2026年2月7日(移動式クレーンで労働者をつり上げて作業を行わせた疑い)
 福岡労働局の送検事例を紹介します。
 移動式クレーンで金属製のカゴを吊り上げ、そこに作業者が乗って、約5mの高さで立木を切断しようとして、切断された木材が作業者に当たって死亡したということです
 
https://jsite.mhlw.go.jp/fukuoka-roudoukyoku/content/contents/002555770.pdf
 家屋の解体作業ということなので、根本で切断して切り倒すスペースがないため、イメージ図のような作業をしたのでしょう。
 切断された木材が跳ね上がったということなので、クレーンで立木を引っ張り過ぎたと想像します。立木にワイヤーを付けるのは下に落下することを防ぐためであり、ワイヤーが少したるむくらいでよかったと思います。
 クレーンで切断した木材が下に落ちないようにしながら、作業員は高所作業車で接近するべきでした。
 クレーンで立木を吊るのは主たる用途に反するかもしれませんが、立木が落下するリスクの方が大きいので、合理的と考えますが、解体用つかみ機で切断部分を掴む方が安全でしょう。


2026年2月7日(インフルエンザ)
 
インフルエンザが増えています
 インフルエンザ定点当たりの報告数は
   1/19~1/26間が16.64
   1/26~2/1間が30.03
 https://www.mhlw.go.jp/content/001652145.pdf
 インフルエンザが1週間で倍増しています。皆様もお気をつけください。


2026年2月7日(丸太足場)
 昨年11月、香港の高層住宅から火災が発生し、竹足場が燃えたことによって被害が大きくなったことが話題になりました。
 先日、仕事で車を運転している道路わきで丸太足場を久々に見ました。丸太足場を組むことは法律上は合法ですが、その現場の丸太足場には作業床も中さんも昇降設備もないことから、労働安全衛生規則に反します。
 さらには、フルハーネス安全帯のフックを掛ける場所がない(丸太に回し掛けをすることは可能ですが、作業床がないためフックを掛けることが困難)、足場の安定を図る筋交いもありません。解体して新築を建てるのでしょうが、解体時に必要な石綿に関する掲示もありませんでした。
 丸太足場を禁止する法律はないものの、丸太足場を安全に組み立てる方法がありません。丸太が交差する場所には番線等で固定をしなければなりませんが、固定の作業を行う作業床が確保できないでしょう。作業床を設けることができない場合には安全帯で墜落防止の措置が必要になりますが、安全帯が掛けられないでしょう。

                         
ご安全に!

2026年1月31日(2月は化学物質管理強調月間)
 2月は化学物質管理強調月間(1~28日)
 スローガン「慣れた頃こそ再確認 化学物質の扱い方」
 化学物質の容器にはGHSマークが付けられています(小分け容器にも品名・注意喚起語・GHSマークの記載が必要です)。
 GHSマークのマークから危険・有害性を把握していますか?
 職場で使用する化学物質は全て人体には有害です。毎日、その化学物質のガスや粉じんを呼吸とともに吸っていたら身体に異変があると思ってください。
 「毎日使用しているが、別に何の問題もない」と思っていませんか、発がん性の物質であれば、数年、数十年後に発症する可能性があります。
 管理監督者の方は、この機会に化学物質の危険性、有害性の再教育をしていただきたいと思います。
 化学物質の使用にあたり、リスクアセスメントが義務付けられています。リスクの程度は作業者に周知されていますか。リスクの高いものについては、呼吸用保護具や化学防護手袋等の保護具での対応で終わっていませんか。一般的に使用されている防毒マスクや防じんマスクは防護性能があまり高くありません。呼吸用保護具を装着していてもばく露している可能性は高いのです。化学物質の代替化、作業工程の改善、局所排気装置の改善を進めてください。
 また、呼吸用保護具、保護手袋等の使用前点検は作業者に実施させていますか。
  ・防毒マスクの吸収缶の交換頻度は指示していますか、作業者は指示通り交換していますか。
  ・使い捨て防じんマスクの使用期限は表記されていますが、その使用期限は守られていますか。
  ・取り換え式防じんマスクのフィルター交換について具体的に指示していますか。
  ・化学防護手袋の耐用時間は把握していますか。化学防護手袋の交換頻度は指示していますか、作業者は指示通り交換していますか。
  ・保護メガネが必要な作業を定めていますか、作業者は指示通り装着していますか。
 化学物質管理および保護具の着用についてご不明の点があれば、当社または安全衛生コンサルタントにご相談ください。  

  
2026年1月31日(自殺者が減少)  
 自殺者は1998年から2011年まで14年連続で3万人を超えていました(最多は2003年の34427人)
 2012年は3万人を切り、昨年は2万人を切ることが報道されました。しかし、2万人近くの方が自殺している現状です。ちなみに交通事故で死亡する人は2025年で2547人だったので、交通事故死の10倍近くなっています。
 ・人口10万人当たりの自殺者数(自殺死亡率)は15.4人。
 ・年代別では、50代が3732人と最多を占め、次いで40代が2951人。男女別は、50代男性が最も多く2696人。

                         
ご安全に!

2026年1月24日(1/16 JR山手線などの停電トラブル)
 1月16日、JR山手線、京浜東北線が停電のため8時間以上不通となった事故は大きく報道されました。
 中には、1時間も電車に閉じ込められ、結局電車は動かず、乗客は線路を歩いて駅に向うことになりました。
 1月23日にJRが会見を行い、原因は、「田町駅の夜間工事が終わった後に作業員が感電を防止する設備のスイッチを切り忘れ、架線に送電を始めたために停電が起きた。安全装置が解除されなかったのは作業員の人為的ミスだった」と明らかにしました。
 さて、人為的ミスなのでしょうか。
 工事が終わったら、送電への準備作業を始めなければなりません。送電開始の最後に最終確認をするべきです。最終確認をせずに送電を開始するのは組織的な問題だと感じます。
 もし、最終確認したにも関わらず異常を見つけられなかったのであれば、チェック項目の不備となります。
 停電事故の対策も重要ですが、1時間も電車に閉じ込めて結局、乗客を線路に降ろすという不手際も問題です。運転再開まで長時間を要することの判断が遅いです。これが、真夏だったら停電で冷房も効かず乗客全員が熱中症になる。長時間の電車内閉じ込め対策は早く解決してほしい。

                        
 ご安全に!

2026年1月17日(1.8メートルの高さから転落)
 大阪労働局の送検事例を紹介します。
 労働者に高さ1.5メートルをこえる箇所で外壁の塗装作業を行わせるに当たり、安全な昇降設備を設置しなかった疑い
 
https://jsite.mhlw.go.jp/osaka-roudoukyoku/content/contents/202601141201.pdf
 高所の作業では2m以上では柵を設けるとか、安全帯が必要とか、「2m以上」では規制があり、「2m未満」では何も規制がないと考えている方も多いかもしれません。
 送検された事案は、1.8mの場所にある足場の上で作業していましたが、その1.8mの高さまで昇降するための設備がないということで送検されました。
 昇降設備がなかったということは、足場の柱の突起物などに足を掛けて上がったのでしょう。
 また、1.8mの高さから転落死したということから、「2m」の基準は安全と危険の境目ではありません。2m未満でも、その場所に上がるための昇降設備が必要ということは理解していただきたいと思います。

                           ご安全に!

2026年1月11日(天窓を踏み抜く)
 大阪労働局の送検事例を紹介します
 天窓に踏み抜き防止措置を講じなかった疑い
 https://jsite.mhlw.go.jp/osaka-roudoukyoku/content/contents/202601061200.pdf
 事故は2025年6月26日に発生しました。外壁の補修工事をする際に、天窓のガラスを踏み抜いて墜落する事故が発生しました。
 天窓のガラスですから、強度があると思って少し体重をかけても大丈夫と判断したのか、足元を見ていなかったのか、バランスを崩したところがガラスだったのかなど詳しいことは不明ですが、作業をする場所の近くに天窓のガラスやスレートなど強度が弱いものがある場合には割れることを想定しなければなりません。
 踏み抜いてしまうような素材が近くにあれば、直接乗る必要がない場所であっても、作業中によろけて、踏んでしまうことは考えられます。それらを防ぐためには、該当場所に板を置くなどの対策が必要です。歩み板をのせるなどの対策が必要です。
 2011年に塩酸タンクのフタを踏み抜いて死亡した事故がありました。配管の修理をするために塩酸タンクの上で作業していました。報道によれば、過去にも同様の修理で塩酸タンクの上で作業したことがあったので特に危険と考えてなかったのですが過去の作業からは相当な日数が経過していたこと、過去の作業は一人で行っていましたので、一人分の体重は支えられていましたが、事故の際には二人で作業したことから二人分の体重を支えられなかったようです。

                           
ご安全に!

2026年1月4日(最近の車のドアノブ)
 先日、TESLA(テスラ・電気自動車)の展示があったので見ました。
 最初に感じたのは、「ドアノブが埋まった状態で開けられない。」でした。あとで係員に聞いてドアノブの使い方を知ることができました。
 調べてみると、ドアノブがなく、スマートキーを持っている人がドアにタッチするだけでドアが開くものがあります。車のデザインと機能には感心します。
 しかし、考えてみると危険です。事故を起こして燃え上がったとき、近くにいた人が外からドアを開けて助け出したということはよく聞きます。それは一般的なドアノブだからとっさに開けて救助できますが、ドアノブの形状が特殊だったり、ドアノブの位置が判らなかったりすると、外から開けることができません。電気系統が機能しないと開けられないかもしれません。
 私の車のドアは昔からのタイプなので問題ないのですが、駐車ブレーキは昔のレバーを力いっぱい引くサイドブレーキではなく、レバーを操作するだけで、駐車ブレーキのON/OFFができます。これは電気系統が機能しなければ、駐車ブレーキの解除ができないということです。故障してレッカーで牽引しようとしても駐車ブレーキが解除できないから動かせられないということになるのでしょうか。
 駐車ブレーキは動かせないだけですが、冒頭に書いたドアノブについては、命に係わる問題だと思います。


2026年1月4日(スキー場のエスカレーター)
 年末の12月28日、北海道小樽市のスキー場にあるエスカレーター(屋外)に5歳の男児が巻き込まれた事故がありました。
 男児は途中で転倒して、エスカレーターのベルトにより運ばれ、ベルトの巻き取り部に腕が挟まれたということです。
 巻き込まれたら自動停止するはずが止まらなかったということです。
 この安全装置は難しいと思います。たとえば、雪の塊が巻き込まれると止まるのようではエスカレーターとしては使えないでしょう。スキーのストックのような硬いものが挟まると止まるのでしょうが、子供の腕では止まらなかったのかもしれません。
 点検用のフタが開いていたという報道もありました。フタが開いたら停止する構造でなければなりません。
 また、一人用というのも安全上難しいと感じます。一般的なエスカレーターであれば、横に大人が乗ることもできるが、一人用なので横に立つことができません。さらに、手すりの無い構造というもの問題だと感じます。
 対策としては、上から下までワイヤーを張り、ワイヤーを踏んだり引いたりすると非常停止できるようにするとともに、小さい子供でもバランスを崩しにくく、搬送速度を非常にゆっくりにするべきでしょう。さらに、監視者を付けるべきでしょう。
 後日になって、死因が、衣類が引き込まれたことによって首が締まり、窒息したということでした。腕が引き込まれたことで、腕を抜くことに集中したので、首の方に気が付かなかったのでしょう。

                           ご安全に!

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