いい練習しよう
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1.セクション練習とは
セクション練習には主に2つの種類があります。まず、木管楽器だけや、金管楽器と打楽器だけで集まって練習したりする、 パート練習より少し大きな楽器郡で行う練習。もう一つは、メロディーや和音やリズムという 音楽の要素ごとに集まって行う練習です。いきなり合奏練習をするより、 これらのセクション練習を合奏までの間にいれることにより、演奏がうまく合っていない所や、 曲をまとめるためのいろいろなポイントが合奏の時よりもよく分かり、曲を作る上で、大変役に立ちます。 3回合奏する機会があるなら、そのうちの1回をセクション練習にするくらいのつもりで入れてもいいくらいです。 ただし、少人数バンドの場合には、楽器群に分けたセクション練習をしても、あまり効果的ではないので、バンドの楽器構成に合わせて、 いくつかのパートを組み合わせてのセクション練習にした練習の方が効果的でしょう。
2.合奏の予備練習として
木管楽器のみや、金管楽器のみの同属楽器でのセクション練習の時には、同じ種族の楽器なので、楽器としての演奏方法が似ています。 ですので、音を出すタイミングや、音楽に表情をつけるアーティキレーションを合わせやすい という特徴があります。まず、この点に注意して、合奏のための予備練習として、このような点を、しっかり合わせる練習をしましょう。 また、パート練習の時にパートで決めた、ブレスの位置や、アクセントなどのかけ方などが他のパートの楽器によって違っている場合もあります。 この点の、パート間の調整も行います。このような練習を事前にしておくと、合奏の時に、 例えば金管楽器と木管楽器の演奏を合わせようとした時、合わせるために時間がかかってしまって練習が間延びして楽しくなくなるのを防いでくれます。
3.合奏ではできないところ
全体での合奏練習に入ると、大きな音が鳴っていて、自分の演奏している音は、なかなか聞こえてこないことが あります。そんな時には、このセクション練習の時間が大事になります。たいていの曲は、 木管楽器郡だけで・金管楽器郡だけで、音楽の三要素である、メロディー・和音・リズムが含まれるように作られています。 しかし、合奏になると小さな音の楽器は全体の中に埋もれてしまって、自分の演奏がどの役割で演奏しているのか聞こえなくなります。 例えば、木管楽器の中で、一つパートだけ和音を鳴らしてして、他は金管楽器が鳴っている場合などはそうです。 こんな場合には、セクション練習で、その役割をちゃんと感じて演奏することを経験しておくと 合奏の時に自分の役割を見失うことがなくなります。
4.機能セクション練習
この機能セクション練習は、案外、実行されてないのではないでしょうか。旋律を吹くパートだけ集まって練習する。 和音を作っている人たちが集まって徹底的に和音あわせをやってみる。パーカッションと一緒に、リズムセクションを吹く人たちで、 リズムのノリを合わせてみる、という練習です。この練習は、音楽の三要素を演奏者がきっちり感じ取るのに 大変いい練習になります。この三要素の特徴を感じ取っていると、全体練習でこの三つが組み合わさった時に、 より音楽を生き生きとして演奏する方法が見えてくるようになります。合奏の前にやっておくと大変効果的な練習になります。