12月
the fuchsia year - December
当地の12月
12月は来期に向けてのスタートの月です。
当地の12月は冬と呼ぶにはまだ暖かく、温暖化のせいかこのレポートを開始した2006年も西日本の12月の平均気温は平年よりも0.9℃高かったようです。
最寄りのアメダスによると、12月の最高気温は15.2℃ですが、拙バルコニーの実測値は晴天日にはしばしば20℃を超えます。
最低気温もアメダスでは4〜7℃程度ですが、拙バルコニーではこれより高くなります。
それでも下旬には、拙バルコニーでも最低気温が3℃程度まで下がる日が出てきます。
12月のフクシア
12月でも品種によっては十分に開花を楽しめます。右の写真はもうすぐ3年目の Billy Green。
高さ50cm、幅70cm前後です。
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防寒と剪定
気温の低下や爆弾低気圧による暴風に備えて、初旬にはポッティングベンチの周囲にエアキャップ (気泡緩衝材) を貼り、収容スペースを作ります。
ベンチの上にあるのは春に作った挿し木苗で、収容スペースに入れられるようコンパクトに育てています。
下段にあるのは秋の実生苗と挿し木苗です。
下旬には名残を惜しみながら Billy Green を植え替えました。
樹形をリセットするために、木質化した部分だけを残して強剪定しています。
根鉢は半分程度にカットです。
写真のようにエアキャップとべたがけシートで防寒します。
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こちらは Machu Picchu です。
春に作った若苗ですが、スタンダード用に樹高40cmと大きく育てているのでポッティングベンチには収容できません。
Machu Picchu のように分枝性の低い品種は、冬の間も成長させてピンチを繰り返すことが望ましく思えます。
写真は防寒直前の姿です。
剪定例:
5号鉢の Clair de Lune です。
芽吹きの状態を見て、後日にさらに剪定するつもりです。
あ、写っているハサミで剪定したわけではないので、念のため …。
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ポイント:
- できるだけ日に当てる。でないと徒長する。
- ただし寒風は避ける。
- 葉がない部分まで剪定するときは、芽が出かかっている節の上で切ること。
でないと枝が枯れ込むおそれがあります。割り箸〜鉛筆程度の太さになった枝は私の経験では葉が無くても枯れ込むことはあまりないです。
用語:
- アメダス (AmeDAS):Automatic Meteorological Data Acquisition System。気象庁による地域気象観測システム。この原稿を書いている時点で全国1300か所に設置。
- 爆弾低気圧: 急速に発達する温帯低気圧。ナメテかかるとエライ目に遭う園芸の大敵。
- ポッティングベンチ (Potting bench) : 園芸用の作業台。植え付け・植え替え (= potting) のために、用土を入れるトレイが付属している。我が家のポッティングベンチは、単にポットを置くベンチ、ポットベンチ
(造語) と化している。
- べたがけシート: 英文で Horticultural Fleece (園芸用フリース) と出てきたら、これを指していると思われる。
(2007年1月14日)
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