![]() ▲ TOP PAGE 石川虚舟《虚無恬淡》 2012 ▼ ハイデガーの秘密 太極(Urstreit) 中間(Mitte) 公(Offene) 動/静(Bewegung/Ruhe) 反転運動(Gegenwendige) 熟(sich zeitigen) 物(Ding) 玄/根源(Ursprung) 石川虚舟の造形作品 デュシャンと『荘子』 |
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![]() 石川虚舟 《虚無恬淡》 2012 本体(凝灰岩)、台座部分(欅、238×205×90) 【石川虚舟註】ハイデガーの用語「Lichtung」は、『荘子』の「虚無恬惔」に合致するが、 漢字としては「明」をあてる説がある。 cf. Chung-yuan Chang, REFLECTIONS, in ERINNERUNG AN MARTIN HEIDEGGER, NESKE, 1977, S.68 ⇒ ハイデガーと『老子』 ⇒ ハイデガーと芭蕉 ⇒ ハイデガーと九鬼周造 ⇒ ヘルダーリンの忘我 ⇒ 静座石 |
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虚無恬惔、乃合天徳 ⇒ ENGLISH / (現代文) 虚無恬惔にして、乃ち天徳に合す。 『荘子』刻意篇(第十五) 虚静恬淡、寂漠無為 夫れ虚静恬淡、寂漠無為は、 天地の平にして 道徳の至(質)なり。 ・・・ 無為なれば則ち兪兪(愉愉)、 兪兪なれば憂患も処ること能わず、 年寿も長し。 『荘子』天道篇(第十三) 金谷治『荘子』第二冊[外篇]、岩波文庫、p.147-148 金谷治『荘子』第二冊[外篇]、岩波文庫、p.223 思索は、 己を放棄にすることによって、 存在の真理についての語らいを、 存在によって語りかけられようにする。 思索がこの放棄を遂行するのである。 Martin Heidegger, ÜBER DEN HUMANISUMUS, 1949, S.5 cf. 渡邊二郎訳/マルティン・ハイデガー 『「ヒューマニズム」について』(ちくま学芸文庫)、p.18 人間は、存在によって語りかけられることによってのみ、 自らの本質のうちで生き生きとあり続ける。・・・ 存在の「明るみ」(Lichtung)に身を置くことを、 私は、人間のEk-sistenz と呼ぶ。 Martin Heidegger, op. cit., S.15 cf. 渡邊二郎訳/マルティン・ハイデガー、前掲書、p.40 |
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