![]() ▲ TOP PAGE マルセル・デュシャン 自転車の車輪 デュシャン と 『易経』 「漸」 「咸」 「損」 「豊」 「剥」 「頤」 「節」 「艮/震」 「坎」&「離」 デュシャン・コード デュシャン作品検索 |
![]() Roue de bicyclette original 1913 Collection Arturno Schwarz ▼ 無の用 ▼ 石川虚舟 《エナメルを塗られたマルセル》 |
![]() 『易経』の卦「旅」は、 上卦が「離(火)」、下卦が「艮(山)」。 「離」は動きを、「艮」は静止を表象す。 ⇒ ENGLISH 車輪は旅人、椅子は宿屋を表象。 旅は移動と宿泊、 つまり動きと停止の繰り返し。 暖炉の火は消え、暖炉は虚に還元。 車輪は回転し、静止する。 再び暖炉は燃え、車輪は回転する。 車輪を回すと、 それだけで、ある動きを思い起す。 つまり火の、薪の火の動きを。 ・・・ それで、暖炉の代わりに 回る車輪を置こうと考えた。 マルセル・デュシャン ジョルジュ・シャルボニエ/北山研二訳 『デュシャンとの対話』、みすず書房、p.67  |
夫天地者万物之逆旅、 光陰者百代之過客、而浮生若夢、 【註】逆旅(げきりょ)=宿屋 李白「春夜宴桃李園序」 ⇒ 桃李之園 星川清孝著 『古文真宝』(後集)、明治書院、p.101 月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人也。 舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老をむかふる物は、 日々旅にして、旅を栖とす。・・・ 松尾芭蕉 『奥の細道』 流転変化することこそはこの宇宙の恒常的な不変の原理であるとする ”不易流行”の理念がうち出され、・・・ 尾形仂 『芭蕉・蕪村』 岩波現代文庫、p.76 ⇒ 松尾芭蕉 「不易流行」 静止(Ruhe)は、確かに、運動(Bewegung)を自身から除外せず、 それを包み込むように対立する。 動かされたものだけが静止することができる。 マルティン・ハイデガー 『芸術作品の根源』 1935/36 Martin Heidegger 'Der Ursprung des Kunstwerkes', "Holzwege", S.34. 1950 古池やかわずとびこむ水の音 芭蕉 真理それ自体によって開かれる対待(Streit)かつ動的空間(Spielraum)の中に、真理が組込まれた場合にだけ、真理は生起する。 ⇒ ハイデガー「反転作用」(das Gegenwendige) |
|