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クラスの生徒は8人だった。 男1人女7人。 平均年齢は40歳といったところ。一週目とは クラスの雰囲気も変わり、広々と使えた。私はだいぶ緊張していた。 Tutorのジェーン先生はとてもいい人でそんな心配もすぐにふっとんだ。まず、様々な本 (ブックアート)が既に並べられていてその周りに集まり一つひとつ説明があった。 楽しみにしていた、思っていたとおりのことが出来そうだとわかりとても嬉しかった。 |
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ジェーン先生の作品も最後に見せてもらった。それぞれ席につき、製本用の糸とニードルと本 の綴じ方のプリント(手書き)が配られ、早速練習用の紙を使ってまず一番単純な本を作った。 既に楽しかった。私が英語が出来ないことをジェーン先生はすぐにフォローしてくれて毎回みん なに説明した後に私のところへ来てゆっくり、時には書いてもらってわかるまで粘り強く教えてく れた。少人数クラスでよかった。その後、和綴じ本で様々な種類の、綴じ方)練習し、翌日は ハードカバーの本を作った。楽しくてしかたがなかった。時間が経つのがあまりに早かった。 途中から完全に個人指導で一人ひとりまわって計画やわからない点について話し合った。 だんだん作家魂に火がついてきた。伝えたいことに夢中になって日本語で話してしまうことが 何度もあった。私は銅版画の作家なので数点ファイルに入れて作品を持っていっていたのです が、その中の1つをどうしても本にしたくなり、することにした。ジェーンにファイルを見てもらい 作家同士の交流が出来たと思う。金曜の作品展に向けて頑張って作った。 |
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 | 教室は4:00までしか使えなかったので、寮に持ち帰って残業 した。同じ寮のみんながミリタリータトゥーのチケットをダフ屋から 買って見に行ったとき、私は一人残って作った。(正直うらやまし かった)頑張った甲斐あって良いものが出来たと思う。 最後、和紙に興味を示したジェーン先生に余ったものですみませ んと言って数枚の和紙をあげた。 古い木版画も本に使おうと持って行ってたのでいくらか混ぜて 渡した。とても気に入ってくれていたようだ。「これで作った作品を 見せてください」と言うとプレッシャーを感じているようだった。 | クラスの他の人と交流する余裕があまりなかったのが残念だが、ジェーン先生とは本当に良い 関係が持てたと思う。帰国後もメールでやりとりしていて作家としてききたいことが沢山あるので、 今後も続けていけたら良いなと思う。 |
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