エディンバラ・eca 芸術大学 Summer School 2007-1
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エディンバラ・eca 芸術大学 Summer School 2007-2
   ☆Painting in the Studio: Composition, Still Life and the Figure (Marino Mikami)
(スタジオの絵画:構成、静物、および人体)
授業内容は、静物二日間と人物(裸体)三日間した。 短時間で様々な方法を使い、
絵の構成について、各個人に先生はその都度描いた絵について意見を言っていただき、しかも
創造を膨らましていく指導をしていただきました。
・静物画は、とても絵の題材にして描きたいと強く思われるものではなくて、鏡だとかゴム手袋、
野球ボール、流木、瓶や陶器、窓枠、布切れ、それをバランスよくしかも面白く絵の画面の中で
構成されていくかが、それぞれの個性を問われる感じでした。その題材を絵筆を使わず、面棒や
爪楊枝を使い単色で描いたり、和紙のような色紙や新聞紙を糊で貼りコラージュしていく
作業をしたり、絵の構成について様々な角度から捉える事が出来ました。同じコースの人たちも
とてもこの静物を描くのは退屈だと言っていました。私もそのように感じておりましたが、人に言わ
れないとこういう作業は出来ないものなので(自分自身ではきっと避けて通る気がするので)そう
いう意味では貴重な体験になりました。
・週の後半は、人物画でしかも裸体。モデルがとるポーズはやはりプロでありどのポーズも魅力的
でした。即興に線でそのモデルを捉えていくことから始まり、モデルを見ながら決して描いている
指先を確認しながらではなくて、ただただモデルの身体のラインを凝視しながら指を動かす
(視線は、モデルでキャンバスは決して覗かないで描ききる…まるで日本の福笑いのような状態、
出来上がるまでその全体はわからない!)とても楽しかったです
その後、また様々な素材を使い、筆以外の物を使い描くコラージュをしながら人物画を創ったり、
創造力豊かな授業でした。
最後の二日間は、女性のモデルを描く作業でした。同じコースの人たちの絵を比べてみると
本当に同じモデルで同じ背景でとは、思えないくらい様々な捉え方をしていました。
描き終えるとそれぞれ自分の絵の感想を各自言い、それに対して先生や他の仲間たちの意見
が聞ける時間もあり、拙い言葉でしたが、絵を見て私の言いたいこと表現したいことを的確に
捉えてくださり、とても嬉しかったです。
・その後、自由参加で講義があり、来日予定のStephen Hunter先生のArt Workに参加しました。
その場に居た人たちと各グループを作り、10×7.5cmのオレンジ色のメモの束を使い、重ねたり
貼りあわせたり、ホッチキスでつなぎ合わせたり、丸めたりして一つの作品を作っていきました。
エディンバラ・eca 芸術大学 Summer School 2007-2