感じて楽しむ吹奏楽

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1.アンサンブルとは

 アンサンブルとは、少人数で集まって一つの曲を合わせることですが、そのときに、原則として、 一つのパートを一人で受け持つということが合奏とは違います。 しかし、この違いは、自分の演奏しているパートに責任を持つ姿勢を生みます。そして、この姿勢は全体合奏のために大変役に立ちます。 アンサンブルのコンクールなどもあって、それに出ることをひとつの目標にしてもいいのですが、次の演奏会を見据えて事前にアンサンブル練習をすると、 確実に自分たちの演奏にその成果が反映されます。是非、年間計画を立てて、その中にアンサンブル練習をする時間を作ってみてください。

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2.一人、1パート

 合奏の練習の時は、自分の演奏しているパートはほとんどの場合、他にも演奏している人がいます。しかし、アンサンブルでは、 一人が一つのパートを完全にまかされることになります。自分の音がなければ音楽が成り立たない、 このことに気付くと、自分のパートへ、より責任感をもって、より意識のある演奏しようとする姿勢が出来てきます。これが、 アンサンブル練習をする大きな意味の一つです。そして、こういった姿勢で練習することが、音楽を楽しむための大きなステップとなります。 また、このアンサンブルの練習で得た感覚は、全体の合奏練習の時に、とても役に立ちます。

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3.スコアを見る

 時々、パート譜のみでアンサンブルを練習しようとする人が見られますが、これはアンサンブルの練習としては絶対だめ。 これでは、いつもの合奏練習と変わりありません。アンサンブルの面白さは、一人一人が自分のパートに責任を持って演奏する姿勢と同時に、 スコアを見て一人一人が音楽の全体を意識しながら演奏することにあります。スコアを見ると、 旋律を演奏している時にリズムはどうなっているのか、和音は旋律に対してどこで変化しているとかなど、自分の演奏に対して他のパートが どのような関係にあるのかを知りながら演奏することができます。このことが、音楽を感じ取りながら演奏することへの第1歩となり、この 「個と全体」に対する意識を育てることが、演奏する者の音楽性を育てていきます。

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4.息継ぎの大切さ NEW

 全体練習の時には、同じフレーズを吹いている人が他にいるので、少しいい加減になってしまうのがこのブレスです。 しかし、アンサンブルでは、中途半端な息継ぎのために自分の演奏しているフレーズを切ってしまうと、その部分で全体のフレーズが切れてしまい、 全体の曲想に影響を与えてしまいます。正しいブレスの位置でちゃんとブレスをすること、いいかえると、 フレーズに途中では勝手にブレスをしない練習をすることになります。当たり前のことなのですが、全体練習ではきっちり出来ていなかったことを、 このアンサンブルの練習で直していくと、フレーズ感を大事にした演奏が出来るようになります。

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