1.どのようにして治療をすすめていくのか
疲れ目の原因には多くの原因があり、まず、原因を調べていきます。
主な疲れ目の原因
屈折、調節力の影響、ドライアイ、知覚神経の影響、頭痛からのもの、目の酷使
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屈折異常(遠視・乱視・老眼)が原因であれば、まず眼鏡やコンタクトレンズで適切な矯正します
また、調節検査については、トライイリスを使い調べてみます
ドライアイが原因の時 (ドライアイの詳しい説明はこちら)
まず、点眼を処方いたします。
また、マイボーム腺という脂の分泌腺を刺激をして、油の分泌を促します。
皮膚にも脂分が必要なように眼球の表面にも脂分が必要です。
松本眼科ではアイホットいう器械を5分程度使い、症状を改善させます。
それでも改善しないときには、涙の出口にプラグを詰めて涙をためます
神経痛的な要因
急性三叉神経痛
・・・瞬間的に起こり疼痛。長くて3分以内。硬化した動脈が神経根を圧迫して起こる。症状が悪化することはなく治療の必要はありません
症候性三叉神経痛
・・・副鼻腔炎(詳しくはこちら)、歯の炎症などが三叉神経を刺激して起こることがあり、耳鼻咽喉科や、歯科で紹介させていただきます
心因性顔面痛
・・・心因性(ストレスや過労など)、睡眠障害などが原因となり、痛みの程度は日によって変動。疼痛部位の知覚過敏、逆に知覚低下などがあり、当院での赤外線による星状神経節の照射で改善する場合があります
特発性三叉神経痛
・・・女性に多く、洗顔や歯磨きなどで誘発されることがあります。薬剤の内服を始めますが、星状神経節の照射で改善されることもあります
赤外線による星状神経節(SGB)とは?
・・・・作用機序:自律神経の交感神経が刺激を受けると、頚部にある星状神経節が働き、血管を収縮させます。血管が収縮すると、酸素や栄養素を運ぶ血液の流れが悪くなり、様々な痛みや機能障害を生じます。そこで、そこに偏光近赤外線を照射して、血管を拡張させ、血流を改善するのが目的です。
松本眼科では、週に2−3回で2週間程度照射をしてみて症状が改善するかをみてみます
頭痛からのもの
・・・・目の奥が痛くなる症状で多いのは、片頭痛からのものです。
たびたびなるのは不快なものです。
痛みのあるときには、痛みを取るお薬を、
また、頻繁になる方には予防薬を服用していただきます
目の酷使
・・・・松本眼科ではトライイリスという器械を使い、ピント合わせるのにつかわれる毛様体筋の疲労度を測定します
トライイリスの詳しい説明はこちら
その結果、ピント合わせるのにつかわれる毛様体筋の過緊張、逆に衰弱が強ければ症状に応じて以下のお薬を使用します
さらに、肩こりや頭痛など全身症状も強い方には、ビタミンの内服薬や、血流改善薬の内服薬も併用いたします。
また、さらにご希望の方には、すぐれたサプリメントであるアスタキサンチンを服用していただきます
サケやマグロなどの赤身の魚は長い距離を泳いで回遊しています。
そのような長い距離を泳ぐ魚はどうして疲れずに泳ぎ続けられるのか?
それは、サケやマグロの体に含まれている赤い色素に原因があるということがわかりました。
その赤い色素の成分をサプリメントにしてものがアスタキサンチンです。
ご希望の方には、すぐれた血流改善効果と抗酸化作用を持つアスタキサンチンを5日分お試ししていただきます
アスタキサンチンの使用経験はこちら
2.治療目標
疲れ目とは、自覚症状のある病気です。しかも、多くの方が常時不快な思いをされています。
自覚症状が改善するのが目標ですが、上に述べたように原因がさまざまです。
また、場合によっては複数の原因が関係していることも稀ではありません。
多くの方が、お仕事や日常生活に支障が出ており、今後もお仕事を継続していくためには現在起こっている症状の原因をはっきりさせることが重要です。
そのためには、症状の改善だけではなく、、原因の究明も重要と考えています
3.いつまで通院していただくか
自覚症状が改善し、原因がはっきりすれば治療は終了です。
眼精疲労・疲れ目について書いたブログはこちら
以下は疲れ目の治療計画
治療計画病名 一覧 | |||
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白内障 | 緑内障 | 糖尿病性網膜症 | 加齢性黄斑変性症 |
麦粒腫、霰粒腫(ものもらい) | 疲れ目 | 仮性近視(調節痙攣) | 飛蚊症 |
アレルギー性結膜炎(花粉症) |