほど強い撚りを示す。
5090 . 撚り糸(よりいと) / twisted yarn // 二本の単糸を撚り合わせて一本の糸にしたもの
5091 . 撚り縮み率 / percentage of twist shrinkage, twist take up // 解撚後の糸を真っ直ぐに引き伸ばした長さと元の糸の長さとの差の、元の糸の長さに対する百分率
5092 . 撚り数(よりすう) / twist mumber // 糸に撚りをかける場合、その撚り数の単位は糸の種類によって異なる。綿糸および綿紡式糸による糸は1インチ(2.54cm)間の撚り数で表し、 羊毛糸及び毛紡式糸では10cm間、フィラメント糸は1m間の撚り数であらわす。
5093 . 撚り数変動率 / coefficient of twisted variation // 撚り数の標準偏差の平均値に対する百分率
5094 . 撚り杢(よりもく) / // 糸染めをして作った単色糸や晒し(さらし)などの異色の単糸を2本あるいは3本撚り(より)合わせて作った糸。杢糸(もくいと)のこと。
5095 . ラージフェザー / Large Feather // 水鳥フェザーの内、損傷フェザー以外のフェザーで、長さ65mm以上のもの。
5096 . ラージフォーマット  Ink Jet 用語 / large format // 大判サイズとも言い、AOサイズ以上のサイズの事を言う
5097 . ライセンシー / licensee // 特許/ライセンスを受け取る側のこと
5098 . ライトトーン / light tone // 明度が高く、色みがかなり感じられる色調のこと。
5099 . ライトパープル / light purple // 淡い紫
5100 . ライフサイクルコスト(LCC) / life cycle cost // 建物にかかる費用は最初の建設費(イニシャルコスト)だけではなく、その後の管理費や光熱費、改装費などで構成されるランニングコストも含めて、 ライフサイクルコスト(LCC)として評価される。施工段階だけでは無く、LCCに優れた建物を計画する事が重要となる。
5101 . ライブリネス / liveliness // 織物の曲げ回復性を表現するときの指標で、一定曲率からの回復速度。糸のびりになりやすさ。
5102 . ライングレイブス / // ペチコートブリーチズのこと。
5103 . ラウジネス / lousiness // 絹織物の製織工程などで、構成糸の絹フィブロインから分離した微細繊維が塊状になったもの
5104 . ラウリン酸 / lauric acid // 炭素数12の飽和脂肪酸。硬く気泡力があり、水に溶けやすく、冷温水、海水や硬水でもよく泡立つせっけんを作るが、泡もちはよくない。 酸化安定性に優れる。皮膚に対してはやや刺激性を持つ。ココナッツ油、パーム核油に多く含まれる。 多くの石けん、合成界面活性剤の原料として使われている。
5105 . ラウレス硫酸ナトリウム / Sodium laureth sulfate // ラウリル硫酸ナトリウムに「ポリオキシエチレン」をつなげた陰イオン界面活性剤。別名ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム。 油脂除去性の高さの割に皮膚浸透性が低い為シャンプーなどにも使用される。
5106 . ラウンダーメーター / launder-Ometer // 洗濯堅牢度試験機の事。仕様はそれぞれの国又は地域の規格協会で決められている。国際的には、ISO。
5107 . ラクタム / lactam // 環式アミドの総称。
5108 . ラッカースクリーン / lacquer screen // 捺染用スクリーンの紗の両面にラッカー膜と感光樹脂を塗布、露光し、余分なラッカー層を洗浄除去することで、 捺染柄を成す。
5109 . ラスター加工 / luster finish // 光沢加工
5110 . ラズベリーレッド / raspberry // 木イチゴの実の濃い赤紫色
5111 . ラセット / russet // 赤褐色・小豆色。
5112 . ラッカー / Lacquer // 革や合成皮革などの着色に用いられる顔料、手法の一種。
ニトロセルロース、樹脂、顔料などを揮発性溶剤に溶かした塗料。乾燥が非常に速く、耐水性・耐摩耗性にすぐれる。ピロキシリン-ラッカー。
5113 . ラッセル/ラッシェル  織物組織 / russell/raschel // @たて糸に双糸の梳毛糸、よこ糸に単糸の梳毛糸を使った5枚綾の織物。その後、たてに綿糸を使って、たて方向の畝をつけ、 よこ糸に梳毛糸を使ったラッセル・コードという織物が世に出た。近年はあまり見かけない。婦人服地に使用される。 トリコットと比較するとゲージが粗く筬の左右の動きが大きいので、いろいろな柄を作ることが出来る。また筬の毎週が多い為厚地が出来る。 A経編(たてあみ)の一種。レース、チュール、パワーネット、漁網などの目の透いた編地にも適し、 レース・カーテン、ガードル、ネット・シャツ、茶羽織などに使われる。
5114 . ラッセル・ストライプ  編み組織 / // ポリエステル加工糸100デニースと綿60番手の交編みによるストライプ。経編 (たてあみ) 
5115 . ラッセル・チェック  編み組織 / // ポリエステル加工糸100デニースによるチェック柄。経編 (たてあみ) 
5116 . ラッセル・レース   / raschel lace // 編みレースの一種。編みレースとは、各種のニット機で編まれた透かし穴のある模様編地のことである。これらは経編機でも緯編み機でも作れるが、 精巧なものはラッセル機が最も適しており、多く作られるので、ラッセル・レースが編みレースの代表的なものとなっている。 スカーフ、茶羽織、ブラジャーカップなどに使われる。
5117 . ラッパ / // シャトルの管の中に用いて、紋糸にテンションをかけるための金属製のもの。関連:ちぢ
5118 . ラッフ / // レースあるいは(ひだがつけられた)リネンのフリル。16〜17世紀前半に着用されていた。フォーリングバンドとネクタイの先駆とされる。ひだ襟。
5119 . ラップキュロット / // 覆い布付きキュロット。
5120 . ラップスカート / // 巻きスカートのこと。1枚の布を腰に巻き付け、ボタンやクリップなどで留めて用いる。ラップアラウンドスカートやラップドスカートともいう。
5121 . ラップブロック / wrap block // 番手測定のため、スライバなどの長さを測る測定器
5122 . ラッフル / // 布端や切替え位置に、装飾的に布やレースを縫い縮めてひらひらさせたひだ飾り。ドレス、ブラウスなどの襟刳、袖口にギャザーやプリーツを施す。 ラッフルスカートやラッフルドカラーなどがある。
5123 . ラッフルカフス / // カフスの部分を別布で作り、ラッフル(ひだ飾り)を装飾したもの。
5124 . ラッフルスカート / // ラッフル(ひだ飾り)を施したスカート。布端や切替え位置に、装飾的に布やレースを縫い縮めてひらひらさせる。
5125 . ラテックス / latex // 水中にポリマーの微粒子が安定に分散した系(エマルジョン)であり、自然界に存在する乳状の樹液や、 界面活性剤で乳化させたモノマーを重合することによって得られる液を指す。直接ゴム製品の製造に使う他、 接着剤、コーティング剤として用いる
5126 . ラテラルオーダー / lateral order // 「側間規則性」あるいは「側方秩序」と呼ばれる。セルロース繊維についてセルロース非晶分子鎖間の凝集状態に分布があるとして提案された概念。
5127 . ラバー・プリント  / // 色材をゴムのような弾力性を持ったウレタン樹脂など からなる染料糊に混入し、印捺、熱処理して着色する。 生地の伸びに順応した色柄が表現できる。
5128 . ラバト / // 17世紀、ダブレット上に着用していたリンネルおよびレースのカラー。牧師はより細いラバトを着用していた。 牧師の町服用のこの付属品は後々まで残ることとなった。
5129 . ラピッド染色 / rapid dyeing // バッチ式浸染法の一種で、染色時間をできるだけ短縮させた迅速染色法。主としてポリエステルの分散染色が対象。詳細は、本HP「10. PETのラピッド染色」参照。
5130 . ラフィア / Raffia // ラフィア椰子の葉から採れる繊維。マダガスカル原産。丈夫な天然植物繊維で、ロープや、バッグ、バスケット、帽子、小物、 インテリア用の素材として使用される。
5131 . ラブロック / // 17世紀前半、長髪を束ねた“Cavalier-style(17世紀前半の派手な男性ファッション)”。リボンで髪を結び、左肩 に束ねた髪をのせたと云う。
5132 . ラベンダー / lavender // ラベンダーの花の淡い紫色
5133 . ラベンダー油 / lavender oil // 天然香料。
5134 . ラマ / Lama // 南エクアドル・ペルー・ボリビア北西部・アルゼンチンなど、アンデス山脈の高原に生息している。ラクダと羊の中間に属する。 アルパカに似て細い毛と粗い毛で、丈夫で撥水性があり、保温性に富む。50〜60番手の糸で紡績できるが、子のラマでは70番手の紡績が可能。
5135 . ラミー / Ramie // 苧(ちょ)麻(Boehmeria nivea, Boehmeria tenacissima)の茎からの靭皮繊維。
5136 . ラミネート Ink Jet用語 / laminate // 保護をするの英語。プリント面の寿命を延ばしたり、傷を受ける事を避ける目的で行う。 材質は塩ビやPET、アクリルやポリカ等、薄い透明糊付きフィルムの事。艶、消し、半艶仕上げがある
5137 . ラミネート加工 / laminate finish // ポリウレタン又はラバーなどの薄いシートを織物やニット生地に張り合わせる加工のこと。接着方法には、接着剤を使うものと、熱による接着がある。 張り合わされるシートは様々だが、発泡ウレタンなどが多く、防寒衣料やカーペットなどに利用される。 保温性に優れ、軽くてシワになり難いなどの特徴が付与される。
5138 . ラミレス  Ink Jet用語 / // 武藤工業株式会社製リアルソルベントインクジェットプリンターのブランド名。ラミネート無しでも屋外耐候5年以上あるとの事からつけられた名称。 日本唯一の強溶剤タイプメーカー
5139 . ラミレスシリーズ  Ink Jet用語 / // 武藤工業株式会社製リアルソルベントインクジェットプリンターでグランデシリーズは2.2〜3.3m。 HRは日本初リアルインクで1440dpi高精細画質。Eジェットは第2種有機溶剤非該当タイプのインクを使用
5140 . ラムウール / Lamb Wool // 生後6〜7カ月以内の羊から刈り取ったやわらかい羊毛。
5141 . ラムスキン / lamb skin // 子羊の皮。きめが細かく肌触りも良い。傷も少ないというのが特徴。レザーダウンジャケットに使用。
5142 . ラメ・プリント / Lame Print // 金属箔(はく)を用いた捺染。
5143 . ラメクロス  織物組織 / Lame Cloth // 金属糸のことをラメ、またはラメ糸といい、このラメを部分的に使った織物をラメクロスという。本来ラメは金、銀、アルミの切箔を使っていたが、 現在は、着色ポリエステルフィルムにアルミを接着や蒸着したものが多く、これらは洗濯にも耐えるので利用の範囲も広い。フィラメント織物
5144 . ラメ糸 / lame Yarn // 装飾用を目的として糸やフィルムを金属はくで加工した糸。
5145 . ラン / laddering run // ループのほつれによって、ウェール方向に連続して生じたはしご状の傷。伝線、通り傷ともいう
5146 . ラングミュアー吸着等温式 / Langmuir adsorption isotherm // 表面への吸着を単分子層のみと仮定して,一定温度における吸着量を圧力の関数として表した方程式
5147 . ラン・レジスタント / run resist // ⇒ノン・ラン加工。ほつれて行かない様に編んだ組織。
5148 . ランプブラック / Lamp Black // 油の煤から製造されるブラック。カーボンブラックの一種。Pigment Black 6。
5149 . らくだ色 / camel // らくだの毛の色
5150 . 絡合度(らくごうど) / degree of slip // 糸を解ねんし、繊維が滑り抜けるまでに要する解撚回数の、元の撚り数に対する度合い
5151 . 落綿糸(らくめんし) / Waste Cotton Yarn // 落綿を含んだ品質の劣る綿糸。
5152 . 螺旋糸(らせんし) / Spiral Yarn // 飾り糸の一種で、しん糸の周囲に太い糸をらせん状に巻き付けたもの。
5153 . 落款  らっかん / // 着物の下前・帯の垂れの位置に染色作家の名を記入して印を押す。
5154 . 螺鈿 らでん / // 鮑貝の内側を薄くしたもの。青貝状の表現に使う。
5155 . 乱反(らんじゃく) / irregular roll length // 表記ピッタリではなく、大体その長さである反物。
5156 . リアルソルベントインク  Ink Jet用語 / real solvent ink // インクは水性系と溶剤系に大別できるが溶剤系は溶剤の成分により第2種に該当するものとしないものでさらに分かれる。 リアルは第2種に該当し最も強溶剤に属する
5157 . リー / Lea // 1周1.3716mで、延べ109.728mに巻いた糸を1リーという(綿紡糸)。ひびろともいう。
5158 . リィシーダー / reseda // 灰色がかった中色緑。フランス語ではレゼダと発音する。
5159 . リーディング・ストリングス / // 小さな子供がどこかへ行ってしまわないように、服の肩口に取り付けた細長い布。17〜18世紀に使用される。また18世紀の英国では、 結婚するまでの少女が着用していた。
5160 . リード / // 筬(おさ)のこと。タテ糸を均等に配列し、ヨコ糸を打ち込む(織り込む)際、框に装着して使用する。
5161 . リーファーカラー / // コートやジャケットとしてのリーファーに典型的な、幅広のテーラードカラー。ダブルブレストで、左右のラベルのコーナーにボタンホールが開けられ、 ラベルを立ててボタン掛けにして装着することもある。ピーコートなどに使われている。
5162 . リーフグリーン / leaf green // 木の葉のような黄緑色をいう。
5163 . リープマン効果 / // 縞柄・格子柄では、隣接する色の明度差が大きいほど見えやすく、小さければ見えにくいことを言う。
5164 . リー引っ張り強さ / lea breaking tenacity // リー(枠周1.3716mの検尺機で80回巻き取った糸=109.728m)の引っ張り強さ
5165 . リグニンスルホン酸ナトリウム 分散剤 / Sodium lignosulfonate // リグニンスルホン酸は、亜硫酸法によるパルプ製造工程で木材中のリグニン(R-O-R')から生成し、廃液である黒液に多量に含まれる。 塩は陰イオン系界面活性剤となる。懸濁液の分散剤として効果が高いため、各種用途に用いられる。分子式 C20H24Na2O10S2
5166 . リザード / lizard // とかげ
5167 . リサイクル / re-cylce // 再生。再生使用。
5168 . リシノール酸 / Ricinoleic acid // 炭素数18、二重結合1箇所、水酸基−OHを有する代表的なヒドロキシ脂肪酸で、ひまし油に90%程度含まれる。他の脂肪酸と異なり、 粘性が非常に高くエタノールに溶ける。水分を引きつける性質。
5169 . リジン綿 / Reginned Cotton // 繰り綿工程を2回以上経た綿花。
5170 . リスティング 中希 / listing // →中希。連続染色で耳部に比べて真ん中が連続的に淡くなる事。
5171 . リップル加工(塩縮加工) クリンプ加工 / ripple // リップルは「さざ波」の意味で、@平滑な綿やリネン等のセルロース系の繊維織物に、部分的に苛性ソーダで処理をして収縮させ、 しぼのあるところとない所を表した織物。したがってサッカーのように縞状のしぼだけでなく、自由な模様にしぼを出すことが出来る。 A横縞状の隆起を出すニットの組織のことで、別名テレビ柄ともいう。塩縮加工も同じであるが、 元々シルクに硝酸石灰などの塩を使用して凹凸を出す加工のことを塩縮加工と呼び、リップル加工とは区別されていた。 しかし、苛性ソーダという塩を使用して同様の効果をだすことから区別が曖昧になっている。 リップル加工と塩縮加工も同じ加工原理を使用していて化学的には同じ手法。 ただ、綿素材において全面に凹凸、シボを入れる場合をリップル、部分的に水玉等の柄を入れる場合を塩縮加工と呼ぶ事が多い。
5172 . リド / lido // 赤味のネービー
5173 . リニア・パターン / linear pattern // リニアは「線の、直線の、次の、糸状の」の意味。さまざまな線で構成されている柄。
5174 . リネン、リンネル / Linen // 亜麻(Flax)を原料とした製品の総称。一般的に、「麻」と呼ばれる場合は、この亜痲(リネン)を指す。
5175 . リノール酸 / linoleic acid // 炭素数18、二重結合が2箇所の不飽和脂肪酸。必須脂肪酸の一つ。皮膚や毛髪に対して柔軟作用があり、洗浄力に優れるが、 軟らかく溶け崩れやすい石けんになる。酸化しやすい。月見草油、グレープシード油などに多く含まれる。
5176 . リノベーション / renovation // 既存の建物に大規模な改修工事を行い、用途や機能を変更して性能を向上させたり価値を高めたりすること。古くなったオフィスビルを商業施設に変更したり、 様々な用途でリノベーションが行われている。
5177 . リノレン酸 / linolenic acid // 炭素数18、二重結合が3箇所の不飽和脂肪酸。必須脂肪酸のひとつ。リノレン酸には代謝活性があり、亜麻仁油、ローズヒップ油に含まれるα-リノレン酸は 炎症を抑制して細胞を修復する働きがある。月見草油、ボリジ油に含まれるγ-リノレン酸は体内でプロスタグランジンに変化してアレルギーを抑制し、 ストレスホルモン、性ホルモンなどをコントロールする。非常に酸化しやすいので、これを多く含むものを外用に使う場合、 せっけんよりもフレッシュなままマッサージなどに活かしたほうが効果的。
5178 . リバー・レース / Leaver lace // リバー・レース機は、1813年イギリス人、[J.Leaver]の発明によるもので、ジャカード式によって柄が作り出せる。 リバー・レース機で別にまかれた糸巻きのボビンの動きによってたて糸にからませて作っていく、いわゆる糸レースである。 最も精巧優美な高級レースで広幅のドレス用、高級カーテン用、細幅の縁飾りとして使用される。
5179 . リバース / reverse // 捺染生地の糸が移動又は反転し、染色された元の色及び柄が変化すること
5180 . リバース ・プリント / // 色柄がまだらに染まってみえる捺染布の裏面を、表側 に用いたカジュアルなシャツを作ることを意図した、綿 プリントの服地。
5181 . リバティ・プリント  模様柄 / liberty print // ごく小さな花柄を布面にびっしりと蜜に配した全体柄。名の由来は、1874年にロンドンに設立されたリバティ社製の花柄プリントを、 こぞって真似て流行したことからの呼び名であるが、プリント柄自体は、ほとんど一般名詞化しているほど流布している。
5182 . リピート / repeat // おくり。おくり柄。
5183 . リブ / リブ編 / rib / rib stitch // 緯編みの一つで、2列の針を用いたリブ編み機で作られる編地の総称。単にリブとも、ゴム編、畦編(あぜあみ)ともいう。 丸編み機で編む時は、フライス編みとも呼ばれる。表目と裏目が多方向に一定の本数ずつ交互に配列され、 その隆起があばら骨(rib)のように見えるところからこの名がある。 編地は、よこ方向の伸縮性が大きい為、裾口、靴下、衿ぐりなどに用いられる。
5184 . リブ・ストライプ  模様柄 / Rib stripe // リブとは「うね」のことで、織りだされたうねによって、たてじまを現したものである。
5185 . リフト / // ローラー捺染において一定間隔ごとに発生するスナッパーまたはストリークによる欠点をいう。適当な圧力で接触していない場合にも発生することもある。
5186 . リボン・ヤーン / Ribbon Yarn // 細い巾のリボンを糸とし、織物、編み物に使うリボンの事。本来は手芸のリボン刺繍に用いる。
5187 . リボンストロー / Ribbon Straw // 特殊な口金を使って紡糸したへん平なテープ状のレーヨン。
5188 . リボン巻き / ribboning // 糸が同位置に集まって、リボン状に巻かれたチーズ又はコーン
5189 . リュパンブルー / lupin blue // 灰色がかった淡い紫
5190 . リヨセル / Lyocell // 有機溶剤紡糸法によって得られるセルロース繊維。有機溶剤とは、有機化合物と水との混合溶液をいい、溶剤紡糸法とは、 セルロースを誘導体を経ずに直接溶解させてから紡糸する方法をいう。
5191 . リラックスウェア / relax wear // アウター、インナーどちらにもポジションがない微妙なウェアとして、部屋着がある。
5192 . リラックスしわ / crease of relaxing // リラックス処理によって、生地がもつれて生じたしわ
5193 . リラックス処理 / relaxation // 繊維中の内部ひずみを緩和させて布の伸縮性やかさ高性を増す処理。
5194 . リラックス処理 / relax // 織編物を,乾熱,湿熱,熱水などの熱エネルギーと物理的もみ効果とで,かさ(嵩)高性及びしぼを発現させる処理。 ポリエステル加工糸織物にサッカー生地のようなしわを表す加工。
5195 . リンカーンウール / Lincoln wool // 英国種で長い毛を持っている。毛筋は光沢があり、強く太い。
5196 . リンギ・ヤーン / ratine // 細い芯地に太いからみ糸を撚り合わせ、これを安定させるために細く押さえ糸で先の2本とは逆の方向に撚り合わせたもの。そうすることにより、 表面に不規則な粒上の突起のある糸になる。仏語でラチーヌ、英語でラチネー、リンギ・ヤーンは日本の造語。
5197 . リンキング / // セーター等のニット製品にの襟や前立てを見頃に付ける際に、ミシンで縫い合わせるのではなく、編目を一つずつ拾いがら取り付ける方法。 リンキングマシンでリンキングをするが、決してオートマティックではなく、細かい編目を拾う作業はかなり目が良くないとできない。 この為、若い作業員が必要となるが、高齢化が進んでいる日本においてはリンキングを行える人材は年々減少している。
5198 . リンキング目落ち / out of linking // 縫い目又は編み地の両端をつづり合わせた部分の外れ。リンキング外れ、目刺し外れともいう
5199 . リング / ring // ストッキング編み地に、糸むらなどによって生じたリング状の濃淡のあるよこしま
5200 . リンクス / lynx // 食肉目ネコ科。ロシア、北米、カナダなどに生息する山猫。体長1〜1.5m位。大山猫と呼ばれる。毛の根元は薄い褐色から茶の系統で、 先端に至るに従って薄いグレー、こげ茶、黒になっている。たいへん高価な毛皮の一つ。
5201 . リンクス・ミス・ダイヤ柄  編み組織 / // リンクス・アンド・リンクス編機で作られる応用柄で、無地ダイヤの集合柄である。元々リンクスの場合には、表目と裏目を用い、 表目が凸凹となり裏目が凹となって表れる立体柄が主体となっている。用途:セーター、ジャケットなど。
5202 . リングむら / ring mark // チーズ染色などで、端面に生じたリング状の仕上げむら
5203 . リング染め / ring dyeing // 繊維内部まで入らずに表面だけがリング状に染色された状態。染色の時間・温度不足で起こる。
5204 . リング染色 / ring dyeing // 単繊維断面の外側だけがリング状に染色された状態。親和力の高い染料で染色したとき,初期の段階で起こる現象。
5205 . リンター / Linters // 実綿から種子を取り除いて得られる短い綿繊維銅アンモニアレーヨン(ベンベルグ)の原料。
5206 . リンネット仕上げ / // 疑麻加工のこと。
5207 . リン脂質 / phospholipid, phospholipids // 生物の細胞膜の主要な構成成分で、一つのグリセリンに二つの脂肪酸、一つのリン酸が結合した形をとる。リン酸は水の分子に結合し、 脂肪酸は脂肪の分子に結合する性質から、乳化作用を示す。
5208 . 陸鳥羽毛(りくちょううもう) / Landfowl Feathers // 陸鳥(にわとり、七面鳥など)から採取した羽毛。
5209 . 利休 りきゅう / // 抹茶の緑みを表す。
5210 . 利休鼠 / // 茶人千利休が好んだと伝えられる緑みの鼠色。
5211 . 立体裁断 / // 人体やボディ(マネキン)に布地をあてて裁断してゆく方法。対して平面裁断はパターンを布の上に置いて裁断すること。 工業製品には全て、この意味においては平面裁断。ただ、ボディにトワルをあて形を決めトワルで仮縫いをし、トワルを分解、 パターンを作り実際の布地を平面裁断をした場合一部立体裁断を取り入れているともいえる。 実際、良いパターンには立体的であり、立体裁断のノウハウは既にパターンに反映しているとも言える。
5212 . 流行色 / trend colour // 流行色
5213 . 流通産業 / distribution industry // 流通産業
5214 . 琉球紅型 りゅうきゅうびんがた / // 琉球紅型は王府の手厚い保護の下で生産され、19世紀初めの歴史書には琉球の紅型(びんがた)が東洋花布と称され、 福建市場において名高い貿易品であったことが記されている。 伝統工芸品である琉球びんがたは中国の型紙の技法と京友禅の手法を取り入れた沖縄唯一の染物。
5215 . 硫化バット染料 / sulphur vat dye // 硫化染料の一種でアルカリハイドロサルファイト還元浴によっても染色することのできる硫化染料の一種
5216 . 硫化染料 (りゅうかせんりょう) / Sulphur Dye // 硫化ナトリウム還元浴を用い、セルロース繊維などを染色する硫黄を含む染料。綿、麻の浸染に用いられるが、捺染には用いられない。 染料は水に溶けないので、薬剤の溶液中で溶かし、繊維に吸着させてから取り出し、酸化させて色を表す。 日光、洗濯などの堅牢度は高いが塩素や摩擦に弱い。染料の化学構造に多くの硫黄原子を含んでおり、 多量の硫化ナトリウムを加えたアルカリ性還元浴で染める点では、建染染料と似ており、それに次ぐ堅牢性があるが、 塩素漂白に弱く、染めてから日が経つと染料の硫黄分が酸化して硫酸に変わり、セルロ−ス繊維を脆化させる欠点がある。詳細は、本HP「5. バット染料・インジゴ・硫化染料」参照。
5217 . 竜頭縄(りゅうず なわ) / // ジャカード機の立針と綜絖の通糸を接続する麻(現今では合繊糸)のひも及び吊環。
5218 . 両イオン界面活性剤 / amphoteric surfactant, ampholytic surfactant // 親水基に陰イオン、陽イオンの両方を持っており、マイナスにもプラスにも電離する界面活性剤。溶液が酸性のとき陽イオン、中性のとき非イオン、 アルカリ性の時陰イオンの界面活性剤として働く。リンスインシャンプーなどに使われ、比較的穏やかといわれるが、 洗浄剤としてはヨゴレ落ちに劣っている。殺菌作用がある。 アルキルベタイン、アミドアミノ酸ナトリウムなどがあり、水環境への富栄養化の可能性がある。
5219 . 両分銅(りょうふんどう) / // 場糸の重り。織機後方にて左右両側に重りを乗せ、タテ糸の張力を調節する。
5220 . 両面朱子(りょうめんじゅす ) / // 表裏経緯の別色にて組織は朱子地。
5221 . 両面織(りょうめんおり) / // 織物組織の一種で織物の表裏両面を使用できるもの。表裏同じ地合い。
5222 . 両面染 りょうめんぞめ / // 1.生地の表裏が模様染されたもの。2.生地の表裏が異色染されたもの。
5223 . 両面捺染(りょうめんなせん) / // 布の両面から行うなせん。大阪堺の竹野染工(株)が、ロール捺染機による両面捺染」やリバーシブル染色を手掛ける。 その他、インクジェットで一度乾燥させてから再び捺染する方法も提唱されている。
5224 . 両面捺染 / duplex printing // 布の表面と裏面とに型合せして同一の模様を同時に両面に印捺する捺染。両面異色捺染の場合もある。
5225 . 両面編   / interlock stich // 2つのゴム編を腹合わせにしたゴム編変化組織(ヨコ)。JIS用語。
5226 . 両面編にタックを取り入れた透かし目柄  編み組織 / // 針抜きを行い、2×2ゴム編と同じ針列でタックを応用した両面編の変化組織による透かし目柄である。1完全4コースで、初めの2コースでタックし、次の2 コースで完全な両面編を行ったものである。
5227 . 量産 / in bulk // 大量生産
5228 . 量販店 / supper market // 商品を大量に仕入れ、大量に安く販売するこ小売店。
5229 . 量目不足 / lack of weight // 規定の質量に満たないこと
5230 . 緑茶エキス / // お茶に含まれるいるタンニン、フラボノイド。抗菌(ノミ・ダニ)、消臭効果に優れている。
5231 . 臨界温度(Tc) / critical temperature // 超電導転移温度ともいわれ、材料の温度を下げていったとき電気抵抗が0になる温度(転移温度)をいう。TCは現在の所、10K〜80K位までであり、 水素、イリウムの液化温度が20K、4.2Kであり、安定な超電導体とするためにもTcは高いのがよい。
5232 . 綸子(綾子) (りんず) / Rinzu // たて、よこ糸に無よりの生糸を使用し、表朱子と裏朱子によって紋様を織り出した織物又はこれに類似の織物。
5233 . ル・コルビュジェ / Le Corbusier // ル・コルビュジェ(本名 シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ)とは、20世紀を代表するスイス生まれのフランスの建築家・都市計画家。 近代建築の三大巨匠の一人。有名な作品として「サヴォア邸」、「ロンシャン教会」、「クック邸」がある。
5234 . ルート・ビーカー色 / // ビーカー染めで確かめた後、本生産の染色機で染めた色
5235 . ループドライヤー / loop dryer // 広げた織物を波状に懸垂させ移動しながら熱風乾燥する機械
5236 . ループ・ヤーン / Loop yarn // 不規則な大きな輪奈のある糸。細い芯地に太めの輪奈糸を芯地よりも速く、沢山撚りからませることにより、輪奈糸がたるんで、輪奈状になったもの。
5237 . ルビン / rubine // 青味のワイン色。
5238 . レアアース / Rare earth elements // 「希土類元素」の酸化物や塩化物のことで、元素の周期律表の第III族に属し、原子番号『21』のスカンジウム、 『39』のイットリウム及び『57』ランタンから『71』ルテチウムまでのランタノイド15種を含む17種類の元素の総称。
5239 . レイドインホップサック  編み組織 / // シングル・ジャージーの代表的な組織。地糸と柄糸があり、地糸は裏側でループを作って編まれ、 柄糸はループを作らずに地糸のシンカーループに保持されるだけで、表面に現れる。目付けが重く、秋冬向けの外衣に使われる。緯編 
5240 . レイドサテンステッチ / // (糸を節約する為)布裏に糸を渡さずに行うサテンステッチ。インド北西部から、パキスタン東部で多く見られるステッチである。
5241 . レインボー・ストライプ  模様柄 / Rainbow stripe // リゾートウェアなどによくみられる、虹のような色相を持った、多食で鮮やかなしま柄。
5242 . レーザーカット / laser cut // レーザー光線を用いて、特異な形に抜くこと。ダイカットに比べ、複雑な形状に抜くことができる。
5243 . レーザー彫刻 / laser engraving // ロータリスクリーンの彫刻。スクリーンに塗布された樹脂皮膜の柄部分を炭酸ガスレーザーによって焼き切り彫刻型を作成する。
5244 . レース / Lace // 一般に多くの隙間があり、それで模様を現した布地。衣服の一部に装飾用に使われたり、 芯地などの副素材として使われるものが多い。 また、近年の機械化が進み、その方法も多様化し、幅の広いものも作られ、衣服の表地として使われるようになった。
5245 . レース編 / lace knitting // 透孔編ともいう。網目のニードルループやシンカーループを隣の針に移す編み方を目移し編という。用途:女性用下着、ポロシャツ、セーター
5246 . レーヨン / rayon, viscose rayon // 広義では化学繊維のうち、エゾ松などから作られたパルプなどを原材料とした繊維素からなる再生繊維の総称。狭義ではビスコース・レーヨンを指す。 レーヨンは繊維長で、レーヨン・フィラメントとレーヨン・ステープルに区別される。製法により、@銅アンモニア法繊維のキュプラ、 A特殊人造繊維のポリノジック、Bビスコース・レーヨンがある。一般的な特徴としては、綿や麻と類似した物性をもっているが、 これらより強度が劣り、皺になり易い。反面、絹に似た光沢感と優れた染色性をもっていて、ジーンズになったりもしている。詳細は本HP「4. 綿・レーヨン:直接染料」参照。
5247 . レオパード(ヒョウ) / leopard // レオパード(ヒョウ)
5248 . レオロジー / rheology // 物質の変形および流動一般に関する学問分野である。日本語では「流動学」とも呼ばれる
5249 . レサイパー / reciper // 調色を行う技術者。調色師ともいう。求める捺染効果を得るために、捺染法、捺染糊印捺順などの選択、組み合わせ(レサイプ)を設計する専門家。
5250 . レサイプ / recipe // レシピー。染色工場が調色したときに、使用した染料と染料混合 の重量比などが記された処方箋。
5251 . レサイプ色 / recipe colour // 染色工場が調色した色。レサイプ・カラーともいう。
5252 . レシチン / lecithin // リン脂質の一種で、リン酸にコリンが結合したもの。乳化作用があるため、体内では脂肪の消化を助けてコレステロールレベルを下げ、 皮膚においては保湿と保護を助ける。せっけん内では脱脂力と刺激を抑制する。
5253 . レジメンタル / regimental // 「イギリスの近衛連隊の服」の意味。(ストライプ:多色使いで太めの右下がりの斜め縞のネクタイ柄)
5254 . レジメンタルタイ / // イギリス連隊旗の色を抜き出し、斜めの縞柄にしたネクタイ。紺地に臙脂(えんじ)と緑の縞などが特徴。
5255 . レジンインク  Ink Jet 用語 / resin ink // RESINは「樹脂」という意味で熱硬化ポリマーを使ったインクの事。熱を与えると硬化する特性を利用し素材ダイレクトにプリントできる特長を持つ。 水性顔料とリボン式とが有る。
5256 . レスター・ウール / Leicester wool // 英国中部のレスター州の周辺が主産地の改良種による長毛の羊毛。弾力と光沢が優れている。
5257 . レッグオブマトンスリーブ / // 肩口に袖山のある長袖で、上部が膨らみ、手首に向かって細くなっているデザインの袖。レッグオブマトンとは、“羊の脚”を意味する。フランス語でジゴ。
5258 . レノクロス (からみ織) 織物組織 / Leno Cloth // からみ織のことで、よこ糸をたて糸2本でからませて、目ずれをしないようにして織った密度の粗い、透けて見えるような薄手の織物。綿の優れた吸収性と、 からみ織の通気性の良さとが加わり、夏の衣服として用いられる布地。用途:ワンピース、ブラウス、カーテン生地。綿織物
5259 . レピア / rapier // 先端に糸をつまむ部分を保有し、主軸に連動して往復運動する緯入れの棒状部品。
5260 . レピア織機 / rapier loom // タオルや毛布、その他広幅の生地を織るときに使用される。左右にそれぞれバンドがそのひとつが緯糸をつかみ織機中央まで運び、 もうひとつのバンドが受け取り生地端まで引っ張る事で、緯糸が左右に渡る。同じく折り返しの耳は出来ない。シャトル(杼)はない。
5261 . レンガ / rust, terra cotta // レンガ色。
5262 . 冷陰極蛍光ランプ / Cold Cathode Fluorescent Lamp // CCFL(冷陰極蛍光ランプ)とは、細径の小型蛍光管で、「放電」と「蛍光」現象を利用した照明装置。発光原理は一般の蛍光ランプとほぼ同じだが、 加熱せずに電極から電子放出を行う。ガラス管内の物質の種類や圧力、内壁に塗布した蛍光体の厚さや種類によって 様々な明るさや発光色(色温度や色度)が作成できる。一般の蛍光ランプよりも細く長寿命なため、主にバックライト用光源として使われている。
5263 . 連続式 / continuous // 生地を切断することもなく、長く巻いたまま繰り出しながら連続して、染色、仕上げなどをする方法。(⇔バッチ式)
5264 . 連続染色 / continuous dyeing // 布などに連続的に行う染色。染料及び薬剤を含浸付与させたあと蒸熱又は乾熱で処理して染料を固着させる染色。詳細は、本HP「16. PET/綿の連続染色」参照。
5265 . 連絡(待ち) / (waiting) contact // 連絡(待ち)
5266 . 煉瓦柄(れんががら)   編み組織 / Brick pattern // U種の糸を使い、タック点の配列の仕方で、煉瓦を積み重ねたような柄になる。用途:婦人用セーターなど。緯編 
5267 . ロイヤリティ / royalty // 加盟店が本部の商品やノウハウを利用する時に支払うお金
5268 . ローカストビーンガム  糊剤 / locust bean gum // 乾燥した気温の高い地中海沿岸にのみ生育する常緑樹であるマメ科の植物ローカストビーンの胚乳部分を精製して粉末化して製造される多糖類。 ガラクトースとマンノースを主成分とする、分子量は約31万。ガラクトースとマンノースの割合は、グアーガムは、1:2、 ローカストビーンガムは、1:4。ガラクトースの割合が少なくなるにつれて水に対する溶解性が悪くなっていく。
5269 . ロークルーソックス / // 特に短いローソックス。
5270 . ローシェンナ / raw sienna // 黄味の強い褐色。シェンナ (sienna) は、水和酸化鉄を主成分とし、ケイ酸コロイドと少量のマンガンを含む天然の土を原料とする、やや黒味を帯びた黄褐色の顔料。
5271 . ローズ / rose // 薔薇色
5272 . ローズグレイ / rose grey // やや赤みがかったグレイ
5273 . ローズピンク / rose pink // ローズピンクは紫みをおびたピンクをいう。フランス名ではピンクのことをローズと言う
5274 . ローズレッド / rose red // ローズレッドはバラの花からきた色名で、明るい鮮やかな赤をいう。
5275 . ロータリー・スク リーン捺染 / rotary screen printing // 孔版印捺方式に属するもので、円筒状に巻いたスクリーン紗を用いて印捺する捺染法。円柱状の型が回転し続けるので、型が切れることがない。 縞などの型送りに正確さが必要なものに使われる。
5276 . ロータリープレス / rotary press // 回転シリンダーの面に接して進行する織物をツヤ板で熱圧しツヤ出しをする毛織物用機械
5277 . ロービング / Roving // 縮じゅう工程中に生じる縮じゅうの筋
5278 . ローファー / // 紐の代わりにベルトを付けた、スリッポン式の革靴。
5279 . ローブヤーン / rove yarn // 亜痲スライバを粗紡機で甘よりをかけたもので、ひも、パッキングなどに用いられる。
5280 . ロープマーク / rope mark // 生地がロープ状で加工されるときに生じたたて筋状のむら
5281 . ロープ式連続洗浄機 / // 染色物の洗浄をロープ状で行う連続ウインス洗浄機
5282 . ロープ水洗機 / rope washer] // 綿織物等をロープ状で水洗する機械
5283 . ロープ精錬 / scouring with rope form // 織物などをロープ状で行う精錬。
5284 . ロープ染色 / roap dyeing // デニムの経糸(たていと)を中白(なかじろ)に糸染めする染色方法。 染料が糸の表面にしか付いていないため、はき込むうちに表面の染料がとれ、白っぽくなっていく感じがよいとされている。
5285 . ローラー捺染 / roller printing // マシーン・プリントともいわれる。凹版に彫刻した捺染ローラーで印捺する捺染方法。 色数分捺染ローラーが設置され、プリント下地を色の順にローラーを通過さて、印捺する。
5286 . ローラ汚れ / stain by roller // ローラに付着した汚れの移染
5287 . ローラ傷 / defect due to damaged roller // 1) ローラの傷によって、一定の形と周期で生じた色のりの汚れ。2)仕上げのとき、ローラによって生じた傷
5288 . ロール巻き / // 紙筒を芯にロール状に巻き上げること。
5289 . ロール当たり / uneven rolling // 刺繍レースで押さえロールの不備によって、部分的に光沢が異なること
5290 . ローン  織物組織 / Lawn // ローンの名称は、フランスのラン(Laon)で織り始めたことに由来。たて、よこ密度の比較的よく似た織物。ローンは元々麻織物であったが、 現在は綿織物の代表的なもの。薄地の柔らかい手触りが特徴。用途:ハンカチ、プリントのブラウス地、造花、刺繍用生地etc。綿織物
5291 . ロイヤルブルー / royal blue // 英国王室のオフィシャルカラー。濃く鮮やかな青色。
5292 . ロス / loss // ロス。損失、損害
5293 . ロックミシン オーバーロックミシン 縁かがりミシン / // オーバーロックミシンの縫い目は環縫い。縫目にはもう一つ本縫いがあり、ミシンに下糸がありボビンに下糸を巻き、 ミシンの下側(布の裏側)にある釜にセットする。対してロックミシンには釜がなく下糸というものは存在しない。 即ち上下で糸が絡む縫目ではなく、編み物の様にループで縫目をつなぐ機構で縫目が形成される。 代表的なロックミシンとして2本針オーバーロックミシンとインターロックミシンなどがある。 環縫いには2種類の縫目があり、単環縫いと二重環縫いがありそれぞれ専用のミシンがある。
5294 . ロット / lot // ロット。編織や染色加工などの同一品の加工単位。
5295 . ロットサンプル / lot sample // ロット毎に取り置いたサンプル。メーカー側から提供されるロット毎のサンプル。
5296 . ロット違い / different lot // 同一製品であるが、ロットが異なるために生じた品質の差
5297 . ローマクラブ / Club of Rome // 1970年3月にスイス法人として設立された民間組織で、科学者、経済学者、教育者、経営者などによって構成される。
ヨーロッパ財界の国際派であり、オリベッティ社の副社長であったアウレリオ・ベッチェイ博士の主導のもとで、深刻化しつつある天然資源の枯渇化、 環境汚染の進行、開発途上諸国における爆発的な人口増加、大規模な軍事的破壊力の脅威などによる人類の危機に対して、 その回避の道を探索することを目的として設立された。
5298 . ローン / Lawn // たて、よこ糸に細番手の糸を使用した地の薄い糸数の密な平織で、漂白して薄のり仕上げをした織物及びその生機。
5299 . ロンガリット / Rongalit // ホルムアルデヒドナトリウムスルホキシレートの二水塩(NaHSO4・CH2O・2H2O)を主成分とする還元剤の商品名。
5300 . ロンドン / // 毛織物における防縮加工。ロンドンシュランクとも云う。
5301 . ロンドン・ストライプ  模様柄 / London stripe // 5mmくらいの幅の縞と間隔とが同じ幅のストライプ。一般に、1色の縞であるが、2色以上の縞もある。
5302 . 絽(ろ) / Leno // しゃと平とを組み合わせたごく薄組織のからみ織物(夏の着尺、カーテン地など)。
5303 . ろうけつ染め(ろうけつぞめ) / battick dyeing // 防染剤として、ロウを用いることからその名がついた。 プリント下地の表面に、温めて溶かしたロウ液で、柄を素早く描く。ロウが冷え固まってから、染液で色を付ける。 ロウを取り除く処理をしてもロウがいくらか残っていて、 それが独特のつやと手触りになる。この感じを模すのがチンツ仕上げである。
5304 . 羅布麻(ロープーマ) / // 別名を白麻という。ロープーマは中国ウィグル自治区のロプノール湖畔付近に生息する夾竹桃(きょうちくとう)科の多年生草木で、 古くから漢方薬用の原料として知られていた。これを中国と日本が共同開発し、1989年から生地として登場している。 従来の麻とは異なり、肌触りが柔らかく、しなやかで絹の様な光沢があり、軽くて吸水性と通気性に優れている。
5305 . 六フッ化硫黄 SF / Sulfur Hexafluoride // 融点-50.7℃、昇華点-63℃で、1個の硫黄原子(S)と6個の弗素原子(F)からなる無色無臭の気体。 空気を1としたときの比重は約5.1。熱的、化学的に安定で、耐熱性、不燃性、非腐食性に優れているため、 変圧器などに封入される電気絶縁ガスとして使用されるほか、半導体や液晶の製造工程でも使われている。 地球温暖化係数が23,900と大きく大気中の寿命が長いため、地球温暖化防止排出抑制対象ガスとなった。
5306 . 六価クロム / Chromium (VI) Compound // 無機のクロムは幾つかの酸化数を取りうるが、通常は3価が最も安定である。また、6価のクロム(六価クロム)は強い酸化剤で金属メッキ、皮なめし、顔料 などで広く用いられてきた。近年は、六価クロムの人体影響を考慮して使用規制されるようになり、代替製品や代替処理法の開発が進んでいる。クロムは多くの 生物にとって必須元素と考えられているが、六価クロムは主に職業性の経気道曝露により人にクロム潰瘍、鼻中隔穿孔、感作性皮膚炎、 肺がんなどを引き起こすことが知られている。
5307 . 六次産業化法 / // 正式名称は、地域資源を活用した農林漁業者等による新事業の創出等及び地域の農林水産物の利用促進に関する法律。第6次産業化とともに地産地消を推進し、 後継者不足に悩む農林漁村では産業の振興及び地域の活性化を、そして消費者にも生産者とより近くなるという安全と利益を実現することで、 食料自給率の向上及び環境負荷の少ない社会の構築に寄与することを目的とする。
5308 . 漏水性(ろうすいせい) / water leakiness // 水を通過又は浸透させる性質
5309 . ワードローブ / ward robe // 洋服を吊るして収納する、衣装だんす、洋服だんすなどの家具のことを言う。ファッション業界用語では、保有している衣装。 衣服計画としての意味でも使われる。
5310 . ワイピングクロス / wiping cloth // ポリエステルやナイロン等の超極細繊維を用いて開発された高機能ワイピングクロスは、家庭用の食器拭き、 メガネ拭きから光学機器用その他産業用途にまで幅広く展開されている。例えばメガネ拭きは、綿(コットン)の別珍が主流だったが、 今日では合繊素材のワイピングクロスを使ったものが使われている。
5311 . ワイヤー筋  / wire mark // 製織時にワイヤーを用いたパイル織物で、ワイヤーの不整で生じたよこ方向の筋
5312 . ワインカラー / bordeaux // 濃い紫みの赤。赤ワインのような色。
5313 . ワインダー / winder // 糸を木管・紙管などに巻き返す機械で、織物以外にも用いられる。
5314 . ワキシング / waxing // 糸又は布にパラフィン又はろうを塗布すること
5315 . ワックスプリント / batik wax printing // ろうを防染剤としてチャンチン(細い管がついたロウをすくう道具)での手描き、 またはチャップ(銅板製の道具)で印捺し、低温で染色する捺染法。インドネシア のバティックが知られている。 この効果を機械的に行う特殊ローラー捺染機もある。これと類似の効果を得る捺染法にイミテーションワックスプリントがある。
5316 . ワックスプリント / wax printing // 綿布にロジン(松やに)を印捺し,インジゴで染色後,ロジンの部分をか(掻)き落とし,その上に行う捺染。
5317 . ワッシャーじわ / // ワッシャーによって、自動反転させながら洗ってつけた 洗いじわ。自然な感じの縦じわがつけられ、綿織物に用いられる。
5318 . ワッシャー加工 / washer finish // ワッシャーとは、「洗濯人」のことで、水洗いをして、わざとシワシワの感覚を残した加工法。
5319 . ワッシャ加工 / washer treatment // 織編物のひずみを取ったり,リラックス処理及び/又は強撚織物のしぼ立てを目的に,ワッシャ機で行う加工。
5320 . ワッペン / wappen // 衣服や帽子につける模様を刺繍した飾りをワッペンとよぶ。通常は刺繍ワッペンとなる。基布のフェルトやポリエステルの厚手生地に刺繍表現でデザインし、 ふちかがりで円形や四角形のほか様々な形状に加工することができる。昇華プリントでワッペンを作ることもできる。 ワッペン(Wappen)はもともとドイツ語。
5321 . ワトープリーツ / // 肩口からガウンの後ろの裾まである箱ひだ。
5322 . ワンタッチ / // 織ネームの裏面に両面テープを貼り、シール状に仕上げたもの。
5323 . わすれなぐさ色 / forget-me-not blue // わすれなぐさの花のような空色系の淡い色
5324 . わた(綿) / loose // ふさふさモコモコした状態における繊維の集合体
5325 . わたぞめ(綿染め) / loose stock dyeing // 綿(わた)の状態で行う染色。通常パッケージ染色機が用いられる。
5326 . わな糸 / loop yarn // 糸の表面にループを出した飾り糸の一種。
5327 . わ節(わふし) / loop // 生糸の小節の一種で、糸から繭糸が環状に分離し、その長さが10mm未満のもの
5328 . わらじ耳  / loopy selvage tufty selvage // 耳組織の不均一によって、よこ糸が外部まで露出して生じたわらじのような形態の耳
5329 . 若竹色 / light jade green // ヒスイのような青みの緑の明るい色
5330 . 若苗(わかなえ)色 / // 稲の若苗のような緑色、若菜色とも言う。
5331 . 和釜蒸し(わがまむし) / // 鉄製の釜の下から重油バーナーなどで加熱して蒸気を発生させて蒸熱する多湿のスチーミング。 色糊の生地への色がボイラースチーミングに比べ濃色になる。
5332 . 若緑 / spring green // 英名スプリンググリーンは明るい黄みの緑
5333 . 若紫 / mauvette // モープの明るい色。明るい紫
5334 . 枠かど固着(わくかどこちゃく) / hard gum spot // 生糸の整理欠点で、糸から繭糸が環状に分離し、その長さが10mm未満のもの
5335 . 枠擦れ(わくすれ) / frame mark // 染色機などの枠回転によって生じた部分的な擦れ傷
5336 . 枠場(わくば) / // 暈し染め・草稿写しなどのために生地一反をベルト状にして室内で張る装置。
5337 . 枠打ち(わくうち) / angle frame defect // 型枠の下がり過ぎによって生じた筋
5338 . 輪袈裟(わげさ) / // 頭にかけて胸に垂れる小形の袈裟。幅は5cm程度で、紋は背及び両胸の三か所と両衿の部分に○○講と文字の入るのものが多い。 色は、青、黄、赤、白、黒以外の色を使用する。
5339 . 山葵(わさび)色 / surf green // 英名サーフグリーンのサーフは磯波のこと。清流に育つわさびの根の緑からきた色
5340 . 和晒し(わざらし) / // 生機を苛性ソーダ中で煮沸して精練し、その後晒し粉の漂白液に変えて漂白。乾燥は天日で行なう。
5341 . 和紙糸 / Japanese paper thread // 和紙を、細く(幅1mm〜30mm)切り、撚って作った糸。綿糸に比べて軽く、清涼性、保温に富む。染色は、綿/麻のそれに準ず。
5342 . 輪つなき / // はんてんの裾などに入れる模様の一種。輪にかちまけ(上に通っているか下に通っているか)を付けて繋がっているもの。
5343 . 環縫い(わぬい) / chain stitch // ミシン縫製で裏側がチェーン状になり、上糸を裏側近くまで引き込む縫い方。 一般的に、縫製後も縫い目の動きが若干あるため、動きの多い素材や、馴染みを必要とする箇所に使われる事が多い。 糸切れの際、連鎖的にほつれる欠点がある。反面、試験使用での仮縫いには便利。“かんぬい”と呼ぶ事もある
5344 . 割当量 / ration // 国内で産出または製造された品のうち、国内消費ではなく輸出の方へ割り当てられる量
5345 . 割り不良(わりふりょう) / inferior open seam // 縫い代の割り部分のセット不良又は割り方不良
5346 . 割れ / imperfect penetration // 捺染糊の浸透不足で、生地を伸ばしたときに白場が露出するな染不良。目むきともいう。