＜徒然なるままに＞

２０１４年３月１０日

3月8日は第46回目のサタデーナイトロビーコンサートでした。今回もたくさんのお客様がお見えになり、大盛況でした。
最初に登場したのは「ヘルマンハープアンサンブル」で、2010年5月に出演して頂いたバンドです。編成は、バンド名で分かりますが、ヘルマンハープという楽器の10人編成でした。
1曲目は、ヘンデルの”ゆかいなかじや”です。ゆったりとしたハープの音色が会場に響き渡り、優しい感じの空気に包まれました。1曲目が終わった後ＭＣの方も語りかけるようにゆっくり話され、このバンドのイメージとぴったりだと思いました。また、この楽器がドイツ生まれであること、まだ日本に伝わって10年程度であることも紹介されました。2曲目は”野にさく花のように”です。何か大きな教会の中でチェンバロを聞いているような気になりました。3曲目の”瀬戸の花嫁”では、イントロの後メロディが奏でられましたが、一部がいわゆる”輪唱”形式になっていました。なかなかうまく編曲されていました。4曲目は由紀さおりのヒット曲”夜明けのスキャット”。我々の青春時代によく聴いた曲で、お客さんも聴き入っておられました。バックのソフトなアルペジオが絶妙なバランスで入っていて、途中ではさざ波のようにジワッと大きくなったり、最後には”決め”のフレーズがバッチリ決まり、曲が終わった途端客席からも大きな拍手が沸き起こりました。この後のＭＣでは、”譜面が読めなくても美しい演奏が出来る”と言われました。我々もリハーサルの時に譜面台が無いので不思議に思いましたが、実は譜面に代わるものが楽器の下に敷かれているようで、”なるほど！”と感心しました。
4曲目は、シブリの魔女の宅急便から”海の見える街”、5曲目は、復興支援ソングの”花は咲く”と続きました。そして6曲目はは、最近ジャズでもよく歌われる”アメージンググレース”。この曲は途中からソロになったり、合奏になったりし、ハーモニーも見事でした。ＭＣで、「6月に開催される”龍野おと巡り”に出演し、楽器の体験なども予定しています。」と言われました。最後の曲は、スコットランド民謡の”アニーローリー”でしたが、曲が終わって１呼吸置いてから大きな拍手になったのは少し驚きました。以前は6人編成だったと思いますが、4年の間にバージョンアップされ、大変良い演奏を聴かせて頂きました。

2番目は音楽グループ「結」（ゆい）の皆さんです。童謡やポピュラーソングを中心に演奏されますが、今回は曲によってメンバーが変わり大変バラエティがありました。
1曲目は、”春メドレー”。編成は、ボーカル４人（内、男性１人）＋ピアノという編成でした。”どこかで春が生れてる”という歌詞で素晴らしい合唱がスタートしました。次に”春になれば、どじょっこだの・・・”という昔歌ったことのある歌詞が続きました。さらに輪唱を交えた”春の小川”、”ひなまつり”、最後は、艶やかな”さくら”のメドレーとなりました。伴奏はピアノですが、このコーラスにふさわしい素晴らしい演奏でした。2曲目は”おばあちゃんのひとつまみ”という童謡です。この童謡はたつの市の童謡コンクールの今年度の最優秀作品とＭＣで紹介され、ボーカルソロとピアノの演奏でした。子供がおばあちゃんの料理の時の指先の不思議さを歌ったもので、子供の気持ちがよく出た大変良い歌でしたね。3曲目はバイオリン（ピアノ伴奏、以下同じ）による美空ひばりの”愛燦燦（あいさんさん）”。さらにチューバによる”花は咲く”（4曲目）、そして、5曲目は、ＮＨＫの大河ドラマの”軍師官兵衛メインテーマ”と続きました。普段はチューバのソロを聞くことがないので、とても新鮮な感じがしました。そして次はＮＨＫ連続ドラマの「ごちそうさん」のテーマ、”雨のち晴レルヤ”をバイオリンとチューバが合奏し、大変楽しい演奏になりました。その後、客席がどよめきが起こりました。突然バイオリンの方が”かぶり物”をかぶったのです。つまり葉加瀬太郎のヘアスタイルにして7曲目の”情熱大陸”が始まり、テーマに入ったら客席から大きな手拍子が起こり、力強い演奏を後押し。その後「知っている方は踊ってください！」というＭＣの後8曲目の”ディズニーメドレー”となり、初めのボーカル４人が歌われ、チューバもベースで参加。”ハイ・ホー”など明るく楽しい曲の連続で客席の手拍子が続きました。最後はボーカルが６人となり、復興支援の曲、”ほらね”が美しいハーモニーで歌われ、終わった途端大きな拍手が沸き起こり、今回も大変良いエンディングとなりました。ありがとうございました！