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マルセル・デュシャン
九発の射撃
 
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マルセル・デュシャン 《大ガラス》上部「花嫁」部分
 

マルセル・デュシャン 《九発の射撃》(右下部分)
 
 
 
 
九気、混沌に回帰す

 
世界のはじめ、まじり合った「九気」が混沌を形成していた。
混沌が散ずると九気が分解した。
純粋で精妙な気は上昇して天を形成し、
不純で粗雑な気は下降して大地となった。・・・

アンリ ・マスペロ / 川勝義雄訳 『道教』、p.132
 
 

混沌は大いなる空虚であった。浩汗たる水は大海のごとく流れていた。
七千劫あまり後、明と暗が分かれ始めた。
九気が存在したが、それぞれの気は他の気から九万九千九百九十年離れていた。
清純な気は高く澄み渡り、不純な気は下へ拡がった。
・・・
九気は玄凝(神秘的に凝結) して、九天の見取図を完成した。
日と月と遊星と星座がかくて輝いた。
そのとき、九真の皇帝たちがいた。
上の三真は極上清微の天に生まれた。次の三真が禹余の天に生まれた。
下には、第三の大赤天に生まれた三真がいた。
・・・
黄帝のとき、かれらは生民を創造した。(後に生まれた人間は、黄帝とともに始まった。
黄帝は土を固めて人間の像を作り、砂漠の中に置いた。三百年のうちに、・・・
⇒ マルセル・デュシャン《停止の網目》

アンリ ・マスペロ / 川勝義雄訳 『道教』(東洋文庫)p.143,266-267,333-334
 

⇒『太上三天正法経』