「六十多惑」に経緯を記した通り、定年退職と同時に研究の場からすっぱり身を退いたはずの私なのに、体調の改善とともに部分的な復帰を期すところとなりました。「研究の軌跡」に述べた道程で出会った理論的・実証的テーマのうち、アメリカの新「双子の赤字」や金融立国主義と深く関わる世界的な金融危機や知的財産権をめぐる問題状況が、現在の私の重点的な関心領域になっています。他方で、自らの生活環境に直結した社会経済部面にもウイングを広げたいとの思いが強まっているのを自覚しもします。現実的な制約がかなりシビアなので、身の丈に合った研究のあり方を模索しつつ、私自身の内的欲求に沿って粛々と仕事を進めるつもりです。まだ成果と言えるほどのものではありませんが、少しずつ論文や学術書の書評を発表できるようになりました。
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