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1984年にX1シリーズの上位機種として発売されたX1turbo(エックスワンターボ)は、グラフィック機能が強化され640×400ドットで8色カラー表示が可能でした。漢字V−RAMが搭載され漢字をテキストとして表示できるので、高速な漢字表示が可能です。日本語の処理が得意なので、本格的なワープロソフトも発売されました。本体カラーはローズレッドとオフィスグレーの2色が発売されました。ローズレッドのX1turboはデザインが気に入っていたので欲しいと思っていましたが、本体価格27万8000円という子供の小遣いではとても買えない価格だったので、残念ながら買うことはできませんでした。
X1turboIIは1985年にX1turboの廉価版として発売されました。本体価格は17万8000円と大幅に下げられ日本語実用ソフトが付属していました。X1turboIIはわが家にやってきた2台目のパソコンになるのですが、当時の私がどのように親を説得して購入に踏み切らせたのか全く覚えていません。専用のモニターは予算的に買えなかったので、すでにあるX1のモニターを使っていました。X1のモニターは200ライン表示しかできないため、X1turboの売りである400ライン表示ができないという残念な状態でしたが、遊べるゲームソフトが増えたので満足していました。本体カラーはブラックとオフィスグレーの2色があり、購入したのはオフィスグレーの方です。ローズレッドの機種が発売されなかったのは非常に残念で、未だにX1turboのローズレッドで状態が良いものが手に入るのならば欲しかったりします。
X1turboIIIは1986年に発売されました。メーカーがなぜこの機種を発売したのかよくわからないパソコンです。それというのもX1turboIIIを発売した翌月にグラフィックやサウンドを強化したX1turboZ(エックスワンターボゼット)が発売されたからです。価格的にはX1turboIIIは168,000円、X1turboZは218,000円と差がありますが、X1turboIIIに後でオプションを追加してもX1turboZ相当にすることは出来ないのが考えものです。ちなみに、X1turboIIIにFM音源ボード(23,800円)とカラーイメージボード(39,800円)を増設してもX1turboZには及びませんが、価格は231,600円となり逆転してしまいます。実際の売上がどうだったかは知りませんが、X1turboZの方が売れたのではないでしょうか。
X1turboの最終シリーズとなるX1turboZは1986年に発売されました。4096色同時表示可能なグラフィック機能やFM音源標準搭載とX1turboから大幅に機能強化され登場したのですが、同年に発表されたシャープのX68000(エックスロクマンハッセン)という16ビットパソコンの人気の陰に隠れてしまう不遇な機種です。当時を思い返してみるとパソコン雑誌の記事やパソコンサンデーというシャープのパソコンを扱ったテレビ番組でもX68000を大々的に取り上げていて、X1turboZの扱いは大きくなかったのであまり印象に残っていません。このシリーズは1988年のX1turboZIIIが最後の機種となります。
CPU | Z-80A、4MHz 80C49(キースキャン用) 80C49(テレビコントロール用) |
フロッピーコントローラ | 8877A |
ROM | BIOS ROM 32KB(うちIPL4KB) キャラクタゼネレータ用ROM 8KB 漢字ROM 128KB(256KBまで拡張可能) |
RAM | プログラム用 64KB ユーザー定義キャラクターゼネレータ用RAM 6KB テキスト用V-RAM 4KB アトリビュート用RAM 2KB グラフィック用V-RAM 96KB |
テキスト表示 | 80文字×25行、20行、12行、10行 40文字×25行、20行、12行、10行 ※上記のいずれかを選択可能。(20行、10行モードはアンダーライン表示可能) 反転文字、点滅文字、タテ2倍・ヨコ2倍・タテヨコ2倍可能 カラー8色(赤・緑・青・黄・水色・紫・白・黒、文字毎に色指定可能 |
グラフィック表示 | カラー8色(ドット毎に色指定可能) 640×400ドット1画面、320×400ドット2画面 640×384ドット1画面、320×384ドット2画面 640×200ドット2画面、320×200ドット4画面 640×192ドット2画面、320×192ドット4画面 カラー8色(1画面単位に色指定可能) 640×400ドット3画面、320×400ドット6画面 640×384ドット3画面、320×384ドット6画面 640×200ドット6画面、320×200ドット12画面 640×192ドット6画面、320×192ドット12画面 ※上記いずれかの画面選択可能 |
日本語表示 | 文字構成/16×16ドット 文字種類/JIS第1水準漢字2,965種を含む約3,400種 画面構成/40文字×25行、20行、12行、10行 20文字×25行、20行、12行、10行のいずれかを選択可能(20行、10行モードはアンダーライン表示可能) 反転文字、点滅文字、タテ2倍・ヨコ2倍・タテヨコ2倍可能 カラー8色(文字毎に色指定可能) |
画面合成 | テキスト画面とグラフィック画面 テキスト画面とグラフィック画面とテレビ画面 テキスト画面とグラフィック画面とビデオ画面 ※上記のいずれかの合成を選択可能 |
プライオリティ機能 | テキスト画面とグラフィック画面の各色に対して優先順位がつけられる |
パレット機能 | 図形、文字の色を瞬時にかえられる |
ユーザー定義のキャラクタゼネレータ | 256種のパターン定義可能、ドット単位色指定可能 |
バックグランドカラー | 8色指定可能 |
黒色制御 | 8色中1色を黒に変換可能(テキスト画面) 青と透明の2色を黒に変換可能(グラフィック画面) |
ビデオ出力 | RGBセパレート出力方式 コンポジット出力方式 |
フロッピーディスク | 5インチミニフロッピーディスクドライブ2基内蔵 記憶方式/両面倍密度 記憶容量/640KB |
カセットデータレコーダー | 専用データレコーダ用インターフェイス内蔵 |
デジタルテロッパ機能 | 出力レベル/NTSC方式準拠、1.0Vp-p/75Ω 端子/RCAピンジャック×2(映像入力、映像出力) |
サウンド出力 | 8オクターブ3和音 |
音声出力 | 8cm丸型スピーカー、300mW |
プリンタインターフェイス | セントロニクス社に準拠 8ビットパラレル |
フロッピーディスクインターフェイス | 内蔵 |
RS-232Cインターフェイス | 内蔵 |
マウスインターフェイス | 内蔵 |
ジョイスティックインターフェイス | アタリ社仕様2個使用可能 |
拡張I/Oポート | 2ポート |
時計機能 | 内蔵(電池にてバックアップ) |
電源 | AC 100V±10%(50/60Hz) |
消費電力 | 47W |
使用条件 | 使用温度 5℃〜35℃(フロッピー使用時)、0℃〜35℃(フロッピー未使用時) 使用湿度 35〜75% |
外形寸法・重量 | 本体:幅390×奥行390×高さ108mm、10.9kg キーボード:幅390×奥行185×高さ35mm、1.3kg |
プログラム言語 | 漢字HuBASIC |
キーボード | セパレートタイプ(本体とカールコードで接続) カナ付ASCII準拠 テンキー、ファンクションキー(5個) トランスファーキー、スクロールアップキー、スクロールダウンキー ヘルプキー、コピーキー 50音順キー配列変換スイッチ付 |
カラー | ローズレッド、オフィスグレー |
発売年 | 1984年 |
標準価格 | 278,000円 |
CPU | Z-80A、4MHz 80C49(キースキャン用) 80C49(テレビコントロール、カセットコントロール用) |
フロッピーコントローラ | 8877A |
ROM | BIOS ROM 32KB(うちIPL4KB) キャラクタゼネレータ用ROM 8KB 漢字ROM 256KB |
RAM | プログラム用 64KB ユーザー定義キャラクターゼネレータ用RAM 6KB テキスト用V-RAM 4KB アトリビュート用RAM 2KB グラフィック用V-RAM 96KB |
プログラム言語 | CZ-8FB02 V1.0(漢字HuBASIC) CZ-8FB01 V1.0、CZ-8CB01 V1.0 |
テキスト表示 | 80文字×25行、20行、12行、10行 40文字×25行、20行、12行、10行 ※上記のいずれかを選択可能。(20行、10行モードはアンダーライン表示可能) 反転文字、点滅文字、タテ2倍・ヨコ2倍・タテヨコ2倍可能 コンパチモード:カラー8色(赤・緑・青・黄・水色・紫・白・黒。文字毎に色指定可能) |
グラフィック表示 | コンパチモード カラー8色(ドット毎に色指定可能) 640×400ドット1画面、320×400ドット2画面 640×384ドット1画面、320×384ドット2画面 640×200ドット2画面、320×200ドット4画面 640×192ドット2画面、320×192ドット4画面 カラー8色(1画面単位に色指定可能) 640×400ドット3画面、320×400ドット6画面 640×384ドット3画面、320×384ドット6画面 640×200ドット6画面、320×200ドット12画面 640×192ドット6画面、320×192ドット12画面 マルチモード 320×200ドット 4,096色 1画面 640×400ドット 4,096色中8色 1画面 ※上記いずれかの画面選択可能 |
日本語表示 | 文字構成/16×16ドット 文字種類/JIS第1、第2水準漢字6,349種を含む、6,672種 画面構成/40文字×25行、20行、12行、10行 20文字×25行、20行、12行、10行のいずれかを選択可能 |
画面合成 | テキスト画面とグラフィック画面 テキスト画面とグラフィック画面とテレビ画面 テキスト画面とグラフィック画面とビデオ画面 ※上記のいずれかの合成を選択可能 |
プライオリティ機能 | テキスト画面とグラフィック画面の優先順位が付けられる(コンパチモード) |
ユーザー定義のキャラクタゼネレータ | 256種のパターン定義可能、ドット単位色指定可能 |
黒色制御 | 8色中1色を黒に変換可能(テキスト画面) 青と透明の2色を黒に変換可能(グラフィック画面) |
バックグランドカラー | コンパチモード:8色指定可能 |
ビデオ出力 | アナログRGB出力方式、デジタルRGBセパレート出力方式 コンポジット出力方式 |
フロッピーディスク | 5インチミニフロッピーディスクドライブ2基内蔵 記憶方式/両面高密度、両面倍密度 記憶容量/1MB×2 <2HD時> |
ビデオデジタイズ機能 | 320×200ドット 最大4,096色取り込み |
テロッパ機能 | 出力レベル/NTSC方式準拠、1.0Vp-p/75Ω 端子/RCAピンジャック×2(映像入力、映像出力) |
サウンド出力 | FM音源:2チャンネル、8オクターブ8重和音同時出力 PSG:8オクターブ3重和音 |
プリンタインターフェイス | セントロニクス社に準拠 8ビットパラレル |
フロッピーディスクインターフェイス | 内蔵 |
RS-232Cインターフェイス | 内蔵 |
マウスインターフェイス | 内蔵 |
ジョイスティックインターフェイス | アタリ社仕様2個使用可能 |
拡張I/Oポート | 2ポート |
時計機能 | 内蔵(電池にてバックアップ) |
消費電力 | 定格32W、最大43W、待機時5W |
外形寸法・重量 | 本体:幅390×奥行390×高さ108mm、9.5kg キーボード:幅390×奥行189×高さ35mm、1.3kg |
キーボード | セパレートタイプ(本体とカールコードで接続) カナ付ASCII準拠 テンキー、ファンクションキー(5個) 変換キー、ロールアップキー、ロールダウンキー ヘルプキー、コピーキー、50音順キー配列変換スイッチ付 |
カラー | ブラック、オフィスグレー |
発売年 | 1986年 |
標準価格 | 218,000円 |