9月
the fuchsia year - September
当地の9月
9月になるとさすがの熱暑もわずかに衰えを見せ始めます。
けれども暖地のフクシア栽培者は油断禁物です。
体力を消耗したフクシアに、とどめの一撃がやってくる時期なのです。
秋に咲かせてみよう
右の Gartenmeister Bonstedt は、7月のページにある株とは別の株です (夏は室内管理しています)。
まるで山野草のような姿ですね。
理想的な姿とは違うかもしれないけれど、これはこれですてきだと思います。
下葉もいい感じで保たれています。春〜夏に開花させず、秋にだけ咲かせるフクシアがあっても良いと思うのです。
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カビ取り
当地では、室内管理しても真夏に用土にカビが生えることはないのですが、素焼き鉢にはご覧のとおり、白いカビが生えてきます。
これを取り除くには、台所にある塩素系の漂白剤を使います。
塩素系の漂白剤を100倍に薄めて、スプレーで吹きかけると、右のようにカビは取れてしまいます。
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エンジェルス・イヤリングの耐暑性テスト
9月10日のエンジェルス・イヤリングです。
デュアルパール (左) もピンクオパール (右) も、相当に傷んでいます。
2つを比べると、今のところ、デュアルパールの方がやや耐暑性が高いように思われます。
2008年追記: 翌年も観察して、両者の耐暑性は同程度と判断しました。
8月のページにも書きましたが、ピンクオパールの方は下葉がやや落ちやすい性質です。
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室内管理から戸外管理への切り替え
夏の間室内で保護してきたフクシアを、いつ戸外栽培に切り替えるかは、その年の気候によります。
2007年は、9月10日 (最高気温28℃) に初めて戸外に出しました。
順調に戸外置きの時間を伸ばせるかと思いましたが、残暑が厳しくてまた室内へ逆戻りとなりました。
ふたたび戸外に出して順化を開始するには、9月24日まで待たなくてはいけませんでした。
写真は9月22日。この日の最高気温は33℃でした。

管理人が育てている品種は耐暑性の特に高いものが中心です。上記の扱いは、そうした品種に対応した方法であるとお受け取りください。耐暑性が低い品種は、より低い温度で管理しないと危険でしょう。
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ポイント:
- 過酷な真夏に耐えたフクシアは、まだ健康体とは言えない。きめ細かな管理、特に過湿にならないよう注意が必要です。
- 戸外栽培に切り替えるには、戸外の環境に徐々に慣らしていくこと。室内か戸外か迷ったときは、安全策をとるのがお勧めです。
(2007年10月5日)
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