宮城・岩手 1泊2日 おすすめプラン(後編)
仙台・松島・平泉・一関温泉

2012.10.16 Tue

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やっぱり世界遺産は凄い!!平泉の歴史を見ていると、まるで、学校で学んだ日本史の外伝を見ているかのようで、聞けば聞くほど、知れば知るほど、見れば見るほど、この世界観に引き込まれていくから面白い。

なぜ、松尾芭蕉は、東方地方を旅したのか?なぜ、源義経は、兄・頼朝に追われて、東北まで逃げたのか?マルコポーロが記した黄金の国ジパングの場所とは?など、知っていることと、知らないことが、頭の中で結びついてくると、確かに、ここ平泉に、京都を凌ぐとも劣らない文化があったことが窺い知れます。

しかし、中尊寺以外には、目立った建造物は存在しません。そのかわり、ガイドさんの話を聞いたり、案内板の説明を読んだりして、歴史的な背景、宗教観、奥州藤原氏の理想など、平泉の文化についての理解を深めていくと、不思議や不思議!ただの池や、田んぼや、原っぱの上に、900年前の景観が、まるでCGを見ているかのように蘇ってくるから鳥肌ものです。

たしかに、ここ平泉には、なつくさや つわものどもが ゆめのあとがありました。
今は 秋なのですが。。。


(プランコース)


より大きな地図で みちのくの古都 平泉 を表示

とても幸運なことに、一関温泉郷 宿泊者限定の「骨寺村と平泉世界遺産探訪バス」ツアーに参加することができました。このツアーは不定期に開催されているようです。ガイドさんの説明を聞きながら、関連資産として拡張登録を目指す、骨寺村荘園遺跡と、既に世界遺産に登録されている、中尊寺、毛越寺、無量光院跡、金鶏山、観自在王院跡の5スポットを観光することができます。お陰で、平泉をより深く理解することができました。

是非、平泉へ行かれる際は、一関温泉に泊って、このツアーに参加してみてくだい。
よかったですよ。

▼ ちなみに、このツアーについての紹介サイトはこちらです。↓

骨寺村と平泉世界遺産探訪バス

9月25日〜11月1日の毎週月・水曜日に一関温泉郷の旅館にご宿泊頂いたお客様限定で、宿泊翌日に平泉の文化遺産構成5遺産と一関市が追加登録を目指す骨寺荘園遺跡をガイド付きプランに無料でご案内します。


(プランコース)

骨寺村荘園集合・
骨寺村セミナー
達谷窟西光寺 毛越寺 観自在王院跡
9:30〜10:30 10:55
(車窓より)
11:00〜11:30 11:35〜11:55

昼食
平泉レストハウス
中尊寺 無量光院と金鶏山 平泉駅 一関駅西口
12:00〜12:45
自由食
12:50〜14:30 14:40〜15:00
(金鶏山は遠景)
15:05 15:30

(協力)

・一関市いわいの里ガイドの会
・古都平泉ガイドの会

(企画)一関温泉郷協議会

・須川温泉 須川高原温泉 TEL. 0191-23-9337
・まつるべ温泉 かみくら TEL.0191-39-2877
・矢びつ温泉 瑞泉閣 TEL.0191-39-2031
・厳美渓温泉 いつくし園 TEL.0191-29-2101
・厳美渓温泉 渓 泉 閣 TEL.0191-29-2311
・宝竜温泉かんぽの宿一関 TEL.0191-29-2131




B 骨寺村荘園交流館 若神子亭 http://www.honedera.jp/outline/index.html


このツアーで、最初に案内されたのが、この骨寺村荘園遺跡でした。正直、頭の中に?マークがたくさん並びましたが、ここ骨寺村荘園交流館の方が、裏庭のテラス席に座って、中世の風景が残る骨寺村の魅力について、分かりやすく説明してくれたので、分からないなりにも、分かった気がしてきて、楽しく学ぶことができました。知らないことを知る楽しみ、好奇心、わくわく感がたまりませんね。

ちなみに、骨寺村と中尊寺との関係は、奥州藤原氏の初代清衡(きよひら)が発願した「紺紙金銀字交書一切経(こんしきんぎんじこうしょいっさいきょう)」五千三百巻書写の完成に功のあった、僧・自在房蓮光(じざいぼうれんこう)が、そのお経を納める中尊寺経蔵の別当に任命され・・・つまり、骨寺村は経蔵の維持のための費用をまかなう土地(荘園)だったそうです。

余談ですが、、、ここの特産品は「南部一郎かぼちゃ」だそうです。


▼ ちなみに、このお店の紹介サイトはこちらです。↓

骨寺村荘園交流館 若神亭

〒021-0101 岩手県一関市厳美町字若神子241-2
電話(FAX兼用)0191-33-5022
開館時間:9時〜17時 閉館日:毎週火曜、年末年始
・郷土料理レストラン 営業時間:11時〜15時
・産地直売所 営業時間:9時〜16時


D 駒形根神社(史跡)http://www.honedera.jp/map/index.html

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ここ駒形根神社は、鎌倉時代に描かれた「陸奥国骨寺村絵図」に描かれている六所宮と考えられています。骨寺村の名前の由来になった骨寺という寺跡も、この神社の山側に描かれていますが、今はその寺跡は確認されていないそうです。

また、神社の周りには、イグネ(冬の強い西風から屋敷を守る屋敷林)に囲まれた家や、曲がりくねった水路、不整備な田んぼを見ることができます。これら田んぼと家がセットになった田屋敷の様子も、絵図に描かれているそうです。

このように、絵図に描かれた時代から800年を経た現代においても、神社や田屋敷の位置がほとんど変わらない状態で残っていることは、国内では、とても珍しいことだそうです。そのため、絵図に描かれている範囲が、国の重要文化的背景に指定されていますし、絵図と現地との対比が可能な九つの区域が、骨寺村荘園遺跡として旧跡が国史跡に指定されているそうです。


J 毛越寺 http://www.motsuji.or.jp/index.php

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ここ毛越寺は、慈覚大師円仁が開山し、二代基衡(もとひら)から三代秀衡(ひでひら)の時代に造営されました。初代清衡(きよひら)が目指した、武力に頼らない、文化の力で繁栄させていく という、奥州藤原氏のアイデンティティが色濃く感じられる場所でした。

創建当時の建造物はほとんど残っていませんが、池がある美しい庭園を眺めながら、かつて、ここに厳島神社のような寝殿造りの建物があったことを想像するだけで、めちゃ楽しくなります。

池のほとりに立って、足元に点在する礎石を一つひとつ目で結びながら、対岸を臨むと、池の中島へと続く反橋や、極楽浄土の宮殿を表現した本堂など、毛越寺伽藍復元図(もうつうじがらんふくげんず)に描かれている風景が、そこにあるかのように見えてくるから鳥肌ものです。


▼ ちなみに、毛越寺の紹介サイトはこちらです。↓

毛越寺|交通・拝観のご案内

拝観料

個人 団体
30人以上 100人以上
大人 500円 450円 400円
高校生 300円 270円 240円
小・中学生 100円 90円 80円

〒029-4102 岩手県平泉町字大沢58
電話:0191-46-2331
参拝時間:午前8時30分〜午後5時 ※11月5日〜4月4日は午前8時30分〜午後4時30分


N 中尊寺 平泉レストハウス http://www.facebook.com/hiraizumiresthouse

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フードコートがあったので、盛岡冷麺を食べました。これで、盛岡三大麺のひとつを制覇したことになりますか(?)。そっそ、ここwaonカードが使えましたよ。


P 関山 中尊寺 http://www.chusonji.or.jp/

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ここ讃衡蔵(さんこうぞう)は、中尊寺の文化財を収めた宝物館です。火災などの災害から文化財を保護しているそうです。ここには、骨寺村荘園交流館で教わった 紺紙金銀字交書一切経というお経の一部が保管されています。金と銀の文字が、一行ずつ、筆で書かれていますが、中には文字で描かれた塔などもあって、その巧みさ、その美しさに心を奪われてしまいました。

続けて、平泉のメインイベント金色堂に行きました。金色堂は、1124(天治元)年8月に奥州藤原氏初代の藤原清衡によって創建されました。講堂内には、アナウンスが流れていますが、説明を一通り聞いたあとに、講堂を出るとき、現実の世界に追い出されたような気がして、とても名残惜しく感じ、もっと見ていたい気持になりました。皆金色のお堂、夜行貝で作られた螺鈿(らでん)など、贅を尽くした建物は、清衡の願い「現世浄土の実現」がひしひしと伝わる場所でした。

さみだれの ふりのこしてや ひかりどう
松尾芭蕉が、東北を旅した目的は、ここ中尊寺金色堂を見に行くこととも言われています。その証拠に、平泉を境にして、南へ下っているそうです。(うそ・ほんと?)

また、「弁慶の立往生」の伝説の場所も、ここ平泉だったそうです。

このほかにも、中尊寺には、旧講堂、経蔵、本堂、白山神社、能楽堂、弁慶堂など、たくさんの見所がありましたが、とくに驚いたのは、大文字送り火が行われる、束稲山は、奈良吉野に勝るとも劣らない桜の山だったことや、アイヌや、韓国・百済との関係、平泉で金が作れた理由など、諸説はあるにしても、聞いて驚くことが、たくさんありました。


▼ ちなみに、中尊寺の紹介サイトはこちらです。↓

拝観情報|関山 中尊寺

金色堂・讃衡蔵・経蔵・旧覆堂【通常拝観料金】

区分 個人 30名以上
(1割引)
100名以上
(2割引)
大人 800円 720円 640円
高校生 500円 450円 400円
中学生 300円 270円 240円
小学生 200円 180円 160円

〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202
電話:0191-46-2211(代表) FAX:0191-46-2216
拝観時間:年中無休 3月1日から11月3日まで、8:30〜17:00/11月4日から2月末日まで、8:30〜16:30 ※10分前に拝観券発行を終了いたします。

(体験リポート)

・ 讃衡蔵(さんこうぞう)&金色堂に行こう!

S 無量光院跡 http://hiraizumi.or.jp/sightseeing/muryokouin/

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■ 旅のしおり


2日目 2011年10月16日(火)

NO 区分 時間 内容 移動距離 所要時間 費用2人 備考
@ 宿泊 00:00-09:15 矢びつ温泉 瑞泉閣 - 555分 ¥23,100 ¥11,550/人
A 移動 09:15-09:20 旅館 送迎バス 3.0k 5分 - -
B 学習 09:20-09:45 骨寺村荘園交流館 若神子亭 - 20分 - -
C 移動 09:45-09:50 ツアーバス 1.4k 5分 - -
D 観光 09:50-10:00 駒形根神社(史跡) - 10分 - -
E 移動 10:00-10:10 ツアーバス 1.5k 10分 - -
F 休憩 10:10-10:30 骨寺村荘園交流館 若神子亭 - 20分 - -
G 移動 10:30-10:50 ツアーバス 11.8k 20分 - -
H 観光 10:50-10:50 達谷窟西光寺(車窓より) - 0分 - -
I 移動 10:50-11:00 ツアーバス - 10分 - -
J 観光 11:00-11:40 毛越寺 5.3k 40分 ¥1,000 拝観料
¥500/人
K 移動 11:40-11:41 徒歩 0.1k 3分 - -
L 観光 11:41-11:50 観自在王院跡 - 7分 - -
M 移動 11:50-12:00 ツアーバス 1.9k 10分 - -
N 食事 12:00-12:40 平泉レストハウス - 40分 ¥1,600 盛岡冷麺
¥800/人
O 移動 12:40-12:45 ツアーバス 1.0k 5分 - -
P 観光 12:45-14:10 中尊寺 - 85分 ¥1,600 拝観料
¥800/人
Q 休憩 14:10-14:15 平泉レストハウス - 5分 - -
R 移動 14:15-14:20 ツアーバス 1.0k 5分 - -
S 観光 14:20-14:30 無量光院と金鶏山 - 10分 - -
21 移動 14:30-14:50 ツアーバス 9.2k 20分 - -
22 休憩 14:50-15:00 一関駅 - 10分 - -
23 移動 15:00-16:18 一関駅 - 仙台駅 99.0k 78分 - -

※ 「時間」は、旅行当日の発着時間

▼ 前編はこちら...↓
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