![]()
「大東京三十五區」は、「主婦之友」誌付録として、昭和7年(1932)9月に発行されたよう
です。大正12年(1923)9月に起こった関東大震災により、多くのものを失った東京の、よう やく復興してきた姿が記録されています。やがて昭和20年(1945)、再び灰燼に帰すこの街 の短い姿かもしれません。
66枚+αから構成されており、裏面に解説が印字されています。解説文は時代を感じさせ
ることはもちろん、大変勉強にもなりました。共にご紹介します。 ![]() 年表
1923(T12).09.01 関東大震災
「帝都復興院(後藤新平)」による復興計画策定
● 幹線街路の整備
● 区画整理による焼失区域の基盤整備
● 広場・公園の整備
● 共同溝の整備
● 東京港の整備
↓
議会等の反対等により予算削減。帝都復興計画の縮小。
● 幹線街路の幅員の減少
● 東京港の整備、京浜運河、明治通り(東京環状線)
の別事業化
● 広場の廃止、公園の削減
● 共同溝計画の全廃
(参考:MRI研究情報ステーション)
1927(S02) 金融恐慌
〃 蒋介石、南京国民政府樹立
1929(S04).10 世界恐慌
1931(S06).09 満州事変
1932(S07).03 満州国建国
1933(S08).03 国際連盟脱退
1936(S11).02 二.二六事件
〃 .11 国会議事堂完成(1920(T09)着工)
![]() |