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FM−7の上位機種であるFM−77(エフエムセブンセブン)は1984年に発売されました。3.5インチフロッピーディスクドライブを標準で搭載し、漢字ROMも内蔵されていました。しかし、標準ではグラフィックが200ラインしか表示できないため、漢字表示を最大限に活かしたければオプションの400ラインカードが必要でした。この当時のフロッピーディスクは5インチのものが主流で、3.5インチのフロッピーディスクは少数派だったのですが、今では5インチのフロッピーディスクを見ることはないですから、3.5インチフロッピーディスクを標準で採用していたということは先進的と言えるでしょう。FM−77はあまり欲しいとは思いませんでしたが、次に登場するFM−77AVは結構欲しくなったことを覚えています。
「総、天、然、ショック。」というキャッチコピーで登場したFM−77AV(エフエムセブンセブンエーブイ)は1985年に発売されます。これまでのパソコンにはなかった、4096色同時発色というグラフィック機能は、とにかく鮮烈な印象でした。今となっては4096色はたいした色数ではありませんが、当時は写真のような画像をパソコンで見られるのはすごい事でした。FM−77AVが発売されて以降パソコンは多色化の道を辿り、PC88シリーズではビデオアートボードという65536色同時発色できるオプションが発売され、X1シリーズでも4096色同時発色できるX1turboZが登場します。しかし、従来機との互換性が失われるので、4096色を活用した専用ソフトはあまり発売されませんでした。
このFM−77AVの頃からだったと思うのですが、イメージキャラクターがタモリからアイドルの南野陽子に変わりました。NECもイメージキャラクターが武田鉄矢から斉藤由貴に変わりましたし、当時の8ビットパソコンがターゲットとする層が変わってきたという現象として面白いと思います。
メインCPU | MBL68B09(クロック周波数 8MHz) Z80A(オプション、クロック周波数 4MHz) |
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サブCPU | MBL68B09E(クロック周波数 2MHz) | |
ROM | 44KB(F-BASIC、ブートローダ、サブモニタ) | |
RAM | メインRAM | 64KB標準実装(最大256KBまで拡張可能) F-BASIC時のユーザーエリアは32KB |
ビデオRAM | 48KB | |
キーボード | 本体とカールコードにて接続 JIS標準配列に準拠、総数98キー、シリンドリカル・ステップ・スカルプチャー |
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テキスト表示(ANK文字) | 画面構成 | 80字×25行/20行、40字×25行/20行 |
文字構成 | 8×8ドット | |
日本語表示 | 画面構成 | 40字×12行、40字×25行(オプション) |
文字構成 | 漢字ROM(標準実装)による文字パターン(16×16ドットマトリクス) JIS非漢字(453種)、JIS第1水準漢字(2,965種) |
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グラフィック表示 | モノクロ | 640×200ドット 3画面 640×400ドット 1画面(オプション) |
カラー | 640×200ドット 1画面(ドットごとに8色のカラー指定可能) | |
カラー表示 | 8色(青、赤、緑、マゼンタ、シアン、黄、白、黒)、パレット機能有り | |
カラーCRT | R.G.B.同期信号分離出力(TTLレベル) | |
グリーンCRT | コンポジットビデオ信号出力(Vp-p=1V) | |
マイクロフロッピィディスク | 3.5インチ 320KB/ドライブ(両面倍密度) D2タイプは、本体内に2基 標準実装 D1タイプは、本体内に1基 標準実装(1基増設可能) |
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1MBフロッピィディスク(オプション) | 5.25インチ/8インチ 1MB/ドライブ(5.25"両面倍密度倍トラック、8"両面倍密度) | |
プリンタインタフェース | 8ビッドパラレル(TTLレベル) セントロニクス社仕様準拠 | |
オーディオカセットインタフェース | 転送速度 1,600BPS、リモートコントロール機能有り、専用ケーブル添付 | |
スーパーインポーズインタフェース | スーパーインポーズユニット(オプション)の接続用 | |
回線インタフェース(オプション) | EIA RS-232C準拠、転送速度300、600、1200、2400、4800、9600BPS(スイッチ切換) RS-232Cインタフェースカードが必要です。 | |
内部拡張 | 本体内にI/O拡張用 2個、Z80/増設RAM用 1個、サブ部拡張用 1個 | |
外部拡張 | I/O拡張ユニット(オプション)を接続して外部拡張が可能 | |
サウンド機能 | 8オクターブ/三重和音の音楽演奏、効果音が可能。 | |
電源(消費電力) | AC100V 50/60Hz(最大100W) | |
アウトレット | 1個(電源スイッチと連動、CRT用) | |
使用条件 | 温度 5〜35℃、湿度 20〜80%(ただし結露しないこと) | |
外形寸法・重量 | 本体 350(W)×360(D)×115(H)mm、7.8kg(D2)、7.0kg(D1) キーボード 424(W)×195(D)×39(H)mm 1.3kg |
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発売年 | 1984年 | |
標準価格 | 198,000円(D1) 228,000円(D2) |
CPU | メイン部・サブ部 MBL68B09E(クロック周波数2MHz) | |
RAM | メインメモリ128KB(最大192KB) グラフィックVRAM 96KB |
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文字種 | 英数カナ文字:英数字、特殊記号など257種 漢字:JIS第1水準漢字2965種、非漢字453種 |
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表示機能 | 文字 | 英数カナ文字:80字×25/20行、40字×25/20行 漢字:最大40字×12行 |
グラフィック | 320×200ドット 1画面(4096色) 640×200ドット 2画面(8色) |
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サウンド機能 | FM音源、PSG 各3音・8オクターブ(音量調節可能) | |
320KB 3.5インチフロッピィディスク | 2ドライブ内蔵(AV-2)、1ドライブ内蔵(AV-1) | |
I/Oインタフェース | 標準装備 | 21ピンRGB/8ピンRGB CRT、プリンタ、オーディオカセット、ジョイスティック2ポート、Line Out |
オプション | RS-232C、マウス、MIDI | |
オプションスロット | 拡張メモリスロット、I/O拡張コネクタ、ビデオディジタイズスロット各1、I/Oスロット×2 | |
キーボード | 分離型、赤外線ワイヤレス/ワイヤード、JIS配列準拠、総数100キー | |
カレンダクロック | 年月日 時分秒 うるう年サポート(バッテリバックアップ付) バッテリーバックアップ付き |
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電源 | AC100V 50/60Hz | |
使用条件 | 温度 5〜35℃、湿度 20〜80%(ただし結露しないこと) | |
外形寸法・重量 | 本体 幅:363mm 奥行き:380mm 高さ:101.5mm 重さ:AV-2 9.3kg、AV-1 8.5kg | |
キーボード 幅:410mm 奥行き:192mm 高さ:45mm 重さ:1.1kg | ||
標準添付ソフト | F-BASIC V3.3システムディスク(F-BASIC V3.0システムディスク作成可能) | |
付属ケーブル | 21ピンRGBケーブル、オーディオカセットケーブル、キーボードケーブル | |
発売年 | 1985年 | |
標準価格 | 128,000円(AV-1) 158,000円(AV-2) |