NoW<<<[ToP][11][10][9][8][7][6][5][4][HeRe][3][2][1]>>>PaST
- 公開日記 - version3.1 -

12/3

(・.・)ノ 今日は雨男に出会った。
 彼はいつも黄色い雨合羽と黄色い長靴なので誰だってすぐに彼だと分かる。ボクは学校に行く途中二つ目の電車の乗り換えで、眠気を我慢しながら一点を見つめていた。目の前を黄色いものが通りすぎ、ボクは、あぁ、今日もしばらく晴れないのかと思う。雨男は雨の匂いのするところなら、どこにだっているのだ。でも、誰一人として彼を天気の日に見たことがない。おそらく雨男は雨と宿命的に繋がっているのだ。彼がいれば、そこには必ず雨が降っているし、雲に切れ間ができる頃になると、彼はもうその場にはいない。
 ボクは乗り換えた電車で運良く座席に坐ることができた。学校までの残り少ない時間を眠って過ごそうとおもむろに目を閉じる。閉じる瞬間に黄色が目に入る。まさか電車の中まで雨は降るまい・・
 そう思いながら・・

12/6

 今日はちょっと趣向をかえて子供の頃の思い出でも語ってみよう。ボクが小学生の頃にはエアガンが流行っていた。健全な男の子なら誰でも一度は手にしたことがあるはずだ。それを自転車のカゴに入れて走り回っていた。それだけでちょっと強くなった気がした。
(・.・)ノ「打ち合いしようぜ」
 友達を誘って裏山でサバイバルゲームをよくした。裏山は宅地造成のためか不自然に切り立っていて。戦争ごっこのムードにピッタリだった。とにかく楽しかった。そして
撃たれると「オレ防弾チョッキ着てるもん」と言う奴が必ずいた。それを言っちゃあ・・

そうやって日が暮れるまで遊んだ。家に帰るまで擦り傷に気付かないことだってあった。

12/6

(・.・)
 ボクは自分の部屋で映画を観ていた。テレビで放映していたのか、レンタルビデオを借りて観ていたのか思い出せない。
 カメラは牧場のような一面赤茶色の大地を映し出している。張り巡らされた柵の中には白人のおじいさんが立っていた。視点はおじいさんに移り、小屋の中から出てきた黒人の男の子を見詰める。すると、男の子はみるみるうちに成長していく。ちょうどCG合成のようにどこか不自然で、しかし確実に男の子は大人に成長する。おじいさんはすごく誇らしげに微笑んでいる。
 ボクはそれをテレビ画面を通して観ていた。嬉しくて涙が出そうになる。とうとう我慢しきれずに声を上げて泣いた。
 そんな夢をみた。夢の中泣くことはボクにとっては珍しくない。そして泣く夢は目が醒めてからもなかなか忘れられないし、なぜかすごくリアルな夢であることが多い。

12/7

(・.・)ノ今日は本を読みに図書館に出かけた
 最近ボクは漠然とした焦りを感じてる、自分でもわかる。その裏返しとして本が読みたくなったのかもしれない。テスト前に机の周りを掃除するときの心境に似ている。
 学校の図書館には電車の自動改札のような認証確認が入り口であって
ボクはいつもそこで立ち止まって鞄の中をごそごそとやることになる。そのうちどこもかしこもこんな風な時代になればボクだってそれに慣れるのかもしれない。とにかく、ボクはそうやって図書館に入った。
 行く先は大体いつも同じ、決まっている。<幻想>のコーナーだ。じつはそんなコーナーはないのだけれど、別にボクが自分の中でだけのコーナーを作ったって誰も困らないわけだし、いいと思う。現実にはボクの<幻想>コーナーは幾つかのあの事務的で無機的なコーナー分けで分散を余儀なくされている。民主主義的な多数決ではボクの<幻想>コーナー全国設置の野望は実現できないかもしれないなと思う。でも大学の爽やかなイメージを体現したこの近代的な図書館だって、サキや夢野久作の皮肉とユーモアで満たせば、きっとあの偏屈そうなお爺さんがひとりでやっている埃積もる古本屋とかわらなくなるだろう。そうすれば、恋人たちの待ち合わせ場所なんかではなくなるはずだけれど、でもボクだって来なくなるかもしれない。埃でくしゃみがとまらなくなってまでして、本を読みには来ない。そこまでしろとは言わないまでも、どうにか<幻想>コーナーは実現したいな。
 ところで一端の大学らしく、この図書館には書庫があってそこには院生と研究生しか入れないらしい。すごく珍しい本がいっぱいあるみたいで、ボクもすごく興味がある、住んでみたい。イメージとしてはそれこそ前述の古本屋なんだけど、さらに毛むくじゃらで目のない小さな怪獣までいそうな勢いだ。できれば、怪獣とも会ってみたい。そのためには大学院に入るか、それでなくてもちゃんとした卒業見込み付き四回生になればいいいんだけれど・・
まだ先は長そうだ。

12/8

(・・ )
ユーモアのかけら一つない目覚し時計のベルの音で目を覚ます
もうすこし布団にくるまっていたいと思う
物理的な冷気に肌は鳥肌を立てる
なんとか頑張って布団を這い出る
階段を降りて角を曲がり
トイレに入って用を足して
洗面所に行って水の冷たさに
体の感覚を呼び戻しながら顔を洗う
という夢をみる
まだ布団から出ていない
もうすこし布団にくるまっていたいと思う
ユーモアのかけら一つない目覚し時計のベルの音で目を覚ます
物理的な冷気に肌は鳥肌を立てる
なんとか頑張って布団を這い出る
階段を降りて角を曲がり
トイレに入って用を足して
洗面所に行って水の冷たさに
体の感覚を呼び戻しながら顔を洗う
という夢をみる
まだ布団から出ていない
もうすこし布団にくるまっていたいと思う

12/24

(゚・゚) 階段のてっぺんにそのひとはいて、ボクと向き合っていた。なのに、ボクの思い出のなかにはそのひとを階段の下から見上げている絵が残っている。暗闇にそのひとの輪郭が浮き上がって、僕は山高帽にステッキの格好だと分かった、怖くはなかった。僕はまだ小さくてサンタクロースを信じていたから、きっとサンタさんだと思って。でもサンタさんは見てはいけないんだとなぜかそう思っていたから、目をつぶった。
 翌朝、僕はプレゼントを開きながらママにそのことを得意げに話して聞かせた。ママは微笑んで、でもはっきりとは答えてくれなかった。僕は聞き分けのいい子だから、それ以上大人の領域に足を踏み入れるようなことはしないんだ。大人はサンタさんとグルだから仕方ないね、プレゼントはピーターパンの本とお菓子だった。居間にはプーがいて、昨晩のケーキの甘い香りがした。プーは家で飼っている犬でまだ子犬だから、歩いていると遊んで欲しいのか、靴下に噛み付いてくる。プーはサンタさんに靴をプレゼントしてもらっていた、勿論履くわけではないよ。僕がプーにピーターパンの本を自慢すると、プーは上目遣いに僕を見てから靴をくわえて行ってしまった。取りゃあしないのにね。
 ボクはいいことを思いついた。

 そうだ、大きくなったらサンタさんになろう。あっ、でもサンタさんはおじいさんだから、おじいさんになるまで何をすればいいんだろう?サンタさん訓練所にいるのかなぁ?兵隊さんみたいに特訓しなくちゃいけないのかなぁ?それは嫌だなー、みんなにあげるおもちゃを作ってるんだね、きっと。世界中にいっぱい子供いるし、大変だろうな。それにしても、サンタさんって何人いるんだろう?

 ボクはその夜、ピーターパンを読んで寝るとまたサンタさんにあった。サンタさんは昨日と同じ格好だった。僕の寝ている部屋は二階で、サンタさんはまた、階段のてっぺんに立っていた。サンタさんの頭の後ろに階段の電灯があって、顔がよく見えなかった。今日はもうクリスマスイヴじゃないのに・・。ボクはそう思って、サンタさんに教えてあげようとベットから出た。その時に気付いたんだけど、サンタさんはティンカーベルといっしょだった。ティンカーベルはボゥッと光っていて、サンタさんの耳の周りをクルクル飛んでいた。僕の耳の辺りにも飛んできてブーンていう音がした、蚊みたいだなと思った。サンタさんがジェスチャーで飲み物を飲む仕草をしたので、僕は台所に行って牛乳をパックごとそのまま持っていった。サンタさんは牛乳を一気に飲み干してしまった。プーが牛乳を貰えると思って眠そうにしながら起きてきた。サンタさんはサンキュー、ボクにも分かったから、どういたしましてと返事した。
翌朝、ママにその話をしたら、少し心配そうな顔をしてから、また微笑んで答えてくれなかった。その夜にもサンタさんは現れた。ティンカーベルはいなかった。なぜかプーは仲良くなっていて、サンタさんの足もとにいた。プーがトナカイなんだな。ボクはそう思った。サンタさんはサンキュー。そしてボクを外に連れだした。
 外にはすごく速そうなバイクが停めてあった。サンタさんはバイクのサイドバックから黒の革ジャンを取り出して、山高帽をヘルメットに被り替えた。チラッと見えたサンタさんの髪型は、鶏みたいな変なのだった。サンタさんは僕にもヘルメットを差し出した。バイクはひどい爆音で走り出した ブワゥゥゥーン。プーはトナカイになるの?とボクはサンタさんにきいた。サンタさんはうなずいた。今日でプーともお別れなんだね・・。サンタさんはボクを次のサンタさんにしてくれるって約束してくれた。英語なのに、なぜだかボクにもわかった。だったら、プーにもまた会えるね。だから、ボクは泣かなかった。

12/26

(・.・ノ この季節は空気が違う。ボクの友人はそう言うし、ボクもそう思う。なんかこう小学生のとき初めて自転車で遠出した時の感じとか、買ったばかりの靴に紐を通すときの感じに似ている。すごく新鮮だ。何かがいいことが起こりそうな気がするし、もし悪いことが起こったってそれは自分を成長させてくれそうな気さえする。ただ冷たい空気が身と心を引き締めるだけではない。この世界は皆が思うほど単純ではないし、複雑でもない。サンタさんだってそう思ってるはずだ。目が見えなくったって耳が聞こえなくたってそれは感じることができる。だからってボクは何も特別な行動を起こさない。だっていいじゃない。この感覚は皆に平等なんだから。素直に自分がしたいことをしていれば、
 だからボクはいつもそうするように今日も煙草を買いに坂を下った。買う煙草はいつもの銘柄でパーカーはいつも犬の散歩に着て行くものだ。何もおかしなことは起こらない。そういう一日があってもいいと思う。ボクは帰ってPCの電源を入れる。そして、にがいコーヒーを飲みながら、この文章を書くのだ。煙草のフィルターの焦げる嫌な臭いに顔をしかめながら、マイケル・スタイプの歌声に酔って

1/7

(・,・) どこで年を越したかでも書いてみる。
 友人と一緒だった。そいつは無茶苦茶ルックスが良い。どんなに澄ました女の子だって絶対振り返るし、話しかけられれば顔を赤くする。そんな奴と一緒にいると良いことはない。本当は無くもないが、敢えてそう言い切っておく。
 で、ボクは友人と2000発の花火を観に出掛けた。ボクは慣れているから大丈夫なんだけど、擦れ違う人は皆その容姿に慌てふためいていた。おばあちゃんは友人に道を尋ねてきたけれど、探している場所が今丁度いる場所だったりした。若い女性は友人に見とれてまだ開ききっていない自動ドアにぶつかっていた。そして2000発の花火は綺麗だった。でも本当は冬の夜空の方が綺麗だったのかもしれないし、友人の方がもっと美しかったのかもしれない。ボクは花火の閃光に浮かぶ友人の横顔を見てそう思った。
 それでも友人はいつもマイペースだ。恋人だっていないし、容姿を活かした華やかな職業に就いているわけでもない。友人は実家の小さな町の電器屋さんを次ぐつもりらしい。もしかしたら結婚だって見合いかもしれない。彼が望む幸せは彼の容姿からは想像もできない穏やかなものなのだ。世の中はそんな風に不公平にできている。きっと友人はその容姿とは関係なくその穏やかな幸せを手に入れるだろう・・。
 というのはボクの空想で、本当はHDDの増設をしていた。気が付けば年を越していた。勿論、容姿端麗の友人は架空の人物です。でも順調にその作業が済んでいれば友人と花火を観に行く予定だったのは本当

1/12

(・.・ヽ  ドライブした。
なんとなく
ひとりで
後部座席には飼い犬のプーがいて
行き先は特になかった

思った以上に外は寒くてボクは身を固めて座席に着いた
テープは紙袋に出鱈目に放り込んである中から一本適当に選んだ
随分前に編集したテープだったからどんな曲が入っているかは
聴いてみてのお楽しみだ
言い忘れていたけれど、もう既に辺りは暗くて
ヘッドライトが行き先を照らしていた
ボクは夜のドライブが好きだ
どうしてかと言われると(言われたことはないと思うけれど)
たぶんボクがまだ子供だからだろう
夜のドライブはすごくワクワクするからだ
小さな冒険だ

ボクが住むこの辺りは行き先を選ばなければすぐに辺境に辿り着く
向こう側にちゃんと通じているか分からないトンネルだとか
対向車があればゲームオーバーな細い道とか
とにかくドライブするには結構楽しいところだ

ボクはわざと人気のない方角を選ぶ
すると、しばらく単調な一本道が続いた
タバコを喫うために車を端に寄せると
すこし前に通り過ぎた自動販売機の放つ光が遠い
ボクはタバコを喫い終えるとUターンして元の道をたぐり寄せるようにして
しかし、行きと帰りでは道の印象はガラリと変わり
だからボクはまたUターンして
ついにはここがどこだか分からなくなる
でも、それが目的なのかもしれない

自由を感じる
ここがどこだか分からないくらい

1/13

(・・)ノ  

すごく魅力的な女性に出会った
外見はほぼ完璧だった
タイトスカートに大胆に切れ込んだスリットは陳列されているパンまでを挑発していた
ボクはバイト中で変な色のエプロンをしてレジスターの前で客の観察をしているところだった
しばらくすると、フルーツの入ったゼリーと牛乳を持って彼女はボクの前に立った
ボクは気が動転して、そういう時にいつもそうするように数をかぞえてみた
1.2.3.4.5.6 ・・・
頭の中で数をかぞえながらレジのチェックは並列して行わなければならない
ボクはそういう能力には結構長けているらしい
それだけではボクの想像力を抑え込むことはできなかった

冷静に考えてみると(すこしは冷静になれた)数をかぞえるのは左脳で
想像は右脳らしいから効果がないのも当然だと思う
想像は別の右脳的作業で抑えるしかないのだ
それではどうすればいいのか?
音楽だと思った
だからボクはベイトーヴェンの交響曲第9番「合唱」第2楽章を
頭の中のフルオーケストラで再現した

彼女が持つと牛乳ですら、神々しく映った
そうやってボクは誘惑に打ち勝った
しかし彼女が店から出た後
ボクは帰還兵のように今度は脱力感と戦わねばならなかった

1/14

(・o・)  今日は綿棒を買いに行った

行ったと言うよりは帰りにスーパーに寄った
綿棒は軸が木でできてるものがすこぶる良い
ボクは勝手にそう思っている
それでボクは店に入って一通り探してみたのだけれど
なかなか綿棒の居そうな雰囲気が感じられなかったので
綿棒コーナーはどこですか?
と店員に尋ねたら笑われた

どうやら綿棒というものは店の隅にそっとたたずんでいるもので
それ自体はコーナーではないらしい
綿棒は迫害されている、あるいは不当に扱われている
綿棒のために裁判を起こしてやろうか
とまでは思わない
そのうえ店においていた綿棒は軸がプラスティックのものしかなかった
むぅとボクはうなった
ひさしぶりにうなったような気がする
おぬしなかなかやるな
とは言わない

ボクは迷った
買うべきか買わずにおくべきか
ボクはしばらく綿棒(軸がプラスティック)を睨んでいた
ボクは買い物には時間を惜しまないほうだ
悪く言うと優柔不断ということになるかもしれないが
買おうと思っていたものがあれば
それだけ買って帰って逆にすごく早く済む場合だってある
ところが思っていたものがないと困る
むぅと考え込んでしまう
それがあまりに度が過ぎてコンビニで次の搬入を待った
というそこまですごいことをしたことはない

で結局、綿棒は買って帰った

2/1

ヽ(・.・ヽ) かなり歩いてみた

この遊歩道は一体どこまであるんだろう?
と思ったのがきっかけだ
数日前から冬らしく、あるいは世紀末らしく冷え込んでいたので
僕は重い革のロングコートを着込んで、あるいはそれに包まれて
遊歩道をただひたすら前進した

ところで、遊歩道というものは遊ぶところではないらしい
全く子供の姿は見かけなかった
それはこんなに寒いからかもしれないけれど
寒くさえなければここは走り回る子供たちで渋滞しているのかもしれないし
ロケットは打ち上げを延期されているにちがいない
だとすれば遊歩道の名前に相応しい
などと考えながら
両手をポケットに突っ込んで前進する

時折、犬の散歩をしている老人や買い物帰りのおばさんとすれちがう
もしかしたら、犬の散歩をしている老人はこの遊歩道を歩き始めたはいいが
終わりのない遊歩道に散歩をやめるきっかけを掴めず
そのまま年老いた可能性だってゼロだとは言い切れないし、
買い物帰りのおばさんだって昨日の夕飯の用意を買ってから
ちょっと回り道でもしてみようかしら
と、そのまま家に帰ることを放棄してしまったことも有り得る
などと考えながら、僕は結局迷子になった

出掛けた理由がコンビニに煙草を買いに行くことだったせいで
僕は尻ポケットに千円札を突っ込んでいただけ
電車にでも乗れば、知っている場所に戻れるのだけれど
駅が見あたらなかったし、駅の周辺なら知っているはずだった

迷子の結果、少なくとも僕が凍死しなかったことだけは確かなようです

2/9

 やたらに文章を書きたくなる。
 頭の中にでたらめに浮かび上がってくる思いつきをとにかく忘れてしまいたくない、ただそれだけの思いから、本来休息の時間であるべきベッドの温もりをパソコンとキーボードに向かい合ってする概念のデジタル化作業に置き換える。そうして僕は明日のバイトであくびをしつづけることになる。あるいは日が落ちてから目を醒まし、暗い気持ちになる。そして人間が環境に左右される脆い精神体であることを実感する。別に僕は肉体を無視しているわけではないけれど、結局肉体を精神と独立させて考えても、答えは同じことだろう(生活リズムの狂いだとか、幾らでも理由は挙げられることと思う)それに独立させて考えることの方がきっと無意味だ。んー、気の利いたセリフが浮かばない
と、ここまで文章を書いていて早くも思いつきから話が脱線していることに気付く。僕は精神だとか肉体だとか、意味ありげな二字熟語に弱い(自分の書く文章であってさえ、過剰に反応する)ようだ。

2/10

(・.・ ) 味噌汁を作ろう

と思ってお湯を沸かした
具はかまぼこだ
後でよく考えると、可笑しいなと思ったけど
そのときには気付かなかった
湯気が立ってきた鍋の中にかまぼこを入れた
しばらくすると、凄い臭いがした
夏場の死んだ魚の臭いだ
原始人だってきっと嫌な顔をすると思う
腐った卵の臭いもあれはあれで凄いが、それを凌ぐ勢いだった
もしこれが左ジャブなら世界を征することが出来るなと思った
魚はどうやらお湯だけで煮てはいけないらしい
お試しあれ

ところで、食器の後片づけのことを考えることほど食事がおいしくなくなることはない
ボクはそう思う
うんこ とか言われたって全然平気だ。以前に、

  米粒のなかにはかなり高い確率で害虫の卵が産み付けられている

というのを何かで知った
それからしばらく御飯を食べるときいつもその卵を想像したんだけれど、平気だった
それは

  虫って結構栄養があるらしい

という曖昧な知識があったからだ
お試しあれ

2/12

( ・.・)凸 FUCK YOU

と思って壁にパンチして開いた穴がある
5、6年前のお話(高校生かな)
そのころのボクは何でもかんでも腹を立てていた
大きな音でスピーカーをブルブルいわせていた
パンク(グランジ)じゃないとダメだと思っていた
オリジナリティの無い奴は死ねばいいと思っていた
でも暴力を振るったりはしなかったし、どちらかといえば自分を追いつめていた

最近のボクはかなり丸くなったと思う
と言っても、その頃のボクが四角とか三角だったというわけではない
今のボクが実際に球体であるわけでもない
社会性が少しだけ身に付いたということだと思う
その頃嫌いだった物事も認めることができるようになった
(例えば、音楽だとブルーズとか..ん、ちょっと例えがおかしいかな?)
でもそれは何かを失ったことでもあるんじゃないか?
そう考えると悲しい
二度と元に戻れないような気がする

[ReTuRN]
NoW<<<[ToP][11][10][9][8][7][6][5][4][HeRe][3][2][1]>>>PaST
Valid HTML 4.01!Valid CSS!HPRaNKiNG!