石川虚舟
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《飄然と》
Casually
2020
 
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石川虚舟《飄然と No.2》2020
凝灰岩、銅巻鉄心、欅
 
古法華産の希少な緑色凝灰岩を、耐水性のサンドペーパーで磨くと青銅のような風合いに。銅巻鉄心は避雷針用アースの断片。基台は欅材。
 
デュシャンは《彼女の独身者達によって裸にされた花嫁、不二》(別名《大ガラス》)で、「性」をロゴス、「命」をエロスに対応させ、ロゴスとエロスの「不二(même)」をテーマとした。
 
《飄然と No.2》の頭部に両手を置き、双方の親指で「四つの穴」(四象)を擦り続けると、ロゴスとエロスが「不二」となるだけでなく、震兌坎離の融合が会得され、不老長寿も間違いなし!
 
 
 
 
 
マルセル・デュシャン  『ノート』 1980
    ・・・
27.   やすりかけ ー 研摩 ー
    アンフラマンス(玄妙)なやすり ー 紙やすり ー 布やすり / 漆のやすりがけ
    しばしば、この作業がアンフラマンス(玄妙)に到達する。 (訳、石川虚舟)
 
Marcel Duchamp, NOTES
    …
27.  Limage - polissage -
    la lime infra mince - papier de verre - toile émeri / ponçage du laque
    Souvent ces opérations atteignent à l'infra mince.
 
 
「妙」について/鈴木大拙
・・・とにかく玄というのは、かすかでいいあらわそうと思ってもいいあらわせぬものである。さらに前にあげた妙という字も、これといってきちんと指定できる形を持ったものでなく、いうにいわれぬ、なんだか曖昧模糊のうちに何か感ずるものがある。それを妙といいたい。この玄という字は道教の方ではもっとも大事な言葉で、道教のことを玄宗とか玄門とかいうが、『老子』の「玄之又玄衆妙之門」は、その玄のまた玄、すなわちそれのまた最後のところ、それは言葉であらわせんが、そこから妙が出てくるといえる。衆妙之門ということも門は入口の門というよりも、そこからみな出てくる源といってよかろう。・・・(1960年4月『民芸』)

cf. 鈴木大拙『東洋的な見方』1997、岩波文庫、100頁。
 
   ⇒ アンフラマンス(玄妙)
 
震兌は東西でなく、坎離は南北ではない。
北斗七星の柄が天を周回し、
震兌坎離の融合を会得する必要がある。
⇒ 張伯端 『金丹四百字』 真鉛
 
    震=真性  true essence
    兌=真情  true sense
    坎=真知  real knowlegde
    離=霊知  conscious knowlegde
        【劉一明・註解】  tr. by Thomas Cleary