六十多惑」に経緯を記した通り、定年退職と同時に研究の場からすっぱり身を退いたはずの私なのに、体調の改善とともに部分的な復帰を期すところとなりました。「研究の軌跡」に述べた道程で出会った理論的・実証的テーマのうち、アメリカの新「双子の赤字」や金融立国主義と深く関わる世界的な金融危機や知的財産権をめぐる問題状況が、現在の私の重点的な関心領域になっています。他方で、自らの生活環境に直結した社会経済部面にもウイングを広げたいとの思いが強まっているのを自覚しもします。現実的な制約がかなりシビアなので、身の丈に合った研究のあり方を模索しつつ、私自身の内的欲求に沿って粛々と仕事を進めるつもりです。まだ成果と言えるほどのものではありませんが、少しずつ論文や学術書の書評を発表できるようになりました。

 

ちょっと経済談義を
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   【連載講座
      虚々実々の消費税
             (2018年12月〜)

      世界を覆うサブプライム問題の脅威
             (2008年5月開始、7月に中断)

   【研究論文
       “無縁社会”考―経済学の責務と若干の論点― 
             (『高崎経済大学論集』第54巻第4号、2012年3月)

   【学術書の書評
河音琢郎・藤木剛康編著『オバマ政権の経済政策―リベラリズムとアメリカ再生の行方―』(ミネルヴァ書房、2016年)
      『財政と公共政策』第39巻第1号、2017年5月

中本悟・宮崎礼二編著『現代アメリカ経済分析――理念・歴史・政策――』(日本評論社、2013年)
      『世界経済評論』Vol.58,No.2、2014年3・4月号

坂出健『イギリス航空機産業と「帝国の終焉」――軍事産業基盤と英米生産連携――』(有斐閣、2010年)
      『経済』2011年2月号

河音琢郎・藤木剛健康編著『G.W.ブッシュ政権の経済政策――アメリカ保守主義の理念と現実』(ミネルヴァ書房、2008年
      『経済』2009年3月号